JPH099550A - モールド成形電気機器 - Google Patents

モールド成形電気機器

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JPH099550A
JPH099550A JP7171543A JP17154395A JPH099550A JP H099550 A JPH099550 A JP H099550A JP 7171543 A JP7171543 A JP 7171543A JP 17154395 A JP17154395 A JP 17154395A JP H099550 A JPH099550 A JP H099550A
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winding
molded
thermal protector
resin case
molding
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Toshio Ueda
俊夫 植田
Hisashi Saito
久 斎藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanwa Techno Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanwa Techno Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立作業性を改善し、且つ、サーマルプロテ
クタによる精度良い保護動作を実現できるモールド成形
電気機器を提供する。 【構成】 有底筒状の樹脂ケース内にバイメタル接点を
封入して成るサーマルプロテクタSを備え、このサーマ
ルプロテクタSは、樹脂ケースをコイル3に当接させた
状態で一体にモールドされ、且つ、モールド材は樹脂ケ
ース表面に密着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モーターやソレノイド
などの巻線を電気絶縁性を有する合成樹脂製モールド材
にてモールドしたモールド成形電気機器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用エアコン等の送風ファンに
使用されるモーターは、例えば実開平5−2553号公
報(H02K3/44)に示される如く、固定子鉄心及
びコイル(固定子巻線)を電気絶縁性を有する熱硬化性
樹脂(モールド材)で一体に固化(モールド)したもの
(以下、モールドモーターという)が多く採用されてい
る。
【0003】また、係るモールドモーター(モールド成
形電気機器)のコイルに過大な電流が流れ、異常発熱が
生じると焼損又は発火して火災に至る問題があるため、
この種電気機器には前記公報に感熱素子として示される
如き保護用のサーマルプロテクタが取り付けられてい
る。
【0004】このサーマルプロテクタは、有底筒状の矩
形樹脂ケース内にバイメタル接点を封入して構成されて
おり、その樹脂ケースは、モールドモーター自体の寸法
による制約から、通常縦3.9mm、横15.5mm、
幅7.3mm、厚さ0.9mm程の寸法とされていた。
そして、係るサーマルプロテクタは、モールドモーター
のモールド材中に一体にモールドされるか、或いは、前
記公報の如くモールド時に予め形成した収納凹所内に後
から挿入する方法で取り付けられていた。そして、巻線
の異常発熱を感知してバイメタルが動作し、通電を断つ
などの保護動作を行うものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サーマルプロテクタは樹脂ケースがポリブチレンテレフ
タレート材にて成形されていたため、モールド材中に一
体にモールドする方式では、モールド時の温度・圧力に
よって樹脂ケースが歪んでしまい、バイメタル接点の動
作点がずれる問題が生じる。
【0006】即ち、上記ポリブチレンテレフタレートの
熱変形温度は、グラスファイバー補強のものでも、圧力
が18.6kg/平方センチメートルにおいて+200
℃であり、補強無しのものは同条件で+60℃と低いの
に対して、モールドモーターのモールド材が不飽和ポリ
エステル樹脂の場合、そのモールド温度・圧力は、それ
ぞれ+160℃、70kg/平方センチメートルである
ため、この温度・圧力では樹脂ケースが容易に変形して
しまうからである。そのため、従来ではサーマルプロテ
クタに鋼板製のカバーを被せた後、固定子巻線上に当接
させ、モールドするなどの煩雑な作業が行われていた。
【0007】一方で、前記公報の如く収納部を形成した
後から挿入する方式では、どうしても巻線との直接接触
が得られず熱伝導速度が遅くなる。そのため、異常発熱
からサーマルプロテクタが動作するまでのタイムラグが
長くなり、保護動作が遅れてしまう。これを回避するた
めには、バイメタルの動作点を低く設定するなどの対処
が図られるが、係る場合、今度は誤動作が発生し易くな
る問題があった。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、組立作業性を改善し、且
つ、サーマルプロテクタによる精度良い保護動作を実現
できるモールド成形電気機器を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のモールド成形電
気機器は、電気絶縁性を有する合成樹脂製モールド材に
て巻線をモールドして成るものであって、有底筒状の樹
脂ケース内にバイメタル接点を封入して成るサーマルプ
ロテクタを備え、このサーマルプロテクタは、樹脂ケー
スを巻線に当接させた状態で巻線と共に合成樹脂製モー
ルド材にて一体にモールドされ、且つ、モールド材は樹
脂ケース表面に密着しているものである。
【0010】請求項2の発明のモールド成形電気機器
は、上記においてサーマルプロテクタの樹脂ケースをモ
ールド時のモールド温度・圧力に対して変形量が零若し
くは極めて小さい樹脂材料にて成形したものである。
【0011】請求項3の発明のモールド成形電気機器
は、上記において樹脂ケースが圧力18.6kg/平方
センチメートルにおける熱変形温度が+260℃以上で
あるポリフェニレンサルファイド樹脂にて成形されてい
るものである。
【0012】請求項4の発明のモールド成形電気機器
は、上記各発明において巻線がトロイダル型モータの固
定子巻線であり、サーマルプロテクタの樹脂ケースはこ
の固定子巻線のコイルエンドに当接しているものであ
る。
【0013】請求項5の発明のモールド成形電気機器
は、請求項1、請求項2又は請求項3において、巻線は
分相巻、突極巻、若しくは、くまとり型モータの固定子
巻線であり、サーマルプロテクタの樹脂ケースはこの固
定子巻線のコイルエンドに当接しているものである。
【0014】
【作用】本発明のモールド成形電気機器によれば、樹脂
ケースを巻線に当接させた状態でサーマルプロテクタを
一体にモールドし、且つ、モールド材を樹脂ケース表面
に密着させたので、サーマルプロテクタの取付作業を著
しく簡素化し、モールド成形電気機器の組立作業性を改
善することができるようになる。また、サーマルプロテ
クタと巻線との熱伝導性も向上するので、迅速な保護動
作を実現することが可能となる。
【0015】また、請求項2及び請求項3の発明のモー
ルド成形電気機器によれば、モールド時の温度・圧力に
よってもサーマルプロテクタの樹脂ケースの変形量を零
若しくは極めて小さくすることができるので、誤動作の
発生を防止し、精度良い保護動作を実現することが可能
となるものである。
【0016】特に、サーマルプロテクタの樹脂ケースを
小型薄肉化することができるので、請求項4の発明の如
き小型化が可能なトロイダル型モーターの固定子巻線の
保護を行う場合に最も適したものとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は本発明のモールド成形電気機器の実施例と
してのモールドモーターM(単相誘導電動機)の縦断側
面図である。このモールドモーターMは、図1に示すよ
うに固定子Aと回転子Bと回転軸Cを有し、固定子鉄心
1に絶縁体(インシュレータ)2を介して鉄心1の歯部
1b、2b間に渡るヨーク1c、2cにコイル3(固定
子巻線)がトロイダル状に巻装されており、外側から電
気絶縁性の合成樹脂としての不飽和ポリエステルから成
るプリミックスモールド材を充填してモールドすること
により、フレーム4が形成されている。
【0018】ここで、固定子鉄心1は、図6に示すよう
に半ドーナツ状(弧状)の電磁鋼板を各々複数枚積層し
て突起5を結合していくかしめにてクランプされた半ド
ーナッツ状(弧状)の鉄心1a、2aにそれぞれ絶縁体
2(半ドーナッツ状(弧状))とコイル3を設け、その
状態で相互に突き合わせた後、前記モールド材にてモー
ルド接着してドーナツ状(環状)に形成することにより
得られる。
【0019】また、固定子鉄心1、絶縁体2及びコイル
3とで構成される固定子Aの前記絶縁体2には、ホール
素子(又はホールIC)HやサーマルプロテクタS等の
駆動回路用部品を装着した半ドーナツ状(弧状)のプリ
ント基板12A、12Bが装着される。このとき、絶縁
体2からは基板保持用のピン38が突設されており、こ
のピン38にプリント基板12A、12Bの保持孔40
を挿入嵌合させる。これによって、プリント基板12
A、12Bは半ドーナッツ状の絶縁体2間に渡ってそれ
らにより保持されると共に、固定子鉄心1の両鉄心1
a,2aもプリント基板12A、12Bにより環状に結
合される。尚、これらプリント基板12A、12Bの装
着位置は、固定子Aのコイルエンド側であって、コイル
3に接触しない位置となっている。
【0020】そして、コイル3を装着した固定子鉄心1
は、前記モールド材で一体に成形固化することにより固
定子Aを形成するが、このときプリント基板12A、1
2Bもモールド材内に埋設される。また、プリント基板
12Aに接続されたサーマルプロテクタSは固定子Aの
コイルエンド側のコイル3に当接して設けられ、前記モ
ールド材により一体にモールドされている。
【0021】更に、プリント基板12A、12Bには、
電源が接続される端子13(プリント基板12Aのみ)
と、コイル3が接続される複数の接続部24との間に複
数の配線パターンが形成されている。例えば、4極の場
合は図5に示すように、D,E,F,G,Nの配線パタ
ーンが形成される。
【0022】前記プリント基板12A、12Bは、その
外周縁及び内周縁に突出した複数の前記接続部24・・
を有しており、この接続部24は先方に向かって幅広と
なる形に成されると共に、前記各配線パターンD,E,
F,G,Nからこの接続部24の表面に延在された配線
パターン25は、接続部24と相似形の末広がり状とさ
れている。そして、この配線パターン25を含む接続部
24にはコイル3のリード線26が巻き付けられ、半田
付けされる。
【0023】更に、前記プリント基板12A、12Bに
は、図5に示す如く前記配線パターンを回避する位置
に、プリント基板12A、12Bの保持ピン27用の当
接部28が設けられている。プリント基板12Aには、
前記端子13に接続される電力供給用のリード線15が
取り付けられており、このリード線15は、このリード
線に固定された合成樹脂製のブッシュ16によって挟持
され、モールド成形時に生ずる熱や圧力から保護され、
或いは、樹脂との密着性が向上するよう配慮されてい
る。
【0024】また、図1においてフレーム4には、軸方
向の一方にフレーム4と一体に成形された軸受ハウジン
グ6が設けられている。フレーム4の軸方向の他方に
は、鋼板の絞り加工によるブラケット9が設けられてお
り、このブラケット9は、ビス10によってフレーム4
に固定され、内部に嵌合された軸受11と軸受7とにて
前記回転子巻線を有した回転子Bを支承している。
【0025】次に、図7及び図8を用いて上記本発明の
サーマルプロテクタSを説明する。このサーマルプロテ
クタSは、有底筒状の矩形樹脂ケース50内に、導電材
から成るアーム54に取り付けられたバイメタル53及
び可動接点51、導電材から成るプレート55とこれに
取り付けられた固定接点52、アーム54とプレート5
5にそれぞれ接続されたリード線59、60、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂製の絶縁部材56、57及びエ
ポキシ製のシール材58などから構成されている。
【0026】前記樹脂ケース50は、縦3.9mm、横
15.5mm、幅7.3mm、厚さ0.9mmの寸法と
されており、その材質はポリフェニレンサルファイド樹
脂から成形されている。
【0027】このポリフェニレンサルファイドの熱変形
温度は、圧力が18.6kg/平方センチメートルにお
いて+260℃以上であり、温度が+320℃で圧力が
1000kg/平方センチメートルにおける流動長は1
20mmである。
【0028】係る樹脂ケース50を成形する場合には、
図10に示す如く上金型61及び下金型62間に中金型
63を挿入し、それらで作られる空間内に注入口64よ
り、シリンダ67にて溶融されたポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂をノズル66を介して注入する。このとき、
シリンダ67の前段ではポリフェニレンサルファイドの
ペレットが+140℃で3時間予備乾燥される。また、
シリンダ67のホッパー側は+290℃〜+300℃、
シリンダ67のノズル側は+310℃、ノズル66は+
310℃〜+320℃に温度管理され、各金型61〜6
3の温度は+150℃に温度管理されると共に、射出圧
力は50〜70kgf/平方センチメートルである。
【0029】ここで、前述の如くポリフェニレンサルフ
ァイドの流動長は、温度が+320℃で圧力が1000
kg/平方センチメートルにおいて120mmである
が、以上の如き温度・圧力にて成形することによって、
融解した樹脂材料を金型内に満遍なく注入し、精度良く
成形することができる。
【0030】注入後、金型61〜63を冷却し、ポリフ
ェニレンサルファイドが固化した後、樹脂ケース50を
金型より取り出す。そして、前記アーム54、バイメタ
ル53及び可動接点51、プレート55及び固定接点5
2、絶縁部材56、57、アーム54とプレート55に
それぞれ接続されたリード線59、60を樹脂ケース5
0内に挿入し、リード線59、60を引き出した状態で
シール材58により封止してサーマルプロテクタSを完
成する。
【0031】尚、ポリフェニレンサルファイドはガラス
繊維などの充填剤が多い。また、成形時に微量の腐食性
ガスを生じる場合もあるので、金型材料としては耐磨耗
性と耐腐食性を兼ね備えた材料を採用する必要がある。
【0032】このようなモールドモーターMは、図11
に示すように、絶縁体2が装着され、ドーナツ状(環
状)に結合されると共に、コイル3、プリント基板12
A、12Bを装着した固定子鉄心1を、上型29及び下
型30からなる金型内にセットし、2カ所の注入口31
から不飽和ポリエステルからなるモールド材を注入して
固定子Aをモールドする。
【0033】このときのモールド温度は+160℃、圧
力は70kg/平方センチメートルであるが、合成樹脂
の注入時に上型29から保持ピン27が突出し(これに
よって、フレーム4の裏面には図3の如く孔28Aが形
成される)、プリント基板12A、12Bの前記当接部
28に突き当たってプリント基板12A、12Bを位置
決め保持するので、プリント基板12A、12Bの位置
ズレや変形が防止され、所定の位置でプリント基板12
A、12Bが固定子Aと共に固化されるようにしてい
る。
【0034】また、モールド材はサーマルプロテクタS
の樹脂ケース50の表面に密着固化するが、樹脂ケース
50は従来のポリブチレンテレフタレートに比して前述
の如く熱変形温度の高いポリフェニレンサルファイドに
て成形されているので、上記圧力・温度にてモールド材
中に一体にモールドされても、樹脂ケース50の変形量
が零若しくは極めて小さくなる。従って、サーマルプロ
テクタS自体の歪みが解消され、誤動作が防止される。
これはモールド状態の固定子Aをオーブンに挿入した実
験(バイメタル53の動作温度+130℃、リセット温
度+90℃)で確かめられている。特に、従来の如くモ
ールド時に鋼鈑製のカバーなど被せる必要が無くなり、
取付作業を著しく簡素化することができるようになる。
【0035】次に、図9に係るモールドモーターMの電
気回路図を示す。3M、3Aはそれぞれコイル3(固定
子巻線)を構成する主巻線、補助巻線であり、本発明の
サーマルプロテクタS、トライアック63を介して商用
交流電源ACに接続されている。このトライアック63
のゲートはコントローラ64によって制御され、コント
ローラ64には回転数検出用の前記ホール素子Hの出力
が接続されている。また、補助巻線3Aにはコンデンサ
62が直列に接続される。
【0036】以上の構成で動作を説明する。尚、通常状
態でサーマルプロテクタSの可動接点51は図8の如く
固定接点52に接触しているものとする。コントローラ
64によりトライアック63がトリガされると、主巻線
3Mと補助巻線3Aに通電されて回転子Bが回転を始め
る。コントローラ64はホール素子Hの出力に基づいて
トライアック63の導通タイミングを制御し、モールド
モーターMの回転数制御を行う。
【0037】そして、回転子Bがロックするなどしてコ
イル3(3M、3A)に過大電流が流れ、異常発熱が生
じると、バイメタル53が動作してアーム54を駆動
し、可動接点51と固定接点52を図8の状態から離間
させる。これによって、コイル3への通電が断たれ、モ
ールドモーターMの回転は停止する。この場合にも、サ
ーマルプロテクタSはコイル3に当接されており、熱伝
導性が良いので、バイメタル53は精度良く動作するこ
とができる。
【0038】尚、実施例では誘導電動機を前提とした
が、直流モーターに適用しても良い。また、固定子Aの
コイル3はトロイダルタイプで説明したが、それに限ら
ず、分相巻、突極巻、くまとり型であっても差し支えな
い。更に、実施例ではモーターにサーマルプロテクタS
を取り付けたが、それに限らず、モールドされたソレノ
イドなどにおいても同様の作用効果が得られることは云
うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、樹
脂ケースを巻線に当接させた状態で巻線と共にモールド
材にてサーマルプロテクタを一体にモールドし、且つ、
モールド材を樹脂ケース表面に密着させたので、サーマ
ルプロテクタの取付作業を著しく簡素化し、モールド成
形電気機器の組立作業性を改善することができるように
なる。また、サーマルプロテクタと巻線との熱伝導性も
向上するので、迅速な保護動作を実現することが可能と
なる。
【0040】また、請求項2及び請求項3の発明によれ
ば、モールド時の温度・圧力によってもサーマルプロテ
クタの樹脂ケースの変形量を零若しくは極めて小さくす
ることができるので、誤動作の発生を防止し、精度良い
保護動作を実現することが可能となるものである。
【0041】特に、サーマルプロテクタの樹脂ケースを
小型薄肉化することができるので、請求項4の発明の如
き小型化が可能なトロイダル型モーターの固定子巻線の
保護を行う場合に最も適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例のモールドモーターの
縦断側面図である。
【図2】固定子の縦断側面図である。
【図3】固定子の背面図である。
【図4】固定子の正面図である。
【図5】モールドモーターの平断面図である。
【図6】固定子鉄心の平面図である。
【図7】サーマルプロテクタの平断面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】モールドモーターの電気回路図である。
【図10】サーマルプロテクタの成形金型の縦断面図で
ある。
【図11】モールドモーターの製造行程を示す金型の縦
断面図である。
【符号の説明】
A 固定子 B 回転子 C 回転軸 S サーマルプロテクタ 1 固定子鉄心 2 絶縁体 3 コイル 4 フレーム 12A、12B プリント基板 50 樹脂ケース 51 可動接点 52 固定接点 53 バイメタル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性を有する合成樹脂製モールド
    材にて巻線をモールドして成るモールド成形電気機器に
    おいて、 有底筒状の樹脂ケース内にバイメタル接点を封入して成
    るサーマルプロテクタを備え、このサーマルプロテクタ
    は、前記樹脂ケースを前記巻線に当接させた状態で前記
    巻線と共に前記合成樹脂製モールド材にて一体にモール
    ドされ、且つ、前記モールド材は前記樹脂ケース表面に
    密着していることを特徴とするモールド成形電気機器。
  2. 【請求項2】 サーマルプロテクタの樹脂ケースをモー
    ルド時のモールド温度・圧力に対して変形量が零若しく
    は極めて小さい樹脂材料にて成形したことを特徴とする
    請求項1に記載のモールド成形電気機器。
  3. 【請求項3】 樹脂ケースは圧力18.6kg/平方セ
    ンチメートルにおける熱変形温度が+260℃以上であ
    るポリフェニレンサルファイド樹脂にて成形されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のモールド成形電気機
    器。
  4. 【請求項4】 巻線はトロイダル型モータの固定子巻線
    であり、サーマルプロテクタの樹脂ケースはこの固定子
    巻線のコイルエンドに当接していることを特徴とする請
    求項1、請求項2又は請求項3のモールド成形電気機
    器。
  5. 【請求項5】 巻線は分相巻、突極巻、若しくは、くま
    とり型モータの固定子巻線であり、サーマルプロテクタ
    の樹脂ケースはこの固定子巻線のコイルエンドに当接し
    ていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項
    3のモールド成形電気機器。
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