JPH0783078A - 気化器のスロットル弁装置 - Google Patents

気化器のスロットル弁装置

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Publication number
JPH0783078A
JPH0783078A JP22851493A JP22851493A JPH0783078A JP H0783078 A JPH0783078 A JP H0783078A JP 22851493 A JP22851493 A JP 22851493A JP 22851493 A JP22851493 A JP 22851493A JP H0783078 A JPH0783078 A JP H0783078A
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JP
Japan
Prior art keywords
throttle valve
engine
sectional area
vent
opening amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP22851493A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sekimoto
恭啓 関本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産された多数のエンジン間で、アイドリン
グ回転速度Lのバラツキを抑制することと、スロットル
弁の開弁量設定作業を不要にして生産性向上を図ること
を両立させる。 【構成】 エンジンEの定常運転状態で、エンジンの目
標低速回転速度L0 に対する気化器20のスロットル弁
25の開弁量δを測定して、これに対応する通気路の有
効断面積を目標通気断面積S0 と規定する。この気化器
20のスロットル弁25又は筒胴本体21の内壁面に、
通気孔S1 又は通気凹部S2 を形成する。このスロット
ル弁25の閉弁側位置において、通気孔S1 又は通気凹
部S2を上記目標通気断面積S0 と等しい有効断面積に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガソリンエンジンの
気化器のスロットル弁装置に関し、特にエンジンの目標
低速回転速度に対する通気路を適正に確保する技術に関
する。
【0002】
【技術の背景】ガソリンエンジンでは、図1(B)及び図
2で示すように、気化器20のスロットル弁25は、ガ
バナ20のガバナ力Gとガバナスプリング12の張力と
の釣合力によりその開度を制御し、調速レバー13によ
り設定したエンジンの設定回転速度を維持するようにな
っている。なお、図中の符号11はガバナレバー、14
はスロットル弁操作用の連結ロッドである。ここで、エ
ンジンの低速回転速度L(以下「アイドリング回転速
度」という)及び高速回転速度Hは、エンジンの製造ラ
インにおいて、エンジンを始動させ、ガバナを作動させ
た状態で、調速レバー13の位置調節ボルト(図示せ
ず)により設定する。ちなみに、高速回転速度Hは例え
ば4000rpmに、アイドリング回転速度Lは例えば
1500rpmに設定する。
【0003】ところで、エンジンの目標低速回転速度L
0 とは、上記アイドリング回転速度L(1500rp
m)よりもマイナス200rpm程度の少し低い回転速
度をいう。この目標低速回転速度L0 に対するスロット
ル弁25の開弁量δは、ガバナ10によるアイドリング
回転速度Lの制御を可能ならしめる必要と、スロットル
弁25の絞り過ぎによるエンストを防止する必要から、
必要最小限の開弁量δが設定される。
【0004】
【従来の技術】上記スロットル弁25の開弁量δは、従
来より次のようにして設定していた。エンジンの冷始動
運転状態において、図1(B)に示すように、スロットル
弁軸26の上端部に固定したスロットルレバー27の折
り曲げ接当片28に、調整ネジ23のネジ先端部23a
を接当操作して、エンジンの回転速度が、目標低速回転
速度L0 (例えば1300rpm)になるように、開弁
量δを設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法では、エ
ンジンの冷始動運転状態でスロットル弁25の開弁量δ
を設定するため、以下のような問題が生じていた。目標
低速回転速度L0 (1300rpm)になるようにスロ
ットル弁の開弁量δを設定しても、エンジンの冷始動運
転状態においては、エンジン始動後の時間経過ととも
に、エンジンが温度上昇して目標低速回転速度L0 その
ものがプラス側へ変動する。また、弁開量設定者の個人
差により設定時間の遅速のバラツキがあり、定常運転状
態(暖機完了後)では、上記目標低速回転速度もプラス
側へ大きくバラツキを生じる。このため設定した上記開
弁量δもバラツキを生じ、定常運転状態において、多数
のエンジン間でガバナ20によるアイドリング回転速度
Lのバラツキを生じ、ひいてはガバナ20によるアイド
リング回転速度L(例えば1500rpm)の制御を不
能にする場合もある。
【0006】エンジンの暖機完了後に開弁量を設定すれ
ば上記問題は生じないが、エンジンの暖機完了までに
(環境温度にもよるが)5分〜10分を要することから、
製造ラインのスロットル弁開量設定工程において、設定
作業の著しい効率低下を招く。従って、エンジン暖機後
に開弁量を設定するのは量産性になじまない。本発明は
このような事情を考慮してなされたもので、量産された
多数のエンジン間でのアイドリング回転速度Lのバラツ
キを抑制すること、及びスロットル弁の開弁量設定作業
を不要にして生産性向上を図ること、の両方を達成する
ことを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明が採用した手段は、エンジンEの定常運転状
態で、エンジンの目標低速回転速度L0 に対する気化器
20のスロットル弁25の開弁量δを測定して、これに
対応する通気路の有効断面積を目標通気断面積S0 と規
定し、この気化器20のスロットル弁25又は筒胴本体
21の内壁面に、通気孔S1又は通気凹部S2 を形成
し、上記スロットル弁25の閉弁側位置において、上記
通気孔S1 又は通気凹部S2を、上記目標通気断面積S0
と等しい有効断面積に形成したことを要旨とするもの
である。
【0008】
【発明の作用】本発明では、エンジンEの定常運転状態
において、エンジンの目標低速回転速度L0 に対するス
ロットル弁25の開弁量δを測定する。即ち、エンジン
の定常運転状態(暖機完了後)においては、燃焼効率が
良く、潤滑抵抗も小さく、エンジンの目標最低回転速度
0 は安定する。この安定した目標低速回転速度L0
対応させてスロットル弁の開弁量δを測定することによ
り、これに対応する通気路の有効断面積を算定し、これ
を目標通気断面積S0 とする。
【0009】そして気化器20のスロットル弁25又は
筒胴本体21の内壁面には、通気孔S1又は通気凹部S2
形成されており、この通気孔S1又は通気凹部S2 の有
効断面積は、上記目標通気断面積S0 と等しい有効断面
積に形成される。これにより、エンジンEの定常運転状
態では、スロットル弁25の閉弁側位置において、目標
低速回転速度L0 に対するスロットル弁25の開弁量δ
と等しい通気路が確保されることになる。これにより、
ガバナ10によるアイドリング回転速度Lの制御を可能
ならしめ、スロットル弁25の絞り過ぎによるエンスト
を防止することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は、上記構成を採用することによ
り、以下の効果を奏する。気化器自体には(エンジンの
運転と切り離して)、エンジンの目標低速回転速度L0
に対するスロットル弁の開弁量に等しい通気路が確保さ
れるので、エンジンの製造ラインでのスロットル弁の開
弁量の設定作業は不要になる。また、開弁量設定者の個
人差による開弁量のバラツキも生じないので、量産され
た多数のエンジン間で、アイドリング回転速度Lのバラ
ツキを抑制することと、上記開弁量の設定作業が不要に
なることによる生産性向上とを両立させることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明をさらに詳しく
説明する。図1は本発明の実施例を示し、同図(A)は
スロットル弁の開弁量の測定の態様を例示す平面図、同
図(B)はガバナによる気化器の制御を示す要部縦断面
である。
【0012】本発明では、エンジンEの定常運転状態
(暖機完了後)において、あらかじめ実験により、エン
ジンEの目標低速回転速度L0 に対するスロットル弁2
5の開弁量δを測定し、これに対応する通気路の有効断
面積を算定して目標通気断面積S0 と規定する。これは
気化器20の各構成部品の加工精度が十分に高くなった
ことがその背景にある。
【0013】上記目標低速回転速度L0 としては、アイ
ドリング回転速度L(例えば1500rpm)よりも約
200rpmほど低い回転速度(例えば1300rp
m)を選定する。なお、目標低速回転速度L0 は、開弁
量の割り出しのためにエンジンEに装備した回転速度計
(図示せず)を目視により確認する。また、スロットル
弁25の開弁量δの測定は、例えば図1(A)で示すよう
に、エンジンに固定具(図示せず)を介して固定したダ
イヤルゲージ30の指針31を目視で確認しながら、以
下のようにして行う。
【0014】即ち、気化器20の筒胴本体21には、調
整ネジ23の組み付け凸部22が一体に形成されてお
り、この凸部22に調整ネジ23を緩み止めバネ24を
介してねじ込む。スロットル弁軸26の上端部26aに
はスロットルレバー27が固定してあり、上記調整ネジ
23をドライバーで進退調整することにより、このスロ
ットルレバー27の折曲げ接当片28に上記調整ネジ2
3の先端部23aを接当操作して、エンジンの回転速度
が目標低速回転速度L0 (例えば1300rpm)にな
るように調整する。一方、ダイヤルゲージ30の測定ロ
ッド32の先端を上記折曲げ接当片28の反対面に接当
させ、この目標低速回転速度L0 に対応するネジ先端部
23aの突出量δをダイヤルゲージ30で読み取り、こ
れに対応する通気路の有効断面積を算定し、これを目標
通気断面積S0 とする。
【0015】ちなみに、上記気化器20において目標低
速回転速度L0 (1300rpm)に対応するネジ先端
部23aの突出量(開弁量δに相当)の平均値は、0.
215mmであった。勿論エンジンの機種により目標低
速回転速度L0 やネジ先端部23aの突出量(開弁量に
相当)δは異なる。エンジンの定常運転状態(暖機完了
後)においては、エンジンの燃焼効率が良くなり、潤滑
抵抗も小さくなるため、エンジンの目標低速回転速度L
0 は安定する。つまり、暖機完了後にスロットル弁25
の開弁量δの測定を行うことによりこれに対応する通気
路の有効断面積(目標通気断面積S0 に相当)も確実に
算定できる。
【0016】そして気化器20のスロットル弁25に、
上記目標通気断面積S0 と等しい有効断面積を有する通
気孔S1をあけ、あるいは、筒胴本体21の内壁面に通
気凹部S2 を形成する。なお、目標通気断面積S0 と等
しい有効断面積を有する通気孔S1あるいは通気凹部S2
は、通気抵抗等を考慮して計算上の通路断面積を修正
し、実験により確定する必要がある。これにより、エン
ジンEの定常運転状態では、スロットル弁25の閉弁側
位置(ネジ先端部23aの突出量δが0〜0.215m
mの範囲)において、目標低速回転速度L0 に対するス
ロットル弁25の開弁量δと等しい通気路が確保される
ことになる。従って、ガバナ10によるアイドリング回
転速度Lの制御を可能とし、スロットル弁25の絞り過
ぎによるエンストを防止することができる。
【0017】上記構成によれば、気化器自体は(エンジ
ンの運転と切り離して)、エンジンの目標低速回転速度
0 に対するスロットル弁の開弁量に等しい通気路が確
保されるので、調整ネジ23は不要となり、エンジンの
製造ラインでのスロットル弁の開弁量の設定作業も不要
になる。また、開弁量設定者の個人差による開弁量のバ
ラツキも生じない。なお、上記実施例では、目標通気断
面積S0 を算定するに先立ち、目標低速回転速度L0
対応するネジ先端部23aの突出量δをダイヤルゲージ
30で読み取るものについて説明したが、スロットル弁
軸26の揺動角度を揺動角測定器で直接測定することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、図1(A)はスロットル
弁の閉弁側開弁量の測定態様を例示す平面図、図1(B)
はガバナによる気化器の制御を示す要部縦断面図、図1
(C)は本発明の実施例に係る気化器のスロットル弁装置
の要部縦断面図である。
【図2】本発明の適用対象となるガソリンエンジンの側
面図である。
【符号の説明】
E…エンジン、 20…気化器、2
1…筒胴本体、 25…スロットル
弁、L0 …エンジンの目標低速回転速度、 S0 …目標
通気断面積、S1 …通気孔、 S
2 …通気凹部 δ…スロットル弁の開弁量。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)の定常運転状態で、エンジ
    ンの目標低速回転速度(L0 )に対する気化器(20)のス
    ロットル弁(25)の開弁量(δ)を測定して、これに対応
    する通気路の有効断面積を目標通気断面積(S0 )と規定
    し、 この気化器(20)のスロットル弁(25)又は筒胴本体
    (21)の内壁面に、通気孔(S1 )又は通気凹部(S2 )を
    形成し、 上記スロットル弁(25)の閉弁側位置において、上記通
    気孔(S1 )又は通気凹部(S2 )を、上記目標通気断面積
    (S0 )と等しい有効断面積に形成したことを特徴とする
    気化器のスロットル弁装置。
JP22851493A 1993-09-14 1993-09-14 気化器のスロットル弁装置 Pending JPH0783078A (ja)

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JP22851493A JPH0783078A (ja) 1993-09-14 1993-09-14 気化器のスロットル弁装置

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JP22851493A JPH0783078A (ja) 1993-09-14 1993-09-14 気化器のスロットル弁装置

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JPH0783078A true JPH0783078A (ja) 1995-03-28

Family

ID=16877626

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JP22851493A Pending JPH0783078A (ja) 1993-09-14 1993-09-14 気化器のスロットル弁装置

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JP (1) JPH0783078A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082222A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Kubota Corp エンジンの燃料供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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