JPH0778962A - 量子多機能トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

量子多機能トランジスタおよびその製造方法

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JPH0778962A
JPH0778962A JP6183016A JP18301694A JPH0778962A JP H0778962 A JPH0778962 A JP H0778962A JP 6183016 A JP6183016 A JP 6183016A JP 18301694 A JP18301694 A JP 18301694A JP H0778962 A JPH0778962 A JP H0778962A
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JP
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conductive layer
barrier layer
semiconductor material
layer
conductive
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JP6183016A
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English (en)
Inventor
Herbert Goronkin
ハーバート・ゴロンキン
Saied Nikoo Tehrani
サイード・ニコー・テーラニ
Jun Shen
ジュン・シェン
Xiaodong T Zhu
シアオドン・セオドア・ズー
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Motorola Solutions Inc
Original Assignee
Motorola Inc
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors

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  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単な量子多機能トランジスタおよび
その製造方法を提供する。 【構成】 半導体材料の複数の導電層(25,35)
と、それらの間に挟持されたトンネル・バリア層(3
0)とを含む量子多機能トランジスタ。前記導電層は各
々、個別エネルギ・レベルを形成するように非常に薄く
形成され、この中の個別エネルギ・レベルが、平衡状態
において前記トンネル・バリア層を横切って整合されな
いように、前記材料を選択する。前記導電層の一方の一
部(25’,35’)にゲート(45)を結合し、そこ
に印加される電圧に応答して、前記導電層内の個別エネ
ルギ・レベルを前記トンネル・バリア層(30)を介し
て整合させる。これにより、多数キャリアの電流がトラ
ンジスタを流れることになる。前記ゲートに印加する電
圧を高くすると、小数キャリア電流が前記トランジスタ
を流れる結果となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超薄膜半導体材料を用
い、サイズ量子化効果(size quantization effect)によ
って離散的なエネルギ・レベルを形成する量子素子、よ
り具体的には量子トランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の半導体材料を超薄膜形状に形成す
ることによって、当該材料内のエネルギ・レベルを離散
的なエネルギ・レベルに制限可能であることは既に以前
より公知である。異なる材料の数層の超薄膜を積層する
関係で付着形成することにより、発光ダイオードや感光
ダイオードのような素子を形成することができる。この
ような構造の一例が、1992年1月7日に発行された
米国特許第5,079,601号(Optoelectronic Devi
ces Based on Intraband Transitions in Combinations
of Type I and Type II Tunnel Junctions)に開示され
ている。
【0003】数層の異なる半導体材料の超薄膜を3端子
素子即ち半導体に形成する試みが、何回かなされてい
る。このような試みの1つが、「Resonant-Tunneling H
ot Electron Transistor」と題する論文(著者 N. Yoko
yama et al.、Solid-State Electronics, Vol/.31, No.
3/4, pp. 577-582, 1988, イギリスにて発行)に開示
されている。この開示された素子では、材料層が縦方向
に積層される関係で形成され、底面上にコレクタ、上面
上にエミッタ、そしてそれらの間にベースが位置付けら
れて構成されている。これは、世界中で製造されている
公知の垂直半導体トランジスタと同様のものである。垂
直配置のため、ベース、エミッタおよびコレクタの接続
部および端子を設けるのは困難である。動作に多少の相
違があり、この熱電子トランジスタは垂直方向には非常
に薄いものの、製造上の困難さに対する改善やチップ面
積(real estate)の節約はほとんど得られていない。
【0004】新しいトランジスタを生産する第2の試み
が、「Realization of a three-terminal resonant tun
neling device: The bipolar quantum resonant tunnel
ingtransistor」と題する論文(著者 M. A. Reed et a
l.、Appl. Phys, Lett., 54(11), pp 1034 - 1036, 1
989年3月13日)に開示されている。この構造で
は、量子井戸が複数の超薄膜材料層によって形成され、
この量子井戸をトランジスタのベースとしてバイアスす
るものである。この構造は、製造工程(scenario)におい
て実現するのは非常に難しく、上述のトランジスタと全
く同様なものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
で改良された量子多機能トランジスタを提供することで
ある。
【0006】本発明の他の目的は、構造が簡単な新規で
改良された量子多機能トランジスタを提供することであ
る。
【0007】本発明の更に他の目的は、支持基板の片側
の表面上に全ての接続部を有し、チップに必要な面積を
少なくした、実質的に水平トランジスタである、新規で
改良された量子多機能トランジスタを提供することであ
る。
【0008】また、新規で改良された量子多機能トラン
ジスタの製造方法を提供することも本発明の目的であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の問題およびその他
の問題の解決、ならびに上記目的およびその他の目的の
実現は、複数の半導体物質の導電層を支持する表面を有
する基板を含む、量子多機能トランジスタによって可能
となる。前記導電層の間には少なくとも1層のトンネル
・バリア層が挟持されており、各導電層は離散的なエネ
ルギ・レベルを形成するような厚さを有する。また、前
記複数の導電層は、その中の各離散エネルギ・レベルが
平衡状態において前記トンネル・バリア層を横切って整
合されないように選択される。前記複数の導電層は、基
板表面と平行な電流チャンネルを規定するように形成さ
れ、前記電流チャンネルの一部が重なり合ってゲート領
域を規定する。前記ゲート領域内の複数の電流チャンネ
ル部分の少なくとも一方には、外部ゲート端子が結合さ
れ、該外部ゲート端子に印加される電圧に応答して、前
記トンネル・バリア層を横切って前記複数の導電層内の
離散エネルギ・レベルを整合する。
【0010】上述の問題およびその他の問題の実質的な
解決、ならびに上述の目的およびその他の目的の現実
は、第1バリア層を設けるステップと、半導体材料の第
1導電層を形成し、この第1導電層の少なくとも一部を
前記第1バリア層の上に重ね合わせるステップとから成
る、量子多機能トランジスタの製造方法によって達成さ
れる。前記第1導電層は、所定のバンドギャップと、所
定の伝導帯エネルギ・レベルとを有し、離散的なエネル
ギ・レベルを含むような厚さの半導体材料によって形成
される。次のステップは、前記第1導電層上に、半導体
材料のトンネル・バリア層を形成することである。トン
ネル・バリア層は、半導体材料で形成されており、その
バンドギャップは前記第1導電層の所定バンドギャップ
より広く、キャリアがそこを通り抜ける(tunnel)ことが
できる厚さを有する。前記第1導電層の一部を改造し
て、電流チャンネルをその中に規定すると共に隔離す
る。半導体材料の第2導電層を前記トンネル・バリア層
上に形成する。この第2導電層は半導体材料で形成さ
れ、所定のバンドギャップと、前記第2導電層の半導体
材料の所定の伝導帯エネルギ・レベルよりも高い価電子
帯エネルギ・レベルとを有し、離散的なエネルギ・レベ
ルを含むような厚さとなっている。前記第1導電層およ
び第2導電層の選択は、その中の各離散エネルギ・レベ
ルが、平衡状態においてトンネル・バリア層を横切って
整合されないように行われる。第2バリア層が、前記第
2導電層に重なり合う関係で形成される。前記第2バリ
ア層の一部を改造し、その中に電流チャンネルを規定す
ると共に隔離し、更にその中の電流チャンネルの一部の
みが前記第1導電層内に規定された電流チャンネルの上
に重なり合うようにする。前記第2バリア層内の電流チ
ャンネル上に、前記第2導電層内の電流チャンネルの一
部に重なり合うように、外部ゲート端子が形成される。
前記第2バリア層は、前記外部ゲート端子に印加される
電圧が、前記第2バリア層を通って前記第2導電層内の
電流チャンネルの一部と結合できるような厚さに形成さ
れる。
【0011】
【実施例】具体的に図1および図2を参照すると、本発
明を具現化したトランジスタ20の断面図と、エネルギ
・レベル図が、それぞれ示されている。トランジスタ2
0は、上面23を有する支持基板22上に形成される。
半導体材料の第1導電層25が、基板22の表面23上
に配置される。第1導電層25は非常に薄く作られ、こ
うすることによって、量子サイズ効果によってその中に
離散的なエネルギ・レベルを形成する。例えば、第1導
電層25は、厚さ約100オングストローム未満のIn
As層である。第1導電層25のバンドギャップおよび
エネルギ・レベルが、図2において27で示されてい
る。当技術分野ではよく理解されているように、図2の
上側の線Ecは伝導帯の下端を表し、一方下側の線Evは
価電子帯の上端を表し、それらの間の間隔はバンドギャ
ップを表す。更に、第1導電層25の伝導帯内の少なく
とも1つの離散エネルギ・レベルが、基底状態En0で示
されている。
【0012】ここで注意すべきことは、基板22は、キ
ャリアの基板22への移動即ちトンネリングに対するバ
ッファまたはバリアを形成するように、選択されるとい
うことである。基板22は、一般的に、層25を形成す
る材料のバンドギャップよりも広いバンドギャップの材
料で形成されている。または、その上面上にそのような
材料の層を有している。基板22の全体または一部を形
成するのに用いられる典型的な材料は、AlAs,Al
Sb,AlGaSb等である。基板22に対するバンド
ギャップおよびエネルギ・レベルが、図2において29
で示されている。図2において他の層の厚さに対して、
基板22の厚さは無制限であることに注意されたい。
【0013】25”で示されている第1導電層25の一
部をエッチングで除去するか、損傷を与えるか、或るい
はドーピングによって、この部分25”を比較的不良な
弱い導電体とする。第1導電層25の残りの部分は比較
的良好な導電体であり、25’で示されている電流路を
規定する。本特定実施例では、これはトランジスタ20
のソース端子である。図2では、電流路25’のバンド
ギャップおよびエネルギ・レベルのみが27で表されて
いる。
【0014】半導体材料のトンネル・バリア層30が第
1導電層25上に形成される。トンネル・バリア層30
は、第1導電層25の所定バンドギャップよりも広いバ
ンドギャップを有し、絶縁体のように作用すると共に、
トンネル・バリア層30は非常に薄く、キャリアがトン
ネルできるようになっている。本特定実施例では、トン
ネル・バリア層30は、AlAs,AlSb等で形成さ
れ、約50オングストローム未満、好ましくは15オン
グストロームないし25オングストロームの範囲の厚さ
を有する。トンネル・バリア層30のバンドギャップお
よびエネルギ・レベルが、図2の32で示されている。
【0015】半導体材料の第2導電層35が、トンネル
・バリア層30上に重なり合う関係で配置され、トンネ
ル・バリア層30を第1および第2導電層25,35間
に挟持する。第2導電層35は非常に薄く作られ、こう
することにより量子サイズ効果によってその中に離散エ
ネルギ・レベルを形成する。第2導電層35のバンドギ
ャップおよびエネルギ・レベルが、図2の37で示され
ている。第2導電層35の価電子帯内の少なくとも1つ
の離散エネルギ・レベルが、基底状態Ep0によって表さ
れている。第2導電層35のバンドギャップは、トンネ
ル・バリア層30のバンドギャップより狭く、第1およ
び第2導電層25,35の選択は、平衡状態においてそ
の中の離散エネルギ・レベル(En0,Ep0)がトンネル
・バリア層30を横切って整合されないように行われる
(図2に示されている)。本特定実施例では、第2導電
層35は厚さ約100オングストローム未満、好ましく
は50−70オングストロームのGaSb層である。
【0016】35”で示されている第2導電層35の一
部をエッチングで除去するか、損傷を加えるか、あるい
はドーピングを行なうことによって、この部分35”を
比較的不良な弱い導電層とする。第2導電層35の残り
の部分は、比較的良好な導体であり、35’で示されて
いる電流路を規定する。本特定実施例では、これはトラ
ンジスタ20のドレイン端子である。電流路35’のバ
ンドギャップおよびエネルギ・レベルのみが、図2の3
7で示されている。電流路35’は、その内側端部に近
い部分が導電路25’の内側端部に近い部分と重なる、
即ち覆い被さるように位置付けられる。電流路25’,
35’の重複部分は、ゲート領域すなわち範囲40を規
定する(図4では全体的に破線で輪郭が示されてい
る)。
【0017】半導体材料の最終バリア層42が、第2導
電層35上に形成される。外部ゲート端子45が、バリ
ア層42上にゲート領域40に重なり合う関係に配置さ
れる。バリア層42は、第2導電層35の所定のバンド
ギャップよりも広いバンドギャップを有しているので、
絶縁体として作用し、キャリアがそこを通り抜けてゲー
ト端子45に達するのを防止する。更に、バリア層42
の厚さは、電流路35’からゲート端子45を電気的に
絶縁すると共に、ゲート端子45に印加される電位すな
わちゲート電圧が電流路35’に結合可能とするのに十
分でなければならない。本特定実施例では、バリア層4
2は、AlAs,AlSb等で形成され、その厚さは約
200オングストロームである。バリア層42のバンド
ギャップおよびエネルギ・レベルが、図2に44で示さ
れている。
【0018】図3も参照して図1および図2のトランジ
スタの動作を説明する。小さな固定ドレイン・バイアス
Vdに対して、ゼロ電圧がゲート端子45に印加される
と、離散エネルギ・レベルEn0,Ep0が不整合状態(mis
align)となり、電流路25’,35’には殆ど電流(i
d)が流れない。この状況は、図3のid曲線上の点47
によって示されている。Vg<0で、|Vg|が更に上昇
すると、図3の曲線48から49に示されているよう
に、Ep0がEn0と整合し、id電流が電流路25’,3
5’を流れる。言い換えれば、2つのチャンネルは物理
的に分離されているが、トンネリングを可能にする適切
なゲート・バイアスを印加することによって、電気的に
接続することができるのである。曲線51から52に示
されているように、|Vg|が上昇するに連れ、離散エ
ネルギ・レベルEn0,Ep0の整合がくずれ、電流路2
5’,35’に流れるid電流が減少する。id電流の不
連続性およびその後の上昇は、En0とEp0との共鳴(res
onance)を除去し、その後漏れ電流が発生したことの結
果である。ここに示す特定実施例では、En0とEp0とが
整合状態にある場合、InAsの伝導帯からGaSbの
価電子帯内の空量子状態(empty quantized state)に電
子が流れる。電子はソースによって連続的に供給され、
ドレインによって収集される。
【0019】電流チャンネル25’は、本実施例ではI
nAsであるが、ソースとして用いられている。その理
由は、電子移動度(electron mobility)が33,000
cm2/V−sと高く、ソース抵抗Rsが低いからであ
る。図4を参照して、トランジスタ20の幅をzとする
と、 Rs=Ls/(qnμnzts) ここで、n=n s/t sである。ドレイン抵抗は、次の
ように表される。
【0020】Rd=Ld/(qμpsztd) ここで、psおよびnsは、それぞれホールおよび電子濃
度、tsおよびtdはそれぞれソースおよびドレイン・チ
ャンネルの厚さである。例えば、ps=ns=1.2xl
12cm-2, μn=20,000,μp=500,Ls=
Ld=1μmの場合、z=5μmに対して、Rs=52Ω
およびRd=2080Ωとなる。本特定実施例では、Rs
値は受け入れ可能であるがRd値が大きいので、電流が
低下する結果となろう。しかしながら、自己整合処理(s
elfalign)を用いてLdを0.1μmに減少させれば、R
dは208Ωに低下し、電流は増加する。
【0021】寄生係数を制限すると、層35’を形成す
るGaSbの移動度が低下することになる。材料を逆に
して、GaSbをドレインの変わりにソースに用いる
と、電流の流れはよくなるが素子を動作させるのに必要
な電圧が高すぎてしまうことを、示すことができる。こ
れらの問題の双方は、GaSbのドーピングを増加する
ことによって、かなり軽減可能であることがわかってい
る。先の計算ではPsを1.2x1012と仮定した。し
かし、GaSbゲートチャンネルを1013または1014
cm-2までドーピングすれば、結果はかなりよくなる。
ソースとしてのGaSb(層25’)に対して、Rsは
1013cm-2では20Ωに、1014cm-2では2Ωに近
付く(自己整合ゲート構造に属する)。Rs=20Ωに対
して、トランスコンダクタンスの損失は18%、一方R
s=2Ωでは、gm’=gm/(1+gmRs)を用いて、
損失は2.2%となる。
【0022】図5−図9を参照すると、図1のトランジ
スタに類似したトランジスタを製造する具体的な方法が
示されている。適切な基板80が設けられる。これはバ
ッファとして作用するか、或るいはその表面上にバリア
層が形成される。厚さ約200オングストローム未満の
InAs層82を基板80表面上に成長させる。図5に
示すように、厚さ約100オングストローム未満のAl
AsまたはAlSbのトンネル・バリア層84を、層8
2表面上に成長させる。図6に示すように、酸素を注入
して層82,84の外側領域85に損傷を加え、および
/またはドーピングを行い、層82内にドレイン電流チ
ャンネルを規定すると共に隔離する。図7に示すよう
に、厚さ約200オングストローム未満のGaSb層8
7を層84表面上に成長させ、更に絶縁層89を層87
表面上に成長させる。絶縁層89はAlAsまたはAl
Sbで形成され、約200オングストロームの厚さを有
する。図8に示すように、層89をエッチングしてソー
ス電流チャンネルを規定すると共に隔離する。更に、層
84,89をエッチングし、層82,87それぞれの表
面領域に外部電流端子を配置できるようにする。図9に
示すように、メタライズされたソースおよびドレイン電
流端子91,92を、それぞれ層87,92の露出され
た表面上に付着する。メタライズされたゲート端子95
を、ゲート領域に重なり合う関係で、層89の表面上に
形成する。ゲート領域は、層87,82の重なり合った
領域によって規定される。
【0023】図10,図11は、図1に示したトランジ
スタに類似するトランジスタ99を製造する他の方法に
おける、2つのステップを示すものである。具体的に図
10を参照すると、適切な基板100が設けられる。こ
れはバッファとして作用するか、或るいはその表面上に
バリア層が形成される。約200オングストローム未満
の厚さのGaSb層102を、基板100の表面上に成
長させる。厚さ約100オングストローム未満のAlA
sまたはAlSbのトンネル・バリア105を、層10
2の表面上に成長させる。厚さ約200オングストロー
ム未満のInAs層107をトンネル・バリア105の
表面上に成長させると共に、バリア層110を層107
の表面上に成長させる。次に、図10に示すように、厚
さ約100オングストローム未満のGaSb層112を
成長させ、バッファまたはバリア層110を閉塞する。
【0024】図11を参照すると、層112の上面上で
パターニングまたは付着および選択エッチングを行うこ
とによって、ゲート金属114を規定する。次に、層1
12,110を選択的にエッチングし、層107におい
て停止させ、ゲート金属114をマスクとして用いるこ
とによって、ドレイン領域を規定する。次に、ゲート金
属114をエッチングし、ソース部分115をゲート部
分から電気的に分離する。ゲート部分は図11では11
4で示されている。次に、メタライズされたドレイン端
子を、別個のステップにおいて層107の露出された表
面上に付着する。代わりに、図11に示すように、メタ
ライズされたソースおよびドレイン端子115,116
を、別個のメタライゼーション・ステップまたは複数の
ステップによって、配置してもよい。図11では、層1
07,102をそれぞれ領域107’,107”および
102’,102”に分割し、端子114,115,1
16上の適切な電圧の効果を示すと共に、動作の説明を
わかりやすしてある。
【0025】トランジスタ99の動作の概要は以下のよ
うなものである。全体的にドレイン端子116の下にあ
る領域107”では、フェルミ・レベルがInAs(層
107)の伝導帯より約130meV上に決められ、結
果的に層102の領域102”に高いホール濃度が得ら
れる。ソース領域、全体的に端子115の下にある領域
および露出された表面領域では、フェルミ・レベルはA
lSb伝導帯より約850meV低いGaSb/AlS
bレベルに決められている。本実施例では、高濃度の電
子が領域107’に存在する。トランジスタ99では、
電子が端子115から注入され、領域107’内を横方
向に移動し、ここで電子はゲート端子114の下にある
領域102”内にトンネリングする。トンネリング電流
は、それぞれゲートおよびドレイン端子114,116
に印加される電圧の組合せによって制御される。次に電
子はドレイン端子116によって収集される。トランジ
スタ99は、下側に形成された層における電荷密度を制
御するように決められたフェルミ・レベルを用いること
によって、量子機能素子を実現する。
【0026】以上のように、本質的に水平形のトランジ
スタであり、全ての接続を支持基板の一方の表面上にま
とめたため比較的構造が簡単な、新規で改良された量子
多機能トランジスタが開示された。用いた例のソースお
よびドレインは、具体的な位置に示しかつ説明したが、
ソースおよびドレインが逆の方が望ましければ、そうし
てもよいことは理解できよう。更に、本質的に水平形の
トランジスタが開示され、外部接点が全て基板の同一側
にあるので、このトランジスタは狭いチップ面積です
み、一緒に用いる回路において扱いが簡単になる。ま
た、新しい構造の量子多機能トランジスタのための、新
規で改良された製造方法も開示された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具現化した量子多機能トランジスタの
断面図。
【図2】図1のトランジスタのエネルギ・レベル図。
【図3】図1のトランジスタにおける、ゲート電圧に対
するドレイン電流を表す図。
【図4】図1のトランジスタを相対的な寸法で示した簡
略断面図。
【図5】図1のトランジスタの一連の製造工程において
実行される1ステップを示す断面図。
【図6】図1のトランジスタの一連の製造工程において
実行される1ステップを示す断面図。
【図7】図1のトランジスタの一連の製造工程において
実行される1ステップを示す断面図。
【図8】図1のトランジスタの一連の製造工程において
実行される1ステップを示す断面図。
【図9】図1のトランジスタの一連の製造工程において
実行される1ステップを示す断面図。
【図10】図1のトランジスタに類似するトランジスタ
を製造する他の方法における2つのステップの一方を示
す図。
【図11】図1のトランジスタに類似するトランジスタ
を製造する他の方法における2つのステップの他方を示
す図。
【符号の説明】
20 トランジスタ 22 支持基板 25 第1導電層 25’、35’ 電流路 30 トンネル・バリア層 35 第2導電層 42 最終バリア層 45 ゲート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サイード・ニコー・テーラニ アメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデー ル、イ−スト・サン・アルフレド・ドライ ブ8602 (72)発明者 ジュン・シェン アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス、 サウス25番・プレース14654 (72)発明者 シアオドン・セオドア・ズー アメリカ合衆国アリゾナ州チャンドラー、 ノース・コングレス・ドライブ1351

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面(23)を有する基板(22);およ
    び前記基板の前記表面上に支持され、少なくとも1層の
    トンネル・バリア層(30)を間に挟持する複数の導電
    層(25,35)であって、各々離散エネルギ・レベル
    を形成するような厚さを有し、平衡状態においてその中
    の離散エネルギ・レベルが前記トンネル・バリア層を横
    切って整合しないように選択された前記複数の半導体材
    料の導電層;から成り、前記複数の導電層は、前記基板
    の前記表面と平行な電流チャンネル(25’,35’)
    を規定するように形成され、前記電流チャンネルの一部
    が重なり合っててゲート領域を形成し;前記複数の導電
    層内の前記電流チャンネルの前記一部の少なくとも一方
    には、外部ゲート端子(45)が結合されており、該外
    部ゲート端子に印加される電圧に応答して、前記トンネ
    ル・バリア層を横切って前記複数の導電層内の離散エネ
    ルギ・レベルを整合させることを特徴とする量子多機能
    トランジスタ。
  2. 【請求項2】第1バリア層(22);所定のバンドギャ
    ップと所定の伝導帯エネルギ・レベルとを有すると共
    に、個別エネルギ・レベルを形成するような厚さを有
    し、少なくともその一部(25’)が前記第1バリア層
    上に重なり合っている、半導体材料の第1導電層(2
    5);所定のバンドギャップおよび前記第1導電層の所
    定の伝導帯エネルギ・レベルよりも高い価電子帯エネル
    ギ・レベルを有すると共に、離散エネルギ・レベルを形
    成するような厚さを有する、半導体材料の第2導電層
    (35);前記第1バリア層上に重なり合う前記第1導
    電層の一部(25’)と前記第2導電層の一部(3
    5’)との間に挟持され、前記第1および第2導電層の
    所定のバンドギャップより広いバンドギャップと、キャ
    リアが通り抜けられる厚さとを有する、前記トンネル・
    バリア層(30);前記第2導電層の少なくとも前記一
    部(35’)に重なり合う関係で配置された第2バリア
    層(42);および前記第2導電層の前記部分(3
    5’)に重なり合う関係で前記第2バリア層上に配置さ
    れると共に、前記第2バリア層を介して前記第2導電層
    の前記部分に結合される外部ゲート端子(45);から
    成り、 前記半導体材料の第1導電層と、前記半導体材料の第2
    導電層とは、それらの中の離散エネルギ・レベルが、平
    衡状態において前記トンネル・バリア層を横切って整合
    されないように選択されることを特徴とする量子多機能
    トランジスタ。
  3. 【請求項3】量子多機能トランジスタを製造する方法で
    あって:第1バリア層(22)を設けるステップ;半導
    体材料の第1導電層(25)を形成するステップであっ
    て、前記第1導電層の少なくとも一部(25’)が前記
    第1バリア層に重なり合うようにし、前記第1導電層を
    所定のバンドギャップおよび所定の伝導帯エネルギ・レ
    ベルを有する半導体材料で形成すると共に、離散エネル
    ギ・レベルを含むような厚さで形成するステップ;前記
    第1導電層の所定のバンドギャップよりも広いバンドギ
    ャップを有する半導体材料で前記トンネル・バリア層を
    形成すると共に、キャリアが通り抜けられる厚さに、半
    導体材料のトンネル・バリア層(30)を前記第1導電
    層上に形成するステップ;前記半導体材料の第1導電層
    の一部(25”)を修正して、その中に電流チャンネル
    (25’)を規定しかつ隔離するステップ;所定のバン
    ドギャップと、前記第1導電層の半導体物質の所定の伝
    導帯エネルギ・レベルよりも高い価電子帯エネルギ・レ
    ベルとを有する半導体材料を用いて、離散エネルギ・レ
    ベルを含むような厚さに、前記半導体材料のトンネル・
    バリア層上に半導体材料の第2導電層(35)を形成す
    ると共に、前記半導体材料の第1導電層と前記半導体材
    料の第2導電層とを、その中の離散エネルギ・レベルが
    平衡状態において前記トンネル・バリア層を横切って整
    合されないように選択するステップ;前記第2導電層に
    重なり合う関係で第2バリア層(42)を形成するステ
    ップ;前記半導体材料の第2導電層の一部(35”)を
    修正して、その中に電流チャンネル(35’)を規定す
    ると共に隔離し、前記第2導電層を更に修正して、その
    中の前記電流チャンネル(35’)の一部のみが、前記
    第1導電層内に規定された前記電流チャンネル(2
    5’)上に重なり合うように形成するステップ;および
    前記第2導電層内の電流チャンネルの前記一部に重なり
    合うように、前記第2バリア層内の電流チャンネルの前
    記一部上に外部ゲート端子(45)を形成し、前記外部
    ゲート端子へ印加される電圧が、前記第2導電層の電流
    チャンネルの前記一部に、前記第2バリア層を介して結
    合可能とする厚さに、前記第2バリア層を形成するステ
    ップ;から成ることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】量子多機能トランジスタの製造方法であっ
    て:第1バリア層(100)を設けるステップ;半導体
    材料の第1導電層(102)を形成するステップであっ
    て、前記第1導電層の少なくとも一部が前記第1バリア
    層に重なり合うようにし、前記第1導電層を、所定のバ
    ンドギャップおよび所定の伝導帯エネルギ・レベルを有
    する半導体材料で形成すると共に、離散エネルギ・レベ
    ルを含むような厚さに形成するステップ;トンネル・バ
    リア層を、前記第1導電層の所定のバンドギャップより
    も広いバンドギャップを有する半導体材料で形成すると
    共に、キャリアがトンネリングできる程度の厚さに、前
    記第1導電層上に半導体材料のトンネル・バリア層(1
    05)を形成するステップ;所定のバンドギャップと前
    記第1導電層の半導体材料の所定の伝導帯エネルギ・レ
    ベルとは異なる価電子帯エネルギ・レベルとを有する半
    導体材料を用いて、離散エネルギ・レベルを含むような
    厚さに、半導体材料の第2導電層(107)を前記半導
    体材料のトンネル・バリア層上に形成すると共に、前記
    半導体材料の第1導電層および前記半導体材料の第2導
    電層を、平衡状態においてその中の離散エネルギ・レベ
    ルが前記トンネル・バリア層を横切って整合されないよ
    うに選択するステップ;前記第2導電層に重なり合う関
    係で第2バリア層(110)を形成するステップ;前記
    第2バリア層の一部を除去し、ドレイン領域(D)を規
    定し隔離するステップ;および前記第2導電層内の電流
    チャンネルの一部(107’)に重なり合うように、前
    記第2バリア層上に外部ゲート端子(G)を形成すると
    共に、前記外部ゲート端子に印加される電圧が前記第2
    バリア層を介して前記第2導電層内の前記電流チャンネ
    ルに結合可能とする厚さに、前記第2バリア層を形成す
    るステップ;から成ることを特徴とする方法。
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