JPH0781077B2 - シリコーンゴム組成物及び硬化物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物及び硬化物

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JPH0781077B2
JPH0781077B2 JP2107845A JP10784590A JPH0781077B2 JP H0781077 B2 JPH0781077 B2 JP H0781077B2 JP 2107845 A JP2107845 A JP 2107845A JP 10784590 A JP10784590 A JP 10784590A JP H0781077 B2 JPH0781077 B2 JP H0781077B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、硬化することによって耐熱性及び難燃性に優
れた加硫成型物を得ることが可能なシリコーンゴム組成
物及びその硬化物に関する。
(従来技術) シリコーンゴムは、ブタジエンゴム、イソプレンゴム等
の一般の有機ゴムに比して耐熱性に優れており、自動車
用オイルシール、耐火ガスケット等の耐熱性を要求され
る用途に広く使用されている。
シリコーンゴムのシリコーン成分にフェニル基含有ポリ
シロキサンを添加することにより、超耐熱性、難燃性、
耐放射能性が付与されることが知られている。また、ジ
フェニルシランジオール、フェニルメチルシランジオー
ル等のフェニル基含有ポリシラノールを分散剤として使
用することによって、更に耐熱性、難燃性等の特性が向
上することも知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 一般的に、フェニル基含有ポリシロキサンを使用する場
合には、相溶性を向上させるために、上記のフェニル基
含有ポリシラノールを分散剤として使用することが必要
である。
而して、上記のようなフェニル基含有ポリシラノール
は、常温で固体であるために、熱を加えないと分散剤と
して機能し得ず、他の分散剤と併用しなければならない
という欠点がある。しかも、ジフェニルシランジオー
ル、フェニルメチルシランジオール等は、フィラーに伴
う酸が共存する条件下では、より安定な環状体、例えば
1,1,3,3,5,5−ヘキサフェニルシクロトリシロキサン、
1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリフェニルシクロトリシ
ロキサン等に変化するために、得られる加硫成型品にブ
ルーミングを生じる。
従って本発明は、ブルーミングを生じることがなく、保
存安定性に優れ、且つ耐熱性、難燃性等の特性に優れた
加硫成型物を得ることが可能なシリコーンゴム組成物及
びその硬化物を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明によれば、 (A)下記平均組成式〔I〕、 式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、置換又は非
置換の、炭素原子数1〜10の一価炭化水素基であり、a
は、1.95〜2.05の数を示す、 で表され、平均重合度が3,000〜30,000の範囲にあるジ
オルガノポリシロキサン、 (B)下記一般式〔II〕、 式中、R1は、フェニル基を示し、R2及びR3は、同一でも
異なっていてもよく、それぞれ置換または非置換の、炭
素原子数1〜10の一価炭化水素基を示し、nは、1また
は2の整数である、 で表される低分子量のフェニル基含有オルガノポリシロ
キサン、 及び、 (C)充填剤、 を含有して成るシリコーンゴム組成物及びその硬化物が
提供される。
即ち本発明は、上記一般組成式〔II〕で表されるよう
な、フェニル基を少なくとも2個有し且つ両末端にシラ
ノール基を有する低分子量の直鎖状オルガノポリシロキ
サンを使用することによって、前述したブルーミングの
問題を有効に解決することに成功したものである。
(A)ジオルガノポリシロキサン 本発明において、ベース成分として使用されるジオルガ
ノポリシロキサンは、前記平均組成式〔I〕: (式中、R及びaは前記の通り) で表されるものである。
この平均組成式について詳細に説明すると、基Rは、置
換または非置換の、炭素原子数が1〜10、好ましくは1
〜8の一価炭化水素基であり、例えばメチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基等のアルキル基、ビニル基,
アリル基,ブテニル基等のアルケニル基、フェニル基、
トリル基等のアリール基、これらの基の炭素原子に結合
した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子,シアノ基
等で置換されたクロロメチル基,クロロプロピル基,3,
3,3−トリフルオロプロピル基,2−シアノエチル基等の
置換炭化水素基が例示される。
またaは、1.95〜2.05の範囲の数であり、これらの基R
は、その全部が同一の基であってもよいし、また互いに
異なる基であってもよいが、一般的には、全Rの内、98
モル%以上が炭素原子数1〜4のアルキル基、特にメチ
ル基であることが好ましい。また、このようなアルキル
基以外の基としては、ビニル基、フェニル基、3,3,3−
トリフルオロプロピル基が好適である。
このジオルガノポリシロキサンの分子構造は、直鎖状で
あることが好適であるが、分枝鎖状の分子構造のものを
一部含んでいてもよい。
またこのジオルガノポリシロキサンの重合度は、3,000
〜30,000であり、加工性の面から、4,000〜10,000の範
囲にあることが望ましい。
(B)低分子量フェニル基含有オルガノポリシロキサン 本発明のシリコーンゴム組成物においては、下記一般式
〔II〕: (式中、R1〜R3及びnは前記の通り) で表される低分子量のフェニル基含有オルガノポリシロ
キサンが配合されることが顕著な特徴である。
この一般式〔II〕で表されるオルガノポリシロキサンに
おいて、基R1はフェニル基であり、分子中に少なくとも
2個のフェニル基を有している。即ち、このフェニル基
の存在により、優れた耐熱性、難燃性等の特性を付与す
ることができる。
基R2及びR3は、置換または非置換の、炭素原子数1〜1
0、好ましくは炭素原子数1〜8の一価炭化水素基であ
る。かかる一価の炭化水素基としては、例えばメチル
基、エチル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基、ア
クリル基等のアルケニル基及びアルケニル基含有基、シ
クロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、並
びにトリフルオロプロピル基等の置換炭化水素基等が例
示される。これらの中でも、メチル基、ビニル基、フェ
ニル基であることが好適である。またこれらの基R2及び
R3は、互いに同一の基であってもよい。
更にnは、1または2の整数であり、特に1であること
が好適である。nの値が2よりも大となると、分子中の
シラノール基含有量が減少するために、多量の分散剤の
添加が必要となり、ブルーミングが発生したり、未加硫
ゴムの可塑度低下やロール加工性の低下等を生じること
になる。
本発明において成分(B)として用いるフェニル基含有
オルガノポリシロキサンは、分子量が低く、常温で液状
であり、さらに分子鎖両端にシラノール基を有している
ため、分散剤として有効に作用し、他の分散剤を併用せ
ずに、ブルーミングの発生を回避することが可能とな
る。
上述したような低分子量のフェニル基含有オルガノポリ
シロキサンとしては、具体的には、例えば、 1,1−ジフェニル−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,7−
ジヒドロキシテトラシロキサン、 1,1−ジフェニル−3,3,5,5,7,7−ヘキサビニル−1,7−
ジヒドロキシテトラシロキサン、 1,1,7,7−テトラフェニル−3,3,5,5−テトラメチル−1,
7−ジヒドロキシテトラシロキサン、 1,1,9,9−テトラフェニル−3,3,5,5,7,7,11,11,13,13,1
5,15−ドデカメチル−1,15−ジヒドロキシオクタシロキ
サン、 1,1,15,15−テトラフェニル−3,3,5,5,7,7,9,9,11,11,1
3,13−ドデカメチル−1,15−ジヒドロキシオクタシロキ
サン等が挙げられる。
これらの低分子量のフェニル基含有オルガノポリシロキ
サンは、1種単独或いは2種以上の組み合わせで使用さ
れ、また(A)のジオルガノポリシロキサン100重量部
当たり、0.1〜20重量部、特に5〜10重量部の割合で使
用されることが好適である。
また、(B)のオルガノポリシロキサンは、例えば下記
一般式〔III〕: 式中、R1〜R3は、前記の通りであり、Xは、ハロゲン原
子を示し、mは、0または1の整数である、 で表されるジハロポリシロキサンを加水分解することに
よって得られる。加水分解する方法としては、例えばジ
ハロポリシロキサンを、炭酸水素ナトリウム水溶液或い
はプロピレンオキサイドと水との混合液中に滴下する方
法が挙げられる。
(C)充填剤 (C)の充填剤は、シリコーンゴムの補強、増粘、加工
性向上、増量等の目的で使用される。かかる充填剤とし
ては、従来、シリコーンゴムに使用されていた充填剤を
使用することができる。特にヒュームドシリカ、湿式シ
リカ、石英微粉末、けいそう土等のシリカ微粉末充填剤
が好適である。またこれらシリカ充填剤の表面は、トリ
メチルシリル基、ジメチルシリル基、モノメチルシリル
基、ジフェニルメチル基などを含有するシラン、シロキ
サン、シラザン等で疎水化処理されていてもよい。これ
らの充填剤は、単独または2種以上の組み合わせでも使
用することができ、例えば上記シリカ充填剤に、炭酸カ
ルシウム、カーボンブラック、ガラス繊維等を若干量併
用したものも好ましい。
また本発明において使用する充填剤は、その比表面積が
少なくとも50m2/g以上であることが好適である。
これらの充填剤は、成分(A)のジオルガノポリシロキ
サン100重量部当り15〜100重量部、特に15〜50重量部の
割合で配合されることが望ましい。この配合量が15重量
部よりも少ないと補強効果が十分でなく、また加工性も
不十分となり、100重量部より多いと、型流れ性、吐出
性等の加工特性が極端に低下する場合がある。
硬化剤 本発明のシリコーン組成物を硬化させるには、硬化剤を
添加して硬化させる。この硬化剤としては、シリコーン
ゴム組成物を硬化させるために一般的に使用されるもの
でよい。具体的には、有機過酸化物、或いはオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンと白金族金属系触媒とを組
合せたものを使用する。
有機過酸化物としては、例えばベンゾイルパーオキサイ
ド、モノクロルベンゾイルパーオキサイド、p−メチル
ベンゾイル−オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド、t−ブチルパーベンジエート、ジクミル
パーオイサイド、2,5−ビス−(t−ブチルパーオキ
シ)−2,5−ジメチルヘキサン、2,5−ビス−(t−ブチ
ルパーオキシ)−2,5−ジメチルヘキシン、及びジミリ
スチルパーオキシカーボネート,ジシクロドデシルパー
オキシジカーボネート等のジカーボネート類、t−ブチ
ルモノオキシカーボネート類、下記式、 (式中、Rは炭素原子数3〜10の一価炭化水素基であ
る) で表される化合物等が例示され、これらは単独で使用し
ても、又は2種以上を組合せて使用してもよい。これら
有機過酸化物の配合量は、通常、成分(A)のジオルガ
ノポリシロキサン100重量部当り0.5〜5重量部の割合で
ある。
また成分(A)として用いるジオルガノポリシロキサン
が、その分子中にビニル基、アリル基等のアルケニル基
を含有しているものである場合には、ケイ素原子に結合
した水素原子を1分子中に2個以上有するオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンと白金族金属系触媒とを組合
せたものを硬化剤として使用するとよい。
かかる白金族金属系触媒としては、例えば白金系、パラ
ジウム系、ロジウム系の触媒があり、中でも白金系触媒
が好適である。白金系触媒としては、例えば白金黒、ア
ルミナ、シリカなどの担体に固体白金を担持させたも
の、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金
酸とオレフィンとの錯体、白金とビニルシロキサンとの
錯体などが挙げられる。これらの白金族金属系触媒の配
合量は、成分(A)のジオルガノポリシロキサンに対し
て、白金族金属換算で0.5〜500ppm、特に2〜200ppmの
割合が好ましい。
またオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、
例えば下記平均組成式〔IV〕、 式中、R4は、置換又は非置換の、炭素原子数1〜10の一
価の炭化水素基であり、b及びcは、それぞれ正の数で
あり、且つb+cが1.0〜3.0を満足する数である、 で表され、且つ分子中にケイ素原子に結合した水素原子
を少なくとも2個有するものを使用する。上記の平均組
成式〔IV〕において、基R4の好適例としては、例えばメ
チル基,エチル基,プロピル基,ブチル基等のアルキル
基、フェニル基,トリル基等のアリール基、3,3,3−ト
リフルオロプロピル基などが挙げられる。
またオルガノハイドロジェンポリシロキサンの重合度は
300以下であることが望ましく、更にその分子構造は、
線状、環状、分枝状の何れであってもよい。
かかるオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量
は、成分(A)のアルケニル基の量(モル数)に対し
て、ケイ素原子に結合した水素原子の量が50〜300モル
%の範囲であることが好適である。
その他の配合剤 本発明のシリコーンゴム組成物には、例えば酸化鉄,酸
化セリウム,オクチル酸鉄,酸化チタン等の耐熱性向上
剤,着色のための顔料,白金化合物,パラジウム化合物
等の難燃性助剤、及びこの種のシリコーンゴム組成物に
通常配合される各種添加剤等を配合することができる。
シリコーンゴム組成物の調製 本発明のシリコーンゴム組成物は、上述した各成分の所
定量を、二本ロール、ニーダー、加圧ニーダー、バンバ
リーミキサー、連続ニーダー等の混練装置を用いて均一
に混練することによって容易に調製することができる。
この場合、硬化剤は加硫成型する直前に配合してもよ
い。
用途 本発明のシリコーンゴム組成物は、自動車用オイルシー
ル、耐火ガスケット等の耐熱性、難燃性が要求される用
途に極めて有用である。
(実施例) 合成例1 滴下ロート、水冷却管及びメカニカルスターラを取りつ
けた2の丸底フラスコに、 プロピレンオキサイド 689g(11.9mol) 水 72g(4.0mol) を加え、常圧下、常温にて10分間撹拌を行った。
次いで、 1,1−ジフェニル−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,7−
ジクロロテトラシロキサン 855g(1.8mol) を、30℃を越えないように氷冷しながら、3時間で滴下
し、更に2時間撹拌した。
さらに、MgSO4を過剰量加えて乾燥を行い、その後ろ過
を行った。
上記のろ過によって得られたろ液を最終的に80℃、5mmH
gまでストリップすることにより無色透明な液体であ
る、 1,1−ジフェニル−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,7−
ジヒドロキシテトラシロキサンが、700g得られた。
以下、この液体を、添加物(B1)とする。
合成例2 滴下ロート、水冷却管及びメカニカルスターラを取りつ
けた500mlの丸底フラスコに、 炭酸水素ナトリウム 18.5g(0.22mol) 水 180g(10.0mol) を入れ、充分に溶解させる。
更に、 1,1−ジフェニル−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,7−
ジクロロテトラシロキサン 47.5g(0.10mol) を、30℃を越えないように氷冷しながら、3時間で滴下
し、更に2時間撹拌した。
次いで、トルエン100mlを加え、100mlの水で2回洗浄
し、トルエン層にMgSO4を過剰量加えて乾燥を行った。
この溶液をろ過し、ろ液をストリップすることにより、 1,1−ジフェニル−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,7−
ジヒドロキシテトラシロキサン、 及び上記シロキサンの2量体である、 1,1,9,9−テトラフェニル−3,3,5,5,7,7,11,11,13,13,1
5,15−ドデカメチル−1,15−ジヒドロキシオクタシロキ
サン、 1,1,15,15−テトラフェニル−3,3,5,5,7,7,9,9,11,11,1
3,13−ドデカメチル−1,15−ジヒドロキシオクタシロキ
サン、 の混合物からなる液体が得られた。
以下、この液体を、添加物(B2)とする。
実施例1 成分(A)のジオルガノポリシロキサンとして、(C
H32SiO単位99.85モル%、(CH3)(CH2=CH)SiO単位
0.15モル%から成り、分子鎖末端が、 (CH2=CH)(CH32SiO単位で封鎖された粘度(25℃)
が1,000万cStのメチルビニルポリシロキサン 100重量
部、 及び、 添加物(B1) 8.0重量部、 をニーダーミキサーに入れた。
次いで、これに、 比表面積が200m2/gのヒュームドシリカ(日本アエロジ
ル(株)製アエロジル200)55重量部を投入し、均一に
なるまで混練りした後、170℃で2時間加熱処理を行
い、ベース組成物を得た。このベース組成物について、
JIS K−6300にしたがってウィリアムス可塑度の測定を
経時的に行ない、その結果を第1図に示した。
また上記ベース組成物を100重量部として、これに、 2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド 1.5重量部、 を添加した後、2本ロールミルで均一になるまで混合し
て組成物を得た。
得られた組成物を用いて、プレスキュアにより120℃,10
分の条件で厚さ2mm、大きさ150mm×200mmのシートを作
成した。次に、20℃,4時間の条件でポストキュアを行な
った。
また同様の条件で、JIS K−6301の圧縮永久歪のテスト
ピースを作成した。
これらの試料の機械的特性をJIS K−6301に基づいて測
定した。さらに、上記の試料を250℃/24hrで加熱処理を
行なったものについての機械的特性も同様に測定し、加
熱処理前の測定結果を基準として、加熱処理後の測定結
果の変化の割合を算出した。また圧縮永久歪は、JIS K
−6301に基づいて、180℃/22hrの条件で測定した。得ら
れた結果を第1表に示す。
またベース組成物の加工性、加硫シートの透明性、ベタ
ツキ性及びシート表面のブルーム性について、ポストキ
ュア後に目視により観察し、その結果を併せて第1表に
示す。
比較例1,2 実施例1において、添加物(B1)の代わりにジフェニル
シランジオールを4.0重量部(比較例1)或いは重合度
が10〜20で、両末端がヒドロキシ基で封鎖された、直鎖
状のジメチルポリシロキサンを10.0重量部(比較例2)
使用した以外は、実施例1と同様にしてベース組成物を
調製した。得られたベース組成物から実施例1と同様に
してシート及びテストピースを作成し、それを用いて実
施例1と同様の試験を行った。結果を第1表及び第1図
に示す。
実施例2 実施例1で用いたメチルビニルポリシロキサン100重量
部、 添加物(B2) 6.0重量部、 及び、 N−(2−アミノエチル)−アミノプロピル基含有の難
燃助剤 1重量部、 を加圧ニーダーに入れた。
次いで、これに、 比表面積が200m2/gの乾式フィラー(日本アエロジル社
製A−200)38重量部: を投入し、均一になるまで混練りした後、170℃で2時
間加熱処理を行い、揮発成分を除去してべース組成物を
得た。このベース組成物について、JIS K−6300に基づ
いてウィリアムス可塑度を測定し、10分後、4時間後、
70時間後の測定結果を第2表に示した。
この組成物を100重量部として、これに、塩化白金酸の
2−エチルヘキサノール2%溶液1.0重量部、 及び、 2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド 1.4重量部、 を添加した後、2本ロールミルで均一になるまで混合し
た。
この組成物を用いて、120℃で10分間のプレスキュアを
行った後、150℃で1時間ポストキュアを行って、機械
的特性を試験するのに用いるシートを作成した。このシ
ートを用い、実施例1と同様にして機械的特性の測定を
行った。また、UL−94に基づいて難燃試験を行い、その
評価を行った。さらに、上記のシートを220℃/96hr、25
0℃/6hrの条件で加熱処理を行ったものについての機械
的特性を同様に測定し、実施例1と同様に機械的特性の
変化率を求めた。結果を第2表に示す。
比較例3 実施例2において、添加物(B2)の代わりにジフェニル
シランジオールを3.0重量部以外は、実施例2と全く同
様にしてベース組成物を調製し、得られたベース組成物
から実施例2と同様にしてシート及びテストピースを作
成し、それらを用いて実施例2と同様の試験を行った。
結果を第2表に示す。
(発明の効果) 本発明の組成物は、可塑化戻りの極めて少ない加硫ゴム
成型物を得ることができる。
また、本発明の組成物には、ジフェニルシランジオー
ル、フェニルメチルシランジオール等の分散剤を併用す
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1及び比較例1,2における可塑度の測
定結果を示す線図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記平均組成式〔I〕、 式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、置換又は非
    置換の、炭素原子数1〜10の一価炭化水素基であり、a
    は、1.95〜2.05の数を示す、 で表され、平均重合度が3,000〜30,000の範囲にあるジ
    オルガノポリシロキサン、 (B)下記一般式〔II〕、 式中、R1は、フェニル基を示し、R2及びR3は、同一でも
    異なっていてもよく、それぞれ置換または非置換の、炭
    素原子数1〜10の一価炭化水素基を示し、nは、1また
    は2の整数である、 で表される低分子量のフェニル基含有オルガノポリシロ
    キサン、 及び、 (C)充填剤、 を含有して成るシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の組成物を硬化してなるシ
    リコーンゴム硬化物。
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