JPH0780838B2 - カプロラクタムの製造法 - Google Patents

カプロラクタムの製造法

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JPH0780838B2
JPH0780838B2 JP62316394A JP31639487A JPH0780838B2 JP H0780838 B2 JPH0780838 B2 JP H0780838B2 JP 62316394 A JP62316394 A JP 62316394A JP 31639487 A JP31639487 A JP 31639487A JP H0780838 B2 JPH0780838 B2 JP H0780838B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D201/00Preparation, separation, purification or stabilisation of unsubstituted lactams
    • C07D201/02Preparation of lactams
    • C07D201/08Preparation of lactams from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. hydroxy carboxylic acids, lactones or nitriles

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明の対象は、カプロラクタムを6−アミノカプロン
酸エステルから製造する方法である。
従来の技術 ドイツ連邦共和国特許出願公開第2249993号明細書に
は、6−アミノカプロン酸エステルを水の存在で250℃
〜350℃の温度でカプロラクタムに変換する方法が記載
されている。
しかし、この方法は、インダストリアル・アンド・エン
ジニアリング・ケミストリー、プロセス・デザイン・ア
ンド・ディベロップメント(In−dustrial Engineering
Chem. Proc. Design De−velopment)、第17巻(1978
年)、第11頁の記載から知られているように、前記変換
が6−アミノカプロン酸により進行し、したがって同書
第15頁の記載から明らかなようにオリゴマーの形成を抑
制するために低い温度で環化を実施しなければならない
という欠点を有する。この結果、カプロラクタムを希薄
水溶液から単離することは、工業的に費用を費やすこと
になることをまねく。
また、インダストリアル・アンド・エンジニアリング・
ケミストリー、プロセス・デザイン・アンド・ディベロ
ップメント(Industrial Engineer−ing Chem. Proc. D
esign Development)、第17巻(1978年)、第10頁およ
び第11頁の記載から、6−アミノカプロン酸エチルエス
テルをエタノール中で150℃〜250℃の温度で環化するこ
とによりカプロラクタムに変えることは、既に公知であ
る。しかし、この場合には著量の二量体が副生成物とし
て形成され、それによって収率は所望のものには程遠
い。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3235938号明細書に記
載のもう1つの方法によれば、6−アミノカプロン酸エ
ステルは、カプロラクタムの沸点よりも高い沸点を有す
る多価アルコール中で0.5〜5時間、180℃〜250℃に加
熱することによってカプロラクタムに変換され、引続き
カプロラクタムは、得られた反応混合物から蒸留するこ
とによって分離される。この方法は、熱不安定性であ
る、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ペンタ
エリトリットまたはブタントリオールのような高価な溶
剤が使用されるという欠点を有する。その上、この反応
は選択的でなく、副生成物(“アミノカプロラクタム変
換生成物”)およびカプロラクタム−オリゴマーが形成
され、これらの生成物は戻さなければならない。
また、特開昭38−14563号公報の記載から、6−アミノ
カプロン酸エチルエステルを160℃〜165℃の温度で4時
間沸騰するエチレングリコール中で縮合してカプロラク
タムに変える方法は、既に公知である。この方法は、収
率が所望のものには程遠く、その上カプロラクタムを反
応媒体から得ることが工業的に費用を費やすことになる
という欠点を有する。
発明が解決しようとする問題点 従って、6−アミノカプロン酸エステルから出発し、高
い収率および高い交換率で短時間で進行し、費用のかか
る溶剤を全く必要とせず、カプロラクタムを簡単に分離
することができ、かつ副生成物を戻す際にカプロラクタ
ムの重合体が形成されることによって分離を阻止する、
カプロラクタムを製造する方法を提供するという工業的
課題が課された。
問題点を解決するための手段 この工業的課題は、カプロラクタムの沸点よりも低い沸
点を有し、反応条件下で液状の不活性有機反応媒体の存
在下に6−アミノカプロン酸エステルを加熱することに
よってカプロラクタムを製造する方法において、80℃〜
240℃の沸点を有する芳香族炭化水素を反応媒体として
使用し、100℃〜320℃の温度を維持し、反応媒体からカ
プロラクタムを得ることにより解決される。
この新規方法は、高い交換率および高い収率で進行する
という利点を有する。この方法の他の利点は、費用のか
かる溶剤を殆んど使用せず、カプロラクタムの取得が簡
単になるということにある。更に、この新規方法は、戻
さなければならない生成物を形成させることもなく、沈
殿を生じる重合体を明らかに形成させることもないとい
う利点を有する。
6−アミノカプロン酸エステルを炭化水素中で環化縮合
することは、これまでに記載されたことがない。実際
に、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3235938号明細書
には、カプロラクタムの沸点よりも高い沸点を有する炭
化水素を使用する方法が述べられているが、不溶性の重
合体が生成されるという注釈があり、この方法は棄却さ
れる。カプロラクタムの沸点よりも低い沸点を有する溶
剤を使用することに対しては、同様に、生成される副生
成物が蒸留による後処理の際に変性され、したがって使
用不可能になるということが指摘されることに関連して
注意しなければならない。
好ましい出発物質は、1〜10個の炭素原子を有するアル
カノール、5〜8個の炭素原子を有するシクロアルカノ
ールまたは7〜10個のアルアルカノールの6−アミノカ
プロン酸エステルである。適当な出発物質は、例えば6
−アミノカプロン酸メチルエステル、6−アミノカプロ
ン酸エチルエステル、6−アミノカプロン酸−n−プロ
ピルエステル、6−アミノカプロン酸−n−ブチルエス
テル、6−アミノカプロン酸シクロヘキシルエステル、
6−アミノカプロン酸シクロオクチルエステル、6−ア
ミノカプロン酸ベンジルエステルまたは6−アミノカプ
ロン酸フェニルエチルエステルである。特に好ましいの
は、6−アミノカプロン酸アルキルエステル、殊に6−
アミノカプロン酸−C1〜C3−アルキルエステルである。
特に工業的に重要なのは、6−アミノカプロン酸メチル
エステルまたは6−アミノカプロン酸エチルエステルで
あった。
反応は、100℃〜320℃、有利に130℃〜280℃、殊に180
℃〜280℃の温度で実施される。一般に、反応させる場
合には大気圧が使用されるが、好ましくは、反応媒体が
液相で存在することを保証するために、例えば30バール
までの高められた圧力が使用される。
本発明によれば、反応は、80℃〜240℃の沸点、殊に110
℃〜200℃の沸点を有する、反応条件下で液状の芳香族
炭化水素の存在で実施される。好ましい芳香族炭化水素
は、アルキルベンゾール、殊に6個までの炭素原子を有
する1〜2個のアルキル基を有するものである。特に好
ましいのは、全部で4個までの炭素原子を有する1〜3
個のアルキル基を有するアルキルベンゾールである。適
当な芳香族炭化水素は、例えばベンゾール、トルオー
ル、キシロール、エチルベンゾール、ジエチルベンゾー
ル、トリメチルベンゾール、イソプロピルベンゾール、
プロピルベンゾールまたはジイソプロピルベンゾールで
ある。
使用される6−アミノカプロン酸は、純粋な形ならびに
溶液の形で、例えばアルカノール中または反応媒体とし
て使用される芳香族炭化水素中で反応させることができ
る。アルカノールを溶剤として使用する場合には、6−
アミノカプロン酸エステルのアルコール性溶液を供給す
る場合と同様にアルカノールを系から(例えば、蒸留に
よって)除去するのが有利である。
アルカノールは、有利にメタノール中の使用される6−
アミノカプロン酸エステル、例えば6−アミノカプロン
酸メチルエステルのアルコール成分に相当する。適当な
溶液は、6−アミノカプロン酸エステル5〜25重量%を
含有する。
6−アミノカプロン酸エステル1kgあたり反応媒体とし
ての芳香族炭化水素2〜20kgを使用するのが有利であ
る。
滞留時間は、0.25〜15時間維持するのが有利である。
反応は、例えば6−アミノカプロン酸エステルを、特に
十分に混合しながら芳香族炭化水素中で所定の温度に加
熱するようにして実施され、この場合圧力条件および温
度条件は、反応媒体が絶えず液体の状態で存在するよう
に選択される。この場合、好ましくは脱離されたアルコ
ールは、連続的に反応混合物から、例えば蒸留すること
によって除去される。他の作業法によれば、反応は、例
えばアルカノール中の6−アミノカプロン酸エステルの
溶液を所定の温度で、6−アミノカプロン酸エステルお
よびカプロラクタムの望ましい濃度、例えば5〜25%が
達成されるまで連続的に芳香族炭化水素中に導入し、同
時に溶剤として使用されかつ環化の際に形成されるアル
カノールを蒸留することによって分離するようにして実
施される。更に、この反応は、所定の温度に後加熱する
ことによって完結され、この場合カプロラクタムに環化
する際に遊離されるアルコールは、蒸留することによっ
て除去するのが有利である。
もう1つの好ましい作業法によれば、反応媒体として使
用される芳香族炭化水素中の6−アミノカプロン酸エス
テルの溶液は、連続的に多数の反応容器、例えば2〜4
個の反応容器からなるカスケードに供給され、場合によ
っては遊離されたアルカノールは絶えず分離され、最後
の反応容器中でカプロラクタムの溶液は、出発溶液を供
給する程度に応じて取出される。もう1つの作業法によ
れば、アルカノールは、反応が完結した後に、例えば放
圧することによって反応混合物から除去される。この作
業法は、6−アミノカプロン酸エステルを含有する芳香
族炭化水素を連続的に長く延びた反応帯域、例えば管状
反応器または蛇管に供給し、反応を上記条件で実施し、
かつ反応混合物を取出した後に、例えば放圧するかまた
は蒸留することによってアルコールを分離する場合に殊
に好適である。
こうして得られた、芳香族炭化水素中のカプロラクタム
の溶液から、カプロラクタムは、一般に分別蒸留するこ
とによって得られ、芳香族炭化水素は再び戻される。1
つの好ましい作業法によれば、カプロラクタムは、芳香
族炭化水素から水で抽出される。抽出は、向流で公知の
装置中、例えばミキサー沈降タンク、撹拌円板塔または
網目板塔中で脈動を用いてかまたは脈動を用いることな
しに実施するのが好ましい。抽出の場合、温度は20℃〜
80℃に維持するのが有利である。(場合によっては、芳
香族炭化水素の部分流は、再使用する前に蒸留すること
によって精製される。) 実施例 次に、本発明による方法を実施例につき詳説する。
実施例1 o−キシロール1500g中の6−アミノカプロン酸メチル
エステル95.9g(0.661モル)の溶液を140℃で14時間加
熱する。形成されたメタノールを連続的に蒸留すること
によって除去する。キシロールを真空中で留去した後、
カプロラクタム74.6g(0.660モル)が残存する。カプロ
ラクタムの収率:99.8%。
実施例2 トルオール900g中の6−アミノカプロン酸メチルエステ
ル80.4g(0.555モル)の溶液を110℃で9時間メタノー
ル−トルオール混合物の連続的留去下に加熱する。トル
オールを真空中で蒸発させかつサムベイ(Sambay)型蒸
留によって0.3ミリバールおよび120℃〜135℃で精製し
た後、カプロラクタム56.8g(0.503モル;収率:90.6
%)が残存する。
実施例3 メタノール118g中の6−アミノカプロン酸メチルエステ
ル11.4g(0.078モル)の溶液を130℃および4.0バールで
4.5時間ベンゾール279gで充填された250mlのガラス製オ
ートクレーブ中にポンプ輸送した。メタノール−ベンゾ
ール混合物213gを、メタノール性6−アミノカプロン酸
メチルエステル溶液を供給しかつメタノールをカプロラ
クタムへの環化の際に形成させるような程度に系から蒸
留することによって除去する。130℃でさらに1時間
後、ベンゾールを真空中で蒸発させた後にカプロラクタ
ム8.6g(0.076モル;収率:97.4%)が残存する。
実施例4 エチルベンゾール1000g中の6−アミノカプロン酸メチ
ルエステル73.9g(0.510モル)の溶液を138℃で10時間
還流下に加熱する。反応の際に形成されるメタノールを
連続的に蒸留することによって除去する。反応溶液を水
で抽出しかつ水相を真空中で回転させた後、カプロラク
タム54.0g(0.478モル;収率:93.8%)が得られる。
実施例5 6−アミノカプロン酸メチルエステル65.3g(0.450モ
ル)をクモール1000gに溶解し、かつ150℃で10時間加熱
する。形成されたメタノールを連続的に蒸留することに
よって除去する。クモールを真空中で蒸発させた後、カ
プロラクタム48.5g(0.429モル;収率:95.3%)が単離
される。
実施例6 メシチレン723g中の6−アミノカプロン酸メチルエステ
ル37.1g(0.256モル)の溶液を500バールの圧力および1
40℃で12時間還流下に撹拌する。メシチレンを真空下に
蒸発させた後、カプロラクタム−メシチレン混合物46.4
gが残存し、この混合物は、高圧液体クロマトグラフィ
ーによればカプロラクタム58.2%を含有し、これは27.0
g(0.239モル)に相当しかつ93.4%の収率に相当する。
実施例7 第1の段に(段1:容量800ml;段2:容量1200ml)1時間毎
にキシロール227gおよび6−アミノカプロン酸メチルエ
ステル19.2g(0.132モル)のメタノール性溶液200gをポ
ンプ輸送し、かつ140℃に加熱する。1時間毎にメタノ
ール−キシロール混合物211gを段1から37cmの充填塔を
介して留去する。こうして得られた溶液を連続的に第2
の段に供給し、140℃に維持し、キシロール性カプロラ
クタム溶液215.9gを段2から搬出する。キシロールを留
去した後、1時間あたりカプロラクタム13.6g(0.120モ
ル)および6−アミノカプロン酸メチルエステル0.8g
(0.005モル)が残存し、これらは96%の変換率および9
4.5%の選択率に相当する。
実施例8 三段のカスケード(段1:容量800ml、段2:容量1200ml、
段3:容量600ml)中に1時間毎にキシロール227gおよび
6−アミノカプロン酸メチルエステル19.2g(0.132モ
ル)のメタノール性溶液200gをポンプ輸送し、かつ140
℃に加熱する。1時間毎にメタノール−キシロール混合
物211gを段1から37cmの充填塔を介して留去する。こう
して得られた溶液をさらに2つの段に140℃で導通さ
せ、キシロール性カプロラクタム溶液215.9gを段3から
搬出する。キシロールを留去した後、1時間あたりカプ
ロラクタム14.4g(0.127モル)および6−アミノカプロ
ン酸メチルエステル0.3g(0.002モル)が残存し、これ
らは98.4%の変換率および97.7%の選択率に相当する。
実施例9 800mlの容量を有する撹拌型反応器中に1時間毎にキシ
ロール230gおよび6−アミノカプロン酸メチルエステル
18.5g(0.128モル)のメタノール性溶液205gをポンプ輸
送し、かつ140℃に加熱する。1時間毎にメタノール−
キシロール混合物216.4gを37cmの充填塔を介して留去
し、キシロール性カプロラクタム溶液218.7gを搬出す
る。この溶液を270℃、27バールおよび45分間の平均滞
留時間で管状反応器を通してポンプ輸送する。キシロー
ルを留去した後、1時間あたりカプロラクタム13.8g
(0.122モル)が残存し、これは95.3%の収率に相当す
る。
実施例10 6−アミノカプロン酸メチルエステル45.1g(0.311モ
ル)およびo−キシロール700g中のカプロラクタム19.0
g(0.168モル)の溶液を270℃、27バールの圧力および
1.0時間の平均滞留時間で管状反応器を通してポンプ輸
送する。キシロールおよびメタノールを真空中で留去し
た後、6−アミノカプロン酸メチルエステル0.8g(0.00
6モル)およびカプロラクタム52.2(0.462モル)が得ら
れ、これらは98.1%の変換率および96.4%の選択率に相
当する。
比較例1(B510/1) (ポリエチレングリコール中のカプロラクタムの安定
性) ポリエチレングリコール180g(HO−(CH2−CH2−O)
−H;平均分子量:400)中のカプロラクタム20gの溶液を1
90℃で撹拌する。カプロラクタム含量(高圧液体クロマ
トグラフィー分析による検査)は、4時間後に19.7%に
減少し、7時間後に18.5%に減少した。ポリエチレング
リコール190g(平均分子量:400)中のカプロラクタム10
gの溶液を190℃で撹拌する。カプロラクタム含量(高圧
液体クロマトグラフィー分析による検査)は、4時間に
8.6%減少し、7時間後に7.9%に減少した。
比較例2 6−アミノカプロン酸メチルエステル63g(0.434モル)
および水300g中のカプロラクタム33g(0.292モル)の溶
液を4分間の平均滞留時間で275℃の温度で40mlの管状
反応器を通してポンプ輸送する。この反応溶液は、定量
ガスクロマトグラフィー分析によればカプロラクタム15
%および副生成物としてN−メチル−カプロラクタム1
%を含有する。カプロラクタムの選択率は、6−アミノ
カプロン酸メチルエステルの変換率が100%である際に5
4%である。
比較例3 デカリン900g中の6−アミノカプロン酸メチルエステル
85.6g(0.590モル)の溶液を150℃で8時間沸騰加熱す
る。環化の際に形成されたメタノールを連続的に蒸留す
ることによって除去する。反応の間に重合体2.6gが沈殿
する。デカリンを真空中で蒸発させかつ0.3ミリバール
および120℃〜135℃でサンベイ(Sambay)型蒸留するこ
とにより、カプロラクタム49.6g(0.439モル;収率:74.
4%)が生じる。
比較例4 ドデシルベンゾール1032g(沸点280℃)中の6−アミノ
カプロン酸メチルエステル110.5g(0.762モル)の溶液
を形成されたメタノールの連続的留去下に180℃で4.5時
間撹拌する。ドデシルベンゾールを水で抽出しかつ水を
真空中で留去した後、カプロラクタム76.3g(0.675モ
ル;収率:88.6%)が残存する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロルフ、フィッシャー ドイツ連邦共和国、6900、ハイデルベル ク、ベルクシュトラーセ、98 (72)発明者 マンフレート、ザウエルヴァルト ドイツ連邦共和国、6701、レデルスハイ ム‐グロナウ、ゲブハルトシュトラーセ、 16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カプロラクタムの沸点よりも低い沸点を有
    し、反応条件下で液状の不活性有機反応媒体の存在下に
    6−アミノカプロン酸エステルを加熱することによって
    カプロラクタムを製造する方法において、80℃〜240℃
    の沸点を有する芳香族炭化水素を反応媒体として使用
    し、100℃〜320℃の温度を維持し、反応媒体からカプロ
    ラクタムを得ることを特徴とする、カプロラクタムの製
    造法。
  2. 【請求項2】110℃〜200℃の沸点を有するアルキルベン
    ゾールを反応媒体として使用する、特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
  3. 【請求項3】全部で4個までの炭素原子を有する1〜3
    個のアルキル基を有するアルキルベンゾールを使用す
    る、特許請求の範囲第1項または第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】130〜280℃の温度を維持する、特許請求の
    範囲第1項から第3項までのいずれか1項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】分解生成物として生じるアルコールを反応
    の間に蒸留することによって分離する、特許請求の範囲
    第1項から第4項までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】カプロラクタムを芳香族炭化水素から水で
    抽出することによって分離する、特許請求の範囲第1項
    から第5項までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】6−アミノカプロン酸メチルエステルまた
    は6−アミノカプロン酸エチルエステルを出発化合物と
    して使用する、特許請求の範囲第1項から第7項までの
    いずれか1項に記載の方法。
JP62316394A 1986-12-17 1987-12-16 カプロラクタムの製造法 Expired - Fee Related JPH0780838B2 (ja)

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