JPH0778784A - オーミック電極及びその形成方法 - Google Patents

オーミック電極及びその形成方法

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JPH0778784A
JPH0778784A JP5223528A JP22352893A JPH0778784A JP H0778784 A JPH0778784 A JP H0778784A JP 5223528 A JP5223528 A JP 5223528A JP 22352893 A JP22352893 A JP 22352893A JP H0778784 A JPH0778784 A JP H0778784A
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唯司 富川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 p型ダイヤモンド半導体上に形成され、小さ
い引出配線抵抗を有してデバイス特性を向上させるオー
ミック電極及びその形成方法の提供。 【構成】 基板10に形成されたp型ダイヤモンド層2
0上の接触電極層30は、IVA族金属または合金の炭化
物からなり、オーミック接触している。また、引出電極
層50は、層厚約200nmを有するAu等からなる。
接触電極層は、エネルギー的に安定であることから拡散
が起こりにくく、引出電極層の表面に接触電極層の金属
または合金が析出しないので、引出配線抵抗が低減され
る。また、接触電極層は、300℃以上の温度による加
熱処理でp型ダイヤモンド層と反応して炭化されること
により、p型ダイヤモンド層と接触電極層との間で欠陥
の少ない良好な界面が形成されるので、接触抵抗が低減
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、p型ダイヤモンド半導
体上に形成されて高耐熱性及び低接触抵抗を有するオー
ミック電極及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは、バンドギャップが約
5.5eVと大きいことから、真性領域に相当する温度
領域が1400℃以下に存在しないので、耐熱性に優れ
ている。また、ダイヤモンドは、熱伝導率が20W/c
m・Kを有してSiより10倍以上も大きいことから、
放熱性に優れている。そのため、ダイヤモンドで作製さ
れた半導体デバイスは、高温における動作が可能となる
と共に、回路の集積度が向上することになる。
【0003】近年、このダイヤモンドに硼素をドープし
て形成されるp型ダイヤモンド半導体には、紫外光から
可視光までの種々の波長の光を放出する発光素子や、高
耐熱性及び高熱伝導性などを要請される対環境性の半導
体デバイス等への利用が期待されている。このような半
導体デバイスを作製するために、p型ダイヤモンド半導
体上に形成されるオーミック電極として、高耐熱性及び
低接触抵抗を有するものが要望されている。
【0004】従来のオーミック電極は、p型ダイヤモン
ド半導体上にTiからなる接触電極層、Moからなる拡
散防止層及びAuからなる引出電極層を順次積層して形
成されている。この接触電極層を構成するTiは比較的
高い融点を有する金属であるが、Au、Al等に比較し
て抵抗率が1桁以上大きい値を有する。そのため、デバ
イス特性を向上させる観点から引出配線抵抗が低減され
るように、接触電極層上に引出電極層としてAuが積層
されている。
【0005】しかしながら、Ti及びAuの積層構造で
は、温度300℃程度の熱処理により接触電極層を構成
するTiが引出電極層を構成するAu中を容易に拡散し
て引出電極層の表面上に析出するので、引出配線抵抗が
増加する。また、室温程度の使用においても、半導体デ
バイスに通電がなされると、発生するジュール熱等によ
りTi及びAuの相互拡散が誘起されるので、結果的に
接触電極層を構成するTiが引出電極層の表面上に析出
してしまう。そのため、このようなTiの拡散を防止す
るように、接触電極層と引出電極層との間に拡散防止層
としてMoが介在して形成されている。
【0006】なお、このような先行技術に関しては、特
開平1−246867号公報及び特開平2−26047
0号公報などに詳細に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のオーミック電極では、接触電極層を構成するTiの
層厚が300〜500nm程度と比較的大きく形成され
ている。そのため、接触電極層と引出電極層との間に拡
散防止層としてMoが介在して形成されていても、接触
電極層から引出電極層に向かって拡散するTiを十分に
防止することができていない。この結果、Auからなる
引出電極層の表面上にTiが析出してしまうので、引出
配線抵抗が増加してデバイス特性を障害するという問題
があった。
【0008】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、p型ダイヤモンド半導体上に形成
され、小さい引出配線抵抗を有してデバイス特性を向上
させるオーミック電極及びその形成方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、基板に形成されたp型ダイヤモンド半
導体層上にオーミック接触し、低接触抵抗及び高耐熱性
を有して形成された接触電極層と、この接触電極層上に
低引出配線抵抗及び高耐熱性を有して形成された引出電
極層とを備えるオーミック電極において、上記接触電極
層は、Ti、Zr及びHfを含む金属群から選択された
少なくとも一つの金属の炭化物、あるいは当該金属群か
ら選択された少なくとも一つの金属を含む合金の炭化物
のいずれかから形成されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、基板に形成されたp型ダイヤモンド半導体層上に
オーミック接触し、低接触抵抗及び高耐熱性を有して形
成された接触電極層と、この接触電極層上に形成された
拡散防止層と、この拡散防止層上に低引出配線抵抗及び
高耐熱性を有して形成された引出電極層とを備えるオー
ミック電極において、上記接触電極層は、範囲3〜20
0nmの層厚を有して形成されており、上記拡散防止層
は、W、Mo、Ta、Os、Re、Rh及びPtを含む
金属群から選択された少なくとも一つの金属、あるいは
当該金属群から選択された少なくとも一つの金属を含む
合金のいずれかから形成されていることを特徴とする。
【0011】なお、上記接触電極層は、Ti、Zr及び
Hfを含む金属群から選択された少なくとも一つの金属
の炭化物、あるいは当該金属群から選択された少なくと
も一つの金属を含む合金の炭化物のいずれかから形成さ
れていることを特徴としてもよい。
【0012】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、基板に形成されたp型ダイヤモンド半導体層上に
オーミック接触し、低接触抵抗及び高耐熱性を有して形
成された接触電極層と、この接触電極層上に低引出配線
抵抗及び高耐熱性を有して形成された引出電極層とを備
えるオーミック電極の形成方法において、上記p型ダイ
ヤモンド半導体層上にTi、Zr及びHfを含む金属群
から選択された少なくとも一つの金属、あるいは当該金
属群から選択された少なくとも一つの金属を含む合金の
いずれかを蒸着して上記接触電極層を形成する第1の工
程と、この第1の工程で形成された上記接触電極層上に
上記引出電極層を蒸着して形成する第2の工程とを備
え、上記第1の工程は、上記接触電極層に300℃以上
の温度を有する加熱処理を行うことを特徴とする。
【0013】さらに、本発明は、上記の目的を達成する
ために、基板に形成されたp型ダイヤモンド半導体層上
にオーミック接触し、低接触抵抗及び高耐熱性を有して
形成された接触電極層と、この接触電極層上に形成され
た拡散防止層と、この拡散防止層上に低引出配線抵抗及
び高耐熱性を有して形成された引出電極層とを備えるオ
ーミック電極の形成方法において、上記p型ダイヤモン
ド半導体層上に範囲3〜200nmの層厚を有するよう
に上記接触電極層を蒸着して形成する第1の工程と、こ
の第1の工程で形成された上記接触電極層上にW、M
o、Ta、Os、Re、Rh及びPtを含む金属群から
選択された少なくとも一つの金属、あるいは当該金属群
から選択された少なくとも一つの金属を含む合金のいず
れかを蒸着して上記拡散防止層を形成する第2の工程
と、この第2の工程で形成された上記拡散防止層上に上
記引出電極層を蒸着して形成する第3の工程とを備え、
上記第1の工程は、上記接触電極層に300℃以上の温
度を有する加熱処理を行うことを特徴とする。
【0014】なお、上記加熱処理は、上記p型ダイヤモ
ンド半導体層上に上記接触電極層を蒸着して形成する際
に、上記基板を300℃以上の温度に加熱して行うこと
を特徴としてもよい。
【0015】また、上記加熱処理は、上記p型ダイヤモ
ンド半導体層上に上記接触電極層を蒸着して形成した後
に、当該接触電極層を300℃以上の温度を有する雰囲
気中で加熱して行うことを特徴としてもよい。
【0016】
【作用】本発明のオーミック電極によれば、基板に形成
されたp型ダイヤモンド半導体層上に、Ti、Zr及び
Hfを含む金属群から選択された少なくとも一つの金属
の炭化物、あるいは当該金属群から選択された少なくと
も一つの金属を含む合金の炭化物のいずれかからなる接
触電極層が、オーミック接触して形成されている。ここ
で、本件出願の発明者は、接触電極層とp型ダイヤモン
ド半導体層との間において小さい接触抵抗が得られるこ
とを確認している。
【0017】また、本件出願の発明者は、接触電極層を
構成する金属または合金の炭化物では、生成エンタルピ
ーが炭化されていない金属または合金の状態よりも低下
してエネルギー的に安定であるので、非常に拡散が起こ
りにくいであろうと推測した。さらに、実際には、接触
電極層を構成する金属または合金が引出電極層の表面上
に若干ながらも析出することがあるのは、接触電極層の
一部に炭化されていない状態で残存していた金属または
合金が引出電極層を構成するAu等との間で相互拡散を
起こしているのであり、当該金属または合金の炭化物が
拡散を起こしているのではないことを確認している。
【0018】したがって、接触電極層上に形成された引
出電極層の表面には、接触電極層を構成する金属または
合金がほとんど析出しないので、引出配線抵抗が低減さ
れ、デバイス特性が向上される。
【0019】また、本発明のオーミック電極によれば、
基板に形成されたp型ダイヤモンド半導体層上に、接触
電極層が範囲3〜200nmの層厚を有してオーミック
接触して形成されている。さらに、この接触電極層上
に、拡散防止層がW、Mo、Ta、Os、Re、Rh及
びPtを含む金属群から選択された少なくとも一つの金
属、あるいは当該金属群から選択された少なくとも一つ
の金属を含む合金のいずれかから形成されている。
【0020】このオーミック電極が高温の環境下で使用
されると、接触電極層を構成する金属または合金は拡散
し始め、引出電極層を構成するAu等との間において相
互拡散を行おうとするが、接触電極層上に拡散防止層が
形成されていることにより抑制される。また、接触電極
層を構成する金属または合金は拡散とほぼ同時に、p型
ダイヤモンド半導体層との反応が進行し、層厚が小さい
ことからほとんどが炭化される。
【0021】そのため、接触電極層を構成する金属また
は合金は、エネルギー的に安定であるので、拡散がいっ
そう抑制される。したがって、接触電極層上に形成され
た引出電極層の表面には、接触電極層を構成する金属ま
たは合金がほとんど析出しないので、引出配線抵抗が低
減され、デバイス特性が向上される。
【0022】なお、実際には、接触電極層を構成する金
属または合金の一部が炭化されていない状態でわずかに
残存している場合がある。これらの金属または合金が引
出電極層を構成するAu等との間で相互拡散を起こし、
引出電極層の表面に析出するとしてもごく微量であるの
で、引出配線抵抗が大きく増加されることはない。
【0023】また、接触電極層は、Ti、Zr及びHf
を含む金属群から選択された少なくとも一つの金属の炭
化物、あるいは当該金属群から選択された少なくとも一
つの金属を含む合金の炭化物のいずれかから形成されて
いることが好適である。これにより、拡散防止層上に形
成された引出電極層の表面に、接触電極層を構成する金
属または合金がさらに析出しなくなるので、引出配線抵
抗がいっそう低減される。
【0024】また、本発明のオーミック電極の形成方法
によれば、第1の工程において、Ti、Zr及びHfを
含む金属群から選択された少なくとも一つの金属、ある
いは当該金属群から選択された少なくとも一つの金属を
含む合金のいずれかをp型ダイヤモンド半導体層上に蒸
着して接触電極層を形成する際に、基板を300℃以上
の温度に加熱する。あるいは、接触電極層を形成した後
に、当該接触電極層を300℃以上の温度を有する雰囲
気中で加熱することにより、加熱処理を行う。
【0025】さらに、本発明のオーミック電極の形成方
法によれば、第1の工程において、p型ダイヤモンド半
導体層上に範囲3〜200nmの層厚を有するように接
触電極層を蒸着して形成する際に、基板を300℃以上
の温度に加熱する。あるいは、接触電極層を形成した後
に、当該接触電極層を300℃以上の温度を有する雰囲
気中で加熱することにより、加熱処理を行う。
【0026】これにより、接触電極層を構成する金属ま
たは合金は、p型ダイヤモンド半導体層との間で相互に
熱拡散するので、ダイヤモンドと反応して炭化される。
そのため、p型ダイヤモンド半導体層上に接触電極層を
構成する金属または合金の炭化物を直接に形成する場合
と比較し、p型ダイヤモンド半導体層と接触電極層との
間で欠陥の少ない良好な界面が形成されているので、p
型ダイヤモンド半導体層に対する接触抵抗が低減され
る。
【0027】また、このように接触電極層を構成する金
属または合金が炭化されると、エネルギー的に安定にな
ることから、拡散が起こりにくくなって引出電極の表面
にほとんど析出されないので、引出配線抵抗が低減され
る。さらに、炭化されていない状態よりも高い融点付近
まで安定であるので、耐熱性に優れている。
【0028】したがって、高耐熱性及び低接触抵抗を有
し、p型ダイヤモンド半導体層上にオーミック接触が再
現性良く形成することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明に係る実施例の構成および作用
について、図1ないし図6を参照して説明する。なお、
図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重
複する説明を省略する。
【0030】ここで、以下においてIVA族金属または合
金とは、Ti、Zr及びHfを含む金属群から選択され
た少なくとも一つの金属、あるいは当該金属群から選択
された少なくとも一つの金属を含む合金を示す意とす
る。
【0031】図1に、本発明のオーミック電極に係る第
1実施例の構成を示す。
【0032】基板10に形成されたp型ダイヤモンド層
20上に、接触電極層30及び引出電極層50が順次積
層して形成されている。この接触電極層30は、高耐熱
性を有するIVA族金属または合金の炭化物からなり、p
型ダイヤモンド層20にオーミック接触している。ま
た、引出電極層50は、Au等からなる。
【0033】次に、上記第1実施例の作用について説明
する。
【0034】接触電極層30を構成する金属または合金
の炭化物は、炭化されていない金属または合金の状態と
比較して生成エンタルピーが低下してエネルギー的に安
定であるので、非常に拡散が起こりにくくなっている。
そのため、接触電極層30上に形成された引出電極層5
0の表面には、接触電極層30を構成する金属または合
金がほとんど析出しないので、引出配線抵抗が低減さ
れ、デバイス特性が向上される。
【0035】また、実際には、接触電極層30を構成す
る金属または合金の炭化物が引出電極層50の表面上に
若干ながらも析出するのは、接触電極層30の一部で炭
化されていなかった金属または合金が残存しており、こ
れらが引出電極層50を構成するAu等との間で相互拡
散を起こすものであり、当該金属または合金の炭化物が
拡散を起こすものではない。
【0036】次に、上記第1実施例の形成方法について
説明する。
【0037】まず、基板10に形成されているp型ダイ
ヤモンド層20上に、IVA族金属または合金、あるいは
その炭化物を蒸着し、接触電極層30を形成する。次
に、この接触電極層30上に、Au等を蒸着して引出電
極層50を形成する。
【0038】ここで、蒸着方法としては、イオンプレー
ティング法、アークイオンプレーティング法、スパッタ
蒸着法、真空蒸着法または電子ビーム蒸着法などの種々
の技術が用いることができる。
【0039】また、接触電極層30の形成については、
基板10の電極部を加熱して300℃以上に基板温度を
設定した上で、p型ダイヤモンド層20上にIVA族金属
または合金を蒸着してもよい。
【0040】また、接触電極層30の加熱処理について
は、p型ダイヤモンド層20上にIVA族金属または合金
を蒸着した後に、300℃以上の温度に加熱された真空
またはArガス等の雰囲気中でアニール処理してもよ
い。
【0041】また、接触電極層30を形成して引出電極
層50を形成する前に、沸酸(HF)、沸硝酸(HF/
HNO3 )等の酸性溶液で接触電極層30を洗浄しても
よい。
【0042】さらに、接触電極層30の層厚が200n
m以下の場合、引出電極層50の形成において、接触電
極層30と同様にして加熱処理してもよい。
【0043】次に、上記第1実施例の形成方法の作用に
ついて説明する。
【0044】p型ダイヤモンド層20上にIVA族金属ま
たは合金の炭化物を蒸着することにより、接触電極層3
0を構成する金属または合金は、炭化されていない金属
または合金の状態と比較して生成エンタルピーが低下し
てエネルギー的に安定であるので、非常に拡散が起こり
にくくなっている。
【0045】また、p型ダイヤモンド層20上にIVA族
金属または合金を蒸着し、300℃以上の温度による加
熱処理を行うことにより、接触電極層30を構成する金
属または合金は、p型ダイヤモンド層20との間で相互
に熱拡散するので、ダイヤモンドと反応して炭化され
る。この結果、p型ダイヤモンド層20上に接触電極層
30を構成する金属または合金の炭化物を直接に形成す
る場合と比較し、p型ダイヤモンド層20と接触電極層
30との間で欠陥の少ない良好な界面が形成されている
ので、p型ダイヤモンド層20に対する接触抵抗が低減
される。
【0046】また、このように接触電極層30を構成す
る金属または合金が炭化されると、エネルギー的に安定
になることから拡散が起こりにくくなる。さらに、炭化
されていない状態よりも高い融点付近まで安定であるの
で、耐熱性に優れている。
【0047】したがって、引出電極層50の表面には、
接触電極層30を構成する金属または合金がほとんど析
出しないので、引出配線抵抗が低減される。また、高耐
熱性及び低接触抵抗を有するオーミック接触が、p型ダ
イヤモンド層20上に再現性良く形成される。
【0048】また、接触電極層30を形成して引出電極
層50を形成する前に、酸性溶液で接触電極層30を洗
浄することにより、炭化されていない金属または合金が
接触電極層30から除去される。
【0049】さらに、接触電極層30の層厚が200n
m以下の場合、接触電極層30と同様にして引出電極層
50に加熱処理して形成することにより、積層されてい
る接触電極層30及び引出電極層50の間で密着力が向
上される。
【0050】次に、上記第1実施例に関する実験につい
て説明する。
【0051】まず、図2に、上記第1実施例に関する形
成条件及びその特性評価を示す。試料No.A1〜A7
では、基板10及び雰囲気を室温程度に保持した上で、
接触電極層30としてIVA族金属または合金の炭化物を
蒸着し、続いて引出電極層50として層厚約200nm
を有するようにAu等を蒸着した。
【0052】また、試料No.A8〜A12では、基板
10を300℃以上に加熱して接触電極層30としてIV
A族金属または合金を蒸着した。次に、基板10を室温
程度に低減し、引出電極層50として層厚約200nm
を有するようにAu等を蒸着した。
【0053】また、試料No.A13〜A15では、基
板10を300℃以上に加熱して接触電極層30として
IVA族金属または合金の炭化物を蒸着した。次に、基板
10を室温程度に低減し、引出電極層50として層厚約
200nmを有するようにAu等を蒸着した。
【0054】また、試料No.A16〜A19では、基
板10及び雰囲気を室温程度に保持した上で接触電極層
30としてIVA族金属または合金を蒸着した後、圧力1
0Torr以下、望ましくは5Torr以下の真空中で
300℃以上の温度で30分間加熱してアニール処理を
行った。次に、雰囲気を室温程度に低減し、引出電極層
50として層厚約200nmを有するようにAu等を蒸
着した。
【0055】また、試料No.A20〜A22では、基
板10及び雰囲気を室温程度に保持した上で接触電極層
30としてIVA族金属または合金を蒸着した後、圧力1
Torr以下のArガスの雰囲気中で300℃以上の温
度で30分間加熱してアニール処理を行った。次に、雰
囲気を室温程度に低減し、引出電極層50として層厚約
200nmを有するようにAu等を蒸着した。
【0056】さらに、試料A23〜A25では、基板1
0及び雰囲気を室温程度に保持した上で接触電極層30
としてIVA族金属または合金を蒸着した後、圧力10T
orr以下、望ましくは5Torr以下の真空中で30
0℃以上の温度で30分間加熱してアニール処理を行っ
た。次に、沸酸、沸硝酸等の酸性溶液で接触電極層30
を洗浄し、炭化されていない金属または合金を除去し
た。続いて、雰囲気を室温程度に低減し、引出電極層5
0として層厚約200nmを有するようにAu等を蒸着
した。
【0057】このようにして形成された試料No.A1
〜A25について、圧力10-5Torr以下の真空中に
おいて温度500℃で30分間加熱する処理を行った。
この処理の前後において四探針法により引出配線抵抗の
抵抗率を測定し、その変化によって耐熱性を評価した。
【0058】この結果、各試料の引出配線抵抗は、加熱
処理の前後で通常のバルクに形成されたAuの抵抗値と
ほぼ同様な値であり、その変化率は小さい値であった。
また、引出電極層30の表面は、加熱処理後においても
ほぼ同一の色を保持していた。したがって、高い耐熱性
が良好に得られたことがわかる。
【0059】また、試料No.A1〜A25について、
圧力10-5Torr以下の真空中において温度500℃
で30分間加熱する処理を行った。この処理の前後にお
いてTLM法により接触抵抗を測定し、その値によって
p型ダイヤモンド層20に対するオーミック性を評価し
た。
【0060】この結果、各試料の接触抵抗は、加熱処理
の前後でほぼ同様に1x10-3Ω・cm2 以下の値であ
った。したがって、良好なオーミック性が得られたこと
がわかる。
【0061】次に、図3に、上記第1実施例に対する比
較例の形成条件及びその特性評価を示す。試料No.B
1〜B6では、基板10及び雰囲気を室温程度または3
00℃未満の温度に保持した上で、接触電極層30とし
てIVA族金属または合金の炭化物を蒸着した。次に、基
板10及び雰囲気を室温程度に保持した上で、引出電極
層50として層厚約200nmを有するようにAu等を
蒸着した(試料No.A1〜A15に対応)。
【0062】また、試料No.B7、B8では、基板1
0及び雰囲気を室温程度に保持した上で接触電極層30
としてIVA族金属または合金を蒸着した後、圧力10T
orr以下、望ましくは5Torr以下の真空中で30
0℃未満の温度で30分間加熱してアニール処理を行っ
た。次に、雰囲気を室温程度に低減し、引出電極層50
として層厚約200nmを有するようにAu等を蒸着し
た(試料No.A16〜A19に対応)。
【0063】さらに、試料No.B9、B10では、基
板10及び雰囲気を室温程度に保持した上で接触電極層
30としてIVA族金属または合金を蒸着した後、圧力1
0Torr以下、望ましくは5Torr以下の真空中で
300℃未満の温度で30分間加熱してアニール処理を
行った。次に、沸酸、沸硝酸等の酸性溶液で接触電極層
30を洗浄し、炭化されていない金属または合金を除去
した。続いて、雰囲気を室温程度に低減し、引出電極層
50として層厚約200nmを有するようにAu等を蒸
着した(試料No.A23〜A25に対応)。
【0064】このようにして形成された試料No.B1
〜B10について、圧力10-5Torr以下の真空中に
おいて温度500℃で30分間加熱する処理を行った。
この処理の前後において四探針法により引出配線抵抗の
抵抗率を測定し、その変化によって耐熱性を評価した。
【0065】この結果、試料No.B1〜B8では、引
出配線抵抗は加熱処理前において通常のバルクに形成さ
れたAuの抵抗値とほぼ同様な値であったが、加熱処理
後において大きく増加しており、その変化率は10倍以
上とかなり大きな値であった。また、引出電極層50の
表面には、加熱処理前後において全く異なる色が現れて
いた。この引出電極層50の表面に組成分析を行った結
果、接触電極層30を構成する金属または合金が析出し
てAuが残存していなかった。したがって、良好な耐熱
性が得られなかった。
【0066】一方、試料No.B9、B10でも、引出
配線抵抗は加熱処理前において通常のバルクに形成され
たAuの抵抗値とほぼ同様な値であったが、加熱処理後
において増加しており、その変化率は数倍程度と大きな
値であった。したがって、やはり良好な耐熱性が得られ
なかった。
【0067】また、試料No.B1〜B8について、圧
力10-5Torr以下の真空中において温度500℃で
30分間加熱する処理を行った。この処理の前後におい
てTLM法により接触抵抗を測定し、その値によってp
型ダイヤモンド層20に対するオーミック性を評価し
た。
【0068】この結果、試料No.B9、B10では、
接触抵抗は加熱処理の前後で共に大きい値を示した。な
お、これらの電極においては、層厚方向の元素分析を行
った結果、p型ダイヤモンド層20との界面付近で接触
電極層30がほとんど検出されなかった。これは、接触
電極層30の形成後におけるアニール処理の温度が30
0℃未満と低いために、p型ダイヤモンド層20との界
面付近で接触電極層30を構成する金属または合金が良
好に炭化されなかったので、酸性溶液による洗浄で接触
電極層30を構成する金属または合金がほとんど除去さ
れたことを示している。したがって、良好なオーミック
性が得られなかった。
【0069】一方、試料No.B1〜B8では、接触抵
抗は加熱処理の前後でほぼ同様に小さい値であった。し
たがって、良好なオーミック性が得られたことがわか
る。
【0070】図4に、本発明のオーミック電極に係る第
2実施例の構成を示す。
【0071】基板10に形成されたp型ダイヤモンド層
20上に、接触電極層30、拡散防止層40及び引出電
極層50が順次積層して形成されている。この接触電極
層30は、IVA族金属または合金等からなり、範囲3〜
200nm、望ましくは範囲3〜50nmの層厚を有し
てp型ダイヤモンド層20にオーミック接触している。
【0072】また、拡散防止層40は、W、Mo、T
a、Os、Re、Rh及びPtを含む金属群から選択さ
れた少なくとも一つの金属、あるいは当該金属群から選
択された少なくとも一つの金属を含む合金のいずれかか
らなり、範囲10〜2000nmの層厚を有して形成さ
れている。さらに、引出電極層50は、Au等からな
る。
【0073】なお、この接触電極層30は、IVA族金属
または合金の炭化物から形成されていることが好適であ
る。
【0074】次に、上記第2実施例の作用について説明
する。
【0075】上記第2実施例のオーミック電極が高温の
環境下で使用されると、接触電極層30を構成する金属
または合金は拡散し始め、引出電極層50を構成するA
u等との間において相互拡散を行おうとするが、接触電
極層30上に拡散防止層50が形成されていることによ
り抑制される。また、接触電極層30を構成する金属ま
たは合金は拡散とほぼ同時に、p型ダイヤモンド層20
との反応が進行し、層厚が小さいことからほとんどが炭
化される。
【0076】そのため、接触電極層30を構成する金属
または合金は、エネルギー的に安定であるので、拡散が
いっそう抑制される。したがって、接触電極層30上に
形成された引出電極層50の表面には、接触電極層30
を構成する金属または合金がほとんど析出しないので、
引出配線抵抗が低減され、デバイス特性が向上される。
【0077】ここで、接触電極層30の層厚が200n
mを越えて大きい場合、さらに引出配線抵抗のいっそう
の低減が望まれる際には接触電極層30の層厚が50n
mを越えて大きい場合、接触電極層30を構成する金属
または合金の拡散が拡散防止層40により十分に抑制さ
れない。また、接触電極層30の層厚が3nm未満の場
合、小さい接触抵抗を有するオーミック接触は良好に得
られない。
【0078】また、拡散防止層40の層厚が10nm未
満の場合、接触電極層30を構成する金属または合金の
拡散を十分に防止することができない。また、拡散防止
層40の層厚が2000nmを越えて大きい場合、電極
としての抵抗が非常に大きくなるので、実用的な導電性
が得られない。
【0079】なお、実際には、接触電極層30を構成す
る金属または合金の一部が炭化されていない状態でわず
かに残存している場合がある。これらの金属または合金
が引出電極層50を構成するAu等との間で相互拡散を
起こし、引出電極層50の表面に析出するとしてもごく
微量であるので、引出配線抵抗が大きく増加されること
はない。
【0080】また、接触電極層30がIVA族金属または
合金の炭化物から形成されている場合、エネルギー的に
安定であることから、さらに拡散が起こりにくくなるの
で、同様にして引出配線抵抗がいっそう低減される。
【0081】次に、上記第2実施例の形成方法について
説明する。
【0082】まず、基板10に形成されているp型ダイ
ヤモンド層20上に、範囲3〜200nm、望ましくは
範囲3〜50nmの層厚を有するように、IVA族金属ま
たは合金等を蒸着して接触電極層30を形成する。
【0083】次に、この接触電極層40上に、範囲10
〜2000nmの層厚を有するように、W、Mo、T
a、Os、Re、Rh及びPtを含む金属群から選択さ
れた少なくとも一つの金属、あるいは当該金属群から選
択された少なくとも一つの金属を含む合金の少なくとも
一つを蒸着して拡散防止層40を形成する。
【0084】続いて、この接触電極層30上に、Au等
を蒸着して引出電極層50を形成する。
【0085】ここで、蒸着方法としては、上記第1実施
例とほぼ同様にして種々の技術が用いることができる。
【0086】また、接触電極層30の形成については、
基板10の電極部を加熱して300℃以上に基板温度を
設定した上で、p型ダイヤモンド層20上にIVA族金属
または合金を蒸着してもよい。
【0087】また、接触電極層30の加熱処理について
は、p型ダイヤモンド層20上にIVA族金属または合金
を蒸着した後に、300℃以上の温度に加熱された真空
またはArガス等の雰囲気中でアニール処理してもよ
い。
【0088】また、接触電極層30を形成して拡散防止
層40を形成する前に、沸酸(HF)、沸硝酸(HF/
HNO3 )等の酸性溶液で接触電極層30を洗浄しても
よい。
【0089】さらに、拡散防止層40及び引出電極層5
0の形成において、接触電極層30とほぼ同様にして加
熱処理してもよい。
【0090】なお、接触電極層30の形成については、
p型ダイヤモンド層20上にIVA族金属または合金の炭
化物を蒸着することが好適である。
【0091】次に、上記第2実施例の形成方法の作用に
ついて説明する。
【0092】p型ダイヤモンド層20上にIVA族金属ま
たは合金等を蒸着し、300℃以上の温度による加熱処
理を行うことにより、接触電極層30を構成する金属ま
たは合金は、p型ダイヤモンド層20との間で相互に熱
拡散するので、ダイヤモンドと反応して炭化される。こ
の結果、p型ダイヤモンド層20上に接触電極層30を
構成する金属または合金の炭化物を直接に形成する場合
と比較し、p型ダイヤモンド層20と接触電極層30と
の間で欠陥の少ない良好な界面が形成されているので、
p型ダイヤモンド層20に対する接触抵抗が低減され
る。
【0093】また、このように接触電極層30を構成す
る金属または合金が炭化されると、エネルギー的に安定
になることから拡散が起こりにくくなる。さらに、炭化
されていない状態よりも高い融点付近まで安定であるの
で、耐熱性に優れている。
【0094】したがって、引出電極層50の表面には、
接触電極層30を構成する金属または合金がほとんど析
出しないので、引出配線抵抗が低減される。また、高耐
熱性及び低接触抵抗を有するオーミック接触が、p型ダ
イヤモンド層20上に再現性良く形成される。
【0095】また、接触電極層30を形成して拡散防止
層40を形成する前に、酸性溶液で接触電極層30を洗
浄することにより、炭化されていない金属または合金が
接触電極層30から除去される。
【0096】さらに、拡散防止層40及び引出電極層5
0の形成についても、接触電極層30と同様にして加熱
処理して形成することにより、積層されている接触電極
層30、拡散防止層40及び引出電極層50の各層間で
密着力が向上される。
【0097】なお、接触電極層30の形成については、
p型ダイヤモンド層20上にIVA族金属または合金の炭
化物を蒸着することにより、接触電極層30を構成する
金属または合金は、炭化されていない金属または合金の
状態と比較して生成エンタルピーが低下してエネルギー
的に安定であるので、非常に拡散が起こりにくくなって
いる。
【0098】次に、上記第2実施例に関する実験につい
て説明する。
【0099】まず、図5に、上記第2実施例に関する形
成条件及びその特性評価を示す。試料No.A1〜A1
4では、基板10及び雰囲気を室温程度に保持した上
で、200nm以下の層厚を有するように、接触電極層
30としてIVA族金属または合金等、あるいはその炭化
物を蒸着し、続いて拡散防止層40及び引出電極層50
を順次蒸着した。なお、接触電極層30の材料として、
さらにV、Nb、TaSi及びTiB2 を用いている。
また、引出電極層50の層厚は、約200nmである。
【0100】また、試料No.A15〜A17では、基
板10を300℃以上に加熱して200nm以下の層厚
を有するように、接触電極層30としてIVA族金属また
は合金を蒸着した。次に、基板10を室温程度に低減
し、拡散防止層40及び引出電極層50を順次蒸着し
た。なお、引出電極層50の層厚は、約200nmであ
る。
【0101】また、試料No.A18〜A20では、基
板10を300℃以上に加熱して200nm以下の層厚
を有するように、接触電極層30としてIVA族金属また
は合金の炭化物を蒸着した。次に、基板10を室温程度
に低減し、拡散防止層40及び引出電極層50を順次蒸
着した。なお、引出電極層50の層厚は、約200nm
である。
【0102】また、試料No.A21〜A23では、基
板10及び雰囲気を室温程度に保持した上で200nm
以下の層厚を有するように、接触電極層30としてIVA
族金属または合金を蒸着した後、圧力10Torr以
下、望ましくは5Torr以下の真空中で300℃以上
の温度で30分間加熱してアニール処理を行った。次
に、雰囲気を室温程度に低減し、拡散防止層40及び引
出電極層50を順次蒸着した。なお、引出電極層50の
層厚は、約200nmである。
【0103】さらに、試料No.A24〜A26では、
基板10及び雰囲気を室温程度に保持した上で200n
m以下の層厚を有するように、接触電極層30としてIV
A族金属または合金を蒸着した後、圧力10Torr以
下、望ましくは5Torr以下の真空中で300℃以上
の温度で30分間加熱してアニール処理を行った。次
に、沸酸、沸硝酸等の酸性溶液で接触電極層30を洗浄
し、炭化されていない金属または合金を除去した。続い
て、雰囲気を室温程度に低減し、拡散防止層40及び引
出電極層50を順次蒸着した。なお、引出電極層50の
層厚は、約200nmである。
【0104】このようにして形成された試料No.A1
〜A26について、圧力10-5Torr以下の真空中に
おいて温度500℃で30分間加熱する処理を行った。
この処理の前後において四探針法により引出配線抵抗の
抵抗率を測定し、その変化によって耐熱性を評価した。
【0105】この結果、各試料の引出配線抵抗は、加熱
処理の前後で通常のバルクに形成されたAuの抵抗値と
ほぼ同様な値であり、その変化率は小さい値であった。
また、引出電極層30の表面は、加熱処理後においても
ほぼ同一の色を保持していた。したがって、高い耐熱性
が良好に得られたことがわかる。
【0106】また、試料No.A1〜A26について、
圧力10-5Torr以下の真空中において温度500℃
で30分間加熱する処理を行った。この処理の前後にお
いてTLM法により接触抵抗を測定し、その値によって
p型ダイヤモンド層20に対するオーミック性を評価し
た。
【0107】この結果、各試料の接触抵抗は、加熱処理
の前後でほぼ同様に1x10-3Ω・cm2 以下の値であ
った。したがって、良好なオーミック性が得られたこと
がわかる。
【0108】次に、図6に、上記第2実施例に対する比
較例の形成条件及びその特性評価を示す。試料No.B
1〜B4では、基板10及び雰囲気を室温程度または3
00℃未満の温度に保持した上で、200nm以上の層
厚を有するように接触電極層30としてIVA族金属また
は合金を蒸着した。次に、基板10及び雰囲気を室温程
度に保持した上で、拡散防止層40及び引出電極層50
を順次蒸着した。なお、引出電極層50の層厚は、約2
00nmである(試料No.A1〜A20に対応)。
【0109】また、試料No.B5、B6では、基板1
0及び雰囲気を室温程度に保持した上で200nm以上
の層厚を有するように、接触電極層30としてIVA族金
属または合金を蒸着した後、圧力10Torr以下、望
ましくは5Torr以下の真空中で300℃未満の温度
で30分間加熱してアニール処理を行った。次に、雰囲
気を室温程度に低減し、拡散防止層40及び引出電極層
50を順次蒸着した。なお、引出電極層50の層厚は、
約200nmである(試料No.A21〜A23に対
応)。
【0110】また、試料No.B7、B8では、基板1
0及び雰囲気を室温程度に保持した上で200nm以上
の層厚を有するように、接触電極層30としてIVA族金
属または合金を蒸着した後、圧力10Torr以下、望
ましくは5Torr以下の真空中で300℃以上の温度
で30分間加熱してアニール処理を行った。次に、雰囲
気を室温程度に低減し、拡散防止層40及び引出電極層
50を順次蒸着した。なお、引出電極層50の層厚は、
約200nmである(試料No.A21〜A23に対
応)。
【0111】さらに、試料No.B9では、基板10及
び雰囲気を室温程度に保持した上で200nm以上の層
厚を有するように、接触電極層30としてIVA族金属ま
たは合金を蒸着した後、圧力10Torr以下、望まし
くは5Torr以下の真空中で300℃未満の温度で3
0分間加熱してアニール処理を行った。次に、沸酸、沸
硝酸等の酸性溶液で接触電極層30を洗浄し、炭化され
ていない金属または合金を除去した。続いて、雰囲気を
室温程度に低減し、拡散防止層40及び引出電極層50
を順次蒸着した。なお、引出電極層50の層厚は、約2
00nmである(試料No.A24〜A26に対応)。
【0112】このようにして形成された試料No.B1
〜B9について、圧力10-5Torr以下の真空中にお
いて温度500℃で30分間加熱する処理を行った。こ
の処理の前後において四探針法により引出配線抵抗の抵
抗率を測定し、その変化によって耐熱性を評価した。
【0113】この結果、試料No.B1〜B8では、引
出配線抵抗は加熱処理前において通常のバルクに形成さ
れたAuの抵抗値とほぼ同様な値であったが、加熱処理
後において大きく増加しており、その変化率は数〜10
倍以上とかなり大きな値であった。また、引出電極層5
0の表面には、加熱処理前後において全く異なる色が現
れている。この引出電極層50の表面に組成分析を行っ
た結果、接触電極層30を構成する金属または合金が析
出してAuが残存していなかった。したがって、良好な
耐熱性が得られなかった。
【0114】一方、試料No.B9では、引出配線抵抗
は加熱処理の前後で通常のバルクに形成されたAuの抵
抗値とほぼ同様な値であり、その変化率は小さい値であ
った。また、引出電極層30の表面は、加熱処理後にお
いてもほぼ同一の色を保持していた。したがって、高い
耐熱性が良好に得られたことがわかる。
【0115】また、試料No.B1〜B9について、圧
力10-5Torr以下の真空中において温度500℃で
30分間加熱する処理を行った。この処理の前後におい
てTLM法により接触抵抗を測定し、その値によってp
型ダイヤモンド層20に対するオーミック性を評価し
た。
【0116】この結果、試料No.B9では、接触抵抗
は加熱処理の前後で共に大きい値を示した。なお、これ
らの電極においては、層厚方向の元素分析を行った結
果、p型ダイヤモンド層20との界面付近で接触電極層
30がほとんど検出されなかった。これは、接触電極層
30の形成後におけるアニール処理の温度が300℃未
満と低いために、p型ダイヤモンド層20との界面付近
で接触電極層30を構成する金属または合金が良好に炭
化されなかったので、酸性溶液による洗浄で接触電極層
30を構成する金属または合金がほとんど除去されたこ
とを示している。したがって、良好なオーミック性が得
られなかった。
【0117】一方、試料No.B1〜B8では、接触抵
抗は加熱処理の前後でほぼ同様に小さい値であった。し
たがって、良好なオーミック性が得られたことがわか
る。
【0118】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
オーミック電極によれば、p型ダイヤモンド半導体層上
に接触電極層が、Ti、Zr及びHfを含む金属群から
選択された少なくとも一つの金属の炭化物、あるいは当
該金属群から選択された少なくとも一つの金属を含む合
金の炭化物のいずれかからオーミック接触して形成され
ている。
【0119】これにより、接触電極層を構成する金属ま
たは合金の炭化物では、炭化されていない状態よりもエ
ネルギー的に安定であるので、拡散が非常に起こりにく
くなる。そのため、この金属または合金が引出電極層の
表面にほとんど析出しないので、引出配線抵抗が低減さ
れる。
【0120】また、本発明のオーミック電極によれば、
p型ダイヤモンド半導体層上に接触電極層が、範囲3〜
200nmの層厚を有してオーミック接触して形成され
ている。さらに、この接触電極層上に、拡散防止層が
W、Mo、Ta、Os、Re、Rh及びPtを含む金属
群から選択された少なくとも一つの金属、あるいは当該
金属群から選択された少なくとも一つの金属を含む合金
のいずれかから形成されている。
【0121】このオーミック電極が高温の環境下で使用
されると、接触電極層を構成する金属または合金は拡散
し始めるが、拡散防止層が形成されていることにより抑
制される。また、この金属または合金は拡散とほぼ同時
に、p型ダイヤモンド半導体層との反応が進行し、層厚
が小さいことからほとんどが炭化されるので、拡散がい
っそう抑制される。そのため、この金属または合金が引
出電極層の表面にほとんど析出しないので、引出配線抵
抗が低減される。
【0122】また、本発明のオーミック電極の形成方法
によれば、p型ダイヤモンド半導体層上に接触電極層を
蒸着して形成する際に、基板を300℃以上の温度に加
熱する。あるいは、接触電極層を形成した後に、当該接
触電極層を300℃以上の温度を有する雰囲気中で加熱
することにより、加熱処理を行う。
【0123】これにより、接触電極層を構成する金属ま
たは合金は、p型ダイヤモンド半導体層との間で相互に
熱拡散するので、ダイヤモンドと反応して炭化される。
この結果、p型ダイヤモンド半導体層と接触電極層との
間で欠陥の少ない良好な界面が形成されているので、p
型ダイヤモンド半導体層に対する接触抵抗が低減され
る。
【0124】また、このように接触電極層を構成する金
属または合金が炭化されると、エネルギー的に安定にな
ることから、拡散が起こりにくくなって引出電極の表面
にほとんど析出されないので、引出配線抵抗が低減され
る。さらに、炭化されていない状態よりも高い融点付近
まで安定であるので、耐熱性に優れている。
【0125】そのため、高耐熱性及び低接触抵抗を有
し、p型ダイヤモンド半導体層上にオーミック接触が再
現性良く形成することができる。
【0126】したがって、高耐熱性及び高熱伝導性を要
求される半導体デバイスに利用することができ、引出配
線抵抗を低減することによりデバイス特性を向上させる
オーミック電極及びその形成方法を提供することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーミック電極に係る第1実施例の構
成を示す断面図である。
【図2】上記第1実施例の形成条件及びその特性評価を
示す図表である。
【図3】上記第1実施例に対する比較例の形成条件及び
その特性評価を示す図表である。
【図4】本発明のオーミック電極に係る第2実施例の構
成を示す断面図である。
【図5】上記第2実施例の形成条件及びその特性評価を
示す図表である。
【図6】上記第2実施例に対する比較例の形成条件及び
その特性評価を示す図表である。
【符号の説明】
10…基板、20…p型ダイヤモンド層、30…接触電
極層、40…拡散防止層、50…引出電極層。
フロントページの続き (72)発明者 鹿田 真一 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に形成されたp型ダイヤモンド半導
    体層上にオーミック接触し、低接触抵抗及び高耐熱性を
    有して形成された接触電極層と、この接触電極層上に低
    引出配線抵抗及び高耐熱性を有して形成された引出電極
    層とを備えるオーミック電極において、 前記接触電極層は、Ti、Zr及びHfを含む金属群か
    ら選択された少なくとも一つの金属の炭化物、あるいは
    該金属群から選択された少なくとも一つの金属を含む合
    金の炭化物のいずれかから形成されていることを特徴と
    するオーミック電極。
  2. 【請求項2】 基板に形成されたp型ダイヤモンド半導
    体層上にオーミック接触し、低接触抵抗及び高耐熱性を
    有して形成された接触電極層と、この接触電極層上に形
    成された拡散防止層と、この拡散防止層上に低引出配線
    抵抗及び高耐熱性を有して形成された引出電極層とを備
    えるオーミック電極において、 前記接触電極層は、範囲3〜200nmの層厚を有して
    形成されており、前記拡散防止層は、W、Mo、Ta、
    Os、Re、Rh及びPtを含む金属群から選択された
    少なくとも一つの金属、あるいは該金属群から選択され
    た少なくとも一つの金属を含む合金のいずれかから形成
    されていることを特徴とするオーミック電極。
  3. 【請求項3】 前記接触電極層は、Ti、Zr及びHf
    を含む金属群から選択された少なくとも一つの金属の炭
    化物、あるいは該金属群から選択された少なくとも一つ
    の金属を含む合金の炭化物のいずれかから形成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載のオーミック電極。
  4. 【請求項4】 基板に形成されたp型ダイヤモンド半導
    体層上にオーミック接触し、低接触抵抗及び高耐熱性を
    有して形成された接触電極層と、この接触電極層上に低
    引出配線抵抗及び高耐熱性を有して形成された引出電極
    層とを備えるオーミック電極の形成方法において、 前記p型ダイヤモンド半導体層上にTi、Zr及びHf
    を含む金属群から選択された少なくとも一つの金属、あ
    るいは該金属群から選択された少なくとも一つの金属を
    含む合金のいずれかを蒸着して前記接触電極層を形成す
    る第1の工程と、 この第1の工程で形成された前記接触電極層上に前記引
    出電極層を蒸着して形成する第2の工程とを備え、 前記第1の工程は、前記接触電極層に300℃以上の温
    度を有する加熱処理を行うことを特徴とするオーミック
    電極の形成方法。
  5. 【請求項5】 基板に形成されたp型ダイヤモンド半導
    体層上にオーミック接触し、低接触抵抗及び高耐熱性を
    有して形成された接触電極層と、この接触電極層上に形
    成された拡散防止層と、この拡散防止層上に低引出配線
    抵抗及び高耐熱性を有して形成された引出電極層とを備
    えるオーミック電極の形成方法において、 前記p型ダイヤモンド半導体層上に範囲3〜200nm
    の層厚を有するように前記接触電極層を蒸着して形成す
    る第1の工程と、 この第1の工程で形成された前記接触電極層上にW、M
    o、Ta、Os、Re、Rh及びPtを含む金属群から
    選択された少なくとも一つの金属、あるいは該金属群か
    ら選択された少なくとも一つの金属を含む合金のいずれ
    かを蒸着して前記拡散防止層を形成する第2の工程と、 この第2の工程で形成された前記拡散防止層上に前記引
    出電極層を蒸着して形成する第3の工程とを備え、 前記第1の工程は、前記接触電極層に300℃以上の温
    度を有する加熱処理を行うことを特徴とするオーミック
    電極の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記加熱処理は、前記p型ダイヤモンド
    半導体層上に前記接触電極層を蒸着して形成する際に、
    前記基板を300℃以上の温度に加熱して行うことを特
    徴とする請求項4または請求項5記載のオーミック電極
    の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記加熱処理は、前記p型ダイヤモンド
    半導体層上に前記接触電極層を蒸着して形成した後に、
    該接触電極層を300℃以上の温度を有する雰囲気中で
    加熱して行うことを特徴とする請求項4または請求項5
    記載のオーミック電極の形成方法。
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