JPH0783561A - 帯状物表面の水分除去方法およびその装置 - Google Patents

帯状物表面の水分除去方法およびその装置

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JPH0783561A
JPH0783561A JP23031993A JP23031993A JPH0783561A JP H0783561 A JPH0783561 A JP H0783561A JP 23031993 A JP23031993 A JP 23031993A JP 23031993 A JP23031993 A JP 23031993A JP H0783561 A JPH0783561 A JP H0783561A
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JP
Japan
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water
belt
strip
water absorbing
steel strip
Prior art date
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Pending
Application number
JP23031993A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Furukawa
祐治 古川
Jirou Tokushige
次郎 徳繁
Koji Katsushima
剛二 勝島
Kazuo Fujii
和夫 藤井
Takeshi Takano
武 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速の処理ラインにも適用可能な帯状物表面
の水分除去を実現する。 【構成】 水平方向に走行する鋼帯S表面に付着してい
る水分Wの除去装置であって、水分吸収体12により構成
され、少なくとも1か所の直線走行部分を有するエンド
レスの吸水ベルト1をこの直線状走行部分で鋼帯S表面
に接触させて設置し、前記の直線状走行部分以外の部分
に吸引チャンバ3を設け、これに真空装置4、排出ダク
ト5を接続して吸水ベルト1内部の水分を吸引、除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯等の帯状物表面に
付着している水分を、帯状物の走行中に除去する水分除
去方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の金属ストリップをはじめとする
帯状物を連続処理するプロセスラインにおいては、帯状
物表面に付着した酸、アルカリ、めっき液などを水洗槽
を通過させて洗い流し、さらに残った水分をリンガロー
ルと呼ばれる絞りロールで帯状物を挟んで絞り取り、さ
らに熱風を吹きつけて乾燥させ、出荷後や後工程におけ
る錆発生などの品質欠陥を防止することが行われてい
る。
【0003】リンガロールとしては主として表面をゴム
ライニングした鋼製ロールが使用されているが、水切り
を完全に行わせるように強い圧下をかけるため、帯状物
に皺が生じたり、蛇行を発生させたりするという問題点
がある。そこで近年、たとえば特開昭60−192510号公報
等により、多数の貫通孔を形成した中空軸体の外周に不
織布をライニングし、真空ポンプにより不織布内に吸い
取られた水分を中空部分を通して吸引、排出するリンガ
ロールが提案されている。図3にこのリンガロールおよ
び帯状物周辺の断面図(下ロールは図示省略)、図4に
斜視図を示す。8は中空軸体、81は貫通孔、9は不織布
層、Sは帯状物、Wは水分である。
【0004】この真空吸引式リンガロールは、絞る力を
必要とせず、ロールを帯状物に軽く接触させるだけでよ
いので、前記の如き問題点が生じることがない。帯状物
Sの表面に付着していた水分Wはこのリンガロールに接
触して不織布層9内に毛細管現象により吸い上げられ、
中空軸体8の表面の多数の貫通孔81から真空ポンプによ
って負圧とされている中空部分に吸引され、連続的に系
外に排出される。図3で91は不織布層9内に水を含有し
ている部分、92は水分を吸い出されて乾いた部分を模式
的に示してある。各矢印は帯状物Sの移動方向、リンガ
ロールの回転方向、水の排出方向を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の真空
吸引式リンガロールは、ゴムライニングのリンガロール
に比較すると水分の絞り性能はすぐれているが、帯状物
の移動速度が800mpm程度の高速となると性能が極端に低
下し、このため高速の処理ラインには使用できないとい
う問題点があった。これは、ライン速度が高いとロール
の回転数も高くなり、ロール表面と帯状物との接触時間
が短く、毛細管現象による吸い上げが不完全になるこ
と、ロールの回転による遠心力が毛細管現象による吸い
上げ力に打ち勝ち、吸い上げができなくなること、吸い
上げがてきてもロール内部の真空による排出が追いつか
ず、不織布層が1回転の間濡れた状態のままとなってし
まうことなどの理由による。
【0006】本発明は、こうした問題点を解消し、高速
の処理ラインにも適用可能な帯状物表面の水分除去方法
および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の帯状物表面の水
分除去方法は、水分吸収体により構成され、少なくとも
1か所の直線状走行部分を有するエンドレスの吸水ベル
トをこの直線状走行部分で前記帯状物表面に接触させ、
前記帯状物と同一速度で走行させて前記帯状物表面に付
着している水分を吸水ベルト内部に吸収させ、前記の直
線状走行部分以外の部分で前記吸水ベルト内部の水分を
吸引あるいは吹き出しによって除去することを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の帯状物表面の水分除去装置
は、水分吸収体により構成され、少なくとも1か所の直
線状走行部分を有するエンドレスの吸水ベルトをこの直
線状走行部分で前記帯状物表面に接触させて設置し、前
記の直線状走行部分以外の部分に吸水ベルト内部の水分
を吸引あるいは吹き出しによって除去する水分除去手段
を配設してなる。
【0009】
【作 用】本発明によれば、水分吸収体により構成され
るエンドレスの吸水ベルトを所定の長さにわたって水平
方向に走行する帯状物に接触させ、同一速度で走行して
いる間に水分を毛細管現象により吸収するので、ベルト
表面と帯状物との接触時間が長く、またベルトの運動方
向はこの部分においては直線運動であり遠心力が作用し
ないこと、装置全体の設置スペースが大きくとれるた
め、吸水ベルトから水分を排出する水分除去手段も十分
な大きさとすることができること、などによって前記諸
問題点をすべて解消することができた。
【0010】
【実施例】本発明を鋼帯の連続処理ラインに適用した一
実施例を図1、図2により説明する。1は吸水ベルト、
11は多孔板、12は水分吸収体、3は吸引チャンバ、4は
真空装置、5は排出ダクト、6はロール、61はロール6
の駆動モータ、Sはここでは鋼帯、Wは水分である。
【0011】水平方向に走行している鋼帯Sの表面には
図示しないが水分Wが残っており、これに上下から長円
形走行路を有するエンドレスの吸水ベルト1が押し当て
られている(上側のものについては図示を省略する)。
吸水ベルト1は、外側の不織布等の水分吸収体12、内側
の多孔板11の2層で構成される。吸水ベルト1は長円形
走行路の1辺で鋼帯Sの表面に接触し、ベルトの磨耗や
鋼帯表面のすり疵等を防止するため鋼帯Sと同調して同
一速度で走行する。両者が接触して走行している間に、
毛細管現象によって鋼帯Sの表面に付着している水分を
吸水ベルト1の水分吸収体12の内部に吸収させ、真空装
置4によって吸水ベルト1の内側を負圧として、多孔板
11層を通して走行しない吸引チャンバ3内に水分を吸引
し、排出ダクト5によって除去するのである。
【0012】吸水ベルト1の水分吸収体12としては、積
層した不織布等のシート類、スポンジ状の樹脂など、水
分の吸収性のよいものを使用する必要がある。一方、多
孔板11は、吸水ベルト1の強度部材であり、かつ水分を
透過させるため、全面にわたり無数の小孔を設けた金属
薄帯板、あるいはゴム、樹脂ベルト、可撓性の金網など
が好ましい。
【0013】吸引チャンバ3は、吸水ベルト1の長円形
走行路の鋼帯Sと接触していない他の1辺の部分を利用
して設置されている。吸引チャンバ3と吸水ベルト1裏
面との間における空気漏れは好ましくないので、隙間は
極力少なくする必要がある。したがってこの部分におけ
る吸引チャンバ3と吸水ベルト1裏面との接触による摩
擦を軽減するため、吸引チャンバ3の接触面側に適宜こ
ろ等の滑り部材を取り付けるとよい。また、真空吸引方
式に代えて、ブロア等によって逆に吹き出させる吹き出
し方式としてもよい。
【0014】吸水ベルト1の長円形走行路の両端にはロ
ール6、6'があり、そのうち少なくとも一方は駆動ロー
ルで、駆動モータ61に接続される。その他、必要に応じ
て適宜支持ロールを設置してもよい。板厚 0.2mm、板幅
800mmの鋼帯処理ラインに本発明の水分除去装置を設置
し、ライン速度 1000mpmで運転した。装置入側での水膜
厚さは 2μm 、出側では0.05μm であった。このように
ほぼ完全に水分が除去できたので、従来設置されていた
熱風による乾燥装置は不要となった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、帯状物に強い圧下を加
えることなく、かつ高速運転においても完全に表面の水
分が除去できるようになり、ライン運転効率が向上し、
錆発生もないので品質が向上するなどの多くのすぐれた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の平面図である。
【図2】本発明の実施例の正面図である。
【図3】従来の技術を示す断面図である。
【図4】従来の技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 吸水ベルト 11 多孔板 12 水分吸収体 3 吸引チャンバ 4 真空装置 5 排出ダクト 6 ロール 61 駆動モータ 8 中空軸体 81 貫通孔 9 不織布層 S 帯状物(鋼帯) W 水分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝島 剛二 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 藤井 和夫 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 高野 武 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に走行する帯状物の表面に付着
    している水分の除去方法であって、水分吸収体により構
    成され、少なくとも1か所の直線状走行部分を有するエ
    ンドレスの吸水ベルトをこの直線状走行部分で前記帯状
    物表面に接触させ、前記帯状物と同一速度で走行させて
    前記帯状物表面に付着している水分を吸水ベルト内部に
    吸収させ、前記の直線状走行部分以外の部分で前記吸水
    ベルト内部の水分を吸引あるいは吹き出しによって除去
    することを特徴とする帯状物表面の水分除去方法。
  2. 【請求項2】 水平方向に走行する帯状物(S)表面に
    付着している水分(W)の除去装置であって、水分吸収
    体(12)により構成され、少なくとも1か所の直線状走
    行部分を有するエンドレスの吸水ベルト(1)をこの直
    線状走行部分で前記帯状物(S)表面に接触させて設置
    し、前記の直線状走行部分以外の部分に吸水ベルト
    (1)内部の水分を吸引あるいは吹き出しによって除去
    する水分除去手段(3、4、5)を配設してなる帯状物
    表面の水分除去装置。
JP23031993A 1993-09-16 1993-09-16 帯状物表面の水分除去方法およびその装置 Pending JPH0783561A (ja)

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JPH0783561A true JPH0783561A (ja) 1995-03-28

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190076124A (ko) * 2017-12-22 2019-07-02 주식회사 포스코 연속 소둔 공정의 스틸 스트립 표면 수분 제거장치 및 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190076124A (ko) * 2017-12-22 2019-07-02 주식회사 포스코 연속 소둔 공정의 스틸 스트립 표면 수분 제거장치 및 방법

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