JPH0782195A - β−スルホキシ−γ−シリルアルコール及びその製造法 - Google Patents

β−スルホキシ−γ−シリルアルコール及びその製造法

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JPH0782195A
JPH0782195A JP22440093A JP22440093A JPH0782195A JP H0782195 A JPH0782195 A JP H0782195A JP 22440093 A JP22440093 A JP 22440093A JP 22440093 A JP22440093 A JP 22440093A JP H0782195 A JPH0782195 A JP H0782195A
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健 融
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式〔I〕 【化53】 で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルアルコール。 【効果】 本発明の方法に従えば、一般式〔II〕のβ−
シリルスルホキシドと一般式〔III〕のアルデヒドを、
塩基の存在下、反応させることにより容易に一般式
〔I〕のβ−スルホキシ−γ−シリルアルコールを高収
率で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理活性物質の中間体
として有用なβ−シリルビニルスルホキシド、β−スル
ホキシ−γ−シリルアルコール及びそれらの製造法並び
にα−置換アルコール及びγ−シリルアルコールの製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明のβ−シリルビニルスルホキシド
及びβ−スルホキシ−γ−シリルアルコールは新規化合
物である。又、α−置換アルコール及びγ−シリルアル
コールの光学活性体は生理活性物質の骨格化合物として
重要である。
【0003】一般に、光学活性アルコールの製造法とし
ては、以下の様な方法が知られている。共役エノン類の
不斉還元による方法〔野依ら、テトラヘドロン・レター
ズ(Tetrahedron Letters) 、22巻、247頁(198
1年)〕、アルデヒド類の不斉アルキル化法(向山ら、
ケミストリイ・レターズ(Chemistry Letters、255頁
(1980年)〕等が知られている。
【0004】又、シャープレス酸化法として知られてい
るアリルアルコール類をチタンテトラアルコキサイド及
び光学活性な酒石酸ジエステルの存在下、過酸化物でエ
ポキシ化して光学活性なアリルアルコール類を得る方法
〔特開昭57−122072号公報、佐藤ら、ジャーナ
ル・ケミカル・ソサイヤティ・ケミカル・コミュニケイ
ション(J. Chem. Soc., Chem. Commumn.)、1323頁
(1986年)〕もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、不斉還元法や
不斉アルキル化法は、高価な不斉源を使用する必要があ
り、得られる光学活性体の光学純度も95%ee前後と
低く、反応条件として低基質濃度やかなりの低温(例え
ば−100℃)を必要とする等工業的な製法としては問
題点が多い。
【0006】又、シャープレス酸化法は原料の半分がエ
ポキシ化され工業的には非常に不経済な方法である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を克服すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに
至った。
【0008】
【化13】
【0009】本発明は、一般式〔I〕
【0010】
【化14】
【0011】で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルア
ルコール、一般式〔II〕
【0012】
【化15】
【0013】で表されるβ−シリルスルホキシドと一般
式〔III〕
【0014】
【化16】
【0015】で表されるアルデヒドを、塩基の存在下、
反応させることを特徴とする一般式〔I〕
【0016】
【化17】
【0017】で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルア
ルコールの製造法、一般式〔II−2〕
【0018】
【化18】
【0019】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 は上記に
同じ。〕で表されるシリルビニルスルホキシド、一般式
〔II−1〕
【0020】
【化19】
【0021】で表されるシリルエタンスルホキシドと、
一般式〔IV〕
【0022】
【化20】
【0023】で表されるハロゲン化フェニルセレネニル
を反応させることを特徴とする一般式〔II−2〕
【0024】
【化21】
【0025】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 は上記に
同じ。〕で表されるシリルビニルスルホキシドの製造
法、一般式〔I〕
【0026】
【化22】
【0027】で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルア
ルコールと、弗素イオン及び/又は塩基を、反応させる
ことを特徴とする一般式〔V〕
【0028】
【化23】
【0029】で表されるα−置換アルコールの製造法及
び一般式〔I〕
【0030】
【化24】
【0031】で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルア
ルコールを、加熱することを特徴とする一般式〔VI〕
【0032】
【化25】
【0033】で表されるγ−シリルアルコールの製造法
に関するものである。以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の一般式〔I〕のβ−スルホキシ−γ−シ
リルアルコールは、一般式〔I−1〕のスルホキシシリ
ルアルコール及び一般式〔I−2〕のスルホキシシリル
ビニルアルコールを包含する。
【0034】
【化26】
【0035】更に、一般式〔I−1〕のスルホキシシリ
ルアルコールは、一般式〔Ia〕、一般式〔Ib〕、一
般式〔Ic〕及び一般式〔Id〕の光学活性スルホキシ
シリルアルコールを包含し、一般式〔I−2〕のスルホ
キシシリルビニルアルコールは、一般式〔Ie〕、一般
式〔If〕、一般式〔Ig〕及び一般式〔Ih〕の光学
活性スルホキシシリルビニルアルコールを包含する。
【0036】
【化27】
【0037】本発明の一般式〔II〕のβ−シリルスルホ
キシドは、一般式〔II−1〕のシリルエタンスルホキシ
ド及び一般式〔II−2〕のシリルビニルスルホキシドを
包含する。
【0038】
【化28】
【0039】更に、一般式〔II−1〕のシリルエタンス
ルホキシドは、一般式〔IIa〕及び一般式〔IIb〕の光
学活性シリルエタンスルホキシドを包含し、一般式〔II
−2〕のシリルビニルスルホキシドは、一般式〔IIc〕
及び一般式〔IId〕の光学活性シリルビニルスルホキシ
ドを包含する。
【0040】
【化29】
【0041】一般式〔V〕のα−置換アルコールは、一
般式〔V−1〕の置換アリルアルコール及び一般式〔V
−2〕の置換プロパギルアルコールを包含する。
【0042】
【化30】
【0043】更に、一般式〔V−1〕の置換アリルアル
コールは、一般式〔Va〕及び一般式〔Vb〕の光学活
性置換アリルアルコールを包含し、一般式〔V−2〕の
置換プロパギルアルコールは、一般式〔Vc〕及び一般
式〔Vd〕の光学活性置換プロパギルアルコールを包含
する。
【0044】
【化31】
【0045】一般式〔VI〕のγ−シリルアルコールは、
一般式〔VI−1〕のシリルアリルアルコール及び一般式
〔VI−2〕のシリルプロパギルアルコールを包含する。
【0046】
【化32】
【0047】一般式〔VI−1〕のシリルアリルアルコー
ルは、一般式〔VIa〕及び一般式〔VIb〕の光学活性シ
リルアリルアルコールを包含し、一般式〔VI−2〕のシ
リルプロパギルアルコールは、一般式〔VIc〕及び一般
式〔VId〕の光学活性シリルプロパギルアルコールを包
含する。
【0048】
【化33】
【0049】式中のR1 のトリル基としては、o−トリ
ル、m−トリル、p−トリルが挙げられる。R2
3 、R4 の炭素数1〜4のアルキル基としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチルが挙げら
れる。
【0050】R5 の置換若しくは未置換の炭素数1〜1
0のアルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、アミル、ヘキシル、2−ヘキシ
ル、ヘプチル、2−メチル−1−ヘキシル、2−メチル
−2−ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、シクロヘ
キシル、シクロヘキシルメチル、ペンタ−1−エン−1
−イル、ペンタ−2−エン−1−イル、ヘキサ−4−イ
ン−2−イル、ヘキサ−1−エン−2−イル、ヘプタ−
4−イン−2−イル、2,6−ジメチル−ヘプタ−5−
エン−1−イル、エトキシエチル、3−エトキシ−2−
メチル−プロパン−2−イル、5−メトキシ−1−ヘキ
シル、6−メトキシ−2−ヘキシル、弗化メチル、弗化
−n−ブメチル、弗化−n−ペンチル、塩化メチル、塩
化−n−ブメチル、塩化−n−ペンチル、臭化−n−ペ
ンチル、臭化メチル、臭化−n−ブメチル、臭化−n−
ペンチル、沃化−n−ペンチル、沃化メチル、沃化−n
−ブメチル、沃素化−n−ペンチル等が挙げられる。
【0051】Xのハロゲン原子としては、弗素原子、塩
素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。次に、一般
式〔I〕のβ−スルホキシ−γ−シリルアルコールの製
造法について詳述する。一般式〔II〕のβ−シリルスル
ホキシドに対する一般式〔III〕のアルデヒドの当量比
は、0.1〜10、望ましくは0.5〜2である。
【0052】塩基としては、リチウムジイソプロピルア
ミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、リチウム−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジド、リチウムヘ
キサメチルジシラシド等が挙げられる。塩基の一般式
〔III〕のアルデヒドに対する当量比は、0.1〜1
0、望ましくは0.5〜2である。
【0053】反応温度は、使用する−100℃〜溶媒の
沸点、望ましくは−100〜20℃である。反応時間は
5分間〜10時間、望ましくは20分間〜5時間であ
る。溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエー
テル等が挙げられる。溶媒の使用量は、一般式〔III〕
のアルデヒドに対し0.1〜100重量倍、望ましくは
10〜50重量倍である。
【0054】従って、一般式〔IIa〕の光学活性シリル
エタンスルホキシドと一般式〔III〕のアルデヒドとの
反応により、一般式〔Ia〕の光学活性スルホキシシリ
ルアルコールと一般式〔Ib〕の光学活性スルホキシシ
リルアルコールのジアステレオマー混合物が得られ、こ
れらは公知の方法で分離することができる。同様に、一
般式〔IIb〕の光学活性シリルエタンスルホキシドと一
般式〔III〕のアルデヒドとの反応により、一般式〔I
c〕の光学活性スルホキシシリルアルコールと一般式
〔Id〕の光学活性スルホキシシリルアルコールのジア
ステレオマー混合物、一般式〔IIc〕の光学活性シリル
ビニルスルホキシドと一般式〔III〕のアルデヒドとの
反応により、一般式〔Ie〕の光学活性スルホキシシリ
ルビニルアルコールと一般式〔If〕の光学活性スルホ
キシシリルビニルアルコールのジアステレオマー混合
物、一般式〔IId〕の光学活性シリルビニルスルホキシ
ドと一般式〔III〕のアルデヒドとの反応により、一般
式〔Ig〕の光学活性スルホキシシリルビニルアルコー
ルと一般式〔Ih〕の光学活性スルホキシシリルビニル
アルコールのジアステレオマー混合物が得られ、これら
は公知の方法で分離することができる。
【0055】次に、一般式〔V〕のα−置換アルコール
の製造法について詳述する。弗素イオン源としては、n
−テトラブチルアンモニウムフルオライド等の第4級ア
ンモニウム塩、弗化カリウム、弗化水素等が挙げられ
る。弗素イオン源の一般式〔I〕のβ−スルホキシ−γ
−シリルアルコールに対するモル比は、0.1〜20、
望ましくは1.0〜5.0である。
【0056】塩基としては、金属水素化物が望ましく、
水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、
水素化カルシウム等が挙げられる。塩基の一般式〔I〕
のβ−スルホキシ−γ−シリルアルコールに対するモル
比は、0.1〜20、望ましくは2.0〜5.0であ
る。反応温度は−100℃〜使用する溶媒の還流温度、
望ましくは−30℃〜30℃である。
【0057】反応時間は1分間〜1日、望ましくは10
分間〜5時間である。本反応には通常溶媒が使用され
る。溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等が挙げられる。溶媒の使用量は、一般式〔I〕の
β−スルホキシ−γ−シリルアルコールに対し0.1〜
200重量倍である。
【0058】従って、一般式〔Ia〕又は一般式〔I
c〕の光学活性スルホキシシリルアルコールと弗素イオ
ン及び/又は塩基との反応により、一般式〔Va〕の光
学活性置換ビニルアルコールが得られる。同様に、一般
式〔Ib〕又は一般式〔Id〕の光学活性スルホキシシ
リルアルコールと弗素イオン及び/又は塩基との反応に
より、一般式〔Vb〕の光学活性置換ビニルアルコー
ル、一般式〔Ie〕又は一般式〔Ig〕の光学活性シリ
ルビニルスルホキシドアルコールと弗素イオン及び/又
は塩基との反応により、一般式〔Vc〕の光学活性置換
プロパギルアルコール、一般式〔If〕又は一般式〔I
h〕の光学活性シリルビニルスルホキシドアルコールと
弗素イオン及び/又は塩基との反応により、一般式〔V
d〕の光学活性置換プロパギルアルコールが得られる。
【0059】尚、一般式〔Va〕と一般式〔Vb〕の光
学活性置換ビニルアルコール、一般式〔Vc〕と一般式
〔Vd〕の光学活性置換プロパギルアルコールは、光延
ら、シンセシス(Synthesis) 、1頁(1981年)の方
法により相互に容易に変換することができる。次に、一
般式〔VI〕のγ−シリルアルコールの製造法について詳
述する。
【0060】反応温度は−200℃〜使用する溶媒の還
流温度、望ましくは40℃〜使用する溶媒の還流温度で
ある。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、
四塩化炭素、ジクロロメタン等が挙げられる。溶媒の使
用量は、一般式〔I〕のβ−スルホキシ−γ−シリルア
ルコールに対して0.1〜200重量倍である。
【0061】従って、一般式〔Ia〕又は一般式〔I
c〕の光学活性シリルスルホキシドアルコールを加熱す
ることにより、一般式〔VIa〕の光学活性シリルビニル
アルコールが得られる。同様に、一般式〔Ib〕又は一
般式〔Id〕の光学活性シリルスルホキシドアルコール
と弗素イオン及び/又は塩基との反応により、一般式
〔VIb〕の光学活性置換ビニルアルコール、一般式〔I
e〕又は一般式〔Ig〕の光学活性シリルビニルスルホ
キシドアルコールと弗素イオン及び/又は塩基との反応
により、一般式〔VIc〕の光学活性置換プロパギルアル
コール、一般式〔If〕又は一般式〔Ih〕の光学活性
シリルビニルスルホキシドアルコールと弗素イオン及び
/又は塩基との反応により、一般式〔VId〕の光学活性
置換プロパギルアルコールが得られる。
【0062】尚、一般式〔VIa〕と一般式〔VIb〕の光
学活性置換ビニルアルコール、一般式〔VIc〕と一般式
〔VId〕の光学活性置換プロパギルアルコールは、上述
の光延らの方法により容易に相互に変換することができ
る。
【0063】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1
【0064】
【化34】
【0065】アルゴン雰囲気下、10mlのナスフラス
コにジイソプロピルアミン48μl(0.34mmo
l)とテトラヒドロフラン0.35mlを入れ、−78
℃に冷却後、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液
0.21ml(1.575M/n−ヘキサン、0.33
mmol)を滴下した。次に、0℃で30分間攪拌後、
−78℃に再び冷却し、(Rs)−p−トリル(2−ト
リメチルシリル)エチルスルホキシド1−172mg
(0.30mmol)のテトラヒドロフラン0.30m
l溶液を5分間以上かけて滴下したところ、溶液は薄黄
色に変化した。
【0066】更に、この容器にテトラヒドロフラン0.
30mlを加えた後滴下し、−78℃で1時間攪拌し
た。次に、ベンズアルデヒド2−135mg(0.33
mmol)を加えたところ溶液は無色に変化した。5分
間攪拌し、薄層クロマトグラフィーで反応終了を確認
後、塩化アンモニウム水溶液3mlを加え、除々に室温
にもどしながら攪拌した。
【0067】水層を塩化メチレン5mlで4回抽出し、
有機層を併せ飽和塩化ナトリウム水溶液5mlで洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を
除去後、残査をシリカゲルクロマトグラフィ(シリカゲ
ル20g、n−ヘキサン75/酢酸エチル25)で精製
し、(Rs,1R,2R)−1−フェニル−2−(p−
トリルスルフィニル)−3−(トリメチルシリル)プロ
パン−1−オール3a64mg(収率62%)と(R
s,1S,2R)−1−フェニル−2−(p−トリルス
ルフィニル)−3−(トリメチルシリル)プロパン−1
−オール3s29mg(収率28%)を得た。
【0068】分析結果は次の通りであった。3a :(Rs,1R,2R)−1−フェニル−2−(p
−トリルスルフィニル)−3−(トリメチルシリル)プ
ロパン−1−オール1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ-0.53(S, 9H), 0.70-1.00(m,
2H), 2.40(S, 3H), 2.65-2.90(m, 1H), 3.10(S, 1H),
5.45(d, 1H, J=3.8Hz), 7.25-7.50(m, 9H)3s :(Rs,1S,2R)−1−フェニル−2−(p
−トリルスルフィニル)−3−(トリメチルシリル)プ
ロパン−1−オール1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ-0.20(S, 9H), 0.50(dd, 1H,
J=5.6, 16.7Hz), 0.85(dd, 1H, J=8.3, 16.7Hz), 2.
40(S, 3H), 2.95(dt, 1H, J=5.6, 8.3Hz), 4.95(d, 1
H, J=5.6Hz), 7.30-7.45(m, 9H) 実施例2
【0069】
【化35】
【0070】ベンズアルデヒドの代わりにn−ヘキシル
アルデヒド2−2を使用した他は、実施例1の通りに反
応及び後処理を行ったところ、(Rs,1R,2R)−
1−(n−ペンチル)−2−(p−トリルスルフィニ
ル)−3−(トリメチルシリル)プロパン−1−オール
4aを収率45.5%及び(Rs,1S,2R)−1−
(n−ペンチル)−2−(p−トリルスルフィニル)−
3−(トリメチルシリル)プロパン−1−オール4s
収率45.5%で得た。
【0071】分析結果は次の通りであった。4a :(Rs,1R,2R)−1−(n−ペンチル)−
2−(p−トリルスルフィニル)−3−(トリメチルシ
リル)プロパン−1−オール 融点:110.2〜110.8℃(ジエチルエーテルで
再結晶) 元素分析:C18322SSi 計算値 C 63.48,H 9.47% 実測値 C 63.35,H 9.73% Rf:0.49(n−ヘキサン6/酢酸エチル4) M/e(%) 278(33), 262(37), 246(63), 214(53), 1
82(7), 167(24), 155(84), 139(92), 124(90), 91(100) IR(KBr) 3360(br), 2940(m), 2860(m), 1625
(w), 1490(w), 1250(m),1020(S), 1010(S), 840(S)cm
-1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ-0.18(S, 9H), 0.72(dd, 1H,
J=4.2, 15.7Hz), 0.85(dd, 1H, J =8.9, 15.7Hz),
0.90(t, 3H, J=6.5Hz), 1.24-1.41(m, 6H), 1.52-1.71
(m, 2H), 2.20(d, 1H, J=4.3Hz), 2.41(S, 3H), 2.69
(ddd,1H, J=2.8, 4.2, 8.9Hz), 4.08-4.20(m, 1H), 7.
32(d, 2H, J=8.4), 7.44(d, 2H, J=8.4Hz)4s :(Rs,1S,2R)−1−(n−ペンチル)−
2−(p−トリルスルフィニル)−3−(トリメチルシ
リル)プロパン−1−オール 融点:72.8〜74.1℃(ジエチルエーテルで再結
晶) 元素分析:C18322SSi 計算値 C 63.48,H 9.47% 実測値 C 63.53,H 9.75% Rf:0.41(n−ヘキサン6/酢酸エチル4) M/e(%) 278(92), 262(46), 246(87), 214(79), 1
82(10), 167(8), 155(83), 139(98), 124(93), 91(100) IR(KBr) 3380(br), 2910(m), 1620(m), 1490
(w), 1250(m), 1020(S),1010(S), 840(S)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ-0.12(S, 9H), 0.51(dd, 1H,
J=3.8, 15.3Hz),0.91(t, 3H, J=6.4Hz), 1.05(dd, 1
H, J=10.1,15.3Hz), 1.24-2.02(m, 8H), 2.42(S, 3H),
2.62(ddd, 1H, J=3.8, 4.0, 10.1Hz), 3.37(d, 1H, J
=6.5Hz), 3.77-3.92(m, 1H), 7.33(d, 2H, J=8.4Hz),
7.39(d, 2H, J= 8.4Hz) 実施例3
【0072】
【化36】
【0073】(Rs)−p−トリル(2−トリメチルシ
リル)エチルスルホキシド1−1の代わりに(Rs)−
p−トリル(2−ジメチル,フェニルシリル)エチルス
ルホキシド1−2を使用した他は、実施例1の通りに反
応及び後処理を行ったところ、(Rs,1R,2R)−
1−フェニル−2−(p−トリルスルフィニル)−3−
(ジメチル,フェニルシリル)プロパン−1−オール
を収率42.4%及び(Rs,1S,2R)−1−フ
ェニル−2−(p−トリルスルフィニル)−3−(ジメ
チル,フェニルシリル)プロパン−1−オール5sを収
率37.6%で得た。
【0074】分析結果は次の通りであった。5a :(Rs,1R,2R)−1−フェニル−2−(p
−トリルスルフィニル)−3−(ジメチル,フェニルシ
リル)プロパン−1−オール1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.20(S, 3H), 1.36(dd, 1H,
J=4.8, 16.2Hz), 1.47(dd, 1H, J=7.6, 16.2Hz), 2.
32(brs, 1H), 2.40(S, 3H), 3.02(ddd, 1H, J=4.8, 4.
9, 7.6Hz), 5.20(d, 1H, J =4.9Hz), 7.06-7.38(m, 15
Hz) 5s :(Rs,1S,2R)−1−フェニル−2−(p
−トリルスルフィニル)−3−(ジメチル,フェニルシ
リル)プロパン−1−オール1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.43(S, 3H), 1.07(dd, 1H,
J=4.3, 16.1Hz), 1.69(dd, 1H, J =9.4, 16.1Hz),
2.42(S, 3H), 2.85(ddd, 1H, J =4.3, 9.4, 6.0Hz),
4.46(d, 1H,J=6.0Hz), 4.85(dd, 1H, J=6.0, 6.0Hz),
7.07-7.38(m, 15H) 実施例4
【0075】
【化37】
【0076】アルゴン雰囲気下、10mlのナスフラス
コにジイソプロピルアミン69μl(0.49mmo
l)とテトラヒドロフラン0.50mlを入れ、0℃で
n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液0.3ml
(1.575M/n−ヘキサン、0.48mmol)を
滴下し、30分間攪拌攪拌した。−100℃に冷却後、
(E)−2−〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1
−トリメチルシリルエチレン1−358.5mg(0.
25mmol)のテトラヒドロフラン(0.50ml)
溶液を滴下し、20分間攪拌後、ベンズアルデヒド2−
0.49mmolを加えた。
【0077】20分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水
溶液3mlを加え反応を停止させた。減圧下で溶媒を除
去後、水層を塩化メチレン4mlで5回抽出し、有機層
を併せ飽和塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。
【0078】減圧下で溶媒を除去後、残査をシリカゲル
クロマトグラフィー(シリカゲル10g、ジクロロエタ
ン95/酢酸エチル5)で精製し、白色固体3(S)−
(E)−3−フェニル−2−〔(R)−p−トリルスル
フィニル−〕−1−トリメチルシリル−1−プロペン−
3−オールS733mg(収率40%)と白色固体3
(R)−(E)−3−フェニル−2−〔(R)−p−ト
リルスルフィニル−〕−1−トリメチルシリル−1−プ
ロペン−3−オールR741mg(収率48%)を得
た。
【0079】分析結果は次の通りであった。S7 :3(S)−(E)−−3フェニル−2−〔(R)
−p−トリルスルフィニル−〕−1−トリメチルシリル
−1−プロペン−3−オール 融点:123.5〜125℃ M/e(%) 345(10), 204.3(44), 189(9), 140(43),
73(100) IR(KBr) 3300(S), 2950(m), 1600(w), 1490(w),
1440(m), 1390(m), 1320(w), 1250(S), 1180(w), 1080
(m), 1030(S), 1000(S), 840(S), 800(S), 730(S), 690
(S)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.15(S, 9H), 2.35(S, 3H),
2.93(d, 1H, J=5.2Hz), 5.49(d, 1H, J=5.2Hz), 6.7
0(S, 1H), 7.10-7.38(m, 9H)R7 :3(R)−(E)−3−フェニル−2−〔(R)
−p−トリルスルフィニル−〕−1−トリメチルシリル
−1−プロペン−3−オール 融点:116.5〜118.5℃ M/e(%) 345(6), 204(45), 140(28), 73(100) IR(KBr) 3300(S), 3050(w), 2950(m), 1600(w),
1490(w), 1440(m), 1390(m), 1320(w), 1250(S), 1180
(w), 1080(m), 1030(S), 1000(S), 840(S), 800(S), 78
0(m), 730(S), 690(S)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.20(S, 9H), 2.34(S, 3H),
2.42(d, 1H, J=5.9Hz), 5.82(d, 1H, J =5.7Hz), 6.
98(S, 1H), 7.10-7.38(m, 9H) 実施例5
【0080】
【化38】
【0081】ベンズアルデヒドの代わりにアセトアルデ
ヒド2−3を使用し、フラッシュクロマトグラフィー
(固定層10g、ジクロロエタン87/酢酸エチル1
3)で精製した他は、実施例4の通りに反応及び後処理
を行ったところ、油状物質3(S)−(E)−2−
〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−トリメチル
シリル−1−ブテン−3−オールS8を収率57%及び
油状物質3(R)−(E)−2−〔(R)−p−トリル
スルフィニル−〕−1−トリメチルシリル−1−ブテン
−3−オールR8を収率25%で得た。
【0082】分析結果は次の通りであった。S8 :3(S)−(E)−2−〔(R)−p−トリルス
ルフィニル−〕−1−トリメチルシリル−1−ブテン−
3−オール M/e(%) 281(3), 140(100), 73(100) IR(KBr) 3300(S), 2950(S), 1600(m), 1500(w),
1400(m), 1360(m), 1250(S), 1110(S), 1030(S), 950
(w), 910(m), 850(S), 810(m), 730(S)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.20(S, 9H), 1.06(d, 3H),
2.38(S, 3H), 2.71(d, 1H, J=4.4Hz), 4.64-4.70(br
q, 1H), 6.54(S,1H), 7.25(d, 2H, J=7.94Hz), 7.52
(d, 2H, J=8.18Hz)R8 :3(R)−(E)−2−〔(R)−p−トリルス
ルフィニル−〕−1−トリメチルシリル−1−ブテン−
3−オール M/e(%) 281(3), 140(100), 73(100) IR(KBr) 3300(S), 2950(S), 1600(m), 1500(w),
1400(m), 1360(m), 1250(S), 1110(S), 1030(S), 950
(w), 910(m), 850(S), 810(m), 730(S)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.22(S, 9H), 1.34(d, 3H,
J=6.7Hz), 1.91(d,1H, J=4.2Hz), 2.37(S, 3H), 4.79
(dq, 1H, J=3.9, 6.6Hz), 6.74(S, 1H), 7.24(d, 2H,
J=8.3Hz), 7.52(d, 2H, J=8.3Hz) 実施例6
【0083】
【化39】
【0084】ベンズアルデヒドの代わりにn−ヘキシル
アルデヒド2−3を使用し、フラッシュクロマトグラフ
ィー(固定層10g、n−ヘキサン80/酢酸エチル2
0)で精製した他は、実施例4の通りに反応及び後処理
を行ったところ、油状物質3(S)−(E)−2−
〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−トリメチル
シリル−1−オクテン−3−オールS9を収率68%及
び油状物質3(R)−(E)−2−〔(R)−p−トリ
ルスルフィニル〕−1−トリメチルシリル−1−オクテ
ン−3−オールR9を収率25%で得た。S9は長期間
放置すると結晶化した。
【0085】分析結果は次の通りであった。S9 :3(S)−(E)−2−〔(R)−p−トリルス
ルフィニル〕−1−トリメチルシリル−1−オクテン−
3−オール M/e(%) 212(9), 139(45), 127(100) IR(KBr) 3350(S), 2920(S), 2850(S), 1590(w),
1490(w), 1450(w), 1240(S), 1080(m), 1030(S), 840
(S), 800(m), 780(m), 760(m), 690(w)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.19(S, 9H), 0.82(t, 3H,
J=6.5Hz), 1.05-1.50(m, 8H), 1.62(brs, 1H), 2.38
(S, 3H), 4.43(brd, 1H), 6.52(S, 1H), 7.26(d, 2H, J
=8.2Hz),7.51(d, 2H, J =8.2Hz)R9 :3(R)−(E)−2−〔(R)−p−トリルス
ルフィニル〕−1−トリメチルシリル−1−オクテン−
3−オール M/e(%) 212(9), 139(45), 127(100) IR(KBr) 3350(S), 2920(S), 2850(S), 1590(w),
1490(w), 1450(w), 1240(S), 1080(m), 1030(S), 840
(S), 800(m), 780(m), 760(m), 690(w)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.21(S, 9H), 0.84(t, 3H,
J=6.5Hz), 1.05-1.60(m, 8H), 1.75(d, 1H, J=4.9H
z), 4.58(dt, 1H,J=4.6, 8.6Hz), 6.77(S, 1H), 7.25
(d, 2H, J=7.5Hz), 7.52(d, 2H, J=8.6Hz) 実施例7
【0086】
【化40】
【0087】ベンズアルデヒドの代わりにi−ブチルア
ルデヒド2−4を使用し他は、実施例4の通りに反応及
び後処理を行ったところ、固体物質3(S)−(E)−
4−メチル−2−〔(R)−p−トリルスルフィニ
ル〕−1−トリメチルシリル−1−ペンテン−3−オー
S10を収率47%及び固体物質3(R)−(E)−
4−メチル−2−〔(R)−p−トリルスルフィニル〕
−1−トリメチルシリル−1−ペンテン−3−オール
10を収率21%で得、原料1−3を収率26%で回収
した。
【0088】分析結果は次の通りであった。S10 :3(S)−(E)−4−メチル−2−〔(R)
−p−トリルスルフィニル〕−1−トリメチルシリル−
1−ペンテン−3−オール M/e(%) 310(0.3), 212(20), 140(75), 73(100) IR(KBr) 3250(S), 2950(m), 1590(w), 1460(w),
1380(w), 1240(S), 1170(w), 1120(w), 1000(w), 1060
(m), 1010(S), 920(w), 820(S), 810(S), 760(w), 740
(w)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.21(S, 9H), 0.82(d, 3H,
J=6.7Hz), 0.97(d,3H, J =6.6Hz), 1.89-2.60(m, 1
H), 2.32(d, 1H, J=6.0Hz), 2.40(S, 3H), 3.89(dd, 1
H, J=6.7, 7.2Hz), 6.51(S, 1H), 7.28(d, 2H, J=10H
z),7.53(d, 2H, J=8.0Hz)R10 :3(R)−(E)−4−メチル−2−〔(R)
−p−トリルスルフィニル〕−1−トリメチルシリル−
1−ペンテン−3−オール M/e(%) 310(0.3), 212(20), 140(75), 73(100) IR(KBr) 3250(S), 2950(m), 1590(w), 1460(w),
1380(w), 1240(S), 1170(w), 1120(w), 1000(w), 1060
(m), 1010(S), 920(w), 820(S), 810(S), 760(w), 740
(w)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.21(S, 9H), 0.79(d, 3H,
J=6.8Hz), 1.00(d,3H, J=6.0Hz), 1.50(d, 1H, J=6.
0Hz), 1.93-2.13(m, 1H), 2.37(S, 3H), 4.26(dd, 1H),
6.51(S), 6.88(S, 1H), 7.25(d, 2H, J=10Hz), 7.53
(d,2H, J=8.0Hz) , 実施例8
【0089】
【化41】
【0090】ベンズアルデヒドの代わりに2,2−ジメ
チル−プロピルアルデヒド2−5を使用し他は、実施例
4の通りに反応及び後処理を行ったところ、固体物質3
(S)−(E)−4,4−ジメチル−2−〔(R)−p
−トリルスルフィニル〕−1−トリメチルシリル−1−
ペンテン−3−オールS11を収率54%及び固体物質
3(R)−(E)−4,4−ジメチル−2−〔(R)−
p−トリルスルフィニル〕−1−トリメチルシリル−1
−ペンテン−3−オールR11を収率17%で得た。
【0091】得られたS11及びR11はアセトンで再
結晶を行った。分析結果は次の通りであった。S11 :3(S)−(E)−4,4−ジメチル−2−
〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−トリメチル
シリル−1−ペンテン−3−オール 融点:124−126℃ M/e(%) 325(0.5), 309(0.4), 139(100), 73(100) IR(KBr) 3200(S), 2950(S), 1590(w), 1460(m),
1380(m), 1360(m), 1290(m), 1245(S), 1180(w), 1060
(S), 990(S), 890(m), 850(S), 810(S), 760(m)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.19(S, 9H), 1.02(S, 9H),
2.39(S, 3H), 2.52(br, 1H), 3.86(brs, 1H), 6.53(S,
1H), 7.27(d, 2H, J=8.3Hz), 7.50(d, 2H, J=8.2Hz)R11 :3(R)−(E)−4,4−ジメチル−2−
〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−トリメチル
シリル−1−ペンテン−3−オール 融点:95−96℃ M/e(%) 325(0.5), 309(0.4), 139(100), 73(100) IR(KBr) 3200(S), 2950(S), 1590(w), 1460(m),
1380(m), 1360(m), 1290(m), 1245(S), 1180(w), 1060
(S), 990(S), 890(m), 850(S), 810(S), 760(m)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.23(S, 9H), 0.98(d, 1H,
J=3.8Hz), 1.05(S,9H), 2.37(S, 3H), 4.50(d, 1H, J
=3.6Hz), 7.10(S, 1H), 7.24(d, 2H, J=10Hz), 7.54
(d, 2H,J=8.0Hz) 実施例9
【0092】
【化42】
【0093】(Rs)−p−トリル(2−トリメチルシ
リル)ビニルスルホキシド1−3の代わりに(Rs)−
p−トリル(2−ジフェニメチルルシリル)ビニルスル
ホキシド1−4を使用した他は、実施例4の通りに反応
及び後処理を行ったところ、油状物質3(S)−(E)
−1−ジフェニルメチルシリル−3−フェニル−2−
〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−プロペン−
3−オールS12を収率53%及び油状物質3(R)−
(E)−1−ジフェニルメチルシリル−3−フェニル−
2−〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−プロペ
ン−3−オールR12を収率30%で得た。
【0094】分析結果は次の通りであった。S12 :3(S)−(E)−1−ジフェニルメチルシリ
ル−3−フェニル−2−〔(R)−p−トリルスルフィ
ニル〕−1−プロペン−3−オール M/e(%) 468(0.3), 391(1.9), 328(44), 313(76),
197(100), 140(95) IR(KBr) 3350(S), 3050(m), 2900(m), 1600(m),
1490(w), 1450(m), 1420(m), 1260(m), 1180(w), 1110
(m), 1030(S), 800(S), 740(S), 700(S)cm-1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.74(S, 3H), 2.36(S, 3H),
2.40(d, 1H, J=5.6Hz), 5.19(d, 1H, J=5.6Hz), 6.9
8(S, 1H), 7.10-7.60(m, 19H)R12 :3(R)−(E)−1−ジフェニルメチルシリ
ル−3−フェニル−2−〔(R)−p−トリルスルフィ
ニル〕−1−プロペン−3−オール M/e(%) 468(0.3), 391(1.9), 328(44), 313(76),
197(100), 140(95) IR(KBr) 3350(S), 3050(m), 2900(m), 1600(m),
1490(w), 1450(m), 1420(m), 1260(m), 1180(w), 1110
(m), 1030(S), 800(S), 740(S), 700(S)cm-1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.70(S, 3H), 2.36(S, 3H),
2.50(d, 1H, J=5.2Hz), 5.80(d, 1H, J=5.1Hz), 7.0
3(S, 1H), 7.10-7.60(m, 19H) 実施例10
【0095】
【化43】
【0096】ベンズアルデヒドの代わりにn−ヘキシル
アルデヒド2−3を使用した他は、実施例9の通りに反
応及び後処理を行ったところ、3(S)−(E)−1−
ジフェニルメチルシリル−2−〔(R)−p−トリルス
ルフィニル〕−1−オクテン−3−オールS13を収率
53%及び3(S)−(E)−1−ジフェニルメチルシ
リル−2−〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−
オクテン−3−オールR13を収率24%で得た。
【0097】得られたS13をアセトンで再結晶を行っ
たところ白色結晶となった。分析結果は次の通りであっ
た。S13 :3(S)−(E)−1−ジフェニルメチルシリ
ル−2−〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−オ
クテン−3−オール 融点:112−114℃ IR(KBr) 3300(S), 2900(S), 1590(m), 1420(m),
1250(m), 1110(S), 1030(S), 910(m), 790(S), 730(S)
cm-1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.70(S, 3H), 0.72-1.35(m,
11H), 1.90(br, 1H),2.34(S, 3H), 4.10(dt, 1H, J=
5.5, 6.8Hz), 6.98(S, 1H), 7.20- 7.54(m, 14H)R13 :3(S)−(E)−1−ジフェニルメチルシリ
ル−2−〔(R)−p−トリルスルフィニル〕−1−オ
クテン−3−オール M/e(%) 463(3), 444(6), 265(42), 197(100) IR(KBr) 3300(S), 2900(S), 1590(m), 1420(m),
1250(m), 1110(S), 1030(S), 910(m), 790(S), 730(S)
cm-1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.70(S, 3H), 0.72-1.65(m,
11H), 1.27(d, 1H, J=8.0Hz), 2.33(S, 3H), 4.27(d
t, 1H, J =4.8,9.2Hz), 7.10(S, 1H), 7.18-7.52(m, 1
4H) 実施例11
【0098】
【化44】
【0099】アルゴン雰囲気下、10mlのナスフラス
コにジイソプロピルアミン0.028ml(0.21m
mol)とテトラヒドロフラン0.28mlを入れ、0
℃に冷却後、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液
0.135ml(1.57M/n−ヘキサン)を滴下
し、30分間攪拌した。−78℃に冷却し、1−
〔(R)−p−トリルフィニル〕−2−トリメチルシリ
ルエタン42mg(0.17mmol)のテトラヒドロ
フラン0.25ml溶液を滴下して1時間攪拌後、フェ
ニルセレネニルブロマイド50mg(0.21mmo
l)のテトラヒドロフラン0.2ml溶液を加え4時間
攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液1mlを加え反応
を停止した。
【0100】次に、水2ml及びジエチルエーテル6m
lを加え、ジエチルエーテル5mlで3回抽出を行い、
有機層を併せて飽和塩化ナトリウム水溶液5mlで洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、減圧下濃縮
後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
9g、n−ヘキサン85/酢酸エチル15)で精製し
て、1−フェニルセレノ−1−〔(R)−p−トリルフ
ィニル〕−2−トリメチルシリルエタンの粘性な油状物
質であるジアステレオマー混合物(82:18)を20
mg(収率30%)を得た。
【0101】又、原料1−フェニルセレノ−1−
〔(R)−p−トリルフィニル〕−2−トリメチルスル
フィニルエタン20mgを収率47%で回収した。アル
ゴン雰囲気下、−78℃で上記1−フェニルセレノ−1
−〔(R)−p−トリルフィニル〕−2−トリメチルシ
リルエタンのジアステレオマー混合物52mg(0.1
3mmol)の塩化メチレン溶液中に、m−クロロ過安
息香酸29.4mg(0.14mmol)の塩化メチレ
ン溶液0.5mlを滴下し、1時間攪拌後、10%亜硫
酸ナトリウム水溶液4mlを加え反応を停止した。
【0102】次に、塩化メチレン4mlを加え、水層を
塩化メチレン4mlで3回抽出し、有機層を併せて飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液5ml、水5ml及び飽和塩
化ナトリウム水溶液5mlで洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。ろ過、減圧下濃縮後、フラッシュカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル7g、n−ヘキサン
90/酢酸エチル10)精製して(E)−2−〔(R)
−p−トリリスルフィニル〕−1−トリメチルシリルエ
チレン1−3の白色固体29mg(収率94%)を得、
更にアセトンで再結晶を行い白色結晶を得た。
【0103】分析結果は次の通りであった。1−3 :(E)−2−〔(R)−p−トリリスルフィニ
ル〕−1−トリメチルシリルエチレン M/e(%) 238(5), 212(100), 165(4), 140(80), 73
(100) IR(KBr) 2950(m), 1570(w), 1240(S), 1140(m),
1080(m), 1040(S), 970(m), 860(m), 830(S), 720(m)c
m-1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.12(S, 9H), 2.39(S, 3H),
6.58(d, 1H, J=17.5Hz), 6.94(d, 1H, J=17.5Hz),
7.29(d, 2H, J=7.9Hz), 7.46(d, 1H, J=8.2Hz) 実施例12
【0104】
【化45】
【0105】(Rs,1R,2R)−1−フェニル−2
−(p−トリルスルフィニル)−3−(トリメチルシリ
ル)プロパン−1−オール3a48mg(0.14mm
ol)のテトラヒドロフラン溶液1.4mlに、1Mn
−テトラブチルアンモニウムフルオライドテトラヒドロ
フラン溶液0.16mlを加えたところ、反応は瞬時に
進行した。
【0106】減圧下で溶媒を除去後、カラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル10g、n−ヘキサン90/酢酸
エチル10)で精製し、(S)−3−フェニル−1−プ
ロペン−1−オール1418mg(収率97%)を得
た。分析結果は次の通りであった。14 :(S)−3−フェニル−1−プロペン−1−オー
1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 1.95(S, 1H), 5.20(d, 1H,
J=10Hz), 5.20(m, 1H), 5.36(d, 1H, J=17Hz), 6.85
(ddd, 1H, J=17, 10, 6Hz), 7.35(m, 5H) 光学純度は(S)−3−フェニル−1−プロペン−1−
オールをMTPAエステルに変換し測定したところ、1
00%eeであった。 実施例13
【0107】
【化46】
【0108】アルゴン雰囲気下、10mlのナスフラス
コに3(S)−(E)−フェニル−2−〔(R)−p−
トリルスルフィニル−〕−1−トリメチルシリル−1−
プロペン−3−オールS713mg(0.037mmo
l)を加えテトラヒドロフラン2.60mlに溶解後、
室温でn−テトラブチルアンモニウムフルオライドのテ
トラヒドロフラン溶液30μl(0.030mmol,
1M/テトラヒドロフラン)を加えたところ、反応は瞬
時に進行した。
【0109】減圧下で溶媒を除去後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル3g、n−ヘキサン9
9/酢酸エチル1〜n−ヘキサン80/酢酸エチル2
0)で精製し、3(S)−3−フェニル−2−〔(R)
−p−トリルスルフィニル〕−1−ブテン−3−オール
156.5mg(収率63%)及び(R)−1−フェニ
ル−2−プロピン−1−オール161.4mg(収率2
8%)を得た。
【0110】分析結果は次の通りであった。15 :3(S)−3−フェニル−2−〔(R)−p−ト
リルスルフィニル〕−1−ブテン−3−オール1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 2.38(S, 3H), 3.67(d, 1H,
J=2.6Hz), 5.24(brs, 1H), 5.43(S, 1H), 6.00(S, 1
H), 7.05-7.48(m,9H)16 :(R)−1−フェニル−2−プロピン−1−オー
1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 2.15(d, 1H, J=6.3Hz), 2.
65(d, 1H, J=2.2Hz), 5.45(dd, 1H, J=2.0, 6.0Hz),
7.30-7.60(m,5H) 実施例14
【0111】
【化47】
【0112】アルゴン雰囲気下、10mlのナスフラス
コに水素化ナトリウム0.9mmol及びテトラヒドロ
フラン0.8ml溶液を加え、0℃で3(S)−(E)
−フェニル−2−〔(R)−p−トリルスルフィニル
−〕−1−トリメチルシリル−1−プロペン−3−オー
S7129mg(0.40mmol)のテトラヒドロ
フラン0.8mlの溶液を滴下し、1時間攪拌した。
【0113】水2mlを添加し反応を停止後、飽和塩化
アンモニウム水溶液3mlを加え、水層を塩化メチレン
3mlで3回抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶
液5mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ
過後、減圧下で溶媒を除去後、フラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル11g、n−ヘキサン80/酢酸エ
チル20)で精製し、(R)−1−フェニル−2−プロ
ピン−1−オール1641mg(収率83%)を得た。 実施例15
【0114】
【化48】
【0115】3(S)−(E)−フェニル−2−
〔(R)−p−トリルスルフィニル−〕−1−トリメチ
ルシリル−1−プロペン−3−オールの代わりに3
(R)−(E)−フェニル−2−〔(R)−p−トリル
スルフィニル−〕−1−トリメチルシリル−1−プロペ
ン−3−オールR7を使用した他は、実施例14の通り
に反応及び後処理を行ったところ、(S)−1−フェニ
ル−2−プロピン−1−オール17を収率79%で得
た。
【0116】分析結果は次の通りであった。17 :(S)−1−フェニル−2−プロピン−1−オー
1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 2.15(d, 1H, J=6.3Hz), 2.
65(d, 1H, J=2.2Hz), 5.45(dd, 1H, J=2.0, 6.0Hz),
7.30-7.60(m,5H) 実施例16
【0117】
【化49】
【0118】3(S)−(E)−フェニル−2−
〔(R)−p−トリルスルフィニル−〕−1−トリメチ
ルシリル−1−プロペン−3−オールの代わりに3
(S)−(E)−2−〔(R)−p−トリルスルフィニ
ル〕−1−トリメチルシリル−1−オクテン−3−オー
S9を使用した他は、実施例14の通りに反応を行
い、反応終了後1規定塩酸水溶液2mlを加え、10時
間攪拌した。
【0119】減圧下濃縮後、水層を塩化メチレン3ml
で4回抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液5m
lで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過
後、減圧下で溶媒を除去後、シリカゲルクロマトグラフ
ィー(シリカゲル10g、n−ヘキサン85/酢酸エチ
ル15)で精製し、(S)−1−オクチン−3−オール
18を収率65%で得た。
【0120】分析結果は次の通りであった。18 :(S)−1−オクチン−3−オール M/e(%) 183(12), 125(57), 73(100) IR(KBr) 3300(S), 2950(S), 2200(m), 1450(m),
1250(S), 1120(m), 1030(S), 840(S), 760(S)cm -1 実施例17
【0121】
【化50】
【0122】(Rs,1R,2R)−1−(n−ペンチ
ル)−2−(p−トリルスルフィニル)−3−(トリメ
チルシリル)プロパン−1−オール4a50mgを四塩
化炭素5ml中で50℃で3時間加熱攪拌したところ、
(3R)(1E)−3−ヒドロキシ−1−トリメチルシ
リル−1−オクテン1928mg(収率88%)を得
た。
【0123】分析結果は次の通りであった。19 :(3R)(1E)−3−ヒドロキシ−1−トリメ
チルシリル−1−オクテン 沸点 90℃/3mmHg M/e(%) 463(3), 444(6), 265(42), 197(100) IR(KBr) 3330, 2930, 1645, 1285cm-1 1 H-NMR(200MHz, CCl4, D2O) δ 0.07(S, 9H), 0.94(t,
3H, J=6.0Hz), 1.10-1.75(m, 8H), 3.93(q, 1H, J=4.
8Hz), 5.67(d, 1H ,J=18.0Hz), 6.00(dd, 1H, J=4.8,
18.0Hz) 実施例18
【0124】
【化51】
【0125】アルゴン雰囲気下、10mlのナスフラス
コに3(S)−(E)−フェニル−2−〔(R)−p−
トリルスルフィニル−〕−1−トリメチルシリル−1−
プロペン−3−オール101mg(0.29mmol)
及びトルエン2mlを加え、加熱還流したところ1時間
で反応は終了した。減圧下で溶媒を除去後、フラッシュ
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、n−ヘ
キサン95/酢酸エチル5〜n−ヘキサン90/酢酸エ
チル10)で精製し、(S)3−フェニル−1−トリメ
チルシリル−1−プロピン−3−オール2052mg
(収率87%)を得た。
【0126】分析結果は次の通りであった。20 :(S)3−フェニル−1−トリメチルシリル−1
−プロピン−3−オール M/e(%) 204(20) IR(KBr) 3350(S), 2950(m), 2180(w), 1490(w),
1450(w), 1250(S), 1040(S), 980(S), 840(S), 760
(S), 700(S)cm -1 1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.21(S, 9H), 2.18(d, 1H,
J=7.1Hz), 5.46(d,1H, J =6.4Hz), 7.34-7.60(m, 5H) 実施例19
【0127】
【化52】
【0128】3(S)−(E)−2−〔(R)−p−ト
リルスルフィニル〕−1−トリメチルシリル−1−オク
テン−3−オールS9を使用した他は、実施例18の通
りに反応及び後処理を行ったところ、(S)−1−トリ
メチルシリル−1−オクチン−3−オール21を収率8
0%で得た。分析結果は次の通りであった。21 :(S)−1−トリメチルシリル−1−オクチン−
3−オール1 H-NMR(200MHz, CDCl3)δ 0.16(S, 9H), 0.88(t, 3H,
J=6.6Hz), 1.20-1.75(m, 8H), 1.76(d, 1H, J=5.6H
z), 4.34(dt, 1H,J=5.7, 6.5Hz)
【0129】
【発明の効果】一般式〔II〕のβ−シリルスルホキシド
より生理活性物質の中間体として有用な一般式〔I〕の
β−スルホキシ−γ−シリルアルコールが得られ、一般
式〔I〕のβ−スルホキシ−γ−シリルアルコールから
生理活性物質の中間体として有用な一般式〔V〕のα−
置換アルコール及び一般式〔VI〕のγ−シリルアルコー
ルの光学活性体得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 7/08 Q

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルアルコール。
  2. 【請求項2】 一般式〔II〕 【化2】 で表されるβ−シリルスルホキシドと一般式〔III〕 【化3】 〔式中、R5 は置換若しくは未置換の炭素数1〜10の
    アルキル基又はフェニル基を示す。〕で表されるアルデ
    ヒドを、塩基の存在下、反応させることを特徴とする一
    般式〔I〕 【化4】 で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルアルコールの製
    造法。
  3. 【請求項3】 一般式〔II−2〕 【化5】 〔式中、R1 はトリル基、R2 、R3 、R4 は炭素数1
    〜4のアルキル基又はフェニル基を示す。〕で表される
    シリルビニルスルホキシド。
  4. 【請求項4】 一般式〔II−1〕 【化6】 〔式中、R1 はトリル基、R2 、R3 、R4 は炭素数1
    〜4のアルキル基又はフェニル基を示す。〕で表される
    シリルエタンスルホキシドと、 一般式〔IV〕 【化7】 〔式中、Xはハロゲン原子を示す。〕で表されるハロゲ
    ン化フェニルセレネニルを反応させることを特徴とする
    一般式〔II−2〕 【化8】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 は上記に同じ。〕で表
    されるシリルビニルスルホキシドの製造法。
  5. 【請求項5】 一般式〔I〕 【化9】 で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルアルコールと、
    弗素イオン及び/又は塩基を反応させることを特徴とす
    る一般式〔V〕 【化10】 で表されるα−置換アルコールの製造法。
  6. 【請求項6】 一般式〔I〕 【化11】 で表されるβ−スルホキシ−γ−シリルアルコールを、
    加熱することを特徴とする一般式〔VI〕 【化12】 で表されるγ−シリルアルコールの製造法。
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