JPH0777436A - 磁気センサーの製造方法 - Google Patents
磁気センサーの製造方法Info
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- JPH0777436A JPH0777436A JP24733093A JP24733093A JPH0777436A JP H0777436 A JPH0777436 A JP H0777436A JP 24733093 A JP24733093 A JP 24733093A JP 24733093 A JP24733093 A JP 24733093A JP H0777436 A JPH0777436 A JP H0777436A
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Links
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Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気センサーのコイル組を成形金型に容易に
供給、排出できるようにして連続生産を可能にして生産
性を向上する。 【構成】 モータのロータ等からなる移動体の表面に配
設した永久磁石等の磁気発生素子に近接させ、この磁気
発生素子からの磁界を検出する磁気センサーは、磁気発
生素子27に対向する面に集磁部11aを形成した集磁
コア11に、端子14を一体成形したボビン12に巻回
されたコイル13からなるコイル組18と、このコイル
組18の突出端子部14bを残して各部品を封止する合
成樹脂からなる封止材15とからなり、コイル組18
は、金属性フープ材からなるキャリア19に突出端子部
14bの一端を固着して長尺のリボン状に形成し、この
キャリア19に連結されたコイル組18を成形金型に供
給して封止材15を封止している。
供給、排出できるようにして連続生産を可能にして生産
性を向上する。 【構成】 モータのロータ等からなる移動体の表面に配
設した永久磁石等の磁気発生素子に近接させ、この磁気
発生素子からの磁界を検出する磁気センサーは、磁気発
生素子27に対向する面に集磁部11aを形成した集磁
コア11に、端子14を一体成形したボビン12に巻回
されたコイル13からなるコイル組18と、このコイル
組18の突出端子部14bを残して各部品を封止する合
成樹脂からなる封止材15とからなり、コイル組18
は、金属性フープ材からなるキャリア19に突出端子部
14bの一端を固着して長尺のリボン状に形成し、この
キャリア19に連結されたコイル組18を成形金型に供
給して封止材15を封止している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体等の移動体の表
面に配設した磁気発生素子の磁極を検出して位置信号や
インデックス信号等を発生させる磁気センサーの製造方
法に関する。
面に配設した磁気発生素子の磁極を検出して位置信号や
インデックス信号等を発生させる磁気センサーの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダの回転ヘ
ッド駆動装置においては、実開昭61−38880号公
報に示すように、シリンダー内に配設した一対の回転ヘ
ッドに対する記録信号或いは再生信号を適宜のタイミン
グによって切り替えるために、回転ヘッドを回転駆動す
るブラシレスモータのロータの外周表面に配設した永久
磁石からなる磁気発生素子をホール素子或いは検出コイ
ルからなる磁気センサーによって検出している。
ッド駆動装置においては、実開昭61−38880号公
報に示すように、シリンダー内に配設した一対の回転ヘ
ッドに対する記録信号或いは再生信号を適宜のタイミン
グによって切り替えるために、回転ヘッドを回転駆動す
るブラシレスモータのロータの外周表面に配設した永久
磁石からなる磁気発生素子をホール素子或いは検出コイ
ルからなる磁気センサーによって検出している。
【0003】また、3.5インチ型のフロッピーディス
ク装置においても、特開昭61−82374号公報に示
されるように、ディスクを回転駆動するモータのロータ
の外周表面に固着した永久磁石を上記の例と同様の磁気
センサーによって検出することにより、インデックス信
号を得るようにしている。
ク装置においても、特開昭61−82374号公報に示
されるように、ディスクを回転駆動するモータのロータ
の外周表面に固着した永久磁石を上記の例と同様の磁気
センサーによって検出することにより、インデックス信
号を得るようにしている。
【0004】図12は、上記回転ヘッド装置またはフロ
ッピーディスク装置における信号発生装置の検出コイル
型の磁気センサー3を示している。この磁気センサー3
は、鉄等の磁性材によって形成された略ロ字状の集磁コ
ア6と、この集磁コア6の後方にボビン7を介して巻回
したコイル8と、上記ボビン7に設けられた端子3a
と、これら各部品を収納する金属或いは合成樹脂製のケ
ース9とによって構成されている。
ッピーディスク装置における信号発生装置の検出コイル
型の磁気センサー3を示している。この磁気センサー3
は、鉄等の磁性材によって形成された略ロ字状の集磁コ
ア6と、この集磁コア6の後方にボビン7を介して巻回
したコイル8と、上記ボビン7に設けられた端子3a
と、これら各部品を収納する金属或いは合成樹脂製のケ
ース9とによって構成されている。
【0005】上記磁気センサー3の製造工程を説明する
と、まず、所定の合成樹脂によってモールド成形された
ケース9と、プレスによって製作された導電性金属板か
らなる端子板4を一体にインサートした合成樹脂からな
るボビン7、及び、磁性金属板からなる上記集磁コア6
を別個の工程により製作する。その後、ボビン7に集磁
コア6を装着すると共に、ギャップを左右に大きく拡開
してコイル8を巻回してコイル組の状態とする。
と、まず、所定の合成樹脂によってモールド成形された
ケース9と、プレスによって製作された導電性金属板か
らなる端子板4を一体にインサートした合成樹脂からな
るボビン7、及び、磁性金属板からなる上記集磁コア6
を別個の工程により製作する。その後、ボビン7に集磁
コア6を装着すると共に、ギャップを左右に大きく拡開
してコイル8を巻回してコイル組の状態とする。
【0006】そして、このコイル組をケース9の内部に
収納設置すると共に、上記集磁コア6の前面に形成され
た集磁部6aをケース9の前面から露出させ、さらに、
端子4の先端部4aを導出させる。しかる後にケース9
の底面に形成された開口から液状のエポキシ樹脂をポッ
ティングし、オーブンにて100℃程度の温度により約
5時間加熱して硬化させる。この加熱硬化によってケー
ス9内の各部品を封止固定することにより磁気センサー
3が出来上がる。
収納設置すると共に、上記集磁コア6の前面に形成され
た集磁部6aをケース9の前面から露出させ、さらに、
端子4の先端部4aを導出させる。しかる後にケース9
の底面に形成された開口から液状のエポキシ樹脂をポッ
ティングし、オーブンにて100℃程度の温度により約
5時間加熱して硬化させる。この加熱硬化によってケー
ス9内の各部品を封止固定することにより磁気センサー
3が出来上がる。
【0007】以上のように形成された磁気センサー3
は、図示しないモータの回路基盤に治具等を用いて位置
決めし、さらに、端子4aと回路パターンとをリフロー
炉にてクリーム半田を加熱して半田付け接続している。
は、図示しないモータの回路基盤に治具等を用いて位置
決めし、さらに、端子4aと回路パターンとをリフロー
炉にてクリーム半田を加熱して半田付け接続している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の検出コイル
型からなる磁気センサーは、端子板をインサート成形し
たボビンに集磁コアを装着し、上記ボビンにコイルを巻
回したコイル組の単品を個々にケースに収納設置してい
るが、個々のコイル組をケースに収納するための作業に
長時間を要する問題があった。また、コイル組を収納し
たケースを注型機等に設置してポッティングを行うが、
この注型機への設置作業と排出作業を単品毎に行う必要
があることから、連続生産が不可能であり、このため生
産性向上の阻害要因となる問題がある。
型からなる磁気センサーは、端子板をインサート成形し
たボビンに集磁コアを装着し、上記ボビンにコイルを巻
回したコイル組の単品を個々にケースに収納設置してい
るが、個々のコイル組をケースに収納するための作業に
長時間を要する問題があった。また、コイル組を収納し
たケースを注型機等に設置してポッティングを行うが、
この注型機への設置作業と排出作業を単品毎に行う必要
があることから、連続生産が不可能であり、このため生
産性向上の阻害要因となる問題がある。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、磁気センサーのコイル組を成形金
型に供給、排出することを容易にし、連続生産を可能に
して生産性を向上することのできる磁気センサーの製造
方法を提供することを目的とする。
めになされたもので、磁気センサーのコイル組を成形金
型に供給、排出することを容易にし、連続生産を可能に
して生産性を向上することのできる磁気センサーの製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動体の表面
に配設した磁気発生素子に近接させ、この磁気発生素子
からの磁界を検出する磁気センサーは、上記磁気発生素
子に対向する面に集磁部を形成した集磁コアに、端子を
一体成形したボビンに巻回されたコイルからなるコイル
組と、このコイル組の突出端子部を残して各部品を封止
する合成樹脂からなる封止材とからなり、上記コイル組
は、金属性フープ材からなるキャリアに上記突出端子部
の一端を固着して長尺のリボン状に形成し、このキャリ
アに連結されたコイル組を成形金型に供給して上記封止
材により封止したことを特徴としている。
に配設した磁気発生素子に近接させ、この磁気発生素子
からの磁界を検出する磁気センサーは、上記磁気発生素
子に対向する面に集磁部を形成した集磁コアに、端子を
一体成形したボビンに巻回されたコイルからなるコイル
組と、このコイル組の突出端子部を残して各部品を封止
する合成樹脂からなる封止材とからなり、上記コイル組
は、金属性フープ材からなるキャリアに上記突出端子部
の一端を固着して長尺のリボン状に形成し、このキャリ
アに連結されたコイル組を成形金型に供給して上記封止
材により封止したことを特徴としている。
【0011】
【作用】フープ材からなるキャリアに固着したコイル組
を成形金型に供給して封止材により封止する方法にする
と、成形封止するコイル組がキャリアによって連結され
ていることから、成形金型への供給及び排出作業を自動
的に連続して行え、製造手番が短縮化される。また、成
形封止後の外観検査等もキャリアに連結した状態で行え
ることから、連続生産が可能となって生産性が一段と向
上する。さらに、封止材にキャリアのつなぎ部がインサ
ート形成されると、自動マウンター等部品の供給が容易
になる。
を成形金型に供給して封止材により封止する方法にする
と、成形封止するコイル組がキャリアによって連結され
ていることから、成形金型への供給及び排出作業を自動
的に連続して行え、製造手番が短縮化される。また、成
形封止後の外観検査等もキャリアに連結した状態で行え
ることから、連続生産が可能となって生産性が一段と向
上する。さらに、封止材にキャリアのつなぎ部がインサ
ート形成されると、自動マウンター等部品の供給が容易
になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明にかかる磁気センサーの実施例
について図面を参照しながら説明する。まず、図1を用
いて磁気センサー10の構成を説明する。磁気センサー
10は、前方に集磁部11aを形成した集磁コア11
と、この集磁コア11の後方に合成樹脂によって形成さ
れたボビン12を介して巻回したコイル13と、ボビン
12に一端をインサートもしくは挿入されて一体に設け
られた一対の端子14とを有している。さらに、集磁コ
ア11及びコイル13等の各部品は、熱可塑性樹脂から
なる封止材15により封止され、この封止材15自体に
よって磁気センサー10の外形が構成されている。さら
に、前方側の底面には、左右一対の脚部16,16が封
止材15によって一体形成されている。
について図面を参照しながら説明する。まず、図1を用
いて磁気センサー10の構成を説明する。磁気センサー
10は、前方に集磁部11aを形成した集磁コア11
と、この集磁コア11の後方に合成樹脂によって形成さ
れたボビン12を介して巻回したコイル13と、ボビン
12に一端をインサートもしくは挿入されて一体に設け
られた一対の端子14とを有している。さらに、集磁コ
ア11及びコイル13等の各部品は、熱可塑性樹脂から
なる封止材15により封止され、この封止材15自体に
よって磁気センサー10の外形が構成されている。さら
に、前方側の底面には、左右一対の脚部16,16が封
止材15によって一体形成されている。
【0013】上記集磁コア11は、例えば厚さが0.3
mm程度の電気亜鉛めっき鋼板(SECC)等からなる軟
磁性板が用いられる。この鋼板をプレス加工によって打
ち抜き及び折り曲げ加工され、図2に示すようにロ字状
の四角形に形成される。この集磁コア11は、前方の横
幅を約4.5mm、奥行を約1.6mmとしている。そし
て、前方は高さ方向に2mm程の幅広に形成されていて、
左右から相寄る平行な面の間に最終寸法として0.3mm
程度のギャップ11bが設けられた集磁部11aが形成
されている。集磁部11aから後方に至る左右の側面
は、テーパ部を介して幅狭に形成されている。さらに、
上記集磁部11aに対向する後方の辺は幅狭に形成され
てボビン12に挿入される。また、側面から後方に屈曲
する左右の角部には、内方から外方に向けたV型の溝1
1cが形成され、この溝11cの存在によって後述する
開閉操作が容易となるように形成されている。
mm程度の電気亜鉛めっき鋼板(SECC)等からなる軟
磁性板が用いられる。この鋼板をプレス加工によって打
ち抜き及び折り曲げ加工され、図2に示すようにロ字状
の四角形に形成される。この集磁コア11は、前方の横
幅を約4.5mm、奥行を約1.6mmとしている。そし
て、前方は高さ方向に2mm程の幅広に形成されていて、
左右から相寄る平行な面の間に最終寸法として0.3mm
程度のギャップ11bが設けられた集磁部11aが形成
されている。集磁部11aから後方に至る左右の側面
は、テーパ部を介して幅狭に形成されている。さらに、
上記集磁部11aに対向する後方の辺は幅狭に形成され
てボビン12に挿入される。また、側面から後方に屈曲
する左右の角部には、内方から外方に向けたV型の溝1
1cが形成され、この溝11cの存在によって後述する
開閉操作が容易となるように形成されている。
【0014】次にボビン12は、図1及び図5に示すよ
うに一辺の寸法を約2.3mmとした左右の鍔部12a及
び中央の中空胴部12bが形成され、これらには上記集
磁コア11の後方の辺の挿入を許容するスリット12c
が連通して形成されている。このボビン12は端子14
に一体にモールド成形され、左右の鍔部12a内には端
子14の一端が埋設されている。さらに、鍔部12aの
後方にはコイル端子部14aが各々突出されると共に、
下端からは半田付け接続用の突出端子部14bが突出さ
れている。この突出端子部14bは図3及び図4に示す
ように封止材15の底面と同一面に露出するように屈曲
して側面外方に突出させている。この端子14は、厚さ
が0.15mm程度の導電性金属板によって形成され、本
実施例においては黄銅板が使用されている。
うに一辺の寸法を約2.3mmとした左右の鍔部12a及
び中央の中空胴部12bが形成され、これらには上記集
磁コア11の後方の辺の挿入を許容するスリット12c
が連通して形成されている。このボビン12は端子14
に一体にモールド成形され、左右の鍔部12a内には端
子14の一端が埋設されている。さらに、鍔部12aの
後方にはコイル端子部14aが各々突出されると共に、
下端からは半田付け接続用の突出端子部14bが突出さ
れている。この突出端子部14bは図3及び図4に示す
ように封止材15の底面と同一面に露出するように屈曲
して側面外方に突出させている。この端子14は、厚さ
が0.15mm程度の導電性金属板によって形成され、本
実施例においては黄銅板が使用されている。
【0015】本実施例において、ボビン12に用いられ
る樹脂としては液晶性芳香属ポリエステル樹脂(Thermo
tropic Liquid Crystalline Polyester)が用いられてい
る。この樹脂は、ASTM,D648の試験方法による
荷重たわみ温度が、1.82MPaにおいて約330℃を有
する耐熱性の高い樹脂である。これは、後述する封止材
15に使用される熱可塑性樹脂の成形温度よりも高く設
定されている。
る樹脂としては液晶性芳香属ポリエステル樹脂(Thermo
tropic Liquid Crystalline Polyester)が用いられてい
る。この樹脂は、ASTM,D648の試験方法による
荷重たわみ温度が、1.82MPaにおいて約330℃を有
する耐熱性の高い樹脂である。これは、後述する封止材
15に使用される熱可塑性樹脂の成形温度よりも高く設
定されている。
【0016】さらに、このボビン12に巻回されるコイ
ル13は、本実施例において直径が0.03mm程度の耐
熱マグネットワイヤ(耐熱性変性ポリウレタン銅線)が
使用され、銅線の表面には耐熱性変性ポリウレタン樹脂
の絶縁皮膜が施されている。そして、コイル13はボビ
ン12に数100ターン〜数千ターン巻回される。この
ワイヤは、耐軟化温度(JIS C3003 12によ
る)が230〜290℃に設定されている。一般にこの
種の磁気センサー等に使用されるマグネットワイヤ(J
IS C3202ポリウレタン銅線相当)は、耐軟化温
度が190〜200℃であるのに対して耐熱性を持たせ
ているのは、前述のボビン12と同様に、後述する封止
材15用樹脂の成形温度に対して絶縁皮膜が剥離しない
ようにするためである。
ル13は、本実施例において直径が0.03mm程度の耐
熱マグネットワイヤ(耐熱性変性ポリウレタン銅線)が
使用され、銅線の表面には耐熱性変性ポリウレタン樹脂
の絶縁皮膜が施されている。そして、コイル13はボビ
ン12に数100ターン〜数千ターン巻回される。この
ワイヤは、耐軟化温度(JIS C3003 12によ
る)が230〜290℃に設定されている。一般にこの
種の磁気センサー等に使用されるマグネットワイヤ(J
IS C3202ポリウレタン銅線相当)は、耐軟化温
度が190〜200℃であるのに対して耐熱性を持たせ
ているのは、前述のボビン12と同様に、後述する封止
材15用樹脂の成形温度に対して絶縁皮膜が剥離しない
ようにするためである。
【0017】封止材15は、熱可塑性樹脂からなり、射
出成形によって上記ボビン12、コイル13及び端子1
4を封止すると共に、この封止用熱可塑性樹脂自体によ
って一辺の幅を約4.5mmとした当該磁気センサー10
の外形を構成させている。本実施例においては、封止用
の熱可塑性樹脂としてPPS(ポリフェニレンサルファ
イド)が使用される。このPPSは、成形温度が約31
0℃であり、前述と同様の試験方法による荷重たわみ温
度が、1.82MPaにおいて260℃の耐熱性を有する樹
脂である。さらに、この封止用の熱可塑性樹脂は、溶融
粘度が温度310℃、剪断速度10000/sec におい
て、900〜1500Poise であり、低い粘度を有して
いる。
出成形によって上記ボビン12、コイル13及び端子1
4を封止すると共に、この封止用熱可塑性樹脂自体によ
って一辺の幅を約4.5mmとした当該磁気センサー10
の外形を構成させている。本実施例においては、封止用
の熱可塑性樹脂としてPPS(ポリフェニレンサルファ
イド)が使用される。このPPSは、成形温度が約31
0℃であり、前述と同様の試験方法による荷重たわみ温
度が、1.82MPaにおいて260℃の耐熱性を有する樹
脂である。さらに、この封止用の熱可塑性樹脂は、溶融
粘度が温度310℃、剪断速度10000/sec におい
て、900〜1500Poise であり、低い粘度を有して
いる。
【0018】ここで、このような封止材15に使用する
熱可塑性樹脂としては、まず、一般に周知の射出成形に
よって数秒から10秒程度で短時間に成形加工が可能で
あること。さらに、端子14を回路基板の回路パターン
に半田付け実装するときに半田を溶解させるための温度
よりも高い例えば220℃の荷重たわみ温度であるこ
と。また、上記各部品に変形または損傷等の危害を与え
ず、しかも、内部の空洞発生を防止するためには、20
00Poise 以下の低い溶融粘度とすることがある挙げら
れる。
熱可塑性樹脂としては、まず、一般に周知の射出成形に
よって数秒から10秒程度で短時間に成形加工が可能で
あること。さらに、端子14を回路基板の回路パターン
に半田付け実装するときに半田を溶解させるための温度
よりも高い例えば220℃の荷重たわみ温度であるこ
と。また、上記各部品に変形または損傷等の危害を与え
ず、しかも、内部の空洞発生を防止するためには、20
00Poise 以下の低い溶融粘度とすることがある挙げら
れる。
【0019】一般に磁気センサー10の端子14は図示
しない回路パターンと半田付け接続される。この半田付
け時には、リフロー或いはディップ方式が採用される
が、例えばリフロー方式で半田付けを行う際は、リフロ
ー炉内の温度を一般的に220℃〜250℃に設定さ
れ、クリーム半田を溶解して端子14とのぬれを生じさ
せるためには、約30秒間の加熱が必要である。従っ
て、封止材15用の熱可塑性樹脂にあっては、220℃
以上の環境下においても諸特性が変化しない耐熱性が必
要とされる。
しない回路パターンと半田付け接続される。この半田付
け時には、リフロー或いはディップ方式が採用される
が、例えばリフロー方式で半田付けを行う際は、リフロ
ー炉内の温度を一般的に220℃〜250℃に設定さ
れ、クリーム半田を溶解して端子14とのぬれを生じさ
せるためには、約30秒間の加熱が必要である。従っ
て、封止材15用の熱可塑性樹脂にあっては、220℃
以上の環境下においても諸特性が変化しない耐熱性が必
要とされる。
【0020】また、封止材15に使用する熱可塑性樹脂
とボビン12に使用する樹脂については、ボビン12に
使用する樹脂の荷重たわみ温度に対し、封止材15の成
形温度をプラス60℃以下とすることが必要である。こ
れは、封止材15の成形温度がボビン12の荷重たわみ
温度よりも高い場合に、成形封止時にボビン12が変形
してしまうことを防止するためである。本実施例の一例
としては、ボビン12用樹脂の荷重たわみ温度が約33
0℃であるのに対し、封止材15用熱可塑性樹脂の成形
温度が約310℃であり、従って、封止材15用熱可塑
性樹脂の成形温度はボビン12用樹脂の荷重たわみ温度
330℃に60℃を加えた、上限値の390℃よりも低
い温度に設定されている。
とボビン12に使用する樹脂については、ボビン12に
使用する樹脂の荷重たわみ温度に対し、封止材15の成
形温度をプラス60℃以下とすることが必要である。こ
れは、封止材15の成形温度がボビン12の荷重たわみ
温度よりも高い場合に、成形封止時にボビン12が変形
してしまうことを防止するためである。本実施例の一例
としては、ボビン12用樹脂の荷重たわみ温度が約33
0℃であるのに対し、封止材15用熱可塑性樹脂の成形
温度が約310℃であり、従って、封止材15用熱可塑
性樹脂の成形温度はボビン12用樹脂の荷重たわみ温度
330℃に60℃を加えた、上限値の390℃よりも低
い温度に設定されている。
【0021】次に本実施例による磁気センサーの製造工
程を説明する。まず、端子14を前述した黄銅からなる
フープ材17から製作する。つまり、端子14はフープ
材17からコイル端子部14a及び半田接続用の突出端
子部14bと共にプレスによって打ち抜き加工と折り曲
げ加工が施される。そして、フープ材17には小孔17
aが同時に打ち抜き形成される。
程を説明する。まず、端子14を前述した黄銅からなる
フープ材17から製作する。つまり、端子14はフープ
材17からコイル端子部14a及び半田接続用の突出端
子部14bと共にプレスによって打ち抜き加工と折り曲
げ加工が施される。そして、フープ材17には小孔17
aが同時に打ち抜き形成される。
【0022】その後、フープ材17は突出端子部14b
を接続した状態のままで、ボビン12を成形する射出成
形機に順送される。射出成形機においては例えば液晶性
芳香属ポリエステル樹脂等からなる高耐熱性の樹脂によ
り、左右の鍔部12aと中央の中空胴部12b及びスリ
ット12cが形成される。さらに、左右の鍔部12aに
は図5(A)に示すように、コイル端子部14a及び突
出端子部14bを露出させて端子14がインサート成形
される。尚、ボビン12を別個に単体で成形しておき、
それに端子14に圧入または挿入するようにしてもよ
い。
を接続した状態のままで、ボビン12を成形する射出成
形機に順送される。射出成形機においては例えば液晶性
芳香属ポリエステル樹脂等からなる高耐熱性の樹脂によ
り、左右の鍔部12aと中央の中空胴部12b及びスリ
ット12cが形成される。さらに、左右の鍔部12aに
は図5(A)に示すように、コイル端子部14a及び突
出端子部14bを露出させて端子14がインサート成形
される。尚、ボビン12を別個に単体で成形しておき、
それに端子14に圧入または挿入するようにしてもよ
い。
【0023】ボビン12の成形が終了した後に、図5
(B)のように、前述した集磁コア11がボビン12の
スリット12cに装着され、端子14はフープ材17か
ら図5(A)に示す点線のように小孔17aを残して切
断される。次に、図示しない巻線機に設置すると共に、
集磁コア11をV型の溝11cの部分から左右の集磁部
11aを図5(C)のように外方に拡開する。このと
き、集磁部11aの先端がボビン12のコイル巻回幅よ
りも広くなるようにしている。そして、ボビン12の中
央の中空胴部12bに前述した直径が0.03mm程度の
耐熱マグネットワイヤを所定ターン巻回してコイル13
を形成する。コイル13の始端、及び終端は各々コイル
端子部14aにからげられて半田付けされる。その後、
V型の溝11cの部分から拡開していた左右の集磁部1
1aを閉じて図5(D)のような状態とし、この結果、
コイル組18が製作される。
(B)のように、前述した集磁コア11がボビン12の
スリット12cに装着され、端子14はフープ材17か
ら図5(A)に示す点線のように小孔17aを残して切
断される。次に、図示しない巻線機に設置すると共に、
集磁コア11をV型の溝11cの部分から左右の集磁部
11aを図5(C)のように外方に拡開する。このと
き、集磁部11aの先端がボビン12のコイル巻回幅よ
りも広くなるようにしている。そして、ボビン12の中
央の中空胴部12bに前述した直径が0.03mm程度の
耐熱マグネットワイヤを所定ターン巻回してコイル13
を形成する。コイル13の始端、及び終端は各々コイル
端子部14aにからげられて半田付けされる。その後、
V型の溝11cの部分から拡開していた左右の集磁部1
1aを閉じて図5(D)のような状態とし、この結果、
コイル組18が製作される。
【0024】このコイル組18は、例えば黄銅等の厚さ
が0.2mm程度程度のフープ状金属板からなるキャリア
19に装着され、長尺のリボン状に形成される。つま
り、フープ状のキャリア19には、所定間隔毎に略四角
形の透孔19aが穿設され、その一辺からは内方に向け
てつなぎ部19bが一体に延設されている。さらに、透
孔19aの両側近傍には各々バーリング突起19cを形
成すると共に、キャリア19の両側近傍には一定間隔毎
にパイロット孔19dが穿設されている。
が0.2mm程度程度のフープ状金属板からなるキャリア
19に装着され、長尺のリボン状に形成される。つま
り、フープ状のキャリア19には、所定間隔毎に略四角
形の透孔19aが穿設され、その一辺からは内方に向け
てつなぎ部19bが一体に延設されている。さらに、透
孔19aの両側近傍には各々バーリング突起19cを形
成すると共に、キャリア19の両側近傍には一定間隔毎
にパイロット孔19dが穿設されている。
【0025】このように形成されたキャリア19のバー
リング突起19cに上記コイル組18の小孔17aを嵌
合し、次に、突起19cの先端をプレスによって放射方
向に拡開する。この結果、図5(E)に示すようにコイ
ル組18がキャリア10にカシメ固着される。このよう
に、順次キャリア19の透孔19aにカシメ固着された
コイル組18は、図6に示すようにリボン状に形成され
たキャリア19と共に巻芯20に巻き取られて一旦スト
ック状態にされ、次の封止材15の射出成形工程に移行
される。
リング突起19cに上記コイル組18の小孔17aを嵌
合し、次に、突起19cの先端をプレスによって放射方
向に拡開する。この結果、図5(E)に示すようにコイ
ル組18がキャリア10にカシメ固着される。このよう
に、順次キャリア19の透孔19aにカシメ固着された
コイル組18は、図6に示すようにリボン状に形成され
たキャリア19と共に巻芯20に巻き取られて一旦スト
ック状態にされ、次の封止材15の射出成形工程に移行
される。
【0026】封止材15を射出成形する射出成形機は、
リボン状のキャリア19を順次送りながら加工を行う順
送ライン中に設置されている。このライン中に、図7及
び図8に示すように射出成形金型21が配設されてい
る。この射出成形金型21は上記コイル組18の一対の
突出端子部14bによって形成される平面から分割され
た上型21a及び下型21bからなり、キャリア19に
穿設した透孔19a内への挿入が許容される外形寸法に
設定されている。そして、射出成形金型21から突出端
子部14bを導出すると共に、キャリア19のつなぎ部
19bを導出した状態で内部に上記コイル組18が設置
される。そして、射出成形金型21の内部形状は、当該
磁気センサー10の外形が形成されている。
リボン状のキャリア19を順次送りながら加工を行う順
送ライン中に設置されている。このライン中に、図7及
び図8に示すように射出成形金型21が配設されてい
る。この射出成形金型21は上記コイル組18の一対の
突出端子部14bによって形成される平面から分割され
た上型21a及び下型21bからなり、キャリア19に
穿設した透孔19a内への挿入が許容される外形寸法に
設定されている。そして、射出成形金型21から突出端
子部14bを導出すると共に、キャリア19のつなぎ部
19bを導出した状態で内部に上記コイル組18が設置
される。そして、射出成形金型21の内部形状は、当該
磁気センサー10の外形が形成されている。
【0027】このとき、集磁コア11の集磁部11a
は、前面が上記射出成形金型21の内面に当接するよう
に設置されている。さらに、当該磁気センサー10の外
形寸法を、封止材が各部品を封止するに足りる肉厚とす
る意味から、集磁コア11の側面も射出成形金型21の
他の内面に当接させると共に、突出端子部14bの底面
が下型21bの内面に当接させ、成形後に突出端子部1
4bが封止材15から露出するように設定されている。
は、前面が上記射出成形金型21の内面に当接するよう
に設置されている。さらに、当該磁気センサー10の外
形寸法を、封止材が各部品を封止するに足りる肉厚とす
る意味から、集磁コア11の側面も射出成形金型21の
他の内面に当接させると共に、突出端子部14bの底面
が下型21bの内面に当接させ、成形後に突出端子部1
4bが封止材15から露出するように設定されている。
【0028】また、上記射出成形金型21に設けられる
樹脂の注入ゲート22は、丁度集磁コア11の集磁部1
1aとコイル13との間に形成されている隙間23に対
応する位置に設定されている。これは、熱可塑性樹脂を
注入ゲート22から注入する際、注入圧力によって集磁
部11aは射出成形金型21の内面に押圧付勢されると
共に、コイル13が反対方向に押圧付勢されることによ
り、両者間の隙間22を確保して電気的な短絡を防止す
るためである。因みに、他の箇所に注入ゲート22を設
定した場合には、注入圧力によって集磁部11aもしく
はコイル13が変形し、両者が電気的に短絡する危険性
が高い。また、集磁部11aを金型21の内面に当接さ
せて成形すると、樹脂注入時に押圧されて集磁部11a
の位置が安定する。
樹脂の注入ゲート22は、丁度集磁コア11の集磁部1
1aとコイル13との間に形成されている隙間23に対
応する位置に設定されている。これは、熱可塑性樹脂を
注入ゲート22から注入する際、注入圧力によって集磁
部11aは射出成形金型21の内面に押圧付勢されると
共に、コイル13が反対方向に押圧付勢されることによ
り、両者間の隙間22を確保して電気的な短絡を防止す
るためである。因みに、他の箇所に注入ゲート22を設
定した場合には、注入圧力によって集磁部11aもしく
はコイル13が変形し、両者が電気的に短絡する危険性
が高い。また、集磁部11aを金型21の内面に当接さ
せて成形すると、樹脂注入時に押圧されて集磁部11a
の位置が安定する。
【0029】以上のように構成した射出成形金型21の
注入ゲート22から、前述した封止用のPPSからなる
熱可塑性樹脂を注入すると、2000Poise 以下の低い
溶融粘度のため、熱可塑性樹脂は上記金型21内に隈な
く進行し、約30秒程度の短時間に図5(F)に示すよ
うな封止成形が完了する。その後、リボン状のキャリア
19にカシメ固着された次のコイル組18が、同様に射
出成形金型21に設置され、前述のように順次で封止材
15によって封止すると共に、磁気センサーとしての外
形が形成される。この結果、磁気センサー10の製造を
自動化できると共に、連続生産が可能になって製造手番
を大幅に短縮させることが可能となる。因みに、従来の
ように個々にコイル組等の単品を金型に供給及び排出し
た場合と比較し、本発明の生産方法によれば、時間当た
りの生産数量を約5倍に増加することができる。
注入ゲート22から、前述した封止用のPPSからなる
熱可塑性樹脂を注入すると、2000Poise 以下の低い
溶融粘度のため、熱可塑性樹脂は上記金型21内に隈な
く進行し、約30秒程度の短時間に図5(F)に示すよ
うな封止成形が完了する。その後、リボン状のキャリア
19にカシメ固着された次のコイル組18が、同様に射
出成形金型21に設置され、前述のように順次で封止材
15によって封止すると共に、磁気センサーとしての外
形が形成される。この結果、磁気センサー10の製造を
自動化できると共に、連続生産が可能になって製造手番
を大幅に短縮させることが可能となる。因みに、従来の
ように個々にコイル組等の単品を金型に供給及び排出し
た場合と比較し、本発明の生産方法によれば、時間当た
りの生産数量を約5倍に増加することができる。
【0030】成形完了後には、個々に封止の良否を検査
するための外観検査を受け、次に、リボン状のキャリア
19が順送ライン中の次の端子フォーミング機に送られ
る。この端子フォーミング機においては、図5(F)に
おいて矢示のように、プレス加工によって端子14が打
ち抜き形成され、また必要に応じて折り曲げ加工等が施
されてフォーミングされる。このとき、キャリア19の
つなぎ部19bがインサートされているため、成形封止
後の磁気センサー10はキャリア19に連結されてい
る。従って、当該磁気センサーは、リボン状のキャリア
19に連結した状態で巻回して搬送することが可能であ
り、自動マウンターによって回路基板に実装する場合
に、図5(F)において矢示の箇所で切断される。ま
た、場合によってはつなぎ部19bを予め切断し、自動
マウンターに投入してもよい。また、端子14を切断後
につなぎ部19bによってキャリア19に連結した状態
で、一対の端子14間の導通検査を行うようにしてもよ
い。
するための外観検査を受け、次に、リボン状のキャリア
19が順送ライン中の次の端子フォーミング機に送られ
る。この端子フォーミング機においては、図5(F)に
おいて矢示のように、プレス加工によって端子14が打
ち抜き形成され、また必要に応じて折り曲げ加工等が施
されてフォーミングされる。このとき、キャリア19の
つなぎ部19bがインサートされているため、成形封止
後の磁気センサー10はキャリア19に連結されてい
る。従って、当該磁気センサーは、リボン状のキャリア
19に連結した状態で巻回して搬送することが可能であ
り、自動マウンターによって回路基板に実装する場合
に、図5(F)において矢示の箇所で切断される。ま
た、場合によってはつなぎ部19bを予め切断し、自動
マウンターに投入してもよい。また、端子14を切断後
につなぎ部19bによってキャリア19に連結した状態
で、一対の端子14間の導通検査を行うようにしてもよ
い。
【0031】以上のようにして製作された磁気センサー
10は、一例としてモータ24に組付けられる。図9は
ビデオテープレコーダの回転ヘッド駆動用モータもしく
はフロッピーディスクドライブ装置のスピンドルモータ
に使用した例を示し、磁気センサー10はモータ24の
ステータを構成する鉄板コアの回路基板25上に配設さ
れる。上記モータ24の回転する移動体としてのロータ
26の外周表面には、永久磁石チップ27が配設されて
いる。このチップ27は磁気発生素子であり、回転基準
位置或いはインデックス位置を示すために設けられてい
る。磁気センサー10はそのチップ27に近接対向させ
て上記基板25上に半田付け接続によって配設されてい
る。
10は、一例としてモータ24に組付けられる。図9は
ビデオテープレコーダの回転ヘッド駆動用モータもしく
はフロッピーディスクドライブ装置のスピンドルモータ
に使用した例を示し、磁気センサー10はモータ24の
ステータを構成する鉄板コアの回路基板25上に配設さ
れる。上記モータ24の回転する移動体としてのロータ
26の外周表面には、永久磁石チップ27が配設されて
いる。このチップ27は磁気発生素子であり、回転基準
位置或いはインデックス位置を示すために設けられてい
る。磁気センサー10はそのチップ27に近接対向させ
て上記基板25上に半田付け接続によって配設されてい
る。
【0032】このとき、基板25には図10に示すよう
に、所定位置に一対の位置決め孔25aが穿設され、磁
気センサー10の封止材15の前方底面に一体に形成さ
れた左右一対の脚部16,16が嵌合することによって
上記チップ27との相対位置関係を決めている。
に、所定位置に一対の位置決め孔25aが穿設され、磁
気センサー10の封止材15の前方底面に一体に形成さ
れた左右一対の脚部16,16が嵌合することによって
上記チップ27との相対位置関係を決めている。
【0033】さらに、磁気センサー10の封止材15の
底面から露出及び左右に導出された一対の端子14に対
応位置する基板25の表面には、回路接続用のランド2
5bが形成されている。このランド25bは図3に示す
ように、端子14の幅Wtよりも幅広な幅Wlに形成さ
れている。これは、端子14とランド25bとを半田付
けしたときに、幅狭な端子14では十分な取り付け固定
強度が得られないために、図4に示すように半田28に
よって端子14を覆うようにして強度を向上させるよう
にするものである。
底面から露出及び左右に導出された一対の端子14に対
応位置する基板25の表面には、回路接続用のランド2
5bが形成されている。このランド25bは図3に示す
ように、端子14の幅Wtよりも幅広な幅Wlに形成さ
れている。これは、端子14とランド25bとを半田付
けしたときに、幅狭な端子14では十分な取り付け固定
強度が得られないために、図4に示すように半田28に
よって端子14を覆うようにして強度を向上させるよう
にするものである。
【0034】そして、両者は例えば、周知のリフロー式
の半田付け方法によって半田付け接続される。つまり、
まず、ランド25bにクリーム半田が印刷等によって塗
布され、前述のように磁気センサー10の脚部16,1
6を基板25の位置決め孔25aに嵌合した状態に自動
マウンター等によって載置する。その後、220℃〜2
50℃の温度に設定されたリフロー炉内に約30秒間投
入し、上記クリーム半田を溶解して半田28が端子14
を覆うにしてランド25bと半田付け接続される。
の半田付け方法によって半田付け接続される。つまり、
まず、ランド25bにクリーム半田が印刷等によって塗
布され、前述のように磁気センサー10の脚部16,1
6を基板25の位置決め孔25aに嵌合した状態に自動
マウンター等によって載置する。その後、220℃〜2
50℃の温度に設定されたリフロー炉内に約30秒間投
入し、上記クリーム半田を溶解して半田28が端子14
を覆うにしてランド25bと半田付け接続される。
【0035】このようにして、磁気センサー10を基板
25に半田付け接続することによって、図14に示すよ
うに、ロータ25の外周表面に配設された永久磁石チッ
プ27に対し、各々の高さ方向の中心がほぼ一致するよ
うに対向する。また、図11に示すように、永久磁石チ
ップ27と磁気センサー10との間隔Dについても、基
板24に穿設された一対の位置決め孔25aに磁気セン
サー10に一体形成された左右一対の脚部16,16を
嵌合することによってほぼ一定寸法に設定される。この
結果、磁気センサー10から出力される出力電圧を所定
の規格値に入れることが可能となる。
25に半田付け接続することによって、図14に示すよ
うに、ロータ25の外周表面に配設された永久磁石チッ
プ27に対し、各々の高さ方向の中心がほぼ一致するよ
うに対向する。また、図11に示すように、永久磁石チ
ップ27と磁気センサー10との間隔Dについても、基
板24に穿設された一対の位置決め孔25aに磁気セン
サー10に一体形成された左右一対の脚部16,16を
嵌合することによってほぼ一定寸法に設定される。この
結果、磁気センサー10から出力される出力電圧を所定
の規格値に入れることが可能となる。
【0036】尚、上述の実施例は最適の具体例を示すも
ので、集磁コア、ボビン及び封止材による磁気センサー
の形状については、被検出体に応じて種々変更してもよ
い。また、移動体としては、回転体の他に直線的に移動
する直動体であってもよい。さらに上記各部品及び封止
材の材質についても、本発明を逸脱しない範囲で種々変
更可能である。
ので、集磁コア、ボビン及び封止材による磁気センサー
の形状については、被検出体に応じて種々変更してもよ
い。また、移動体としては、回転体の他に直線的に移動
する直動体であってもよい。さらに上記各部品及び封止
材の材質についても、本発明を逸脱しない範囲で種々変
更可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気センサーは、リボン状のキャリアに固着したコイ
ル組を成形金型に供給して封止材を封止する方法である
から、成形封止するコイル組がキャリアによって連結さ
れているので、成形金型への供給及び排出作業を自動的
に連続して行うことができ、製造手番を短縮化させるこ
とができる。また、成形止後に外観検査等をキャリアに
連結した状態で行えることから、連続して生産及び検査
等が可能となって生産性を一段と向上させることができ
る。さらに、封止材にキャリアのつなぎ部をインサート
形成しているので、自動マウンター等部品の供給が容易
になると共に、導通検査等が容易にできる利点がある。
の磁気センサーは、リボン状のキャリアに固着したコイ
ル組を成形金型に供給して封止材を封止する方法である
から、成形封止するコイル組がキャリアによって連結さ
れているので、成形金型への供給及び排出作業を自動的
に連続して行うことができ、製造手番を短縮化させるこ
とができる。また、成形止後に外観検査等をキャリアに
連結した状態で行えることから、連続して生産及び検査
等が可能となって生産性を一段と向上させることができ
る。さらに、封止材にキャリアのつなぎ部をインサート
形成しているので、自動マウンター等部品の供給が容易
になると共に、導通検査等が容易にできる利点がある。
【0038】
【図1】本発明にかかる磁気センサーの実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】同上集磁コアを示す斜視図である。
【図3】同上磁気センサーの端子と回路パターンの関係
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図4】同上磁気センサーの端子と回路パターンの半田
付け状態を示す側面図である。
付け状態を示す側面図である。
【図5】磁気センサーの製造工程を示す工程図である。
【図6】フープ状のコイル組を巻回した状態を示す説明
図である。
図である。
【図7】成形金型を示す横断面図である。
【図8】成形金型を示す平面断面図である。
【図9】モータに実装した状態を示す平面図である。
【図10】モータの回転移動体と磁気センサーとの相対
関係を示す側面図である。
関係を示す側面図である。
【図11】磁気センサーと磁気発生素子との関係を示す
平面図である。
平面図である。
【図12】従来の磁気センサーを示す斜視図である。
10 磁気センサー 11 集磁コア 11a 集磁部 12 ボビン 13 コイル 14 端子 14b 突出端子部 15 封止材 16 脚部 18 コイル組 19 キャリア 21 射出成形金型 24 モータ 25 基板 26 ロータ(移動体) 27 永久磁石チップ(磁気発生素子) 28 半田
Claims (2)
- 【請求項1】 移動体の表面に配設した磁気発生素子に
近接させ、この磁気発生素子からの磁界を検出する磁気
センサーは、上記磁気発生素子に対向する面に集磁部を
形成した集磁コアに、端子を一体成形したボビンに巻回
されたコイルからなるコイル組と、このコイル組の突出
端子部を残して各部品を封止する合成樹脂からなる封止
材とからなり、上記コイル組は、金属性フープ材からな
るキャリアに上記突出端子部の一端を固着して長尺のリ
ボン状に形成し、このキャリアに連結されたコイル組を
成形金型に供給して上記封止材により封止したことを特
徴とする磁気センサーの製造方法。 - 【請求項2】 金属性フープ材からなるキャリアにはつ
なぎ部が一体に突出形成され、このつなぎ部を上記コイ
ル組と一体に上記封止材によりインサート成形し、上記
フープ材から上記突出端子部を所定形状に打ち抜き形成
して切断したとき、上記コイル組が上記キャリアから離
脱しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
磁気センサーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24733093A JPH0777436A (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 磁気センサーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24733093A JPH0777436A (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 磁気センサーの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0777436A true JPH0777436A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=17161803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24733093A Withdrawn JPH0777436A (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 磁気センサーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0777436A (ja) |
-
1993
- 1993-09-09 JP JP24733093A patent/JPH0777436A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001128 |