JPH0779315B2 - 装置内情報収集方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 装置内の複数のユニットから情報を収集する装置内情報
収集方法に関し、 装置内の複数のユニットから情報を効率的に収集するこ
とを目的とし、 装置内の複数のユニットから情報を収集する装置内情報
収集方法において、該装置内に接続可能な全ユニットに
データ要求信号を順に出力する第１のステップと、前記
データ要求信号に対する応答を、予め設定された上記の
接続可能な全ユニットの実装／未実装の設定値と比較す
る第２のステップと、実装と設定されたユニットから応
答がないときに、アラームを出力する第３のステップ
と、未実装と設定されたユニットから応答がないとき
に、以後、該未実装と設定されたユニットに対してデー
タ要求信号を出力する頻度を低下させるように設定する
第４のステップと、未実装と設定されたユニットから応
答があったときに、以後、該未実装と設定されたユニッ
トに対してデータ要求信号を出力する頻度を高くするよ
うに設定する第５のステップとを有してなるように構成
する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、装置内の複数のユニットから情報を収集する
装置内情報収集方法に関する。

例えば、伝送装置の監視制御部は、複数の脱着可能なユ
ニットを含んで構成される伝送装置の各ユニットからの
アラームやステータス等の情報を常に監視する必要があ
る。そのため、各ユニットから周期的にデータを収集し
ている。

〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕

従来、上記のように、装置内の複数のユニットからデー
タを収集する場合、それぞれのユニットが実装状態か、
未実装状態かに係わらず、各ユニットに対して周期的に
データ要求信号を送出していた。

そのため、未実装のユニットからの無応答状態の検出時
間等が大きくなり、特に、対等となるユニット数が多く
なると、データ収集が全体として効率的に行い得ないと
いう問題があった。

本発明は、上記の問題点に鑑み、なされたもので、装置
内の複数のユニットから情報を効率的に収集する装置内
情報収集方法を提供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明の基本構成図である。

第１図の第１のステップ１においては、装置内に接続可
能な全ユニットにデータ要求信号を順に出力する。

第２のステップ２においては、上記のデータ要求信号に
対する応答を、予め設定された上記の接続可能な全ユニ
ットの実装／未実装の設定値と比較する。

第３のステップ3,6においては、実装と設定されたユニ
ットから応答がないときに、アラームを出力する。

第４のステップ4,5においては、未実装と設定されたユ
ニットから応答がないときに、以後、該未実装と設定さ
れたユニットに対してデータ要求信号を出力する頻度を
低下させるように設定する。

第５のステップ4,7においては、未実装と設定されたユ
ニットから応答があったときに、以後、該未実装と設定
されたユニットに対してデータ要求信号を出力する頻度
を高くするように設定する。

〔作用〕

本発明においては、予め、どのユニットが未実装である
のかを設定入力しておき、１回目の要求信号に対する応
答の有無と比較し、未実装の設定のユニットが実際に未
実装であることを確認し、２回目からは、実装されてい
るユニットに対してのみ、通常の頻度でデータ要求信号
を出力し、未実装であることが確認されたユニットに対
しては、通常より低い頻度でデータ要求信号を出力する
ように設定する。

その後、未実装の設定のユニットから応答があった場合
は、データ要求信号を出力する頻度を元に戻す。

こうして、通常、応答がないと考えられるユニットに対
するデータ要求信号出力の頻度を適応的に低下させるこ
とにより、全体のデータ収集処理効率を向上させること
ができる。

〔実施例〕

第３図は、本発明の対象となる伝送装置の監視制御のた
めの構成の概略を示す図である。

第３図においては、11はMPUユニット、12は複数のチャ
ネル（CH）ユニット、14はデータバス、そして、15は制
御信号線である。

各チャネルユニット12は、それぞれ、他装置とのインタ
ーフェイスや多重化部を含んでなるものである。

MPUユニット11は、制御信号線15を介して周期的に各チ
ャネル（CH）ユニットにデータ要求信号を送出し、デー
タバス14を介して、各ユニットのアラームやステータス
等の監視データを情報を収集し、監視データの処理を行
う。

第２図は、本発明の実施例における装置内各ユニットへ
のアクセスのタイミングの１例を示すものである。

この例では、予め、チャネル１〜３の各ユニットは、実
装状態に、そして、チャネル４のユニットは、未実装状
態に設定されているものとする。

MPUユニット11は、初めは、全てのチャネルユニット１
〜４に対して、順次、データ要求信号を送出し、これに
対して、チャネルユニット１〜３からは、実際に実装さ
れているので応答があるが、チャネルユニット４は、未
実装の設定どおり実装されていないので応答はない。

MPUユニット11は、時刻t0において、チャネルユニット
４からの無応答を検出し、ここで、チャネルユニット４
に対するデータ要求信号送出の頻度の設定値を低下させ
る。

その後、チャネルユニット１〜３に対しては、それまで
通りの頻度でデータ要求信号の送出を続けるが、第２図
の時刻t1において、チャネルユニット２がアラーム状態
となると、次にチャネルユニット２に対してデータ要求
信号が出力される時刻t2まで、このアラーム状態は検出
されないが、上記のチャネルユニット４に対するデータ
要求信号出力頻度設定値の低下により、時刻t1からt2の
間には、チャネルユニット４に対するデータ要求信号の
送出は行われない。したがって、チャネルユニット２の
アラーム状態をMPUユニット11が検出するまでの時間
は、上記の未実装ユニットに対するデータ要求信号出力
頻度設定値の低下により、短縮されている。

上記の効果を従来の手順と比較するために、第４図に、
第２図と同様の状況における従来の装置内各ユニットへ
のアクセスのタイミングを示す。

第４図の手順においては、時刻t0において、チャネルユ
ニット４からの無応答を検出した後も、チャネルユニッ
ト４に対するデータ要求信号送出の頻度を変化させな
い。

したがって、時刻t1において、チャネルユニット２がア
ラーム状態となった後も、チャネルユニット４に対する
データ要求信号送出が行われ、上記の時刻t2を過ぎた時
刻t3まで、チャネルユニット２のアラーム状態はMPUユ
ニット11によって検出されない。

この例のように、本発明によれば、応答がある確率の低
いユニットに対する要求信号送出頻度を適応的に低下さ
せることにより、制御部（MPUユニット11）による監視
制御処理を効率的に行うことを可能とする。

〔発明の効果〕

本発明によれば、装置内の複数のユニットから情報を効
率的に収集することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の基本構成図、 第２図は本発明の実施例における装置内の各ユニットへ
のアクセスのタイミングを示す図、 第３図は、本発明の対象となる装置の１例の概略構成を
示す図、そして、 第４図は、従来の装置内の各ユニットへのアクセスのタ
イミングを示す図である。 〔符号の説明〕 11……MPUユニット、12……複数のチャネル（CH）ユニ
ット、14……データバス、15……制御信号線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】装置内の複数のユニット（12,13）から情
   報を収集する装置内情報収集方法において、 該装置内に接続可能な全ユニットにデータ要求信号を順
   に出力する第１のステップ（１）と、 前記データ要求信号に対する応答を、予め設定された上
   記の接続可能な全ユニットの実装／未実装の設定値と比
   較する第２のステップ（２）と、 実装と設定されたユニットから応答がないときに、アラ
   ームを出力する第３のステップ（3,6）と、 未実装と設定されたユニットから応答がないときに、以
   後、該未実装と設定されたユニットに対してデータ要求
   信号を出力する頻度を低下させるように設定する第４の
   ステップ（4,5）と、 未実装と設定されたユニットから応答があったときに、
   以後、該未実装と設定されたユニットに対してデータ要
   求信号を出力する頻度を高くするように設定する第５の
   ステップ（4,7）とを有してなることを特徴とする装置
   内情報収集方法。