JPH0781546A - 車両走行用油圧回路 - Google Patents

車両走行用油圧回路

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JPH0781546A
JPH0781546A JP5227194A JP22719493A JPH0781546A JP H0781546 A JPH0781546 A JP H0781546A JP 5227194 A JP5227194 A JP 5227194A JP 22719493 A JP22719493 A JP 22719493A JP H0781546 A JPH0781546 A JP H0781546A
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JP
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circuit
valve
hydraulic
brake
electromagnetic
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JP5227194A
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English (en)
Inventor
Senju Yamazaki
千寿 山崎
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧ポンプと油圧モータを用いた車両走行用
油圧回路において、該油圧回路のオーバーヒートを防止
する。 【構成】 油圧ポンプ3と油圧モータ4とをループ状に
接続する閉回路5を、電磁開閉弁12を備えたバイパス
ライン11により短絡する一方、油圧回路には油温を検
出する油温スイッチ13を設置する。そして、油圧回路
内の油温が設定値を越えたときに、油温スイッチ13に
より電磁開閉弁12を開き側に切換え、油圧ポンプ3か
らの圧油をバイパスライン11を経て吸込側に戻すよう
にして、油圧モータ4に対する圧油の供給を断つ構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショベルローダのよう
な産業車両の走行用として適用されている車両走行用油
圧回路に係り、詳しくはHST(Hydor Stat
ic Transmission)と呼ばれ、可変容量
形でかつ両方向吐出形の油圧ポンプにより可逆式油圧モ
ータを駆動する閉回路式の車両走行用油圧回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の閉回路式の車両走行用油圧
回路を示している。図示省略のエンジンにより駆動され
る可変容量形でかつ両方向吐出形の油圧ポンプ3と、図
示省略のドライブユニットに結合された可逆式油圧モー
タ4とは、ループ状回路、つまり閉回路5により接続さ
れており、図示矢印の如く油圧ポンプ3から送り込まれ
る圧油により油圧モータ4を駆動する。油圧モータ4の
回転方向(車両の前進・後進)は、油圧ポンプ3の吐出
方向の切換えにより制御され、また油圧モータ4の回転
速度(車両の走行速度)は、油圧ポンプ3の吐出量の制
御により制御され、このような制御は、一般には運転席
でのレバー操作により行われる。
【0003】なお、7は閉回路5に設けられた油圧機器
及び回路保護用の高圧リリーフバルブである。また、車
両走行用油圧回路は、油補充用としての定容量形の油圧
ポンプ2を備えており、オイルタンク1からの圧油を前
記可変容量形の油圧ポンプ3に送り込むとともに、余剰
分の圧油については低圧リリーフバルブ6を経てオイル
タンク1に戻している。
【0004】一方、前記閉回路5にはこれを短絡するよ
うにバイパスライン8が接続されており、このバイパス
ライン8には手動式の開閉弁9が設けられている。この
開閉弁9は、何らかの原因で油圧モータ4の駆動が不能
化し、自走不能に陥ったような場合に、バイパスライン
8を連通して油圧モータ4側における圧油の循環を可能
とすることにより、他車による牽引時に油圧モータ4を
軽く従動回転できるようにするために設けられている。
また、高圧リリーフバルブ7の下流側には、油温が設定
値を越えたときにオンとなるオーバーヒート防止用の油
温スイッチ10が設けられており、この油温スイッチ1
0のオンにより図示省略の警告灯又は警告ブザー等が作
動されるように構成されている。
【0005】なお、油圧回路のオーバーヒート対策に関
連する技術としては、フォークリフトの荷役用油圧回路
において、油圧回路の油温が設定値を越えて上昇したと
きにはリリーフバルブの設定圧力を低下させることによ
りオーバーヒートの発生を防止するようにしたものが知
られており、このようなものとしては、特開昭61−2
11300号公報がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の車両走行用油圧回路のオーバーヒート防止システム
は、回路内の油温が設定値を越えたときに、そのことを
警告灯等にて表示することにより、オペレータに運転の
中断を促す方式であって、きわめて消極的な方式であ
る。そのため、警告を無視した運転の継続に起因してオ
ーバーヒートを起こす可能性がある。また、上記公報記
載のオーバーヒート防止対策技術の場合も、リリーフ圧
力を低下させるという極めて消極的なものであった。
【0007】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、油圧
回路内の油温が設定値を越えて上昇したときは、油圧モ
ータの駆動を不能化することにより、オーバーヒートを
積極的に防止することのできる車両走行用油圧回路を提
供することを、解決すべき技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、請求項1の発明は、可変容量形でかつ両方向吐出形
の油圧ポンプにより可逆式油圧モータを駆動する閉回路
形の車両走行用油圧回路であって、前記油圧ポンプと前
記油圧モータとを接続する閉回路を短絡すべく設けられ
たバイパスラインと、このバイパスラインに設けられた
電磁開閉弁と、回路内油温が設定値以下では前記電磁開
閉弁を閉じ側に切換え、回路内油温が設定値を越えたと
きには前記電磁開閉弁を開き側に切換える手段とを備え
たことを特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、可変容量形でかつ両方
向吐出形の油圧ポンプにより可逆式油圧モータを駆動す
る閉回路形の車両走行用油圧回路であって、前記油圧ポ
ンプと前記油圧モータとを接続する閉回路を短絡すべく
設けられたバイパスラインと、このバイパスラインに設
けられた電磁開閉弁と、ブレーキ作動用のブレーキシリ
ンダと、このブレーキシリンダの作動を制御する電磁切
換弁と、回路内油温が設定値以下では前記電磁開閉弁を
閉じ側に切換えるとともに、前記電磁切換弁をブレーキ
解除側に切換え、回路内油温が設定値を越えたときに前
記電磁開閉弁を開き側に切換えるとともに、前記電磁切
換弁をブレーキ作動側に切換える手段とを備えたことを
特徴としている。
【0010】
【作用】上述のように構成された請求項1の発明に係る
車両走行用油圧回路においては、通常時にはパイパスラ
インの電磁開閉弁が閉じ側にあり、油圧ポンプと油圧モ
ータ間で圧油がループ状に循環され、油圧モータは正常
に駆動されるが、回路内の油温が設定値を越えて上昇し
たときは、バイパスラインの電磁開閉弁が開き側に切換
えられ、油圧ポンプと油圧モータ間での圧油の流れが遮
断される。すなわち、油圧ポンプから吐出された圧油
は、バイパスラインを経て油圧ポンプの吸込側に流れる
ことになり、その結果、作業者の意志に関係なく油圧モ
ータの駆動が不能となる。
【0011】また、請求項2の発明に係る車両走行用油
圧回路においては、回路内の油温が設定値を越えて上昇
したときは、請求項1の発明の場合と同様にバイパスラ
インの電磁開閉弁が開き側に切換えられることに加え、
ブレーキシリンダの電磁切換弁がブレーキ作動側に切換
えられる。従って、このときは油圧ポンプからの圧油が
短絡されて油圧モータの駆動が不能になるとともに、ブ
レーキシリンダが作動されて車両のドライブユニットに
ブレーキが掛けられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4に基づい
て具体的に説明する。本実施例はショベルローダのよう
な産業車両を適用対象とするもので、図1は本実施例に
係る車両走行用油圧回路を示している。なお、この油圧
回路における構成部材のうち、従来と同一の構成部材に
ついては、図7に示した従来と同一符号を付してその説
明を省略する。
【0013】図1に示すように、本実施例においては、
可変容量形でかつ両方向吐出形の油圧ポンプ3と、ドラ
イブユニット駆動用の可逆形の油圧モータ4とをループ
状に接続する閉回路5において、手動式開閉弁9を備え
たバイパスライン8とは別にバイパスライン11が設け
られ、このバイパスライン11にはオーバーヒート防止
用の電磁開閉弁12が設けられている。また、高圧リリ
ーフバルブ7の流出側には電磁開閉弁12を切換える手
段としての油温スイッチ13が設けられている。
【0014】そして、図4に示すように、電磁開閉弁1
2のソレノイド12aと油温スイッチ13とは直列に接
続されており、この油温スイッチ13としては、油圧回
路内の油温が異常な高域温度、例えば100℃を越えた
ときに高温側接点bに切換わり、油温が前記異常高域温
度から低下して低域温度、たとえば80℃以下となった
ときに常温側接点a側に切換わる特性をもつ2ポジショ
ンタイプのスイッチを使用している。なお、図4は常温
時の回路を示しており、図中、14はバッテリである。
【0015】また、図2及び図3には、オーバーヒート
防止のために油圧モータ4の駆動が不能化されたとき
に、ドライブユニット系、具体的には車輪にブレーキを
掛けるための制動装置の概略が示されている。従来のフ
ット又はハンドブレーキ装置は、それ単独で作動させる
必要があることから、それとは別にブレーキの作動部を
設定している。すなわち、本実施例の制動装置は、既存
のブレーキディスク15を共用物とし、このブレーキデ
ィスク15に対して直接制動を加えるためのパッド及び
カムを内蔵した制動部16を備え、この制動部16をブ
レーキシリンダ18によりブレーキレバー17を介して
作動させる構成としている。
【0016】具体的には、ブレーキレバー17はその一
端が制動部16と連動軸17aを介して連結されるとと
もに、常には図3に実線で示すように、ブレーキスプリ
ング20により付勢され、かつストッパ21にて規制さ
れるブレーキ解除位置に保持されている。一方、ブレー
キシリンダ18はその基端部が機台に支持ピン18aに
より水平回動可能に支持されるとともに、そのロッド先
端には長孔19aを有する連動プレート19を備えてい
る。そして、この連動プレート19の長孔19aに前記
ブレーキレバー17の他端に突設したピン17bが摺動
可能に係合している。なお、ピン17bはブレーキ解除
状態では長孔19aの一端に位置している。
【0017】また、図3に示すように、ブレーキレバー
17の回動軌跡上には、ブレーキ解除用とブレーキ作動
用との2個の常閉タイプのリミットスイッチ22,23
が配置されている。そして、ブレーキ解除用の第1リミ
ットスイッチ22は、ブレーキシリンダ18のブレーキ
解除側(縮小側)への作動時にブレーキレバー17と当
接することでオフされ、またブレーキ作動用の第2リミ
ットスイッチ23は、ブレーキシリンダ18のブレーキ
作動側(伸長側)への作動時にブレーキレバー17に当
接することでオフされる。
【0018】しかして、図2に示すように、前記ブレー
キシリンダ18は3位置形の電磁切換弁24を介して前
記油補充用の油圧ポンプ2(別設ポンプでも可)及びオ
イルタンク1と接続されている。そして、電磁切換弁2
4のブレーキ解除側のソレノイド24aと第1ミットス
イッチ22が油温スイッチ13の常温側接点aに直列に
接続され、またブレーキ作動側のソレノイド24bと第
2リミットスイッチ23が油温スイッチ13の高温側接
点bに直列に接続されている。従って、電磁切換弁24
は常には中立位置に保持され、そのソレノイド24a,
24bへの通電によりブレーキ解除側又はブレーキ作動
側へ切換えられるようになっている。つまり、油温スイ
ッチ13と2つのリミットスイッチ22,23とにより
電磁切換弁24の切換え手段が構成されている。
【0019】本実施例の車両走行用油圧回路は、上述の
如く構成したものであり、以下その作用及び効果を説明
する。通常時、油温スイッチ13は常温接点側aにあ
り、またブレーキレバー17がブレーキ解除側にあり、
これと当接状態の第1リミットスイッチ22がオフ、非
当接状態の第2リミットスイッチ23がオンとなってい
る。従って、バイパスライン11の電磁開閉弁12がス
プリングにより閉じ側に保持され、また、ブレーキシリ
ンダ制御用の電磁切換弁24が中立位置に保持されてい
る。
【0020】かかる状態で、エンジンにより駆動される
油圧ポンプ3を、運転席においてレバー(又はペダル)
により操作して圧油の吐出方向及び吐出量を制御すれ
ば、油圧ポンプ3から吐出された圧油が図1に実線又は
破線の矢印で示す如く油圧モータ4に送り込まれ、該油
圧モータ4が正転方向又は逆転方向に回転駆動される。
そして、その回転力はドライブユニットに出力され、車
両が前進又は後進されることになる。
【0021】しかして、車両の走行中において、回路内
の油温が上昇し、異常高域温度である、たとえば100
℃を越えたときは、油温スイッチ13が高温接点側bに
切換わり、電磁開閉弁12のソレノイド12aに通電さ
れる。その結果、該電磁開閉弁12が開き側に切換えら
れ、バイパスライン11が連通されるため、閉回路5が
短絡される。従って、油圧ポンプ3から吐出された圧油
はバイパスライン11を経て吸込側に戻る結果、油圧モ
ータ4に対する圧油の供給が断たれ、該油圧モータ4の
駆動が不能となる。
【0022】すなわち、油圧回路の油温が過熱状態に陥
ったときは、オペレータの意志に関係なく油圧モータ4
の駆動が不能とされ、油圧回路がオーバーヒートに至る
ことを回避する。そして、この場合において、エンジン
を駆動したままで油温の降下を待てるため、エンジンの
冷却ファンによる冷却作用により油温降下を効果的に行
うことができる。また、バイパスライン11が連通され
ることによる油圧モータ4の駆動不能状態では、該油圧
モータ4側において圧油の循環が可能なため、他車を用
いて牽引することができる。
【0023】一方、油温スイッチ13が高温接点側bへ
切換えられたとき、第2リミットスイッチ23がオン状
態にあるため、電磁切換弁24のブレーキ作動側のソレ
ノイド24bに通電され、該電磁切換弁24がブレーキ
作動側に切換えられる。そのため、ブレーキシリンダ1
8が伸び側に作動し、連動プレート19の長孔19aの
一端部に係合しているピン17bを押してブレーキレバ
ー17をブレーキスプリング20に抗して回動させる。
そして、ブレーキスプリング20のブレーキレバー17
に対する取付点が、死点、つまりブレーキレバー17の
回動中心である連動軸17aとピン17bとを結ぶ直線
上を通過すると、該ブレーキスプリング20によりブレ
ーキレバー17が連動軸17aと共に図3に仮想線で示
すブレーキ作動側へ瞬時に回動し、制動部16を介して
ディスクブレーキ15にブレーキが掛けられる。
【0024】しかして、上記のブレーキ作動時におい
て、ブレーキレバー17から離れた第1リミットスイッ
チ22がオンとなるが、このとき油温スイッチ13が高
温接点側bに切換わっていることから、電磁切換弁24
のブレーキ解除側のソレノイド24aに通電されること
はない。また、ブレーキレバー17のブレーキ作動側へ
の瞬時の回動は、連動プレート19の長孔19aにより
許容され、またブレーキ作動側へ回動したブレーキレバ
ー17が第2リミットスイッチ23に当接してこれをオ
フにする。従って、電磁切換弁24のブレーキ作動側の
ソレノイド24bに対する通電が遮断され、該電磁切換
弁24が中立位置に復帰される。
【0025】上記のように、本実施例によれば、オーバ
ーヒート回避のために油圧モータ4の駆動を不能にする
と同時に、ドライブユニット系にブレーキを掛けること
により、該オーバーヒート回避のための油圧モータ4の
駆動不能化が坂道で発生した場合における車両の暴走が
防止される。
【0026】一方、油圧モータ4の駆動が不能化された
ことで油圧回路内の油温が次第に降下し、低域温度であ
る、たとえば80℃に達すると、油温スイッチ13が常
温接点側aに切換わる。従って、電磁開閉弁12のソレ
ノイド12aに対する通電が断たれ、該電磁開閉弁12
がスプリングにより閉じ側に戻され、バイパスライン1
1が閉じられる。そのため、油圧回路が初期状態に復帰
し、油圧モータ4の駆動が可能となる。また、前記油温
スイッチ13が常温接点側aに切換わると、これに接続
されている第1リミットスイッチ22がオン状態にある
ため、電磁切換弁24のブレーキ解除側のソレノイド2
4aに通電され、該電磁切換弁24がブレーキ解除側に
切換えられる。
【0027】そのため、電磁切換弁24がブレーキ解除
側に切換えられ、ブレーキシリンダ20が縮み側に作動
され、連動プレート19の長孔19aの他端部がピン1
7bを押してブレーキレバー17をブレーキ解除側へ回
動させる。そして、ブレーキスプリング20の取付点が
死点を通過すると、該ブレーキスプリング20によりブ
レーキレバー17が図3に実線で示すストッパ21にて
規制されるブレーキ解除位置へ瞬時に回動復帰する。
【0028】このとき、ブレーキレバー17との当接に
より第1リミットスイッチ22がオフとなり、電磁切換
弁24のブレーキ解除側のソレノイド24aに対する通
電が遮断され、該電磁切換弁24が中立位置に復帰され
る。なお、第2リミットスイッチ23はブレーキレバー
17の回動途中でオン状態に復帰するが、油温スイッチ
13が常温接点側aに切換わっているため、電磁切換弁
24のブレーキ作動側のソレノイド24bが通電するこ
とはない。かくして、ブレーキが解除され、車両の走行
が可能となる。しかして、本実施例のように、電磁開閉
弁12が開く温度と、閉じる温度とに幅を設定した場合
には、油温が十分に降下しない限り、車両の走行を再開
できず、従って油温の降下を確実に行うことができる。
【0029】なお、本実施例においては、バイパスライ
ン11の電磁開閉弁12のソレノイド12aを油温スイ
ッチ13に対して直列に接続した場合で説明したが、こ
れを図5に示す如くリレー25を使用して並列に接続し
てもよい。すなわち、ソレノイド12a側回路にはリレ
ー25の常開接点25aを挿入し、油温スイッチ13側
回路にはリレー25のコイル25bを挿入する構成に変
更してもよい。
【0030】また、図6に示すように、油温スイッチ1
3のほか、フィルターの目詰まり等による油圧の異常上
昇検出用としての油圧スイッチ26及びエンジンの冷却
水の異常上昇検出用としての水温スイッチ27を並列に
接続することにより、各種条件に応じて電磁開閉弁12
のソレノイド12a及び本図では図示省略の電磁切換弁
24のソレノイド24a,24bを制御する構成とする
こともできる。この場合の各スイッチ13,26,27
はそれぞれ2ポジションタイプのものが使用される。な
お、油温スイッチ等は電磁開閉弁12のみを制御する場
合であれば、普通のオン、オフ式のスイッチでよい。ま
た、油温を検出して電磁開閉弁12又は電磁切換弁24
を切換える手段は、スイッチに限定されるものではな
い。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
油圧回路内の油温が設定値を越えて上昇したときには、
オペレータの意志に関係なく油圧モータの駆動を不能に
することにより、油圧回路のオーバーヒートを積極的に
防止することが可能となり、シール部材類の劣化を防い
でその寿命を高め、車両走行用油圧回路の信頼性を向上
することができる。また、油圧モータの駆動を不能にす
ると同時にブレーキを作動させるようにしたときは、坂
道等での車両の暴走を回避して安全性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両走行用油圧回路を示
す図である。
【図2】制動装置の概略説明図である。
【図3】図2における平面図である。
【図4】ブレーキシリンダ作動用の油圧回路を含む電磁
開閉弁及び電磁切換弁制御用の電気回路図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す電気回路図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す電気回路図で
ある。
【図7】従来の車両走行用油圧回路を示す図である。
【符号の説明】
3…油圧ポンプ 4…油圧モータ 5…閉回路 11…バイパスライン 12…電磁開閉弁 13…油温スイッチ 18…ブレーキシリンダ 24…電磁切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02F 9/22 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量形でかつ両方向吐出形の油圧ポ
    ンプにより可逆式油圧モータを駆動する閉回路形の車両
    走行用油圧回路であって、 前記油圧ポンプと前記油圧モータとを接続する閉回路を
    短絡すべく設けられたバイパスラインと、このバイパス
    ラインに設けられた電磁開閉弁と、回路内油温が設定値
    以下では前記電磁開閉弁を閉じ側に切換え、回路内油温
    が設定値を越えたときには前記電磁開閉弁を開き側に切
    換える手段とを備えた車両走行用油圧回路。
  2. 【請求項2】 可変容量形でかつ両方向吐出形の油圧ポ
    ンプにより可逆式油圧モータを駆動する閉回路形の車両
    走行用油圧回路であって、 前記油圧ポンプと前記油圧モータとを接続する閉回路を
    短絡すべく設けられたバイパスラインと、このバイパス
    ラインに設けられた電磁開閉弁と、ブレーキ作動用のブ
    レーキシリンダと、このブレーキシリンダの作動を制御
    する電磁切換弁と、回路内油温が設定値以下では前記電
    磁開閉弁を閉じ側に切換えるとともに、前記電磁切換弁
    をブレーキ解除側に切換え、回路内油温が設定値を越え
    たときには前記電磁開閉弁を開き側に切換えるととも
    に、前記電磁切換弁をブレーキ作動側に切換える手段と
    を備えた車両走行用油圧回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008223898A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Tcm Corp 作業車両の走行制御装置
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