JPH05256934A - 物体間の距離測定方法 - Google Patents
物体間の距離測定方法Info
- Publication number
- JPH05256934A JPH05256934A JP2415233A JP41523390A JPH05256934A JP H05256934 A JPH05256934 A JP H05256934A JP 2415233 A JP2415233 A JP 2415233A JP 41523390 A JP41523390 A JP 41523390A JP H05256934 A JPH05256934 A JP H05256934A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- distance
- laser light
- objects
- measuring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S11/00—Systems for determining distance or velocity not using reflection or reradiation
- G01S11/12—Systems for determining distance or velocity not using reflection or reradiation using electromagnetic waves other than radio waves
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/04—Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping, e.g. by electron beams
- H01S5/042—Electrical excitation ; Circuits therefor
- H01S5/0427—Electrical excitation ; Circuits therefor for applying modulation to the laser
Abstract
(57)【要約】
【目的】 第1の物体から大気を通じて大気に吸収され
る第1の周波数と大気に吸収されない第2の周波数を送
信し、離れた位置にある第2の物体において第1および
第2の周波数を受信し、受信した第1および第2の周波
数から第1と第2の物体間の距離を測定することによ
り、航空機、ヘリコプタ−、その他の乗物等ふたつの物
体間の距離を測定する。 【構成】 第1の周波数は大気中の酸素の特性によって
吸収される周波数(例えば波長760nm)であり、周
波数の送信は大気の酸素の特性によって吸収される周波
数域を上回り、大気に吸収されない第2の周波数を含む
周波数域にわたり周波数を変調しつつレ−ザ−光線を発
射して測定をする。
る第1の周波数と大気に吸収されない第2の周波数を送
信し、離れた位置にある第2の物体において第1および
第2の周波数を受信し、受信した第1および第2の周波
数から第1と第2の物体間の距離を測定することによ
り、航空機、ヘリコプタ−、その他の乗物等ふたつの物
体間の距離を測定する。 【構成】 第1の周波数は大気中の酸素の特性によって
吸収される周波数(例えば波長760nm)であり、周
波数の送信は大気の酸素の特性によって吸収される周波
数域を上回り、大気に吸収されない第2の周波数を含む
周波数域にわたり周波数を変調しつつレ−ザ−光線を発
射して測定をする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体間の距離を測定す
る方法および装置に関し、特に、2つ以上の周波数にお
ける大気吸収差によってふたつの物体間の距離を測定す
る方法に関する。
る方法および装置に関し、特に、2つ以上の周波数にお
ける大気吸収差によってふたつの物体間の距離を測定す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大気による電磁放射の吸収差は広く知ら
れており、従来、さまざまな装置に利用されてきた。例
えば、米国特許番号3,103,586では、温度上昇
した物質の赤外線放射を探知し、水または二酸化炭素に
おける赤外線の周波数吸収特性の周波数を有する信号の
強さと二酸化炭素または水の周波数吸収特性に近い周波
数の信号強さを比較して、水または二酸化炭素によって
吸収されたエネルギ−の分別、二酸化炭素の濃度と高度
の関係に関する非線形情報および気体の圧力または気体
の有効圧力から、熱をもつ物体から離れた装置までの距
離を測定する装置が開示されている。米国特許番号3,
103,586の装置は、干渉フィルタ−およびガラス
フィルタ−、クレ−フィルタ−またはコ−ムフィルタ−
等の光学部品の機械的な位置付けおよび記憶装置に入っ
ている種々の非線形情報から距離の測定を行なう複雑な
電子機械システムに関するものである。米国特許番号
3,803,595では、電磁放射によって大気中の種
々の汚染物質を励起し、その励起の結果としてその特徴
的な電磁放射によって、このような汚染物の検知および
位置付けを行なう装置が開示されている。米国特許番号
4,277,170では航空機用近接警報および衝突防
止装置が開示されており、第一の航空機にレ−ザ−ビ−
コンを取付け第二の航空機にパイロットに潜在的な衝突
の危険を警告するよう設計されている光学検知装置を取
り付けている。背景の音から信号を区別できるように、
米国特許番号4,277,170のシステムは、100
分の1刻みの可視スペクトルのスペクトル幅を供給し、
レ−ザ−光線を平行にし、周知の単偏極レ−ザ−光を供
給し、平行レ−ザ−光線を水平360度全域にわたって
掃射し、第二の航空機に複数の探知機を取り付けてい
る。このシステムは、周知のスイ−ザ−の走査速度によ
って信号を区別する。レ−ザ−ビ−コンの周知の走査速
度、レ−ザ−受信側の航空機に取り付けられる複数の探
知機間の距離および複数の探知機によるレ−ザ−光線走
査時間の遅れから、レ−ザ−ビ−コンと第二の航空機の
間の距離が測定される。米国特許番号4,755,81
8では、一方の航空機には全方向性低力パルスレ−ザ−
発信機、他方の航空機には他方のレ−ザ−出力を探知す
ると、光または音の装置を作動させる全方向性レ−ザ−
受信機を設ける航空機用衝突警告装置が開示されてい
る。
れており、従来、さまざまな装置に利用されてきた。例
えば、米国特許番号3,103,586では、温度上昇
した物質の赤外線放射を探知し、水または二酸化炭素に
おける赤外線の周波数吸収特性の周波数を有する信号の
強さと二酸化炭素または水の周波数吸収特性に近い周波
数の信号強さを比較して、水または二酸化炭素によって
吸収されたエネルギ−の分別、二酸化炭素の濃度と高度
の関係に関する非線形情報および気体の圧力または気体
の有効圧力から、熱をもつ物体から離れた装置までの距
離を測定する装置が開示されている。米国特許番号3,
103,586の装置は、干渉フィルタ−およびガラス
フィルタ−、クレ−フィルタ−またはコ−ムフィルタ−
等の光学部品の機械的な位置付けおよび記憶装置に入っ
ている種々の非線形情報から距離の測定を行なう複雑な
電子機械システムに関するものである。米国特許番号
3,803,595では、電磁放射によって大気中の種
々の汚染物質を励起し、その励起の結果としてその特徴
的な電磁放射によって、このような汚染物の検知および
位置付けを行なう装置が開示されている。米国特許番号
4,277,170では航空機用近接警報および衝突防
止装置が開示されており、第一の航空機にレ−ザ−ビ−
コンを取付け第二の航空機にパイロットに潜在的な衝突
の危険を警告するよう設計されている光学検知装置を取
り付けている。背景の音から信号を区別できるように、
米国特許番号4,277,170のシステムは、100
分の1刻みの可視スペクトルのスペクトル幅を供給し、
レ−ザ−光線を平行にし、周知の単偏極レ−ザ−光を供
給し、平行レ−ザ−光線を水平360度全域にわたって
掃射し、第二の航空機に複数の探知機を取り付けてい
る。このシステムは、周知のスイ−ザ−の走査速度によ
って信号を区別する。レ−ザ−ビ−コンの周知の走査速
度、レ−ザ−受信側の航空機に取り付けられる複数の探
知機間の距離および複数の探知機によるレ−ザ−光線走
査時間の遅れから、レ−ザ−ビ−コンと第二の航空機の
間の距離が測定される。米国特許番号4,755,81
8では、一方の航空機には全方向性低力パルスレ−ザ−
発信機、他方の航空機には他方のレ−ザ−出力を探知す
ると、光または音の装置を作動させる全方向性レ−ザ−
受信機を設ける航空機用衝突警告装置が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に航空
機、ヘリコプタ−、その他の乗り物等ふたつの物体間の
距離を測定する方法を提供するものである。
機、ヘリコプタ−、その他の乗り物等ふたつの物体間の
距離を測定する方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】大気を通じて、大気に吸
収される第一の周波数と大気に吸収されない第二の周波
数を第一の物体から送信し、第一および第二の周波数を
離れたところにある第二の物体で受信して、受信した第
一および第二の周波数から第一の物体と第二の物体の間
の距離を測定することにより、距離が測定される。本発
明の物体間の距離測定方法においては、第一の周波数は
大気中の酸素の吸収特性の周波数であり、周波数の送信
は、大気中の酸素の周波数吸収特性域を上回る周波数域
と大気に吸収されない第二の周波数を含む周波数域にわ
たって変調される周波数のレ−ザ−光線を発射すること
から成る。この方法において、好ましくは周波数が変調
されたレ−ザ−光線の方位角を走査する。周波数変調レ
−ザ−光線の受信手段としては、周波数の変調域内の前
記周波数での信号強さからふたつの物体間の距離を測定
するために分析される信号を供給する光学受信手段が含
まれる。好適な方法において、レ−ザ−光線は、約76
0ナノメ−トル(nm)の中心波長を有して発生され、
好ましくは約750nmから770nmまでの範囲で約
0.1nm刻みの波長で変調され、受信された周波数変
調レ−ザ−光は、周波数変調受信レ−ザ−光線の周波数
変調域全域にわたってレ−ザ−光線の強さに比例する信
号を生成し、この信号を濾過してレ−ザ−光の変調周波
数を除去し大気中の酸素の吸収を表す前記信号の信号ス
パイクからふたつの物体間の距離を測定することにより
分析される。本発明の別の実施例において、第一および
第二の周波数は、大気中の気体により吸収される第一の
周波数と大気中の気体の吸収に影響されない第二の周波
数をもつマイクロ波の放射から構成することができる。
第一の周波数および第二の周波数は、同時に送信するこ
とができ、本発明のこのような実施例においては、受信
した第一の信号の周波数の強さに比例する第一の出力と
受信した第二の周波数の強さに比例する第二の出力を供
給し、第一および第二の出力を比較してふたつの物体間
の距離の測定および表示を行なうことにより距離を測定
することができる。本発明を実施するための装置は、大
気感応周波数すなわち少なくとも大気中の一種類以上の
気体によって吸収される第一の周波数と大気中の気体に
よって吸収されない第二の周波数を大気を通じて送信す
る第一の装置と、少なくとも第一及び第二の周波数を受
信して前記第一の装置からの距離を測定する第二の装置
によって構成される。好ましくは、第一の装置は周波数
を変調したレ−ザ−光を供給し、前記第一の周波数は大
気中の酸素によるレ−ザ−光吸収特性の周波数とする。
こうしたシステムにおいて、第一の装置には、大気中の
酸素によるレ−ザ−光吸収特性の周波数域よりも他界周
波数域にわたって送信レ−ザ−光の周波数を変調する装
置を設ける。このような装置において、第二の装置は、
受信する周波数変調レ−ザ−光の各周波数における信号
の強さに比例する出力を供給できるよう適合させた光学
受信機によって構成され、さらに、変調周波数域の信号
の強さから、前記第一の装置と第二の装置の間の距離を
判断するために受信機の出力を分析する装置によって構
成される。このような第一の装置において、中心波長7
60nmを有するレ−ザ−光が発射され、好ましくは約
750nmから770nmまでの波長域で約0.1nm
の波長で変調される。このような好適な装置の第二の装
置には、変調周波数にわたって各周波数における受信周
波数変調レ−ザ−光の強さに比例して出力を供給する信
号探知機、レ−ザ−光の変調周波数を除去するための探
知機出力用フィルタ−および酸素吸収を表す信号スパイ
クの強度からふたつの物体間の距離を測定する回路が含
まれる。本発明のまた別の実施例において、あらかじめ
決められた強さで第一の周波数を送信する分割装置と、
あらかじめ決められた同じ強さで第二の周波数を送信す
るもうひとつの分割装置から第一の装置を構成すること
ができ、第一の周波数を受信できるように整調された第
一の受信機と第二の周波数を受信できるように整調した
第二の受信機および第一および第二の信号の信号比を供
給するとともに距離の測定や表示を可能にする出力を供
給する電気回路によって第二の装置を構成することがで
きる。
収される第一の周波数と大気に吸収されない第二の周波
数を第一の物体から送信し、第一および第二の周波数を
離れたところにある第二の物体で受信して、受信した第
一および第二の周波数から第一の物体と第二の物体の間
の距離を測定することにより、距離が測定される。本発
明の物体間の距離測定方法においては、第一の周波数は
大気中の酸素の吸収特性の周波数であり、周波数の送信
は、大気中の酸素の周波数吸収特性域を上回る周波数域
と大気に吸収されない第二の周波数を含む周波数域にわ
たって変調される周波数のレ−ザ−光線を発射すること
から成る。この方法において、好ましくは周波数が変調
されたレ−ザ−光線の方位角を走査する。周波数変調レ
−ザ−光線の受信手段としては、周波数の変調域内の前
記周波数での信号強さからふたつの物体間の距離を測定
するために分析される信号を供給する光学受信手段が含
まれる。好適な方法において、レ−ザ−光線は、約76
0ナノメ−トル(nm)の中心波長を有して発生され、
好ましくは約750nmから770nmまでの範囲で約
0.1nm刻みの波長で変調され、受信された周波数変
調レ−ザ−光は、周波数変調受信レ−ザ−光線の周波数
変調域全域にわたってレ−ザ−光線の強さに比例する信
号を生成し、この信号を濾過してレ−ザ−光の変調周波
数を除去し大気中の酸素の吸収を表す前記信号の信号ス
パイクからふたつの物体間の距離を測定することにより
分析される。本発明の別の実施例において、第一および
第二の周波数は、大気中の気体により吸収される第一の
周波数と大気中の気体の吸収に影響されない第二の周波
数をもつマイクロ波の放射から構成することができる。
第一の周波数および第二の周波数は、同時に送信するこ
とができ、本発明のこのような実施例においては、受信
した第一の信号の周波数の強さに比例する第一の出力と
受信した第二の周波数の強さに比例する第二の出力を供
給し、第一および第二の出力を比較してふたつの物体間
の距離の測定および表示を行なうことにより距離を測定
することができる。本発明を実施するための装置は、大
気感応周波数すなわち少なくとも大気中の一種類以上の
気体によって吸収される第一の周波数と大気中の気体に
よって吸収されない第二の周波数を大気を通じて送信す
る第一の装置と、少なくとも第一及び第二の周波数を受
信して前記第一の装置からの距離を測定する第二の装置
によって構成される。好ましくは、第一の装置は周波数
を変調したレ−ザ−光を供給し、前記第一の周波数は大
気中の酸素によるレ−ザ−光吸収特性の周波数とする。
こうしたシステムにおいて、第一の装置には、大気中の
酸素によるレ−ザ−光吸収特性の周波数域よりも他界周
波数域にわたって送信レ−ザ−光の周波数を変調する装
置を設ける。このような装置において、第二の装置は、
受信する周波数変調レ−ザ−光の各周波数における信号
の強さに比例する出力を供給できるよう適合させた光学
受信機によって構成され、さらに、変調周波数域の信号
の強さから、前記第一の装置と第二の装置の間の距離を
判断するために受信機の出力を分析する装置によって構
成される。このような第一の装置において、中心波長7
60nmを有するレ−ザ−光が発射され、好ましくは約
750nmから770nmまでの波長域で約0.1nm
の波長で変調される。このような好適な装置の第二の装
置には、変調周波数にわたって各周波数における受信周
波数変調レ−ザ−光の強さに比例して出力を供給する信
号探知機、レ−ザ−光の変調周波数を除去するための探
知機出力用フィルタ−および酸素吸収を表す信号スパイ
クの強度からふたつの物体間の距離を測定する回路が含
まれる。本発明のまた別の実施例において、あらかじめ
決められた強さで第一の周波数を送信する分割装置と、
あらかじめ決められた同じ強さで第二の周波数を送信す
るもうひとつの分割装置から第一の装置を構成すること
ができ、第一の周波数を受信できるように整調された第
一の受信機と第二の周波数を受信できるように整調した
第二の受信機および第一および第二の信号の信号比を供
給するとともに距離の測定や表示を可能にする出力を供
給する電気回路によって第二の装置を構成することがで
きる。
【0005】
【実施例】従来のレ−ダ−装置や距離測定装置において
は、離れた物体にたいして信号を発信し、その信号が反
射して戻ってくる時間から距離情報を得ていた。発信源
に戻ってくるのは発信信号のごく一部であるため、特に
悪天候の下で、信頼性のある距離情報を得るためには強
い信号が必要となる。このような強い信号はすぐさま敵
に探知されてしまうことが頻繁にある。本発明による
と、例えば航空機においては、単に受信した波形を分析
することによって他の航空機との距離を測定することが
でき、送信信号のエコ−や反射を用いる必要がなくなる
ばかりでなく、送信信号の強さを大幅に弱めることがで
きる。本発明は、大気の電磁放射吸収特性、好ましくは
大気中の酸素のレ−ザ−光吸収特性によるものである。
例えば霧、雨、煙等予測不能な密度を有する大気の構成
要素は、レ−ザ−光線の周波数にかかわりなくレ−ザ−
光線を分散するが、酸素に吸収される周波数および吸収
されない第二の周波数において、レ−ザ−光信号の強さ
の共振率は、酸素によってのみ影響されうる。図1およ
び2に、ヘリコプタ−等ふたつの物体間の距離を測定す
るための本発明の装置を示す。図1および2において、
第一の物体すなわちヘリコプタ−10には大気感応周波
数を送信するための装置20が設けられる。第二の物体
すなわちヘリコプタ−12には前記第一の装置20が送
信する大気感応周波数を受信し、該大気感応周波数から
第一の物体までの距離を測定する第二の装置40が設け
られる。大気感応周波数すなわち大気中のさまざまな気
体による電磁放射の周波数吸収特性を図3に示す。ふた
つの物体間の距離を測定する上で、本発明は、大気中の
少なくとも一種類の気体によって吸収される第一の周波
数と大気に吸収されない第二の周波数を少なくとも発信
し利用する。このふたつの周波数は、本明細書において
「大気感応周波数」と呼ぶ周波数域内にある周波数であ
る。本発明の好適な方法において、好ましくは約760
nmの波長の、レ−ザ−光の吸収を用いる。大気中の酸
素の周波数吸収特性に関する図3のグラフの一部を拡大
した図4に示すように、大気中の酸素による電磁放射の
吸収は約759nmから約768nmの波長、特に約7
59nmから約761nmの波長を持つ周波数域におい
て発生する。758nmから761nmの波長の光を含
む太陽光からの光の強さを単位スケ−ルで示す図5か
ら、前記周波数域におけるレ−ザ−光エネルギ−の吸収
がわかる。本発明の好適な方法において、物体に周波数
変調レ−ザ−光の光源を設け、かつ、別の物体に光学受
信機を設ける。大気中の酸素の吸収線の特定の周波数域
を上回る周波数域すなわち図4に示すひとつ以上の周波
数域を上回る周波数域において周波数を変調しつつ前第
一の物体からレ−ザ−光を発射することによって、周波
数変調レ−ザ−光線を受信し、変調周波数域における信
号の強さからふたつの物体間の距離を測定するために受
信した周波数変調レ−ザ−光を第二の物体で分析するこ
とによって距離を測定することができる。760nmの
中心周波数を持つレ−ザ−光を発生させ約0.1nmの
波長域にわたってレ−ザ−光を変調することにより距離
を測定することができるが、これと別の酸素吸収波長を
約750nmから約770nmの範囲内で変調すること
も可能である。本発明のこのようなシステムにおいて、
好ましくはレ−ザ−光の周波数は1キロヘルツ(kH)
から1メガヘルツまで変調される。この好適な方法にお
いて、好ましくは周波数変調の全域にわたって、受信し
た周波数変調レ−ザ−光の強さに比例する信号を供給
し、レ−ザ−光の変調周波数を除去するため信号を濾過
し、酸素吸収を表す信号スパイクの強さからふたつの物
体間の距離を測定することにより、受信した周波数変調
レ−ザ−光の分析を行なう。周波数変調レ−ザ−光を供
給するための本発明の第一の装置を図6および7に示
す。図6および7の前記第一の装置は、好ましくは図4
に示す大気中酸素の複数の吸収線の内のひとつの周波数
特性域を上回る周波数域にわたって発射レ−ザ−光の変
調を行なえるものとする。図6および7に示すように、
本発明を実施する第一の装置は、図6に示すレ−ザ−光
発信源22と図7に示すレ−ザ−光発信源22の制御用
回路30を含む。図6に示すように、レ−ザ−光源22
は銅製ヒ−トシンク24に収容されるレ−ザ−23を含
み、このレ−ザ−23の温度はサ−ミスタ26を含む回
路によりヒ−タ−25から前記銅製ヒ−トシンク24へ
の熱伝導によって制御される。レ−ザ−光から第二の物
体に送信するためのビ−ム21を形成するためレ−ザ−
23の出力はモ−ド選択装置27とレンズ28を通して
向けられる。図6に示すように、ヒ−トシンク24に取
り付けた鏡筒29によってレンズ28を保持し、レンズ
28をレ−ザ−23にたいして正しく配置する。一般に
周知の技術に用いられている装置や方法によってレ−ザ
−光線21の方位角を走査してもよい。図7に示す回路
30は、レ−ザ−23の温度制御のための装置31、お
よび、前記レ−ザ−を走査して図4に示す大気中酸素の
吸収周波数域にわたって発射レ−ザ−光の波長を変える
ための装置32から成る。図7に示す回路32について
は、好ましくはレ−ザ−23を走査して約760nmの
波長を持つ中心周波数を供給すると共に約750nmか
ら約770nmの範囲にわたってレ−ザ−光の波長を変
えるものとする。この結果であるレ−ザ−光線21は、
図1および2に示すように、第一の物体から大気中を通
って第二の物体に達する。レ−ザ−光線21が大気中を
通るにつれて、大気中に存在する酸素が、図4に示す周
波数において、発射されたレ−ザ−光線のエネルギ−を
吸収する。その結果、図4に示す大気中酸素の吸収特性
の周波数、例えば約760nmの波長を持つ周波数にお
いて、発射されたレ−ザ−光線の強さが低下し大気中の
気体によって吸収されない第二の周波数に比べて大気中
酸素に吸収される特性を持つ第一の周波数の第二の物体
で受信する強さがレ−ザ−光源(すなわち、第一の物
体)とふたつの物体間に存在する酸素の量に比例して低
下する。受信した周波数変調レ−ザ−光信号のオシログ
ラフ記録を図8に示す。図8のオシログラフ記録から、
レ−ザ−の出力強さがその波長と共に変化するため、レ
−ザ−光信号の周波数変調に応じて信号の強さが正弦方
向に変化することがわかる。図8は、約760nmの波
長を持つ中心周波数付近に変調されたレ−ザ−光源と実
質的に間隔ゼロの位置にある受信装置で受信した周波数
変調レ−ザ−光信号を示している。同じ周波数(すなわ
ち約760nmの波長を持つ中心周波数付近に変調され
た周波数)で操作される同じレ−ザ−光源を10メ−ト
ルの距離に配置した場合のレ−ザ−光源からの受信信号
のオシログラフ記録を図9に示す。図9から、レ−ザ−
光源と受信装置の距離10メ−トルの間に存在する大気
中の酸素によってレ−ザ−光のエネルギ−が吸収される
ため、信号強さが異なることがわかる。図9のオシログ
ラフ記録に見られる実質的に下向きのスパイク(ピ−
ク)から、大気中の酸素によりレ−ザ−光線のエネルギ
−が約760nmにおいて吸収されていることがわか
る。図10〜12は、本発明の第二の装置によって図9
に示すような受信信号から距離に比例する信号を生成す
る方法を示し、図13は、本発明の第二の装置の実施例
40を示す。図13に示す第二の装置40は、光学受信
機41、光学受信機41の出力に接続される探知機4
2、探知機の出力部に設けられ探知機の出力部品とAC
フィルタ−44をカプラ−でつなぐACソケット43、
ACフィルタ−44に接続されるコンパレ−タ−回路4
5、コンパレ−タ−45の出力に接続される距離表示装
置46から成る。高度によって航空機で使用する必要が
ある場合には、高度の違いによる酸素濃度の変化を補正
する装置を前記第二の装置40に設けてもよい。図9に
示す光学受信機の出力は探知機42とカプラ−でつなが
れ図10に示す大気中の酸素によるレ−ザ−光の吸収を
表す一連のスパイク42aを含む信号を供給する。図1
0の信号はフィルタ−44に交流カプラ−でつながれ
る。フィルタ−44は好ましくはT型ツインフィルタ−
等のごとく変調周波数を除去し、かつ、図11に示すよ
うな出力信号を供給するノッチフィルタ−回路とする。
前述のごとく、好適な変調周波数は1kHであり信号か
ら1kHを除去できるフィルタ−44を設計する。図1
1に示すように、フィルタ−44の出力は、大気中の酸
素によってレ−ザ−光が吸収された結果、一連のスパイ
ク44aすなわちパルスとなる。図11の信号は、コン
パレ−タ−の出力時にスパイク44aの「強さ」を一定
の振幅、例えば2ボルトの信号の負荷周期の変化に直す
コンパレ−タ−45に接続される。その後、負荷周期は
距離表示回路46によって距離に直され、表示される。
このように、コンパレ−タ−45は、信号の自動利得調
整装置として機能する。このように、第二の装置40
は、周波数変調域の全域にわたって受信レ−ザ−光の強
さに比例する出力を持つ信号を供給し、レ−ザ−光の変
調周波数を除去するため信号を濾過し、酸素吸収を表す
信号の強さからレ−ザ−光源の距離を測定することによ
ってふたつの物体間の距離を測定する。図14に、大気
感応周波数の電磁放射を送信するための第一の装置20
と、大気感応周波数の電磁放射を受信して大気感応周波
数から第一の装置からの距離を測定するための第二の装
置40を簡単なブロック図で示す。図14に示すよう
に、このような第一の装置は共に周波数変調電磁放射出
力に接続される送信機60と周波数変調機61を含む。
第一の装置20の周波数変調出力には、大気中の一種類
以上の気体によって吸収される第一の周波数と、大気中
の気体に吸収されない第二の周波数が含まれる。送信機
60は、大気中の酸素に吸収される特性を持つ760n
m等の中心波長を有し大気中の酸素によって吸収されな
い周波数を含む一定の周波数域にわたって変調される周
波数変調レ−ザ−光の形で電磁放射を行なうものである
ことが好ましいが、送信機60は、大気の構成要素であ
る一種類以上の気体および蒸気によって吸収される第一
の周波数と大気に吸収されない第二の周波数を含む周波
数域のマイクロ波の形で電磁放射を行なうものとするこ
とができる。第一の装置20は、外装を施して航空機、
ヘリコプタ−、その他の乗り物である第一の物体に取り
付けられるよう適合させることができる。第2の装置4
0は送信機60の周波数変調電磁放射を受信する受信機
51を有する。送信機が周波数変調レ−ザ出力を供給す
る場合には受信機51は光学受信機とし、送信機がマイ
クロ波として周波数変調出力を供給する受信機は送信機
の周辺を十分に受信できる帯域幅を持つマイクロ波受信
機とする。受信機の出力は受信機の信号出力を分析エネ
ルギ−の吸収がおこる第一の周波数の信号強さとエネル
ギ−の吸収が起らない第二2の周波数の信号の信号強さ
から第一と第二の物体間に距離を示す信号を生成できる
信号処理装置52に接続される。信号処理装置52から
の信号は第一の物体までの距離に関する情報を第二の物
体において表示する距離表示装置53に接続することが
できる。また、第二の装置40は、外装を施して航空
機、ヘリコプタ−、その他の乗り物である第一の物体に
取り付けられるよう適合させることもできる。図15
に、本発明の装置の別の実施例を示す。図15の装置の
実施例において、第一の装置20は、大気中の一種類以
上の気体によって吸収される第一の周波数を大気を通じ
て送信するための第一の送信装置71と、大気中の気体
に吸収されない第二の周波数を大気を通じて送信する第
二の送信装置72から成る。第一の送信装置71および
第二の送信装置72はあらかじめ決められた同じ出力強
さを持つ第一および第二の周波数を送信できるよう適合
される。図15の装置のシステムの第二の装置40は、
第一の周波数を受信可能に整調された第二の受信機82
を含む。第一の受信機81と第二の受信機82の出力
は、受信した第一および第二の周波数の信号強さから第
一の装置20と第二の装置40の距離に比例する出力信
号を発生できる比率計回路83に接続される。比率計回
路83の出力は距離表示装置84に接続され、距離表示
装置を作動させる。
は、離れた物体にたいして信号を発信し、その信号が反
射して戻ってくる時間から距離情報を得ていた。発信源
に戻ってくるのは発信信号のごく一部であるため、特に
悪天候の下で、信頼性のある距離情報を得るためには強
い信号が必要となる。このような強い信号はすぐさま敵
に探知されてしまうことが頻繁にある。本発明による
と、例えば航空機においては、単に受信した波形を分析
することによって他の航空機との距離を測定することが
でき、送信信号のエコ−や反射を用いる必要がなくなる
ばかりでなく、送信信号の強さを大幅に弱めることがで
きる。本発明は、大気の電磁放射吸収特性、好ましくは
大気中の酸素のレ−ザ−光吸収特性によるものである。
例えば霧、雨、煙等予測不能な密度を有する大気の構成
要素は、レ−ザ−光線の周波数にかかわりなくレ−ザ−
光線を分散するが、酸素に吸収される周波数および吸収
されない第二の周波数において、レ−ザ−光信号の強さ
の共振率は、酸素によってのみ影響されうる。図1およ
び2に、ヘリコプタ−等ふたつの物体間の距離を測定す
るための本発明の装置を示す。図1および2において、
第一の物体すなわちヘリコプタ−10には大気感応周波
数を送信するための装置20が設けられる。第二の物体
すなわちヘリコプタ−12には前記第一の装置20が送
信する大気感応周波数を受信し、該大気感応周波数から
第一の物体までの距離を測定する第二の装置40が設け
られる。大気感応周波数すなわち大気中のさまざまな気
体による電磁放射の周波数吸収特性を図3に示す。ふた
つの物体間の距離を測定する上で、本発明は、大気中の
少なくとも一種類の気体によって吸収される第一の周波
数と大気に吸収されない第二の周波数を少なくとも発信
し利用する。このふたつの周波数は、本明細書において
「大気感応周波数」と呼ぶ周波数域内にある周波数であ
る。本発明の好適な方法において、好ましくは約760
nmの波長の、レ−ザ−光の吸収を用いる。大気中の酸
素の周波数吸収特性に関する図3のグラフの一部を拡大
した図4に示すように、大気中の酸素による電磁放射の
吸収は約759nmから約768nmの波長、特に約7
59nmから約761nmの波長を持つ周波数域におい
て発生する。758nmから761nmの波長の光を含
む太陽光からの光の強さを単位スケ−ルで示す図5か
ら、前記周波数域におけるレ−ザ−光エネルギ−の吸収
がわかる。本発明の好適な方法において、物体に周波数
変調レ−ザ−光の光源を設け、かつ、別の物体に光学受
信機を設ける。大気中の酸素の吸収線の特定の周波数域
を上回る周波数域すなわち図4に示すひとつ以上の周波
数域を上回る周波数域において周波数を変調しつつ前第
一の物体からレ−ザ−光を発射することによって、周波
数変調レ−ザ−光線を受信し、変調周波数域における信
号の強さからふたつの物体間の距離を測定するために受
信した周波数変調レ−ザ−光を第二の物体で分析するこ
とによって距離を測定することができる。760nmの
中心周波数を持つレ−ザ−光を発生させ約0.1nmの
波長域にわたってレ−ザ−光を変調することにより距離
を測定することができるが、これと別の酸素吸収波長を
約750nmから約770nmの範囲内で変調すること
も可能である。本発明のこのようなシステムにおいて、
好ましくはレ−ザ−光の周波数は1キロヘルツ(kH)
から1メガヘルツまで変調される。この好適な方法にお
いて、好ましくは周波数変調の全域にわたって、受信し
た周波数変調レ−ザ−光の強さに比例する信号を供給
し、レ−ザ−光の変調周波数を除去するため信号を濾過
し、酸素吸収を表す信号スパイクの強さからふたつの物
体間の距離を測定することにより、受信した周波数変調
レ−ザ−光の分析を行なう。周波数変調レ−ザ−光を供
給するための本発明の第一の装置を図6および7に示
す。図6および7の前記第一の装置は、好ましくは図4
に示す大気中酸素の複数の吸収線の内のひとつの周波数
特性域を上回る周波数域にわたって発射レ−ザ−光の変
調を行なえるものとする。図6および7に示すように、
本発明を実施する第一の装置は、図6に示すレ−ザ−光
発信源22と図7に示すレ−ザ−光発信源22の制御用
回路30を含む。図6に示すように、レ−ザ−光源22
は銅製ヒ−トシンク24に収容されるレ−ザ−23を含
み、このレ−ザ−23の温度はサ−ミスタ26を含む回
路によりヒ−タ−25から前記銅製ヒ−トシンク24へ
の熱伝導によって制御される。レ−ザ−光から第二の物
体に送信するためのビ−ム21を形成するためレ−ザ−
23の出力はモ−ド選択装置27とレンズ28を通して
向けられる。図6に示すように、ヒ−トシンク24に取
り付けた鏡筒29によってレンズ28を保持し、レンズ
28をレ−ザ−23にたいして正しく配置する。一般に
周知の技術に用いられている装置や方法によってレ−ザ
−光線21の方位角を走査してもよい。図7に示す回路
30は、レ−ザ−23の温度制御のための装置31、お
よび、前記レ−ザ−を走査して図4に示す大気中酸素の
吸収周波数域にわたって発射レ−ザ−光の波長を変える
ための装置32から成る。図7に示す回路32について
は、好ましくはレ−ザ−23を走査して約760nmの
波長を持つ中心周波数を供給すると共に約750nmか
ら約770nmの範囲にわたってレ−ザ−光の波長を変
えるものとする。この結果であるレ−ザ−光線21は、
図1および2に示すように、第一の物体から大気中を通
って第二の物体に達する。レ−ザ−光線21が大気中を
通るにつれて、大気中に存在する酸素が、図4に示す周
波数において、発射されたレ−ザ−光線のエネルギ−を
吸収する。その結果、図4に示す大気中酸素の吸収特性
の周波数、例えば約760nmの波長を持つ周波数にお
いて、発射されたレ−ザ−光線の強さが低下し大気中の
気体によって吸収されない第二の周波数に比べて大気中
酸素に吸収される特性を持つ第一の周波数の第二の物体
で受信する強さがレ−ザ−光源(すなわち、第一の物
体)とふたつの物体間に存在する酸素の量に比例して低
下する。受信した周波数変調レ−ザ−光信号のオシログ
ラフ記録を図8に示す。図8のオシログラフ記録から、
レ−ザ−の出力強さがその波長と共に変化するため、レ
−ザ−光信号の周波数変調に応じて信号の強さが正弦方
向に変化することがわかる。図8は、約760nmの波
長を持つ中心周波数付近に変調されたレ−ザ−光源と実
質的に間隔ゼロの位置にある受信装置で受信した周波数
変調レ−ザ−光信号を示している。同じ周波数(すなわ
ち約760nmの波長を持つ中心周波数付近に変調され
た周波数)で操作される同じレ−ザ−光源を10メ−ト
ルの距離に配置した場合のレ−ザ−光源からの受信信号
のオシログラフ記録を図9に示す。図9から、レ−ザ−
光源と受信装置の距離10メ−トルの間に存在する大気
中の酸素によってレ−ザ−光のエネルギ−が吸収される
ため、信号強さが異なることがわかる。図9のオシログ
ラフ記録に見られる実質的に下向きのスパイク(ピ−
ク)から、大気中の酸素によりレ−ザ−光線のエネルギ
−が約760nmにおいて吸収されていることがわか
る。図10〜12は、本発明の第二の装置によって図9
に示すような受信信号から距離に比例する信号を生成す
る方法を示し、図13は、本発明の第二の装置の実施例
40を示す。図13に示す第二の装置40は、光学受信
機41、光学受信機41の出力に接続される探知機4
2、探知機の出力部に設けられ探知機の出力部品とAC
フィルタ−44をカプラ−でつなぐACソケット43、
ACフィルタ−44に接続されるコンパレ−タ−回路4
5、コンパレ−タ−45の出力に接続される距離表示装
置46から成る。高度によって航空機で使用する必要が
ある場合には、高度の違いによる酸素濃度の変化を補正
する装置を前記第二の装置40に設けてもよい。図9に
示す光学受信機の出力は探知機42とカプラ−でつなが
れ図10に示す大気中の酸素によるレ−ザ−光の吸収を
表す一連のスパイク42aを含む信号を供給する。図1
0の信号はフィルタ−44に交流カプラ−でつながれ
る。フィルタ−44は好ましくはT型ツインフィルタ−
等のごとく変調周波数を除去し、かつ、図11に示すよ
うな出力信号を供給するノッチフィルタ−回路とする。
前述のごとく、好適な変調周波数は1kHであり信号か
ら1kHを除去できるフィルタ−44を設計する。図1
1に示すように、フィルタ−44の出力は、大気中の酸
素によってレ−ザ−光が吸収された結果、一連のスパイ
ク44aすなわちパルスとなる。図11の信号は、コン
パレ−タ−の出力時にスパイク44aの「強さ」を一定
の振幅、例えば2ボルトの信号の負荷周期の変化に直す
コンパレ−タ−45に接続される。その後、負荷周期は
距離表示回路46によって距離に直され、表示される。
このように、コンパレ−タ−45は、信号の自動利得調
整装置として機能する。このように、第二の装置40
は、周波数変調域の全域にわたって受信レ−ザ−光の強
さに比例する出力を持つ信号を供給し、レ−ザ−光の変
調周波数を除去するため信号を濾過し、酸素吸収を表す
信号の強さからレ−ザ−光源の距離を測定することによ
ってふたつの物体間の距離を測定する。図14に、大気
感応周波数の電磁放射を送信するための第一の装置20
と、大気感応周波数の電磁放射を受信して大気感応周波
数から第一の装置からの距離を測定するための第二の装
置40を簡単なブロック図で示す。図14に示すよう
に、このような第一の装置は共に周波数変調電磁放射出
力に接続される送信機60と周波数変調機61を含む。
第一の装置20の周波数変調出力には、大気中の一種類
以上の気体によって吸収される第一の周波数と、大気中
の気体に吸収されない第二の周波数が含まれる。送信機
60は、大気中の酸素に吸収される特性を持つ760n
m等の中心波長を有し大気中の酸素によって吸収されな
い周波数を含む一定の周波数域にわたって変調される周
波数変調レ−ザ−光の形で電磁放射を行なうものである
ことが好ましいが、送信機60は、大気の構成要素であ
る一種類以上の気体および蒸気によって吸収される第一
の周波数と大気に吸収されない第二の周波数を含む周波
数域のマイクロ波の形で電磁放射を行なうものとするこ
とができる。第一の装置20は、外装を施して航空機、
ヘリコプタ−、その他の乗り物である第一の物体に取り
付けられるよう適合させることができる。第2の装置4
0は送信機60の周波数変調電磁放射を受信する受信機
51を有する。送信機が周波数変調レ−ザ出力を供給す
る場合には受信機51は光学受信機とし、送信機がマイ
クロ波として周波数変調出力を供給する受信機は送信機
の周辺を十分に受信できる帯域幅を持つマイクロ波受信
機とする。受信機の出力は受信機の信号出力を分析エネ
ルギ−の吸収がおこる第一の周波数の信号強さとエネル
ギ−の吸収が起らない第二2の周波数の信号の信号強さ
から第一と第二の物体間に距離を示す信号を生成できる
信号処理装置52に接続される。信号処理装置52から
の信号は第一の物体までの距離に関する情報を第二の物
体において表示する距離表示装置53に接続することが
できる。また、第二の装置40は、外装を施して航空
機、ヘリコプタ−、その他の乗り物である第一の物体に
取り付けられるよう適合させることもできる。図15
に、本発明の装置の別の実施例を示す。図15の装置の
実施例において、第一の装置20は、大気中の一種類以
上の気体によって吸収される第一の周波数を大気を通じ
て送信するための第一の送信装置71と、大気中の気体
に吸収されない第二の周波数を大気を通じて送信する第
二の送信装置72から成る。第一の送信装置71および
第二の送信装置72はあらかじめ決められた同じ出力強
さを持つ第一および第二の周波数を送信できるよう適合
される。図15の装置のシステムの第二の装置40は、
第一の周波数を受信可能に整調された第二の受信機82
を含む。第一の受信機81と第二の受信機82の出力
は、受信した第一および第二の周波数の信号強さから第
一の装置20と第二の装置40の距離に比例する出力信
号を発生できる比率計回路83に接続される。比率計回
路83の出力は距離表示装置84に接続され、距離表示
装置を作動させる。
【発明の効果】本発明は以上のように、大気中の成分に
より吸収される周波数と、大気中の成分に吸収されない
周波数を同時に送信、受信することにより、吸収の程度
に応じて物体間の距離を測定するので、気象条件に影響
を受けずに距離の測定を達成することができる。
より吸収される周波数と、大気中の成分に吸収されない
周波数を同時に送信、受信することにより、吸収の程度
に応じて物体間の距離を測定するので、気象条件に影響
を受けずに距離の測定を達成することができる。
【図1】ヘリコプタ−2基に取り付けられた本発明のシ
ステム図。
ステム図。
【図2】図1のヘリコプタ−2基に取り付けられた本発
明の第一および第二の装置を示す簡単なブロック図。
明の第一および第二の装置を示す簡単なブロック図。
【図3】大気中の種々の気体の周波数吸収特性を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図4】大気中の酸素の周波数吸収特性を拡大スケ−ル
で示すグラフ。
で示すグラフ。
【図5】758nmから761nmまでの波長における
大気中の酸素による強さの吸収を示すグラフ。
大気中の酸素による強さの吸収を示すグラフ。
【図6】本発明の第一の装置のレ−ザ−光源を示す簡単
な線図。
な線図。
【図7】図6のレ−ザ−光源を操作するための第一の装
置の回路の回路図。
置の回路の回路図。
【図8】本発明の第一の装置の周波数変調レ−ザ−光源
からの信号を間隔ゼロの位置にある本発明の第二の装置
で受信した受信信号を示すオシログラフ記録。
からの信号を間隔ゼロの位置にある本発明の第二の装置
で受信した受信信号を示すオシログラフ記録。
【図9】本発明の第一の装置の周波数変調レ−ザ−光源
からの信号を例えば間隔10メ−トルの位置にある本発
明の第二の装置で受信した受信信号を示すオシログラフ
記録。
からの信号を例えば間隔10メ−トルの位置にある本発
明の第二の装置で受信した受信信号を示すオシログラフ
記録。
【図10〜12】例えば図9に示すような受信した周波
数変調レ−ザ−信号から距離の測定を行なうための信号
生成を示すオシログラフ記録。
数変調レ−ザ−信号から距離の測定を行なうための信号
生成を示すオシログラフ記録。
【図13】図9〜12に示す本発明の第二の装置の作動
状況のブロック図。
状況のブロック図。
【図14】本発明の装置の実施例を示す簡単なブロック
図。
図。
【図15】本発明の装置の別の実施例を示す簡単なブロ
ック図。
ック図。
10,12 ヘリコプター 20 発信装置 40 受信および距離測定装置
Claims (10)
- 【請求項1】 ふたつの物体間の距離を測定する方法に
おいて、 一方の物体に周波数変調レ−ザ−光の光源を設け、他方
の物体に光学受信機を設けることとともに、 一方の物体から大気中の酸素における周波数吸収特性を
上回る周波数域で変調するレ−ザ−光を発射する工程
と、 周波数変調レ−ザ−光を他方の物体で受信する工程と、 変調周波数域における信号の強さからふたつの物体間の
距離を測定するために受信した周波数変調レ−ザ−光を
分析する工程から成るふたつの物体間の距離測定方法。 - 【請求項2】 760ナノメ−トルの中心波長を有する
レ−ザ−光を発生させる工程とレ−ザ−光を約0.1ナ
ノメ−トルの波長域で変調させる工程を含む請求項1記
載の物体間の距離測定方法。 - 【請求項3】 約750ナノメ−トルから約770ナノ
メ−トルの範囲で発信波長を変化させることによりレ−
ザ−光が変調される工程を含む請求項1記載の物体間の
距離測定方法。 - 【請求項4】 発射されたレ−ザ−光の方位角を走査す
る工程を含む請求項1記載の物体間の距離測定方法。 - 【請求項5】 受信レ−ザ−光の強さに比例する信号を
供給する工程と、 レ−ザ−光の変調周波数を除去するために前記信号を濾
過する工程と、 酸素吸収を表す信号のスパイク強さからふたつの物体間
の距離を限定することにより前記受信レ−ザ−光を分析
する工程を含む請求項1記載の物体間の距離測定方法。 - 【請求項6】 ふたつの物体間の距離を測定する方法に
おいて、 第一の物体から大気中に吸収される第一の周波数と大気
に吸収されない第二の周波数を大気を通じて送信する工
程と、前記第一および第二の周波数を前記第一の物体と
離れたところにある第二の物体で受信する工程と、 前記受信した第一および第二の周波数から第一の物体と
第二の物体間の距離を測定する工程から成るふたつの物
体間の距離測定方法。 - 【請求項7】 受信した第一の周波数の強さに比例する
第一の出力を供給する工程と、 受信した第二の周波数の強さに比例する第二の出力を供
給する工程と、 第一および第二の出力を比較し、ふたつの物体間の距離
を表示することにより前記距離が測定される工程を含む
請求項6記載の物体間の距離測定方法。 - 【請求項8】 前記物体が乗り物である請求項6記載の
物体間の距離測定方法。 - 【請求項9】 前記物体がヘリコプタ−である請求項6
記載の物体間の距離測定方法。 - 【請求項10】 前記送信段階は、前記第一および第二
の周波数から成る周波数変調マイクロ波信号を送信する
工程から成る請求項6記載の物体間の距離測定方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US461,502 | 1990-01-05 | ||
US07/461,502 US5028129A (en) | 1990-01-05 | 1990-01-05 | Differential absorption ranging method and apparatus |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05256934A true JPH05256934A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=23832812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2415233A Pending JPH05256934A (ja) | 1990-01-05 | 1990-12-27 | 物体間の距離測定方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5028129A (ja) |
EP (1) | EP0436141A3 (ja) |
JP (1) | JPH05256934A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0840271A (ja) * | 1994-07-28 | 1996-02-13 | Nec Corp | 列車接近警報装置 |
JP2011214922A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Yamatake Corp | 光電センサ |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5260710A (en) * | 1991-01-31 | 1993-11-09 | Stanley Electric Co., Ltd. | Vehicular optical-radar apparatus |
EP0619570A1 (en) * | 1993-04-06 | 1994-10-12 | McKenna, Lou | Emergency vehicle alarm system for vehicles |
US5465142A (en) * | 1993-04-30 | 1995-11-07 | Northrop Grumman Corporation | Obstacle avoidance system for helicopters and other aircraft |
DE19546873C1 (de) * | 1995-12-15 | 1997-05-15 | Daimler Benz Aerospace Ag | Verfahren zum Bestimmen der Entfernung eines durch die Atmosphäre fliegenden Objektes und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens |
US6678622B2 (en) * | 2001-07-31 | 2004-01-13 | The Boeing Company | FFT based digital radiometer |
US7705978B2 (en) * | 2006-02-06 | 2010-04-27 | Northrop Grumman Corporation | Method and apparatus for inspection of multi-junction solar cells |
US8855932B1 (en) | 2006-06-02 | 2014-10-07 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Method and apparatus for measuring surface air pressure |
GB0709226D0 (en) * | 2007-05-14 | 2007-06-20 | Qinetiq Ltd | Covert illumination |
US9439269B2 (en) | 2013-11-21 | 2016-09-06 | General Electric Company | Powerline luminaire communications |
US9621265B2 (en) | 2013-11-21 | 2017-04-11 | General Electric Company | Street lighting control, monitoring, and data transportation system and method |
US9646495B2 (en) | 2013-11-21 | 2017-05-09 | General Electric Company | Method and system for traffic flow reporting, forecasting, and planning |
US10509101B2 (en) | 2013-11-21 | 2019-12-17 | General Electric Company | Street lighting communications, control, and special services |
CN113671510B (zh) * | 2021-07-16 | 2023-04-28 | 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 | 一种基于氧气吸收的飞行器轨迹红外探测方法及系统 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3103586A (en) * | 1958-12-08 | 1963-09-10 | Gen Mills Inc | Passive infrared ranging device using absorption bands of water vapor or carbon dioxide |
US3402295A (en) * | 1965-04-16 | 1968-09-17 | Barnes Eng Co | Process for measuring the distance from thermal discontinuities in the atmosphere |
US3600090A (en) * | 1969-09-26 | 1971-08-17 | Commerce Usa | Extended range optical distance measuring instrument |
US3803595A (en) * | 1970-05-13 | 1974-04-09 | Millan E Mc | System of devices for pollution discovery |
US4277170A (en) * | 1979-11-01 | 1981-07-07 | Miles Richard B | Laser beacon and optical detector system for aircraft collision hazard determination |
GB2127537B (en) * | 1982-09-09 | 1986-09-10 | Laser Applic Limited | Gas detection apparatus |
US4594000A (en) * | 1983-04-04 | 1986-06-10 | Ball Corporation | Method and apparatus for optically measuring distance and velocity |
US4830486A (en) * | 1984-03-16 | 1989-05-16 | Goodwin Frank E | Frequency modulated lasar radar |
-
1990
- 1990-01-05 US US07/461,502 patent/US5028129A/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-12-06 EP EP19900123446 patent/EP0436141A3/en not_active Withdrawn
- 1990-12-27 JP JP2415233A patent/JPH05256934A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0840271A (ja) * | 1994-07-28 | 1996-02-13 | Nec Corp | 列車接近警報装置 |
JP2011214922A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Yamatake Corp | 光電センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0436141A2 (en) | 1991-07-10 |
US5028129A (en) | 1991-07-02 |
EP0436141A3 (en) | 1992-10-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11099069B2 (en) | Terahertz spectroscopy system and method | |
US6664533B1 (en) | Apparatus and method of remote gas trace detection | |
JPH05256934A (ja) | 物体間の距離測定方法 | |
US7486399B1 (en) | Method for mapping a natural gas leak | |
US6518562B1 (en) | Apparatus and method of remote gas trace detection | |
US5118180A (en) | Method and apparatus for determining the range of vision of a motor vehicle driver upon encountering fog or other obstacle | |
US20090195435A1 (en) | Hand-held device and method for detecting concealed weapons and hidden objects | |
EP2449361B1 (en) | Method for remote sensing of vehicle emission | |
US6437854B2 (en) | Radar system for determining optical visual range | |
JP3464650B2 (ja) | 広帯域信号を使用するコヒーレント検出器についてのスペックル緩和 | |
WO1993019357A1 (en) | Remote active vapor concentration measurement system | |
GB2353591A (en) | Gas sensor with an open optical measuring path | |
US20220244179A1 (en) | Rapidly tuneable diode lidar | |
CN108132228B (zh) | 一种汽车尾气遥测装置 | |
US5214484A (en) | Apparatus for measuring meteorological parameters | |
US7688249B2 (en) | Method for determining types of precipitation in the atmosphere | |
US7102751B2 (en) | Laser-based spectroscopic detection techniques | |
CN116046721B (zh) | 一种对射式开路激光气体探测器及气体探测实时校准方法 | |
US8654335B2 (en) | Method and device for quantification of gases in plumes by remote sensing | |
CN111208084A (zh) | 一种基于相干探测方法的光纤气体浓度遥感探测装置和方法 | |
US4715707A (en) | Laser doppler velocimeter with laser backscatter discriminator | |
US5710621A (en) | Heterodyne measurement device and method | |
US8514378B2 (en) | Method of optical teledetection of compounds in a medium | |
JPH08247940A (ja) | 路面状態検知装置 | |
Agishev et al. | Atmospheric CW-FM-LD-RR ladar for trace-constituent detection: a concept development |