JPH0779743B2 - 椅子の前傾動装置 - Google Patents

椅子の前傾動装置

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JPH0779743B2
JPH0779743B2 JP19609689A JP19609689A JPH0779743B2 JP H0779743 B2 JPH0779743 B2 JP H0779743B2 JP 19609689 A JP19609689 A JP 19609689A JP 19609689 A JP19609689 A JP 19609689A JP H0779743 B2 JPH0779743 B2 JP H0779743B2
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JP19609689A
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Inventor
克典 濱
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、椅子における着座部部分を前下向きに傾動で
きるようにするための装置の構造に関するものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕 従来から、椅子における座板をその前部に下向き荷重が
大きく掛かったとき、座板を前傾させるように構成する
ことは、先行技術の実開昭59−123454号公報や実開昭62
−203225号公報等にて提案されている。
この場合、前記各先行技術とも、脚体上端に固定した支
持枠体の前部側に配置した水平軸に前後長手の座板の前
部寄り下面を上下回動自在に支持させた構成である。
しかるに、着座者が前傾姿勢を取りたいときには、当然
体重を前寄りに掛けるので、着座者の太股と腰(上半
身)とのなす角度が小さくなるように姿勢を変更しよう
とする。
ところが、前記先行技術による座板は水平軸より後側の
寸法が前部より大きいので、少しの角度だけ前傾しても
座板後部の上昇量は大きくなり、着座者には腰部分が大
きく押し上げられる感じを与え、いわゆる椅子のフイー
リングが悪いのであった。
本発明は、このような従来の問題点を解消することを目
的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本発明は、脚体上部に固定した
支持枠体の上方に、各々上向き付勢手段を介して前座受
体と後座受体とを昇降動自在に支持し、該前座受体と後
座受体とを屈曲及び伸縮可能な連結部材にて連結する一
方、側面視X状に交差させて配設した一対のリンクの下
端を前記支持枠体に枢着し、該一対のリンクのうちの後
向きリンクの上端を後座受体に、前向きリンクの上端を
前座受体に各々前後摺動自在にピン連結した構成とした
ものである。
〔発明の作用・効果〕
この構成により、着座者が後座受体と前座受体とに略均
等に体重を掛けるときには、この前後両座受体は、それ
らを各々支持する付勢手段の反力に抗して略水平状態の
まま沈む一方、後座受体に多くの体重を掛けると、上向
き付勢手段にて各々支持された前後両座受体のうち後座
受体の方がより大きく沈み込む。
反対に着座者が前座受体に多くの体重を掛けるときに
は、前座受体の方がより大きく沈むのである。
そして、本発明では、側面視X状に交差させて配設した
後向きリンクと前向きリンクとの両下端は支持枠体に枢
着する一方、後向きリンクの上端は後座受体に対して前
後摺動自在にピン連結し、前向きリンクの上端は前座受
体に前後摺動自在にピン連結しているのだから、前座受
体に多くの体重を掛けた場合には、前記前後両リンク上
端側の各座受体に対する前後摺動範囲内で拘束されつ
つ、前座受体は後座受体から離れるように前移動しよう
とする。
この場合、前後両座受体を屈曲及び伸縮可能な連結部材
にて連結しているので、後座受体の前端側を略中心とし
て前座受体は前下向きに傾動することになる。
このようにして、本発明では前座受体が下向きに傾動す
るときにも後座受体が押上げられるということがなく、
不快な感覚を与えない極めて座り心地の良い椅子を提供
することができるのである。
〔実施例〕
次に実施例について説明すると、符号1は椅子における
脚体の支柱A上端に固着した横断面下向きコ字状の支持
枠体、符号2,3は前記支持枠体1の上方に配設する前座
受体と後座受体で、前後両座受体2,3ともその上面には
合成樹脂製等の弾性を有する薄板の座板4,5が取付き、
第1実施例では、前座受体2の後端と後座受体3の前端
との間の前後両座板4,5間を断面波形の薄板状の連結部
材6にて一体的に連接することにより、前座受体2と後
座受体3とに別々の大きさ及び方向の外力が作用したと
き、連結部材6が上下方向に屈曲可能となり、且つ前後
に伸縮可能となるように構成する。
符号7は前記前後両座板4,5に跨って載置したクッショ
ンで、該クッション7の前後中途部下面は連結部材6に
直接接当しないように凹み部が形成されている。
符号8は前記支持枠体1と前後両座受体2,3とを昇降自
在に連結する左右一対のリンク機構で、該リンク機構8
は後向きリンク9と前向きリンク13とを側面視X状に交
差配設したもので、左右一対の後向きリンク9の下端を
支持枠体1の左右両側面板1a前部に各々軸ピン10にて回
動自在に枢着し、各後向きリンク9の上端の取付けピン
11は、後座受体3の側板3aに穿設した前後長手溝孔12に
摺動自在に嵌合している。
リンク機構8における左右一対の前向きリンク13の下端
は支持枠体1の左右両側面板1aの前後中途部に回動ピン
14にて回動自在に枢着する一方、前向きリンク13の上端
の取付けピン15を前座受体2の側面板後部の前後長手溝
孔16に摺動自在に嵌合し、前向きリンク13から前向きに
突出した枝アーム13aに横向きに突出する副取付けピン1
7を前座受体2の側面板前部の前後長手溝孔18に摺動自
在に嵌合している。
このように前向きリンク13の上部側に枝アーム13aを前
向きに突出させて、前記後向きリンク9の長さより長く
形成することと、前座受体2を前後2点で支持する構成
とが相俟って前座受体2に対する体重の掛け方の微妙な
相違に対しても、前座受体2の前下向き傾動程度を感応
させることができる。
符号19,20は支持枠体1と前記前後両座受体2,3間に各々
装架して当該前後両座受体2,3を各々独立的に上向き付
勢するコイルバネ等の付勢手段である。
符号21はクッション22a付き背凭部22の左右一対の支持
杆で、該支持杆21の下部には上下に適宜隔てて一対のピ
ン23,24を横向きに突出させる一方、後座受体3の左右
両側面板3aの後部には、当該後座受体3の上方(H1)の
距離で且つ背凭部22の前方(L1)の距離の箇所HPを中心
とする2本の円弧状の第1ガイド溝25,26を穿設し、該
第1ガイド溝25,26に前記のピン23,24を各々摺動自在に
嵌合させる。
なお、この円弧状第1ガイド溝25,26の中心点HPを、着
座者のヒップポイント(椅子に着座した人の背中面が後
傾するときの人の腰部にある上半身の回転中心をいう)
に設定することもできる。
この場合、普通の身長・体格の人の場合のヒップポイン
トは、椅子を側面から見て、その座面から直角上方に略
120mm及び背凭面から直角前方向に略120mm程度離れた交
点となる。
また、符号27は支持枠体1の左右両側面板1aに穿設した
側面視湾曲状(略円弧状または楕円弧状)の第2ガイド
溝で、該第2ガイド溝27には前記背凭部22の支持杆21下
部から横向きに突出させた規制ピン28を係合案内するよ
うに嵌合する。
このときの第2ガイド溝27を前記第1ガイド溝25,26よ
り下方位置に穿設し、該第2ガイド溝27の湾曲曲率半径
を前記第1ガイド溝25,26より大きい曲率半径とし、且
つ第2ガイド溝27の下部位置をその長手方向に行くに従
って第1ガイド溝25,26より下方に離れるように形成す
るものである。
なお、支持杆21と支持枠体1との間に圧縮ばねまたはガ
ススプリング(共に図示せず)を装架し、圧縮ばねの場
合はもたれ掛かる荷重に比例して長さが縮小すること
で、背凭部22ひいては支持杆21の後向きの抵抗力を調節
し、ガススプリングの場合は制御弁を自由状態にするこ
とで背凭部22ひいては支持杆21の後向きの抵抗力を調節
するようにしても良い。
この構成により、着座者が後座受体3側に多くの体重を
掛け、且つ背凭部22に後向きの荷重(背もたれ荷重)を
掛けると、前後両座受体2,3に対する各々の上向き付勢
手段19,20の反力の差異により後座受体3の方がより大
きく沈み込む。
その場合の後座受体3の回動中心は、連結部材6前端と
前座受体2後端との付け根部分近傍となると考えて良
い。
そして、前記第1ガイド溝25,26だけの場合には、他に
拘束するものがないから支持杆21は完全に自由に後向き
に回動できるが、位置固定的な支持枠体1における第2
ガイド溝27を、その湾曲曲率半径が前記第1ガイド溝2
5,26より大きい曲率半径とし、且つ第2ガイド溝27の下
部位置をその長手方向に行くに従って第1ガイド溝25,2
6より下方に離れるように形成してあるから、支持杆21
下部におけるピン23,24は後座受体3の第1ガイド溝25,
26に沿って下向きに移動する一方、規制ピン28が第2ガ
イド溝27に沿ってその下方に強制的に移動しようとす
る。
その場合、ピン23乃至ピン24から規制ピン28までの距離
に対応する第1ガイド溝25乃至26と第2ガイド溝27との
隔たりに合致する箇所まで各々のピン23,24及び規制ピ
ン28が滑り移動し、その位置に対応する角度だけ支持杆
21が後傾できるのである。
換言すれば、第2ガイド溝27を、その湾曲曲率半径が前
記第1ガイド溝25,26より大きい曲率半径とし、且つ第
2ガイド溝27の下部位置をその長手方向に行くに従って
第1ガイド溝25,26より下方に離れるように形成してあ
るから、後座受体3の後下向き傾動に応じて支持杆21の
後向き傾動角度が一義的に決定されると共に、支持杆21
の傾動角度を後座受体3の傾動角度より大きくなるよう
に設定することができるのである。
また、前記後座受体3が下向き回動するとき、当該後座
受体3は後下向きに引張り力を受ける(前座受体2から
離れようとする力が働く)が、連結部材6が屈曲するば
かりでなく、伸張可能であるので、規制ピン28が第2ガ
イド溝27に嵌合した状態でその下方に滑り移動するとき
に規制ピン28に無理な力が掛かることがない。
なお、この第2ガイド溝27の形状を、前後後座受体3の
み又は前座受体2と後座受体3とが一体的乃至平均値と
して、単位角度(θ1)だけ後下向きに回動するとき、
背凭部22ひいては支持杆21が前記角度(θ1)の略2倍
の角度(θ2)だけ後向きに回動するように設定すれ
ば、背凭部22にもたれ掛かるとき、座受体2,3の後傾と
背凭部22の後傾とによる両者の傾動の比率が常時一定と
なるので、着座者の感じ方がよくなる。
そして、前記第1ガイド溝25,26の円弧の中心点HPをこ
のヒップポイントと略一致させると、第1図の一点鎖線
のように後座受体3が後傾しても、当該後座受体3上に
着座者の腰部が位置しているので、この後座受体3の左
右両側面板3aに穿設した第1ガイド溝25,26に沿って背
凭部22のための支持杆21が回動することになり、従っ
て、前記ヒップポイントを略中心として椅子における背
凭部が回動するときには、当該背凭部に接する背中との
ずれは全く生じないことになって、背凭部22にもたれる
とき、着座者の上衣やワイシャツがめくれる等の不快感
や不都合も無くなるのである。
なお、前記第1ガイド溝は実施例のように二重にする必
要は必ずしもない。
他方、第2図に示すように前座受体2側に着座者の体重
を大きく掛けると、背凭部22の支持杆21のピン23,24が
後座受体3の第1ガイド溝25,26の上端に係止し、規制
ピン28が位置固定の支持枠体1における第2ガイド溝27
の上端に係止して、それ以上後座受体3及び背凭部22が
前向きに傾動しない。
一方、前座受体2及び後座受体3は各々独立的な上向き
付勢手段19,20にて支持されているので、各座受体2,3に
掛かる体重の割合に応じて沈む。
また、側面視X状に交差させて配設した後向きリンク9
と前向きリンク13との両下端は支持枠体1に各々軸ピン
10及び回動ピン14にて枢着する一方、後向きリンク9の
上端は後座受体3の長手溝孔12に対して前後摺動自在に
取付けピン11連結し、前向きリンク13の上端は前座受体
2における前後長手溝孔16,18に各々前後摺動自在にピ
ン15,17連結しているのだから、前座受体2に多くの体
重を掛けた場合には、前記前後両リンク9,13上端側の各
座受体に対する前後摺動範囲内で拘束されつつ、前座受
体2は後座受体3から離れるように前移動しようとす
る。
この場合、前後両座受体2,3を屈曲及び伸縮可能な連結
部材6にて連結しているので、後座受体3の前端と連結
部材6後端との付け根部分近傍を中心にして前座受体2
が前下向きに傾動できることになる(第2図二点鎖線参
照)。
従って、前座受体2が下向きに傾動するときにも後座受
体3が押上げられるということがなく、不快な感覚を与
えない極めて座り心地の良い椅子を提供することができ
るのである。
また、連結部材6′を屈曲可能且つ伸縮可能に構成する
手段としては、第4図に示すように弾性を有する(湾曲
可能な)前座板4の後端部を上下二股状の嵌合部30に形
成する一方、同じく弾性を有する(湾曲可能な)後座板
5の前端取付け部31を前記嵌合部30内に前後摺動自在に
嵌合させることで実現させても良いのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は椅子の要部側断
面図、第2図は椅子の前傾動状態を示す説明図、第3図
は第2図のIV−IV視断面図、第4図は連結部材の他の実
施例の要部断面図である。 1……支持枠体、2……前座受体、3……後座受体、4
……前座板、5……後座板、6,6′……連結部材、7,22a
……クッション、8……リンク機構、9……後向きリン
ク、10……軸ピン、13……前向きリンク、13a……枝ア
ーム、11,15……取付けピン、12,16……長手溝孔、14…
…回動ピン、17……副取付けピン、18……前後長手溝
孔、19,20……付勢手段、21……支持杆、22……背凭
部、23,24……ピン、25,26……第1ガイド溝、27……第
2ガイド溝、28……規制ピン、30……嵌合部、31……前
端取付け部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚体上部に固定した支持枠体の上方に、各
    々上向き付勢手段を介して前座受体と後座受体とを昇降
    動自在に支持し、該前座受体と後座受体とを屈曲及び伸
    縮可能な連結部材にて連結する一方、側面視X状に交差
    させて配設した一対のリンクの下端を前記支持枠体に枢
    着し、該一対のリンクのうちの後向きリンクの上端を後
    座受体に、前向きリンクの上端を前座受体に各々前後摺
    動自在にピン連結したことを特徴とする椅子の前傾動装
    置。
JP19609689A 1989-07-27 1989-07-27 椅子の前傾動装置 Expired - Lifetime JPH0779743B2 (ja)

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JPH0360607A JPH0360607A (ja) 1991-03-15
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JPH0360607A (ja) 1991-03-15

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