JP3043295U - 垂直移動ローラカーテン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 電気機械または手動で正確かつ確実に垂直に
移動させることができるローラカーテンの提供。 【解決手段】 垂直移動する窓用ローラカーテンは自己
巻回上方ローラ（２）上に巻回され、リンク５によつて
内部ネジ山を有するスライダ６に接続された堅固な水平
横棒４にその下端を固着した薄い可撓性材料のカーテン
からなり、スライダの内部ネジ山と噛合する整合ネジ山
を備えた垂直ウオームネジ７と、被動軸９およびベベル
ギヤ対１０を介してウオームネジを駆動するギヤ付きモ
ータ８またはクランクとを有し、回転が、スライダを介
して、上下に動かされるカーテン１の下端を垂直に動か
すウオームネジに付与され、上方ローラ上で巻回かつ巻
き解きするようにリンクによつて接続される垂直および
水平部分バーからなる囲繞フレーム１１，１７を含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 本考案は窓用、特に鉄道客車窓に用いる電気機械または手動で作動する垂直移 動ローラカーテンに関するものである。

【０００２】 窓またはドア窓のガラスの内側を部分的又は全体的に被覆するように取付けた 垂直運動のローラカーテンは従来周知である。

【０００３】 かかるローラカーテンは家屋用窓または鉄道客車、バス、産業用車両、船およ びボート等の窓に使用され、そして一般に、摺動により、部分的にまたは全体的 に窓ガラスを被覆する織物、プラスチツクまたは他の適宜な材料のごとき薄い柔 軟な材料からなるパネルを備えている。かかるパネルは現在手で操作されそして その下端にドアまたは窓フレームの対向内側に配置された溝により案内されるス ライダを備えている。

【０００４】 かかる構成のローラカーテンは幾つかの欠点を有する。第１の欠点はこれらの 手動操作のローラカーテンが安定位置を取らずかつ安定位置を保持できず、特に 強い振動を受ける鉄道客車および車両において自動的にそれらの被覆範囲を変化 させてしまうことにある。第２の欠点は操作が非常に雑に行われた時に側部案内 スライダが詰まり、かくしてカーテンの運動を遮断するかまたはそれらを通路か ら外してスリツプさせてしまい、カーテンが役に立たなくなり、使用者を不快か つ不満にする。

【０００５】 これら公知の垂直移動カーテンはまた電気機械的に制御され得るが、この電気 機械駆動装置の故障または機能不全の場合に、カーテンは手動で操作させること ができない欠点がある。更に側部ガイドおよび電気機械駆動装置を有する水平に 互いに接続した帯片からなるブラインドが公知であり、これらの帯片はブライン ドが開けられるとき上方区域に重ねられ、ブラインドが閉止されるとき窓面上に 分配されるようになっている。これらの帯片ブラインドは帯片リンクの１つのみ の故障がブラインド全体を妨害しかつブラインドを使用できなくしてしまう欠点 を有する。また、垂直折り目部を有する水平移動カーテンも周知であるが、それ らの顕著な欠点は、とくに鉄道客車において、それらは窓を開放した時に使用す るときはずたずたに裂ける傾向がある。

【０００６】 本考案の目的は上述した公知のカーテンの欠点を除去することができる電気機 械または手動で垂直に移動させることができる薄い可撓性の材料から成るパネル 型ローラカーテンを提供することにある。

【０００７】 本考案は窓用、特に鉄道客車窓に用いる電気機械または手動で作動する垂直移 動ローラカーテンであって、該ローラカーテンは自己巻回軸方向ばねを備えた上 方回転ローラ上に巻回される柔軟な材料の薄いカーテンと、前記カーテンの下方 縁部に固定された堅固な材料の水平横棒と、リンクによつて前記横棒の両端部に 接続される内部整合ネジ山を有するスライダと、上記スライダの内部ネジ山と噛 合する整合ネジ山を有する垂直ウオームネジと、被動軸およびベベルギヤ対によ つて前記ウオームネジを作動する歯車付きモータまたは手動クランクと、リンク によつて接続された垂直および水平部分バーからなるフレームとから構成され、 前記モータまたは手動クランクを作動することにより、回転運動が前記ウオーム ネジに付与され、該ウオームネジが前記スライダによつて、前記カーテンの下方 縁部を垂直に動かし、下方に動かされるカーテンにより窓を被覆しまたは上方に 動かされるカーテンによつて窓を被覆解除しかつ前記上方ローラ上に再び巻き取 るようになっている。

【０００８】 本考案において、カーテンは下方両端部でスライダおよび対応するウオームネ ジからなる装置によつて作動され、両ウオームネジは駆動ギヤを介して単一の電 気ギヤ付きモータによつて制御される。その上方端においてカーテンは、カーテ ンを自動的に再び巻回しかつ裂けを防止する引っ張り力を印加する自己巻回ロー ラのまわりに巻回される。

【０００９】 ウオームネジおよび対応するスライダは水平面に対して高い進み角を有するネ ジ山を有し、その結果カーテンは電気機械駆動機構の故障の場合ににおいて手動 で操作すことができ、かかる場合においてカーテンは手で引っ張られる。

【００１０】 以下に本考案を添付図面に示した実施例について詳細に説明する。

【００１１】

【実施例】

図に関し、織物、プラスチツクまたは他の適宜な材料のような可撓性材料の薄 いパネル状カーテン１が自己巻回のために軸状ばね３を取付けた回転ローラ２の まわりに巻回されている。上述したカーテン１の上方縁部は自己巻回ローラ２に 固定される一方、下方縁部は縫い目または継ぎ目によって、金属または硬いプラ スチツクのごとき堅固な材料の帯片またはロツドのごとき適宜な形状の水平横棒 ４に固着されている。

【００１２】 上記横棒４の各端部には、整合ネジ山で垂直ウオームネジ７と噛合する内部整 合ネジ山を有するスライダ６に接続された取り外し可能なリンク５がある。ギヤ 付きモータ８は被動軸９およびギヤ比を減少し得るベベルギヤ対１０によつてウ オームネジ７を同時に駆動する。

【００１３】 基本的に、ギヤ付きモータ８を両方向に作動することにより、ウオームネジ７ は１方向にまたは反対方向に回転しかつ下方横棒４に接続され、カーテン１の下 方縁部を上方にまたは下方に押すネジ付きスライダ６の上昇または下降を生じる 。カーテン１が窓１９を被覆するために下方に引っ張られるとき、カーテンはば ね３の対向作用を克服して上方ローラ２から巻き解かれ、一方カーテンが上方に 引っ張られるとき、巻回ばね３の作用によりローラ２上に自動的に巻回する。

【００１４】 ウオームネジ７およびスライダ６の整合ネジ山は横方向水平面に対して広い進 み角βを有し、その結果電気機械駆動装置の故障または失敗の場合に、カーテン は逆に駆動される運動により手動で操作され得る。かかる手動操作により、電気 機械装置は引っ張られかつ慣性抵抗がカーテンを選ばれた位置に保持する。

【００１５】 本考案の目的によれば、摺動カーテンは行き詰まりの可能性なしにかつ安定し た位置決めにより釣り合った制御で静かに開閉することになる。

【００１６】 図面に示した実施例において、電気機械制御装置は窓の下方部分に配置されて いるが、本考案によれば、この制御装置を、自己巻回ローラ２の軸の内部にギヤ 付きモータ８の被動軸９を配置させかつ自己巻回ローラ２用の支持体として作用 する上方箱２０内にベベルギヤ対１０をおくことにより窓の上方部に配置するこ ともできる。

【００１７】 上述したカーテンはこれをとくに機能的にかつ良好に構成する囲繞フレームを 備えている。側部支柱は好ましくは内側に向かい合っているスロツト１２を形成 している箱型部分１１からなっている。箱型部分１１の各々の内部にはウオーム ネジ７および関連のスライダ６が配置され、スロツト１２はカーテン１の横棒４ を接続するリンク５を通過および摺動をさせることができる。箱型部分１１は外 部接合板１６の止めネジ１５を取付けた１つまたはそれ以上の小さい板１４を収 容するのに適する側端対向フランジを窓の内側に備えたチヤンネル断面形状１３ を有する。板１６との上記固着装置は支柱１１を横棒１７に接続する。

【００１８】 フレームを現場において固定するために、下方横棒１７が、図２に例として示 されるように、二重チヤンネル部分の形状を有しても良い。

【００１９】 垂直１１および水平枠部分１７はもちろん種々の形状を有し、かつまたそれら の接続装置は異なっても良い。

【００２０】 本考案はまた独立の蚊除けネツトとしてまたは薄くかつ柔軟なネツトのかかる 蚊除けネツトが自己巻回ローラ２上に巻回されかつ記載された電気機械装置によ つて作動されるカーテンと組み合わせて使用することができる。

【００２１】 ギヤ付きモータ８はカーテンが手で作動されるようにクランクに置き換えるこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のカーテンおよび関連のフレームの一部
縦断正面図である。

【図２】第１図のＸ−Ｘ軸線に沿うカーテンの断面図で
ある。

【図３】カーテンフレームを形成する部分バーの接合部
を示す拡大正面図である。

【図４】第３図のＹ−Ｙ軸線によるフレームの長手方向
断面図である。

【図５】第３図のＺ−Ｚ軸線によるフレームの断面図で
ある。

【符号の説明】

１ カーテン ２ 自己巻回ローラ ３ 軸方向ばね ４ 水平横棒 ５ リンク ６ スライダ ７ ウオームネジ ８ ギヤ付きモータ ９ 被動軸 １０ ベベルギヤ対 １１ フレーム（箱型部分） １２ 長手方向スロツト １３ チヤンネル部分 １４ 小さい板（リンク） １５ 止めネジ（リンク） １６ 板（リンク） １７ フレーム（二重チヤンネル部分） １９ 窓 ２０ 上方箱

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 窓用、特に鉄道客車窓に用いる電気機械
   または手動で作動する垂直移動ローラカーテンにおい
   て、 自己巻回軸方向ばね（３）を備えた上方回転ローラ
   （２）上に巻回される柔軟な材料の薄いカーテン（１）
   と、 前記カーテン（１）の下方縁部に固定された堅固な材料
   の水平横棒（４）と、 リンク（５）によつて前記横棒（４）の両端部に接続さ
   れる内部整合ネジ山を有するスライダ（６）と、 上記スライダ（６）の内部ネジ山と噛合する整合ネジ山
   を有する垂直ウオームネジ（７）と、 被動軸（９）およびベベルギヤ対（１０）によつて前記
   ウオームネジ（７）を作動するギヤ付きモータ（８）ま
   たは手動クランクと、 リンク（１４，１５，１６）によつて接続された垂直お
   よび水平部分バーからなるフレーム（１１，１７）とか
   ら構成し、 前記モータ（８）または手動クランクを作動することに
   より、回転運動を前記ウオームネジ（７）に付与可能に
   し、該ウオームネジが前記スライダ（６）によつて前記
   カーテン（１）の下方縁部を垂直に移動可能にし、下方
   に動かされるカーテンにより窓（１９）を被覆しまたは
   上方に動かされるカーテンによつて窓を被覆解除しかつ
   前記上方ローラ（２）上に再び巻取り可能にしたことを
   特徴とする垂直移動ローラカーテン。
2. 【請求項２】 前記ウオームネジ（７）および前記スラ
   イダ（６）の水平面に対する進み角（β）が電気機械装
   置の故障の場合に前記カーテン（１）の容易かつ安定し
   た手動操作を可能にしたことを特徴とする請求項１に記
   載の垂直移動ローラカーテン。
3. 【請求項３】 前記ベベルギヤ（１０）の比が前記ウオ
   ームネジ（７）にモータ（８）によつて加えられる回転
   速度を減少するようになつていることを特徴とする請求
   項１に記載の垂直移動ローラカーテン。
4. 【請求項４】 前記ギヤ付きモータ（８）、前記被動軸
   （９）、および前記ベベルギヤ対（１０）が前記ウオー
   ムネジ（７）より下方に配置されることを特徴とする請
   求項１に記載の垂直移動ローラカーテン。
5. 【請求項５】 前記ギヤ付きモータ（８）、前記被動軸
   （９）、および前記ベベルギヤ対（１０）が前記ウオー
   ムネジ（７）より上方に配置され、前記被動軸（９）が
   再巻回ローラ（２）の軸内に配置されかつ前記ベベルギ
   ヤ対（１０）が前記ローラ（２）を支持する上方箱（２
   ０）内に配置されることを特徴とする請求項１に記載の
   垂直移動ローラカーテン。
6. 【請求項６】 そのフレームが、例えば、関連のスライ
   ダ（６）を有する前記ウオームネジ（７）を収容する箱
   型部分バー（１１）からなる垂直側部支柱を備え、これ
   らの箱型部分（１１）が前記カーテン（１）の横棒
   （４）への前記リンク（５）の通過用長手方向スロツト
   （１２）を有し、これらの箱型部分（１１）がフレーム
   の組立てのために内方に屈曲されたフランジにより、そ
   れらの内包に向かい合う側でチヤンネル部分（１３）を
   備えたことを特徴とする請求項１に記載の垂直移動ロー
   ラカーテン。
7. 【請求項７】 そのフレームが、例えば、フレームの組
   立てのために内方に屈曲されたフランジにより単一また
   は二重チヤンネル部分（１７）からなる水平横棒を備え
   たことを特徴とする請求項１に記載の垂直移動ローラカ
   ーテン。
8. 【請求項８】 前記リンクが、例えば、止めネジ（１
   ５）を備えた、チヤンネル部分（１３，１７）に挿入さ
   れた小さい板（１４）により、前記チヤンネル部分のフ
   ランジ上の板（１６）からなり、かくして前記フレーム
   の支柱および横棒を接続することを特徴とする請求項４
   および５に記載の垂直移動ローラカーテン。
9. 【請求項９】 前記ギヤ付きモータ（８）が手動クラン
   クに置き換えられることを特徴とする請求項１に記載の
   垂直移動ローラカーテン。