JPH0782050A - セラミックスと金属の接合方法 - Google Patents

セラミックスと金属の接合方法

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JPH0782050A
JPH0782050A JP25250993A JP25250993A JPH0782050A JP H0782050 A JPH0782050 A JP H0782050A JP 25250993 A JP25250993 A JP 25250993A JP 25250993 A JP25250993 A JP 25250993A JP H0782050 A JPH0782050 A JP H0782050A
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JP
Japan
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foil
brazing
metal
kovar
ceramics
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Application number
JP25250993A
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English (en)
Inventor
Toshio Narita
敏夫 成田
Hidekazu Yanagisawa
秀和 柳澤
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 AlNセラミックスと金属とをこれまでのA
u−Cu28%−Ti2%ろうの融点 780℃よりも低い 6
50℃程度の低い温度でろう付けできて、AlNセラミッ
クスにクラックを入れず、高い接合強度の得られるセラ
ミックスと金属の接合方法を提供する。 【構成】 AlNセラミックスと金属との接合に於い
て、Ag−Cu−Sn−Ti系、Ag−Cu−In−T
i系、Ag−Cu−Sn−In−Ti系の低融点ろう材
を用い、このろう材と金属との中間材としてCu箔を用
いてろう付けすることを特徴とするセラミックスと金属
の接合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス、特にA
lNセラミックスと金属との接合方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、熱伝導性に優れたAlNセラミッ
クスが、Al2 3 に代わる半導体基盤材料として注目
され、基礎及び応用の両面から、活発な研究が行われて
いる。このような半導体基盤には、製造プロセス中に金
属との接合が必要になってくる。
【0003】AlNセラミックスと金属との接合に、従
来よりセラミックスと金属の接合によく使用されている
Ag−Cu28%−Ti2%ろうを用いると、最高 143.7
MPaの破断強度が得られるが、融点が 780℃と高い
為、ろう付けによりAlNセラミックスにクラックが入
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、Au
−Cu28%−Ti2%ろうの融点 780℃よりも低い温度
でろう付けしてAlNセラミックスにクラックを入れ
ず、高い接合強度の得られるセラミックスと金属の接合
方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のセラミックスと金属の接合方法は、AlNセ
ラミックスと金属との接合に於いて、Ag−Cu−Sn
−Ti系、Ag−Cu−In−Ti系、Ag−Cu−S
n−In−Ti系の低融点ろう材を用い、このろう材と
金属との中間材としてCu箔を用いてろう付けすること
を特徴とするものである。
【0006】特に、金属とCu箔とのろう付けは、Ag
−Cu−Sn系、Ag−Cu−In系、Ag−Cu−S
n−In系の低融点ろう材を用い、セラミックとCu箔
とのろう付けはAg−Cu−Sn−Ti系、Ag−Cu
−In−Ti系、Ag−Cu−Sn−In−Ti系の低
融点ろう材を用い、同時にろう付けする他、前記金属と
Cu箔とを前記ろう材よりも高い融点のろう材例えばA
g−Cu系のろう材を用いて先にろう付け接合して、次
いでセラミックとCu箔を前記低融点ろう材でろう付け
したり、また前記金属とCu箔とを圧接や圧着または溶
接等により先にクラッドして、次いでセラミックとCu
箔を前記低融点ろう材でろう付けしても良いものであ
る。
【0007】
【作用】上記のように本発明は、AlNセラミックスと
金属との接合に於いて、Ag−Cu−Sn−Ti系、A
g−Cu−In−Ti系、Ag−Cu−Sn−In−T
i系の低融点ろう材を用いるので、低い温度でろう付け
でき、しかもろう材と金属との中間材としてCu箔を用
いるので、金属成分がろう材中に溶解せず、ろう付け中
ろう材組成が変化せず、高強度に接合できる。また、C
uが接合界面に発生する応力を効果的に吸収、緩和する
ものである。
【0008】
【実施例】本発明のセラミックスと金属の接合方法の実
施例を比較例及び従来例と共に図によって説明する。図
1に示すように厚さ1mm、一辺10mmの方形のAlNセラ
ミックス板1 の両面に、直径10mm、長さ18mmの円柱状の
Fe−Ni42%合金またはコバール(Fe54%−Ni29
%−Co17%)のチップ2、2を、下記の表1に示すろ
う材を用い、さらに実施例1、2、3にあってはろう材
とFe−Ni42%合金またはコバールのチップ2、2と
の中間材として40μmのCu箔を用いて実施例1では、
A1Nセラミック板1とCu箔とは下記の表1に示すろ
う材を、またCu箔とFe−Ni42%合金チップ2、2
とはAg40%−Cu40%−Sn10%−In10%のろう材
を用いて真空中でろう付けした。
【0009】また、実施例2にあっては、予じめCu箔
とFe−Ni42%合金またはコバールのチップ2、2と
はAg−Cu28%のろう材を用いて 830℃でろう付け
し、さらに、実施例3にあっては予じめCu箔とFe−
Ni42%合金またはコバールのチップ2、2とは熱間圧
接し、その後A1NセラミックとCu箔とを各々下記の
表1に示すろう材にて真空中でろう付けした。
【0010】
【表1】(ろう材)
【0011】上記のようにAlNセラミックス板1の両
面にFe−Ni42%合金チップまたはコバール2、2を
ろう付けした接合体を、図2に示すように3mm×4mmの
短形の角柱体に切り出して試験片3となし、この試験片
3を4点曲げ試験を行い、破断強度を測定した処、種々
のろう付け温度によりろう付けした接合体よりなる実施
例1、2、3、比較例1、2、3及び従来例の試験片3
の破断強度は下記の表2に示す通りであった。
【0012】
【表2】(4点曲げ破断強度MPa)
【0013】上記の表1、表2で判るように従来例の通
常良く使われるAg−Cu28%−Ti2%ろうによりA
lNセラミックス板1とFe−Ni42%合金またはコバ
ールのチップ2、2とをろう付けした接合体より成る試
験片3の破断強度は最高 143.7MPaが得られたが、ろ
う付け温度が高い為にAlNセラミックスにクラックが
発生していた。また、比較例1、2、3のろう材により
AlNセラミックス板1とFe−Ni42%合金またはコ
バールチップ2、2とをろう付けした接合体より成る試
験片3の破断強度は、略30〜65MPa程度で低く、 700
℃でもろう付けが可能であったが、破断強度は低温ほど
低下する傾向があった。また、クラックの発生もあっ
た。比較例4の場合は、破断強度が 104.6MPaと高か
ったが、ろう付け温度が 750℃と高く、クラックの発生
があり実用的ではない。然るに実施例の場合は、ろう材
とFe−Ni42%合金またはコバールのチップ2との中
間材としてCu箔を使用したことにより、ろう付け時ろ
う材中にFeやNiの金属成分が溶解せず脆いNi−T
iの化合物を作ることはなく、またろう材中の組成が変
化しなかった為、低温の 650℃でも〜 148.9MPaの高
い破断強度が得られた。また、AlNセラミックスに全
くクラックの発生が見られなかった。
【0014】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のセラミ
ックスと金属の接合方法によれば、650℃程度の低い温
度でろう付けしてAlNセラミックスにクラックを入れ
ず、これまで以上の高い接合強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合方法により接合するAlNセラミ
ックス板とFe−Ni42%合金またはコバールのチップ
の形状及び配置を示す図である。
【図2】図1のAlNセラミックス板とFe−Ni42%
合金またはコバールのチップをろう付けして得た接合体
を切断成形して得た角柱体の試験片を示す図である。
【符号の説明】
1 AlNセラミックス板 2 Fe−Ni42%合金またはコバールのチップ 3 試験片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AlNセラミックスと金属との接合に於
    いて、Ag−Cu−Sn−Ti系、Ag−Cu−In−
    Ti系、Ag−Cu−Sn−In−Ti系の低融点ろう
    材を用い、このろう材と金属との中間材としてCu箔を
    用いてろう付けすることを特徴とするセラミックスと金
    属の接合方法。
  2. 【請求項2】 前記金属とCu箔を前記ろう材よりも高
    い融点のろう材を用いて先にろう付けすることを特徴と
    する請求項1記載のセラミックと金属の接合方法。
  3. 【請求項3】 前記金属とCu箔を先にクラッドするこ
    とを特徴とする請求項1記載のセラミックと金属の接合
    方法。
JP25250993A 1993-09-14 1993-09-14 セラミックスと金属の接合方法 Pending JPH0782050A (ja)

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