JP2688496B2 - 糊絞リローラ乾燥防止方法 - Google Patents

糊絞リローラ乾燥防止方法

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JP2688496B2
JP2688496B2 JP63177746A JP17774688A JP2688496B2 JP 2688496 B2 JP2688496 B2 JP 2688496B2 JP 63177746 A JP63177746 A JP 63177746A JP 17774688 A JP17774688 A JP 17774688A JP 2688496 B2 JP2688496 B2 JP 2688496B2
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準二 水野
信孝 宮本
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、経糸に糊付を行う際に用いる糊絞りローラ
の乾燥防止方法に関するものである。
〔従来の技術〕
経糸に対する糊付は、一般に第2図に示すような装置
を用いて行われている。図において、1は液状の糊剤を
溜める糊剤供給槽、2は槽1内に糸を導入して糊付を行
うイマージヨンローラ、3,4はイマージヨンローラ2通
過後の糸10を上下方向から挟圧して余分な糊剤を絞る一
対の糊絞りローラである。これら3個のローラ2,3,4の
うち、イマージヨンローラ2と下側の糊絞りローラ3
は、糊剤供給槽1内の糊剤層に部分的に浸漬しているた
め、装置の稼働中に糊剤がローラ表面に絶えず付着して
濡れた状態になつている。また、上側の糊絞りローラ4
も、対設する下側の糊絞りローラ2と通過する糸10に付
着した糊剤を多少受け取つて濡れた状態になつている。
なお、上記糊絞りローラ3,4間を通過した糸10は、乾燥
部(図示せず)に移送される。このような糊付工程にお
いて、作業中、糸切れ処理等のため、装置の稼働を一時
停止させることがある。この停止中に、2本の糊絞りロ
ーラ3,4の表面から水分が蒸発して糊剤が乾燥し、その
挟圧部(図中Aで示す部分)において糊剤が固まつて、
糸10が糊絞りローラ3,4に貼りついてしまうことがあ
る。この状態から稼働を再開すると、糸10が無理やりロ
ーラ表面から引き剥がされることとなり、糸10に毛羽立
ちが生じやすい。また、場合によつては、糸10が糊絞り
ローラ3または4は貼り付いたまま移動し、糸10が糊絞
りローラ3または4に巻き込まれて糸切れが発生する。
そこで、第3図に示すように、上側の糊絞りローラ3の
糸進入側に糊剤噴射装置5を設けて糊付装置停止中も糊
剤を糊絞りローラ3に向かつて噴射し続けるようにして
糊絞りローラ3,4の乾燥を防止することが提案され実用
化されている。しかし、この装置では、糊絞りローラ3,
4の糸進入側の乾燥を防止することはできても、糸送出
側の乾燥の防止はできず、糸10の糸羽立ち等を完全に解
消することはできない。また、糊剤噴射装置5から糊剤
を糊絞りローラ3に噴射させるため、糊剤供給槽1から
糊剤の供給を受けた糸10にさらに糊剤が供給されて過剰
付着することと、糊絞りローラ3の糸進入側に余分な糊
剤層が形成され、糊絞りローラ3,4間での絞りが甘くな
ることによつて、その部分に糊剤が過剰に付着してしま
う。このように糊付装置の停止で部分的に糊剤が過剰に
付着している糸10を使つて得られた反物を染色加工する
と、糊剤の過剰部分が他の部分よりも濃く染まつて染色
斑(ストツプマーク)ができる。したがつて、この部分
は商品にならない。
また、本出願人は、従来の糊付処理方法とは異なる新
しい方法として、第4図に示すような装置による簡易な
糊付方法を開発し、別途出願している(昭和63年7月15
日出願)。この装置では、糸10を糊剤供給槽1内に漬け
ることなく、糊付ローラ6,7の上部に接触させて糊剤を
付与したのち、糊剤供給槽1外に設けられた一対の糊絞
りローラ8,9を通過させることにより糊付を行うように
なつている。このようにすると、必要最低限の糊剤を糸
10に均一に付着することができ仕上がりの良好な反物が
得られるが、この装置では、糊貼りローラ8,9が糊剤供
給槽1の中ではなく外に設けているため、糸10から絞り
取られた糊剤がローラ表面で乾燥しやすい。したがっ
て、装置の停止中はもちろん稼働中にも糸10が糊絞りロ
ーラ8,9に貼り付きやすく問題となつている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、糊絞りローラの乾燥防止は、従来の糊付
装置においても新しい開発された装置においても重要な
ポイントで、有効な乾燥防止方法の確立が望まれてい
る。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、糊
絞りローラ表面全体を湿らせてその乾燥を防止すること
のできる方法とそれに用いる糊絞りローラの提供をその
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、上下に対設さ
れる一組の糊絞りローラの少なくとも一方のローラ内
に、露点以下の温度に設定された冷媒を導入してローラ
内側を冷却し、ローラの外表面に結露を生じさせること
により糊絞りローラ外表面の乾燥を防止する糊絞りロー
ラ乾燥防止方法をその要旨とする。
〔作用〕
すなわち、本発明者らは、糊絞りローラに対し、外側
から糊剤や水等を掛けて湿らせるのではどうしてもその
掛けた場所のみが湿つてそれ以外の部分の乾燥を防止す
ることが困難となり、また部分的に糊剤濃度が変化して
しまうことから、外側からの水分付与には限界があると
考えた。そして、一連の研究を行う過程で、糊絞りロー
ラが通常比熱の小さい金属製ドラムで形成されているの
に着目し、糊絞りローラ内を冷やせば表面に結露を生
じ、簡単に全体を湿すことができると想起した。そし
て、さらに一連の研究を進めた結果、糊絞りローラの少
なくとも一方のローラ内に、露点以下の温度に設定され
た冷媒を導入して冷却するようにすると、その表面に結
露が生じて効果的にローラの乾燥防止を果たすことがで
きることを見いだし本発明に到達した。
次に、本発明について詳細に説明する。
本発明では、例えば第1図に示すような糊絞りローラ
12を用いた糊絞りを行う。すなわち、この糊絞りローラ
12は中空のドラム体からなり、ドラム14の左右の側面に
突出する回転軸17を利用して、冷媒を供給する冷媒供給
口15と、冷媒を排出する冷媒排出口16とが開けられてい
る。そして、上記左右の開口に、それぞれホースが取り
付けられていて、冷媒の供給と排出が行われるようにな
つている。
この糊絞りローラ12を、例えば第4図に示す糊付装置
の糊絞りローラ8,9の双方に適用し、つぎのようにして
糊絞りローラ8,9の乾燥を防止することができる。すな
わち、糊付装置稼働時には、糊絞りローラ8,9内に冷媒
を供給することは行わず、通常の糊付と同様にして糊付
を行う。そして、糸切れ処理等のために装置を停止する
と同時に、各糊絞りローラ8,9の冷媒供給口15から冷
媒、例えば水等を供給するようにする。このようにする
と、糊絞りローラ8,9の各ドラム14内に冷媒が溜まり、
ドラム14内側が急速に冷却される。これに対し、ドラム
14外側は通常の糊付環境条件が維持されているため、ド
ラム14の内外に温度差が生じ、その結果ドラム14の外側
表面で結露が生じる。したがつて、ドラム14外側表面全
体が水滴によつて湿つた状態となり、装置が停止中であ
つても、糊絞りローラ8,9の表面は乾燥しない。このた
め、糊絞りローラ8,9に挟圧されて停止している糸10が
糊絞りローラ8,9に貼りつくようがなく、つぎに装置の
稼働を再開したとき、糸10が無理なく移動でき、糸10に
毛羽立ち等の損傷がない。
なお、上記の方法では、糊絞りローラ8,9の両方に第
1図の特殊な糊絞りローラ12を適用して2本同時に冷媒
を導入して冷却するようにしているが、両方ではなく、
片方の糊絞りローラ8または9のみに特殊な糊絞りロー
ラ12を適用し、このローラのみを冷媒で冷却するように
してもよい。通常、糊絞りローラ8,9は空気圧や油圧等
によつて押しつけられているため、片方のローラの表面
で生じた結露が圧接している他方のローラにつたわり、
糸10の挟圧部を湿らせるからである。
また、第1図の特殊な糊絞りローラ12は、第2図に示
す糊付装置における一方の糊絞りローラ3または4のみ
に適用してもよいし、上下の糊絞りローラ3,4の双方に
適用してもよい。
なお、一般的に糊付装置では、上側の糊絞りローラと
して金属ローラ表面にゴムを巻いたローラを使用し、下
側の糊絞りローラとして金属が剥き出しの金属ローラを
使用して絞り効果を高めているため、一方の糊絞りロー
ラのみに上記特殊な糊絞りローラ12を適用する場合に
は、下側の金属ローラに適用すると、より効果的であ
る。
さらに、冷媒による冷却方法は、ドラム14の冷媒供給
口15から順次流すようにするだけでなく、ドラム14外に
熱交換手段を設けて冷媒が循環するようにしてもよい。
本発明に用いる冷媒は、水だけでなく、各種の低温流
体を用いることができるが、水を循環させるのが、取り
扱い上、排液処理上の観点から、最も好適である。そし
て、冷媒の温度は、低ければ低い程結露効果が高いが、
過剰に冷却する必要はない。それどころか過剰に冷却し
すぎると知つて好ましくない。すなわち、過剰な冷却に
よつてローラ表面の結露量が過多になると、糸切れ処理
等を行つたあとの糊付装置再稼働時に、糸10の挟圧部に
糊剤と水の混合液層が形成され糸10への糊剤付着量が変
動する。ちなみに、室温21℃、湿度95%の雰囲気下にお
ける露点は20℃、室温25〜26℃,湿度70〜80%の雰囲気
下における露点は19〜22℃である。したがって、冷媒の
温度は上記露点以下であれば充分にドラム14表面に結露
が生じ、本発明の目的を達成することができる。
また、上記の方法では、糊付装置停止時にのみ冷媒を
導入して結露を生じさせるようにしているが、稼働中も
常時冷媒を導入して糊絞りローラ8,9を湿らせておいて
も何ら差し支えない。
次に、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1,2、比較例1,2〕 ポリエステルマルチフイラメント糸(50d/24f)を各
種糊付装置に掛けて糊付を行つた。このときの具体的な
処理条件を下記に示す。
経済本数 1062本 整経糸速 200m/分 使用糊剤 糊剤:油剤=8−:20 糊温度 40℃ 室温 22℃ 湿度 60% 冷媒温度 12℃ そして、装置稼働の状態から10分間停止後再起動した
場合と、2分間停止後再起動した場合における糊絞りロ
ーラと糸の関係を観察した。また、糊付した糸を経糸と
して製織して染色加工を施し、糊付時の停止が染色後、
ストツプマークとして現れていないかどうかを観察し
た。
これらの結果を下記の表に示す。
上記の結果から、本発明の特殊な糊絞りローラを用い
た実施例品は、いずれも装置停止後再起動時に糊絞りロ
ーラと糸の接着がなく、無理なく糸を移動させることが
できる。この糸を用いて製織した反物の染色性も良好で
ある。これに対し、従来の糊絞りローラを用いた比較例
1品は、ローラと糸とが強固に接着しており再起動が不
可能となる。また、糊付と糊絞りを糊剤供給槽上で連続
的に行う糊付装置を用いた比較例2品は、糊剤噴射装置
がついているので、比較例1品程のトラブルはないが、
糊付装置停止中に糸に糊剤が過剰に付着するので、染色
加工後にストツプマークがついて好ましくないことがわ
かる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、簡単な改良を施した
糊絞りローラを用い、糊絞りローラのドラム内に、露点
以下の温度に設定された冷媒を導入するだけで、糊絞り
ローラ表面全体を結露によつて容易に湿らせることがで
き、糊付装置停止時の乾燥を防止することができる。し
たがつて、糊付装置再起動時にローラに糸が貼りつくよ
うなトラブルが生じず、円滑に糊付処理を進めることが
できるので、再起動時に糸に無理な負担がかからず、製
織によつて得られる反物の品位も良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に用いる糊絞りローラの一例を示す縦断
面図、第2図は従来の糊付装置を示す構成図、第3図は
従来の糊付装置の改良例を示す構成図、第4図は新しい
糊付装置の構成を示す構成図である。 2……イマージヨンローラ、3,4,8,9……糊絞りロー
ラ、5……糊剤噴射装置、10……糸、14……ドラム、15
……冷媒供給口、16……冷媒排出口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に対設される一組の糊絞りローラの少
    なくとも一方のローラ内に、露点以下の温度に設定され
    た冷媒を導入してローラ内側を冷却し、ローラの外表面
    に結露を生じさせることにより糊絞りローラ外表面の乾
    燥を防止することを特徴とする糊絞りローラ乾燥防止方
    法。
JP63177746A 1988-07-15 1988-07-15 糊絞リローラ乾燥防止方法 Expired - Lifetime JP2688496B2 (ja)

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