JPH077842Y2 - コンパクト容器 - Google Patents

コンパクト容器

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JPH077842Y2
JPH077842Y2 JP6449989U JP6449989U JPH077842Y2 JP H077842 Y2 JPH077842 Y2 JP H077842Y2 JP 6449989 U JP6449989 U JP 6449989U JP 6449989 U JP6449989 U JP 6449989U JP H077842 Y2 JPH077842 Y2 JP H077842Y2
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登美雄 田原
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釜屋化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は化粧料等を収納するコンパクト容器に係わ
り、特に、押釦の押圧操作により容器本体と蓋体とを仮
止めするフックの係合を解くようにしたコンパクト容器
に関するものである。
「従来の技術」 一般に、化粧料やパフなどを入れるコンパクト容器は、
容器本体とこの容器本体の後壁部に蝶番を介してヒンジ
結合された蓋体とからなるが、蓋体を閉じたときにその
蓋体を容器本体に対し仮止めするいわゆる口金部の構造
としては、従来より、種々のものが提案されている。
たとえば容器本体の前壁部に設けた押釦の押圧操作によ
りてフックの係合を解き蓋体を開ける構造のものとし
て、第6図および第7図に示す構造のものが知られてい
る(実公昭62−39765号公報参照)。
これは、容器本体1の前壁部に設けた凹所1aの奥面にテ
ーパ面2aを有する突部2を突設する一方、この突部2と
凹所1a底面との間隙gに挿入される舌片3及びテーパ面
2aに当接する弾性片4をそれぞれ背面に有する押釦5を
前記凹所1a内に摺動自在に収納したもので、押釦5を押
圧操作することにより、弾性片4の先端によって蓋体6
の自由端に垂設した係止片7をテーパ面2aに沿って押し
上げ、係止片7に設けた蓋体6側のフック8と凹所1a奥
面に設けた容器本体1側のフック9との係合を解除する
ように構成されている。
「考案が解決しようとする課題」 ところが、このような従来技術のコンパクト容器は、押
釦5を押圧して弾性片4の先端をテーパ面2aに沿って押
し上げ、弾性片4先端による係止片7の押し上げのみで
フックの係合を解く構造であるから、押釦5の押圧にフ
ック8、9どうしの係合力よりも大きな力を要し、さら
には、その際に押釦5の背面と弾性片4との間の薄肉状
の弾性屈曲部4aにフックの係合力による負荷(すなわち
剪断力が作用する)が集中し、繰り返し使用により弾性
片4が破断し、フック解除機能を果たさなくなる欠点が
あった。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、押釦の
押圧操作時にその弾性舌片にフックの係合力による負荷
が集中せず、スムーズかつ弱い押圧力でフックの係合を
解くことのできるコンパクト容器を提供することを目的
としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するためにこの考案は、前壁部に前面
及び上面に開口する凹所と該凹所の奥面に突設したフッ
クとを有する容器本体と、容器本体の後壁部にヒンジ結
合しかつ自由端に前記フックに係合するフックを有する
係合片を備えた蓋体と、前記凹所に前後に摺動自在に収
納し前記フックどうしの係合を解除操作する押釦とを具
備するコンパクト容器であって、前記凹所の奥面に後方
にすり上がる上面テーパ部を有する突部を設け、該突部
と凹所底面との間隙に押釦の背面下端から後方に延びる
舌片を摺動自在に挿入する一方、押釦の背面上端に後方
に延びて上面テーパ部に当接する弾性舌片を設け、該弾
性舌片は、押釦を押圧した際に、上面テーパ部に沿って
弾性変形しその先端が蓋体の自由端を押し上げるように
構成し、かつ、その際に押釦の上端縁部が前記係止片に
形成した前面テーパ部に当接するものである。
「作用」 蓋体を閉じた状態で容器本体前癖部の凹所に収納された
押釦を奥方へ押圧すると、押釦背面の舌片が凹所奥面の
突部と凹所底面との間隙内を摺動する一方、押釦背面の
弾性舌片が突部の上面テーパ部に沿って上方へ弾性変形
し、その先端が蓋体自由端を押し上げる。また、その際
に押釦の上端縁部が蓋体自由端の係止片の前面テーパ部
に当接して係止片を押し上げるので、双方の作用により
蓋体のフックと容器本体のフックの係合が容易に解除さ
れ、蓋体が開放可能となる。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第4図を参照し
て説明する。これらの図において、符号10は容器本体、
符号11はこの容器本体10の後壁部に開閉自在にヒンジ結
合された蓋体、符号12は押釦であり、これら符号10ない
し12によって、このコンパクト容器の主要部材を構成し
ている。
前記容器本体10は矩形受皿状に形成されており、その内
部に化粧料を収納する収納部10aが設けられ、容器本体1
0の後壁部10bにはコ字状に切り欠かれた切欠部10cが形
成される一方、前壁部10dには前面および上面に開口す
る凹所10eが形成され、この凹所10eの奥面上部にはフッ
ク10fが突設されている。また、凹所10eの奥面ほぼ中央
には、凹所10eとの間に間隙gを形成する突部13が前方
に延在して突設され、該突部13の上面両脇には後方へす
り上がる一対の上面テーパ部13aが形成される一方、凹
所10eの底面両脇には押釦12を抜止めしかつ前後動を規
制するための凹状のストッパー部10gが穿設されてい
る。
前記蓋体11はその基端(後端)の内面に突設した凸部11
aを容器本体10の切欠部10cに挿入し、ヒンジピン14によ
って容器本体10の後壁部10bに連結することにより容器
本体10にヒンジ結合されており、また蓋体11の内面には
鏡15が貼付されている。そして、蓋体11の自由端11bに
は背面に前記フック10fに係合するフック11cを有する係
止片11dが垂設され、この係止片11dの前面には後述する
押釦12の上端縁部に当接可能な前面テーパ部11eが形成
されている。
押釦12は、容器本体10の凹所10e前面を覆う押圧部12a
と、押圧部12aの背面下端中央から後方に延在する舌片1
2bと、押圧部12aの背面上端両脇から弾性部12cを介して
後方に延在する一対の弾性舌片12d,12dと、舌片12bの両
脇から後方へ延在する一対のストッパー12e,12eとから
構成されている。ストッパー12eの下面には凹所10e底面
に穿設されたストッパー部10gに係合するつめ12fがそれ
ぞれ突設されている。このような押釦12は、舌片12bが
突部13及び凹所10e間の間隙gに挿入され、一対の弾性
舌片12d先端が突部13の上面テーパ部13aに当接し、一対
のストッパー12eのつめ12fが凹所10e底面のストッパー
部10gに係合することで、凹所10e内に前後に摺動自在に
収納されている。
次に、このように構成されたコンパクト容器の使用方法
ならびに作用を第3図および第4図を参照しながら説明
する。
このコンパクト容器を第2図などに示した組み立てられ
た状態とするには、主要部材(容器本体10、蓋体11、押
釦12等)を個々に形成しておき、押釦12を容器本体10の
凹所10eに無理嵌めし、容器本体10の後壁部10bに蓋体11
をヒンジ結合すれば良い。
この組み立ては、容器本体10と蓋体11とをヒンジ結合
し、押釦12を蓋体11の凹所10eに押し込み単純作業であ
り、また、各部材は適宜の合成樹脂により大量に成形す
ることが可能であり、コストの低減を図ることができ
る。
そして、このようにして組み立てられたコンパクト容器
において、蓋体11が第3図に示す閉位置にある状態から
蓋体11を開けるには、まず、コンパクト容器全体を手の
平に持ち、ついで、親指あるいは人指し指等の指先で押
釦12の押圧部12aを奥方に押せば良い。この押圧操作に
よって、押釦12背面の舌片12bが突部13及び凹所10e底面
の間隙gを摺動するとともに、弾性舌片12dが突部13の
上面テーパ部13aに沿って弾性変形し、その先端12gが凹
所10e上面から突出し、蓋体11自由端11bの下面を押し上
げることになる。その際に、押釦12の上端縁部12hが係
止片11dの前面テーパ部11eに当接して係止片11dを押し
上げるので、双方の押し上げ効果により両フック10f、1
1cの係合が容易に外れ、蓋体11が開口する。なお、押釦
12はその押圧操作を解除すれば、上面テーパ部13aに沿
って上方へ弾性変形した弾性舌片12dが自身の弾性力に
より上面テーパ部13aに沿って元の状態へ復帰する。
蓋体11を閉じる場合は、一般のコンパクト容器と同様
に、蓋体11を逆方向(第4図反時計方向)に回動させ
て、容器本体10側へ押し付け、蓋体11のフック11cを容
器本体10のフック10fに接触させて押し込めば、第4図
などに示すように、両フック10f,11cどうしが係合し、
蓋体11は閉状態となる。
この実施例のコンパクト容器によれば、以下のような優
れた効果を奏する。
押釦12を押圧すれば、押圧舌片12dが突部13の上面テ
ーパ部13aに沿って弾性変形し、その先端を凹所10e上面
より上方に突出させるので、押圧力の垂直分力により蓋
体11の自由端11bを押し上げてフック10f,11cの係合を解
除できる。しかも、押釦12の押圧操作時に押釦12の上端
縁部12hが係止片11dの前面テーパ部11eに当接して係止
片11dを押し上げるので、双方の押上げ効果により前記
したフックの解除操作、すなわち押釦12の押圧操作が軽
くしかもスムーズである。
上面テーパ部13aは突部13上面の両脇に設け、押釦12
の背面両脇に設けた一対の弾性舌片12dをそれぞれテー
パ部13aに沿って弾性変形させ、これら一対の弾性舌片1
2dで蓋体11の自由端11bを押し上げるようにしているか
ら、押釦12の押圧力を効率良く押上げ力に伝達でき、か
つ2つの弾性舌片12dで安定して押上げできる。しか
も、押圧操作時には、押釦12がぐらついたひっかかった
りする不具合が生じない。これらの効果は係止片11dの
両脇に前面テーパ部11eを設けたことからも、より一層
の効果が得られる。
このように、押釦12の一対の弾性舌片12dによる蓋体1
1自由端11bの押し上げ作用と、押釦12の上端縁部12hに
よる係止片11dの押し上げ作用により、弾性舌片12d自身
にかかる負荷を減少させることができ、押釦12の押圧操
作がスムーズになるとともに、弾性効果の劣化を防ぎ、
弾性舌片12dの切断という事態を回避できる。
押釦12の押圧操作を解除すれば、弾性舌片12dの弾性
力作用により元の状態に復帰するので、押釦12が携帯時
等においてがたつくことがなく、その使用勝手に優れ
る。
なお、押釦12の形状としては、本実施例では第1図に示
すように弾性舌片12dの基端下面側を凹状に形成してこ
の部分を弾性部12cとしているが、例えば第5図のよう
に弾性舌片12dの基端上面側を凹状に形成してこの部分
を弾性部12cとしても良く、同様の弾性作用が得られ
る。この場合には、弾性舌片12dの上面側に凹部を形成
するから金型による押釦12の成型性に優れる利点があ
る。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案のコンパクト容器によれ
ば、押釦を押圧して、その背面の弾性舌片を、容器本体
前壁部の凹所奥面に設けた突部の上面テーパ部に沿って
上方弾性変形させ、その先端で蓋体の自由端を押し上げ
る構成とし、さらにはその際に、押釦の上端縁部が蓋体
自由端の係止片の前面テーパ部に当接して係止片を押し
上げるから、双方の押し上げ作用により、軽い押圧操作
でしかもスムーズにフックの係合を解くことができる。
これにより、押圧の際の弾性舌片への負荷を減少せしめ
て弾性効果を長く維持できるとともに、弾性舌片が切断
する不具合をなくすことができる。さらには、押圧を解
除すれば弾性舌片の弾性作用により押釦が元の状態に復
帰するので、携帯時などの押釦ががたつくことかなく使
用勝手に優れる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第1図はコンパクト容器の分解斜視図、第2図はコ
ンパクト容器の縦断面図、第3図及び第4図は作用を説
明するために示したもので、それぞれ要部断面図、第5
図は押釦の他実施例を示す斜視図、第6図及び第7図は
従来例を示すもので、第6図はコンパクト容器の要部断
面図、第7図はコンパクト容器の要部斜視図である。 10……容器本体、10d……前壁部、10e……凹所、10f…
…フック、11……蓋体、11b……自由端、11c……フッ
ク、11d……係止片、11e……前面テーパ部、12……押
釦、12b……舌片、12d……弾性舌片、12g……先端、12h
……上端縁部、g……間隙、13……突部、13a……上面
テーパ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前壁部(10d)に前面及び上面に開口する
    凹所(10e)と該凹所(10e)の奥面に突設されたフック
    (10f)とを有する容器本体(10)と、容器本体(10)
    の後壁部(10b)にヒンジ結合されかつ自由端(11b)に
    前記フック(10f)に係合するフック(11c)を有する係
    止片(11d)を備えた蓋体(11)と、前記凹所(10e)に
    前後に摺動自在に収納され前記フック(10f,11c)どう
    しの係合を解除操作する押釦(12)とを具備してなるコ
    ンパクト容器において、前記凹所(10e)の奥面には後
    方にすり上がる上面テーパ部(13a)を有する突部(1
    3)が設けられ、該突部(13)と凹所(10e)底面との間
    隙(g)には押釦(12)の背面下端から後方に延びる舌
    片(12b)が摺動自在に挿入される一方、押釦(12)の
    背面上端には後方に延びて上面テーパ部(13a)に当接
    する弾性舌片(12d)が設けられ、該弾性舌片(12d)
    は、押釦(12)を押圧した際に、上面テーパ部(13a)
    に沿って弾性変形しその先端(12g)が蓋体(11)の自
    由端(11b)を押し上げるように構成され、かつ、その
    際に押釦(12)の上端縁部(12h)が前記係止片(11d)
    に形成された前面テーパ部(11e)に当接することを特
    徴とするコンパクト容器。
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