JP2642290B2 - 滓割り用酸素吹き付け装置 - Google Patents

滓割り用酸素吹き付け装置

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JP2642290B2
JP2642290B2 JP34716292A JP34716292A JP2642290B2 JP 2642290 B2 JP2642290 B2 JP 2642290B2 JP 34716292 A JP34716292 A JP 34716292A JP 34716292 A JP34716292 A JP 34716292A JP 2642290 B2 JP2642290 B2 JP 2642290B2
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slag
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heating
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敏彦 加来
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は取鍋中の溶鋼表面を半凝
固状態で覆っている、溶滓を破砕して成分および各種測
定のためのプローブを浸漬するために、溶鋼表面に溶鋼
プールを出現せしめる滓割り用酸素吹き付け装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、鋼の品質に対する要求が厳しくな
り、溶鋼成分はもとより、溶鋼温度の管理が厳格になさ
れる必要が高まって来た。例えば脱ガス処理についても
溶鋼表面からのサンプリング等の回数が多くなって来
た。この時サンプリングプローブを溶鋼表面に挿入する
場合に、取鍋の温度を低めに管理をしているために、溶
鋼表面の滓が内部が半凝固状態で表面は固く凝固した状
態となり、プローブの挿入が困難となる。従来ではこの
固まった滓を人力で破砕する作業をおこなっていた。
【0003】また、従来技術においては取鍋中の溶鋼表
面の滓を破砕して酸素または不活性気体で吹き飛ばし溶
鋼表面に溶鋼プールを形成したとしても、直ぐ温度が低
下して再び滓が表面を覆う、この状態がカワの貼った状
態でこのような状態が繰り返し生じていた。このため従
来ではその都度このカワの貼った状態を破壊して溶鋼プ
ールを出現させる必要があった。このように、プローブ
を挿入する毎にカワ破りのためかなりの労力を費やして
いた。
【0004】最近では、この分野の自動化が検討され、
滓割り用酸素吹き付け装置として開発が進められてき
た。しかしその装置の機能は限られており、すなわち滓
割り用のみの機能と昇温のための酸素を供給する酸洗機
能およびこれに類似した加熱用機能材の添加がそれぞれ
単独に設備化され、そのため設備が煩雑でその費用も膨
大なものとなり、完全に自動化するまでには至っていな
い。さらに、加熱用機能材の添加については単なる既存
の発熱材が使用され、たとえばAlボール等が採用され
ており、これについても制約条件が大きく工業的に採用
されるに至っていない。すなわち、従来からこれら機能
を結合した単一の設備でかつ簡便なものは存在しなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の技
術での問題に対して、取鍋中の溶鋼表面を強固に覆って
いる滓を割ると同時に、溶鋼プールを出現するようにな
し、かつサンプリングプローブが浸漬している間その加
熱を持続するための加熱手段を具備して、サンプリング
作業時のプローブの損傷を防止することを目的としてい
る。すなわち、滓割り機能と加熱機能を持続する機能を
備えた滓割り用酸素吹き付け装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題を解決
するためになされたものであって、その要旨とするとこ
ろは、取鍋中の溶鋼表面を覆う半凝固状態の溶滓を破砕
し部分的に除去して溶鋼プールを出現せしめ、プローブ
の挿入を容易となす滓割り用酸素吹き付け装置を、滓割
り用酸素または不活性気体の供給に切替え可能としてか
つ、傾動可能なるテーブルに載置すること、および発熱
ボール投入ノズルを有する発熱ボール投入シュートに隣
接して設けてかつ、該発熱ボール投入シュートと協同し
て傾動および進退自在であることを特徴とする滓割り用
酸素吹き付け装置である。
【0007】一般に、取鍋中の溶滓は時間とともに温度
が低下して、より強固に覆うようになり、この状態では
サンプリングプローブを溶鋼表面に挿入する場合は損傷
したり、または挿入が不可能となる。このため、脱ガス
等の処理中または終了時には滓割りが必要となる。本発
明ではこの強固な溶滓に対して、滓割りを行うためにシ
リンダーにより耐火物からなる滓割りバーを押し込み、
溶鋼表面の一部に溶鋼プールを出現せしめる。しかし溶
鋼プールでの溶鋼の空気による酸化をできるだけさけ、
そのために僅かカワの貼った状態を維持するように調整
する必要がある。この溶鋼表面の非酸化状態を維持する
ために、不活性気体たとえばAr等によって溶鋼プール
を覆い酸化を防止する手段も具備する必要が生じてく
る。
【0008】このような状態をある時間維持するために
は、前記加熱機能材が必要であり、これの溶鋼表面への
添加によって、表面近傍の加熱が一定時間持続するよう
に調整することも重要となってくる。本発明において
は、前記加熱材として金属Alを20〜30%含有し
て、その他ダストおよび耐火物、例えばSiO2 、Al
2 3 、C等および残部鉄からなる発熱ボールを使用し
て、この発熱状態の維持を可能とした。なお本発明の発
熱ボールにおいては、金属Alを含有しておればよく、
前記成分以外のものでもよい。発熱ボールの粒度は、発
熱ボール投入シュートより投入ノズルを通して溶鋼表面
に投入されるために、本発明では5〜15mm下の粒度
に調整している。粒度がこれ以上では、発熱ボールの発
熱が緩慢となり温度の維持が難しくなる。一方この範囲
より小さい粒度のものでは、投入しても完全に溶鋼表面
から侵入することが難しくなる。
【0009】次に、本発明の実施例によって、図に基ず
いてさらに詳しく作用効果について説明する。図1およ
び図2は本発明の装置の概略を示す図である。図1は本
発明の滓割り装置の概要図で、図2は滓割り装置に発熱
ボールを供給する装置の概要図で、図1の上方に位置す
るものである。図1は取鍋1が脱ガス旋回ターンテーブ
ル16からサンプリング位置に移された状態である。サ
ンプリングの開始時には滓割り用酸素吹き付け装置本体
は水平状態から、昇降装置のパワーシリンダー5を作動
することによって取鍋表面の滓割り位置に傾動される。
滓割り機2はテーブル4上を進退自在となっており、テ
ーブル4にはスライド用のレール19が設けられ、滓割
り機2と発熱ボール投入シュート8が載置され、レール
19によって一体となって進退自在である。滓割り機2
の先端には耐火物からなる滓割りバー3および滓割りバ
ー3の中心には酸素および不活性気体を噴射するノズル
17が設けられている。
【0010】すなわち、滓割りバー3が滓割りするため
には、まず酸素が切替え弁7およびガス配管6をとおし
て供給され、ノズル17より噴射され、溶鋼プールが出
現すると今度はガスを切替え不活性気体を同様にして噴
射され溶鋼表面を覆うことにになる。また、発熱ボール
投入シュート8の先端から投入ノズル9によって発熱ボ
ール10が投射される。発熱ボールはホッパー11に貯
蔵され、ロータリーバルブ12で流量が調整され、切り
出しシュート14を通して中継シュート15を通って投
入シュートへ供給される。なお、本発明は以上の実施例
に拘束されるものではなく、他の実施においても適用可
能なものである。
【0011】次に、本発明の装置を用いて実際の脱ガス
処理時の滓割りを実施する方法について、説明する。実
際の滓割り動作の手順について、まず代表的な滓割り酸
洗作業として滓割りバーのノズル詰まり防止として酸素
ブローを実施する場合を説明する。まず、滓割り装置が
前傾動をして滓割りを準備し、昇降装置を作動して下降
を開始する。この昇降装置の降下中に酸素ブローを開始
しておく、この時必要に応じて酸素またはアルゴンを選
択的にブローすることが可能である。次に滓割りを実施
するために、さらに昇降装置を下降しながら酸素吹き付
けにより滓割りが進行する。
【0012】そして、滓割りが完了すると昇降装置で上
昇を開始して、その間で酸素ブローを停止する。この時
期に発熱ボールを投入シュートより切り出し溶鋼プール
へ投入を開始する。この時、発熱ボール10の投入量は
事前に決められた量に制御される。この発熱ボールの投
入をもって滓割り作業は終了して、本来のサンプリング
プローブ挿入を開始してサンプリングがなされる。これ
以降は滓割り装置は待機の状態であり水平の位置に逃げ
ている。以上の定常的な動作の他に、滓割り酸洗と発熱
ボールの投入を交互に行うことによって、滓割り部を拡
大していくことも可能となる。以上に説明した如く、本
発明は既存の滓割り装置に滓割り機能と酸洗機能および
発熱ボール投入機能を具備せしめ、かつ滓割りバーの中
心に酸洗ノズルを設けることによって、溶鋼中に押し込
みながら酸洗ができ、酸洗の効率を向上する。
【0013】
【発明の効果】本発明は滓割り酸素吹き付け装置に、滓
割り装置と酸洗装置と発熱ボール投入装置を備え、同時
にこれらの機能を稼働させることができ、作業時間の短
縮をはかりかつ、処理途中または酸洗の不必要な時には
不活性気体での使用も可能であり、品質を損なうことな
く滓割りを選択的に実施することができることの工業的
意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の全体を示す概略図である。
【図2】本発明の発熱ボールを供給する装置で、図1の
上方に位置する装置の概要図である。
【符号の説明】
1…取鍋 2…滓割り装置 3…滓割りバー 4…載置テーブル 5…パワーシリンダー 6…気体配管 7…気体切り替え弁 8…発熱ボール投入シュート 9…発熱ボール投入ノズル 10…発熱ボール 11…発熱ボール貯蔵ホッパー 12…ロータリーバルブ 13…振り分けダンパー 14…切り出しシュート 15…中継シュート 16…取鍋ターンテーブル 17…酸洗ノズル 18…コッター 19…レール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋中の溶鋼表面を覆う半凝固状態の溶
    滓を破砕し部分的に除去して溶鋼プールを出現せしめ、
    プローブの挿入を容易となす滓割り用酸素吹き付け装置
    を、滓割り用酸素または不活性気体の供給に切替え可能
    としてかつ、傾動可能なるテーブルに載置すること、お
    よび発熱ボール投入ノズルを有する発熱ボール投入シュ
    ートに隣接して設けてかつ、該発熱ボール投入シュート
    と協同して傾動および進退自在であることを特徴とする
    滓割り用酸素吹き付け装置。
JP34716292A 1992-12-25 1992-12-25 滓割り用酸素吹き付け装置 Expired - Lifetime JP2642290B2 (ja)

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CN111504469B (zh) * 2020-04-30 2021-08-13 衢州学院 一种黑体空腔传感器托起装置
CN116393659A (zh) * 2023-03-28 2023-07-07 青岛佑兴冶金材料有限公司 一种利用铝灰制作炼钢促进剂的设备、工艺及使用方法

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