JPH0781472B2 - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JPH0781472B2
JPH0781472B2 JP7355991A JP7355991A JPH0781472B2 JP H0781472 B2 JPH0781472 B2 JP H0781472B2 JP 7355991 A JP7355991 A JP 7355991A JP 7355991 A JP7355991 A JP 7355991A JP H0781472 B2 JPH0781472 B2 JP H0781472B2
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pair
pulleys
pulley
rack
rail
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照雄 森
義隆 細谷
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Morito Co Ltd
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Morito Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等のリヤ
ウィンドに設けられるカーテンの開閉装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車のリヤウィンド等に設けられるカ
ーテンは、上下の窓枠部にレールをそれぞれ取付け、各
レールに複数のランナーを摺動自在に設け、これら上下
のランナー間にカーテンを架け渡して張る構造が一般に
知られている。この従来のカーテンは、2枚のカーテン
を左右に開閉する構造で、中央にてこれら2枚のカーテ
ンを突き合わせ閉状態とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカーテン構造では、各レールにランナーが一列
のみで摺動自在とされているため、2枚のカーテンは同
一レール上を移動することとなり、これによりカーテン
を全閉させた際に中央で両カーテンは重ならず、隙間が
生じてしまうという欠点がある。また、カーテンを支持
するためにランナーが多数必要となるため、部品数が増
えるとともに、カーテンを左右に開いた際に、左右端で
カーテン生地がまとまらず、カーテン溜りが生じてしま
うという欠点があり、これにより、運転者の視界の妨げ
になるという問題も生じる。さらに、近年、自動車の外
形状が流線形状に成型されているため、リヤウィンドの
傾斜が緩やかな角度となり、上窓枠が後部座席の真上に
位置する形状となり、上述したカーテン構造では、後部
座席に着席する乗員の頭部にカーテンレールが当ってし
まうという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、上記問題点を解消する
ために、カーテンの開閉時に、カーテンによる隙間が発
生せず、かつカーテン生地の溜りが最小限に抑えられる
構造であって視界を妨げることがないとともに、簡素な
機構で省スペースな開閉装置を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図1乃至図5を参
照して説明する。この発明の開閉装置1は、レールフレ
ーム2の両端に配設されるとともに、互いに相反する方
向に付勢される一対の歯車9,13と、織布テープ23
aに樹脂製の歯23bが所定ピッチで圧着成型され、無
端なリング状に形成されるとともに、前記各歯車9,1
3間に巻架されるフレキシブルラック23と、前記各歯
車9,13間に位置し、前記フレキシブルラック23に
沿って配設されるとともに、両面24b,24cに前記
フレキシブルラック23と同ピッチの歯24dが形成さ
れ、該両面の各歯24dが前記フレキシブルラック23
の歯23bと対向するレールラック24と、前記レール
ラック24の両面24b,24cにそれぞれ位置し、該
レールラック24の各歯24dと該各歯24dに対向す
る前記フレキシブルラック23の各歯23bとにそれぞ
れ噛み合い、各ラック23,24間を転動自在となると
ともに、前記レールラック24の両面24b,24cを
同時に相反する方向に移動する一対のピニオン25,2
6と、前記各ピニオン25,26に回動自在に軸支さ
れ、該ピニオン25,26とともに前記レールフレーム
2に沿って移動する一対のランナー27,28と、前記
一対のランナー27,28の一方のランナー27の移動
軌道上に位置するとともに、前記一対の歯車9,13の
各近傍に配設された一対の第1のプーリ10,18と、
前記一対のランナー27,28の他方のランナー28の
移動軌道上に位置するとともに、前記各第1のプーリ1
0,18に隣接し、かつこれら第1のプーリ10,18
より互いにやや近接した位置に設けられた一対の第2の
プーリ11,19と、前記第1のプーリ10,18と第
2のプーリ11,19からなり前記各歯車9,13の各
近傍となる各プーリ対の間隔距離と略同距離の間隔に設
定され、これらプーリ対の各々より所定距離離れた対向
位置に配設される一対の帰還プーリ20,21と、前記
一対の帰還プーリ20,21間に巻装されるとともに、
各帰還プーリ20,21の対向位置の前記各プーリ対に
おける各第1のプーリ10,18の外側及び各第2のプ
ーリ11,19の第1のプーリ10,18側を通って、
略コ字状に架設され、該コ字状のパターンで環状に循環
移動し、かつ、各プーリ対の間を移動自在な前記各ラン
ナー27,28に固定され、各ランナー27,28の固
定位置より所定長さ間に可撓性を有する芯材が内装され
たロープ29と、前記レールフレーム2の外側面2cに
一方の縁部33cが固定されるとともに、前記各帰還プ
ーリ20,21のうちの一方の帰還プーリ20と該帰還
プーリ20に対向する第1及び第2のプーリ10,11
との間の往復一対のロープの一方に他方の縁部33dの
一端33aが固定され、他方の帰還プーリ21と該帰還
プーリ21に対向する第1及び第2のプーリ18,19
との間の往復一対のロープのうち前記一端33aが固定
される一方のロープと同方向に移動する一方のロープに
前記他方の縁部33dの他端33bが固定され、かつ、
両側縁33a,33bにそれぞれ所定間隔に複数穿設さ
れた一対のガイド孔34,35に前記両往復一対のロー
プ29が挿通されたカーテン33と、を具備したことを
特徴としている。
【0006】
【作用】カーテン33の他方の縁部33dを掴み、開閉
動作を行うと、この他方の縁部33dの両側縁33a,
33bに固定され、一対の帰還プーリ20,21間に巻
装されるとともに、各プーリ対における各第1のプーリ
10,18の外側及び各第2のプーリ11,19の第1
のプーリ10,18側を通って、略コ字状に架設された
ロープ29が、このコ字状のパターンで環状に循環移動
する。これにより、このロープ29に固定された一対の
ランナー27,28がレールフレーム2に沿って移動
し、このランナー27,28を軸支する各ピニオン2
5,26がレールラック24の両面24b,24cを同
時に相反する方向に転動する。ピニオン25,26の転
動はフレキシブルラック23を回動させるとともに、こ
のフレキシブルラック23が巻架される一対の歯車9,
13を同時に回動させる。そして、各歯車9,13は互
いに相反する方向に付勢力が働いているので、各歯車
9,13によって、フレキシブルラック23の回動を任
意の位置で停止させることができ、これにより、ピニオ
ン25,26の転動を停止させて、カーテン33を任意
の開閉状態とさせることができる。
【0007】
【実施例】まず、この実施例での開閉装置1は、図1に
示すようにレールフレーム2を上方に配設して、カーテ
ン33を上下方向に移動させることで開閉を行うように
なっている。レールフレーム2は断面が略コ字状に形成
され、例えば自動車のリアウィンドの上窓枠に水平に固
定されるようになっている。このレールフレーム2の両
端2a,2bには、それぞれハウジングケース3,12
が設けられている。各ハウジングケース3,12には、
それぞれ歯車9,13と、この歯車9,13を支持する
支持部4が内蔵されている。
【0008】レールフレーム2の一端に設けられる一方
のハウジングケース3の歯車9は、図2に示すように、
支持部4に回動自在に軸支されている。この支持部4
は、移動枠14とガイド枠15と引張コイルバネ16と
で構成されている。移動枠14は、略ロ字形状に形成さ
れ、一側部14aが前記歯車9の表裏を挟むとともに、
支持軸5によって、この移動枠14の一側部14aに歯
車9が回転自在に軸支されるようになっている。
【0009】また、ガイド枠15は、略コ字形状に形成
され、ハウジングケース3内に固定されている。このガ
イド枠15には、前記移動枠14がその内側に摺動自在
に配設されている。また、このガイド枠15の側部15
a中央には、調整ネジ17が挿通されており、この調整
ネジ17の先端と、前記移動枠14の他側部14bとの
間に引張コイルバネ16が張設されている。すなわち、
このガイド枠15内にて移動枠14は、引張コイルバネ
16によって常にガイド枠15の側部15a方向に引張
付勢されるようになっている。
【0010】次に、この一方のハウジングケース3に設
けられている歯車9の近傍には、図2に示すように2個
1組のプーリ対が設けられている。このプーリ対は、レ
ールフレーム2の一端に位置し、一方の第1のプーリ1
0は上方に回動自在に設けられ、第2のプーリ11は第
1のプーリの右下側に所定間隔をおいて設けられてい
る。
【0011】次に、レールフレーム2の他端2bには、
前記一端2aのハウジングケース3と同形状のハウジン
グケース12が設けられ、他方の歯車13が設けられ支
持部4によって支持されている。なお、この他方の歯車
13を支持する支持部は、前述した一方の歯車9を支持
する支持部4と同構成なので、この支持部4と同一符号
を付して示し、説明を省略する。
【0012】次に、この他方のハウジングケース12に
設けられている歯13の近傍には図1に示すように2個
1組のプーリ対が設けられている。このプーリ対は、前
述した一方の歯車9近傍に設けられたプーリ対と対とな
っており、一方の第1プーリ18は上方に設けられ、第
2のプーリ19は第1のプーリ18の左下側に設けられ
ている。
【0013】すなわち、前述した一方のハウジングケー
ス3と他方のハウジングケース12のそれぞれに設けら
れている各プーリ対は、各第1のプーリ10,18が各
歯車9,13の近傍に配設され、各第2のプーリ11,
19が各第1のプーリ10,18の間隔より互いにやや
近接した間隔となる位置に設けられている。
【0014】また、レールフレーム2の両端2a,2b
の下方で、レールフレーム2の両端2a,2bに設けら
れている各プーリ対に対向する所定距離、例えば自動車
のリアウィンドの高さ分離れた位置には、図1に示すよ
うに、一対の帰還プーリ20,21が設けられている。
これら帰還プーリ20,21は、その間隔距離が前記プ
ーリ対の間隔距離と略同距離の間隔に設定されて配設さ
れており、各帰還プーリ20,21は、それぞれ2個1
組のプーリ20a,21aと、これらプーリ20a,2
1aを回動自在に支持するブラケット20b,21bで
大略構成されている。そして、ブラケット20b,21
bを前記自動車のリアウィンド等の下窓枠両端近傍に固
定するようになっている。
【0015】次に、前述した一対の歯車9,13間に
は、フレキシブルラック23が巻架されている。このフ
レキシブルラック23は、ナイロン繊維等により成形さ
れた織布テープ23aに硬質な樹脂製の歯23bを所定
ピッチで圧着成型させ、無端なリング状に形成したもの
である。すなわち、一方の歯車9と他方の歯車13とが
フレキシブルラック23によって同時に回動でき、さら
に、このフレキシブルラック23のたるみを各歯車9,
13に連結された各引張コイルバネ16が互いに相反す
る方向に引張付勢することによって防止するようになっ
ている。
【0016】次に、レールフレーム2には、歯23bを
内方に向け長円状に回動するフレキシブルラック23の
間、すなわち、各歯車9,13の間に位置するととも
に、このフレキシブルラック23に沿うレールラック2
4が設けられている。このレールラック24は、図1及
び図3に示すように長尺な平板状の基板24aの上面2
4b及び下面24cの両面に前述したフレキシブルラッ
ク23と同構成のものが貼設されている。すなわち、こ
のレールラック24の両歯面24b,24cは、フレキ
シブルラック23の歯23bと対向するとともに、この
フレキシブルラック23の歯23bのピッチと同一なピ
ッチの歯24dとなっている。
【0017】このレールラック24と、フレキシブルラ
ック23の各々対向する歯面間には、図3に示すよう
に、一対のピニオン25,26が配設されている。各ピ
ニオン25,26は歯のピッチが同一でレールラック2
4の上面24b側と下面24c側とにそれぞれ位置し、
レールラック24及びフレキシブルラック23のそれぞ
れに噛合するようになっており、各ラック23,24間
を転動するようになっている。つまり、前記フレキシブ
ルラック23がレールラック24の回りを回動すること
で各ピニオン25,26はレールラック24の上面24
b及び下面24cを同速度、同距離ずつに相反する方向
に移動するようになっている。なお、各ピニオン25,
26は、図1に示すように、レールラック24の両端か
ら常に等距離となる互いに対称な位置とされている。
【0018】次に、これらピニオン25,26には、そ
れぞれランナー27,28が設けられている。各ランナ
ー27,28は、略円板状の基部の裏面中央に枢軸が突
出して設けられ、表面には取付孔が穿設された突片27
a,28aが設けられている。そして、ランナー27,
28は、その枢軸が前記ピニオン25,26の回転中心
の孔に回動自在に取付けられるようになっている。ま
た、これらランナー27,28の突片27a,28aに
は、ロープ29が固定される。
【0019】このロープ29は、図4の概略図に示すよ
うに、前記一対の帰還プーリ20,21を折り返し端と
し、各帰還プーリ20,21間に巻装されるとともに、
中途がレールフレーム2の両端に位置する各プーリ対の
各第1のプーリ10,18の外側及び各第2のプーリ1
1,19の第1のプーリ10,18側を通って架けら
れ、略コ字状に架設されている。
【0020】つまり、このロープ29は、コ字状のパタ
ーンで環状に循環移動するようになっており、レールラ
ック上面24bを転動する一方のピニオン25すなわち
一方のランナー27の移動軌道上に位置する各第1のプ
ーリ10,18間に架け渡される外周ロープ29aの一
部がこの一方のランナー27の突片27aに挿通して固
定され、また、レールラック下面24cを転動する他方
のピニオン26すなわち他方のランナー28の移動軌道
上に位置する各第2のプーリ11,19間に架け渡され
る内周ロープ29bの一部がこの他方のランナー28の
突片28aに挿通して固定されるようになっている。
【0021】また、このロープ29は、ナイロン等の樹
脂より形成される2本のロープで構成されるとともに、
各ロープを接続する各一方の端部30,31から前記ラ
ンナー27,28が固定される所定長さ間にそれぞれワ
イヤー等の可撓性を有する芯材が内装されている。
【0022】この各ロープが接続する2ヶ所の端部3
0,31の一方30は、一方の帰還プーリ20とこのプ
ーリ20に対向するプーリ対の第1,第2のプーリ1
0,11との間に往復一対となるロープ29の一方側、
本実施例では第1のプーリ10とこの一方の帰還プーリ
20との間となる外周側29aのロープ29に位置し、
他方の接続端部31は、他方の帰還プーリ21とこのプ
ーリ21に対向するプーリ対の第1,第2のプーリ1
8,19との間の往復一対となるロープ29の一方で、
前記一方の帰還プーリ20側の一方の接続端部30と同
方向に移動するロープ、本実施例では第2のプーリ19
とこの他方の帰還プーリ21との間となる内周側のロー
プ29bに位置している。これら接続端部30,31の
位置は、レールフレーム2からの距離が同一となるよう
に設定され、前述した第1のプーリ10または第2のプ
ーリ19と帰還プーリ20,21との間でのみ同方向に
移動可能であり、その移動範囲は前記ランナー27,2
8の移動範囲内を最長とされている。
【0023】すなわち、ロープ29の一方の接続端部3
0が設けられている外周側29aのロープ29はレール
ラック24上面24bを移動する一方のランナー27が
固定されているロープ29の延長上であり、他方の接続
端部31が設けられている内周側29bのロープ29は
レールラック下面24cを移動する他方のランナー28
が固定されているロープ29の延長上となっている。そ
して、図4中太線で示すように一方のランナー27と一
方の接続端部30の間のロープ29に前述した芯材が内
装され、また、他方のランナー28と他方の接続端部3
1との間のロープ29に芯材が内装されている。
【0024】このロープ29によれば、一方のランナー
27が図4中左方に位置するときは、ロープ29が環状
に接続形成されていることから、他方のランナー28が
図中右方に位置しており、各接続端部30,31は下
方、別言すると帰還プーリ20,21に最も接近してい
る位置となり、また、一方のランナー27が図中右方に
位置するときは、他方のランナー28が図中左方に位置
し、各接続端部30,31はレールフレーム2に最も接
近した位置となる。
【0025】次に、前述したレールフレーム2とロープ
29とにはカーテン33が取付けられている。このカー
テン33は、合成繊維などの織布生地にヒートセットな
どでプリーツ加工が施されているものである。このカー
テン33の両側縁33a,33bには、図5に示すよう
にプリーツ毎に一対のガイド孔34,35がそれぞれ設
けられ、前述したロープ29の前記各帰還プーリ20,
21と各プーリ対(第1,第2のプーリ10,18,1
1,19)間を往復する各一対ずつのロープ29がそれ
ぞれ挿通されるようになっている。
【0026】これらガイド孔34,35は、織布生地成
形時にししゅう加工等を行うことで得られるようになっ
ている。すなわち、生地を織布成形させると同時にガイ
ド孔34,35となる位置にししゅう加工を施し、ガイ
ド孔34,35の周縁を成形するようになっている。こ
のカーテン33の一方の縁部としての上縁部33cは、
前述したレールフレーム2の外側面としての下側面2c
に固定されている。また、このカーテン33の他方の縁
部としての下縁部33d、すなわちプリーツの最下段に
は金属板などの支持板が内装され、カーテン33が中央
で撓まないように真直に支持するようになっている。
【0027】そして、このプリーツの最下段の両側縁部
に形成されている各一対のガイド孔34,35の各一方
側34に、前記ロープ29の接続端部30,31がそれ
ぞれ固定されるようになっている。つまり、カーテン3
3は上縁部33cを固定端として、下縁部33dがロー
プ29の移動とともに上下に移動するようになってい
る。
【0028】次に以上のように構成された開閉装置1の
動作について説明する。まず、各ランナー27,28の
一方のランナー27がレールラック24の右端近傍、他
方の歯車13に近接した位置で、他方のランナー28が
レールラック24の左端近傍、一方の歯車9に近接した
位置のとき、ロープ29の一対の接続端部30,31は
レールフレーム2に近接しており、カーテン33のプリ
ーツが全て折り畳まれ、カーテン33は全開状態となっ
ている。このとき、各歯車9,13は常に引張コイルバ
ネ16の引張付勢力が働いており、フレキシブルラック
23は、たわまないとともに、各歯車9,13の回転が
起らず、カーテン33はその自重で落下することはな
い。
【0029】次に、カーテン33を閉める場合、カーテ
ン33の下縁部33dを掴み持ち、この下縁部33dを
引き下げることで閉動作を行う。この閉動作中は、カー
テン33の両側縁33a,33bに固定されたロープ2
9が引っ張られ、各ランナー27,28が同時に移動
し、各ピニオン25,26がレールラック24の上下面
24b,24cを互いに相反方向に転動する。すると、
フレキシブルラック23がこれらピニオン25,26の
転動により回転し、両端の各歯車9,13が回動する。
【0030】カーテン33を最下端、すなわち、帰還プ
ーリ20,21まで下降させ全閉状態とさせると、ロー
プ29を介して移動するランナー27,28の一方のラ
ンナー27はレールラック24の左端近傍へ、他方のラ
ンナー28はレールラック24の右端近傍へ移動する。
【0031】次にカーテン33を、この全閉状態から開
放するには、カーテン33の下縁部33dを掴み、上方
へと持ち上げることで開動作を行う。この開動作では、
カーテン33の下縁部33dの両側縁33a,33bに
固定されるロープ29が、その両接続端部30,31よ
り各ランナー27,28までに芯材が内装されているた
め、持ち上げ動作にてロープ29がたるむことなく上方
へ循環移動する。すなわち、この芯材入りのロープ29
によって各ランナー27,28は同時に移動し、各ピニ
オン25,26がレールラック24の両面24b,24
cを互いに相反する方向に転動する。また転動時に各ピ
ニオン25,26は、フレキシブルラック23が両歯車
9,13の引張付勢によってたるまないことにより、各
ラック23,24との噛合が脱落することなく転動す
る。
【0032】また、カーテン33を中途で停止させ半開
き状態とする場合は、全開状態と同様、各歯車9,13
が常に引張コイルバネ16の引張付勢の働きでフレキシ
ブルラック23が回転せず、各ピニオン25,26を任
意の位置で停止させ、ロープ29を停止させるので、そ
の位置からカーテン33が下降することはない。
【0033】従って以上のように構成された開閉装置1
では、レールフレーム2に沿い、レールラック24の上
下面24b,24cを転動するランナー27,28によ
って回転するフレキシブルラック23が、柔軟性に富む
織布テープ23aに硬質な歯を圧着成型した厚みの少な
い形状であり、このフレキシブルラック23によって回
動する歯車9,13を小径に形成させることができるの
で、レールフレーム2を細形に形成することができ、こ
れにより、例えば自動車のリアウィンドの一方の窓枠に
のみ取付けるだけとなり、省スペース化が図れ、このリ
アウィンドの窓開口を妨げることがなくなる。
【0034】また、カーテン33をプリーツ加工したの
で、カーテン33を全開させた際に、カーテン33のプ
リーツが全て折り畳まれるのでカーテン溜りが最小限に
抑えられる。また、カーテン33の開閉方向を上下方向
としたので、太陽光の傾斜角度に対応させることがで
き、最適な遮光を行える。
【0035】さらにカーテン33にガイド孔34,35
を形成し、ロープ29に挿通させランナー27,28の
移動によってカーテン33を開閉動作させる構成である
ため、カーテン33を支持するランナー27,28を多
数必要とせず、これにより部品数を少なく構成させるこ
とができる。
【0036】本実施例ではレールフレーム2が上方に配
設され、カーテン33を下降させることで閉状態とする
構造とした例について述べたが、レールフレーム2を下
方に配設し、カーテン33を上昇させることで閉状態と
する構造でもよい。この場合、自動車等のリヤウィンド
の下窓枠に取付けることが出来、リヤウィンドの傾斜が
緩やかな角度で、上窓枠が後部座席に真上に位置する形
状の自動車に取付ければ、後部座席に着席する乗員の頭
部に当たることがない。
【0037】また、上述のようにこの開閉装置1を上下
にカーテンを開閉させずに左右にカーテンを開閉するよ
うに配設してもよい。この場合、レールフレーム2の位
置を左側また右側に略垂直に配設する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明による開閉装
置は、レールフレームに沿い、レールラックの両面を転
動する一対のランナーによって回転するフレキシブルラ
ックが、柔軟性に富む織布テープに硬質な歯を圧着成型
した厚みの少ない形状であり、このフレキシブルラック
によって回動する歯車を小径に形成させることができる
ので、レールフレームを細形に形成することができ、省
スペース化を図れるという効果がある。また、このフレ
キシブルラックやランナー等が1本のレールフレームに
収められているため、例えば自動車のリアウィンドの上
窓枠にのみ取付けるだけとなり、リアウィンドの窓開口
を妨げることがなくなるという効果がある。
【0039】さらに、カーテンを例えば上下方向の開閉
とした場合、太陽光の傾斜角度に応じた遮光が行なえる
という効果がある。
【0040】また、カーテンが一端から他端へ移動して
開閉する構造とされているので、カーテンによる隙間が
発生しないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉装置の一実施例を示す一部裁
断正面図。
【図2】同実施例による開閉装置の一部の拡大正面図。
【図3】同実施例による開閉装置のフレキシブルラッ
ク、レールラック及びランナーの拡大正面図。
【図4】同実施例によるロープの巻装状態を示す概略
図。
【図5】カーテンの側部を示す概略斜視図。
【符号の説明】
1 開閉装置 2 レー
ルフレーム 2a 外側面(下側面) 4 駆動
部 9,13 歯車 10,1
8 第1のプーリ 11,19 第2のプーリ 20,2
1 帰還プーリ 23 フレキシブルラック 23a
織布テープ 23b 歯 24 レ
ールラック 24b 上面 24c
下面 24d 歯 25,2
6 ピニオン 27,28 ランナー 29 ロ
ープ 33 カーテン 33a
一方の側縁 33b 他方の側縁 33c
一方の縁部(上縁部) 33d 他方の縁部(下縁部) 34,3
5 ガイド孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールフレーム(2)の両端に配設され
    るとともに、互いに相反する方向に付勢される一対の歯
    車(9,13)と、 織布テープ(23a)に樹脂製の歯(23b)が所定ピ
    ッチで圧着成型され、無端なリング状に形成されるとと
    もに、前記各歯車(9,13)間に巻架されるフレキシ
    ブルラック(23)と、 前記各歯車(9,13)間に位置し、前記フレキシブル
    ラック(23)に沿って配設されるとともに、両面(2
    4b,24c)に前記フレキシブルラック(23)と同
    ピッチの歯(24d)が形成され、該両面の各歯(24
    d)が前記フレキシブルラック(23)の歯(23b)
    と対向するレールラック(24)と、 前記レールラック(24)の両面(24b,24c)に
    それぞれ位置し、該レールラック(24)の各歯(24
    d)と該各歯(24d)に対向する前記フレキシブルラ
    ック(23)の各歯(23b)とにそれぞれ噛み合い、
    各ラック(23,24)間を転動自在となるとともに、
    前記レールラック(24)の両面(24b,24c)を
    同時に相反する方向に移動する一対のピニオン(25,
    26)と、 前記各ピニオン(25,26)に回動自在に軸支され
    該ピニオン(25,26)とともに前記レールフレーム
    (2)に沿って移動する一対のランナー(27,28)
    と、前記一対のランナー(27,28)の一方のランナー
    (27)の移動軌道上に位置するとともに、前記 一対の
    歯車(9,13)の各近傍に配設された一対の第1のプ
    ーリ(10,18)と、前記一対のランナー(27,28)の他方のランナー
    (28)の移動軌道上に位置するとともに、前記 各第1
    のプーリ(10,18)に隣接し、かつこれら第1のプ
    ーリ(10,18)より互いにやや近接した位置に設け
    られた一対の第2のプーリ(11,19)と、前記第1のプーリ(10,18)と第2のプーリ(1
    1,19)からなり前記各歯車(9,13)の各近傍と
    なる各プーリ対の間隔距離と略同距離の間隔に設定さ
    れ、これらプーリ対の 各々より所定距離離れた対向位置
    に配設される一対の帰還プーリ(20,21)と、 前記一対の帰還プーリ(20,21)間に巻装されると
    ともに、各帰還プーリ(20,21)の対向位置の前記
    各プーリ対における各第1のプーリ(10,18)の外
    側及び各第2のプーリ(11,19)の第1のプーリ
    (10,18)側を通って、略コ字状に架設され、該コ
    字状のパターンで環状に循環移動し、かつ、各プーリ対
    の間を移動自在な前記各ランナー(27,28)に固定
    され、各ランナー(27,28)の固定位置より所定長
    さ間に可撓性を有する芯材が内装されたロープ(29)
    と、 前記レールフレーム(2)の外側面(2c)に一方の縁
    部(33c)が固定されるとともに、前記各帰還プーリ
    (20,21)のうちの一方の帰還プーリ(20)と該
    帰還プーリ(20)に対向する第1及び第2のプーリ
    (10,11)との間の往復一対のロープの一方に他方
    の縁部(33d)の一端(33a)が固定され、他方の
    帰還プーリ(21)と該帰還プーリ(21)に対向する
    第1及び第2のプーリ(18,19)との間の往復一対
    のロープのうち前記一端(33a)が固定される一方の
    ロープと同方向に移動する一方のロープに前記他方の縁
    部(33d)の他端(33b)が固定され、かつ、両側
    縁(33a,33b)にそれぞれ所定間隔に複数穿設さ
    れた一対のガイド孔(34,35)に前記両往復一対の
    ロープ(29)が挿通されたカーテン(33)と、 を具備したことを特徴とする開閉装置。
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