JPH0781738A - 匣鉢を利用した平板瓦の搬送方法およびその装置 - Google Patents

匣鉢を利用した平板瓦の搬送方法およびその装置

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JPH0781738A
JPH0781738A JP25772693A JP25772693A JPH0781738A JP H0781738 A JPH0781738 A JP H0781738A JP 25772693 A JP25772693 A JP 25772693A JP 25772693 A JP25772693 A JP 25772693A JP H0781738 A JPH0781738 A JP H0781738A
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JP
Japan
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sagger
conveyor
box
secondary process
tiles
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Application number
JP25772693A
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English (en)
Inventor
Akihiro Hayakawa
明博 早川
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TAKAHAMA KOGYO KK
Takahama Industry Co Ltd
Original Assignee
TAKAHAMA KOGYO KK
Takahama Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 匣鉢に載置させた平板瓦を傾斜状態から水平
状態に変位させて搬送する作業を自動化する。 【構成】 匣鉢に載置させた平板瓦を傾斜状態から水平
状態に変位させるに際して起伏機構12を介して行う方
法と、一次工程機構と二次工程機構との境に起伏機構1
2を設けてなる装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、製品化された平板瓦
および平板瓦用の白地瓦を発明の対象とするが(以下説
明の便宜のため断りのない限り単に瓦と称する)、瓦を
一次工程から二次工程へ傾斜状態から水平状態に倒伏す
る方法とその装置および瓦を水平状態から傾斜状態に起
立する方法とその装置に関する。この明細書中において
用語「起伏機構」とは、瓦を傾斜状態から水平状態に、
また、水平状態から傾斜状態に変位する機構を意味す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、瓦の洋風化に伴い、いわゆる平板
瓦と称される瓦の需要が増加している。この種の瓦は知
られるとおり、起立させ難い形態上の制約から立起させ
ると倒伏するため、焼成時の熱風供給における焼成効率
に鑑み、本来的に好ましいにもかかわらず、垂直方向に
立起させて焼成させることが困難であった。
【0003】そこで、この種の瓦の焼成などには、特開
平5ー194015号公報に記載された支持具を利用し
てこの支持具に平板瓦を載置させ、支持具と共に平板瓦
群を傾斜させて焼成することが行われている。
【0004】したがって、焼成台車に載置される瓦の数
に制約を受けるという問題点や瓦の内側に釉薬が垂れて
残留するという問題点を解消できる有利性を有するもの
の、一次工程側の傾斜状態の瓦を二次工程側へ搬送する
作業は、人手によっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の装置や
方法では、一次工程側の傾斜状態の瓦を二次工程側へ搬
送する作業は人手によっているため、問題点はその作業
の煩雑さや非能率な点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】平板瓦を一次工程から二
次工程へ搬送する方法において、匣鉢を介して傾斜状態
に立起した瓦を一次工程と二次工程との境に設けられた
起伏機構を介して一次工程から二次工程へ水平状態に変
位させて搬送することを特徴とする匣鉢を利用した平板
瓦の搬送方法の発明と、
【0007】平板瓦を一次工程から二次工程へ搬送する
方法において、匣鉢を介して水平状態に保持した瓦を一
次工程と二次工程との境に設けられた起伏機構を介して
一次工程から二次工程へ傾斜状態に変位させて搬送する
ことを特徴とする匣鉢を利用した平板瓦の搬送方法の発
明と、
【0008】平板瓦が一次工程から二次工程へ搬送され
る装置において、一次工程機構と二次工程機構との境に
設けられた起伏機構と瓦が載置される匣鉢群とからなる
匣鉢を利用した平板瓦の搬送装置の発明である。
【0009】
【実施例】この発明の詳細を実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の実施例の側面図、図2は図1
の要部側面図、図3は図1の平面図、図4は図1の要部
平面図、図5は図1のAーA線断面図、図6は図1のB
ーB線断面図、図7は匣鉢調整機構の要部平面図、図8
は起伏機構の要部説明図、図9は起伏機構の作用説明
図、図10は匣鉢の斜視図である。
【0010】この発明の実施例は、一次工程(例えば焼
成工程)において焼成され、匣鉢8に載置された焼成済
の瓦W(符号「W」については以下の説明の便宜上、白
地瓦についても統一して「W」を使用する)を傾斜状態
から二次工程(例えば検査工程)に向けて水平状態に倒
伏させる例であるが、その反対に施釉後の水平状態に保
持した白地瓦Wを焼成工程に向けて傾斜状態に立起させ
ることについても発明の構成として含むものである。
【0011】そこで、具体例についていえば、一次工程
が施釉工程となり、二次工程が焼成工程になることも発
明者は予定している。
【0012】しかし、瓦Wを傾斜状態から水平方向に倒
伏させる構成に比較して水平状態に位置する瓦Wを傾斜
状態に立起させる構成は単に構成が逆である差に止まる
から、原則的に瓦Wを傾斜状態から水平方向に倒伏させ
る構成について説明し、水平状態に保持された白地瓦W
を傾斜状態に立起させる構成については大部分その説明
を援用し、以下に相違点について説明する。
【0013】この実施例の構成は、基本的に送出コンベ
ア10(一次工程機構)、起伏機構12、搬送コンベア
14(二次工程機構)、匣鉢調整機構16および匣鉢8
から構成されている。実施例の説明は、装置の発明と併
せ方法の発明について言及されている。
【0014】図1および図2に示されるように、送出コ
ンベア10は、前工程である図示を省略した焼成用台車
側から一定の枚数分の焼成済みの瓦Wを載置した匣鉢8
を二次工程である搬送コンベア14側(例えば検査工
程)へ向けて送出するためのコンベアである。
【0015】起伏機構12はこれらの両コンベア10、
14間の境において瓦Wを傾斜状態に載置させた匣鉢8
(焼成工程側に傾斜している)を送出コンベア10から
二次工程(搬送コンベア14側)へ搬送する際に匣鉢8
を水平状態に変位させるものである。
【0016】搬送コンベア14は、瓦Wを匣鉢8と共に
後工程(例えば検査工程)へ搬送するものである。な
お、匣鉢8とは、図10に示されるように瓦または白地
瓦を傾斜状にもたせ掛ける受具である。
【0017】匣鉢調整機構16は、送出コンベア10の
搬送コンベア14側に設けられており、送出コンベア1
0上に焼成台車側から搬入された多数の匣鉢8群を瓦W
と共にこれらの多数個の匣鉢8間の間隙を調整するもの
であり、起伏機構12による倒伏作用の確実化を図るな
どのために設けられているが、詳細については後述す
る。
【0018】そこで、まず、送出コンベア10について
説明すると、送出コンベア10は焼成台車側と二次工程
側との間に配置されており、その機台32の前工程側の
端に図面上、他側については省略されているが、一対の
スプロケット18が回転軸22を介して備えられてい
る。
【0019】また、二次工程側(搬送コンベア14側)
にも駆動軸24を介して一対のスプロケット26、28
が備えられている(図6を参照)。二次工程側の駆動軸
24の一側には別のスプロケット30が取付けられてお
り、このスプロケット30は送出コンベア10の搬送コ
ンベア14側の機台32に設けられた駆動モータ34と
チェーン36を介して駆動モータ34の回転力が伝達さ
れるように構成されている。二次工程側の機台80に備
えられた駆動モータ34は、正転と逆転が可能なものが
採用されている。
【0020】前工程側の一対のスプロケット18と二次
工程側(搬送コンベア14側)の一対のスプロケット2
6、28には一対の無端チェーン38、40が懸架され
ている(図4を参照)。
【0021】また、送出コンベア10の機台32上に
は、図面上他側については省略されているが、一対のガ
イドレ−ル42が設けられており、このガイドレ−ル4
2上に駆動チェーン38、40の一部が支持され、駆動
チェーン38、40を安定確実に一次工程側と二次工程
側との間を間歇的に一次工程側から二次工程側へ移動
し、かつ前工程寄りのスラット46が二次工程側に達し
たときに、原位置に復帰するために往復移動できるよう
に構成されているが、復帰時は連続的に移動できる構成
が採用されている。
【0022】駆動チェーン38、40の間には板状のス
ラット46が水平に多数取付けられている。これらのス
ラット46群は前工程(焼成台車側)において焼成され
た瓦Wを匣鉢8と共に載置させるためのものである。こ
の実施例では、約40個程度の匣鉢8を載置できるよう
にスラット46が多数取付けられている。
【0023】さらに、これらのスラット46群は、前記
した駆動モータ34の正逆の回転により、送出コンベア
10上においてその一次工程側と二次工程側において駆
動チェーン38、40に制御されて往復移動できるよう
に構成されている。
【0024】送出コンベア10の前工程側の駆動チェー
ン38、40の間には、前工程寄りの第1番目に載置さ
れる匣鉢8をその下部が上部よりも搬送コンベア14側
に位置するように傾斜させて支持できるように姿勢制御
部材48が一次工程の前工程側に取付けられている。
【0025】二次工程側に傾斜面を備えた姿勢制御部材
48は、図1に示されるように、二次工程側に傾斜した
受部が設けられているものであり、この受部が図10に
示される匣鉢8の背面に当接されるように構成されてい
る。
【0026】したがって、瓦Wを載置させた匣鉢8の背
面が姿勢制御部材48の前記の傾斜した受部に当接され
てスラット46上に載置されると、匣鉢8は前工程側に
向けて傾斜状態に保持される。以下その匣鉢8の正面側
に順次第2番目以下の瓦Wを載置させた匣鉢8の背面側
を当接するように載置させることにより、瓦Wを載置さ
せた匣鉢8群は図示のように傾斜状態に列設される。
【0027】ガイドレール42の二次工程側の他側には
2個の近接センサ50、50が一側に向けて取付けられ
ている。また、ガイドレール42の一次工程側の他側に
も2個の近接センサー49、49が一側に向けて取付け
られている。
【0028】送出コンベア10上の匣鉢8群の全部が二
次工程側の搬送コンベア14へ送り出されたときに送出
コンベア10の二次工程側寄りに移動した姿勢制御部材
48は駆動モータ34の逆回転によって原位置である前
工程側へ復帰する構成が採用されている。
【0029】前記した近接センサ50、50は姿勢制御
部材48をチェーン38、40、スラット46と共に原
位置に復帰させるため、姿勢制御部材48の一部を感知
して駆動モータ34へ逆転の信号を送る機能を有するも
のである。
【0030】他方、近接センサー49、49はスロット
46と共に原位置に復帰される姿勢制御部材48の一部
を感知し、駆動モータ34を停止させる信号を送る機能
を有するもので姿勢制御部材48は原位置に確実に復帰
することが可能である。
【0031】次に匣鉢調整機構16について説明する。
匣鉢調整機構16については先に触れたが、送出コンベ
ア10の二次工程寄りに設けられている。さらに匣鉢調
整機構16の設置位置を説明すると、送出コンベア10
上に所定数の匣鉢8群が充満状態に列設されたときの匣
鉢8群の二次工程側である。
【0032】送出コンベア10の二次工程側に位置する
機台32上の他側と一側には一定の長さのガイドプレー
ト52、52が夫々取付けられており、これらのガイド
プレート52、52上に走行体54が横架されており、
この走行体54は後述するエアシリンダ58等を介して
往復移動可能に設けられている(図2、図4、図7を参
照)。
【0033】走行体54の両側部には1組の車輪56、
56がガイドプレート52、52を上下方向において挟
むように設けられており、走行体54が安定確実に走行
できるように配慮されている(図2、図4、図7を参
照)。
【0034】走行体54の二次工程側の機台32には走
行体54を往復移動させるための駆動源であるエアシリ
ンダ58が水平に取付けられており、エアシリンダ58
のロッド60の端は走行体54の上面の中央付近に固定
されている(図4、図7を参照)。
【0035】一方、走行体54の両側部には支持部材6
2、62が夫々取付けられており、支持部材62、62
には夫々ベアリング64、64を介して回動軸66、6
6が回動自在に垂設されている。回動軸66、66の上
端には、夫々回動アーム68、68が取付けられてお
り、また下端には別のアーム70、70が夫々取付けら
れ、これらのアーム70、70の一端は走行体54上に
横架されたロッド72、72の一端に夫々回動自在に取
付けられている(図4、図7を参照)。
【0036】回動アーム68、68の内側には夫々図示
を省略してあるが、緩衝材が取付けられている。両側の
回動アーム68、68が回動して匣鉢8に当接しても匣
鉢8に損傷を与えないように配慮されている。両側のロ
ッド72、72の間には走行体54上を水平方向に回動
自在に軸着された回動レバー74の一対が回動自在に取
付けられている。
【0037】つまり、回動レバー74の中間に位置する
支軸73を支点にして回動するものであり、両側のロッ
ド72、72は追従して移動する。
【0038】回動レバー74の両側にはロッド72、7
2を介してアーム70、70が連結されており、回動レ
バー74の他側には、走行体54上に水平に一次工程側
に向けて取付けられたエアシリンダ76のロッド78の
端が取付けられている。したがって、ロッド78の伸縮
により回動アーム68、68は開閉することになる(図
7を参照)。
【0039】匣鉢調整機構16は、スラット46上に載
置された多数の匣鉢8群が載置されたときに、各匣鉢8
間には間隙が生ずるおそれがあるから、そのわずかの間
隙を解消する目的のために設けられており、エアシリン
ダ76の作動により回動アーム68、68が内側に回動
され、エアシリンダ58の作動により走行体54の移動
が行われ、回動アーム68、68により匣鉢8群の二次
工程側の匣鉢8の正面下方の端部付近が一次工程側に向
けて押圧されることにより間隙が解消される。
【0040】次に搬送コンベア14について説明する。
搬送コンベア14の機台80の一次工程側には回転軸8
2が設けられており、回転軸82には一対のスプロケッ
ト85、87が備えられている(図5を参照)。図示を
省略してあるが、機台80の後工程側にも同様に回転軸
が設けられており、回転軸には一対のスプロケットが一
次工程側と同じように設けられている。
【0041】これらのスプロケット85、87には無端
状のチェーン83、84が夫々懸架されており、チェー
ン83、84の表面には多数の緩衝材が一定の間隔を保
って装着されている。
【0042】チェーン83、84は機台80上に設けら
れたガイドレール88(図面上一方のガイドレールは省
略されている)上を走行するように配設されており、機
台80の後工程側に設けられた駆動モータ(図示を省
略)によりスプロケット85、87を介してチェーン8
3、84が後工程へ向けて。間歇的に循環駆動できる構
造を備えている(図5を参照)。搬送コンベア14の構
成はもとよりこの実施例に制限されるものではなく、従
来周知の構成を採用することは自由である。
【0043】次に起伏機構12について説明する。起伏
機構12は、送出コンベア10上で瓦Wを載置して傾斜
状態に多数起立している匣鉢8群を1個毎水平状態に変
化させて搬送コンベア14上に移送するために設けられ
ている。先に説明したとおり、起伏機構12は反対に水
平状態の瓦Wを傾斜状態に変位する機能をも持ってい
る。もちろん、後工程(例えば検査工程)の作業の容易
性を図るために水平状態に変位させることはいうまでも
ない。
【0044】図1および図2に示されるように、送出コ
ンベア10の二次工程側の機台32の両側に第1支持柱
92、92が立起され、送出コンベア10と搬送コンベ
ア14の間付近にも同じように別の第2支持柱94、9
4が立起されている。第1支持柱92、92と比較して
第2支持柱94、94は高さが低くなっている。
【0045】さらに、この第2支持柱94、94の二次
工程側にも別の第3支持柱96、96が立起されてい
る。第1支持柱92、92の上端と第2支持柱94、9
4の上端は、傾斜した第1横架材98、98により連結
されており、また第2支持柱94、94と第3支持柱9
6、96の上端も水平に設けられた第2横架材100、
100により連結されている(図2、図4、図8を参
照)。
【0046】第1横架材98、98の内側には長手方向
かつ平行にガイドシャフト102、102が夫々設けら
れている(図2、図4、図8を参照)。これらのガイド
シャフト102、102は後述する枠体116を傾斜状
態から水平状態にさせて送出コンベア10から搬送コン
ベア14に移動するためのものである。
【0047】一側の第1支持柱92と他側の第1支持柱
92の間は送出コンベア10上を横切るように水平に張
設された第1梁部材104により連結されている。ま
た、一側の第3支持柱96と他側の第3支持柱96の間
も同様に第2梁部材106で連結されている(図4を参
照)。
【0048】第1支持柱92、92と第2支持柱94、
94の中間付近には、図面上、他側について省略されて
いるが、中間横架材108が水平に備えられている。こ
れらの中間横架材108は、一側と他側に夫々設けられ
ていることはいうまでもない(図2を参照)。
【0049】中間横架材108の二次工程側寄りの上面
には一対のベアリング110(他側のベアリングは図面
上省略されている)が取付けられており、ベアリング1
10に第1揺動軸112が水平方向に回動自在に貫装さ
れている(図5を参照)。
【0050】第1揺動軸112の両側付近には送出コン
ベア10の二次工程側と搬送コンベア14の一次工程側
の間を揺動する一対の揺動体114、114の下端が取
付けられている(図2、図5を参照)。揺動体114、
114の上端は、枠体116に回動自在に取付けられて
いる。
【0051】一方、前記した第1横架材98に備えられ
た一対のガイドシャフト102、102には夫々摺動部
材118、118が嵌装されており、摺動部材118、
118は送出コンベア10側から搬送コンベア14に向
けて下降しながら摺動することが可能である(図2、図
5、図8を参照)。
【0052】摺動部材118、118には枠体116を
揺動支持するためその第2揺動軸120が水平に配設さ
れており、この第2揺動軸120の両側付近に前記した
枠体116の一次工程側がベアリング122、122を
介して摺動自在に嵌装されている(図4、図5、図8を
参照)。
【0053】先に説明した揺動体114、114の中央
付近には一対の支持片124が次工程側に向けて固着さ
れている(図2を参照)。この支持片124には一対の
ロッド126、126の一端が回動自在に取付けられて
おり、ロッド126、126の他端は駆動モータ128
に取付けられており、ロッド126、126の他端は駆
動モータ128に取付けられているクランク130、1
30の一端に軸着されている(図2、図4を参照)。
【0054】駆動モータ128は、搬送コンベア14の
機台80の下部に備えられており、両側のクランク13
0、130およびロッド126、126を介して揺動体
114、114を前後に揺動させるための駆動源であ
る。
【0055】したがって、駆動モータ128の作動によ
りクランク130、130、ロッド126、126を介
して駆動モータ128の回転力が揺動体114、114
を揺動させ、揺動体114、114の揺動と摺動部材1
18、118の移動により枠体116が傾斜状態から水
平状態になりながら、送出コンベア10側から搬送コン
ベア14側へ移動することが可能であることが理解でき
るであろう(図2、図5を参照)。
【0056】枠体116の内側側面には、一対の摺動軸
132、132が互いに平行に取付けられており、これ
らの摺動軸132、132の端部付近には一対の摺動片
134、134が夫々嵌装されており、一側の摺動片1
34は匣鉢8を挟持するための一側の挟持板136、1
36の上部に取付けられている(図5、図8を参照)。
【0057】他側の摺動片134、134は他側の挟持
板136、136の上部に取付けられている。
【0058】挟持板136、136の内側には夫々緩衝
材138が備えられており、匣鉢8を挟持する際に匣鉢
8に損傷を与えないための配慮である。さらに、枠体1
16の中央部の上面には搬送方向と平行な支持板140
が取付けられている(図5、図8を参照)。
【0059】この支持板140の中央部にはピン142
が取付けられており、ピン142に回動レバー144が
回動自在に備えられている。回動レバー144の両端に
はロッド146、146の一端が夫々回動自在に取付け
られている。また、一側のロッド146の他端は一側の
挟持板136、136の上部に回動自在に取付けられて
おり、他側のロッド146の他端は他側の挟持板136
の上部に回動自在に取付けられている(図8を参照)。
【0060】他側の挟持板136の上部には、挟持板開
閉用のエアシリンダ148が一側に向けて水平に取付け
られており、このエアシリンダ148のロッド150の
端は回動レバー144の一側に回動自在に取付けられて
いる(図5を参照)。
【0061】したがって、エアシリンダ148の作動に
より一対の挟持板136、136が摺動軸132、13
2、回動レバー144、ロッド146、146等を介し
て開閉可能となっている。
【0062】この実施例は、送出コンベア10側から搬
送コンベア14側に瓦Wを匣鉢8と共に傾斜状態から水
平状態に変位させて搬送させる場合について説明した
が、反対に水平方向に保持された一次工程側の白地瓦W
を匣鉢8と共に起伏機構12を介して二次工程側へ傾斜
状態に変位させて起立させることも発明者は予定してい
る。
【0063】次に作用について説明する。傾斜状態で焼
成された瓦Wを載置した匣鉢8群(約40個)が図示し
ない焼成台車(前工程側)から送出コンベア10上に適
宜の移載手段により列設される。この状態で匣鉢8群は
依然として傾斜状態であり、多数の匣鉢8は互いに隣接
している。
【0064】匣鉢8群における一次工程側の一番目の匣
鉢8の一次工程機構側の背面は送出コンベア10に備え
られた姿勢制御部材48により支持されており、匣鉢8
群の傾斜状態が維持されている。
【0065】匣鉢8群が送出コンベア10に列設される
と、まず、匣鉢調整機構16が作動する。匣鉢調整機構
16は、匣鉢8群を送出コンベア10に載置したときに
生ずる各匣鉢8間のわずかな間隙を解消するためのもの
であることは前記したとおりである。匣鉢8間に間隙を
生ずると、起伏機構12により匣鉢8群を搬送コンベア
14側へ正規の状態により送り出す場合に、起伏機構1
2が匣鉢8群に対して正確に作動しないおそれがあるか
らである。
【0066】匣鉢調整機構16は、次に、二次工程側寄
りに位置する走行体54上のエアシリンダ76が作動さ
れることにより、回動アーム68、68が匣鉢8側に向
かって回動する。回動アーム68、68の回動後、機台
32に取付けられているエアシリンダ58が作動し、走
行体54が二次工程側から一次工程側に向けて機台32
に備えられているガイドプレート52、52上を移動す
る。
【0067】走行体54が移動すると回動アーム68、
68が二次工程側から1番目の匣鉢8の両側の一次工程
側を当接し、なおも走行体54が移動して匣鉢8を押圧
し、各匣鉢8間に生じているわずかな間隙を解消させ
る。各匣鉢8間の間隙が解消されると再びシリンダ58
の作動によって走行体54が原位置へ復帰し、エアシリ
ンダ76が作動して回動アーム68、68も外側へ開く
ことになる。
【0068】匣鉢調整機構16の作動が停止すると、送
出コンベア10の駆動モータ34が作動してスラット4
6上の匣鉢8群が次工程側へ向けて間歇的に搬送され
る。匣鉢8群の二次工程側端が送出コンベア10の二次
工程側端に達すると駆動モータ34は作動を停止する。
【0069】駆動モータ34が作動すると、起伏機構1
2が作動する。起伏機構12の枠体116は予め傾斜状
態で待機しており、また、枠体116に備えられている
挟持板136、136も開いた状態で待機している。そ
こで、送出コンベア10の駆動モータ34の作動が停止
すると、挟持板開閉用のエアシリンダ148が作動し、
挟持板136、136は回動レバー144、ロッド14
6、146等を介して二次工程側の一番目の匣鉢8の側
部を挟持する。
【0070】匣鉢8が挟持されると、駆動モータ128
が作動し、夫々一対のクランク130、130とロッド
126、126を介して枠体116が傾斜状態から水平
状態に変位しながら、二次工程側に移動される。クラン
ク130、130が180度回転されると、駆動モータ
128は停止して枠体116は傾斜状態から水平状態に
完全に変位され、送出コンベア10の二次工程寄りから
搬送コンベア14の一次工程寄りへ位置することになる
(図9を参照)。
【0071】枠体116が搬送コンベア14の一次工程
端上に位置すると、再び挟持板開閉用のエアシリンダ1
48が作動し、挟持板136、136が開かれて匣鉢8
は水平状態で搬送コンベア14の一次工程側のチェーン
83、84上に載置される。この場合、先にも述べた
が、チェーン83、84には多数の緩衝材が取付けられ
ているから匣鉢8は傷つくことなく載置される。
【0072】匣鉢8が水平状態で搬送コンベア14上に
載置されると、搬送コンベア14の駆動モータ(図示を
省略)が作動し、一定の距離だけ後工程側に匣鉢8が間
歇的に搬送される。搬送コンベア14上の匣鉢8の搬送
が行われると同時に、起伏機構12の駆動モータ128
が再び作動し、クランク130、130が180度回転
して枠体116が待機状態に復帰される。
【0073】枠体116が原位置に復帰すると同時に送
出コンベア10の駆動モータ34が間歇的に作動し、残
りの匣鉢8群を二次工程側に匣鉢8の1個分の距離だけ
搬送し、二次工程側の一番目の匣鉢8を起伏機構12に
よって再び挟持して水平状態で搬送コンベア14に送り
込む。
【0074】そして、搬送コンベア14へ送り込まれた
匣鉢8は水平状態を保ち、匣鉢8の瓦Wの積み降ろし等
の後工程へと送られる。一方、傾斜状態の匣鉢8群が全
て搬送コンベア14に送り込まれると、送出コンベア1
0の駆動モータ34は、近接センサ50、50により制
御され、逆回転で作動して姿勢制御部材48およびスラ
ット46群が一次工程側に向けて移動する。
【0075】送出コンベア10の前工程に向けて移動す
ると姿勢制御部材48の一部が前工程側の近接センサ4
9、49により検知されると駆動モータ34の作動が停
止する。駆動モータ34の停止により姿勢制御部材48
とスラット46群も移動を停止し、待機状態となる。次
の匣鉢8群が再びスラット46上に載置され、先に説明
した作動を反復する。
【0076】なお、前記したとおり、瓦Wの搬送は一次
工程側から二次工程側に向けて行われるが、その反対の
場合は、二次工程側から一次工程側に向けて逆の作用に
よって行われることは容易に理解できるだろう。そし
て、この場合、一次工程が二次工程に、二次工程が一次
工程に置換されることはいうまでもない。
【0077】そこで、この場合の作用について説明する
と、一次工程側(搬送コンベア14側)から瓦Wが載置
された匣鉢8が間歇的に二次工程側(送出コンベア10
側)へ向けて水平状態で搬送される。
【0078】この場合の瓦Wは焼成前のいわゆる白地瓦
を指している。搬送コンベア14上の匣鉢8が起伏機構
12に達すると、起伏機構12が作動し、匣鉢8が挟持
板136、136に挟持されて水平状態から傾斜状態へ
変位し、傾斜状態を保った状態で送出コンベア10の搬
送コンベア14寄りに載置される。
【0079】このとき姿勢制御部材48は前記の説明か
ら明らかなように送出コンベア10の搬送コンベア14
寄りに待機することになるから、傾斜状態の匣鉢8の背
面が姿勢制御部材48の受部により支持される。
【0080】そして、次の匣鉢8が送出コンベア10に
載置される前に姿勢制御部材48が駆動モータ34の間
歇駆動により匣鉢8の一個分だけ二次工程側(送出コン
ベア10側)に移動する。
【0081】姿勢制御部材48の移動が終わると次の匣
鉢8が搬送コンベア14上から起伏機構12を介して送
出コンベア10上に傾斜状態で載置され、先に載置され
た匣鉢8に隣接される。
【0082】このように順次水平状態の匣鉢8を傾斜状
態に変位させ、匣鉢8の一定数(約40個)が送出コン
ベア10に載置されると、匣鉢調整機構16が作動して
各匣鉢8間に生ずる間隙を解消する。
【0083】匣鉢調整機構16による各匣鉢8の間隙の
解消が行われると適宜の移載手段により焼成台車などへ
載置される。
【0084】そして、送出コンベア10の姿勢制御部材
48は駆動モータ34の逆の駆動により、送出コンベア
10の搬送コンベア14側付近に復帰し、次の送出コン
ベア10に載置される匣鉢8に備えられることになる。
【0085】なお、この発明は平板瓦に適用されること
を説明したが、例えば、平板状のタイルの生産にも適用
できるし、さらに立起させ難い陶磁器製品についても適
用できることを発明者は単なる変更として予定してい
る。
【0086】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るから、以下の効果を奏する。前工程から次工程へ送出
するに際して匣鉢を介して傾斜状態の瓦を水平状態に変
位する作業を自動化でき、煩雑な人手による作業を解消
することができた。また、その反対に水平状態の瓦を匣
鉢を介して傾斜状態にも変位できる利点を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の側面図である。
【図2】この発明の実施例の要部側面図である。
【図3】この発明の実施例の平面図である。
【図4】この発明の実施例の要部平面図である。
【図5】図5は図1のAーA線断面図である。
【図6】図6は図1のBーB線断面図である。
【図7】この発明の実施例の匣鉢調整機構の平面図であ
る。
【図8】この発明の実施例の枠体の平面図である。
【図9】この発明の実施例の起伏機構の作用図である。
【図10】この発明の実施例の匣鉢の斜視図である。
【符号の説明】
8 匣鉢 12 起伏機構 W 瓦

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板瓦を一次工程から二次工程へ搬送す
    る方法において、匣鉢を介して傾斜状態に立起した瓦を
    一次工程と二次工程との境に設けられた起伏機構を介し
    て一次工程から二次工程へ水平状態に変位させて搬送す
    ることを特徴とする匣鉢を利用した平板瓦の搬送方法。
  2. 【請求項2】 平板瓦を一次工程から二次工程へ搬送す
    る方法において、 匣鉢を介して水平状態に保持した瓦を一次工程と二次工
    程との境に設けられた起伏機構を介して一次工程から二
    次工程へ傾斜状態に変位させて搬送することを特徴とす
    る匣鉢を利用した平板瓦の搬送方法。
  3. 【請求項3】 平板瓦が一次工程から二次工程へ搬送さ
    れる装置において、 一次工程機構と二次工程機構との境に設けられた起伏機
    構と瓦が載置される匣鉢群とからなる匣鉢を利用した平
    板瓦の搬送装置。
JP25772693A 1993-09-20 1993-09-20 匣鉢を利用した平板瓦の搬送方法およびその装置 Pending JPH0781738A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100516070B1 (ko) * 2003-05-30 2005-09-22 삼성코닝정밀유리 주식회사 틸팅 이송 라인스캔 검사 시스템

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60148815A (ja) * 1984-01-13 1985-08-06 Sanwa Kikai Kogyo Kk 匣鉢体からのタイルの取出システム
JPH05194015A (ja) * 1992-01-20 1993-08-03 Ngk Insulators Ltd 平板瓦の支持方法および支持装置

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