JPH078340Y2 - 乗用軌条車の安全座席機構 - Google Patents

乗用軌条車の安全座席機構

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JPH078340Y2
JPH078340Y2 JP1987106864U JP10686487U JPH078340Y2 JP H078340 Y2 JPH078340 Y2 JP H078340Y2 JP 1987106864 U JP1987106864 U JP 1987106864U JP 10686487 U JP10686487 U JP 10686487U JP H078340 Y2 JPH078340 Y2 JP H078340Y2
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JP
Japan
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seat
angle
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seats
adjusting means
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JP1987106864U
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JPS6411876U (ja
Inventor
初郎 藤井
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モノレール工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は例えばゴルフ場等の敷地内に於いてゴルファー
等の人員を搬送するのに用いられる軌条車の安全座席機
構に関する。
(従来の技術) 従来、この種乗用軌条車としては様々なものが開発され
ているが、その一例としては例えば特開昭58-75571号公
報に所載のものが存在する。すなわち、この従来のもの
は第5図の如く、座席10を具備する軌条車5eを軌条1に
沿って走行自在に設けたものである。
(考案が解決しようとする問題点) 而して、この種乗用軌条車は通常人間が歩行困難な場所
に重点的に配置されるものであり、そのうち特に傾斜地
での運搬には頻繁に利用されるものである。
しかるに、従来に於いてはこの種軌条車に関しては一般
に搭乗車に対する安全対策が差ほどなされておらないの
が実情であり、搭乗用の座席にしても単に簡易な座席を
軌条車上に固定状態で設けただけのものに過ぎなかった
のである。
従って、従来では傾斜地を走行する際には、搭乗者が軌
条車と同様に傾斜して不安定となり、乗り心地が悪いば
かりか転落等により怪我をする恐れをも有し、その安全
面に於いて大なる問題点を有していた。
それ故、本考案は軌条者が傾斜地を走行する際に搭乗員
を不当に傾斜させることを簡易な手段により防止して、
安全性に優れた快適な乗り心地を確保することを目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は搭乗者が着席する座席を常に水平状態に保持さ
せるべく軌条車の傾斜角度に応じて角度調整させること
により、上記従来の問題点を解決せんとして構成された
ものである。
本考案の構成の要旨は、軌条1に沿って走行自在な軌条
車5には、複数の座席10を傾斜角度変更が可能なように
それぞれ揺動させる座席角度調整手段13と、軌条車5の
傾斜角度を検出するための傾きセンサー16とが設けら
れ、該傾きセンサー16の信号により前記軌条車5の傾斜
角度に対して前記座席10を略水平に維持させるべく前記
座席角度調整手段13を作動させるようにした乗用軌条車
の安全座席機構において、前記各座席10の直下に設けら
れたアーム19と、該アーム19を連結する連結杆15とが座
席10の下方に設けられ、しかも、前記座席角度調整手段
13には、連結杆15が往復動可能に設けられ、且つ、該座
席角度調整手段13は最後部の座席10の後方で且つ下方に
設けられた (作用) すなわち、上記構成を特徴とする乗用軌条車の安全座席
機構に於いては、軌条車5が傾斜地を走行する際にはこ
の傾斜角度を傾きセンサー16にて検出させると共に、当
該検出角度に対応して座席角度調整動作手段13を動作さ
せることにより、座席10の軌条車5に対する角度変更を
行って、該座席10を水平又は略水平状態に維持すること
ができるのである。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図中、1は中空角パイプからなる軌条本体2,2aを複
数の支柱3…によって支持させて上下二段に横架してな
る軌条で、一方の軌条本体2の側面部には波形状のラッ
ク4が一連に突設されている。
5は該軌条1上に自走可能に設けられた乗用軌条車で、
該軌条車5は電動機により駆動回転されるピニオン状の
駆動輪6が軌条1のラック4に咬合した状態で回転する
ことにより走行されるものであり、7は軌条車5の車体
9を軌条1上に載設させるための従動車輪、8は軌条車
5の横方向への転倒を防止させるべく軌条1の両側面を
挟持するガイド輪を示す。
10…は軌条車5の車体9の上部に配置された座席で、各
座席10は第2図の如くその下面部に固着されたブラケッ
ト11を車体上に横架された水平軸12に対して揺動自在に
嵌挿通させることにより傾斜角度が変更可能に設けられ
ている。13は前記座席10の角度を変更させるための往復
シリンダで、本考案に係る座席角度調整動作手段の一例
に相当し、その後端部は固定ピン14等により軸着され、
又そのロッド先端部は、座席10の直下に位置する前記ブ
ラケット11のアーム19に枢止されている。尚、該シリン
ダ13は第1図の如く最後部の座席10の後方に設けられて
いるが、それよりも前方の座席10,10は順次各後方の座
席のブラケット11のアーム19と連結杆15…を介して相互
に連結されている。
16は軌条車5の車体9の適当な位置に設けられた傾きセ
ンサーで、該センサー16としては例えば差動ホール素子
等を用いたものが適用され、軌条車5の傾斜角度を検出
するものである。又、該傾きセンサー16は前記往復シリ
ンダ13と制御回路(図示せず)を介して接続されて、該
シリンダ13はセンサー16によって軌条車5の傾斜角度が
5度,10度,15度…の如く5度間隔で検出された際に、そ
れに対応して座席10…を軌条車5の傾斜方向とは反対の
傾斜方向に5度,10度…の如く同様な角度で軌条車5に
対して傾斜させる様にそのロッド伸縮動作が制御されて
いる。
17はゴルフバッグ等を載せるための荷物台、18は衝突時
の衝撃緩和用のバンパーを夫々示す。
本実施例は以上の構成からなるために、軌条車5の座席
10…に人員が搭乗して第3図の如く傾斜地を走行する際
には、この傾斜角度を傾きセンサー16が検出することに
より往復シリンダー13が動作して、各座席ブラケット11
のアーム19が揺動されるために、座席10…は水平軸12を
中心として傾斜地の傾斜方向とは逆方向に当該傾斜角度
と同等な角度だけ角度調整されることとなる。すなわ
ち、この動作によって座席10…は水平状態を保つことと
なり、その結果急勾配の傾斜地を走行する場合であって
も搭乗者は何ら傾くことなく快適な乗り心地となる。ま
た、この様な座席10…の水平状態の維持は上り傾斜,下
り傾斜の何れの場合にも行われる。
尚、上記実施例では座席10の角度変更調整が5度の傾斜
角度間隔で行われる様に設定されてなるために、例えば
軌条車5が3〜4度程度傾斜しても座席10の角度は変更
されないのであるが、この程度の傾斜角度では搭乗者の
乗り心地を悪化させる様な恐れはない。むしろ、本考案
では当該実施例の様に座席10の角度変更を所定の角度間
隔で段階的に行うことにより、軌条車5が走行時に多少
のがたつきを生じてもこのがたつきによる微細な傾斜の
検出を無視できることとなって、座席10が常時角度変更
される様な恐れを解消できる利点が得られるのである。
しかるに、本考案は座席10の角度を段階的に調整させる
ことは必須用件ではなく、座席10の角度を常時傾きセン
サー16が検出する角度に追随させて調整させてもよい。
また、本考案は座席10を厳密な水平状態に調整させる必
要はなく、搭乗者の許容する乗り心地を確保できる範囲
内に於いて略水平に調整されればよいのである。
また、本考案は座席の具体的な取付構造や座席角度を変
更させるための具体的な手段も決して上記実施例の如く
限定されるものではない。例えば第4図の如く座席10を
軸12等に揺動可能に軸着して、座席10の下方へ略鉛直状
に設けたシリンダ13のロッドの昇降動作により前記座席
10を揺動させる様にしても何ら構わず、これらの具体的
な構成は任意に設計変更自在である。但し、座席10が複
数列ある場合には、上記第1図に示す実施例の如く複数
列の座席10…を連結杆15等を介して連結せしめて、これ
ら座席10…を相互に連動させる様にすれば構成の簡略化
が図れ、実用上好ましい。
更に、上記実施例では、軌条1に設けたラック4と軌条
車5のピニオン状の駆動輪6とを咬合させてなるため
に、傾斜地走行時にスリップ等を生じず確実な走行が行
える利点があるが、本考案は対象となる軌条車の具体的
な構成も問うものではない。本考案は軌条に沿って走行
する乗用軌条車全般をその技術対象とするものであっ
て、その用途もゴルフ場のものに限らない。
その他、本考案は各部の具体的な構成は全て本考案の意
図する範囲内で設計変更自在であり、当然ながら傾きセ
ンサー16の具体的な種類や、その具体的な取付箇所も問
うものではない。
(考案の効果) 叙上の様に、本考案は軌条車に設けられた傾きセンサー
により傾斜地を走行する際の軌条車の傾斜角度を検出さ
せて、その傾斜角度に応じて座席の角度を変更させるこ
とにより、座席を常時水平又は略水平状態に維持させ得
る様に構成してなるために、急傾斜地を走行する場合で
あっても搭乗者は何ら傾くことなく安全性に優れ、しか
も種々の地形の傾斜地を連続して快適な乗り心地で移動
することができるという格別な効果を得るに至った。
また、本考案は座席の角度を可動調整させるだけのもの
であるために、その構成は簡易で製作性にも優れ、極め
て実用的である。
しかも、アームと、該アームを連結する連結杆とが座席
の下方に設けられ、しかも、前記座席角度調整手段に
は、連結杆が往復動可能に設けられ、且つ、該座席角度
調整手段は最後部の座席の後方で且つ下方に設けられて
いるので、座席を揺動させる手段を設けているにもかか
わらず、各座席間や座席上方のスペースが狭くなるおそ
れはなく、従って、乗り降り時や着座時に、これら座席
を揺動させる手段が邪魔になることはないという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示し、第1図(イ)は軌条
車の側面断面図、第1図(ロ)は同要部正面図、第2図
は座席の取付構造の説明図。 第3図は走行時の状態を示す概略正面図。 第4図は他の実施例を示す説明図。 第5図は従来例を示す斜視図。 1……軌条、5……軌条車、10……座席、13……往復シ
リンダ(座席角度調整動作手段)、16……傾きセンサー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌条1に沿って走行自在な軌条車5には、
    複数の座席10を傾斜角度変更が可能なようにそれぞれ揺
    動させる座席角度調整手段13と、軌条車5の傾斜角度を
    検出するための傾きセンサー16とが設けられ、該傾きセ
    ンサー16の信号により前記軌条車5の傾斜角度に対して
    前記座席10を略水平に維持させるべく前記座席角度調整
    手段13を作動させるようにした乗用軌条車の安全座席機
    構において、前記各座席10の直下に設けられたアーム19
    と、該アーム19を連結する連結杆15とが座席10の下方に
    設けられ、しかも、前記座席角度調整手段13には、連結
    杆15が往復動可能に設けられ、且つ、該座席角度調整手
    段13は最後部の座席10の後方で且つ下方に設けられてな
    ることを特徴とする乗用軌条車の安全座席機構。
  2. 【請求項2】前記座席角度調整手段13が往復シリンダー
    である実用新案登録請求の範囲第1項記載の乗用軌条車
    の安全座席機構。
JP1987106864U 1987-07-10 1987-07-10 乗用軌条車の安全座席機構 Expired - Lifetime JPH078340Y2 (ja)

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JPS6411876U JPS6411876U (ja) 1989-01-23
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