JPH0777980B2 - 鋳造用耐火物の製造方法 - Google Patents

鋳造用耐火物の製造方法

Info

Publication number
JPH0777980B2
JPH0777980B2 JP1304720A JP30472089A JPH0777980B2 JP H0777980 B2 JPH0777980 B2 JP H0777980B2 JP 1304720 A JP1304720 A JP 1304720A JP 30472089 A JP30472089 A JP 30472089A JP H0777980 B2 JPH0777980 B2 JP H0777980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
raw material
zro
refractory
zirconia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1304720A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03170366A (ja
Inventor
茂樹 丹羽
昭司 柴田
英明 加藤
憲生 近藤
力 岩澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP1304720A priority Critical patent/JPH0777980B2/ja
Publication of JPH03170366A publication Critical patent/JPH03170366A/ja
Publication of JPH0777980B2 publication Critical patent/JPH0777980B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は耐食性及び熱衝撃抵抗性を有するスライドゲ
ートや浸漬ノズル等に用いられる鋳造用耐火物を製造す
る方法に関するものである。
従来の技術 耐火物の熱衝撃抵抗性を向上させる手段として、Al2O38
0〜98重量%とZrO22〜20重量%の化学組成を有する耐
火性原料を5〜90重量%配合したり(特許第1373568
号)、Al2O358〜79.8重量%、ZrO220〜40重量%のアル
ミナ・ジルコニア原料の粗〜中粒を2〜50重量%使用し
たり(特開昭60−180950号)、耐火物の熱膨張率を小さ
くするためにムライト・ジルコニア系の原料を使用する
方法(特許第1373568号、特開昭56−165549号)が提案
されている。
発明が解決しようとする課題 従来のアルミナ・ジルコニア原料は熱膨張率が高く、耐
火物の熱衝撃抵抗性が不十分であり、また、ムライト・
ジルコニア系原料の場合は、原料中にSiO2が含まれるた
め、耐食性が低下する。
そこで、本発明は従来技術をさらに改良して、特に熱衝
撃抵抗性を向上させることができるスライドゲート等に
用いられる鋳造用耐火物の製造方法を提供することを目
的としている。
課題を解決するための手段 本発明は、鋳造用耐火物を製造する方法において、Al2O
3を97〜30重量%含み、残部の3〜70重量%がZrO2の化
学組織を有し、かつ、その粒子内に0.01〜20μm幅のマ
イクロクラックを有し、さらにコランダム結晶粒界に単
斜晶型ジルコニアが分散したような組織を呈する電融原
料を3〜60重量%配合し、混練、成形、必要に応じて焼
成することを特徴とする鋳造用耐火物の製造方法を要旨
としている。
実施例 本発明による耐火物製造方法は、カーボン、アルミア、
スピネル、マグネシア、ジルコニア、これらの組合せ等
を主成分とする鋳造用耐火物の製造方法であって、Al2O
397〜30重量%、好ましくは95〜40重量%、ZrO23〜70
重量%、好ましくは5〜60重量%の化学組成を有し、か
つ原料粒子内に0.01〜20μm幅のマイクロクラックを有
する電融原料を3〜60重量%、好ましくは5〜50重量%
配合し、混練、成形、必要に応じて焼成することを特徴
とする。
アルミナ・ジルコニア電融原料はコランダム結晶粒界に
単斜晶型ジルコニアが分散したような組織を呈してい
る。この単斜晶型ジルコニアは約1000℃付近で異常膨張
収縮する特性がある。この異常膨張収縮の特性を利用し
て、電融原料の製造時に、原料粒子内に0.01〜20μm幅
のマイクロクラックを発生させる。
本発明の方法では、このようなマイクロクラックを有す
る電融原料を利用することによって、スライドゲート等
に用いられる鋳造用耐火物として重要な特性である熱衝
撃抵抗性を大幅に向上させている。
さらに、ZrO2の比率を増加させることによって耐火物の
耐食性を向上させている。
Al2O3−ZrO2の共融点は、ZrO242.6重量%である。この
組成付近でコランダム結晶中への分散性が非常に良い。
このため微細巾のマイクロクラックが多数発生して効果
が大きくなる。
このことを考慮して、ZrO2の量は3〜70重量%、好まし
くは5〜60重量%にする。ZrO2の量が少ないと、ZrO2
分散が不均一となり、マイクロクラックの発生量が少な
くなる。ZrO2の量が多いと、ZrO2の結晶が粗大化し、マ
イクロクラックの巾が大きくなり、粒子強度が低下す
る。そのため、耐火物の強度を低下させ、良好な結果は
得られない。
ZrO2の量として特に好ましいのは、35〜50重量%であ
る。
耐火物における電融原料の配合量を3〜60重量%、好ま
しくは5〜50重量%とする理由について述べれば、電融
原料が少なすぎると、熱衝撃抵抗性の向上に効果がな
く、逆に多すぎると、製品内部のマイクロクラックが過
多となり、製品強度が低下する。
添加材(Si、Al、SiC、B4C等)の併用も有効である。
特殊な製法により製造されたアルミナ・ジルコニア電融
原料を用いることで、耐火物の熱衝撃抵抗性を向上させ
ることができる。さらにスライドゲート・プレート等に
用いられる高耐食性の鋳造用耐火物の製造が可能になっ
た。
アルミナ・ジルコニア原料はコランダム結晶中に単斜晶
型ジルコニアが分散した様な組織を呈しており、その状
態で粒子内のジルコニア周辺には巾0.01〜20μmのマイ
クロクラックが存在する。すなわち、マイクロクラック
を発生させた後の電融原料が、コランダム結晶粒界に単
斜晶型ジルコニアを分散させた形になっているのであ
る。マイクロクラックにより耐火物に加わる熱応力を吸
収・緩和し、熱衝撃抵抗性を向上させることができる。
ちなみに、前述の特許第1373568号及び特開昭60−18095
0号の発明の例では、アルミナ・ジルコニア原料粒子内
にマイクロクラックが存在しない緻密なものを使用して
いるため、本発明の方法で製造された耐火物のように吸
収・緩和作用が得られない。
実施例1〜12 まず、Al2O395重量%とZrO25重量%の化学組成を有す
る電融原料(実施例1)と、Al2O380重量%とZrO220重
量%の化学組成を有する電融原料(実施例2)と、Al2O
360重量%とZrO240重量%の化学組成を有する電融原料
(実施例3および5〜10)と、Al2O340重量%とZrO260
重量%の化学組成を有する電融原料(実施例4)と、Al
2O397重量%とZrO23重量%の化学組成を有する電融原
料(実施例11)と、Al2O330重量%とZrO270重量%の化
学組成を有する電融原料(実施例12)を電気炉で製造し
た。
これらの実施例1〜12と対比するために、ZrO2が5重量
%、20重量%、40重量%である化学組成を有する電融原
料(比較例1〜4)を同じ電気炉で製造した。
なお、前述の実施例及び比較例のいずれもZrO2の結晶型
は電融の前後とも単斜晶であった。
スライドゲート・プレートを作るために前述のような電
融原料を表1に示すような各種の使用比率(3、5、2
5、50、60、70重量%)で使用した。さらに焼結アルミ
ナと炭素粉末を表1に示すような原料比率になるように
配合し、結合材としてフェノール樹脂を用い、ミキサー
で混練した。そのあと、プレスによってプレート形状に
成形した。その後、成形体の揮発成分を揮発させた。続
いて、その成形体を焼成した。焼成条件はコークス中で
の還元雰囲気下で1350℃とした。しかし、実施例9では
焼成を酸化雰囲気下1600℃で行ない、比較例4と実施例
10では焼成工程を省略した。
そのようにして得られた耐火物について、常温および14
00℃での曲げ強さ、耐食性および熱衝撃抵抗性を測定し
た。耐食性のテストは、回転浸漬法を採用し、1600℃の
電解鉄の中へサンプルを浸漬し、10rpmの回転を与え、
1時間保持したのちの実施例3の被食量を100として指
数表示した。熱衝撃抵抗性のテストは、1500℃で10分間
加熱したあと水冷することをくり返して行った。測定結
果は表1と表2に示すとおりであった。
さらに、同様の原料比率で形成したスライドゲート・プ
レートについて実用試験をしたところ、表1と表2に示
すような実用寿命となった。
なお、表1と表2において、原料比率はすべて重量%で
表されている。また、フェノール樹脂の原料比率は外率
で表わされている。
第1〜4図は本発明の方法によって製造されたスライド
ゲート・プレートにおけるアルミナ・ジルコニア電融原
料粒子の組織を示す写真である。
第1図は、Al2O360重量%、ZrO240重量%の電融原料を
用いた例を示しており写真中の白線は10μの寸法を示
す。第1図では、ZrO2の量がAl2O3−ZrO2の共融点のZrO
2量42.6重量%に近いので、白色のZrO2粒子がコランダ
ムマトリックス中に均一に分散し、微細幅のマイクロク
ラックが多数発生している。
第2図は、Al2O340重量%、ZrO260重量%の電融原料を
用いた例を示しており、写真中の白線は10μの寸法を示
す。第2図では、ZrO2の量が60重量%と多いので、ZrO2
粒子が粗大化し粒子の周囲に比較的幅の大きいマイクロ
クラックが見られる。第3図〜第4図は、Al2O370重量
%、ZrO230重量%の電融原料を用いた例を示している。
第3図は使用後のスライドゲート・プレート稼動面から
約10mm下の組織を示しており、白線は1μの寸法を示
す。第4図は使用後のスライドゲート・プレート稼動面
付近の組織を示しており、白線は10μの寸法を示す。第
4図では、外部から受ける熱量が大きいために、第3図
に比べてマイクロクラックの拡大や進展が認められ、熱
応力を吸収し、歪みの緩和に寄与していることが分か
る。
なお、本実施例ではスライドゲート・プレートについて
説明したが、本発明はスライドゲート・プレートのみで
なく、他の鋳造用耐火物、例えばスライドゲート用の上
下ノズル、浸漬ノズル、ロング(ダンディッシュ)ノズ
ル、取鍋用内張りれんが等の製造にも適用でき、権利範
囲に含むものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法によって製造された耐火物におけ
るアルミナ・ジルコニア電融原料の粒子構造を示す写
真、第2図は本発明の方法によって製造された別の耐火
物におけるアルミナ・ジルコニア電融原料の粒子構造を
示す写真、第3図は本発明の方法によって製造されたさ
らに別の耐火物におけるアルミナ・ジルコニア電融原料
の粒子構造を示す写真、第4図は本発明の方法によって
製造されたさらに別の耐火物におけるアルミナ・ジルコ
ニア電融原料の粒子構造を示す写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 41/54 (72)発明者 近藤 憲生 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 岩澤 力 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (56)参考文献 特開 昭63−112456(JP,A) 特開 昭59−146975(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造用耐火物を製造する方法において、Al
    2O3を97〜30重量%含み、残部の3〜70重量%がZrO2
    化学組織を有し、かつ、その粒子内に0.01〜20μm幅の
    マイクロクラックを有し、さらにコランダム結晶粒界に
    単斜晶型ジルコニアが分散したような組織を呈する電融
    原料を3〜60重量%配合し、混練、成形、必要に応じて
    焼成することを特徴とする鋳造用耐火物の製造方法。
JP1304720A 1989-11-27 1989-11-27 鋳造用耐火物の製造方法 Expired - Lifetime JPH0777980B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1304720A JPH0777980B2 (ja) 1989-11-27 1989-11-27 鋳造用耐火物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1304720A JPH0777980B2 (ja) 1989-11-27 1989-11-27 鋳造用耐火物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03170366A JPH03170366A (ja) 1991-07-23
JPH0777980B2 true JPH0777980B2 (ja) 1995-08-23

Family

ID=17936406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1304720A Expired - Lifetime JPH0777980B2 (ja) 1989-11-27 1989-11-27 鋳造用耐火物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0777980B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2683217B2 (ja) * 1994-05-12 1997-11-26 品川白煉瓦株式会社 溶鋼鋳造用ノズル
JP5716904B2 (ja) * 2011-04-01 2015-05-13 品川リフラクトリーズ株式会社 連続鋳造用ノズルおよびその製造方法
JP5871126B2 (ja) * 2012-02-03 2016-03-01 品川リフラクトリーズ株式会社 アルミナジルコニア耐火原料の製造方法、アルミナジルコニア耐火原料およびプレート耐火物

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5891055A (ja) * 1981-11-26 1983-05-30 トヨタ自動車株式会社 セラミツクスの製造方法
JPS612620A (ja) * 1984-06-12 1986-01-08 Hitachi Zosen Eng Kk ロ−タリ−フイ−ダ
JPS63112456A (ja) * 1986-10-28 1988-05-17 川崎炉材株式会社 スライデイングノズルプレ−トの製造法
JPS6411589A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Sanwa Koodeineito Kk Futon filler packing method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03170366A (ja) 1991-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3007684B2 (ja) 熱衝撃抵抗性の向上したジルコン耐火物
JP2010508231A (ja) 耐熱材料製造用配合物
JPH0777980B2 (ja) 鋳造用耐火物の製造方法
JP2509093B2 (ja) スライドゲ―ト用耐火物の製造方法
JPS58125660A (ja) 高耐用性スライデイングノズルプレ−トの製造法
RU2140407C1 (ru) Огнеупорная бетонная смесь
JPH0710746B2 (ja) 高靭性ジルコニア質焼結体
JP2947390B2 (ja) 炭素含有耐火物
JP4373081B2 (ja) 耐火物
JPH0442867A (ja) 低セメントキャスタブル耐火物
JP2683217B2 (ja) 溶鋼鋳造用ノズル
JP3176690B2 (ja) 塩基性耐火物
JPH06227859A (ja) 耐熱性ムライト焼結体
JPS6212655A (ja) カ−ボン含有耐火れんが
JPH04139057A (ja) 耐摩耗性耐火物
JP2872670B2 (ja) 溶融金属容器ライニング用不定形耐火物
JP2961029B2 (ja) 炭素含有耐火物の製造方法
JP2890052B2 (ja) ガス吹き込み用ポーラス耐火物の製造方法
JP2962927B2 (ja) 炭素含有不定形耐火物
JPS59223267A (ja) 溶融金属容器用ノズル耐火物
JPH0832586B2 (ja) 耐熱衝撃性焼成用セッター
JPH0558618A (ja) ムライト質針状結晶及びムライト多孔質体
JPH06183828A (ja) 鋳造用耐火物の製造方法
JPH1017357A (ja) 炭素含有耐火物の製造方法
JPH0455360A (ja) マグネシア質超高温耐火物