JPH0781163B2 - 溶融鋼の加熱方法及び装置 - Google Patents

溶融鋼の加熱方法及び装置

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JPH0781163B2
JPH0781163B2 JP62001948A JP194887A JPH0781163B2 JP H0781163 B2 JPH0781163 B2 JP H0781163B2 JP 62001948 A JP62001948 A JP 62001948A JP 194887 A JP194887 A JP 194887A JP H0781163 B2 JPH0781163 B2 JP H0781163B2
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プラズマ・エナ−ジ−・コ−ポレ−シヨン
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    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラズマアークトーチを使用する製鋼作業にお
いて溶融鋼を加熱する方法と装置に関するものである。
普通の製鋼作業においては、溶鉱炉内の鉱石から鉄を抽
出し、溶融鉄又は“ホットメタル”を炉から混銑炉へ送
る。この混銑炉はアキュムレータとして働く。このホッ
トメタルは、混銑炉から塩基性酸素炉へ定期的に送られ
る。塩基性酸素炉においては、金属に酸素を吹込み、炭
素とガス状酸素間の発熱反応によって金属温度を上昇さ
せ、金属内の不純物を酸化して除去する。塩基性酸素炉
内での加熱が終了すると、溶融鋼は捕捉性アルゴン泡だ
て(CAB)ステーションで予熱された移送トリベに注入
される。前記ステーションにおいてアルゴンは溶融物を
通して上方へ泡だって行き、混合を助長するようになす
と共に最終の合金処理と冶金テストを行う。移送トリベ
は極めて大きな耐火材を裏張りした容器であり、典型的
には鋼の225トン程度の容量をもつ。
CABステーションで最終の合金処理が終わると、トリベ
はクレーン等によって連続鋳造ステーション又は注入式
インゴット鋳型へ後続の処理のために送られる。鋳造ス
テーションで鋼はトリベからタンディッシュへ送られ
る。タンディッシュは底の開口を通して鋼を連続鋳造鋳
型へ分配する。同様の処理は注入式インゴット鋳型に鋼
を満たすために使われる。
上記の普通の製鋼プロセスは、連続鋳造ステーションが
多くの作業上の故障を起こしてその機能が停止するとい
う大きな問題点をかかえしいる。この故障が起こると、
熱い鋼を入れた、鋳造ステーションへ行く途中のトリベ
は暇になり、温度が急速に低下する。温度が特定の最低
温度以下に下がれば、鋼はもはや鋳造装置で使用できな
くなり、このためトリベは戻され、液状スクラップとし
て塩基性酸素炉内に投入される。このような作業の“お
流れ”又は“再循環”は、この金属の最初の処理のコス
トの多くを無駄にするため極めて高価につく。この“お
流れ”の問題は時に連続鋳造作業に当嵌まるが、これは
鋼を注入式インゴット鋳型に送入する場合にも問題とな
る。
この“お流れ”の問題を軽減する1つの試みとして、い
くつかの製鋼工場がトリベ内の鋼温度を維持すると共に
それを過熱させることができるようにするため黒鉛電極
アーク加熱装置を設置した。更に、幾つかの他の製鋼工
場ではCABステーションと鋳造装置間の再熱ステーショ
ンとして働く別個の“お流れ”防止ステーション(又は
連結装置)を設置した。これらの現存の連結装置も溶融
鋼を加熱するために黒鉛電極アークを使用する。しかし
これらのシステムはアークから出る熱が溶融鋼に容易に
侵入せず、トリベ内に温度の異なる熱層ができるため完
全な満足は得られない。また黒鉛電極から出た炭素が溶
融鋼内に入るという冶金上の問題もある。
例えば米国特許第3,496,280号と第3,749,803号に示すよ
うに、いろいろな型式の製鋼炉にプラズマアークトーチ
を使用することも提案された。このような用途のために
以前提案された型式のプラズマトーチは後端にタングス
テン陰極を取付けるハウジングを備え、前端には溶融金
属プールに向けられたノズル又はコリメータを備える。
この場合、アークは陰極と溶融金属の間に形成され、溶
融金属が陽極の作用をする。また不活性ガスをノズルか
ら渦巻状に送出し、このガスはアークを平行化すると同
時にアークによってイオン化されて高温に上昇せしめら
れる。しかしこのプラズマアークトーチは、パワー容量
が比較的低く、後述の如き他の問題があるため、製鋼工
場で使われる大型トリベを加熱するのに使用するのには
適さないことが分かった。
プラズマ技術分野においてはトーチによって出力される
パワーの一部はトーチに用いる特定の不活性ガスに依存
することが認められている。従って例えばイオン化が容
易で、電気抵抗が比較的低いアルゴンは動作電圧とパワ
ーレベルが比較的低くなることが知られている。同様に
プラズマアークトーチに使用される窒素はイオン化が更
に困難であり、動作電圧はより高く、パワーレベルはず
っと高くなる。水素もプラズマアークトーチに使用する
ことが提案されたが、水素も動作電圧とパワーレベルが
高い。
上記のことが知られているにも拘らず、製鋼作業に窒素
と水素を使用できることは考えられなかった。特に製鋼
技術者は、アークガスに窒素を使用することは、溶融鋼
が窒素を吸収して、出来た鋼製品の極めて鋭敏な冶金的
要件を逸脱させてしまうという理由から全く不満足なも
のであると信じてきた。他方、水素は高価過ぎて、製鋼
工場で使用するのには障害となる。これらの理由から、
製鋼作業にプラズマアークトーチを使う従来の試みはす
べてアークガスとしてアルゴンガスを使った。これらの
従来の試みでは、アルゴンを使ったときにはパワー容量
が制限されるという理由からあまり大きな成功は得られ
なかった。
溶融鋼の加熱にプラズマアークトーチを使用した場合の
他の困難な問題は、スラグ層が溶融鋼表面に形成され、
このスラグが本質的に非電導性であるという点にある。
このためこのスラグを通してその下にある溶融物にアー
クを発生させることが困難であった。
本発明の目的は上記の如き従来のシステムに伴う制御や
欠点を排除し、製鋼作業に使う大型移送トリベ内で溶融
鋼を加熱し、前記作業の“お流れ”を回避することので
きる溶融鋼の加熱方法及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、製鋼作業において鋼を移送トリベ
内に保持している間に溶融鋼の温度を維持又は上昇させ
るのに十分なパワーレベルでトーチを作動させるように
した、プラズマアークトーチを用いた溶融鋼の加熱方法
及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、溶融鋼の冶金的性質に悪影響を与
えず、トリベ内に温度の異なる幾つかの熱層が出来るこ
とを防止するように溶融鋼の撹拌を助けるような、プラ
ズマアークトーチを用いた溶融鋼の加熱方法及び装置を
提供することにある。
本発明の上記目的は開放した頂部をもつ耐火材を裏張り
した容器と、前記頂部に載せられる着脱自在のカバー
と、前記カバーを貫通するように設けた少なくとも1つ
のプラズマアークトーチを備えた鋼加熱装置を含む方法
と装置によって達成される。トーチは、カバーの下側に
位置する前端をもつハウジングと、前記ハウジング内に
設けた後部電極と、トーチ前端から出る渦巻ガス流を生
ぜしめるガス渦巻発生手段を含む。作業に際しては、前
記容器に溶融鋼を実質的に満たし、カバーを頂部に載せ
るように置き、トーチ前端を容器内の溶融鋼表面の上方
に離間させて配置する。次にトーチを作動させてプラズ
マアークトーチを発生させ、アークの一端が後部電極に
あって、アークが好適には溶融鋼まで延びるようにな
す。相当な量の窒素を含むガスをガス渦巻発生手段に供
給して、渦巻ガス流がかなりの割合の窒素を含むように
なし、トーチを比較的高いパワーレベルで作動させるよ
うになす。アークガス内にかなりの量の窒素、実に100
%までの窒素が存在しても出来た鋼の冶金的性質に悪影
響がないことが分かった。この場合窒素の大きな吸収は
検出されなかった。
本発明の他の特徴としては、アルゴンのような他の不活
性ガスを窒素と共に同時に渦巻発生手段に供給し、窒素
と他のガスの相対的割合を、トーチのパワーレベルを調
節するように調節、制御する。好適には、正規の作業
中、ガス渦巻発生手段へ供給されるガス中の窒素の割合
は約80〜100%とする。
本発明の他の特徴としては、ガス渦巻発生手段へ供給さ
れるガスの量はトーチ前端から連続ガス衝風を出すのに
十分な比較的大きな流量で供給される。トーチは好適に
はカバー表面に対して約30゜〜70゜間の角度でカバーに
取付けられる。この高いガス流量はトーチを或る角度を
なして配置したことと相俟ってガスを溶融鋼表面のスラ
グに或る角度で衝突させ、スラグを移動させてその下に
ある溶融鋼を露出させる。このことにより後部電極と下
にある露出した溶融鋼の間にアークを容易に発生させる
ことができるのみならず、溶融鋼を混合させて熱層の形
成を減らすのに役立つ。
本発明はトーチの新規な作業開始法をも包含する。この
開始法によれば、比較的多量の加圧ガスを前記渦巻発生
手段に供給してトーチ前端から初期のガス衝風を出さ
せ、この衝風を溶融鋼表面上のスラグに或る角度で衝突
させて、その下にある溶融鋼を露出させるようになす。
これと同時に、容器内の溶融鋼と電極の間に電位を与え
てアークを後部電極と露出した溶融鋼の間に飛ばせるよ
うになす。
第1図に示す塩基性酸素炉10は約2100〜2400゜F(約11
49〜1316℃)の間の温度の中間混銑炉又はアキュムレー
タ又は溶鉱炉から溶融鉄を受入れる。これに加えて金属
スクラップや種々の鉄合金を加えて所望の冶金組成を得
る。炉内の金属に酸素を吹込んで約3000〜3100゜F(約
1649〜1704℃)の温度に上昇させる。これにより金属中
の不純物を酸化させて除去する。炉内の加熱が終わる
と、炉を第1図の破線で示すように回動させ、即ち下方
へ回わして、溶融鋼11(又は溶融物)を捕捉性アルゴン
泡だて(CAB)ステーションで予熱した移送トリベ12へ
放出させる。
このステーションで最終の合金処理と冶金的テストが行
われる。トリベ12はほぼ円筒形であり、耐火性裏張り14
と開放した頂部をもち、鋼の約225トンの容量をもつ。
トリベ12はトリベ底近くに多孔質のプラグ16をもち、こ
のプラグは鋼を通って泡だって上昇するアルゴン又は他
の不活性ガスを送入する。これらのガスは最終の合金処
理中に溶融金属を混合する働きをする。
最終の合金処理が終了したとき、トリベ12はクレーン等
によって連続鋳造ステーション20又は注入式インゴット
鋳型ステーション(図示せず)へ運んで後続の処理を行
う。鋳造ステーション20では、鋼をトリベ12からタンデ
ィッシュ22へ移し、このタンディッシュはその底にある
開口を通して、インゴット25を鋳造する連続鋳造鋳型24
への鋼を分配する。鋳造ステーション20又は注入式イン
ゴット鋳型ステーションでの作業に遅れが見込まれる場
合には充てんしたトリベの開放した頂部にカバー30を載
せる。このカバー30は2個のプラズマアークトーチ32を
備え、遅れ期間中の溶融物の温度の維持又は上昇し使用
する。
図示の実施例では、2個のプラズマアークトーチ32は同
じ構造をもち、カバー30を貫通する。第3図の平面図で
見た場合、トーチ32はトリベの中心と内周の間のほぼ中
程において径方向に対して垂直をなす平面内に配置す
る。トーチ32はカバー面とその下にある溶融物の面に対
して約30゜〜70゜の間の角度をなして周方向に傾いてい
る。最も好適な角度は60゜である。更に各トーチ32は好
適には、トーチを矢印33(第2図)方向に長手方向に調
節移動できるようにカバーに取付け、トーチ前端と溶融
物レベルとの間の間隔を調節できるようにする。更に平
面図で見た場合2個のトーチをトリベ中心の両側に配置
し、トリベ内の溶融金属に共通の円運動を起こさせるよ
う反対方向に向ける。
各トーチ32の構造は慣例のものとし、第2図に示すよう
に、カップ形の管状の後部電極35を設ける管状のハウジ
ング34と、トーチ前端近くの管状ノズル36又はコリメー
タと、前記後部電極とノズル間に同軸にハウジング内に
配置したガス渦巻形成リング37とを含む。ガス供給系は
リング37に加圧ガスを供給するために備える。これによ
りガスの螺旋又は渦巻流を後部電極35とノズル36の間に
形成し、ノズルを通して前方へ流す。トーチは水冷循環
系と、後部電極と炉内の溶融鋼の間に電位を与えるDC電
力源38を含む。この電力源によりアークを後部電極と溶
融鋼の間に飛ばし、ガス渦巻流によってこのアークを密
接状に平行化せしめる。図示の如く後部電極35は陽極と
し、黒鉛電極40がカバーを貫通し、溶融鋼11内に浸さ
れ、電極40と溶融鋼が陰極として作用する。上記トーチ
の詳細な構造は米国特許第4,549,045号に説明されてい
る。
第2図に示すように、ガス供給系は窒素供給源、別個の
アルゴン供給源、及び調節自在の制御装置42を含み、こ
の制御装置によって、ガス渦巻形成リング37に送られる
各ガスの割合と量を調節する。従ってトーチは窒素だ
け、又はアルゴンだけを使用するか、又はこれらの両ガ
スを任意の割合で使用することができる。かかる構成の
ためトーチのパワーレベルはアークガス中の窒素割合を
調節することによって有効に制御し、窒素割合の増加に
つれてパワーレベルを増大させるようになす。
約225トンの容量をもつ通常の鋼移送トリベに適したト
ーチは約3000KWの定格電力をもつ。この大きさの最も普
通のプラズマトーチは約10scfmより下のガス流量で作業
するが、これにより高いガス流量も他の使用例でテスト
された。しかし本発明では、この流量は普通の流量をか
なり越えた値、例えば3000KWトーチでは約100scfmにま
で増加せしめられる。このような値は幾つかの思いもよ
らない大きな利点をもたらすことが分かった。特に、ト
ーチに送られる加圧ガス量が比較的大きければ、トーチ
前端から連続したガス衝風が送られ、この衝風は溶融物
表面に出来たスラグ11′を吹き抜けて、溶融物に当たる
ようになる。更に、流量が大きく、トーチが或る角度を
なした向きにあれば、ガス衝風は溶融物面に或る角度を
なして衝突する。これらスラグ11′を吹き通して溶融物
へのガスの接触を容易にするのみならず、アルゴンの泡
だち効果を補って溶融物自体を第2図に示す下方向と、
第3図に示す円方向の両方向において撹拌を行う。従っ
て溶融物内に温度の異なった熱層が形成される可能性減
る。更にガス流量が大きいことはアークを密接状に平行
化せしめるのに役立ち、アークの放射エネルギーの大き
な割合がガスに吸収され、アークから炉壁とカバーへ輻
射されるよりはむしろ溶融物に対流によって伝えられる
ようになると信ぜられる。
カバー30の内側は好適には耐火材43によって裏張りされ
る。この材料は例えばアルミナ繊維、耐火レンガ又はこ
れらを組合せたものとする。更に、カバーは前述の如く
黒鉛電極40を備え、排気口44をもち、トリベ内部からガ
スを排出する。
上記のように、スラグは第2図に11′で示す如く溶融物
11の表面に出来るのが普通である。このスラグがある
と、これは比較的非電導性であるためアークの点弧が困
難になる。本発明の他の特徴によれば、点弧作業は、ト
ーチの先端を最初スラグの上方約18インチ(約46cm)の
距離に保持して、最初はアークが後部電極35とノズル36
間に延びる非移転モードで点弧せしめるようになす。次
いでアークガスの衝風をトーチに送入すると、ガスがス
ラグ11′を片側へ押しやってその下にある溶融物を露出
させ、アークをこの露出した溶融物11に直接に当てるこ
とができる。このときガス流量は前述の普通の作業レベ
ルまで低下する。
本発明は上述した処に限定されることなく、本発明の範
囲内で種々の変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による製鋼作業工程を示す図; 第2図は本発明による鋼移送トリベとプラズマアークト
ーチの部分断面図; 第3図は第2図のトリベとトーチの上面図である。 10……塩基性酸素炉、11……溶融鋼 11′……スラグ、12……トリベ 14……裏張り、16……プラグ 20……連続鋳造ステーション 22……タンディッシュ、24……連続鋳造鋳型 25……インゴット、30……カバー 32……トーチ、36……管状ノズル 37……ガス渦巻形成リング 38……DC電力源、40……電極 42……制御装置、43……耐火材

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開放した頂部をもつ耐火材を裏張りした容
    器と、前記頂部に載せる着脱自在のカバーと、前記カバ
    ーを貫通するように設けた少なくとも1つのプラズマア
    ークトーチを備え、前記トーチは前記カバーの下側に位
    置する前端をもつハウジングと、ハウジング内に設けた
    後部電極と、トーチ前端から出る渦巻ガス流を発生する
    渦巻ガス発生手段とを備えている如き鋼加熱装置を用い
    た溶融鋼の加熱方法において、前記容器に溶融鋼を実質
    的に満たし;前記開放した頂部に載るようにカバーを置
    き、容器内の溶融鋼の表面に上方に離間させてトーチの
    前端を位置させ;前記後部電極に一端を当てたプラズマ
    アークを発生するよう前記トーチを作動させると共に、
    窒素と他の不活性ガスを含むガスを前記ガス渦巻発生手
    段へ供給し、前記渦巻ガス流が相当な割合の窒素を含ん
    でいてトーチが比較的高いパワーレベルで作動するよう
    になすと共に、前記トーチの作動パワーレベルを調節す
    べく窒素と他の不活性ガスの相対的割合を調節、制御す
    る工程;を包含する溶融鋼の加熱方法。
  2. 【請求項2】前記他の不活性ガスをアルゴンとすること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記ガス渦巻発生手段へ供給するガス中の
    窒素の割合を少なくとも80%とすることを特徴とする特
    許請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】前記トーチはカバーを満たした容器の開放
    した頂部に載るように置いたとき溶融鋼表面に対して約
    30゜〜70゜の間の角度をなして設けられ、トーチの作動
    工程が、十分な量のガスを前記渦巻発生手段へ供給し
    て、ガスが溶融鋼表面に或る角度をなして衝突し、溶融
    鋼表面上に出来たスラグを有効に吹き通してその下にあ
    る溶融鋼を露出させると共に、ガスの衝突が溶融鋼の混
    合に役立つようになすことを包含することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】容器内の溶融鋼を通して不活性ガスを泡だ
    てて上昇させて溶融鋼の混合に更に役立たしめる工程を
    包含することを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
    方法。
  6. 【請求項6】プラズマアークを発生するために前記トー
    チを作動させる工程が、アークを前記後部電極と露出し
    た溶融鋼の間に延びるよう前記容器内の前記溶融鋼と前
    記後部電極間に電位を生ぜしめることを包含することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】開放した頂部をもつ耐火材を裏張りした容
    器と、前記頂部に載せる着脱自在のカバーと、前記カバ
    ーの表面に対して30゜〜70゜の間の角度をなして前記カ
    バーを貫通するように設けた少なくとも1つのプラズマ
    アークトーチを備え、前記トーチは前記カバーの下側に
    位置する前端をもつハウジングと、ハウジング内に設け
    た後部電極と、トーチ前端から出る渦巻ガス流を発生す
    る渦巻ガス発生手段とを備えている如き金属加熱装置を
    用いた溶融金属の加熱方法において、前記容器に溶融金
    属を実質的に満たし;前記開放した頂部に載るようにカ
    バーを置き、容器内の溶融金属の表面に上方に離間させ
    てトーチの前端を位置させ;トーチ前端から連続したガ
    ス衝風を出すのに十分な流量で前記渦巻発生手段へ窒素
    と他の不活性ガスを含むガスを供給し、前記衝風はスラ
    グを動かしてその下にある溶融金属を露出させるのに十
    分な力で溶融金属表面上のスラグに或る角度をなして衝
    突し、更に溶融金属の混合に役立ち;前記後部電極と前
    記露出した溶融金属の間に延びるガス安定化されたプラ
    ズマアークを発生するよう前記トーチを作動させ、前記
    トーチの作動パワーレベルを調節すべく窒素と他の不活
    性ガスの相対的割合を調節、制御する工程;を包含する
    ことを特徴とする溶融金属の加熱方法。
  8. 【請求項8】開放した頂部をもつ耐火材を裏張りした容
    器と、前記頂部に載せる着脱自在のカバーと、前記カバ
    ーの表面に対して30゜〜70゜の間の角度をなして前記カ
    バーを貫通するように設けた少なくとも1つのプラズマ
    アークトーチを備え、前記トーチは前記カバーの下側に
    位置する前端をもつハウジングと、ハウジング内に設け
    た後部電極と、トーチ前端から出る渦巻ガス流を発生す
    る渦巻ガス発生手段とを備えている如き金属加熱装置を
    用いた溶鋼金属の加熱方法において、開始作業が下記の
    工程、即ち前記容器に溶融金属を実質的に満たし;前記
    開放した頂部に載るようにカバーを置き、容器内の溶融
    金属の表面の上方に離間させてトーチの前端を位置さ
    せ;トーチ前端から最初のガス衝風を出すように前記渦
    巻発生手段へ比較的大量の窒素と他の不活性ガスを含む
    ガスを供給し、前記衝風はスラグを動かしてその下にあ
    る溶融金属を露出させるのに十分な力で溶融金属表面上
    のスラグに或る角度をなして衝突し;前記後部電極と前
    記露出した溶融金属の間にアークを飛ばすように前記後
    部電極と前記溶融金属間に電位を生ぜしめ、前記トーチ
    の作動パワーレベルを調節すべく窒素と他の不活性ガス
    の相対的割合を調節、制御する工程;を包含することを
    特徴とする溶融金属の加熱方法。
  9. 【請求項9】前記渦巻発生手段へ比較的大量の窒素と他
    の不活性ガスを含むガスを供給する前に、前記後部電極
    とコリメータ間にアークを飛ばすよう前記後部電極とコ
    リメータ間に電位を生ぜしめ、トーチ前端から出るガス
    衝風がアークを前記露出した溶融金属へ飛ばさせること
    を容易ならしめる工程を包含することを特徴とする特許
    請求の範囲第8項記載の方法。
  10. 【請求項10】開放した頂部をもつ耐火材を裏張りした
    容器と、前記開放した頂部に載せる着脱自在のカバーを
    有する、鋼の如き溶融金属の加熱装置において、前記カ
    バーを貫通するように設けた少なくとも1つのプラズマ
    アークトーチを備え、前記トーチは前記カバーの下側に
    位置する前端をもつハウジングと、前記ハウジング内に
    設けた後部電極と、前記後部電極の前でこの電極と同軸
    に整列して前記ハウジング内に設けた管状のコリメータ
    と、前記後部電極から前記コリメータ又は外部導体へ延
    びるアークを発生させる電力供給手段と、前記後部電極
    とコリメータの間の場所で窒素と他の不活性ガスを含む
    渦巻ガス流を生ぜしめる渦巻発生手段を含み、渦巻ガス
    流が前記コリメータを通って前方へ出て前記アークを実
    質的に取囲んで平行化せしめ、更に窒素と他の不活性ガ
    スの相対的割合を調節して前記トーチのパワーレベルを
    調節できるようになす制御手段を備えたことを特徴とす
    る溶融金属の加熱装置。
  11. 【請求項11】前記トーチはカバー表面に対して30゜〜
    70゜の角度をなして設けられ、前記渦巻発生手段は前記
    容器内の溶融金属の表面にある角度をなして衝突して攪
    拌作用をするのに十分の流量を与えることを特徴とする
    特許請求の範囲第10項記載の装置。
  12. 【請求項12】前記トーチは平面図で見て容器の中心と
    内周のほぼ中程に設けられ、容器の中心から延びる径方
    向の線に直角をなす平面に沿って設けられることを特徴
    とする特許請求の範囲第11項記載の装置。
  13. 【請求項13】2個のプラズマアークトーチを前記カバ
    ーに貫通させて設け、前記2個のトーチは容器中心の両
    側に配置し、容器内の溶融金属に共通の円運動を与える
    よう平面図で見て反対方向に配置したことを特徴とする
    特許請求の範囲第12項記載の装置。
  14. 【請求項14】前記容器の開放した頂部に直接載る前記
    カバーの表面は耐火性裏張りを備えることを特徴とする
    特許請求の範囲第10項記載の装置。
  15. 【請求項15】前記容器は不活性ガスを入れるため底近
    くに開口手段を有し、前記不活性ガスは溶融金属を通し
    て上向きに泡だって金属の混合作用をなすようにしたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の装置。
  16. 【請求項16】前記カバーを貫通させて電極を設け、前
    記電極は溶融金属に接すると共にこの金属をアースせし
    めることを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の装
    置。
  17. 【請求項17】直流電力供給源を備え、その陽極を前記
    トーチの各々の後部電極に接続し、前記供給源の陰極を
    前記カバー内の前記電極に接続したことを特徴とする特
    許請求の範囲第16項記載の装置。
  18. 【請求項18】前記カバーは排気口をもち、これによっ
    て前記トーチによって容器内に導入されたガスを排出で
    きるようになしたことを特徴とする特許請求の範囲第10
    項記載の装置。
  19. 【請求項19】前記後部電極は閉鎖した後端をもつ管状
    部材の形をなし、前記電力供給手段は直流電力供給源を
    含み、その陽極が後部電極に接続され、その陰極が容器
    内の溶融鋼に接続されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第10項記載の装置。
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