JPH0778640B2 - 電子写真用有機感光体 - Google Patents

電子写真用有機感光体

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JPH0778640B2
JPH0778640B2 JP61126441A JP12644186A JPH0778640B2 JP H0778640 B2 JPH0778640 B2 JP H0778640B2 JP 61126441 A JP61126441 A JP 61126441A JP 12644186 A JP12644186 A JP 12644186A JP H0778640 B2 JPH0778640 B2 JP H0778640B2
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達夫 前田
真洋 堤
享 中沢
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真用有機感光体,特に,感光層に絶縁破
壊によるピンホールが発生せず,感光層と基体との接着
性が良好であり,しかも感光層の残留電位が効果的に除
去され得る電子写真用有機感光体に関する。
(従来の技術) 有機感光体を使用する電子写真複写過程では,感光層の
表面がある極性のコロナ放電などにより帯電される。次
いでこの表面に画像露光がなされ,感光層中に電荷(電
子または正孔)が発生する。この電荷の感光層表面への
移動により,感光層表面の電荷が中和され,それにより
原稿画像に対応する静電潜像が形成される。
しかし,基体と感光層との接着性が悪いことから,感光
層が基体から剥離しやすい。基体の凹凸が原因で,感光
層に絶縁破壊によるピンホールが発生するおそれもあ
る。ピンホールの発生により,有機感光体の耐久性が低
下する。
このような欠点を解決するために,基体と感光層との間
に下引き層を設けて,基体から感光層への電荷の注入を
防止する試みがなされている。下引き層としては,電気
絶縁性のブロッキング層を基体上に設けることも考えら
れるが,この場合は,下引き層に電荷が蓄積され,残留
電位となって画像にかぶりが発生する。また,露光時の
光応答性を上げるため,感光層中に発生した電荷を速や
かに基体側に逃がす必要がある。それゆえ,下引き層は
導電性と絶縁性の二面性を有する必要がある。
これら下引き層には,例えば,導電性基体にアルマイト
処理を施した酸化アルミニウム(Al2O3)層がある。し
かし,アルマイト処理は煩雑であり,そのために,得ら
れた有機感光体が高価となる。他方,下引き層には各種
樹脂が用いられているものの,残留電位の除去が充分で
ない。従来より,下引き層に使用されている大半の樹脂
は,電気伝導機構がイオン伝導であり,この樹脂を用い
た下引き層は,低温低湿時には,常温下に比べて抵抗値
が高くなる。そのために,低温低湿時における感光層の
残留電位が,常温下での残留電位に比べて高くなる。下
引き層は基体および感光層との接着性にも欠けている。
それゆえ,感光層と基体との接着性が悪い。感光層のピ
ンホール発生も防止され得ない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり,その
目的とするところは,感光層にピンホールが発生するこ
とのない電子写真用有機感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は,感光層の残留電位が効果的に除去
され得る電子写真用有機感光体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は,低温低湿時における感光層
の残留電位が,常温下での残留電位に比べて高くなら
ず,そのために,環境安定性に優れた電子写真用有機感
光体を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は,感光層と基体との接着性が良好な電子写真用有機感
光体を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は,簡単に作製され得る電子写真用有機感光体を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の電子写真用有機感光体は,基体上に下引き層と
感光層とを有する電子写真用有機感光体であって,該下
引き層が,分子量3万〜15万のポリビニルピロリドンま
たは分子量3万〜9万の酢酸セルロースを含有する組成
物からなり,かつ該下引き層の層厚が2〜15μmである
ことを特徴とし,そのことにより上記目的が達成され
る。
下引き層に含有される高分子は,感光層形成用の溶剤に
不溶とされる。感光層形成用の溶剤に可溶であれば,基
体上に下引き層および感光層を順次積層する際に,下引
き層に含有される組成物が感光層中に混入して,感光層
の形成が困難となる。この組成物は,さらに基体および
感光層と接着性を有する必要がある。基体および感光層
との接着性に乏しいと,感光層が基体から剥離するおそ
れがある。
上記高分子には,例えば,分子量3万〜15万のポリビニ
ルピロリドン,分子量3万〜9万の酢酸セルロース,ポ
リビニルピロリドンおよび接着性向上剤の混合物,酢酸
セルロースおよび接着性向上剤の混合物がある。
下引き層に,分子量3万〜15万,好ましくは9万のポリ
ビニルピロリドンまたは分子量3万〜9万,好ましくは
9万の酢酸セルロースを用いることにより,特に,感光
層のピンホールの発生が有効に防止され得る。その結
果,有機感光体の耐久性が向上する。ポリビニルピロリ
ドンの分子量が3万を下まわると,感度の低下を引き起
こし,分子量が15万を上まわると,樹脂が脆くなるた
め,基体から感光層が剥がれやすくなる。酢酸セルロー
スの分子量が3万を下まわると,感度の低下を引き起こ
し,分子量が9万を上まわると樹脂が脆くなるため,基
体から感光層が剥がれやすくなる。ポリビニルピロリド
ン,酢酸セルロースの分子量は,上記範囲内にあって,
低くなるほど接着性が増す。
下引き層に用いられるポリビニルピロリドン,酢酸セル
ロースさらに,接着性向上剤を含有させることにより,
特に,基体と感光層との接着性が著しく向上する。接着
性向上剤には,例えば,8−ナイロン,シランカップリン
グ剤,無水フタル酸がある。8−ナイロンおよび無水フ
タル酸は,ポリビニルピロリドン,酢酸セルロースに柔
軟性を付与し,基体および感光層と下引き層との接着性
を向上させる。シランカップリング剤は,ポリビニルピ
ロリドン,酢酸セルロースの基体とのアンカー効果を高
める作用がある。それにより基体および感光層と下引き
層との接着性が向上する。基体および感光層と下引き層
との接着性が向上すれば,感光層と基体との接着性が良
好となる。
8−ナイロンは,ポリビニルピロリドン100重量部に対
し,5〜20重量部;酢酸セルロース100重量部に対し,5〜2
0重量部の範囲で含有される。上記範囲を下まわると,
感光層と下引き層との接着性が不足する。上記範囲を上
まわると,ポリビニルピロリドン,酢酸セルロースと8
−ナイロンとの相溶性が悪くなり,相分離を起こすた
め,感光層と下引き層との接着性がかえって低下する。
シランカップリング剤は,ポリビニルピロリドン100重
量部に対し,0.1〜20重量部;酢酸セルロース100重量部
に対し,0.1〜20重量部の範囲で含有される。上記範囲を
下まわると,感光層と下引き層との接着性が不足する。
上記範囲を上まわると,ポリビニルピロリドン,酢酸セ
ルロースの塗膜形成能が失われるため,下引き層の形成
が不可能となる。無水フタル酸は,ポリビニルピロリド
ン100重量部に対し,1〜10重量部;酢酸セルロース100重
量部に対し,1〜10重量部の範囲で含有される。上記範囲
を下まわると,感光層と下引き層との接着性が不足す
る。上記範囲を上まわると,無水フタル酸が,ポリビニ
ルピロリドンや酢酸セルロース中で結晶化するため,感
光層と下引き層との接着性がかえって低下する。
このような下引き層の層厚は,下引き層に含有される組
成物の種類によって異なる。組成物が,分子量3万〜15
万のポリビニルピロリドンであれば,層厚は2〜15μm;
分子量3万〜9万の酢酸セルロースであれば,層厚は2
〜15μm;ポリビニルピロリドンと接着性向上剤との混合
物であれば,層厚は2〜15μm;酢酸セルロースと接着性
向上剤との混合物であれば,層厚は2〜15μmされる。
下引き層の層厚が上記範囲を下まわると,基体から感光
層への電荷の注入が阻止され得ない。基体の凹凸を原因
として,感光層にピンホールが発生しやすくなる。上記
範囲を上まわると,感光層の残留電位が効果的に除去さ
れ得ない。
本発明の下引き層は,上記組成物を適当な有機溶媒に溶
解させた後,この溶液を導電性基体上に塗布して形成さ
れる。従来のアルマイト処理のような煩雑な操作は要し
ない。
導電性基体としては,例えば,アルミニウム,金,銀,
銅,ニッケル,酸化錫,酸化インジユウム,ヨウ化銅な
どの無機導電体,ポリアセチレン,ポリピロールなどの
有機高分子が使用される。
下引き層には,さらに感光層が積層される。感光層は単
層であってもよいが,電気的特性の向上のため,露光に
より電荷担体を発生する電荷発生層と,発生した電荷担
体を移動させる電荷輸送層とに分けた積層型の感光層が
好ましい。
電荷発生層に用いられる電荷発生顔料としては,それ自
体公知の有機または無機の光導電性顔料がいずれも使用
される。これらの顔料のうちでも,フタロシアニン系顔
料,ペリレン系顔料,キナクリドン系顔料,ピラントロ
ン系顔料,ジスアゾ系顔料,トリスアゾ系顔料などの光
導電性有機顔料を単独であるいは2種以上の組合せで用
いることが望ましい。電荷発生層の層厚は,蒸着膜の場
合,100〜5,000Åの範囲,また樹脂−顔料分散体の場合,
3,000〜30,000Åの範囲内にあるのがよい。
電荷輸送層に用いられる電荷輸送物質としては,それ自
体公知の正孔輸送物質あるいは電子輸送物質がいずれも
本発明の目的に使用される。適当な正孔輸送物質の例
は,ポリ−N−ビニルカルバゾール,フェナントレン,N
−エチルカルバゾール,2,5−ジフェニル−1,3,4−オキ
サジアゾール,2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール,ビス(ジエチルアミ
ノフェニル)−1,3,6−オキサジアゾール,4,4′−ビス
(ジエチルアミノ)−2,2′−ジメチルトリフェニルメ
タン,2,4,5−トリアミノフェニルイミダゾール,2,5−ビ
ス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−トリアゾ
ール,1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−ピラ
ゾリン,p−ジエチルアミノベンツアルデヒド−(ジフェ
ニルヒドラゾン)などであり,適当な電子輸送物質の例
は,2−ニトロ−9−フルオレノン,2,7−ジニトロ−9−
フルオレノン,2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン,
2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン,2−ニトロ
ベンゾチオフェン,2,4,8−トリニトロチオキサントン,
ジニトロアントラセン,ジニトロアクリジン,ジニトロ
アントラキノンなどである。電荷輸送層の層厚は1〜20
0μm,好ましくは5〜50μmの範囲とされる。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
実施例1 ポリビニルピロリドン(BASF社製,K-90,分子量9万)15
重量部をメタノール100重量部に溶解させ,24時間攪拌し
て15%の下引き層塗工液とした。この溶液を,φ78mm×
230mmで厚さが1.5mmのアルミニウム製パイプ上に塗布
し,100℃で40分間乾燥させて,層厚が2μmの下引き層
を形成した。
メタルフリーフタロシアニン 15重量部 ポリエステル樹脂(ポリエステルアドヘッシゴ49500,デ
ュポン社製) 10重量部 テトラヒドロフラン 50重量部 上記処方をボールミルに入れ,セラミック製ボールを用
いて8時間混合・分散させて電荷発生塗工液とした。こ
の溶液を上記下引き層上に塗布し,100℃で1時間乾燥さ
せて,層厚が1μmの電荷発生層を形成した。
ポリカーボネート(パンライトL-1250,帝人社製) 20重
量部 p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−ジフェニルヒド
ラゾン 13重量部 ジクロルメタン 80重量部 上記処方をボールミルに入れ,4時間混合させた後,シク
ロヘキサノン10重量部を加えてさらに4時間混合し,電
荷輸送塗工液とした。この溶液を上記電荷発生層上に塗
布し,100℃で1時間乾燥させて,層厚が17μmの電荷輸
送層を形成した。
このように作製された有機感光体の感度を,次のような
条件下で測定した。
測定モード スタティック測定 感光体の表面速度 140mm/sec コロナ流れ込み電流 −40μA 光源 ハロゲンランプ 光源温度 3000K 光量 0.92mW/cm2 測定の結果,感度(E・1/2)は,3.5×10-4mJ/cm2であ
った。
この有機感光体にセロハンテープによる剥離テスト(JI
S Z 1522)を行なったところ,基体と感光層との接着性
は良好であった。
この有機感光体を,複写機(三田工業社製,DC-111)に
装着し,1000枚のコピーを行なったところ,顕微鏡によ
る観察でもピンホールの発生は全く認められなかった。
実施例2 ポリビニルピロリドンに代えて酢酸セルロース(ダイセ
ル化学工業社製,分子量9万)を用いたこと以外は,実
施例1と同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.5×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例3 ポリビニルピロリドンを10重量部とし,8−ナイロン(帝
国化学社製,トレジンF-30)2重量部を用いたこと以外
は,実施例1と同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.5×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例4 ポリビニルピロリドンを10重量部とし,シランカップリ
ング剤(A-187,日本ユニカ社製)0.2重量部を用いたこ
と以外は,実施例1と同様にして有機感光体を作製し
た。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.5×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例5 ポリビニルピロリドンを10重量部とし,無水フタル酸0.
5重量部を用いたこと以外は,実施例1と同様にして有
機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.7×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例6 酢酸セルロースを10重量部とし,8−ナイロン(帝国化学
社製,トレジンF-30)1重量部を用いたこと以外は,実
施例2と同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.5×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例7 酢酸セルロースを10重量部とし,シランカップリング剤
(A-187,日本ユニカ社製)0.2重量部を用いたこと以外
は,実施例2と同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.5×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例8 酢酸セルロースを10重量部とし,無水フタル酸0.5重量
部を用いたこと以外は,実施例2と同様にして有機感光
体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.6×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例9 ポリビニルピロリドンの分子量を15万としたこと以外
は,実施例1と同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は2.9×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例10 酢酸セルロースの分子量を5万としたこと以外は,実施
例2と同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.9×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例11 下引き層の層厚を15μmとしたこと以外は,実施例1と
同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は4.0×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例12 下引き層の層厚を15μmとしたこと以外は,実施例2と
同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は5.0×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
実施例13 下引き層の層厚を10μmとしたこと以外は,実施例6と
同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は4.4×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
比較例1 ポリビニルピロリドンの分子量を2万としたこと以外
は,実施例1と同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は4.5×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
比較例2 酢酸セルロースの分子量を2万としたこと以外は,実施
例2と同様にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は4.9×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性は良好であり,1000枚のコピー後もピンホ
ールの発生は全く認められなかった。
比較例3 下引き層を形成しなかったこと以外は,実施例1と同様
にして有機感光体を作製した。
この有機感光体を実施例1と同様の方法により評価した
ところ,感度は3.3×10-4mJ/cm2であった。基体と感光
層との接着性が不良であり,1000枚のコピー後にピンホ
ールの発生が認められた。
(発明の効果) 本発明の電子写真用有機感光体は,このように,感光層
にピンホールが発生せず,そのために,感光体の感度が
向上する。基体と感光層との接着性が良好であるため,
感光層が基体から剥離することはない。下引き層の平滑
性が高いことから,感光層のピンホールの発生が効果的
に防止され得,基体と感光層との接着性もさらに向上す
る。感光層の残留電位が効果的に除去されるため,画像
にかぶりなどが発生することもない。特に,低温低湿時
における感光層の残留電位が,常温下の残留電位に比べ
て高くならない。従って,この有機感光体は環境安定性
に優れている。その結果,本発明の電子写真用有機感光
体によれば,鮮明な電子写真複写画像が提供され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−143564(JP,A) 特開 昭60−196766(JP,A) 特開 昭48−3544(JP,A) 特開 昭51−36140(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に下引き層と感光層とを有する電子
    写真用有機感光体であって, 該下引き層が,分子量3万〜15万のポリビニルピロリド
    ンまたは分子量3万〜9万の酢酸セルロースを含有する
    組成物からなり,かつ該下引き層の層厚が2〜15μmで
    あることを特徴とする電子写真用有機感光体。
  2. 【請求項2】前記組成物がさらに8−ナイロンおよび無
    水フタル酸から選択される少なくとも1種の接着性向上
    剤を含有する特許請求の範囲第1項に記載の電子写真用
    有機感光体。
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