JPH0781082A - インク供給機構 - Google Patents

インク供給機構

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JPH0781082A
JPH0781082A JP25488293A JP25488293A JPH0781082A JP H0781082 A JPH0781082 A JP H0781082A JP 25488293 A JP25488293 A JP 25488293A JP 25488293 A JP25488293 A JP 25488293A JP H0781082 A JPH0781082 A JP H0781082A
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和之 小田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクの収容効率を高め、記録ヘッドへのイ
ンク供給性を高めるとともに、周囲環境変化による影響
を確実に抑えることができるインクジェット記録装置の
インク供給機構を提供する。 【構成】 インクの消費又は周囲環境の変化によってイ
ンクタンク1内の圧力が相対的に減少する場合、弾性体
膜4は、インクタンク1の内部に向かって凸の状態で張
り出す。さらに圧力が低下すると、インクメニスカス形
成体3に形成されているメニスカスから気泡がインクタ
ンク1内に入り込み、インクタンク1内の圧力を上昇さ
せ、負圧をほぼ一定に保つ。インクタンク1内の圧力が
相対的に増大する場合は、弾性体膜4の凸状態が徐々に
小さくなることにより、インクタンク1内の負圧はほぼ
一定に保たれる。インクメニスカス形成体3には、イン
ク供給体4により常にインクが供給されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置において、記録ヘッドにインクを供給するインク供給
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置において
用いられていたインク供給機構としては、インクジェッ
トヘッドに連通接続されるインクタンク内部全域に、ス
ポンジもしくは繊維状材料であるフェルト等のインク吸
収体を装填し、このインク吸収体にインクをあらかじめ
含浸保持させておき、インク吸収体内のインクを記録ヘ
ッドに供給するようにしたものが知られている。
【0003】しかし、このような構成のインク供給機構
では、インク吸収体の毛細管力にてインクを保持するた
め、インクタンク内容積の約40%〜60%のインク量
しか使用することができず、使用効率が低い。そのため
に、インクタンクの使用寿命を伸ばそうとすると、必然
的にインクタンクが大型化してしまい、小型化の要請に
沿わないという技術的課題が生じていた。また、インク
が消費されるにつれて、インク吸収体で保持されるイン
ク量が減少すると、インク水頭圧の減少から、インク吸
収体に含浸したインクに作用する負圧が上昇し、記録ヘ
ッドへのインクの供給が妨げられるという問題が発生す
る。この現象が顕著になると、記録ヘッドにインクが供
給されない状態でインクの吐出動作が行なわれるため、
記録ヘッド内の印字ノズル部より気泡が逆流し、画質欠
陥を引き起こすという技術的課題を生ずる。
【0004】このような技術的課題を解決するインク供
給機構としては、例えば、特開昭62−231759号
公報に記載されているように、密閉したインクタンク内
にインクのみを充填し、このインクタンクと記録ヘッド
との間に圧力制御弁を設けることによって、記録ヘッド
に一定の圧力でインクを供給するものがある。
【0005】このような圧力制御弁を設けるインク供給
機構では、微少な負圧の作用によって開閉する制御弁
を、実際に作成することは非常に困難であり、装置が大
型化、高価格化してしまうという問題があった。また、
長期にわたり使用しなかった場合に、制御弁の部分にイ
ンクが固着し、開閉しなくなるといったトラブルが発生
するなどの不具合があり、長期の使用に対する信頼性は
低かった。
【0006】また、例えば、特開平1−148559号
公報では、密閉したインクタンク内にインクのみを充填
し、毛管流路と溢れだめを設けることによって、インク
タンク内圧を一定負圧に保つものがすでに提供されてい
る。
【0007】この毛管流路と溢れだめを組み合わせたイ
ンク供給機構によれば、印字の初期段階においては、イ
ンクタンク内のインクが消費され、インクタンク内の負
圧が増加すると、毛細管を通じて空気がインクタンク内
に導入され、インクタンク内の負圧値はほぼ一定に保た
れ、インクタンク内のインクが記録ヘッドに安定供給さ
れる。しかし、周囲の環境が変化し、例えば、インクタ
ンク内の上方空間に存在する空気が膨張した場合には、
インクタンク内のインクは、毛細管を通じて溢れだめへ
移動し、インクタンク内のインクが一時的に溢れだめ側
へ待避することになる。そのため、記録ヘッドには溢れ
だめ内のインクが形成する自由表面と記録ヘッド部分と
の高低差分だけの正圧が発生することになる。このよう
な状態では、ヘッド面が少しでも汚れていた場合には、
ノズルからのインク漏れを引き起こすというトラブルが
発生してしまい、信頼性に欠けていた。また、密閉した
インクタンクに対して、かなりの長さの毛細管を介して
溢れだめを連通接続しているため、毛細管を適宜屈曲さ
せる等、装置構成が複雑化してしまう。さらに、インク
タンク内のインク消費にともなって、インクタンク内の
負圧値が増加したとしても、毛細管内にゴミや乾燥した
インクが詰まると、毛細管からの気泡の導入が不確実に
なってしまう。この結果、インクタンク内の負圧値が不
安定になりやすく、ヘッドにインクを安定供給すること
が難しいという技術的課題が生じていた。
【0008】また、別のインク供給機構として、例え
ば、特開平4−296566号公報には、インクタンク
内に設けた袋状体にインクのみを充填し、インクタンク
下部に孔を設けたことによって、インクタンク内をある
範囲の負圧に保持する構成が記載されている。しかし、
この構成では、周囲の環境が大幅に変化し、袋状体の圧
力調整機能を超えてしまうようなアクシデントが発生す
ると、インクタンク内は相対的に大気圧あるいは大気圧
を超えてしまい、インクタンク下部の孔を通して、多量
のインクが漏れるという事態が発生し、ひどいときには
プリンタとのコンタクト部などにインクが付着すること
によってプリンタの故障を招くということもあった。ま
た、インクタンクをプリンタ上から外し、放置したよう
な場合には、インクタンクは様々な姿勢で放置される。
このようなとき、インクタンク下部の孔にインクが接触
していないときなどには、バブル発生器に付着したイン
クが固化してしまい、孔によるバブル発生動作が行なわ
れないなどのトラブルが発生した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、構成の簡略化および小型化
という要請を満足させながら、インクの収容効率を高
め、記録ヘッドへのインク供給性を高めるとともに、プ
リンタ搭載時にはもちろんのこと、どのような姿勢に放
置されても、周囲環境変化による影響を確実に抑えるこ
とができるインクジェット記録装置のインク供給機構を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクを記録
ヘッドに供給して記録を行なうインクジェット記録装置
におけるインク供給機構において、インクが収容され周
囲内壁の一部が弾性を有する膜で構成されたインク室
と、該インク室上方の壁の一部に設けられ微小孔を有す
るメニスカス形成部材と、該メニスカス形成部材に液体
を供給する液体誘導部を有し、該インク供給体により供
給されたインクによって前記メニスカス形成部材の有す
る微小孔に形成されるメニスカス及び前記膜の弾性によ
りインク室内の圧力を調整することを特徴とするもので
ある。前記液体誘導部は、前記メニスカス形成部材の前
記インク室側の面に接し、かつ、インク内に延在し、前
記インク室内のインクをメニスカス形成部材に供給する
ものとすることができる。
【0011】
【作用】本発明によれば、インク室上方の壁の一部に設
けられたメニスカス形成部材には、液体誘導部により液
体が常に供給されており、メニスカス形成部材の有する
微小孔には、液体の膜が形成される。インクが消費さ
れ、あるいは、周囲環境の変化によってインク室内の圧
力が相対的に減少するときには、インク室の周囲内壁の
一部に設けられている弾性を有する膜は、インクタンク
内部に向かって凸の状態で張り出す。さらにインク室内
の圧力が低下すると、メニスカス形成部材に形成されて
いるメニスカスが大気により押され、インク室内に空気
が入り込み、気泡となり、インク室内の体積を増加させ
て、インク室内の圧力を上昇させる。気泡の発生後は、
メニスカス形成部の微小孔には再び液体の膜が形成され
て、メニスカスによる圧力バランスが保たれる。
【0012】周囲環境が変化し、インク室内の圧力が相
対的に増大するときには、インク室の周囲内壁の一部に
設けた弾性を有する膜が、インク室の内部に向かって凸
の状態から徐々に凹むことによって、インクタンク内部
の負圧値は、ある一定の範囲に保たれる。
【0013】また、液体誘導部により供給される液体と
してインクを用い、インク室内のインクを液体誘導部に
より吸い上げ、メニスカス形成部に供給することによ
り、メニスカスを形成するための特別の液体を用いなく
とも、メニスカス形成部を常に濡れた状態に保つことが
できる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明のインク供給機構の第1の実
施例を示す断面図である。図中、1はインクタンク、2
はインク供給体、3はインクメニスカス形成体、4は弾
性体膜、5はフィルタ、6は記録ヘッド、7はマニホー
ルド、8は大気連通口である。この実施例では、インク
タンク1と記録ヘッド6が一体に形成された例を示して
いる。
【0015】インクタンク1の筐体は、剛性を持ち、長
期のインク保持を可能にするため、耐インク性の良い材
料が選択される。インクタンク1内の側壁には、弾性体
膜4が設けられている。インクタンク1の側壁には、大
気連通口8が設けられており、弾性体膜4の変形によ
り、弾性体膜4とインクタンク1の側壁との間に大気が
侵入できるように構成されている。インクタンク1の弾
性体膜4の内部にインクが収容されている。
【0016】インクタンク1の上部には、微小な孔を多
数有するインクメニスカス形成体3が設置されている。
インクメニスカス形成体3の微小孔には、インクによる
メニスカスが形成される。このメニスカスにおけるイン
クの表面張力によって、インクタンク1内の負圧を調整
する。インクメニスカス形成体3としては、例えば、金
網や樹脂性の網等の網目状体や、フェルト、スポンジ等
の多孔質体、1次元構造や2次元構造を持つ繊維状材
料、不織布材料等を用いることができる。網目状体の具
体例としては、金属メッシュフィルタや、金属繊維、例
えば、SUSの細線をフェルト状にし、さらに、圧縮焼
結させたものを基材としたフィルタ、エレクトロフォー
ミング金属フィルタ等を使用することができる。また、
樹脂繊維の編み物であるフィルタや、レーザビーム加
工、電子ビーム加工等による高精細な穴径を有するフィ
ルタ、高精細な穴径を有するパイプ等を用いることがで
きる。例えば、濾過精度70μmのメッシュフィルタを
使用することができる。インクメニスカス形成体3の形
状は、円盤状や矩形状、その他ある程度の面積を確保で
きる形状とすることができ、かなりの設計上の自由度が
ある。
【0017】インクメニスカス形成体3の下面には、イ
ンク供給体2が設けられている。インク供給体2は、イ
ンクタンク1内のインク中に延在し、望ましくはインク
タンク1の底面に接するまで設けられ、常にインクと接
するように構成されている。インク供給体2は、毛細管
力により、インクをインクメニスカス形成体3に供給す
る。これにより、インクメニスカス形成体3の微小孔に
は、常にインクメニスカスが形成された状態となる。イ
ンク供給体2としては、例えば、ポリエステル繊維を1
次元状に紡績したポリエステルフェルトを使用すること
ができる。このほか、インクとの毛細管力が適度で、イ
ンク耐性のある材料であれば、ポリウレタン、メラミン
フォームなどの多孔性部材や、2次元、3次元状の繊維
構造体、不織布材料など、種々の材料を用いることがで
きる。また、形状についても、円筒状や、四角柱、三角
柱状など、断面積をある程度確保できるものなら、種々
の形状とすることができる。また、インク供給体2の断
面寸法は、インクメニスカス形成体3の開口寸法よりも
小さくする。これにより、インク供給体2の周囲に隙間
を設けることができ、インクメニスカス形成体3におけ
る気泡の発生部分を確保している。
【0018】インクタンク1の底面には、記録ヘッド6
と連通するマニホールド7が設けられている。また、イ
ンクタンク1とマニホールド7の接続部には、フィルタ
5が設けられており、インク中のゴミ、気泡などの異物
を捕集する。フィルタ5としては、例えば、濾過精度2
0μmのものが使用されている。この濾過精度は、記録
ヘッド6中のインク流路径よりも、大きい異物をトラッ
プするという考えから決定されている。記録ヘッド6に
は、図示しない多数のノズルが高密度で形成されてい
る。例えば、128個のノズルを300spiの密度で
形成することができる。各ノズルには、通電によって気
泡を発生させ、インク滴を噴射するための図示しない発
熱体が設けられている。図1においてインク滴の噴射
は、下向きに行なわれる。記録ヘッド6の周囲には、記
録ヘッド6自身が取り付けられたヒートシンク、記録ヘ
ッド6に電気信号を供給するプリント配線基板等も存在
している。
【0019】図2は、本発明のインク供給機構の第1の
実施例における動作の説明図である。図中の符号は図1
と同様である。工場出荷時において、インクタンク1に
インクが充満され、記録ヘッド6からプライミングを行
なった後、記録ヘッド6のノズル部および大気連通口
8、インクメニスカス形成体3には気密シールが貼られ
て、パッケージングされる。この状態において、記録ヘ
ッド6におけるインク負圧値は、例えば、20mmH2
Oとすることができる。このとき、インクタンク1の内
壁の弾性体膜4は、インクタンク1に設けられた大気連
通口8からの大気圧に押され、インクタンク1の内部に
向かって凸の状態となっている。また、インクメニスカ
ス形成体3にはインク供給体2によってインクが供給さ
れており、インクメニスカス形成体3の微小孔に形成さ
れたインクのメニスカスにより、インクタンク1内は大
気と遮断されている。
【0020】プリンタに装着され、記録ヘッド6で印字
が始まると、インクタンク1内の負圧は徐々に上昇す
る。それにともなって、図2(A)に示すように、弾性
体膜4は、その張力に逆らって、インクタンク内部に向
かって、ますます凸の状態で張り出してくる。インクタ
ンク1内の負圧値がある値以上になると、インクメニス
カス形成体3に形成されたインクのミクロなメニスカス
が、インクタンク内部に向かってシャボン玉状の気泡が
発生し、ついには破裂し、インクタンク内部に空気が導
入される。この動作が繰り返し行われ、インクタンク1
内部の負圧値の増加を抑え、インクタンク1内の負圧を
一定に保つ。気泡の破裂の後は、再びインクによってメ
ニスカスが形成され、インクタンク1内が大気に解放さ
れることはない。
【0021】印字中に記録ヘッド6での負圧値が−12
5mmH2 Oを超過すると、インクのリフィルを阻害
し、記録ヘッド6から吐出されるインク滴の量が減少し
て、かすれと呼ばれる印字画質の低下を起こすことが判
明している。図1に示した第1の実施例では、インクタ
ンク1内の高低差分のインク水頭圧しか、記録ヘッド6
にかかる圧力の変化はない。また、インク供給機構中の
抵抗成分が印字中に発生する圧力損失は、ベタ印字時に
おいて30mmH2 O程度であることから、インク残量
が殆どない最悪状態における記録ヘッド圧力Phead
は、次のように計算できる。 Phead=−20mmH2 O(初期負圧)−50mm
2 O(インクタンク高低差)−30mmH2 O(圧力
損失) =−100mmH2 O>−125mmH2 O このように、最悪状態における記録ヘッド圧力Phea
dは、−125mmH2Oより大きいので、かすれは生
じず、インク残量、印字カバレッジがどのような状態に
おいても良好な印字が可能である。
【0022】印字が進行し、インクタンク1内部のイン
クの量が減少し、空気に置換されるにともなって、イン
クタンク1は周囲環境の変化を受けやすくなる。すなわ
ち、周囲の温度変化によって、インクタンク1内に導入
された空気は膨張又は収縮する。また、大気圧の変化に
より、インクタンク1内の空気の圧力は相対的に増加ま
たは減少する。
【0023】インクタンク1内に空気が導入された状態
で周囲環境が変化し、例えば、周囲の温度が低下し、あ
るいは、大気圧が上昇して、インクタンク1内の圧力が
相対的に減少するときには、インクが消費された場合と
同様に、インクメニスカス形成体3に形成されたインク
のミクロなメニスカスが、インクタンク内部に向かって
シャボン玉状に膨張し、破壊を繰り返す。これにより、
インクタンク1の内部に空気が導入され、インクタンク
1内の圧力の減少を緩和し、インクタンク1の内部の負
圧値は一定に保たれる。
【0024】また、周囲環境が変化し、例えば、周囲の
温度が上昇し、あるいは、大気圧が低下して、インクタ
ンク1内の圧力が相対的に増大するときには、図2
(B)に示すように、インクタンク1の内部に向かって
凸の状態で張り出している弾性体膜4は、その張力によ
って、徐々にその凸の状態が少なくなり、インクタンク
1の内容積が大きくなるので、インクタンク1内の圧力
の増加が抑えられ、インクタンク1の内部の負圧値はあ
る一定の範囲に保たれる。
【0025】周囲環境が大幅に変化し、弾性体膜4の凸
状態の減少によるインクタンク1の内容積の増大だけで
は、圧力の増加を抑えることができないようなアクシデ
ントが発生した場合には、インクタンク1内は大気圧以
上の圧力となってしまう場合がある。このような場合に
は、インクメニスカス形成体3はインクタンク上部に設
けられているために、そこからインクが漏れるというこ
とはなく、インクリークはキャッピング状態の記録ヘッ
ド6から起こる。よって、インクリークはキャップ内に
設けられている廃インク吸収体に吸収されるために、プ
リンタ本体を漏れたインクで汚し、故障の原因になると
いったことは生じない。
【0026】図3は、インクメニスカス形成体3の動作
原理の説明図である。図中、3はインクメニスカス形成
体、11はインク、12は孔である。上述のように、イ
ンクメニスカス形成体3には、微小な孔12が設けられ
ている。図3では、孔12は1つのみ示しているが、複
数存在しても良い。図1のインク供給体2によってイン
クメニスカス形成体3に供給されるインク11により、
孔12にはインクの膜が形成される。インクメニスカス
形成体3の両面に同じ圧力がかかっている場合には、図
3(A)に示すように、孔12に形成されたインクの膜
は、いくぶん孔内に凹んだ形のメニスカスとなる。
【0027】インクメニスカス形成体3がインク室に装
着され、インク室内の負圧と大気圧とのバランスが保た
れた状態を図3(B)に示している。図3(B)では、
上側が大気圧、下側がインク室内を示している。インク
室に収容されているインクが消費され、インク室内が大
気圧と比べて負圧となると、孔12に形成されているイ
ンク11の膜は、大気側からインク室側へ押され、イン
ク11のメニスカスはインク室側に凸の形状となる。こ
のとき、インク11の表面張力により、メニスカスをも
とに戻す方向、すなわち、大気側への力が発生し、平衡
状態となる。
【0028】いま、大気圧をPair 、インク室内の圧力
をPtank、γをインク11とインクメニスカス形成体3
との界面での界面張力、ρをインクの密度、θ1 を大気
側の濡れ角、θ2 をインク室側の濡れ角、Dを孔12の
径、gを重力加速度とすると、界面張力による圧力P1
は、 P1 =4γ・cosθ1 /D+4γ・cosθ2 /D ここで、θ1 =θ2 =θと近似すると、 P1 =8γ・cosθ/D また、界面の圧力差P2 は、 P2 =Pair −Ptank 平衡状態では、P1 =P2 であるから、 Ptank=Pair −8γ・cosθ/D である。
【0029】この式からわかるように、インク室内の負
圧に応じて、cosθが大きくなった状態でバランスす
る。すなわち、インク室内の負圧が大きくなると、しだ
いにインク室側へのインクの凸形状が大きくなり、図3
(C)、(D)、(E)のようになる。さらにインク室
内の負圧が大きくなると、図3(F)に示すように、孔
12の部分にインクの膜が再び形成され、凸形状部分が
泡状になる。この泡により、泡内の空気の分だけインク
室内の体積が増加したことになり、インク室内の負圧が
減少する。このようにして、常にインク室内の負圧は、
ほぼ一定に保たれる。
【0030】インク室内のインクの消費に従って、この
ような気泡の発生が繰り返されることになる。順次発生
する気泡は、図3(G)に示すように、先に発生した気
泡や、付近に存在する孔から発生する気泡と合体して大
きくなるとともに、不安定化し、ついには破裂する。
【0031】インクタンク内のインクがある程度消費さ
れた状態で、プリンタから取り外されて放置される場合
がある。このような場合、インクタンクはどのような姿
勢に置かれるかわからない。上述の図1に示した第1の
実施例においても、インク供給体2をインクタンク1の
底部まで延在させておくことにより、ある程度の傾斜
や、インクが半分以上残っている場合には、どのような
方向を向けて放置された場合であっても、インク供給体
2がインクと接するので、インク供給体2によってイン
クがインクタンク上部に形成されたインクメニスカス形
成部材3に供給され、インクメニスカスが乾燥し、イン
クが変容してしまうなどのことはない。そのため、放置
状態でも、良好なインクメニスカスが形成されており、
インクタンク内の負圧は常に良好な値に制御されてい
る。しかし、インクの残量が少ない場合には、図1に示
した構成では、インク供給体2にインクが触れない状態
も発生し、その場合には、インクメニスカスが破壊さ
れ、インクタンク1内の圧力が大気に解放されることに
なる。
【0032】このような問題を防止するため、いくつか
の変形が考えられる。図4乃至図6は、本発明のインク
供給機構の第1の実施例における変形例を示す断面図で
ある。図中、図1と同様の部分には、同じ符号を付して
説明を省略する。9,10はインク供給体分岐部であ
る。図4に示したインク供給機構は、インク供給体2
を、インクタンク1の内面を包み込むように設置したも
のである。このような構成によれば、インクタンク1が
プリンタ上から外され、いかなる姿勢に保持されても、
インク供給体2は常にインクと接触している。そのた
め、常にインクメニスカス形成体3にインクが供給さ
れ、インクメニスカス形成体3に形成されたインクメニ
スカスは良好な状態に保たれている。よって、インクメ
ニスカスが破壊され、インクタンク1内の圧力が大気に
解放されることはない。また、外気温の上昇、または外
気圧の減少もしくは外気温の下降、または外気圧の増大
などの環境変動にも対応することができ、ほぼ一定の負
圧を保つことができる。インク供給体2を設置する際に
は、弾性体膜4の動作に影響しないようにする必要があ
る。
【0033】図5に示したインク供給機構では、インク
供給体2に、インクタンク1の各コーナーに伸びるイン
ク供給体分岐部9を設置している。これによって、イン
クタンク1がプリンタ上から外され、いかなる姿勢に保
持されても、インク供給体2またはインク供給体分岐部
9の一部は常にインクと接触する。よって、図4の変形
例と同様、インクメニスカス形成体3にインクが常に供
給され、インクメニスカス形成体3に形成されたインク
メニスカスは良好な状態に保たれるので、インクメニス
カスが破壊されてインクタンク1内の圧力が大気に解放
されることはない。また、外気温の上昇または外気圧の
減少、もしくは、外気温の下降または外気圧の増大など
の環境変動にも対応することができ、ほぼ一定の負圧を
保つことができる。
【0034】図6に示したインク供給機構は、インク供
給体2の周囲に、インクタンク1内のインク中に浮遊す
るインク供給体分岐部10を設けたものである。これに
よって、インクタンク1がプリンタ上から外され、いか
なる姿勢に保持されても、インク供給体分岐部10がイ
ンクの移動とともに移動し、常にインクと接触する。よ
って、図4の変形例と同様、インクメニスカス形成体3
にインクが常に供給され、インクメニスカス形成体3に
形成されたインクメニスカスは良好な状態に保たれるの
で、インクメニスカスが破壊されてインクタンク1内の
圧力が大気に解放されることはない。また、外気温の上
昇、または外気圧の減少もしくは外気温の下降、または
外気圧の増大などの環境変動にも対応することができ、
ほぼ一定の負圧を保つことができる。
【0035】上述のインク供給機構の第1の実施例は、
上述のインク供給体の変形例の他、種々の変形が可能で
ある。図7は、円筒形状のインクタンクを有するインク
供給機構の例の斜視図である。インク供給機構は、直方
体状のインクタンクを有する構成の他、図7に示すよう
に、円筒形状のインクタンク1を有する構成とすること
も可能である。このように、インクタンクの形状は、様
々な形態で実現可能であり、装着されるプリンタに応じ
て設計することができる。
【0036】また、上述の実施例では、インクメニスカ
ス形成体及びインク供給体を1つずつ設けているが、例
えば、インクメニスカス形成体とインク供給体を複数組
配置したり、あるいは、メニスカス形成部を大きくし、
複数のインク供給体を接続した構成とすることもでき
る。
【0037】上述の実施例では、インクメニスカス形成
体3においてメニスカスを形成するための液体として、
インクタンク1内のインクを用いる場合の例を示してい
るが、他の液体を用いることも可能である。例えば、プ
リンタにインク供給機構が装着された時点で、プリンタ
の液体供給機構により、インクメニスカス形成体3に液
体が供給されるように構成することができる。液体とし
ては、別に用意したものを用いることもできるし、廃イ
ンクタンク内のインクを流用することも可能である。し
かし、上述の実施例のように、インクタンク1内のイン
クを用いる構成の方が、簡単に上述の動作を実現するこ
とができる。
【0038】上述のインク供給機構は、プリンタに着脱
自在に構成されるが、もちろん、プリンタに固定された
構成であってもよい。また、上述の実施例では、記録ヘ
ッドと一体型のインク供給機構を示したが、これに限ら
ず、別体としてもよい。このとき、インクタンクのみを
交換可能に構成したり、記録ヘッドも交換可能に構成す
ることもできる。インクの吐出方向は、下向きのほか、
横向きとすることもできる。
【0039】図8は、本発明のインク供給機構の第2の
実施例を示す断面図である。図中、図1と同様の部分に
は、同じ符号を付して説明を省略する。21はインク吸
収体室、22はインク吸収体、23は大気連通口、24
は主インク室である。この実施例では、インクタンク1
の上部にインク吸収体室21を設けている。インクタン
ク1の下部には、上述の第1の実施例と同様に、側壁が
弾性体膜4によって形成されている主インク室24があ
る。
【0040】インク吸収体室21内には、インク吸収体
22が設けられている。インク吸収体22の材料として
は、2次元構造を持つ繊維状材料、3次元構造を持つ多
孔質体材料、繊維状材料を3次元状に紡績したフェルト
および不織布材料等を使用することができる。具体的に
は、例えば、ポリエステル繊維を一方向に束ねた中綿材
を使用することができる。もちろん、他の材料でも良
い。
【0041】また、インク吸収体室21には、大気連通
口23が設けられている。インク吸収体22は、この大
気連通口23により大気と連通し、大気圧解放されてい
る。インク吸収体22内のインクは大気圧により押さ
れ、また、インク吸収体22の下方から負圧により主イ
ンク室24側へ引き出されるため、効率よくインク吸収
体22のインクを使用することができる。このとき、イ
ンク吸収体22の毛細管力と、主インク室24の弾性体
膜4の張力により、主インク室24内の負圧は一定に保
たれる。大気連通口23からインクが飛び出さないよう
に、インクは通さず、空気を透過させるシートを大気連
通口23に設けることも可能である。または、大気連通
口23を、インクが流出しない微細孔を多数配すことに
より構成することもできる。インク吸収体22の周囲
は、インク吸収体室6の内壁に密着するように挿入され
ている。この目的は、大気連通口23から導入される空
気が、インク吸収体室21の内壁に沿って侵入すること
を避けるためである。
【0042】インクメニスカス形成体3は、インク吸収
体室21内に設けられているインク吸収体22に接する
ように配置されている。インク吸収体22は、インク吸
収体室21の底面よりもやや高い位置に配置されるよう
に構成することができる。これにより、インク吸収体2
2の側面を通って、空気がインク吸収体室21の底面に
到達したとしても、この空気によりインクメニスカス形
成体3の面が覆われるのを防いでいる。これにより、イ
ンク吸収体22に保持されているインクを、インクメニ
スカス形成体3を介して、効率よく主インク室24へ供
給している。
【0043】フィルタ5は、インクメニスカス形成体3
の微小孔による濾過精度よりも高い濾過精度を有するよ
うに構成される。これにより、主インク室24内のイン
ク中のゴミなどを濾過することが可能となる。フィルタ
は瞬間的な圧力変化に対しては抵抗として圧力伝播を防
止するが、長時間経過すればインク圧力は同じ値とな
る。
【0044】本発明のインク供給機構の第2の実施例の
動作を説明する。未使用時には、主インク室24、及
び、インク吸収体室21のインク吸収体22が吸収可能
な量のインクが充填されている。この状態では、インク
吸収体22の毛細管力及び弾性体膜4の張力により、記
録ヘッド6は負圧に保たれている。
【0045】記録が開始され、記録ヘッド6においてイ
ンクが消費されると、その際に発生する負圧により、イ
ンク吸収体22に含まれているインクがインクメニスカ
ス形成体3を介して主インク室24へ移動する。このと
きは、インクメニスカス形成体3の両側はインクである
ので、気泡の発生は起こらない。
【0046】さらにインクの消費が進み、インク吸収体
22に含まれているインクがなくなると、インクメニス
カス形成体3のインク吸収体室21側の面は大気に解放
された状態となる。さらにインクが消費されると、第1
の実施例で説明したように、インクメニスカス形成体3
に形成されるインクのメニスカスにより、主インク室2
4内の負圧はほぼ一定に保たれる。この動作は、インク
供給体2がインクから離れるまで続く。インク供給体2
が主インク室24の底面まで伸びている場合には、イン
クがほぼなくなるまで、負圧の制御動作が続けられるこ
とになる。
【0047】周囲の環境が変化した場合の動作を説明す
る。まず、主インク室24内に満杯にインクが充填さ
れ、インク吸収体室21内にインクが存在する場合に
は、周囲の環境変化による影響はさほど受けない。イン
ク吸収体室21内のインク吸収体22及び記録ヘッド2
8には、同じ大気圧がかかるので、周囲の環境が変化し
ても、差圧は発生しない。
【0048】次に、インク吸収体室21内にインクがな
く、主インク室24内に空気の層が存在する場合を考え
る。このとき、気温が上昇し、あるいは、大気圧が減少
すると、相対的に主インク室24内の空気が膨張する。
この場合、上述の第1の実施例と同様に、主インク室2
4の内部に向かって凸の状態で張り出している弾性体膜
4は、その張力によって、徐々にその凸の状態が少なく
なる。そのため、主インク室24の内容積が大きくなる
ので、主インク室24内の圧力の増加が抑えられ、イン
クタンク1の内部の負圧値はある一定の範囲に保たれ
る。ある程度まで弾性体膜4の凸の状態が少なくなる
と、次第にその張力による主インク室24内の圧力の増
加の抑制がきかなくなる。それとともに、インク吸収体
22とのメニスカスの界面張力により、インク供給体2
を介してインクが吸い上げられ、インクはインク吸収体
22に吸収されるようになる。このインク吸収体22に
吸収されたインクの量だけ、主インク室24内の体積が
減少するので、空気の膨張による圧力の増加を防ぐこと
ができる。記録ヘッドノズル径とインクメニスカス形成
体3の濾過径の違いにより、常にインクはインクメニス
カス形成体3のメニスカスを破ってインク吸収体22に
吸収されることとなる。その後、主インク室24内の空
気が収縮したり、インクが消費された場合には、弾性体
膜4の凸の状態の増加とインク吸収体22の毛細管力に
より、圧力が制御されるとともに、インク吸収体22に
吸収されているインクが主インク室24に移動し、消費
される。
【0049】なお、気温が低下し、あるいは、大気圧が
上昇し、相対的に主インク室24内の空気が収縮した場
合には、上述のインク消費時と同様の動作により、主イ
ンク室24内の圧力が調整されることになる。
【0050】このように、図8に示したようなインク供
給機構では、図1に示したインク供給機構において対応
できないような環境の変化にも対応して動作するので、
記録ヘッド6からインクリークを発生することなく、常
にほぼ一定の圧力により記録ヘッドにインクを供給する
ことができる。また、プリンタから取り外された場合で
も、インク吸収体22の毛細管力により、大気連通口2
3から漏れることはなく、第1の実施例と同様に、常に
良好な負圧を保つことができる。
【0051】上述の第2の実施例においても、第1の実
施例と同様、種々の変形が可能である。例えば、インク
供給体2は、図4乃至図6に示したような形状とするこ
とができるし、インクタンク1の形状も、直方体形状の
他、円筒形状等、種々の形状とすることができる。ま
た、インクメニスカス形成体及びインク供給体を複数設
けいることができ、その場合には、インク吸収体室の壁
とインク吸収体の間に空気が入り込み、インク吸収体と
インクメニスカス形成体の間に空気の層が形成されて、
インク吸収体に含まれているインクが残ってしまうのを
防ぎ、インクを効率よく使用することができるようにな
る。さらに、記録ヘッドとインクタンクを別体として構
成したり、記録ヘッドにおけるインクの吐出方向も、下
向きのほか、横向きとすることも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、弾性体膜とメニスカス形成部材により、イン
クタンク内部の負圧をほぼ一定に保つことができ、記録
ヘッドに作用するインク圧力の変動を適正な値の範囲内
にとどめ、さらに、周囲環境の変化による影響を抑制
し、高信頼で高効率なインクジェット記録装置のインク
供給機構を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインク供給機構の第1の実施例を示
す断面図である。
【図2】 本発明のインク供給機構の第1の実施例にお
ける動作の説明図である。
【図3】 インクメニスカス形成体3の動作原理の説明
図である。
【図4】 本発明のインク供給機構の第1の実施例にお
ける変形例を示す断面図である。
【図5】 本発明のインク供給機構の第1の実施例にお
ける別の変形例を示す断面図である。
【図6】 本発明のインク供給機構の第1の実施例にお
けるさらに別の変形例を示す断面図である。
【図7】 円筒形状のインクタンクを有するインク供給
機構の例の斜視図である。
【図8】 本発明のインク供給機構の第2の実施例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 インクタンク、2 インク供給体、3 インクメニ
スカス形成体、4 弾性体膜、5 フィルタ、6 記録
ヘッド、7 マニホールド、8 大気連通口、9,10
インク供給体分岐部、11 インク、12 孔、21
インク吸収体室、22 インク吸収体、23 大気連
通口、24 主インク室。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを記録ヘッドに供給して記録を行
    なうインクジェット記録装置におけるインク供給機構に
    おいて、インクが収容され周囲内壁の一部が弾性を有す
    る膜で構成されたインク室と、該インク室上方の壁の一
    部に設けられ微小孔を有するメニスカス形成部材と、該
    メニスカス形成部材に液体を供給する液体誘導部を有
    し、該インク供給体により供給されたインクによって前
    記メニスカス形成部材の有する微小孔に形成されるメニ
    スカス及び前記膜の弾性によりインク室内の圧力を調整
    することを特徴とするインク供給機構。
  2. 【請求項2】 前記液体誘導部は、前記メニスカス形成
    部材の前記インク室側の面に接し、かつ、インク内に延
    在し、前記インク室内のインクをメニスカス形成部材に
    供給することを特徴とする請求項1に記載のインク供給
    機構。
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