JPH05115351A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JPH05115351A
JPH05115351A JP7355891A JP7355891A JPH05115351A JP H05115351 A JPH05115351 A JP H05115351A JP 7355891 A JP7355891 A JP 7355891A JP 7355891 A JP7355891 A JP 7355891A JP H05115351 A JPH05115351 A JP H05115351A
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rack
curtain
teeth
pulley
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Teruo Mori
照雄 森
Yoshitaka Hosoya
義隆 細谷
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MARUMAN SANGYO KK
Morito Co Ltd
Original Assignee
MARUMAN SANGYO KK
Morito Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーテンの全閉時に、カーテンの隙間が発生
せず、簡素な機構で省スペース化が図れるとともに、三
角形状等の窓にも対応する。 【構成】 レールフレーム2の両端に配設される各第
1,第2のプーリ10,18,11,19を介し、これ
ら各プーリの各々より所定距離離れた対向位置に配設さ
れる一対の帰還プーリ20,21と、レールフレーム2
に設けられた一対の折返しプーリ37,38との間に2
本のロープ29A,29Bをそれぞれ略L字状に巻装
し、このロープをL字状のパターンで環状に循環移動さ
せる。そして、これらロープ29A,29Bの帰還プー
リ20,21側にカーテン33の移動端を固定し、レー
ルフレーム2内のレールラック24の上下面をフレキシ
ブルラック23の回動によって転動移動するランナー2
7,28に各ロープの一部を固定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等のリヤ
ウィンドやサイドウィンドに設けられる室内カーテンの
開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のリヤウィンド等に設けられるカ
ーテンは、上下の窓枠部にレールをそれぞれ取付け、各
レールに複数のランナーを摺動自在に設け、これら上下
のランナー間にカーテンを架け渡して張る構造が一般に
知られている。この従来のカーテンは、人が手で開閉す
る手動のカーテン構造の他に、近年では、モータ等を用
い、モータの電源のスイッチのオン/オフの制御にてカ
ーテンを開閉する機構が備えられたものがあった。この
ような自動車用のカーテンの開閉装置は、左右2枚で構
成されたカーテンを中央から左右方向に開閉する機構で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカーテンの開閉機構では、カーテンを摺動案内
するレールが上下に各1本ずつ設けられ、同一レール上
を2枚のカーテンが移動するので、カーテンを閉じた際
に中央で両カーテンは重ならず、隙間を生じる場合があ
る。また、近年、自動車の外形状が流線形状に成型され
ているため、リヤウィンドの傾斜が緩やかな角度とな
り、上窓枠が後部座席の真上に位置する形状となり、上
述したカーテの開閉機構では、後部座席に着席する乗員
の頭部にカーテンレールが当ってしまうという問題があ
る。さらに、このような従来のカーテンの開閉装置は、
左右の高さ寸法が同一であるために、略三角形状の自動
車のサイドウィンドに取付けることができない。つま
り、変則形状の窓等には不適当であるという欠点があ
る。
【0004】そこで、本発明は、上記問題点を解消する
ために、カーテンの全閉時に、カーテンの隙間が発生せ
ず、簡素な機構で省スペース化が図れるとともに、どの
ような形状の窓にも対応できるカーテンの開閉装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図1乃至図9を参
照して説明する。本発明の開閉装置1は、駆動部4によ
って回転駆動する駆動歯車9と、前記駆動歯車9に対し
て所定距離離れて設けられる少なくとも1以上の従動歯
車13と、織布テープ23aに樹脂製の歯23bが所定
ピッチで圧着成型され、無端なリング状に形成されると
ともに、前記駆動歯車9または従動歯車13と該歯車
9,13に並設された従動歯車13とに巻架される少な
くとも1以上のフレキシブルラック23と、前記各歯車
9,13に巻架された前記フレキシブルラック23の各
歯車9,13間に位置し、該フレキシブルラック23に
沿って配設されるとともに、両面24b,24cに前記
フレキシブルラック23と同ピッチの歯24dが形成さ
れ、該両面24b,24cの各歯24dが前記フレキシ
ブルラック23の歯23bと対向するレールラック24
と、前記レールラック24の少なくとも片面24b,2
4cに位置し、該レールラック24の歯24dと該歯2
4dに対向する前記フレキシブルラック23の歯とにそ
れぞれ噛み合い、各ラック23,24間を転動するピニ
オン25,26と、前記ピニオン25,26に回動自在
に軸支されるランナー27,28と、前記フレキシブル
ラック23が巻架され対を構成する前記駆動歯車9およ
び従動歯車13の少なくともいずれか一方の近傍に設け
られる第1のプーリ10,18と、前記第1のプーリ1
0,18に隣接して設けられる第2のプーリ11,19
と、前記歯車9,13の近傍に設けられる第1,第2の
プーリ10,11,18,19より所定距離離れた対向
位置に配設される帰還プーリ20,21と、前記フレキ
シブルラック23とレールラック24との間を転動する
前記ランナー27,28の移動軌道の延長線上で、前記
第1,第2のプーリ10,18,11,19より所定距
離離れた位置に配設される折返しプーリ37,38と、
前記帰還プーリ20,21と折返しプーリ37,38と
の間に巻装されるとともに、前記第1及び第2のプーリ
10,18,11,19を介し、略L字状に架設され、
該L字状のパターンで環状に循環移動し、かつ、前記第
1,第2プーリ10,18,11,19と折返しプーリ
37,38との間に位置するランナー27,28に固定
されるロープ29A,29Bと、前記帰還プーリ20,
21と、該帰還プーリ20,21に対向する第1及び第
2のプーリ10,18,11,19との間の往復一対の
ロープ29A,29Bの一方に移動端の一部が固定され
たカーテン33と、を具備したことを特徴としている。
【0006】
【作用】駆動部4により駆動歯車9が回転駆動し、この
駆動歯車9に対して所定距離離れた従動歯車13との間
に巻架されたフレキシブルラック23が回動する。各歯
車9,13間に配設されたレールラック24の少なくと
も片面に配設されたピニオン25(26)はフレキシブ
ルラック23の回動により、このフレキシブルラック2
3とレールラック24との間を転動する。ピニオン25
(26)に軸支されたランナー27(28)は、レール
ラック24に沿って移動する。そして、帰還プーリ20
(21)と折返しプーリ37(38)間に巻装されると
ともに、第1,第2のプーリ10,18(11,19)
を介して略L字状のパターンで環状に循環移動するロー
プ29A(29B)が、前記ランナー27(28)に固
定され、また、このランナー27(28)にカーテン3
3の移動端の一部が固定されることにより、このカーテ
ン33は開閉作動する。
【0007】
【実施例】まず、この開閉装置1は、図1に示すように
レールフレーム2を上方に配設して、カーテン33を上
下方向に移動させることで開閉を行うようになってい
る。レールフレーム2は断面が略コ字状に形成され、例
えば自動車のサイドウィンドの上窓枠に沿って固定され
るようになっている。このレールフレーム2の一端2a
には、ハウジングケース3が設けられ、このハウジング
ケース3内に駆動部4が配設されている。この駆動部4
は、図2に示すようにモータ5と、中間歯車6、クラッ
チ歯車7とで構成されている。モータ5はハウジングケ
ース3に斜めに固定されており、その斜め上方に延出す
る出力軸5aにはウォームギア8が設けられている。中
間歯車6はこのウォームギア8と噛合し、駆動力が伝達
されるようになっている。また、クラッチ歯車7は中間
歯車6の側傍に軸支され、この中間歯車6と噛合してい
る。
【0008】次に、この駆動部4には駆動歯車9が連動
連結されている。この駆動歯車9は、図3に示すように
前記クラッチ歯車7と同軸に軸支されているとともに、
このクラッチ歯車7とクラッチを介して設けられ、前記
モータ5の動力が伝達されるようになっている。そし
て、この駆動歯車9は、後述するフレキシブルラック2
3と噛合するようになっている。また、この駆動部4及
び駆動歯車9が設けられているハウジングケース3近傍
には、一組のプーリ10,11が設けられている。これ
らプーリは、前記駆動歯車9の近傍に位置し、一方の第
1のプーリ10はハウジングケース3の上側に回動自在
に設けられ、第2のプーリ11は第1のプーリ10の左
下側に所定間隔をおいて設けられている。
【0009】次に、レールフレーム2の他端2bには、
前記駆動部4が設けられているハウジングケース3と同
形状のハウジングケース12が設けられ、従動歯車13
が設けられている。この従動歯車13は前記駆動歯車9
と略同形状に形成され、図4に示すように略ロ字形状の
移動枠14の一側部14aに回転自在に軸支されてい
る。この移動枠14は、ハウジングケース12に固定さ
れている略コ字形状のガイド枠15の内側に摺動自在に
配設されている。また、この移動枠14の他側部14b
には、引張コイルバネ16の一端が連結されている。こ
の引張コイルバネ16の他端は、前記ガイド枠15の側
部15aに設けられた調整ネジ17に連結されている。
また、この従動歯車13が設けられているハウジングケ
ース12近傍には図4に示すように1組のプーリ18,
19が設けられている。これらプーリ18,19は、前
述した駆動部4側のハウジングケース3に設けられた第
1及び第2のプーリ10,11とそれぞれ対となってお
り、一方の第1のプーリ18はハウジングケース12の
上側に設けられ、第2のプーリ19は第1のプーリ18
の右下側に設けられている。
【0010】また、レールフレーム2の両端2a,2b
の下方で、レールフレーム2の両端2a,2bの各ハウ
ジングケース3,12近傍に設けられている各第1,第
2のプーリ10,18,11,19に対向する所定距
離、例えば自動車のサイドウィンドの両側の高さ分離れ
た位置には、図1に示すように、一対の帰還プーリ2
0,21が設けられている。これら帰還プーリ20,2
1は、それぞれ2個1組のプーリ20a,21aと、こ
れらプーリ20a,21aを回動自在に支持するブラケ
ット20b,21bで大略構成されている。そして、ブ
ラケット20b,21bを前記自動車のサイドウィンド
等の下窓枠両端近傍に固定するようになっている。
【0011】次に、前述した従動歯車13と駆動歯車4
とには、フレキシブルラック23が巻架されている。こ
の、フレキシブルラック23は、ナイロン繊維等により
成形された織布テープ23aに、硬質合成樹脂製の歯2
3bを所定ピッチで圧着成型させ、無端なリング状に形
成したものである。すなわち、駆動歯車9の回動が、こ
のフレキシブルラック23を介して従動歯車13に伝達
されレールフレーム2内を回動するとともに、このフレ
キシブルラック23のたるみを従動歯車13側に設けら
れた前記引張コイルバネ16によって防止するようにな
っている。
【0012】次に、レールフレーム2には、歯23bを
内方に向け長円状に回動するフレキシブルラック23の
間に位置するとともに、このフレキシブルラック23に
沿うレールラック24が設けられている。このレールラ
ック24は、図1及び図5に示すように長尺な平板状の
基板24aの上面24b及び下面24cの両面に前述し
たフレキシブルラック23と同構成のものが貼設されて
いる。すなわち、このレールラック24の両歯面24
b,24cは、フレキシブルラック23の歯23bと対
向するとともに、このフレキシブルラック23の歯23
bのピッチと同一なピッチの歯24dとなっている。こ
のレールラック24と、フレキシブルラック23の各々
対向する歯面間には、図5に示すように、それぞれピニ
オン25,26が配設されている。一方のピニオン25
は、レールラック24の上面24bに位置し、このレー
ルラック24とフレキシブルラック23とに噛合し、他
方のピニオン26はレールラック24の下面24cに位
置し、このレールラック24とフレキシブルラック23
と噛合して各ラック23,24間を転動するようになっ
ている。これらピニオン25,26は、ピッチ円直径及
び歯数をそれぞれ変えて形成されている。すなわち、一
方のピニオン25に対し、他方のピニオン26はピッチ
円直径を小径に形成し、かつ歯数を少なく形成してい
る。そして、前記フレキシブルラック23が駆動部4及
び駆動歯車9によってレールラック24の回りを回動す
ることで、各ピニオン25,26は、レールラック24
の上面24b及び下面24cを相反する方向に移動する
とともに、一方のピニオン25に対し、他方のピニオン
26が速く移動するようになっている。
【0013】次に、これらピニオン25,26には、そ
れぞれランナー27,28が設けられている。一方のピ
ニオン25に設けられている一方のランナー27は、枢
軸の一端に円板状の取付片27aが連続して形成された
形状で、取付片27aには枢軸の軸線に対して直交する
方向に穿設された固定孔が設けられている。また、他方
のピニオン26に設けられている他方のランナー28
は、図9に示すように前記一方のランナー27と略同形
状に形成されるとともに、枢軸と平行に支持軸28bが
連結されている。そして、これらランナー27,28
は、その枢軸が前記ピニオン25,26の回転中心の孔
に回動自在に取付けられるようになっており、他方のラ
ンナー28の支持軸28bは他方のピニオン26と噛み
合うフレキシブルラック23を挟みこみ支持するように
なっている。
【0014】次に、前述したフレキシブルラック23と
レールラック24との間を転動する前記各ランナー2
7,28の移動軌道上となるレールフレーム2には一対
の折返しプーリ37,38が設けられている。一方の折
返しプーリ37は、図1及び図8に示すように一方のラ
ンナー27の移動軌道の延長線上であるとともに、従動
歯車13側に設けられた第1,第2のプーリ18,19
より所定距離離れ、駆動歯車9に近接したフレキシブル
ラック23とレールラック24の上面24bとの間に設
けられている。また、他方の折返しプーリ38は、他方
のランナー28の移動軌道の延長線上であるとともに、
駆動歯車9側に設けられた第1,第2のプーリ10,1
1より所定距離離れ、従動歯車13に近接したフレキシ
ブルラック23とレールラック24の下面24cとの間
に設けられている。
【0015】次に、前記各ランナー27,28の取付片
27a,28aにはそれぞれロープ29A,29Bが固
定されている。このロープ29A,29Bは、ナイロン
等の樹脂より形成されたもので、図6の概略図に示すよ
うに、一方のロープ29Aは、一方の帰還プーリ20と
一方の折返しプーリ37との間に巻装されるとともに、
中途が従動歯車13側の第1のプーリ18及び第2のプ
ーリ19に架かり、略L字状に架設されている。また、
他方のロープ29Bは、他方の帰還プーリ21と他方の
折返しプーリ38との間に巻装されるとともに、中途が
駆動歯車9側の第1のプーリ10及び第2のプーリ11
に架かり、略L字状に架設されている。つまり、各ロー
プ29A,29Bは、L字状のパターンで環状に循環移
動するようになっている。そして、一方のロープ29A
の一部が、レールラック上面24bを移動する一方のラ
ンナー27の取付片27aに挿通されて固定され、ま
た、第2のロープ29Bの一部が、レールラック下面2
4cを移動する他方のランナー28の取付片28aに挿
通され固定されるようになっている。
【0016】また、これらロープ29A,29Bは、そ
れぞれ接続端部30,31を有している。一方のロープ
29Aの接続端部30は、一方の帰還プーリ20と、こ
のプーリ20に対向する第1,第2のプーリ18,19
との間の往復一対となるロープ29Aの一方側、本実施
例では第1のプーリ18と、この一方の帰還プーリ20
との間となる外周側29Aaのロープに位置する。ま
た、他方のロープ29Bの接続端部31は、他方の帰還
プーリ21と、このプーリ21に対向する第1,第2の
プーリ10,11との間の往復一対となるロープ29B
の一方で、前記一方の帰還プーリ20側の接続端部30
と同方向に移動するロープ、本実施例では、第2のプー
リ11と他方の帰還プーリ21との間となる内周側のロ
ープ29Baに位置する。これら接続端部30,31
は、前述した第1または第2のプーリ18,11と、帰
還プーリ20,21との間でのみ同方向に移動可能とな
っている。すなわち、一方のロープ29Aの接続端部3
0が設けられている外周側29Aaのロープは、レール
ラック24の上面24bを移動する一方のランナー27
が固定されているロープ29Aの延長上であり、他方の
ロープ29Bの接続端部が設けられている内周側29B
aのロープ29Bは、レールラック24の下面24cを
移動するランナー28が固定されているロープ29Bの
延長上となっている。そして、一方のランナー27が図
6中左方に位置するときは、フレキシブルラック23に
よって他方のランナー28が同時に相反する方向に移動
されるように構成されていることから、他方のランナー
28は図中右方に位置しており、各接続端部30,31
は下方、別言すると帰還プーリ20,21に接近した位
置となり、また、一方のランナー27が右方に位置する
ときは他方のランナー28は左方に位置し、各接続端部
30,31はレールフレーム2に最も接近した位置とな
る。
【0017】次に、前述したレールフレーム2と各ロー
プ29A,29Bとにはカーテン33が取付けられてい
る。このカーテン33は、合成繊維などの織布生地にヒ
ートセットなどでプリーツ加工が施されているものであ
る。このカーテン33の両側縁33a,33bには、図
7に示すようにプリーツ毎に一対のガイド孔34,35
がそれぞれ設けられ、前述したロープ29A,29Bの
前記各帰還プーリ20,21と各第1,第2のプーリ1
0,18,11,19間を往復する各一対ずつのロープ
がそれぞれ挿通されるようになっている。これらガイド
孔34,35は、織布生地成形時にししゅう加工等を行
うことで得られるようになっている。すなわち、生地を
織布成形させると同時にガイド孔34,35となる位置
にししゅう加工を施し、ガイド孔34,35の周縁を成
形するようになっている。
【0018】このカーテン33の上縁部33cは、前述
したレールフレーム2の下側面2cに固定されている。
また、このカーテン33の移動端としての下縁部33
d、すなわちプリーツの最下段には金属板などの支持板
が内装され、カーテン33が中央で撓まないように真直
に支持するようになっている。そして、このプリーツの
最下段の両側縁部に形成されている各一対のガイド孔3
4,35の各一方側34に、前記ロープ29A,29B
の接続端部30,31がそれぞれ固定されるようになっ
ている。つまり、カーテン33は上縁部33cを固定端
として、下縁部33dがロープ29の移動に従い上下に
移動するようになっている。
【0019】次に以上のように構成された開閉装置1の
動作について説明する。まず、各ランナー27,28の
一方のランナー27がレールラック24の右端近傍、駆
動歯車9に近接した位置で、他方のランナー28がレー
ルラック24の左端近傍、従動歯車13に近接した位置
のとき、ロープ29の一対の接続端部30,31はレー
ルフレーム2に近接しており、カーテン33のプリーツ
が全て折り畳まれ、カーテン33は全開状態となってい
る。このとき、電源スイッチ(図示せず)はオフで駆動
部4のモータ5は停止しており、各歯車6,7,9は回
転せず、また、従動歯車13は常に引張コイルバネ16
の付勢力が働いておりフレキシブルラック23にたるみ
を発生させないので、カーテン33はその自重で落ちる
ことがない。
【0020】次に、電源スイッチをオンとして駆動部4
のモータ5が作動し、中間歯車6及びクラッチ歯車7を
介して、駆動歯車9が回転するとフレキシブルラック2
3がこの駆動歯車9と従動歯車13との間を回動する。
すると、各ピニオン25,26がレールラック24の上
面24b及び下面24cを転動し、各ピニオン25,2
6にそれぞれ設けられたランナー27,28の一方のラ
ンナー27はレールラック24の上面24b側を左方
へ、他方のランナー28はレールラック24の下面側2
4cを右方へそれぞれ移動する。同時にこれらランナー
27,28に固定されたロープ29A,29Bがそれぞ
れ回動して、一方の帰還プーリ20側の往復一対のロー
プ29Aの外周側29Aa及び他方の帰環プーリ21側
の往復一対のロープ29Bの内周側29Baの各々に位
置した一対の接続端部30,31は、同時に下方へ移動
し、これら接続端部30,31に固定されたカーテン3
3の下端部33dが下がり、カーテン33は閉動作とな
る。閉動作中の各ロープ29A,29Bは、各々に固定
されているランナー27,28が各々のピニオン25,
26の歯数の違いから移動速度が異なり、一方のロープ
29Aに対し、他方のロープ29Bはやや速く回動し
て、カーテン33は斜めに下降する。
【0021】カーテン33が最下端、すなわち帰還プー
リ20,21まで下降すると、カーテン33の下縁部3
3dは上縁部33cに対して傾斜して全閉状態となる。
そしてカーテン33が固定されているロープ29は停止
し、各ランナー27,28も移動を停止する。すると、
各ランナー27,28のピニオン25,26と噛合して
いるフレキシブルラック23の回動は停止し、駆動歯車
9も回動を停止する。この時、モータ5は、電源スイッ
チがオンのままであり回転し続けているが、駆動歯車9
とクラッチ歯車7との間にクラッチが設けられているこ
とから、このモータ5の過剰負荷は駆動歯車9側へ伝達
されることがない。つまり、電源スイッチのオフ動作が
遅れても各部に負担が掛ることはない。
【0022】また、カーテン33を中途で停止し半開き
状態とするには、任意の位置で電源スイッチをオフにす
れば前述したカーテン33の全開状態と同様にカーテン
33は下降せずに停止する。
【0023】従って、以上のように構成された開閉装置
では、各ランナー27,28を左右に移動させるための
フレキシブルラック23が、織布テープ23aに歯23
bを圧着成型して形成させたので厚みが少なく、このフ
レキシブルラックを回動させるスペースがごくわずかで
形成され、レールフレーム2なども細径に形成させるこ
とができる。これにより、取付ける場所を広く必要とし
ないので、例えば自動車のウィンドを妨げることがな
く、視界を広く保つことができる。
【0024】また、各ランナー27,28の歯数を変え
ることにより、前述したように取付ける窓の形状、特に
左右窓枠の高さが異なる形状にも対応でき、自動車のサ
イドウィンドにも取付けられる。さらに、カーテン33
をプリーツ加工したので、カーテン33を全開させた際
にカーテン33のプリーツが全て折り畳まれるのでカー
テン溜まりが最小限に抑えられる。
【0025】また、カーテン33の開閉方向を上下方向
としたので、太陽光の傾斜角度に対応させることがで
き、最適な遮光を行える。さらにカーテン33にガイド
孔34,35を形成し、ロープ29A,29Bに挿通さ
せランナー27,28の移動によってカーテン33を開
閉動作させる構成であるため、カーテン33を支持する
ランナー27,28を多数必要とせず、これにより部品
数を少なく構成させることができる。
【0026】本実施例では駆動部4等が設けられるレー
ルフレーム2が上方に配設され、カーテン33を下降さ
せることで閉状態とする構造とした例について述べた
が、レールフレーム2を下方に配設し、カーテン33を
上昇させることで閉状態とする構造でもよい。この場
合、自動車等のリヤウィンドの下窓枠に取付けることが
出来、リヤウィンドの傾斜が緩やかな角度で、上窓枠が
後部座席の真上に位置する形状の自動車に取付ければ、
後部座席に着席する乗員の頭部に当たることがない。
【0027】また、上述のようにこの開閉装置1を上下
にカーテンを開閉させずに左右にカーテンを開閉するよ
うに配設してもよい。この場合、レールフレーム2の位
置を左側または右側に略垂直に配設する。
【0028】さらに、本実施例では、各ランナー27,
28が取付けられる各ピニオン25,26の歯数を変
え、構成した例について述べたが同一で構成してもよ
い。この場合、上窓枠と下窓枠が平行に形成された窓に
取付けることができる。
【0029】また、本実施例ではレールラック24の上
下面にピニオンが転動する例について述べたが、どちら
か一方でピニオンを1つで構成してもよい。この場合
は、折返しプーリや帰還プーリ、ロープを1方のみで構
成すればよく、三角形状の窓に三角形状のカーテンを開
閉させる装置となる。
【0030】さらに、図10に示すように、1つの駆動
歯車に複数の従動歯車を設け、複数のカーテンを同時に
開閉させるように構成してもよい。この例では、本実施
例で述べた構成に、さらに従動歯車13Aを並設し、各
従動歯車13,13A間にフレキシブルラック23Aを
巻架し、ロープ29CをL字状に巻装する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による開閉
装置は、カーテンを開閉移動させるためのランナーの移
動を、柔軟性に富む織布テープに硬質な歯を圧着成型し
た厚みの少ないフレキシブルラックで行わせ、このフレ
キシブルラックを回動させるための歯車を小形に形成で
きるよう構成したので、このフレキシブルラックを回動
させるためのスペースがごく僅かでよく、これにより、
この開閉装置を取付けるためのスペースを縮小させるこ
とができるという効果がある。
【0032】また、フレキシブルラックと歯車、ピニオ
ンという簡素な機構であり、カーテンの開閉を促すラン
ナーがカーテンの移動端に対して1つで、このカーテン
をロープで案内する構成であるので、これにより部品点
数が少なく簡素が構造で構成できる。
【0033】さらに、この開閉装置によれば、略L字状
に巻装されるロープを複数構成し、これらロープを連動
させることができるので、例えば自動車のサイドウィン
ドなど略三角形状の窓にも対応でき、異形のカーテンの
開閉が行えるという効果がある。
【0034】また、窓枠の一端から対向する他端へカー
テンを開閉させるので、カーテンの全閉時に隙間が発生
しないという効果がある。さらに、カーテンを上下方向
に開閉させる構成とした場合、太陽光の傾斜角度に応じ
た遮光が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉装置の第一実施例を示す一部
裁断正面図。
【図2】同実施例による開閉装置の駆動部側の拡大正面
図。
【図3】同平面図。
【図4】同実施例による開閉装置の従動歯車側の拡大正
面図。
【図5】同実施例による開閉装置のフレキシブルラッ
ク,レールラック及ひランナーの拡大正面図。
【図6】同実施例によるロープの巻装状態を示す概略
図。
【図7】カーテンの側部を示す概略斜視図。
【図8】図1におけるVII−VII線断面図。
【図9】図1におけるVIII−VIII線断面図。
【図10】他の実施例による開閉装置の概略正面図。
【符号の説明】
1 開閉装置 4 駆動部 9 駆動歯車 10,18
第1のプーリ 11,19 第2のプーリ 13 従動
歯車 20,21 帰還プーリ 23 フレ
キシブルラック 23a 織布テープ 23b 歯 24 レールラック 24b 上
面 24c 下面 24d 歯 25,26 ピニオン 27,28
ランナー 29A,29B ロープ 33 カー
テン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部(4)によって回転駆動する駆動
    歯車(9)と、 前記駆動歯車(9)に対して所定距離離れて設けられる
    少なくとも1以上の従動歯車(13)と、 織布テープ(23a)に樹脂製の歯(23b)が所定ピ
    ッチで圧着成型され、無端なリング状に形成されるとと
    もに、前記駆動歯車(9)または、従動歯車(13)
    と、該歯車(9,13)に並設された従動歯車(13)
    とに巻架される少なくとも1以上のフレキシブルラック
    (23)と、 前記各歯車(9,13)に巻架された前
    記フレキシブルラック(23)の各歯車(9,13)間
    に位置し、該フレキシブルラック(23)に沿って配設
    されるととともに、両面(24b,24c)に前記フレ
    キシブルラツク(23)と同ピッチの歯(24d)が形
    成され、該両面(24b,24c)の各歯(24d)が
    前記フレキシブルラック(23)の歯(23b)と対向
    するレールラック(24)と、 前記レールラック(24)の少なくとも片面(24b,
    24c)に位置し、該レールラック(24)の歯(24
    d)と該歯(24d)に対向する前記フレキシブルラッ
    ク(23)の歯とにそれぞれ噛み合い、各ラック(2
    3,24)間を転動するピニオン(25,26)と、 前記ピニオン(25,26)に回動自在に軸支されるラ
    ンナー(27,28)と、 前記フレキシブルラック(23)が巻架され対を構成す
    る前記駆動歯車(9)および従動歯車(13)の少なく
    ともいずれか一方の近傍に設けられる第1のプーリ(1
    0,18)と、 前記第1のプーリ(10,18)に隣接して設けられる
    第2のプーリ(11,19)と、 前記歯車(9,13)の近傍に設けられ第1及び第2の
    プーリ(10,11,18,19)より所定距離離れた
    対向位置に配設される帰還プーリ(20,21)と、 前記フレキシブルラック(23)とレールラック(2
    4)との間を転動する前記ランナー(27,28)の移
    動軌道の延長線上で、前記第1,第2のプーリ(10,
    18,11,19)より所定距離離れた位置に配設され
    る折返しプーリ(37,38)と、 前記帰還プーリ(20,21)と折返しプーリ(37,
    38)との間に巻装されるとともに、前記第1及び第2
    のプーリ(10,18,11,19)を介し、略L字状
    に架設され、該L字状のパターンで環状に循環移動し、
    かつ、前記第1及び第2のプーリ(10,18,11,
    19)と折返しプーリ(37,38)との間に位置する
    ランナー(27,28)に固定されるロープ(29A,
    29B)と、 前記帰還プーリ(20,21)と、該帰還プーリ(2
    0,21)に対向する第1及び第2のプーリ(10,1
    8,11,19)との間の往復一対のロープ(29A,
    29B)の一方に移動端の一部が固定されたカーテン
    (33)と、を具備したことを特徴とする開閉装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6151116A (ja) * 1984-08-21 1986-03-13 Sigma:Kk ビハインド絞りレンズ
JPS63277394A (ja) * 1987-04-13 1988-11-15 デイライティング・インコーポレーテッド 窓の日よけ組立体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6151116A (ja) * 1984-08-21 1986-03-13 Sigma:Kk ビハインド絞りレンズ
JPS63277394A (ja) * 1987-04-13 1988-11-15 デイライティング・インコーポレーテッド 窓の日よけ組立体

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