JPH0779703A - 砂糖代替糖を配合したチョコレートの製造法 - Google Patents

砂糖代替糖を配合したチョコレートの製造法

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JPH0779703A
JPH0779703A JP5256541A JP25654193A JPH0779703A JP H0779703 A JPH0779703 A JP H0779703A JP 5256541 A JP5256541 A JP 5256541A JP 25654193 A JP25654193 A JP 25654193A JP H0779703 A JPH0779703 A JP H0779703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chocolate
sugar
oil
fat
glyceride
Prior art date
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Pending
Application number
JP5256541A
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English (en)
Inventor
Takahide Ohata
▲高▼英 尾畑
Hiroko Yamamuro
弘子 山室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morinaga and Co Ltd
Original Assignee
Morinaga and Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0779703A publication Critical patent/JPH0779703A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 砂糖代替糖として糖アルコールを用いたチョ
コレートは、糖アルコールと油脂との親和性が乏しく、
しかも糖アルコールの吸湿性が強かったり、結晶水を持
っていたりするため、低い温度でコンチング処理をしな
ければならなかった。その結果、得られたチョコレート
液の水分が多いものとなり、粘度が高く成型が困難とな
るだけでなく、食べたとき口の中でなめらかに溶けない
ものとなった。このようなダイエットを目的として糖ア
ルコールを配合したチョコレートの口溶けなどを改良
し、砂糖を用いたチョコレートと同様になめらかな食感
のチョコレートとする。 【構成】 砂糖代替糖としてソルビトール、キシリトー
ル、マンニトール、還元麦芽糖、還元乳糖、還元パラチ
ノースなどの糖アルコールを配合したチョコレートにお
いて、総油脂量の1〜15重量%を融点25℃以下のジ
グリセライドとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、砂糖代替糖、特に糖
アルコールを配合したチョコレートの製造法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】チョコレートには通常ココアバターなど
の油脂成分が28〜40%、砂糖が30〜60%配合さ
れており、栄養価が高く体によい食べ物である。しか
し、最近の栄養過多傾向の人や虫歯を心配する人などか
らは、低カロリー、虫歯予防、糖尿病患者用などのダイ
エットチョコレートを望む声がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなダイエット
製品の多くは、砂糖に代わる砂糖代替糖として糖アルコ
ールが用いられている。しかし、糖アルコールを用いた
チョコレートは、糖アルコールのもつ水酸残基のため油
脂との親和性に乏しいものとなった。しかも、多くの糖
アルコールは、吸湿性が強く、結晶水を持ったものもあ
り、コンチングを高い温度で処理した場合糖アルコール
などが凝集して飴状に固まるおそれがあるため、コンチ
ングを低い温度でしなければならなかった。その結果、
得られたチョコレート液の水分が多いものとなった。水
分の多いチョコレート液は、粘度が高く成型が行い難い
だけでなく、チョコレートを食べたとき口の中でなめら
かに溶ける性質に欠けるものとなった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者らは、
糖アルコールを用いたチョコレートのこのような欠点を
改良すべく鋭意研究の結果、油脂の一部に融点25℃以
下のジグリセライドを用いることにより解決することを
見いだし、この発明を完成させた。
【0005】すなわち、この発明は、砂糖に代わる砂糖
代替糖として糖アルコールを配合したチョコレートにお
いて、総油脂量の1〜15重量%を融点25℃以下のジ
グリセライドとするところの砂糖代替糖を配合したチョ
コレートの製造法に関するものである。
【0006】この発明の「砂糖に代わる砂糖代替糖とし
て糖アルコールを配合したチョコレート」とは、低カロ
リー、虫歯予防、糖尿病患者用などのダイエットを目的
としたチョコレートの製造において、これらのダイエッ
トの目的を達成することが可能な範囲においてチョコレ
ートに使用する砂糖の全部又は大部分を糖アルコールで
置換したチョコレートのことである。このようなチョコ
レートは、前述のように、多くの欠点を有しており、従
来このような欠点はダイエットの目的のために我慢しな
ければならなかった。
【0007】この発明のチョコレートとは、原料として
カカオマス、ココアバターなどのカカオ成分と砂糖を用
いた通常のチョコレートの砂糖の全部又は大部分を糖ア
ルコールで置換したものであり、所望により粉乳などの
乳製品やコーヒー、ナッツ、果実、香料、乳化剤などの
通常チョコレートに用いられる副原料を加えたり、或は
ココアバターの全部又は一部をココアバター代替油脂な
どの固形脂で置換したものも含まれる。糖アルコール類
として、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、
還元麦芽糖、還元乳糖、還元パラチノースから1種又は
2種以上を選んだものが用いられる。この発明において
は、このような糖アルコールを用いたチョコレート原料
に、ジグリセライドを配合している。ここに用いるジグ
リセライドは、融点25℃以下のものが用いられ、特に
構成脂肪酸に炭素数16から22の不飽和脂肪酸の多い
ものが好ましい。このようなジグリセライドは、例えば
大豆油、菜種油、綿実油、米油、サフラワ油、コーンオ
イル、魚油などの不飽和脂肪酸の多い油脂とグリセリン
との混合物に水酸化アルカリ化合物を加えてエステル交
換するなどの方法で得られる。ジグリセライドの配合量
は、チョコレートの総油脂量、すなわちカカオマス、乳
製品などの原料由来の油脂重量と、ココアバター、ココ
アバター代替油脂、バターオイル、ジグリセライドなど
の油脂原料重量とを合わせた重量の1〜15重量%とす
る。これより配合量が少ないと所期の効果が得られず、
多いとチョコレートが柔くなり、好ましくないテクイチ
ャーとなることがある。
【0008】これらの原料は、常法に従い、混合し、ロ
ールで微細化した後コンチング処理してチョコレート液
とし、所望の方法で成型又は成形して低カロリーのチョ
コレートとする。このようにして得た砂糖代替糖を配合
したチョコレートは、ダイエットの目的を達成するだけ
でなく、食べたとき口の中でなめらかに溶ける食感が砂
糖を用いたチョコレートに近いものとなった。
【0009】
【発明の効果】この発明を実施することにより、砂糖代
替糖として糖アルコール類を用いたチョコレートの食感
を改善し、砂糖を用いたチョコレートと同じ食感とする
ことができた。
【0010】
【実施例】次にこの発明を実施例により説明する。な
お、実施例の原料の配合量は、重量部で示してある。
【0011】実施例1〜3
【表1】
【0012】表1の原料を各々混合し、常法によりロー
ルで微細化してコンチング処理したチョコレート液を型
に入れて冷却固化して砂糖代替糖を配合したチョコレー
トを得た。なお、ジグリセライドは、コンチング処理の
最終段階で加えた。ジグリセライドを配合しない比較例
1のチョコレートは、食べたとき口溶けが悪かった。ま
た、ジグリセライドを総油脂量の20%以上配合した比
較例2のチョコレートは、食べたときなめらかな舌触り
ではあるが、クリーム様の柔らかい食感となり、チョコ
レートらしさに欠けるものとなったった。なお、実施例
1のチョコレートは、比較例1に比べかなり口溶けが改
良され、砂糖を用いた通常のチョコレートにかなり近く
なった。また、実施例2のチョコレートは、通常のチョ
コレートとほとんど同じようになめらかな口溶けとなっ
た。なお、実施例3のチョコレートは、なめらかな食感
ではあるが、少し柔らかく、チョコレートとして問題と
するほどではないが、スナップ(snap)性に欠けた
ものとなった。
【0013】実施例4〜7
【表2】
【0014】表2の原料を各々混合し、常法によりロー
ルで微細化してコンチング処理したチョコレート液を型
に入れて冷却固化して各々の砂糖代替糖を配合したチョ
コレートを得た。これらの砂糖代替糖を配合したチョコ
レートは、いずれも食べたとき砂糖を用いたチョコレー
トと同様になめらかな食感がして、糖アルコールを配合
したチョコレート特有の口溶けの悪さは感じられなかっ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砂糖代替糖として糖アルコールを配合し
    たチョコレートにおいて、総油脂重量の1〜15重量%
    を融点25℃以下のジグリセライドとすることを特徴と
    する砂糖代替糖を配合したチョコレートの製造法。
  2. 【請求項2】 糖アルコールがソルビトール、キシリト
    ール、マンニトール、還元麦芽糖、還元乳糖、還元パラ
    チノースから1種又は2種以上を選んだものであること
    を特徴とする請求項1に記載の砂糖代替糖を配合したチ
    ョコレートの製造法。
JP5256541A 1993-09-20 1993-09-20 砂糖代替糖を配合したチョコレートの製造法 Pending JPH0779703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012121327A1 (ja) * 2011-03-08 2014-07-17 株式会社明治 焼成菓子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012121327A1 (ja) * 2011-03-08 2014-07-17 株式会社明治 焼成菓子
JP5695735B2 (ja) * 2011-03-08 2015-04-08 株式会社明治 焼成菓子

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