JPH078359Y2 - 農用トラクタにおける操向アーム支点軸の取付構造 - Google Patents

農用トラクタにおける操向アーム支点軸の取付構造

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JPH078359Y2
JPH078359Y2 JP1987175435U JP17543587U JPH078359Y2 JP H078359 Y2 JPH078359 Y2 JP H078359Y2 JP 1987175435 U JP1987175435 U JP 1987175435U JP 17543587 U JP17543587 U JP 17543587U JP H078359 Y2 JPH078359 Y2 JP H078359Y2
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信二 末永
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、農用トラクタにおける操向アーム支点軸の取
付構造に係り、詳しくは、操向アーム支点軸をシャーシ
の内側面とエンジンブロックの前壁とに片持状に固定し
た操向アーム支点軸の取付構造に関するものである。
(従来の技術) 従来の農用トラクタにおいては、機体の旋回性能を向上
させるため、フロントアクスルを出来るだけエンジンブ
ロックの前壁側に近ずけて、前輪と後輪との対向間隔、
すなわちホイルベースを短かくしていたので、操向アー
ム支点軸は必然的にフロントアクスルの前方で、シャー
シの前端部に固着され、しかも、その上端部がシャーシ
の上縁より上方へ突出した状態で縦設されていた。
ところが、上記のような操向アーム支点軸の取付構造で
は、シャーシのみで操向アーム支点軸が支持され、しか
も、シャーシの上方から動力を伝達し、下方からタイロ
ッドを介してナックルアームを搖動させるので、操向ア
ームにかかるステアリング反力がシャーシに集中し、強
度上の不具合があった許りでなく、支点軸の上端部がエ
ンジンブロックの前端部に装備されたファンベルトや油
圧ポンプに干渉する不具合もあり、さらに操向アームの
支点軸への組立および整備の際操向アームの上下方向の
隙間を調節するためには、厚さの異なるスラストワッシ
ャを数種類用意し、これらを選択使用しなければならな
かったので、組立および整備が極めて面倒であった。一
方、フロントアクスルをエンジンブロックの前壁側に近
ずけると、タイロッドもフロントアクスルの前方に位置
するため、機体走行時にタイロッドが障害物等にぶつか
る危険性が高く、しばしば破損を招く不具合があった。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記のような実状に鑑み、従来の欠点を一掃す
べく創案されたものであって、その目的とするところ
は、操向アームにかかるステアリング反力をエンジンブ
ロックとシャーシとに分散支持させて強度上の不具合を
解消し、かつ、支点軸の上端部がエンジンのファンベル
トや油圧ポンプに干渉する不具合を回避すると共に、操
向アームの上下方向の隙間調節等、支点軸への組立およ
び整備を容易化し、さらに、機体の走行時にタイロッド
が障害物等にぶつかる危険性を未然に回避して、その破
損を防止することができる農用トラクタにおける操向ア
ーム支点軸の取付構造を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記問題点を解決するため、次のような技術
手段を採用した。
すなわち、本考案に係る農用トラクタにおける操向アー
ム支点軸の取付構造は、エンジンブロックの両側から前
方張出状にシャーシを装着し、該シャーシにフロントア
クスルを支架した農用トラクタにおいて、上記エンジン
ブロックの前壁に操向アーム支点軸を縦方向に配置して
シャーシの下方に向けて突出させ、該支点軸のシャーシ
下縁よりも下方位置に、一端がシャーシ外側方でドラグ
リンクに連結され、他端がフロントアクスルの後方に配
置した左右のタイロッドに連結される操向用ベルクラン
クを回動自在に枢支すると共に、上記支点軸をシャーシ
の内側面とエンジンブロックの前壁とに軸承部を介して
片持状に固着して、支点軸の下端に装着した調節ナット
で上記操向用ベルクランクを上下調節可能としたことを
特徴とするものである。
(実施例) 本考案の一実施例を添附図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図において、1は農用トラクタの機体であって、該
機体位置には前輪2、後輪3、運転席4、運転ハンドル
5およびボンネット6が装備されており、前輪2の車軸
2aは、後述するエンジンブロック28の両側から前方張出
状に装着されたシャーシ16に支持されている。
上記ボンネット6は、第2図ないし第7図に示すよう
に、フロントグリル7、ルーフ8、アッパーカバー9、
ステーカバー10およびサイドカバー11によって構成され
ており、アッパーカバー9とステーカバー10とは、緊締
具12により一体的に結合されて機体1に固定されてい
る。サイドカバー11の下端前部側は、前部グロメット13
を介してバッテリーベース14に取付けられ、下端後部側
は後部グロメット15を介してシャーシ16に取付けられて
いる。前部グロメット13は第6図に示すように、前後方
向の長穴形状となっており、後部グロメット15は同じく
第6図に示すように、ピン17をフィットした丸穴形状と
なっている。18はサイドカバー11に一端側を熔接した金
具であって、該金具18の他端側にはピン17を固定する長
穴形状の取付孔18a,18aが穿設されており、該取付孔18
a,18aに緊締具19を螺装することによりピン17が金具18
の他端側に固定されるようになっている。このように前
部グロメット13を長穴とし、後部グロメット15を調節固
定式としてあるので、サイドカバー11の取付調節が容易
にできる。
また、上記ボンネット6の前面を覆うフロントグリル7
の下端部は、バッテリーベース14と該バッテリーベース
14に立上り片を熔着したL字状プレート20に支持ピン21
を挿通して支持され、上端部は緊締具22によって固定さ
れている。23はバッテリーベース14の上下面に介装した
クッション材、24はフロントグリル7に装備された前照
灯であって、該前照灯24の電装配線材を内包する保護ケ
ーブル25は、フロントグリル7内に配設されたクランプ
26とステーカバー10内に配設された係止部材27とによっ
て保持されている。したがって、フロントグリル7を前
方へ開いた際、保護ケーブル25が引張られてクッション
の機能を果たすので、フロントグリル7の支持ピン21を
損傷することがないと共に、フロントグリル7の開き量
はL字状プレート20によって規制できるので、ボンネッ
ト6内の点検や保守を行う際に、フロントグリル7の脱
落や損傷が防止できる。
第8図および第9図において、28はエンジンブロックで
あって、該エンジンブロック28の後壁28aに連結された
ミッションケース29の上部には、前記運転ハンドル5が
支軸5aおよびギヤボックス30を介して連結されている。
ギヤボックス30の一端にはピットマンアーム31の上端が
枢結され、ピットマンアーム31の下端はドラグリンク32
の後端に枢結されている。ドラグリング32の先端はエン
ジンブロック28の前壁28bに配置された操向アーム支点
軸33に軸支された操向用ベルクランク34のクランクアー
ム34aにシャーシ16の外側方から連結されている。34bは
操向用ベルクランク34の操向アームであって、該操向ア
ーム34bに連結された左右のタイロッド35,35は、フロン
トアクスル36の後方に配置され、かつ前輪2を懸架する
ナックル37の支持軸38に形成されたナックルアーム39に
枢結されている。40はエンジンブロック28の前端部に配
設されたファン、41はファンベルトである。
上記操向アーム支点軸33は、第10図に示すような取付構
造となっている。すなわち、42は操向アーム支点軸33を
軸承する角柱状の軸承部であって、その中心部には軸承
孔43が貫設され、かつ上端側には取付孔44,44が上下二
段に亘って軸承孔43と直交方向に貫設されている。そし
て、上記軸承部42はエンジンブロック28の前壁28bとシ
ャーシ16の内側面とによって形成された頂角部に配置さ
れ、その一側面がシャーシ16の内側面に熔着されている
と共に、軸承孔43に挿通した操向アーム支点軸33は取付
孔44,44を介してエンジンブロック28の前壁28bに緊締具
45,45によって、シャーシ16から下方に向けて突出する
片持状に固着されている。さらに、支点軸33のシャーシ
16の下縁より下方に突出した部位にはブッシュ46を介し
て操向用ベルクランク34が枢支され、下端部にはスラス
トワッシャ47を介して上下調節用のつぶしナット48が装
着されている。
叙上のような構成において、いま、運転ハンドル5を時
計方向に回転させると、この回動運転はギヤボックス30
を介してピットマンアーム31の前後搖動運動に変換さ
れ、ピットマンアーム31は後方へ搖動する。この搖動運
動にともなってピットマンアーム31の下端に枢結された
ドラグリンク32も後方へ牽引され、操向用ベルクラン34
のクランクアーム34aを操向アーム支点軸33を中心とし
て反時計方向に回動させ、これに連動して操向アーム34
bはタイロッド35を左横方向へ搖動させ、前輪2を懸架
するナックル37の支持軸38に形成されたナックルアーム
39を時計方向に回動させて前輪2の向きを右方向へ変化
させる。
このような一連の操向過程において、操向アーム支点軸
33の軸承部42はその一側面がシャーシ16に固着され、か
つ上端側が支点軸33を貫通してエンジンブロック28の前
壁28bに固着されているので、操向アーム34bにかかるス
テアリング反力は、エンジンブロック28とシャーシ16と
に分散支持させることができ、したがって、従来問題と
なっていた強度上の不具合を解消することができる。そ
のうえ、支点軸33はシャーシ16から下方に向けて突出し
た片持状に固着されているので、従来のように、支点軸
33の上端部がエンジンブロック28の前端部に装備された
ファンベルトや油圧ポンプに干渉する不具合も解消する
ことができると共に、操向アーム34bの支点軸33への組
立および整備を行うにあたっても、操向アーム34bの上
下方向の隙間調節は、単につぶしナット48を締付けるの
みで簡単に行うことができ、従来のように、厚みの異な
るスラストワッシャを数種類用意する必要が全くない。
さらに、支点軸33をエンジンブロック28の前壁28bに配
置したことによって、タイロッド35をフロントアクスル
36の後方に配置することができ、従来のように、機体の
走行時にタイロッド35が障害物等にぶつかって破損する
惧れが全くない。
(考案の効果) これを要するに本考案は、エンジンブロックの両側から
前方張出状にシャーシを装着し、該シャーシにフロント
アクスルを支架した農用トラクタにおいて、上記エンジ
ンブロックの前壁に操向アーム支点軸を縦方向に配置し
てシャーシの下方に向けて突出させ、該支点軸のシャー
シ下縁よりも下方位置に、一端がシャーシ外側方でドラ
グリンクに連結され、他端がフロントアクスルの後方に
配置した左右のタイロッドに連結される操向用ベルクラ
ンクを回動自在に枢支すると共に、上記支点軸をシャー
シの内側面とエンジンブロックの前壁とに軸承部を介し
て片持状に固着して、支点軸の下端に装着した調節ナッ
トで上記操向用ベルクランクを上下調節可能としたか
ら、操向アームにかかるステアリング反力をエンジンブ
ロックとシャーシとに分散支持させて、ステアリング操
作に対する充分な強度を保持することができる許りでな
く、支持軸をシャーシから下方に向う片持構造としたこ
とによって、支点軸の上端部がエンジンのファンベルト
や油圧ポンプに干渉する不具合を回避できるうえ、操向
アームの上下方向の隙間調節等、支点軸への組立および
整備を容易に行うことができ、さらに支点軸をエンジン
ブロックの前壁に配置したことにより、タイロッドをフ
ロントアクスルの後方に配置することができ、したがっ
て、機体の走行時にタイロッドが障害物にぶつかる危険
性を未然に回避して、その破損を防止することができる
極めて有用な実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る農用トラクタにおける操向アーム支
点軸の取付構造の一実施例を示すものであって、第1図
は農用トラクタの全体側面図、第2図はボンネットの前
半部側面図、第3図は第2図のA−A線断面図、第4図
は第2図のB−B線断面図、第5図は第4図のC−C線
矢視図、第6図は第2図のD矢視図、第7図はボンネッ
トの前半部縦断面図、第8図はステアリング装置の要部
側面図、第9図は同上平面図、第10図は操向アーム支点
軸の縦断面図である。 16……シャーシ、28……エンジンブロック 33……操向アーム支点軸、34b……操向アーム 35……タイロッド、42……軸承部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンブロックの両側から前方張出状に
    シャーシを装着し、該シャーシにフロントアクスルを支
    架した農用トラクタにおいて、上記エンジンブロックの
    前壁に操向アーム支点軸を縦方向に配置してシャーシの
    下方に向けて突出させ、該支点軸のシャーシ下縁よりも
    下方位置に、一端がシャーシ外側方でドラグリンクに連
    結され、他端がフロントアクスルの後方に配置した左右
    のタイロッドに連結される操向用ベルクランクを回動自
    在に枢支すると共に、上記支点軸をシャーシの内側面と
    エンジンブロックの前壁とに軸承部を介して片持状に固
    着して、支点軸の下端に装着した調節ナットで上記操向
    用ベルクランクを上下調節可能としたことを特徴とする
    農用トラクタにおける操向アーム支点軸の取付構造。
JP1987175435U 1987-11-16 1987-11-16 農用トラクタにおける操向アーム支点軸の取付構造 Expired - Lifetime JPH078359Y2 (ja)

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