JPH06528A - 帯状体表面の付着液除去装置 - Google Patents

帯状体表面の付着液除去装置

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JPH06528A
JPH06528A JP16257292A JP16257292A JPH06528A JP H06528 A JPH06528 A JP H06528A JP 16257292 A JP16257292 A JP 16257292A JP 16257292 A JP16257292 A JP 16257292A JP H06528 A JPH06528 A JP H06528A
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JP
Japan
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belt
roll
steel strip
water
pressure
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Application number
JP16257292A
Other languages
English (en)
Inventor
Misao Kanemoto
操 兼本
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH06528A publication Critical patent/JPH06528A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼帯等の帯状体表面に付着した液体を極薄い
膜状にまで除去する。 【構成】 無端状のフェルト質ベルト18を圧着ロール
20と乾燥ロール22に巻き掛け、圧着ロール20によ
りフェルト質ベルト18を鋼帯16の表面に押し付けて
該表面の水分を吸着すると同時に、圧着ロール20内に
負圧を作用させて、圧着ロール表面の吸出孔21から水
分を迅速に吸引し、鋼帯16表面に付着した水分のほと
んどを高速度で除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼帯などの帯状体表
面の付着液を除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】帯状体、例えば鋼帯の場合、該鋼帯表面
を薬液によって処理したり、めっきの後に水で洗浄した
りすると、鋼帯表面に水又は他の液体が付着するので、
これを除去する必要がある。
【0003】このような付着水分等の除去手段として
は、例えば図6に示されるように、水洗装置1で洗浄さ
れた鋼帯2を絞りロール3により水切り及び水絞りを行
い、しかる後、ドライヤー4によって熱風を吹き付けて
乾燥するものがある。
【0004】ここで、ドライヤーは、例えば特公昭53
−1938号公報に開示されるように、走行する鋼帯に
向けて熱風をスリットパイプから吹き付けて乾燥するも
のと、特開昭58−19489号公報に開示されるよう
に、鋼帯を乾燥室内に通過させることによって乾燥させ
るものが知られている。
【0005】更に、一般に、絞りロールによる水絞り後
にも鋼帯に付着している水膜が、鋼帯の幅方向両端(エ
ッジ部)において他の部分よりも厚くなっているが、特
にこのエッジ部の乾燥をよくするために、例えば特公平
1−59357号公報に開示されるように、絞りロール
通過後の鋼帯エッジ部にエアノズルからエアを吹き付け
て水膜を吹拭するようにしたものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭53−19
38号公報及び特開昭58−19489号公報に開示さ
れる技術は、絞りロールを強力にしても、水膜厚を薄く
するには限界があり、これをドライヤーによる熱風吹き
付けのみで乾燥することになり、乾燥速度を上げること
ができないという問題点がある。
【0007】又、前述の如く、鋼帯エッジ部では水膜が
厚くなっていて、鋼帯幅方向に均一な熱風吹き付けによ
っては、エッジ部の乾燥が不十分となってしまうという
問題点がある。
【0008】更に、絞りロール後の鋼帯表面における水
膜厚を一定値以下にすることができないので、この乾燥
のために熱風を用いると、多大なエネルギーを消費して
しまうという問題点がある。
【0009】更に又、鋼帯の処理速度を上げると、絞り
ロールによる水絞り性能が低下し、乾燥処理性能が低下
すると共に、水絞り後に熱風によって乾燥しようとする
と、その熱風温度、吹き出し風量等のエネルギーコスト
が増大するのみならず、必ずしも乾燥を完全にすること
ができないという問題点がある。
【0010】又、前記特公平1−59357号公報のも
のは、鋼帯エッジ部の厚い水膜を吹拭するために、エア
ノズルの吹き出し速度を上げても、水膜の除去能力に限
界があり、従って鋼帯処理速度を上げると、水膜を吹拭
しきれないという問題点がある。
【0011】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、鋼帯などの帯状体表面に付着した
液体を、非常に薄い膜厚の状態まで除去することができ
る帯状体表面の付着液除去装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、フェルト質
状の無端ベルトと、この無端ベルトが巻き掛けられ、且
つ、該無端ベルトを、走行する帯状体の表面に圧着させ
ると共に、該帯状体に同期して回転させる圧着ロール
と、この圧着ロールと平行に配置され、前記無端ベルト
が巻き掛けられる第2のロールと、を有してなり、前記
圧着ロールは周壁に吸出孔が形成されると共に、内部に
負圧が印加されるようにして上記目的を達成するもので
ある。
【0013】前記第2のロールは、前記巻き掛けられた
無端ベルトを加熱する加熱手段を備えた乾燥ロールとし
てもよい。
【0014】前記無端ベルトは、前記帯状体の幅方向両
端部に対応して、細幅で左右一対設けるようにしてもよ
い。
【0015】
【作用及び効果】この発明によれば、フェルト質状の無
端ベルトが圧着ロールによって走行中の帯状体表面に同
期して圧着され、表面に付着した液体が毛細管現象によ
りフェルト質に吸着されると同時に、圧着ロール表面に
形成された吸出孔から、負圧により圧着ロール内側に吸
出されるので、帯状体表面の付着液の状態は、無端ベル
トの出側で従来と比較して極めて薄い膜状となり、後工
程で、ドライヤーによる乾燥が不要となるか、又は、必
要であっても、該ドライヤーの負荷が極めて軽くなり、
十分な乾燥を行うことができる。
【0016】請求項2によれば、無端ベルトが巻き掛け
られる第2のロールは、該無端ベルトを加熱する加熱手
段が備えられているので、ここで無端ベルトに吸着され
た液体が蒸発され、圧着ロールの位置で帯状体表面の付
着液をより良く吸収することができる。
【0017】請求項3によれば、無端ベルトが帯状体の
幅方向両端部に対応して細幅に設けられているので、該
帯状体の幅方向両端に厚く付着した水膜を効率的に除去
することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1、図2に示されるように、この実施例に係る
付着液除去装置10は、水洗装置12で水洗され、絞り
ロール14により従来と同様に水絞りを行なった後の鋼
帯16表面に付着している水分を除去するものである。
【0019】この付着液除去装置10は、移動する鋼帯
16の上面及び下面に、これと同期して移動させつつ、
無端状のフェルト質ベルト18を上下から圧着して水を
吸着除去するようにしたものである。
【0020】ここで、鋼帯16の上側及び下側に配置さ
れたフェルト質ベルト18及びその駆動機構は上下同一
であるので、上部のフェルト質ベルト18についてのみ
説明をするものとする。
【0021】前記フェルト質ベルト18は、鋼帯16側
の小径の圧着ロール20と、この圧着ロール20の上方
に配置された大径の乾燥ロール22とに巻き掛けられて
いる。巻き掛けられたフェルト質ベルト18の張力は、
圧着ロール20と乾燥ロール22との間の位置に配置さ
れたベルト張力ロール24によって調整される。
【0022】前記圧着ロール20及び乾燥ロール22
は、駆動モータ20A、22Aによって、それぞれカッ
プリング20B、22Bを介して同一方向に、且つ圧着
ロール20の位置でフェルト質ベルト18が鋼帯16と
同期するように駆動される。
【0023】前記圧着ロール20は、その内側が中空と
され、周壁には内外を連通する多数の細孔である吸出孔
21が形成されると共に、該内側空間には負圧ポンプ2
8から負圧が印加されるようになっている。前記吸出孔
21は直径1mm以下とされている。
【0024】前記乾燥ロール22には、加熱源30から
加熱蒸気又は熱水が供給され、該乾燥ロール22を一定
温度、例えば95℃に加熱するようにされている。又、
前記付着液除去装置10の出側には、鋼帯16の上下面
を乾燥させるためのドライヤー32が配置されている。
【0025】次に上記実施例に係る付着液除去装置10
の作用について説明する。
【0026】水洗装置12によって水洗され、且つ絞り
ロール14によって水絞りされた鋼帯16は、一対の圧
着ロール20の間を、その上下面にフェルト質ベルト1
8を圧着されつつ通過する。
【0027】このとき、鋼帯16表面に付着した水分
は、フェルト質ベルト18に毛細管作用によって吸着さ
れると同時に、圧着ロール20内側に負圧ポンプ28か
ら印加される負圧によって吸出孔21からフェルト質ベ
ルト18を介して積極的に吸引され、更に、毛細管作用
によってフェルト質ベルト18に吸着された水分と共に
圧着ロール20内側に吸出されることになる。このと
き、フェルト質ベルト18の回転速度は、鋼帯16の表
面の速度と同一とする。
【0028】鋼帯16表面からフェルト質ベルト18に
吸着された水分は、ほとんど圧着ロール20内側に吸引
されるが、フェルト質ベルト18に残った水分は、乾燥
ロール22の外周面に接触するとき、該乾燥ロール22
から加熱され蒸発する。従って、フェルト質ベルト18
は、再び圧着ロール20の位置に回転したとき鋼帯16
表面の水分をより良く吸着できることになる。
【0029】前記付着液除去装置10による付着液除去
効果が高いので、これを通過した鋼帯16表面には極め
て薄い膜状の水分のみが残ることになる。従って、次工
程までの距離が十分に長ければ自然乾燥でほぼ完全に水
分が除去される。
【0030】鋼帯16表面のより完全な水分除去を目的
とし、あるいは次工程までの距離が短く自然乾燥によっ
ては完全に水分を除去できないような場合は、ドライヤ
ー32によって、鋼帯16表面に熱風を吹き付けて乾燥
させる。
【0031】上記実施例装置による水分除去の実績を従
来と比較すると、図3及び図4に示されるようになる。
【0032】ここで、実験条件は、鋼帯寸法が厚さ0.
27mm、幅914mm、ライン処理速度50m /分、10
0m /分、150m /分、水洗水温度25℃であり、
又、本発明実施例装置の条件は、圧着ロール内負圧が−
402mmHg 、乾燥ロール温度95℃であり、従来装置
のドライヤー条件は、熱風量90 m3 /分、熱風温度8
5℃、鋼帯への熱風吹き付け速度35m /秒である。
【0033】図3は、鋼帯の処理速度50m /分の場合
であり、同図から分かるように、本実施例及び従来装置
のいずれも鋼帯エッジ部での水分付着量が多いが、本実
施例がより少ない。
【0034】又、図4からは、鋼帯処理速度を増加して
も、付着水分量が本実施例では約一定であるが、従来の
ドライヤー方式では速度に比例して増大してしまうこと
が分かる。
【0035】更に、図3の条件で、本実施例と従来方法
のエネルギー消費量を比較すると、次の表1のように両
者はほんどと差がないが、図4からも分かるように、ラ
イン処理速度を増大した場合、従来方法ではドライヤー
における熱風量及び熱風温度を増大しなければならな
い。
【0036】
【表1】
【0037】次に、図5に示される本発明の第2実施例
について説明する。
【0038】この実施例は、水絞り工程でかなり水分を
除去できるが、鋼帯16の両端に厚膜状態で水分が付着
しているとき、これを除去するためのものである。
【0039】この実施例では、鋼帯16の両端に対応し
て細幅のフェルト質ベルト19A、19Bを設け、その
中間部分はフェルト質ベルト及び乾燥ロールを省略した
ものである。従って、フェルト質ベルト19A、19B
に対応して2つに分割された乾燥ロール23A、23B
が設けられている。
【0040】他の構成及び作用は、前記実施例と同一で
あるので、同一又は相当部分に図1におけると同一の符
号を付すことにより、説明を省略するものとする。
【0041】なお、上記実施例は鋼帯表面から付着水分
を除去するものであるが、本発明は鋼帯以外の帯状体に
も、又、水以外の付着液体を除去する場合にも適用され
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯状体表面の付着液除去装置の実
施例を示す斜視図
【図2】同実施例の略示側面図
【図3】同実施例装置と従来のドライヤ乾燥方式の能力
を比較して示す線図
【図4】同実施例装置と従来のドライヤ乾燥方式の能力
を比較して示す線図
【図5】本発明の第2実施例を示す斜視図
【図6】従来の鋼帯表面の付着水除去過程を示す略示側
面図
【符号の説明】
10…付着液除去装置 12…水洗装置 14…絞りロール 16…鋼帯 18、19A、19B…フェルト質ベルト 20…圧着ロール 21…吸出孔 22、23A、23B…乾燥ロール 28…負圧ポンプ 30…加熱源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェルト質状の無端ベルトと、この無端ベ
    ルトが巻き掛けられ、且つ、該無端ベルトを、走行する
    帯状体の表面に圧着させると共に、該帯状体に同期して
    回転させる圧着ロールと、この圧着ロールと平行に配置
    され、前記無端ベルトが巻き掛けられる第2のロール
    と、を有してなり、前記圧着ロールは周壁に吸出孔が形
    成されると共に、内部に負圧が印加されることを特徴と
    する帯状体表面の付着液除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第2のロールは、
    前記巻き掛けられた無端ベルトを加熱する加熱手段を備
    えた乾燥ロールとされたことを特徴とする帯状体表面の
    付着液除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記無端ベルト
    は、前記帯状体の幅方向両端部に対応して、細幅で左右
    一対設けられたことを特徴とする帯状体表面の付着液除
    去装置。
JP16257292A 1992-06-22 1992-06-22 帯状体表面の付着液除去装置 Pending JPH06528A (ja)

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JPH06528A true JPH06528A (ja) 1994-01-11

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ID=15757144

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JP (1) JPH06528A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020047763A (ko) * 2000-12-14 2002-06-22 이구택 롤 표면의 이물제거장치
KR100822197B1 (ko) * 2002-04-23 2008-04-16 삼성에스디아이 주식회사 필름의 운반 및 제습장치
KR20190076124A (ko) * 2017-12-22 2019-07-02 주식회사 포스코 연속 소둔 공정의 스틸 스트립 표면 수분 제거장치 및 방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020047763A (ko) * 2000-12-14 2002-06-22 이구택 롤 표면의 이물제거장치
KR100822197B1 (ko) * 2002-04-23 2008-04-16 삼성에스디아이 주식회사 필름의 운반 및 제습장치
KR20190076124A (ko) * 2017-12-22 2019-07-02 주식회사 포스코 연속 소둔 공정의 스틸 스트립 표면 수분 제거장치 및 방법

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