JPH078373A - 調理器具の加熱制御方法 - Google Patents

調理器具の加熱制御方法

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JPH078373A
JPH078373A JP15350493A JP15350493A JPH078373A JP H078373 A JPH078373 A JP H078373A JP 15350493 A JP15350493 A JP 15350493A JP 15350493 A JP15350493 A JP 15350493A JP H078373 A JPH078373 A JP H078373A
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JP
Japan
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heating
temperature
mode
inner container
cooking
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JP15350493A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Nishikawa
勉 西川
Toshiya Kanbe
俊哉 神戸
Etsuro Yamane
悦郎 山根
Hiroaki Tsujii
博昭 辻井
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Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理加熱モードに応じてきめ細かい加熱調理
を可能とする。 【構成】 加熱板4の温度は加熱板センサ6によって検
出されている。制御装置13には、調理モード及び加熱
モードの違いに応じてそれぞれ加熱板4の目標加熱温度
が設定されている。そして、該目標加熱温度となるよう
に前記加熱板4の加熱量を調整し、この加熱板4によっ
て内容器3を加熱して収容した調理物が調理されるよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気鍋、グリルパン、グ
リル鍋等の調理器具の加熱制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電気鍋等の調理器具では、鍋等の
内容器をヒータで加熱した加熱板を介して間接的に加熱
するようにしている。このような調理器具では、調理開
始初期に通電量を最大として強火で加熱し、必要に応じ
て操作パネルのスイッチを切り替えることにより、内容
器を中火、弱火、とろ火あるいは保温モードで加熱する
ことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の調理器具では、内容器、加熱板温度の違いに拘わら
ず、内容器の温度を検出するセンサからの検出温度に基
づいて、加熱板に設けたヒータへの通電、遮断を繰り返
す、いわゆるデューティ制御により、このヒータへの通
電量を調整するだけで内容器の加熱制御を行なってい
る。また、加熱板の温度を検出するようにはしている
が、これは異常加熱による危険を回避するためのもので
あり、加熱制御には利用していない。
【0004】したがって、内容器で加熱する調理物の温
度、種類、量、あるいは周囲の雰囲気温度、あるいは電
源電圧の変動等、加熱制御に影響する諸条件の違いに拘
わらず、内容器は選択された各モードに応じた温度や加
熱量で一律に加熱されるため、加熱不足や加熱過剰が発
生するという問題がある。また、調理中に加熱モードを
強火モードから中火モードに変更した場合等でも、前述
のように加熱板温度に拘わらず、各モードに応じた加熱
量で一律に加熱されるため、同様な問題が発生する。本
発明は前記問題点に鑑み、調理モード及び加熱モードの
違いに応じてきめ細かい加熱調理が可能な調理器具の加
熱制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、調理モードあるいは加
熱モードの違いに応じて加熱板の加熱量を調整すること
により、該加熱板を介して内容器を加熱し、収容した調
理物を加熱調理する調理器具の加熱制御方法において、
前記加熱板の温度を検出する一方、調理モードあるいは
加熱モードの違いに応じてそれぞれ加熱板あるいは内容
器の目標加熱温度を設定することにより、該目標加熱温
度となるように前記加熱板の加熱量を調整するようにし
ている。
【0006】請求項2に記載の発明では、加熱手段によ
る加熱量を調整することにより内容器を加熱し、収容し
た調理物を加熱調理する調理器具の加熱制御方法におい
て、加熱板あるいは内容器の目標加熱温度を設定するこ
とにより、前記加熱手段による加熱量を、前記目標加熱
温度と検出温度の差、及び、前記目標加熱温度と所定時
間前の検出温度との差に基づいてファジィ推論を行なう
ことにより求めるようにしている。請求項3に記載の発
明では、前記ファジィ推論での後件部のメンバーシップ
関数を、前件部のメンバーシップ関数に対応する複数の
離散値で構成するようにしている。請求項4に記載の発
明では、前記内容器の温度を検出する一方、調理モード
あるいは加熱モード毎に前記内容器の検出温度に応じて
加熱手段による加熱量をオートシフトさせるようにして
いる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は調理容器、具体的には電気鍋の概略図で
ある。この調理容器は容器本体1と蓋体2とからなり、
内部には内容器3が収容されている。容器本体1の収容
部底面には加熱板4が設けられている。加熱板4の中央
部にはセンタセンサ5が露出している。また、加熱板4
の下面にはこのセンタセンサ5から外周側に加熱板セン
サ6が設けられ、そのさらに外周には全周に亘って加熱
ヒータ7が設けられている。
【0008】前記容器本体1の前方部(図1中右側)に
は操作パネル8が設けられている。この操作パネル8に
は「なべもの」、「焼もの」及び「蒸し」スイッチ9,
10,11がそれぞれ設けられており、各スイッチ9,
10,11を押圧することによりそれぞれ調理モードが
選択されるようになっている。そして、「なべもの」、
「焼もの」スイッチ9,10を押圧すれば、その押圧数
によって保温、とろ火、…あるいは保温、140、…の
ように前記加熱ヒータ7への通電量が切り替わり、「蒸
し」スイッチ11を押圧すれば、低又は高に切り替わっ
て加熱モードが選択されるようになっている。なお、1
2は「切」スイッチで、押圧されることにより加熱ヒー
タ7への通電が停止されるようになっている。
【0009】また、前記容器本体1の前方部には制御装
置13が内蔵されており、前記操作パネルからの入力信
号及び各センサ5,6からの検出信号がそれぞれ入力さ
れ、これらの入力信号に基づいて前記加熱ヒータ7への
通電量が調整されるようになっている。
【0010】前記内容器3はアルミニウム合金等の熱伝
導率の高い金属製で形成されており、前記加熱板4の上
面に載置された状態では、底面中央部にセンタセンサ5
が接触するようになっている。
【0011】次に、前記構成からなる調理器具の加熱制
御について図2のフローチャートに従って説明する。こ
の加熱制御は、「なべもの」、「焼もの」スイッチ9,
10のいずれかが押圧された場合に適用される。ただ
し、「焼もの」スイッチ10が押圧された場合には、下
記するようにステップS19からS23の調理加熱のみ
が適用の対象となる。
【0012】まず、ステップS1で、前記「なべもの」
スイッチ9から入力信号を受ける。すなわち、この「な
べもの」スイッチ9が押圧されていれば鍋モードA又は
焼モードBが(後述するように両モードの別は自動的に
選択される)読み込まれる。これにより、ステップS2
で加熱ヒータ7に通電して内容器3の予熱が開始され
る。この予熱は通電量100%で行なわれる。
【0013】そして、ステップS3でセンタセンサ5及
び加熱板センサ6によって検出した内容器温度t1及び
加熱板温度t2が読み込まれる。この検出温度の読み込
みは、下記するステップS4からステップS13までの
間、所定時間(例えば1秒)毎に行われる。
【0014】続いて、ステップS4で内容器温度が90
℃を越えているかどうかが判断される。越えていなけれ
ばそのまま予熱が続行され、越えていればステップS5
で計時が開始される。
【0015】その後、ステップS6で測定温度が110
℃を越えているかどうかが判断される。内容器3が図1
2に示すように温度変化して、ステップS7で1分経過
する間110℃を越えることがなければ、予め内容器3
にだし、調理物等が収容されて温度上昇が100℃に抑
えられていることになるので前記加熱モードに従って加
熱制御される(鍋モードA)。また、内容器3が図11
に示すように温度変化して110℃を越えることがあれ
ば、内容器3が“から”であると判断されるのでステッ
プS8に移行される(焼きモードB)。
【0016】このように予熱段階では、だし、調理物等
が沸騰すると考えられる100℃よりも若干低い温度
(本実施例では90℃)に達してから所定時間(本実施
例では1分)内に100℃よりも若干高い温度(本実施
例では110℃)まで上昇しているかどうかが判断され
るようになっている。このため、自動的に調理モード
(鍋モードA又は焼きモードBの別)が判断され、その
後は予め選択された加熱モードに従った加熱制御に移行
される。この結果、「なべもの」スイッチ9を押圧した
場合、加熱モードを切替え忘れて煮込み過ぎるといった
不具合が生じることがない。
【0017】焼きモードB(例えば、すき焼をする場
合)では、ステップS8で処理イが行われる。処理イ
は、図3のフローチャートに示すように、まずステップ
S30で内容器温度t1が読み込まれる(この温度をt
11とする)。そして、ステップS31で10秒間待機し
た後、ステップS32で再び内容器温度t1が読み込ま
れる(この温度をt12とする)。
【0018】続いて、ステップS33で内容器温度t1
が低下しているかどうか、すなわち温度t11が温度t12
よりも高いかどうかが判断される。低ければ、内容器3
には材料は投入されておらず、温度上昇を続けている状
態であるので、ステップS9に移行する。また逆に、高
ければ、予熱段階であるにも拘わらず材料が投入されて
いる状態であると判断されるので、ステップS34に移
行する。
【0019】ステップS34では、内容器温度t12が1
30℃よりも低下しているかどうかを判断する。高けれ
ば、材料が投入されていたとしても、それは肉等であっ
て内容器温度t1を高温に維持しておく必要があると判
断されるので、ステップS9に移行する。また、低けれ
ば、内容器3に調理物、だし等が入れられていると判断
されるので調理加熱、すなわちステップS19〜S23
に移行する。
【0020】ステップS9では、内容器温度t1が18
0℃を越えているかどうかが判断され、越えていなけれ
ばステップS8に戻って前記処理イを行いつつ前記予熱
状態が維持される。また、越えていればステップS10
で通電率を60%に落とす。これにより、加熱板4の温
度上昇率が抑えられ、下記する所望温度(200℃)を
一気に越えてしまうことが防止される。
【0021】その後、ステップS11で前記同様処理イ
が行われ、予熱段階であるにも拘わらず材料(肉等のみ
ならず、野菜やだし等も含めて)が投入されたと判断さ
れれば調理加熱に移行し、そうでなければステップS1
2へと移行する。ステップS12では内容器温度t1
200℃を越えたかどうかが判断され、越えていなけれ
ばステップS11に戻って前記処理イを行いつつ通電率
60%で予熱が続行される。また、越えていればステッ
プS13に移行してブザー等により予熱完了を報知す
る。そして、ステップS14でデューティ制御により2
00℃に温度調節し、ステップS15で再び前述の処理
イが行われる。
【0022】このように、焼きモードBでは、常時10
秒毎に内容器温度t1を検出することにより、その変化
の傾向を把握し、しかもこの内容器温度t1が130℃
以下となれば、調理加熱に移行するようにしているの
で、調理状態を判断してスイッチ9又は10を手動で押
圧することにより調理モードあるいは加熱モードを切り
替える必要がなくなり、前記鍋モードA同様、煮込み過
ぎるといった不具合が発生することもない。
【0023】なお、前記予熱ではファジィ制御を行わな
い。このファジィ制御では目標温度に近付くにつれて内
容器3の温度上昇が徐々に遅くなり予熱完了までに時間
がかかる上、この予熱完了の判断が困難なためである。
【0024】ところで、調理加熱(ステップS19〜S
23)は、前記鍋モードA及び前記焼きモードBが選択
された場合の外、「焼もの」スイッチ10が押圧されて
焼ものモードCが選択された場合でも同様に行われる。
すなわち、ステップS19で調理モード、加熱モード、
内容器温度t1及び加熱板温度t2がそれぞれ読み込まれ
る。調理モードは鍋モードA、焼きモードB、及び焼も
のモードCのいずれかである。また、加熱モードは各ス
イッチ9あるいは10の押圧数によって選択され、鍋モ
ードA又は焼きモードBでは強火、中火、弱火、とろ火
及び保温、焼ものモードCでは230、200、17
0、140及び保温のいずれかである。
【0025】そして、ステップS20で下記するように
してファジィ推論が行われることにより、加熱量すなわ
ち加熱ヒータ7への通電量が算出され、ステップS21
でこの通電量に基づいて加熱ヒータ7に通電する。その
後、ステップS22で「切」スイッチ12が押圧された
かどうかが判断され、押圧されていれば調理器具をオフ
状態とする一方、押圧されていなければ、ステップS2
3で30秒待機して前記ステップS19〜S23が繰り
返される。すなわち、30秒毎にモード及び温度が読み
込まれ、ファジィ推論による加熱制御が続行される。勿
論、この間にスイッチ9,10,11が押し直されて調
理モードあるいは加熱モードの変更があれば、各モード
に応じて加熱制御されることになる。
【0026】ここで、前記ステップS20に於けるファ
ジィ推論について、図4のフローチャートに従って説明
する。まず、ステップS40で、読み込まれた温度(鍋
モードAでは加熱板温度t2、焼ものモードCでは内容
器温度t1)と予め設定されている目標加熱温度t3から
温度差が演算される。この演算は所定時間(30秒)毎
に行われる。
【0027】そして、ステップS41で、前記ステップ
S40で演算された温度差に基づいて、現時点での温度
差X1と所定時間前の温度差X2とから図5に示すメンバ
ーシップ関数に従って前件部のファジィ変数及びメンバ
ーシップ値がそれぞれ求められる。
【0028】続いて、ステップS42で、前件部の各温
度差X1,X2に対応するファジィ変数の組み合わせから
図6に示すファジィルールに従って後件部のファジィ変
数がそれぞれ求められる。そして、求められたファジィ
変数を前件部のメンバーシップ値の最小値で切断して通
電時間を算出する。
【0029】この場合、後件部のメンバーシップ関数は
図7に示すように離散値、すなわち三角形ではなく直線
としてある。これは、本願のような電気鍋等ではそれ程
厳密な加熱制御が必要ないからであり、これによりメモ
リー空間を節約でき、制御装置13を安価なものとする
ことが可能となる。ただし、前記後件部のメンバーシッ
プ関数は必ずしも離散値としなくてもよい。
【0030】また、後件部のファジィ変数のメンバーシ
ップ値は、鍋モードAでは図8、焼ものモードCでは図
9に示す値を最大値である1としてある。したがって、
加熱モードに応じた通電量に従って加熱ヒータ7に通電
できることになる。例えば、中火モードでファジィ変数
に2が選択されていれば、通電量は最大でも18/30
であり、必要以上に加熱されるといった不具合は回避さ
れる。その後、ステップS43で、前述のようにして求
められた通電時間の重心が求められ、最終的に加熱ヒー
タ7への通電時間が算出される(デファジィ)。
【0031】このように、加熱板温度t2に基づいて加
熱ヒータ7への通電量を調整するようにしているので、
内容器3内に投入する材料の種類、量及び温度の違い、
あるいは周囲の雰囲気温度、あるいは電源電圧の変化に
拘わらず、適切に内容器3を加熱することができる。し
たがって、調理途中にモードが切り替えられても、一律
に各モードに応じた通電量とはしないので、適切な加熱
が可能となる。例えば、強火モードから中火モードに切
り替えた場合には、加熱板温度t2が下がるまで殆ど通
電されることがないので、切替え感が出ることになる。
また、加熱板温度t2の時間的な変化を考慮に入れるよ
うにしているので、目標加熱温度t3となるように滑ら
かに加熱板温度t2を温度変化させることができ、きめ
細かい温度調節が可能となる。
【0032】ここで、前記ファジィ推論について具体的
に説明する。すなわち、鍋モードAを選択して調理を行
なう場合、中火ルールが選択されており、加熱目標温度
と検出温度の差が現在−5、30秒前に+10であれ
ば、次のようにして加熱制御されることになる。
【0033】まず、図5(a)に示すように、前記温度
差X1からファジィ変数はNS及びZEとなり、そのメ
ンバーシップ値はそれぞれ0.6及び0.4となる。一
方、図5(b)に示すように、前記温度差X2からファ
ジィ変数はPS及びPBとなり、そのメンバーシップ値
はそれぞれ0.7及び0.3となる。したがって、図6の
ファジィルールによりルール9,4,8,3が選択さ
れ、出力側のファジィ変数が5,4,2,1に決定され
る。この場合、中火モードであるので、各ファジィ変数
の最大値は、図8に示すように、24/30、23/3
0、20/30、18/30である。そこで、各ルール
によって決定されたファジィ変数を前記メンバーシップ
値の最小値、すなわち0.6、0.3、0.4、0.3で切
断する。そして、求められた出力値(時間で示す)1
4.4/30、6.9/30、8/30、5.4/30の
重心を求めることにより、加熱ヒータ7への通電量を2
1.69/30に決定する。
【0034】一方、このような加熱制御と並行して、内
容器3の温度を検出することにより、中火、弱火等の加
熱モードが選択されている場合に、新たな調理物の投入
等で内容器温度t1が低下すれば、次のようにして加熱
制御される(オートシフト)。
【0035】すなわち、図10に示すように、中火モー
ドであるにも拘わらず、内容器温度t1が90℃未満で
あれば、強火ルールが採用される。また、弱火モードで
あるにも拘わらず、内容器温度t1が85℃未満であれ
ば強火ルール、85℃以上、90℃未満であれば中火ル
ールが採用される。さらに、とろ火モードであるにも拘
わらず、内容器温度t1が80℃未満であれば強火ルー
ル、80℃以上、85℃未満であれば中火ルール、85
℃以上、90℃未満であれば弱火ルールが採用される。
【0036】このように、加熱モードの違いに拘わら
ず、内容器温度t1が低下すれば、所望温度まで急速に
加熱できる。したがって、焼きそば、ホットケーキ等を
焼く場合に、内容器3に材料が投入されて急にその温度
が低下したとしても、所定温度までは一気に加熱するこ
とができ、加熱不足となることがない。例えば、中火モ
ードを選択している場合には、図13中2点鎖線で示す
ように、内容器温度t1は急に低下するが、内容器温度
が90℃に達するまでは強火ルールに従って急速に加熱
され、90℃に到達すれば中火ルールで加熱されるよう
になっている。なお、前記調理器具では、スイッチ9,
10又は11の押圧により、調理加熱が開始されてから
所定時間(例えば、3時間)経過すれば、電源は自動的
にオフされるようになっている。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る調理器具の加熱制御方法によれば、内容器を加熱
する加熱板の温度を直接検出し、この検出温度に基づい
て加熱板を各調理加熱モードに応じた目標加熱温度に調
整するようにしたので、内容器に収容する材料の種類、
量、温度の違い、あるいは周囲の雰囲気温度、あるいは
電源電圧の変動に拘わらず、常に所望の加熱状態を得る
ことができる。しかも、モードを切り替えた場合には、
そのときの加熱板温度に従って加熱制御されるので、例
えば、強火モードから弱火モードに切り替えれば、加熱
板温度が高ければ通電が殆ど停止され、従来のように一
律に通電量のみを変更する場合に比べて切り替え感が得
られる。
【0038】また、加熱板又は内容器の目標加熱温度と
検出温度の差、及び、所定時間前の検出温度との差に基
づいてファジィ推論することにより加熱手段の加熱量を
求めるようにすれば、加熱板又は内容器の温度変化の傾
向を考慮することができ、よりきめ細かく加熱制御する
ことが可能である。
【0039】さらに、前記ファジィ推論の後件部を離散
値で単純化すれば、計算が簡単となり格安で制御機構を
提供できる。さらにまた、各調理加熱モード毎に内容器
の検出温度に応じて段階的に加熱手段の加熱量を調整す
るようにすれば、内容器の温度が低下した場合に加熱量
の少ない調理加熱モードを選択していても、前記内容器
を即座に適切な温度まで加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る調理容器の概略図である。
【図2】 本実施例の加熱制御を示すフローチャートで
ある。
【図3】 図2の処理イを示すフローチャートである。
【図4】 図2のファジィ推論を示すフローチャートで
ある。
【図5】 ファジィ推論の前件部のメンバーシップ関数
である。
【図6】 ファジィルールを示す図である。
【図7】 ファジィ推論の後件部のメンバーシップ関数
である。
【図8】 鍋モードに於ける各加熱モードに対する加熱
ヒータへの通電量を示す表である。
【図9】 焼きモードに於ける各加熱モードに対する加
熱ヒータへの通電量を示す表である。
【図10】 各加熱モードと内容器温度とから決定され
る加熱ルールを示す表である。
【図11】 焼きモードに於ける時間と内容器温度及び
通電量との関係を示すグラフである。
【図12】 鍋モードに於ける時間と内容器温度及び通
電量との関係を示すグラフである。
【図13】 鍋モードに於いて中火モードを選択してい
る場合の時間と内容器温度及び通電量との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
3…内容器、4…加熱板、6…加熱板センサ、13…制
御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻井 博昭 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象 印マホービン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理モードあるいは加熱モードの違いに
    応じて加熱板の加熱量を調整することにより、該加熱板
    を介して内容器を加熱し、収容した調理物を加熱調理す
    る調理器具の加熱制御方法において、前記加熱板の温度
    を検出する一方、調理モードあるいは加熱モードの違い
    に応じてそれぞれ加熱板あるいは内容器の目標加熱温度
    を設定することにより、該目標加熱温度となるように前
    記加熱板の加熱量を調整することを特徴とする調理器具
    の加熱制御方法。
  2. 【請求項2】 加熱手段による加熱量を調整することに
    より内容器を加熱し、収容した調理物を加熱調理する調
    理器具の加熱制御方法において、加熱板あるいは内容器
    の目標加熱温度を設定することにより、前記加熱手段に
    よる加熱量を、前記目標加熱温度と検出温度の差、及
    び、前記目標加熱温度と所定時間前の検出温度との差に
    基づいてファジィ推論を行なうことにより求めることを
    特徴とする調理器具の加熱制御方法。
  3. 【請求項3】 前記ファジィ推論での後件部のメンバー
    シップ関数を、前件部のメンバーシップ関数に対応する
    複数の離散値で構成することを特徴とする請求項2に記
    載の調理器具の加熱制御方法。
  4. 【請求項4】 前記内容器の温度を検出する一方、調理
    モードあるいは加熱モード毎に前記内容器の検出温度に
    応じて加熱手段による加熱量をオートシフトさせること
    を特徴とする請求項1,2又は3のいずれかに記載の調
    理器具の加熱制御方法。
JP15350493A 1993-06-24 1993-06-24 調理器具の加熱制御方法 Pending JPH078373A (ja)

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