JPH10339605A - 光学式距離計 - Google Patents

光学式距離計

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JPH10339605A
JPH10339605A JP15122497A JP15122497A JPH10339605A JP H10339605 A JPH10339605 A JP H10339605A JP 15122497 A JP15122497 A JP 15122497A JP 15122497 A JP15122497 A JP 15122497A JP H10339605 A JPH10339605 A JP H10339605A
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light
mirror
distance
reflected
photodetector
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Application number
JP15122497A
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English (en)
Inventor
Shigeki Nakase
重樹 仲瀬
Minayoshi Sugiura
南祥 杉浦
Takaaki Kawai
孝明 川合
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定位置から被測定対象までの距離の大小に
関わらず、被測定対象までの距離を正確に測定すること
が可能な光学式距離計を提供する。 【解決手段】 測定部には、光源2、光投射側レンズ
4、光投射側ミラー3、光検出器7、光検出側レンズ
5、光検出側ミラー6が設けられている。光投射側ミラ
ー3と光検出側ミラー6との間には、光投射側ミラー3
と光検出側ミラー6とを一体として回転させるモータ1
1、その回転角を検出するエンコーダ12及び回転時に
外部筐体8との摩擦を和らげるベアリング機構13を有
している。光検出側ミラー6は、平板ミラー9と湾曲ミ
ラー10とから構成されており、平板ミラー9は湾曲ミ
ラー10に対して面積が大きくなっている。湾曲ミラー
10はT字型で、T字の下にいくほど厚みが大きくなっ
ており、平板ミラー9の反射面上に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を被測定対象に
投射してから、被測定対象によって反射された反射光を
検出するまでの時間に基づいて、被測定対象までの距離
を測定する光学式距離計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】測定位置から被測定対象までの距離を光
学的に測定する方法としては、三角測量の原理を用いる
方法、光の干渉作用を用いる方法、投受光の時間差を用
いる方法などが知られている。中でも、投受光の時間差
を用いる方法は、比較的精度が良いこと、複雑な光学系
を構成する必要がないことなどの理由で最もよく用いら
れている。
【0003】投受光の時間差を用いて、測定位置から被
測定対象までの距離を測定する光学式距離計は、被測定
対象に光を投射する光投射部と、光投射部によって投射
され、被測定対象によって反射された反射光を検出する
光検出部と、光が投射されてから検出されるまでの時間
差を用いて、測定位置から被測定対象までの距離を計算
する演算部とから主に構成されている。
【0004】また、光投射部と光検出部を360度回転
できるような構成にし、測定位置の周囲360度にわた
って測定位置から被測定対象までの距離を測定できるよ
うにした光学式距離計も知られている(特開平7−19
1142)。この光学式距離計(演算部を除く)の構成
を図13に示す。
【0005】光学式距離計1は、被測定対象50に対し
て光を投射する光投射部と、被測定対象50によって反
射された光を検出する光検出部と、これらを支える筐体
8とから構成されている。光投射部は、光を発する光源
2と、光源2によって発せられた光を被測定対象50の
方向に反射させる光投射側ミラー3と、光投射側ミラー
3によって反射した光を平行光に集光する光投射側レン
ズ4とから構成されている。また、光検出部は、被測定
対象50によって反射された反射光62を集光する光検
出側レンズ5と、光検出側レンズ5によって集光された
光を光検出器7の方向に反射させる光検出側ミラー6及
び光検出器7とから構成されている。
【0006】光投射側ミラー3、光投射側レンズ4、光
検出側レンズ5及び光検出側ミラー6は、光源2と光検
出器7とを結んだ直線を軸に回転可能となっており、回
転軸の下方に固定された光源2から投射された光を、3
60度にわたって被測定対象50に投射することができ
るようになっており、同様に被測定対象50によって反
射された反射光62を、回転軸の上方に固定された光検
出器7に導入できるようになっている。
【0007】図13において、投射光61及び反射光6
2は平行になっているが、被測定対象50が、光投射側
レンズ4と光検出側レンズ5との間隔に比較して十分遠
くにある場合は、投射光61と反射光62は平行になっ
ているとみなしても良い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】光学式距離計において
は、装置の構成上光源2、筐体8内の投射窓、被測定対
象50を一直線上に並べられない場合、あるいは上記従
来技術のように装置を回転可能にする場合などは、光軸
変更手段を用いて投射光61、反射光62の進路を変更
する必要がある。そのために、従来は光源2から発する
投射光61を平板全反射ミラーを用いて反射させること
により、被測定対象50に向けて光を投射し、同様に被
測定対象50によって反射された反射光62を平板全反
射ミラーを用いて反射させることにより、光検出器7に
光を導入していた。
【0009】ここで光の進路について考えてみる。図1
4に示すように、被測定対象50が十分遠い場合は、遠
距離からの反射光63と投射光61とは平行であるとみ
なして良いので、光検出側ミラー6の角度を一旦調整し
ておけば、遠距離からの反射光63を効果的に光検出器
7に導くことができる。
【0010】しかし、被測定対象50が測定位置から中
距離あるいは近距離に存在する場合は、中距離からの反
射光64及び近距離からの反射光65は、投射光61と
平行とは見なせず、効率よく光検出器7に導くことがで
きない。従って、中距離及び近距離に存在する被測定対
象50の位置を正確に測定することができない。
【0011】そこで本発明は、測定位置から被測定対象
までの距離の大小に関わらず、被測定対象までの距離を
正確に測定することが可能な光学式距離計を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光学式距離計は、反射光を光検出器に導く
ための光軸変更手段を有し、その光軸変更手段は、投射
光の光軸と、光検出器への入射光の光軸とを含む平面に
直交すると共に、光検出器への入射光の光軸と所定の角
度を持って設置された第1の反射面と、投射光の光軸
と、光検出器への入射光の光軸とを含む平面に直交する
と共に、光検出器への入射光の光軸となす角が、第1の
反射面よりも小さくなるように設置された第2の反射面
とから構成されていることを特徴としている。
【0013】この光学式距離計を用いることにより、測
定位置から遠距離に存在する被測定対象からの反射光
は、第1の反射面によって効果的に光検出器に導入さ
れ、中距離あるいは近距離に存在する被測定対象からの
反射光は第2の反射面によって効果的に光検出器に導入
される。
【0014】また、本発明の光学式距離計は、第2の反
射面が凹状に湾曲しており、光検出器に近くなるに従っ
て、第1の反射面と第2の反射面との間隔が大きくなっ
ていることを特徴としても良い。
【0015】第2の反射面が凹状に湾曲しており、光検
出器に近くなるに従って、第1の反射面と第2の反射面
との間隔が大きくなっていることによって、中距離ある
いは近距離に存在する被測定対象からの反射光は、より
効果的に光検出器に導入される。
【0016】また、本発明の光学式距離計は、第1の反
射面の面積が、第2の反射面の面積に比較して大きくな
っていることを特徴としても良い。
【0017】第1の反射面の面積が第2の反射面の面積
と比較して大きくなっていることにより、遠距離に存在
する被測定対象によって反射された、比較的強度の弱い
反射光は、近距離に存在する被測定対象によって反射さ
れた、比較的強度の強い反射光よりも多く光検出器に集
められることになる。その結果、光検出器に集められる
光量は、測定位置から被測定対象までの距離の大小によ
らずほぼ一定となり、距離測定精度が向上する。
【0018】さらに、本発明の光学式距離計は、光軸変
更手段が、光検出器への入射光の光軸を軸に回転するこ
とを特徴としても良い。
【0019】光軸変更手段が、光検出器の光入射面の垂
線を軸に回転することにより、測定位置の周囲360度
にわたって被測定対象までの距離を測定することが可能
となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態にかかる光学式
距離計について、図面を参照して説明する。まず、本発
明の実施形態にかかる光学式距離計の構成について説明
する。本実施形態にかかる光学式距離計は、被測定対象
50に光を投射し、反射光62を検出する測定部と、投
受光の時間間隔から被測定対象50までの距離を計算す
る演算部とから構成されている。
【0021】測定部は、図1及び図2に示すような構成
になっている。測定部の最下部の中心には、光を発する
光源2が設置されている。光源2の上部には光源2から
発せられた光を平行光に集光する光投射側レンズ4が設
けられ、光投射側レンズ4の上部には、光源2によって
鉛直上方に投射された光を、被測定対象50に投射する
ために、水平方向に反射させる光投射側ミラー3が備え
られている。
【0022】また、測定部の最上部の中心には、被測定
対象50によって反射された反射光62を検出する光検
出器7が設置され、光検出器7の下部には、被測定対象
50によって反射された反射光62を光検出器7に集光
する光検出側レンズ5が設けられている。また、光検出
側レンズ5の下部には、被測定対象50によって反射さ
れた反射光62を光検出側レンズ5に導くための光検出
側ミラー6が設けられている。
【0023】光投射側ミラー3と光検出側ミラー6との
間には、光投射側ミラー3と光検出側ミラー6とを一体
として回転させるモータ11、その回転角を検出するエ
ンコーダ12及び回転時に外部筐体8との摩擦を和らげ
るベアリング機構13を有している。この構造により、
光投射側ミラー3と光検出側ミラー6とが一体となって
360度回転し、全ての方向の被測定対象50までの距
離を測定することが可能となる。
【0024】上記光検出側ミラー6の形状を、図3から
図5に示す。図3は光検出側ミラー6の平面図、図4は
光検出側ミラー6の側面図、図5は光検出側ミラー6の
正面図である。光検出側ミラー6は、平板ミラー9と湾
曲ミラー10とから構成されている。平板ミラー9は全
反射ミラーであり、反射面は長方形の角を切り落とした
形状になっている。湾曲ミラー10も同様に全反射ミラ
ーであり、反射面の形状は、面積の大きい正方形部分と
面積の小さい長方形部分とを合わせ持つT字型になって
いる。湾曲ミラー10はまた、面積の小さい長方形部分
の方にいくほど、換言すればT字の下にいくほど厚みが
大きくなるように、凹状に湾曲しており、平板ミラー9
の中央部に固定されている。よって、同一方向から入射
し、平板ミラー9の反射面、湾曲ミラー10の反射面の
うち面積の大きい正方形部分、湾曲ミラー10の反射面
のうち面積の小さい長方形部分によって反射された光の
それぞれは反射角度が異なり、その結果、光の進路はそ
れぞれ異なったものとなる。さらに、平板ミラー9の反
射面の面積は、湾曲ミラー10の反射面の面積と比較し
て大きくなっており、広範囲に広がった光を反射させる
ことが可能となっている。
【0025】演算部は図6に示す様な構成になってい
る。演算部は、距離演算及び全体の制御を行うマイコン
14、レーザ発光及び校正用パルス発生タイミングを制
御するタイミング発生回路15、レーザ発光をコントロ
ールするレーザドライバ16、受光信号を増幅する増幅
器17、受光と同時に受光信号を生成するCFD回路1
8、時間間隔を電位差に変換するTAC回路19、TA
C回路19からの出力をA/D変換し、マイコン14に
送出するA/D変換回路20、マイコン14からの受光
レベル閾値信号をD/A変換するD/A変換回路21、
受光レベル閾値信号を調整するレベル調整アンプ22、
及び、閾値信号と受光レベルを比較してCFD回路18
に比較結果を送出するコンパレータ23とから構成され
ている。
【0026】次に、本発明の実施形態にかかる光学式距
離計の作用について説明する。まず、演算部の動作につ
いて説明する。本実施形態の光学式距離計の作動タイミ
ングを表すタイミングチャートは図7の通りである。
【0027】マイコン14から計測スタート信号(MES_
START)がタイミング発生回路15に送出されると、タ
イミング発生回路15はレーザードライバ16に発光ト
リガ信号(LD_TRG)を送出する。発光トリガ信号を受け
たレーザドライバ16は、光源2を発光させると同時に
TAC回路起動信号(TAC_START)をTAC回路19に
送出する。TAC回路起動信号をうけたTAC回路19
は、時間電圧変換をスタートさせる。
【0028】被測定対象50によって反射された光は、
光検出器7に入射して光電変換された後、増幅器17に
よって増幅され、増幅された入力信号(APD_OUT)はC
FD回路18及びコンパレータ23に入力される。コン
パレータ23は、あらかじめマイコン14から送出さ
れ、D/A変換回路21によってD/A変換され、レベ
ル調整アンプ22によって調整された閾値信号(D/A DA
TA)と入力信号とを比較し、入力信号が閾値を越えた時
点で検出信号(CFD_GATE)をCFD回路18に対して送
出する。検出信号を受けたCFD回路18は、TAC回
路19にTAC回路停止信号(TAC_STOP)を送出する。
TAC回路停止信号を受け取ったTAC回路19は、時
間電圧変換を停止し、その結果をA/D変換回路20に
送出する。その後、タイミング発生回路15はA/D変
換開始信号(CONVERT)をA/D変換回路20に送出
し、A/D変換回路20は、そのタイミングでA/D変
換を実施し、結果をマイコン14に送出する。
【0029】タイミング発生回路15はまた、TAC回
路19に対して逐次所定の時間間隔でTAC回路起動信
号(CAL_START)及びTAC回路停止信号(CAL_STOP)
を直接送出できる。この時間間隔とTAC回路の出力と
から、TAC回路19における時間電圧変換波形の傾き
及びオフセットを逐次補正できるようになっている。
【0030】測定位置から被測定対象までの距離の具体
的な算出方法は以下の通りである。TAC回路の時間電
圧波形補正用に2種類の時間間隔tSTD.S、tSTD.Lをも
って上記TAC回路起動信号(CAL_START)及びTAC
回路停止信号(CAL_STOP)を発生させる。そのときのT
AC回路の出力をそれぞれVSTD.S、VSTD.Lとする。ま
た、被測定対象に対して光を投射し、検出したときのT
AC回路の出力電圧をVM ESとすると、測定位置から被測
定対象までの距離Lは、
【0031】
【数1】 (1) となる。ここでcは光速を表す。
【0032】また、VSTD.S、VSTD.L、VMESをA/D変換
回路20でA/D変換した結果をそれぞれDSTD.S、D
STD.L、DMESで表せば、測定位置から被測定対象までの
距離Lは、
【0033】
【数2】 (2) となる。この方式によって、測定位置から被測定対象5
0までの距離を高精度に測定することができる。
【0034】続いて、測定部の作用について説明する。
レーザドライバ16によって光源2が発光させられる
と、光源2から発せられた光は、光投射側レンズ4によ
って平行光に集光され、光投射側ミラー3によって進行
方向を変えられ、被測定対象50に向けて投射される。
被測定対象50によって反射された反射光62は、光検
出側ミラー6によって方向を変えられ、光検出側レンズ
5によって集光され、光検出器7によって検出される。
【0035】ここで、測定位置からいろいろな距離に存
在する被測定対象50によって反射される反射光の光路
を図8に示す。測定位置から遠距離に存在する被測定対
象50によって反射された、遠距離からの反射光63
は、投射光61とほぼ平行となっているので、回転軸に
対して45度の角度を持って設置された平板ミラー9に
よって光検出側レンズ5の方向に反射し、効率よく光検
出器7に導入される。
【0036】また、測定位置から中距離に存在する被測
定対象50によって反射された、中距離からの反射光6
4は、回転軸に対して平板ミラー9より小さい角度の反
射面を持った湾曲ミラー10の下部の正方形部分によっ
て光検出側レンズ5の方向に反射し、効率よく光検出器
7に導入される。
【0037】同様に、測定位置から近距離に存在する被
測定対象50によって反射された、近距離からの反射光
65は、回転軸に対して湾曲ミラー10の下部よりさら
に小さい角度の反射面を持った湾曲ミラー10の上部の
長方形部分によって光検出側レンズ5の方向に反射し、
効率よく光検出器7に導入される。
【0038】さらに、平板ミラー9の反射面は、湾曲ミ
ラー10の反射面に比較して面積が大きいため、遠距離
からの弱い光は、中距離、近距離からの光より多く光検
出器7に導入される。また、湾曲ミラー10の上部の長
方形部分は湾曲ミラー10の下部の正方形部分より面積
が小さくなっており、近距離からの強い光の反射量は中
距離からの光の反射量に比較して小さく押さえられてい
る。その結果、光検出器7に導入される光量は、測定位
置から被測定対象50までの距離の大小に関わらずほぼ
一定である。
【0039】最後に、本発明の実施形態にかかる光学式
距離計の効果について説明する。本実施形態の光学式距
離計は、被測定対象50からの反射光62を光検出器7
に導入するための光検出側ミラー6を、平板ミラー9と
湾曲ミラー10とを組み合わせた構造にすることによ
り、測定位置から被測定対象50までの距離の大小に関
わらず、反射光62を効率良く光検出器7に導入するこ
とが可能である。
【0040】また、遠距離からの反射光63を光検出器
7に導入する平板ミラー10の面積を中距離からの反射
光64及び近距離からの反射光65を検出器7に導入す
る湾曲ミラー10の面積と比較して大きくしたこと、近
距離からの反射光65を光検出器7に導入する湾曲ミラ
ー10の上部の長方形部分の面積を、中距離からの反射
光64を光検出器7に導入する湾曲ミラー10の下部の
正方形部分の面積より小さくしたことにより、光検出器
7に導入される光量が、測定位置から被測定対象50ま
での距離の大小に関わらずほぼ一定となるため、光検出
器7の受光レンジを大きくする必要がない。
【0041】上記2点により、本実施形態にかかる光学
式距離計は、測定位置から被測定対象50までの距離の
大小に関わらず、測定位置から被測定対象50までの距
離を精度良く測定することが可能である。
【0042】次に、光検出側ミラー6の第1の変形例を
以下に示す。図9は光検出側ミラー6の第1の変形例の
平面図であり、図10は光検出側ミラー6の第1の変形
例の側面図である。本変形例において、湾曲ミラー10
の反射面の形状は、面積の大きい正方形部分と面積の小
さい台形部分を持った形状になっている。湾曲ミラー1
0はまた、面積の小さい台形部分の方にいくほど、詳し
く言えば台形の上底に近づくほど厚みが大きくなるよう
に凹状に湾曲しており、平板ミラー9の中央部に固定さ
れている。さらに、平板ミラー9の反射面の面積は、湾
曲ミラー10の反射面の面積と比較して大きくなってお
り、広範囲に広がった光を反射させることが可能となっ
ている。
【0043】本変形例においても、遠距離からの反射光
63は平板ミラー9によって、中距離からの反射光64
は湾曲ミラー10の反射面のうち、面積の大きい正方形
部分によって、近距離からの反射光65は湾曲ミラー1
0の反射面のうち、面積の小さい台形部分によって効率
良く光検出器7に導入される。また、平板ミラー10の
面積を湾曲ミラー10の面積より大きくしたこと、湾曲
ミラー10の正方形部分の面積を台形部分の面積より大
きくしたことにより、光検出器7に導入される光量が、
測定位置から被測定対象50までの距離の大小に関わら
ずほぼ一定となるため、光検出器7の受光レンジを大き
くする必要がない。
【0044】上記2点により、本変形例の光検出側ミラ
ー6を用いた光学式距離計においても、測定位置から被
測定対象50までの距離の大小に関わらず、測定位置か
ら被測定対象50までの距離を精度良く測定することが
可能である。
【0045】さらに、光検出側ミラー6の第2の変形例
を以下に示す。図11は光検出側ミラー6の第2の変形
例の平面図であり、図12は光検出側ミラー6の第2の
変形例の側面図である。本変形例において、湾曲ミラー
10の反射面の形状は、一つの大きな長方形になってい
る。湾曲ミラー10はまた、長方形の1つの短辺の方に
いくほど厚みが大きくなるように、凹状に湾曲してお
り、平板ミラー9の中央部に固定されている。湾曲度合
い(曲率)は一様ではなく、一方の短辺に近ずくにつれ
て急激に湾曲している。さらに、平板ミラー9の反射面
の面積は、湾曲ミラー10の反射面の面積と比較して大
きくなっており、広範囲に広がった光を反射させること
が可能となっている。
【0046】本変形例においても、遠距離からの反射光
63は平板ミラー9によって、中距離からの反射光64
は湾曲ミラー10の反射面のうち、湾曲度合いの小さい
部分によって、近距離からの反射光65は湾曲ミラー1
0の反射面のうち、湾曲度合いの大きい部分によって効
率良く光検出器7に導入される。また、平板ミラー10
の面積を湾曲ミラー10の面積より大きくしたこと、湾
曲ミラー10をの形状を短辺に近づくにつれて急激に湾
曲させたことにより、光検出器7に導入される光量が、
測定位置から被測定対象50までの距離の大小に関わら
ずほぼ一定となるため、光検出器7の受光レンジを大き
くする必要がない。
【0047】上記2点により、本変形例の光検出側ミラ
ー6を用いた光学式距離計においても、測定位置から被
測定対象50までの距離の大小に関わらず、測定位置か
ら被測定対象50までの距離を精度良く測定することが
可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の光学式距離計を用いることによ
り、測定位置から被測定対象までの距離の大小に関わら
ず、測定位置から被測定対象までの距離を精度良く測定
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる光学式距離計の断面
図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる光学式距離計を立体
的に見た構成図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる光学式距離計におけ
る光検出側ミラーの平面図である。
【図4】本発明の実施形態にかかる光学式距離計におけ
る光検出側ミラーの側面図である。
【図5】本発明の実施形態にかかる光学式距離計におけ
る光検出側ミラーの正面図である。
【図6】本発明の実施形態にかかる光学式距離計におけ
る演算部の構成図である。
【図7】本発明の実施形態にかかる光学式距離計におけ
る測距時のタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施形態にかかる光学式距離計におい
て、遠距離、中距離、近距離からの光が光検出器に集ま
る様子を表した図である。
【図9】本発明の実施形態にかかる光学式距離計におけ
る光検出側ミラーの第1の変形例の平面図である。
【図10】本発明の実施形態にかかる光学式距離計にお
ける光検出側ミラーの第1の変形例の側面図である。
【図11】本発明の実施形態にかかる光学式距離計にお
ける光検出側ミラーの第2の変形例の平面図である。
【図12】本発明の実施形態にかかる光学式距離計にお
ける光検出側ミラーの第2の変形例の側面図である。
【図13】従来技術の光学式距離計の構成図である。
【図14】従来技術の光学式距離計において、遠距離、
中距離、近距離からの光の進行の様子を表した図であ
る。
【符号の説明】
1…光学式距離計、2…光源、3…光投射側ミラー、4
…光投射側レンズ、5…光検出側レンズ、6…光検出側
ミラー、7…光検出器、8…筐体、9…平板ミラー、1
0…湾曲ミラー、11…モータ、12…エンコーダ、1
3…ベアリング機構、14…マイコン、15…タイミン
グ発生回路、16…レーザドライバ、17…増幅器、1
8…CFD回路、19…TAC回路、20…A/D変換
回路、21…D/A変換回路、22…レベル調整アン
プ、23…コンパレータ、50…被測定対象、61…投
射光、62…反射光、63…遠距離からの反射光、64
…中距離からの反射光、65…近距離からの反射光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投射光を被測定対象に投射してから、被
    測定対象によって反射された反射光を検出するまでの時
    間に基づいて、被測定対象までの距離を測定する光学式
    距離計において、 前記反射光を光検出器に導くための光軸変更手段を有
    し、 前記光軸変更手段は、 前記投射光の光軸と、前記光検出器への入射光の光軸と
    を含む平面に直交すると共に、前記光検出器への入射光
    の光軸と所定の角度を持って設置された第1の反射面
    と、 前記投射光の光軸と、前記光検出器への入射光の光軸と
    を含む平面に直交すると共に、前記光検出器への入射光
    の光軸となす角が、前記第1の反射面よりも小さくなる
    ように設置された第2の反射面と、から構成されている
    ことを特徴とする光学式距離計。
  2. 【請求項2】 前記第2の反射面は凹状に湾曲してお
    り、光検出器に近くなるに従って、前記第1の反射面と
    前記第2の反射面との間隔が大きくなっていることを特
    徴とする請求項1に記載の光学式距離計。
  3. 【請求項3】 前記第1の反射面の面積が、前記第2の
    反射面の面積に比較して大きくなっていることを特徴と
    する請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の光
    学式距離計。
  4. 【請求項4】 前記光軸変更手段は、前記光検出器への
    入射光の光軸を軸に回転することを特徴とする請求項
    1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の光
    学式距離計。
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