JPH0779968B2 - 植物繊維質原料の微粉末化方法及びその方法に使用する加圧ロール装置 - Google Patents
植物繊維質原料の微粉末化方法及びその方法に使用する加圧ロール装置Info
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- JPH0779968B2 JPH0779968B2 JP4097856A JP9785692A JPH0779968B2 JP H0779968 B2 JPH0779968 B2 JP H0779968B2 JP 4097856 A JP4097856 A JP 4097856A JP 9785692 A JP9785692 A JP 9785692A JP H0779968 B2 JPH0779968 B2 JP H0779968B2
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- pressure
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- rolls
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C19/00—Other disintegrating devices or methods
- B02C19/0056—Other disintegrating devices or methods specially adapted for specific materials not otherwise provided for
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J2/00—Processes or devices for granulating materials, e.g. fertilisers in general; Rendering particulate materials free flowing in general, e.g. making them hydrophobic
- B01J2/22—Processes or devices for granulating materials, e.g. fertilisers in general; Rendering particulate materials free flowing in general, e.g. making them hydrophobic by pressing in moulds or between rollers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C21/00—Disintegrating plant with or without drying of the material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C4/00—Crushing or disintegrating by roller mills
- B02C4/02—Crushing or disintegrating by roller mills with two or more rollers
- B02C4/08—Crushing or disintegrating by roller mills with two or more rollers with co-operating corrugated or toothed crushing-rollers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Disintegrating Or Milling (AREA)
- Crushing And Grinding (AREA)
- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物の葉や茎等の植物
繊維質を、その品質を損なわずに常温中にて微細に粉砕
する植物繊維質原料の微粉末化方法及び該方法に直接使
用する加圧ロール装置に関する。
繊維質を、その品質を損なわずに常温中にて微細に粉砕
する植物繊維質原料の微粉末化方法及び該方法に直接使
用する加圧ロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨモギ、緑茶、桑、フキ、熊笹、春菊、
青ジソ、ドクダミ、ニラ等の植物は、その葉や茎を微粉
末化して、食品添加剤(天然着色剤を含む)及び薬用等
の各種用途に供される。そして、薬用や香気若しくは香
味として供される場合は、精油成分が揮散しないよう
に、40℃以下の温度で微粉末化処理をすることが望ま
しい。また、植物本来のもつ色も上記温度以下であれば
損われることが少ない。このような条件を満たす微粉末
化方法として以下のような幾つかの方法がある。
青ジソ、ドクダミ、ニラ等の植物は、その葉や茎を微粉
末化して、食品添加剤(天然着色剤を含む)及び薬用等
の各種用途に供される。そして、薬用や香気若しくは香
味として供される場合は、精油成分が揮散しないよう
に、40℃以下の温度で微粉末化処理をすることが望ま
しい。また、植物本来のもつ色も上記温度以下であれば
損われることが少ない。このような条件を満たす微粉末
化方法として以下のような幾つかの方法がある。
【0003】(i)その1つは、LN2 (液体窒素)を
利用する方法で、LN2 により冷凍してぜい化度を増大
した植物繊維質原料を、周速80〜120m/sec程
度のハンマーを有するハンマーミルに投入して、微粉末
化する方法である。
利用する方法で、LN2 により冷凍してぜい化度を増大
した植物繊維質原料を、周速80〜120m/sec程
度のハンマーを有するハンマーミルに投入して、微粉末
化する方法である。
【0004】この方法は、LN2 の1kg当たりの単価
が高く、原料1kgに対し数倍の重量のLN2 を使う
と、生産コストは非常に高いものとなる。また1度冷凍
した植物繊維質原料を、再度凍結乾燥させる工程を要
し、更に生産コストが上昇することになり、生産コスト
の面で特殊な製品に限られることになる。
が高く、原料1kgに対し数倍の重量のLN2 を使う
と、生産コストは非常に高いものとなる。また1度冷凍
した植物繊維質原料を、再度凍結乾燥させる工程を要
し、更に生産コストが上昇することになり、生産コスト
の面で特殊な製品に限られることになる。
【0005】(ii)2番めの方法として、ボールミルによ
る方法がある。しかしこの方法は、ボールミルの粉砕能
力が低く、長時間かけて原料をボールにより粉砕する必
要があり、ボールの衝撃力による発熱により、原料が変
質する恐れがある。また同時に、ボールの摩耗に基因す
るコンタミネーション即ち異物混入発生の問題があり、
植物繊維質の粉末化には不向きである。
る方法がある。しかしこの方法は、ボールミルの粉砕能
力が低く、長時間かけて原料をボールにより粉砕する必
要があり、ボールの衝撃力による発熱により、原料が変
質する恐れがある。また同時に、ボールの摩耗に基因す
るコンタミネーション即ち異物混入発生の問題があり、
植物繊維質の粉末化には不向きである。
【0006】(iii) その他の方法として、石臼などの摩
砕式粉砕方法があるが、特に茎分の多い原料からの発熱
や酸化による色、味、香を損う問題があり、粉末の量産
には不向きである。
砕式粉砕方法があるが、特に茎分の多い原料からの発熱
や酸化による色、味、香を損う問題があり、粉末の量産
には不向きである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
植物繊維質原料の微粉末化方法やそれに使用する装置
は、高コストであったり、発熱及びコンタミネーション
による原料の変質等の問題があって、植物繊維質原料の
微粉末化の各種条件を十分に満足するものではなかっ
た。
植物繊維質原料の微粉末化方法やそれに使用する装置
は、高コストであったり、発熱及びコンタミネーション
による原料の変質等の問題があって、植物繊維質原料の
微粉末化の各種条件を十分に満足するものではなかっ
た。
【0008】本発明は、上記のような従来例における問
題点を解決し、生産コストが比較的低く抑えられ、発熱
及びコンタミネーションを少なくした植物繊維質原料の
微粉末化方法及び該方法に使用する加圧ロール装置を提
供することを目的とする。
題点を解決し、生産コストが比較的低く抑えられ、発熱
及びコンタミネーションを少なくした植物繊維質原料の
微粉末化方法及び該方法に使用する加圧ロール装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による植物繊維質原料の微粉末化方法は、断
面波形の歯及び歯底を有する1対の加圧ロールを具備
し、一方の加圧ロールの歯を他方の加圧ロールの歯底に
臨ませ、両加圧ロールを微小間隙をもって対向させかつ
同期回転する加圧ロール装置を用意し、植物繊維質原料
を加圧ロール装置に加圧供給する工程と、加圧ロール装
置によって前記原料を破砕する破砕工程と、該破砕工程
を複数回繰返えした後、破砕工程で生じたフレーク状原
料をフレークブレーカにより粉砕して微粉末化する工程
とからなるものであり、また上記微粉末化方法に使用す
る加圧ロール装置は、断面波形の歯及び歯底を有する1
対の加圧ロールを具備し、一方の加圧ロールの歯を他方
の加圧ロールの歯底に臨ませ、かつ一方の加圧ロールを
他方の加圧ロールに対して近接離反可能に支持する手段
と、一方の加圧ロールへの背圧付与手段と、一対の加圧
ロールを同期回転する同期回転手段を有するものであ
る。本発明によれば、冷凍工程を要することなく、常温
にて簡素でかつ安価に、植物繊維質原料を微粉末化する
ことができ、また発熱及びコンタミネーションが少なく
良質の微粉末を製造することができる。
に、本発明による植物繊維質原料の微粉末化方法は、断
面波形の歯及び歯底を有する1対の加圧ロールを具備
し、一方の加圧ロールの歯を他方の加圧ロールの歯底に
臨ませ、両加圧ロールを微小間隙をもって対向させかつ
同期回転する加圧ロール装置を用意し、植物繊維質原料
を加圧ロール装置に加圧供給する工程と、加圧ロール装
置によって前記原料を破砕する破砕工程と、該破砕工程
を複数回繰返えした後、破砕工程で生じたフレーク状原
料をフレークブレーカにより粉砕して微粉末化する工程
とからなるものであり、また上記微粉末化方法に使用す
る加圧ロール装置は、断面波形の歯及び歯底を有する1
対の加圧ロールを具備し、一方の加圧ロールの歯を他方
の加圧ロールの歯底に臨ませ、かつ一方の加圧ロールを
他方の加圧ロールに対して近接離反可能に支持する手段
と、一方の加圧ロールへの背圧付与手段と、一対の加圧
ロールを同期回転する同期回転手段を有するものであ
る。本発明によれば、冷凍工程を要することなく、常温
にて簡素でかつ安価に、植物繊維質原料を微粉末化する
ことができ、また発熱及びコンタミネーションが少なく
良質の微粉末を製造することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
して説明する。図1は、本発明による植物繊維質原料の
微粉末化方法を実施する微粉末化装置を示す。同図にお
いて、1は原料タンク、2はリサイクルコンベヤ、2A
はリサイクルコンベヤ2の駆動装置、3Aは供給バル
ブ、3Bは取出バルブ、4はホッパ、5はスクリューフ
ィーダ等の加圧型供給手段、6は加圧ロール6A及び6
Bをハウジング6C内に有する加圧ロール装置、7はフ
レークブレーカ、8はスクリーン8Aを有するフルイ分
け装置、9はスクリーン8A上にフルイ残されるフルイ
上成分の出口、10はスクリーン8Aでフルイ分けられ
た成分即ち製品の出口である。
して説明する。図1は、本発明による植物繊維質原料の
微粉末化方法を実施する微粉末化装置を示す。同図にお
いて、1は原料タンク、2はリサイクルコンベヤ、2A
はリサイクルコンベヤ2の駆動装置、3Aは供給バル
ブ、3Bは取出バルブ、4はホッパ、5はスクリューフ
ィーダ等の加圧型供給手段、6は加圧ロール6A及び6
Bをハウジング6C内に有する加圧ロール装置、7はフ
レークブレーカ、8はスクリーン8Aを有するフルイ分
け装置、9はスクリーン8A上にフルイ残されるフルイ
上成分の出口、10はスクリーン8Aでフルイ分けられ
た成分即ち製品の出口である。
【0011】次に加圧ロール装置6の具体的構成につい
て、図2乃至図4に基づいて説明する。スタンド6Cに
は、固定軸受6Dを介して下側の加圧ロール6Bが回転
自在に支持される。スタンド6Cの上方には長溝6Eが
形成され、該長溝6E内には、軸受6Fを介して上側の
加圧ロール6Aを回転自在に支持するフロート6Gが摺
動自在に嵌合されている。フロート6Gは油圧ラム6H
により、約18tの高圧の背圧力を受ける。油圧ラム6
Hの油圧回路には、アキュムレータ6Kを配置し、背圧
力に対する緩衝機能をもたせている。
て、図2乃至図4に基づいて説明する。スタンド6Cに
は、固定軸受6Dを介して下側の加圧ロール6Bが回転
自在に支持される。スタンド6Cの上方には長溝6Eが
形成され、該長溝6E内には、軸受6Fを介して上側の
加圧ロール6Aを回転自在に支持するフロート6Gが摺
動自在に嵌合されている。フロート6Gは油圧ラム6H
により、約18tの高圧の背圧力を受ける。油圧ラム6
Hの油圧回路には、アキュムレータ6Kを配置し、背圧
力に対する緩衝機能をもたせている。
【0012】上下の加圧ロール6A,6Bは、加圧ロー
ル本体に形成された断面波形歯6T及び歯底6Uを有す
る。2つの加圧ロール6A,6Bの回転方向位置関係
は、一方のロールの歯6Tの頂上が他方のロールの歯底
6Uに対向するように調整し、同加圧ローラは、同期回
転手段(不図示)により同期回転させる。加圧ロール6
Aと6Bとは、静止状態で半径Rの仮想外周円間の隙間
Cをもって対向される。なお、隙間Cはシム6Jによっ
て調整することができる。加圧ロール6A,6Bの波形
歯6T及び歯底6Uは、その側面視において、図4の
(a)乃至(c)に示す如く、すぐ歯歯車状、はす歯歯
車状、湾曲はす歯歯車状等の形状とされる。加圧ロール
6A,6Bの寸法の一例は、直径6吋、歯数72、ピッ
チ0.2618吋、歯の深さ0.063吋、歯先及び歯
底r3/64吋、幅38mm、隙間C0.4mmであ
る。
ル本体に形成された断面波形歯6T及び歯底6Uを有す
る。2つの加圧ロール6A,6Bの回転方向位置関係
は、一方のロールの歯6Tの頂上が他方のロールの歯底
6Uに対向するように調整し、同加圧ローラは、同期回
転手段(不図示)により同期回転させる。加圧ロール6
Aと6Bとは、静止状態で半径Rの仮想外周円間の隙間
Cをもって対向される。なお、隙間Cはシム6Jによっ
て調整することができる。加圧ロール6A,6Bの波形
歯6T及び歯底6Uは、その側面視において、図4の
(a)乃至(c)に示す如く、すぐ歯歯車状、はす歯歯
車状、湾曲はす歯歯車状等の形状とされる。加圧ロール
6A,6Bの寸法の一例は、直径6吋、歯数72、ピッ
チ0.2618吋、歯の深さ0.063吋、歯先及び歯
底r3/64吋、幅38mm、隙間C0.4mmであ
る。
【0013】図1に示されるフレークブレーカ7は、複
数の衝撃羽根を有し、これらの羽根を周速10〜60m
/secで回転することにより、フレーク状即ち薄片状
の原料から微粉末を製造する。
数の衝撃羽根を有し、これらの羽根を周速10〜60m
/secで回転することにより、フレーク状即ち薄片状
の原料から微粉末を製造する。
【0014】次に上記微粉末化装置によって行う、本発
明による微粉末化方法の一実施例について説明する。植
物繊維質原料としてヨモギを用いた。ヨモギは収穫後、
自然乾燥、粗砕、殺菌、水洗、水分含有10%以下の乾
燥、以上の処理を施した原料を、原料タンク1に投入す
る。この際原料は、前記粗砕工程により、約1〜3cm
程度まで粉砕されている。予め供給バルブ3Aは開き、
取出しバルブ3Bは閉じておく。而して原料タンク1に
投入した原料を、リサイクルコンベヤ2により、供給バ
ルブ3Aを経てホッパ4内に送給する。ホッパ4内に送
給した原料は、加圧供給手段であるスクリューフィーダ
5によって、加圧ロール装置6に高圧で加圧供給する。
加圧ロール装置においては、波形歯を有し同期回転する
1対の加圧ロールにより、原料を高圧圧縮してこれに剪
断力を与え疲労させ、繊維原料を破砕する。破砕された
原料は、加圧ロールにより圧縮されて、波形のフレーク
状となって加圧ロール間から原料タンク1に排出され
る。加圧ロール装置6による1回の破砕工程では、原料
は破砕が十分でなく、粒度の小さい微粉末とはならな
い。そこで、フレーク状の原料は、原料タンク1からリ
サイクルコンベヤ2により再度ホッパ4に供給し、そこ
からスクリューフィーダ5により加圧ロール装置6に加
圧供給し、加圧ロール装置6により2回目の破砕工程を
行う。以下同様にして、原料が十分小さな粒度となるま
で前記破砕工程を繰返えす。上記破砕工程における微粉
末化装置の制御方法としては、スクリューフィーダ回転
数による制御方法とリサイクル時間による制御方法が考
えられる。前者の制御方法は、加圧ロール回転数を一定
にすると、リサイクル回数が増すに従って原料の嵩密度
は高くなる為、スクリューフィーダ回転数は、低くさせ
る必要があるので、スクリューフィーダ回転数が、ある
設定値以下になった時に、バルブ3A閉、バルブB開と
なる様にする方法であって、この場合、スクリューフィ
ーダ回転数は、加圧ロールの駆動トルクつまり電流値を
一定とさせて無段変速にて制御することが好ましい。ま
た後者の方法は、リサイクル時間をあらかじめ設定して
おき、その時間経過後、バルブ3A閉、バルブ3B開と
なる様にする方法である。
明による微粉末化方法の一実施例について説明する。植
物繊維質原料としてヨモギを用いた。ヨモギは収穫後、
自然乾燥、粗砕、殺菌、水洗、水分含有10%以下の乾
燥、以上の処理を施した原料を、原料タンク1に投入す
る。この際原料は、前記粗砕工程により、約1〜3cm
程度まで粉砕されている。予め供給バルブ3Aは開き、
取出しバルブ3Bは閉じておく。而して原料タンク1に
投入した原料を、リサイクルコンベヤ2により、供給バ
ルブ3Aを経てホッパ4内に送給する。ホッパ4内に送
給した原料は、加圧供給手段であるスクリューフィーダ
5によって、加圧ロール装置6に高圧で加圧供給する。
加圧ロール装置においては、波形歯を有し同期回転する
1対の加圧ロールにより、原料を高圧圧縮してこれに剪
断力を与え疲労させ、繊維原料を破砕する。破砕された
原料は、加圧ロールにより圧縮されて、波形のフレーク
状となって加圧ロール間から原料タンク1に排出され
る。加圧ロール装置6による1回の破砕工程では、原料
は破砕が十分でなく、粒度の小さい微粉末とはならな
い。そこで、フレーク状の原料は、原料タンク1からリ
サイクルコンベヤ2により再度ホッパ4に供給し、そこ
からスクリューフィーダ5により加圧ロール装置6に加
圧供給し、加圧ロール装置6により2回目の破砕工程を
行う。以下同様にして、原料が十分小さな粒度となるま
で前記破砕工程を繰返えす。上記破砕工程における微粉
末化装置の制御方法としては、スクリューフィーダ回転
数による制御方法とリサイクル時間による制御方法が考
えられる。前者の制御方法は、加圧ロール回転数を一定
にすると、リサイクル回数が増すに従って原料の嵩密度
は高くなる為、スクリューフィーダ回転数は、低くさせ
る必要があるので、スクリューフィーダ回転数が、ある
設定値以下になった時に、バルブ3A閉、バルブB開と
なる様にする方法であって、この場合、スクリューフィ
ーダ回転数は、加圧ロールの駆動トルクつまり電流値を
一定とさせて無段変速にて制御することが好ましい。ま
た後者の方法は、リサイクル時間をあらかじめ設定して
おき、その時間経過後、バルブ3A閉、バルブ3B開と
なる様にする方法である。
【0015】以上のようにして、破砕工程を複数回繰返
えし、原料が十分に破砕されたと判断される時点で、供
給バルブ3Aを閉じ、取出バルブ3Bを開として、圧縮
されたフレーク状原料をフレークブレーカ7に供給す
る。フレークブレーカ7において、フレーク状原料を高
速回転する羽根により破砕することにより、微粉末を製
造する。微粉末化した原料はフルイ分け装置8により、
フルイ分けて、出口10から所望の微粉末を排出する。
残渣はフルイ上成分として、出口9から排出し、必要に
応じて、原料タンク1に戻して、破砕工程にかける。
えし、原料が十分に破砕されたと判断される時点で、供
給バルブ3Aを閉じ、取出バルブ3Bを開として、圧縮
されたフレーク状原料をフレークブレーカ7に供給す
る。フレークブレーカ7において、フレーク状原料を高
速回転する羽根により破砕することにより、微粉末を製
造する。微粉末化した原料はフルイ分け装置8により、
フルイ分けて、出口10から所望の微粉末を排出する。
残渣はフルイ上成分として、出口9から排出し、必要に
応じて、原料タンク1に戻して、破砕工程にかける。
【0016】上記破砕工程の繰返えし回数とフルイ上成
分の関係を求めた。88μmフルイ上成分について、A
LPINE製VAC−SCREEN粒度分析器を用いて
分析したところ、表1に示す結果が得られた。
分の関係を求めた。88μmフルイ上成分について、A
LPINE製VAC−SCREEN粒度分析器を用いて
分析したところ、表1に示す結果が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示す結果をプロットすると、図5に
示すグラフが得られた。以上の結果から分るように、ヨ
モギの例では、破砕工程を9回以上繰返えすことによ
り、所望量の微粉末が得られた。また、他の植物繊維質
原料についても同様の傾向が得られた。
示すグラフが得られた。以上の結果から分るように、ヨ
モギの例では、破砕工程を9回以上繰返えすことによ
り、所望量の微粉末が得られた。また、他の植物繊維質
原料についても同様の傾向が得られた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の微粉末化
方法及び該方法の実施に使用する加圧ロール装置によれ
ば、植物繊維質原料を加圧供給する工程と、加圧ロール
装置によって前記原料を破砕する破砕工程と、該破砕工
程を複数回繰返えした後にフレークブレーカによりフレ
ーク状原料を粉砕する工程からなるものであるから、冷
凍粉砕及び凍結乾燥工程を要せず比較的低コストで微粉
末を製造することができ、また発熱及びコンタミネーシ
ョンも少なく良質の微粉末を得ることができる。
方法及び該方法の実施に使用する加圧ロール装置によれ
ば、植物繊維質原料を加圧供給する工程と、加圧ロール
装置によって前記原料を破砕する破砕工程と、該破砕工
程を複数回繰返えした後にフレークブレーカによりフレ
ーク状原料を粉砕する工程からなるものであるから、冷
凍粉砕及び凍結乾燥工程を要せず比較的低コストで微粉
末を製造することができ、また発熱及びコンタミネーシ
ョンも少なく良質の微粉末を得ることができる。
【図1】本発明の植物繊維質原料の微粉末化方法を実施
する装置の概略図
する装置の概略図
【図2】図1における加圧ロール装置部の詳細図
【図3】図2における1対の加圧ロールの噛合い部の拡
大図
大図
【図4】図2における1対の加圧ロールの波形歯形の各
例を示す側面図
例を示す側面図
【図5】本発明による破砕工程の繰返えし回数と微粉末
化度合の関係を示す図
化度合の関係を示す図
1…原料タンク 2…リサイクルコ
ンベヤ 3A,3B…バルブ 4…ホッパ 5…スクリューフィーダ 6…加圧ロール装
置 6A,6B…加圧ロール 7…フレークブレ
ーカ
ンベヤ 3A,3B…バルブ 4…ホッパ 5…スクリューフィーダ 6…加圧ロール装
置 6A,6B…加圧ロール 7…フレークブレ
ーカ
Claims (2)
- 【請求項1】 断面波形の歯及び歯底を有する1対の加
圧ロールを具備し、一方の加圧ロールの歯を他方の加圧
ロールの歯底に臨ませ、両加圧ロールをその外周円間に
微小間隙をもって対向させかつ同期回転する加圧ロール
装置を用意し、植物繊維質原料を加圧ロール装置に加圧
供給する工程と、加圧ロール装置によって前記原料を破
砕する破砕工程と、該破砕工程を複数回繰返えした後、
破砕工程で生じたフレーク状原料を粉砕して微粉末化す
る工程とからなる植物繊維質原料の微粉末化方法。 - 【請求項2】 断面波形の歯及び歯底を有する1対の加
圧ロールを具備し、一方の加圧ロールの歯を他方の加圧
ロールの歯底に臨ませ、かつ一方の加圧ロールを他方の
加圧ロールに対して両加圧ロールの外周円が微小間隙を
形成するように近接離反可能に支持する手段と、一方の
加圧ロールへの背圧付与手段と、1対の加圧ロールを同
期回転する同期回転手段を有することを特徴とする加圧
ロール装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4097856A JPH0779968B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 植物繊維質原料の微粉末化方法及びその方法に使用する加圧ロール装置 |
US08/039,952 US5383609A (en) | 1992-04-17 | 1993-03-30 | Method for pulverization of vegetable fiber materials and its pressure roller system |
CA002093618A CA2093618A1 (en) | 1992-04-17 | 1993-04-07 | Method for pulverization of vegetable fiber materials and its pressure roller system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4097856A JPH0779968B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 植物繊維質原料の微粉末化方法及びその方法に使用する加圧ロール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05293395A JPH05293395A (ja) | 1993-11-09 |
JPH0779968B2 true JPH0779968B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=14203392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4097856A Expired - Lifetime JPH0779968B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 植物繊維質原料の微粉末化方法及びその方法に使用する加圧ロール装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5383609A (ja) |
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