JPH0779885A - 構造物用洗浄装置 - Google Patents

構造物用洗浄装置

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Publication number
JPH0779885A
JPH0779885A JP5251166A JP25116693A JPH0779885A JP H0779885 A JPH0779885 A JP H0779885A JP 5251166 A JP5251166 A JP 5251166A JP 25116693 A JP25116693 A JP 25116693A JP H0779885 A JPH0779885 A JP H0779885A
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JP
Japan
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cleaning
wall surface
differential pressure
case body
pressure generating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5251166A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Omura
俊哉 大村
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0779885A publication Critical patent/JPH0779885A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L1/00Cleaning windows
    • A47L1/02Power-driven machines or devices

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄用ブラシ及び差圧発生用ファンの回転駆
動源を共通化することにより、部品点数の低減を図り軽
量化を実現する。 【構成】 洗浄装置1を、2個の駆動用モータ7,8
と、駆動用モータ7,8の軸の一方の端部7A,8Aに
各々固定された差圧発生用ファン5,6と、駆動用モー
タ8,9の軸の他方の端部に遠心クラッチ9,10を介
して各々連結された減速機11,12と、減速機11,
12の軸11A,12Aの先端部に各々固定された洗浄
用ブラシ3,4と、壁面対向側に開口部2Aを有すると
共に壁面対向側と反対側に空気排出部19A,20Aを
有し前記各部を収納したケース本体2と、ケース本体2
を壁面に支持するキャスタ13〜16と、キャスタ13
〜16とステイ21〜24との間に張設されたバネ28
〜31等とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物用洗浄装置に係
り、特に、例えば中高層ビル等の建屋の壁面や窓ガラス
等を洗浄する場合に好適な構造物用洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば中高層ビル等の建屋の
壁面や窓ガラス等を洗浄する際には、建屋の屋上に設置
したクレーンに洗浄作業用ゴンドラを吊り下げ、当該洗
浄作業用ゴンドラに搭乗した作業者が手に所持したブラ
シ等で壁面や窓ガラス等の洗浄を行う手法が採られてい
た。しかしながら、人手による洗浄作業は極めて作業効
率が悪く、また高所での作業にも問題がある等の理由か
ら、近時においてはモータ駆動式の洗浄機が普及してき
ている。
【0003】モータ駆動式の洗浄機としては、建屋の壁
面や窓ガラスに接触して回転しながら洗浄を行う洗浄用
ブラシと,当該ブラシを回転駆動するブラシ駆動モータ
と,当該ブラシの回転速度等を制御するブラシ回転用制
御回路と,差圧発生用ファンと,当該ファンを回転駆動
するファン駆動モータ等をケース本体内部に収納し、差
圧発生用ファンを回転駆動してケース本体内部と外部
(大気)との間に差圧を発生させることにより、ケース
本体を壁面や窓ガラスに吸着させ、洗浄用ブラシで洗浄
を行う構造の洗浄機が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の洗浄機においては、洗浄用ブラシの回転駆動用
と差圧発生用ファンの回転駆動用とに各々専用のモータ
を使用した構造となっているため、ケース本体内部にお
ける洗浄用ブラシや差圧発生用ファンの設置個数が複数
になると、モータの設置個数も増加するため、洗浄機自
体の重量が嵩むという不具合があった。このため、洗浄
機を建屋の壁面に沿って昇降させたり水平移動させたり
する移動作業を円滑に行うことが難しく、また、洗浄時
の作業性も良くない等の問題があった。また、洗浄用ブ
ラシの回転制御用としてブラシ回転用制御回路を設ける
必要があり、制御が煩雑である等の問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、洗浄用ブラシ及び差圧発生用ファンの回
転駆動源を共通化することにより、部品点数の低減を図
り軽量化を図った構造物用洗浄装置を提供することを、
その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、構造物の屋上
側からワイヤ等により吊り下げられ,当該構造物の壁面
に向けて開口部を備えると共に当該開口部とは反対側に
空気孔が形成された断面U字状のケース本体と、該ケー
ス本体に収納され前記開口部を介して前記壁面に接触し
て当該壁面を洗浄する洗浄用ブラシと、前記ケース本体
に収納され当該ケース本体内部と外部との間に差圧を発
生させて当該ケース本体を前記壁面に吸着させるための
差圧発生用ファンと、前記ケース本体に収納され前記洗
浄用ブラシ及び差圧発生ファンを回転駆動する駆動用モ
ータとを具備した構造物用洗浄装置において、前記駆動
用モータの駆動軸の軸方向一端部側で且つ前記ケース本
体の開口部側に前記洗浄用ブラシを固定すると共に、前
記駆動用モータの駆動軸の軸方向他端部側で且つ前記ケ
ース本体の空気孔側に前記差圧発生用ファンを固定し、
前記駆動用モータの駆動軸の当該駆動用モータと前記洗
浄用ブラシとの間に、遠心クラッチを装着する、という
構成を採っている。これによって前述した目的を達成し
ようとするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、駆動用モータの駆動軸の軸方
向一端部側に洗浄用ブラシを固定すると共に,駆動用モ
ータの駆動軸の軸方向他端部側に差圧発生用ファンを固
定した構造であるため、換言すれば洗浄用ブラシの回転
駆動源と差圧発生用ファンの回転駆動源とを共通化して
いるため、従来の如く洗浄用ブラシ回転用と差圧発生用
ファン回転用とに各々専用のモータを使用した場合と比
較して駆動用モータの設置個数を削減することができ
る。従って、部品点数の削減により洗浄装置の軽量化を
図ることができるため、洗浄装置を構造物の壁面に沿っ
て上下方向や水平方向へ移動させる移動作業を円滑に行
うことが可能となると共に、洗浄作業の効率化を図るこ
とが可能となる。また、洗浄用ブラシと差圧発生用ファ
ンとを遠心クラッチを介して接続しているため、例えば
差圧発生用ファンの回転速度が充分早くなった時点で洗
浄用ブラシが回転を開始するように遠心クラッチを予め
調整しておけば、洗浄装置の壁面に対する吸着力及び各
洗浄用ブラシの回転開始時期を適正に制御することが可
能となる。これにより、洗浄用ブラシによる洗浄作業を
的確に行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の構造物用洗浄装置を適用して
なる実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】本実施例の洗浄装置の構成を図1乃至図3
に基づき説明すると、洗浄装置1は、例えば中高層ビル
等の建屋の壁面や窓ガラス等に吸着して壁面や窓ガラス
等を洗浄するために使用されるものであり、中空の直方
体形状を有すると共に建屋壁面吸着側に開口部2Aを有
し建屋壁面吸着側とは反対側に空気排出部19A,20
Aを有するケース本体2の内部に、例えば2個ずつの円
筒状の洗浄用ブラシ3,4,差圧発生用ファン5,6,
駆動用モータ7,8,遠心クラッチ9,10,減速機1
1,12と、例えば4個のキャスタ13,14,15,
16等とを収納した構造となっている。図中符号17は
建屋、符号18は壁面を示す。
【0010】洗浄装置1の構成を詳述すると、ケース本
体2の前面側(建屋壁面吸着側とは反対側)には、円筒
状のファン収納部19,20が当該ケース本体2の長手
方向に所定間隔を置いてケース本体2の前面方向へ突出
状態に一体に形成されている。ファン収納部19,20
の前面側には、空気排出部19A,20Aが各々配設さ
れると共に、ファン収納部19,20の内部には、差圧
発生用ファン5,6が各々収納されている。更に、ケー
ス本体2の内部には、2個の駆動用モータ7と駆動用モ
ータ8とが当該ケース本体2の長手方向に所定間隔を置
いて配置されており、各駆動用モータ7,8は、両軸構
造となっている。
【0011】駆動用モータ7,8の軸の一方の端部7
A,8Aには、差圧発生用ファン5,6が各々固定され
ており、駆動用モータ8,9の軸の他方の端部(図示
略)は、遠心クラッチ9,10を介して減速機11,1
2の軸11A,12Aに連結されている。遠心クラッチ
9,10は、駆動用モータ8,9の軸と減速機11,1
2の軸11A,12Aとの連結/遮断を行うようになっ
ている。更に、減速機11,12の軸11A,12Aの
先端部には、洗浄用ブラシ3,4が後述の取付板3A,
4Aを介して各々固定されている。
【0012】洗浄用ブラシ3は、円筒形状として構成さ
れており、円形の取付板3Aと,該取付板3Aの円周方
向に沿って植設された多数の柔軟な毛から成るブラシ本
体3Bとから構成されている。同様に、洗浄用ブラシ4
も、円形の取付板4Aと,該取付板4Aの円周方向に沿
って植設された多数の柔軟な毛から成るブラシ本体4B
とから構成されている。この場合、洗浄用ブラシ3,4
の毛を取付板3A,4Aの円周方向に沿って植設するこ
とにより軽量化を図っているが、これに限定されず、取
付板3A,4Aの全面に毛を植設することも可能であ
る。
【0013】洗浄用ブラシ3,4を構成する毛は、例え
ば自動洗車機に装備されたブラシの毛と同様のものとな
っており、洗浄装置1を建屋17の屋上から吊り下げて
当該洗浄装置1のケース本体2を壁面18に吸着させた
時、洗浄用ブラシ3,4の毛の長さは、壁面18の汚れ
等を洗浄するに充分な長さに設定されている。この場
合、洗浄用ブラシ3,4を構成するブラシ本体3B,4
Bの基端部側(取付板3A,4A側)の外周部には、ブ
ラシ本体3B,4Bの毛がばらけることを防止するため
の円環状の押え部材が各々装着されており、図1ではそ
の図示を省略してある。
【0014】また、ケース本体2の内部には、2本のス
テイ21,23を固定するための取付用部材25,及び
2本のステイ22,24を固定するための取付用部材2
6が配置されている。図1中符号27は軸受を示す。
【0015】駆動用モータ7,8は、所定の電源からの
電力供給により駆動するようになっており、駆動用モー
タ7,8の駆動時には、差圧発生用ファン5,6が回転
駆動された後、洗浄用ブラシ3,4が回転駆動されるよ
うになっている。減速機11,12の軸11A,12A
は、駆動用モータ7,8の軸が所定回転速度に達するま
では回転しないようになっており、駆動用モータ7,8
の軸が所定回転速度に達した時に回転を開始するように
なっている。これにより、洗浄用ブラシ3,4が回転を
開始するようになっている。
【0016】減速機11,12の軸11A,12Aの回
転開始時期は遠心クラッチ9,10で調整されるように
なっており、駆動用モータ7,8の軸の回転速度が充分
に早くなった時点,即ち差圧発生用ファン5,6の回転
速度が充分に早くなった時点で、減速機11,12の軸
11A,12Aが回転を開始するように,即ち洗浄用ブ
ラシ3,4が回転を開始するように、遠心クラッチ9,
10の調整を予め行っておくようになっている。
【0017】また、駆動用モータ7と駆動用モータ8と
は、互いに逆方向へ回転するように設定されており、こ
れに伴い洗浄用ブラシ3と洗浄用ブラシ4とは、互いに
逆方向へ回転するようになっている。駆動用モータ7及
び駆動用モータ8を互いに逆方向へ回転するように設定
することにより、差圧発生用ファン5,6及び洗浄用ブ
ラシ3,4の回転によるモーメントを打ち消すようにな
っている。これにより、洗浄装置1のケース本体2を壁
面18に吸着して洗浄を行う際に、洗浄用ブラシ3,4
と壁面18との摩擦力によりケース本体2が洗浄用ブラ
シ3,4の回転とともに回転する現象を防止するように
なっている。
【0018】洗浄装置1を構成するケース本体2の後面
側(建屋壁面吸着側)の四隅部分には、ケース本体2を
壁面18に支持するキャスタ13,14,15,16が
各々配設されており、キャスタ13〜16には、取付軸
13A〜16Aが各々装着されると共に、取付軸13A
〜16Aは、取付用部材25に固定されたステイ21〜
24に各々固定されている。洗浄装置1は、後述の洗浄
装置移動機構33の作動により、キャスタ13〜16を
壁面18に接触させながら、当該壁面18上を移動する
ようになっている。この場合、キャスタ13〜16は、
取付軸13A〜16Aを介して壁面上でその方向を自在
に変えることができるようになっている。
【0019】更に、キャスタ13〜16の取付軸13A
〜16Aとステイ21〜24との間には、キャスタ13
〜16を壁面18側へ付勢するバネ28,29,30,
31が張設されており、洗浄用ブラシ3,4の回転前す
なわち洗浄装置1の壁面18に対する吸着力が弱い時に
は洗浄用ブラシ3,4と壁面18とが接触しないような
バネ力に設定されている。これにより、洗浄装置1の壁
面18上の移動時(非洗浄時)には、洗浄用ブラシ3,
4の壁面18との接触による摩耗を防止すると共に、洗
浄装置1に対する負荷を無くし円滑な移動を確保するよ
うになっている。
【0020】洗浄装置1のケース本体2の上面部には、
ワイヤ32の一端部が固定されており、ワイヤ32の他
端部は、建屋17の屋上に矢印方向へ移動自在に設置さ
れた洗浄装置移動機構33の内部に装備されたワイヤ巻
取/繰出部(図示略)へ接続されている。洗浄装置移動
機構33の矢印方向(水平方向)への移動時には、洗浄
装置1はキャスタ13〜16を介し壁面18の水平方向
へ移動させられ、洗浄装置移動機構33のワイヤ巻取/
繰出部によるワイヤ32の巻取/繰出時には、洗浄装置
1はキャスタ13〜16を介し壁面18の垂直方向へ昇
降させられるようになっている。図3中符号34はワイ
ヤガイド用のローラ、符号35,36はワイヤガイド用
のガイド板を示す。
【0021】更に、ワイヤ32の外周部には、駆動用モ
ータ7,8に対する電力供給用のケーブル37と,洗浄
用ブラシ3,4に対する洗浄液供給用のホース38と
が、ワイヤ32の軸方向に沿った状態で複数の束線バン
ド39により固定されている。洗浄装置移動機構33の
内部には、電源及び洗浄液タンク(図示略)等が収納さ
れており、電源からケーブル37を介して駆動用モータ
7,8へ電力が供給されると共に、洗浄液タンクからホ
ース38及びホース先端部に装着された多数の孔を有す
る散水部38を介して壁面18へ洗浄液が吹き付けられ
るようになっている。
【0022】洗浄装置移動機構33により洗浄装置1を
建屋17の壁面18の洗浄箇所に移動させて洗浄を行う
場合、駆動用モータ7,8の駆動に伴い差圧発生用ファ
ン5,6の回転速度が所定速度以上となった時は、ケー
ス本体2内部と外部(大気)との差圧が大きくなる結
果、洗浄装置1のケース本体2の壁面18に対する吸着
力が増大するようになっている。これにより、洗浄装置
1を当該吸着力で壁面18の洗浄箇所に支持し、洗浄作
業を行わせるようになっている。図1中矢印Y1,Y2
は洗浄装置1のケース本体2内部への空気の導入方向、
矢印Y3はケース本体2外部からの空気の排出方向を示
す。
【0023】次に、上記の如く構成した本実施例の洗浄
装置の動作を説明する。
【0024】洗浄装置1により建屋17の壁面18にお
ける洗浄対象箇所の洗浄を行わせるべく、屋上に設置し
た洗浄装置移動機構33を図3矢印方向(水平方向)へ
適宜移動させ、洗浄装置1のケース本体2に接続された
ワイヤ32を洗浄装置移動機構33のワイヤ巻取/繰出
部により適宜巻取/繰出を行うと、洗浄装置1はキャス
タ13〜16を介して壁面18上を滑動しながら、洗浄
対象箇所(例えば図1に示す箇所)へ移動させられる。
【0025】洗浄装置1を洗浄対象箇所(例えば図1に
示す箇所)まで移動させた後、洗浄装置1の駆動用モー
タ7,8へ所定電源から電力を供給すると、駆動用モー
タ7,8が互いに逆方向へ回転を開始し、これに伴い差
圧発生用ファン5,6が回転を開始する。これに伴い、
減速機11,12の軸11A,12Aは、駆動用モータ
7,8の軸が所定回転速度に達した時点で回転を開始す
る。これに伴い、洗浄用ブラシ3,4が互いに逆方向へ
回転を開始する。
【0026】即ち、駆動用モータ7,8の軸の回転速度
が充分に早くなった時点,換言すれば差圧発生用ファン
5,6の回転速度が充分に早くなった時点で、減速機1
1,12の軸11A,12Aが回転を開始し、これに伴
い洗浄用ブラシ3,4が回転を開始する。この時、差圧
発生用ファン5,6の回転により、ケース本体2内部と
外部(外気)との間に差圧が発生すると共に差圧が大き
くなるため、洗浄装置1の壁面18の洗浄対象箇所に対
する吸着力が増大する。
【0027】これにより、洗浄装置1は建屋17の壁面
18における洗浄対象箇所に確実に吸着される結果、回
転中の洗浄用ブラシ3,4により壁面18の洗浄対象の
洗浄が行われる。次に、洗浄装置1を建屋17の壁面1
8における別の洗浄対象箇所へ移動させる場合は、駆動
用モータ7,8への通電を停止すると、洗浄用ブラシ
3,4,及び差圧発生用ファン5,6の回転が停止し、
バネ28〜31の作用により洗浄用ブラシ3,4は壁面
18に対し非接触状態となる。
【0028】この後、建屋17の屋上の洗浄装置移動機
構33を適宜操作し、洗浄装置1を壁面18における別
の洗浄対象箇所へ移動させると共に、駆動用モータ7,
8へ通電して差圧発生用ファン5,6,及び洗浄用ブラ
シ3,4を回転させることにより、洗浄装置1を当該洗
浄対象箇所へ吸着させ、洗浄作業を行わせる。以上の動
作を繰返すことにより、洗浄装置1により建屋17の壁
面18の洗浄作業を行う。
【0029】上述したように、本実施例によれば、洗浄
装置1における洗浄用ブラシ3及び差圧発生用ファン5
を同一の駆動用モータ7で回転すると共に,洗浄用ブラ
シ4及び差圧発生用ファン6を同一の駆動用モータ8で
回転しているため、換言すれば差圧発生用ファンの回転
駆動源と洗浄用ブラシの回転駆動源とを共通化している
ため、従来の如く洗浄用ブラシ回転用と差圧発生用ファ
ン回転用とに各々専用のモータを使用した場合と比較し
駆動用モータの設置個数を削減することができ、この結
果、部品点数の削減により洗浄装置1の軽量化を図るこ
とができる。
【0030】従って、本実施例によれば、洗浄装置1の
軽量化により、洗浄装置1を建屋の壁面に沿って昇降さ
せたり水平移動させたりする移動作業を円滑に行うこと
が可能となると共に、洗浄作業の効率化を図ることが可
能となる。
【0031】また、本実施例によれば、洗浄装置1に装
備した2台の駆動用モータ7,8を互いに逆方向へ回転
させるため、差圧発生用ファン5,6及び洗浄用ブラシ
3,4の回転に伴い発生するモーメントを打ち消すこと
が可能となり、この結果、洗浄用ブラシ・差圧発生用フ
ァン・駆動用モータを1個ずつ配設した場合の如く,洗
浄時における洗浄用ブラシと壁面との摩擦により洗浄装
置自体が洗浄用ブラシを中心として回転する等の不具合
を解消でき、これにより、洗浄作業時における洗浄装置
1の姿勢を安定させることが可能となる。
【0032】更に、本実施例によれば、差圧発生用ファ
ン5と洗浄用ブラシ3とを遠心クラッチ9を介して接続
すると共に,差圧発生用ファン6と洗浄用ブラシ4とを
遠心クラッチ10を介して接続しているため、差圧発生
用ファン5,6の回転速度が充分早くなった時点で洗浄
用ブラシ3,4の回転を開始させることができ、この結
果、洗浄装置1の壁面に対する吸着力及び洗浄用ブラシ
3,4の回転開始時期を適正に制御することが可能とな
る。即ち、洗浄装置1を壁面に吸着させた後で洗浄用ブ
ラシ3,4を回転させることができるため、的確な洗浄
作業が可能となると共に、ブラシ回転制御回路等を配設
することが不要となる。
【0033】更にまた、キャスタ13〜16の取付軸1
3A〜16Aとステイ21〜24との間に,洗浄装置1
の壁面18に対する吸着力が弱い時に洗浄用ブラシ3,
4と壁面18とが接触しないように設定されたバネ28
〜31を張設してあるため、洗浄装置1の壁面上の移動
時(非洗浄時)には、洗浄用ブラシ3,4の壁面との接
触による摩耗を防止することができると共に、洗浄装置
1に対する負荷を無くして壁面上における円滑な移動を
確保することができる。
【0034】この場合、本実施例では、駆動用モータの
設置個数を2台としたが、当該台数に限定されるもので
は無く、駆動用モータの設置個数を2台以上の偶数台と
することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構造物用
洗浄装置によれば、駆動用モータの駆動軸の軸方向一端
部側に洗浄用ブラシを固定すると共に,駆動用モータの
駆動軸の軸方向他端部側に差圧発生用ファンを固定した
構造であるため、換言すれば洗浄用ブラシの回転駆動源
と差圧発生用ファンの回転駆動源とを共通化しているた
め、従来の如く洗浄用ブラシ回転用と差圧発生用ファン
回転用とに各々専用のモータを使用した場合と比較して
駆動用モータの設置個数を削減することができ、この結
果、部品点数の削減により洗浄装置の軽量化を図ること
ができ、従って、洗浄装置を構造物の壁面に沿って上下
方向や水平方向へ移動させる移動作業を円滑に行うこと
が可能となると共に、洗浄作業の効率化を図ることが可
能となる、という効果を奏する。
【0036】また、本発明の構造物用洗浄装置によれ
ば、洗浄用ブラシと差圧発生用ファンとを遠心クラッチ
を介して接続しているため、例えば差圧発生用ファンの
回転速度が充分早くなった時点で洗浄用ブラシが回転を
開始するように遠心クラッチを予め調整しておけば、洗
浄装置の壁面に対する吸着力及び各洗浄用ブラシの回転
開始時期を適正に制御することが可能となり、この結
果、洗浄用ブラシによる洗浄作業を的確に行うことがで
きる、という効果を奏する。
【0037】また、本発明の構造物用洗浄装置におい
て、駆動用モータを偶数設け,各駆動用モータを2個一
組として構成すると共に,各組の駆動用モータ同士を逆
方向へ回転させるようにした場合には、洗浄用ブラシ及
び差圧発生用ファンの回転に伴い発生するモーメントを
打ち消すことが可能となり、この結果、洗浄時における
洗浄用ブラシと壁面との摩擦により洗浄装置自体が洗浄
用ブラシを中心として回転する等の現象を防止でき、こ
れにより、洗浄作業時における洗浄装置の姿勢を安定さ
せることが可能となる、という効果を奏する。
【0038】また、本発明の構造物用洗浄装置におい
て、ケースを壁面に支持するキャスタ,及びキャスタを
壁面側に付勢する付勢手段を配設した場合には、ケース
の壁面に対する吸着力が弱い時(洗浄用ブラシの非回転
時)に,洗浄用ブラシと壁面とが接触しないように付勢
手段の付勢力を予め調整しておけば、洗浄装置の壁面上
の移動時(非洗浄時)には、洗浄用ブラシの壁面との接
触による摩耗を防止することができると共に、洗浄装置
に対する負荷を無くして壁面上における円滑な移動を確
保することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例の洗浄装置の内部構
成を示す説明図である。
【図2】本実施例の洗浄装置における壁面吸着側の構成
を示す一部を省略した説明図である。
【図3】本実施例における建屋壁面に対する洗浄装置の
吊り下げ状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 2 ケース本体 2A 開口部 3,4 洗浄用ブラシ 5,6 差圧発生用ファン 7,8 駆動用モータ 9,10 遠心クラッチ 11,12 減速機 13〜16 キャスタ 17 構造物としての建屋 18 壁面 19A,20A 空気孔としての空気排出部 28〜31 付勢手段としてのバネ 32 ワイヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の屋上側からワイヤ等により吊り
    下げられ,当該構造物の壁面に向けて開口部を備えると
    共に当該開口部とは反対側に空気孔が形成された断面U
    字状のケース本体と、該ケース本体に収納され前記開口
    部を介して前記壁面に接触して当該壁面を洗浄する洗浄
    用ブラシと、前記ケース本体に収納され当該ケース本体
    内部と外部との間に差圧を発生させて当該ケース本体を
    前記壁面に吸着させるための差圧発生用ファンと、前記
    ケース本体に収納され前記洗浄用ブラシ及び差圧発生フ
    ァンを回転駆動する駆動用モータとを具備した構造物用
    洗浄装置において、 前記駆動用モータの駆動軸の軸方向一端部側で且つ前記
    ケース本体の開口部側に前記洗浄用ブラシを固定すると
    共に、前記駆動用モータの駆動軸の軸方向他端部側で且
    つ前記ケース本体の空気孔側に前記差圧発生用ファンを
    固定し、 前記駆動用モータの駆動軸の当該駆動用モータと前記洗
    浄用ブラシとの間に、遠心クラッチを装着したことを特
    徴とする構造物用洗浄装置。
  2. 【請求項2】 構造物の屋上側からワイヤ等により吊り
    下げられ,当該構造物の壁面に向けて開口部を備えると
    共に当該開口部とは反対側に空気孔が形成された断面U
    字状のケース本体と、該ケース本体に収納され前記開口
    部を介して前記壁面に接触して当該壁面を洗浄する洗浄
    用ブラシと、前記ケース本体に収納され当該ケース本体
    内部と外部との間に差圧を発生させて当該ケース本体を
    前記壁面に吸着させるための差圧発生用ファンと、前記
    ケース本体に収納され前記洗浄用ブラシ及び差圧発生フ
    ァンを回転駆動する駆動用モータとを具備した構造物用
    洗浄装置において、 前記洗浄用ブラシ,前記差圧発生用ファン及び前記駆動
    用モータを、少なくとも2個以上の同一個数ずつ設け、 該複数の駆動用モータの各駆動軸の軸方向一端部側で且
    つ前記ケース本体の開口部側に前記複数の洗浄用ブラシ
    を各々固定すると共に、前記複数の駆動用モータの各駆
    動軸の軸方向他端部側で且つ前記ケース本体の空気孔側
    に前記複数の差圧発生用ファンを各々固定し、 前記複数の駆動用モータの各駆動軸の当該各駆動用モー
    タと前記各洗浄用ブラシとの間に、遠心クラッチを各々
    装着したことを特徴とする構造物用洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄用ブラシ,前記差圧発生用ファ
    ン及び前記駆動用モータを偶数の同一個数ずつ設け、当
    該偶数の駆動用モータを2個一組として構成すると共
    に、各組の駆動用モータ同士を逆方向へ回転させること
    を特徴とする請求項2記載の構造物用洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記ケース本体の開口部側に、当該ケー
    ス本体を前記壁面に支持するキャスタを装備すると共
    に,当該キャスタを前記壁面側に付勢する付勢手段を装
    備したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の構造
    物用洗浄装置。
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