JP3564299B2 - アウタロータ形モータのステータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステータコアの外周部及び巻線をモールド層にてモールドするようにしたアウタロータ形モータのステータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば冷蔵庫のファン駆動用のアウタロータ形モータにおいては、結露環境(湿度環境)に耐えるように、ステータの巻線部分を、ステータコアの外周面を除いて樹脂モールドすることが行われている(例えば実開昭57−139263号参照)。この場合、樹脂モールドには、ヒートショック性等に優れる不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂が用いられており、この種熱硬化性樹脂は、流動性に劣るため、ステータコアの外周面に薄肉状にモールド層を形成することが不可能であった。このため、モールド樹脂に覆われていないステータコアの外周面については、防錆剤を薄く塗布することが行われていた。
【0003】
ところが、上記のものでは、ステータコアの外周面に防錆剤を塗布する構成なので、組立作業の工程が多くなり、製造コストが高価となる不具合がある。このとき、モールド樹脂によりステータコアの外周面も一体にモールドしてしまえば、防錆剤の塗布を不要とすることができると考えられるが、上述のように、熱硬化性樹脂によりステータコアの外周面にモールド層を形成するには、どうしても厚肉とならざるを得なくなり、その分ロータとのギャップが大きくなってモータの特性(効率)が悪化してしまうことになる。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、十分な防錆効果を得、且つモータの良好な特性を確保しながらも、製造工程の簡単化を図ることができるアウタロータ形モータのステータを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
従来では、モータのステータの巻線を樹脂モールドする場合、耐熱性や耐ヒートショック性等に優れる熱硬化性樹脂を用いることが通常であり、また、アウタロータ形モータにあっては、ロータと対向するステータコアの外周部までモールドすることは行われていなかった。これに対し、本発明者は、熱可塑性樹脂を用いることにより、ステータコアの外周部も含めて一体的に樹脂モールドすることを試み、これによっても、十分な耐熱性や耐ヒートショック性を得ることができると共に、ステータコアの外周部に十分に薄いモールド層を均等に形成することができて、十分高いモータ効率を確保できることを確認し、本発明を成し遂げたのである。
【0006】
即ち、本発明のアウタロータ形モータのステータは、ステータコアと、このステータコアに絶縁体を介して巻装された巻線と、前記絶縁体に設けられ前記巻線の端部が接続されるピンと、基端側が前記ピンに電気的に接続され先端側に外部接続用のコネクタ部を有する端子台と、前記巻線及びステータコアの外周部並びに端子台の基端部を一体的にモールドする熱可塑性樹脂からなるモールド層とを具備するところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0007】
これによれば、熱可塑性樹脂からなるモールド層は、ステータコアの外周部をも覆うように設けられているので、湿度環境で使用される場合であっても、十分な防錆効果を得ることができ、別途に防錆剤を塗布する等の作業を不要とすることができる。このとき、熱可塑性樹脂を用いたことにより、ステータコアの外周部のモールド層を十分に薄いものとすることができる。また、十分な耐熱性や耐ヒートショック性を得ることができることも確認されている。そして、巻線及びステータコアの外周部並びに端子台の基端部が一体的にモールドされるので、ステータとしての取扱い性が良好となって組付性がより向上する。さらには、モールド層により、巻線の保護、絶縁性や機械的強度の向上を図ることができることは勿論である。
【0008】
この場合、前記絶縁体及び端子台を、モールド層と同一種類のベース材料からなる熱可塑性樹脂から構成することができる(請求項2の発明)。これによれば、モールド層の形成時に、モールド層を構成する樹脂と絶縁体及び端子台の表面とが熱溶着しやすくなるので、モールド層と絶縁体及び端子台との接着性に優れるものとなると共に、それらの線膨脹係数も同等となるので、モールド層、絶縁体、端子台の三者が強固に一体化されるようになる。
【0009】
また、モールド層は、成形型を用いて成形されるが、ステータコアの外周部のモールド層を薄く形成するためには、材料となる樹脂を流動性の良いものとすることが必要となる。そこで、モールド層を構成する熱可塑性樹脂を、ベース材料にゴム系のエラストマーを添加して構成すれば(請求項3の発明)、材料の高い流動性を得ることができる。尚、例えば冷蔵庫のファンモータに使用する場合、ベース材料としては、PBT(ポリブタジエンテレフタレート)やPPS(ポリフェニレンサルファイト)等の耐ヒートショック性に優れるものが好適する。
【0010】
そして、モールド層を形成する際に樹脂が注入されるゲートの位置を、ステータコアのスロットオープン部の隣合うティースの中間部分に配置するようにすれば(請求項4の発明)、ステータコアのゲートの反対側の端面部まで樹脂が回りやすくなると共に、樹脂注入圧力が巻線に直接的に作用することがなく、巻線にダメージを与えることを防止することができる。
【0011】
この場合、巻線の渡り線を、ステータコアのゲートの位置とは反対側の端面であって、絶縁体にステータコアの端面において径小となるように形成された段差部に位置させれば(請求項5の発明)、渡り線にダメージを与えることを防止する効果に優れるものとなる。
【0012】
あるいは、モールド層のゲートの位置を、端子台の上面部に配置するようにしても良く(請求項6の発明)、これによれば、樹脂注入圧力は直接的には端子台に作用することになり、巻線にダメージを与えることを効果的に防止することができる。
【0013】
ところで、ステータコアの外周部に形成されるモールド層は、その厚み寸法があまり大きくなると、ステータコアとロータとの間のギャップが大きくなってモータの効率が低下し、そうかといって、あまり薄くし過ぎると、耐ヒートショック性が弱くなってしまう。そこで、本発明者の研究によれば、モールド層のステータコアの外周部における厚み寸法は、ステータコアのティースの磁極部の幅寸法の3〜9%とすることが好ましく(請求項7の発明)、これにより、モータ効率及び耐ヒートショック性の双方を満足する厚み寸法を得ることができる。
【0014】
また、モールド層のうちステータコアの外周部を、スロットオープン部のひけが成形型で補正されることにより、均一面とすることができ(請求項8の発明)、これにより、ステータコアの外周部のモールド層を均等に構成することができ、耐ヒートショック性を良好とすることができる。
【0015】
さらには、モールド層の外周面部を、スタータコアの端面からやや径小となって軸方向に延長すると共に、その延長部の外周面にパーティングラインが位置されるように構成しても良く(請求項9の発明)、これにより、パーティングラインが、ステータコアの外周部のモールド層に現れることがなくなり、耐ヒートショック性などに対する悪影響を防止することができる。
【0016】
そして、上記した絶縁体を、巻線のコイルエンドの外周側に立上がる外周壁部を一体に有するものとすると共に、その外周壁部の高さ寸法を厚み寸法の3倍以下とすることができる(請求項10の発明)。これによれば、外周壁部によって巻線の巻装作業の作業性等を向上させることに加え、その外周壁部が高さ寸法に対し相対的にある程度の厚みを有することにより、樹脂注入圧力によって変形するといったことを未然に防止することができる。
【0017】
また、絶縁体に一体に形成された外周壁部の外周面に、凸部を設けるようにしても良く(請求項11の発明)、これにより、モールド成形時に凸部が成形型の内面に当接することによって、外周壁部が樹脂注入圧力により変形することを防止することができる。
【0018】
ここで、前記端子台は、板面がメッキ面とされた金属板を打抜いてなる導体をインサート成形することにより構成でき、コネクタ部においてその導体の先端部がコネクタピンとなるのであるが、導体の切断面は防錆性に劣ることになる。そこで、導体に2個の折曲部を設け、それら2個の折曲部において板面が90度ねじられる構成とすることができる(請求項12の発明)。これによれば、コネクタピンの接触面を導体のメッキ面とすることができ、コネクタピンの切断面が錆びることによる通電不良等の悪影響を未然に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を冷蔵庫のファン駆動用に用いられるアウタロータ形のモータに適用した一実施例(請求項1,2,3,4,5,7,8,9,11,12に対応)について、図1ないし図11を参照しながら説明する。まず、図3は、本実施例に係るアウタロータ形モータ(ファンモータ)1の全体構成を示している。尚、このモータ1は、センサレスDCブラシレスモータとされている。
【0020】
このモータ1は、この場合、大きく分けて、ケーシング2、このケーシング2に取付けられる後部軸受組立3、この後部軸受組立3に取付けられる本実施例に係るステータ4、このステータ4に取付けられる前部軸受組立5、前記両軸受組立3,5に回転自在に支持される回転軸6を有するファン一体形のロータ7を有して構成されている。
【0021】
このうちケーシング2は、例えばPBT等のプラスチックからなり、後面(図3で右側の面)が開放した薄形のほぼ円筒状をなすと共に、その前壁部の中心部には、円形穴2aが形成されている。また、前壁部の前面外周寄り部分にはリング状の凹溝部2bが形成されており、ケーシング2の外周部には、前方(図で左側)に延びる例えば3個の係止爪2c(1個のみ図示)が120度間隔で形成されている。さらに、このケーシング2の外周部には、放射方向に延びる例えば4本のスティ8(一部のみ図示)が90度間隔で一体に設けられ、それらスティ8の外周部には図示しないベルマウスが一体に設けられている。
【0022】
また、前記後部軸受組立3は、例えば亜鉛メッキ鋼板からなるブラケット9内に、球状焼結メタルからなる軸受10を有して構成される。前記ブラケット9は、後面が開放した薄形円筒状の主部から前方側(図で左方)に一体に延びる突出管部9aを有して構成され、その突出管部9aの先端部には前記回転軸6が挿通される穴9bが形成されている。このブラケット9内には、前記軸受10が、軸受押え11及びばね12より押付けられて設けられると共に、含油フェルト13,14が設けられている。さらに、ブラケット9の後面開口部は、例えば亜鉛メッキ鋼板からなる蓋部材15により塞がれて、その蓋部材15の内面中心部には、前記回転軸6の先端を受けるスラスト板16が設けられている。
【0023】
この後部軸受組立3は、前記ケーシング2内に、後ろ側から密に嵌め込まれるようになっており、このとき、ブラケット9の突出管部9aが円形穴2aを通して前方側に突出するようになっている。尚、詳しく図示はしないが、前記円形穴2aの内周面には複数の凸部が形成されており、突出管部9aは、その凸部を潰すようにしながら圧入されるようになっている。また、ブラケット9の主部の端縁部には、外周側に向けていわゆる返りが形成されており、その返りがケーシング2の内周面に食込むようになっている。
【0024】
そして、前記ステータ4は、詳しくは後述するように、軸方向に貫通する中心孔17aを有するステータコア17を備え、前記中心孔17aの内周面には、周方向に3か所に凸部17b(図6参照)が形成されている。これにて、ステータコア17の中心孔17aの後半部に対して、前記ブラケット9の突出管部9aを圧入するように嵌挿させることにより、後部軸受組立3とステータ4とが、ケーシング2を両側から挟み付けるようにして固定されるようになっている。この場合、金属同士の圧入により、軸心合わせ(いわゆる芯出し)が容易且つ正確になされ、偏心することなく強固に固定されるようになっている。また、このとき、ステータ4に図で下方に延びて設けられたコネクタ部18が、1個(下向き)のスティ8と重なるように位置されるようになっている。
【0025】
また、前記前部軸受組立5は、前記後部軸受組立3とほぼ同等の構成を有しており、従って、突出管部19aを有するブラケット19、球状焼結メタルからなる軸受20、軸受押え21、ばね22、含油フェルト23,24、蓋部材25を備えて構成されている。この場合、後部軸受組立3と異なる点として、前記蓋部材25は中心に開口部25aが形成されており、また前記突出管部19aは比較的短く構成されている。
【0026】
この前部軸受組立5は、上記後部軸受組立3とは反対向きに、ステータコア17の中心孔17aの前半部に対して、前記ブラケット19の突出管部19aを圧入するように嵌挿させることにより、ステータ4に固定されるようになっている。この場合にも、金属同士の圧入により、軸芯合わせが容易且つ正確になされ、偏心することなく強固に固定されるようになっている。このとき、前記中心孔17a内には、前記突出管部9aと突出管部19aとの先端面同士間に位置して、抜止め部材26が配置されるようになっている。この抜止め部材26は、例えばナイロン6からリング状に構成され、後述する回転軸6の抜止めの機能を果たすようになっている。
【0027】
そして、前記ロータ7は、後端面が開放した円筒状をなす亜鉛メッキ鋼板製のロータヨーク27、このロータヨーク27の内周面に取付けられた例えば12極(6対)のロータマグネット28、前記ロータヨーク27の外周部を覆うように設けられた例えばPBT製のファンボス部29から構成されている。また、図示はしないが、ファンボス部29の外周部には、4枚あるいは3枚ファン(送風羽根)が一体に形成されている。
【0028】
前記回転軸6は、例えばSUSからなり、その途中部に、径小部6aを一体に有して構成されている。この回転軸6の基端部(前端部)が、前記ロータヨーク27の中心部に連結されている。尚、前記ファンボス部29は、ロータヨーク27に対してインサート成形により一体化されており、その材料の一部が、ロータヨーク27に形成された孔27aを介してつながった状態で、ロータヨーク27の端面の内面側に位置して、回転軸6の周囲を覆うように設けられている。
【0029】
このように構成されたロータ7は、回転軸6を、前記前部軸受組立5の蓋部材25の開口部25aから挿入して軸受20に圧入し、さらに奥方まで挿入していくことにより、後部軸受組立3の軸受10に先端がスラスト板16に当接するまで圧入することにより組付けられる。これにて、ロータ7は、2個の軸受20,10に回転可能に支持され、ロータマグネット28が前記ステータ4に僅かなギャップを存して対向するように設けられる。
【0030】
この場合、軸受20,10は、自動調芯構造の球状メタルから構成されているので、回転軸6ひいてはロータ7の軸芯合わせの精度を良好とすることができる。また、このとき、回転軸6は、抜止め部材26の開口部を押し広げながら挿入され、ロータ7の組付け状態では、抜止め部材26が回転軸6の径小部6aに嵌合した状態となり、もって一旦組付けてしまえば、抜止め部材26による回転軸6の抜止めが図られるようになっている。
【0031】
さて、本実施例に係るステータ4の構成について、以下詳述する。図1は、ステータ4の外観を示し、図2,図4,図5等は、ステータ4のモールド層を形成する前の様子を示している。尚、これら図1,図2,図5等は、図3におけるステータ4を、後側(右側)を上向きにした(軸方向を上下方向とした)状態で示しており、以下、便宜上、図1,図2,図5に示す上下方向をステータ4の上下方向として説明する。
【0032】
このステータ4は、前記ステータコア17、絶縁体30、スター結線される三相の巻線31、前記コネクタ部18を一体的に有する端子台32、熱可塑性樹脂からなるモールド層33等から構成される。このうちステータコア17は、鋼板を軸方向に積層して構成され、図6等に示すように、円筒状のヨーク部17cの外周に、この場合9本のティース17dを有して構成されている。前記ヨーク部17cの内周部が前記中心孔17aとされている。また、各ティース17dの先端部には、円周方向に拡がる磁極部17eを有している。
【0033】
前記絶縁体30は、この場合PBT(ポリブタジエンテレフタレート)をベース材料とし、少量(例えば15%)のガラス成分を含んでなる熱可塑性樹脂の成型品から構成されている。この絶縁体30は、前記ステータコア17の各スロットの内面に沿って薄肉状に覆うような形状に設けられていると共に、図2,図4,図5,図7に示すように、内周側に、ステータコア17のヨーク部17cの上下両面から軸方向に立上がる円筒状部30a,30bを一体に有している。
【0034】
さらに、この絶縁体30は、外周側に、各ティース17d(磁極部17b)の上下に立上がる外周壁部30cを一体に有して構成されている。また、本実施例では、図4,図7に示すように、前記各外周壁部30cの外周側の面には、縦方向に延びる凸部30dが一体に形成されている。この凸部30dは、図7(a)に示すように、ステータコア17(磁極部17e)の外面よりも外周方向に、ほぼ寸法Pw だけ突出するように設けられている。
【0035】
そして、この絶縁体30の上面側の円筒状部30aには、図2に示すように、三相の巻線31の通電側の各端部が接続される3本のピン34が、比較的接近した状態で、上方に突出するように取付けられていると共に、そこからやや離れた位置に、各巻線31のコモン側の端部が接続されるピン35がやはり上方に突出するように取付けられている。
【0036】
一方、下面側の円筒状部30bは、図4に示すように、ステータコア17の端面においてやや径小となるように設けられ、これにより段差部30eが形成されている。尚、絶縁体30の上部側のピン34の近傍に位置する外周壁部30cの一部には、端子台32を固定するための爪部30f(図3,図5参照)が設けられいる。また、詳しく図示はしないが、この絶縁体30は、上下方向(軸方向)に2分割された状態で供され、それらをステータコア17に上下方向から嵌め込むようにして装着されるようになっている。
【0037】
前記巻線31は、ステータコア17の各ティース17dに対して、絶縁体30の外面に巻装されて設けられる。このとき、各相の巻線31の端部は、ピン34,35に接続されるようになっている。そして、図4に示すように、巻線31の渡り線31aは、ステータコア17の下面側(ピン34,35とは反対側)において段差部30e部分を通されるようになっている。
【0038】
前記端子台32は、前記3本のピン34に電気的に接続される基端部側の主部から、外周方向(図5で右方)に突出すると共に、上方に膨らんで高さを確保するメス形のコネクタ部18とを一体に有してなり、図3,図5等に示すように、この場合PBTをベース材料とし、比較的多量(例えば30%)のガラス成分を含んだ熱可塑性樹脂から成るベース32aに、3本の導体36をインサート成形して構成されている。これら導体36は、メッキ鋼板を切断して構成され、基端部側(主部側)では、ある程度の幅を有する板状をなしていると共に、前記ピン34が挿通される孔36a(図5参照)を有している。ベース32aは、この孔36a部分にて導体36を露出させるように設けられている。
【0039】
これら導体36はコネクタ部18に向けて延び、その先端部が、コネクタ部18のハウジング内に突出してコネクタピン36bとされるのであるが、基端部から先端部のコネクタピン36bまで、2個の折曲部にていわゆる稲妻形に折曲げられている。このとき、図10に示すように、2個の折曲部にて折曲げられる際に、併せてひねりが加えられ、基端部と先端部との間で、90度ねじられるようになっている。これにより、導体36は、そのメッキ面が、基端部にて上下方向を向き、先端部(コネクタピン36b)部分で、側方を向く(切断面が上下を向く)ように構成されている。尚、図10では、便宜上、切断面をハッチングを付して示している。
【0040】
このように構成された端子台32は、その主部が、ステータコア17の上部側の絶縁体30に嵌込み取付けされ、このとき、前記3本のピン34が、夫々導体36の孔36aを貫通するようになっている。そして、この部分でピン34と導体36とが半田付けされることにより、電気的な接続がなされるようになっている。
【0041】
そして、前記モールド層33は、上記した巻線31を巻装し端子台32を取付けたステータコア17を、成形型37(図11に一部のみ図示)内に収容し、PBTをベース材料とした溶融樹脂を注入することに基づいて成形される。このモールド層33は、図1,図3に示すように、ステータコア17のうち、中心孔17a及び上下両端面のうち中心孔17a周囲部分を除く全体を、ほぼ円柱状にモールドするように形成されている。従って、モールド層33は、前記ステータコア17の外周面、巻線31、絶縁体30、各ピン34,35、端子台32のうちコネクタ部18を除く主部を一体的に覆うように設けられている。
【0042】
このとき、図8に示すように、モールド層33はステータコア17(ティース17dの磁極部17e)の外周部を薄肉状に覆うようになり、この薄肉部の厚み寸法Mw は、ティース17d(磁極部17e)の幅寸法Tw の3〜9%とされている。具体的には、ティース17d(磁極部17e)の幅寸法Tw が8.89mmに対し、薄肉部の厚み寸法Mw が、0.35mmとされている。尚、前記絶縁体30の凸部30dの突出寸法Pw は、寸法Mw と同等あるいは僅かに小さく構成されている。
【0043】
また、図1,図3に示すように、このモールド層33には、ステータコア17の上面側において、前記ケーシング2の凹溝部2bに対応したリング状の凸部33aが一体に形成されていると共に、外周の3か所に位置して前記係止爪2cが係止される被係止部33b(1個のみ図示)が一体に形成されている。一方、モールド層33は、ステータコア17の下面側において、軸方向に円筒状に延び下面側にて開口する延出部33cが一体に形成されている。
【0044】
このとき、この延長部33の外径寸法は、モールド層33のうちステータコア17の外周部を覆う部分の外形寸法よりもごく僅かに小さく構成され、図1に示すように、この延長部33cの外周面(段差となる部分)にパーティングラインPが現れるようになっている。また、図3に示すように、この延長部33の内周部には、前記前部軸受組立5のブラケット19の外周部がほぼ密に嵌合するようになっている。
【0045】
このように構成されたステータ4は、上述のように、ケーシング2を挟み付けるようにして後部軸受組立3と結合され、このとき、図3に示すように、モールド層33のリング状の凸部33aがケーシング2の凹溝部2bに嵌合し、位置決め及び水の侵入が防止されるようになっている。これと共に、被係止部33bが、ケーシング2の係止爪2cに係止されるようになっている。これにて、ステータコア17の内周部と後部軸受組立3のブラケット9とが固定されることと併せて、ケーシング2、後部軸受組立3、ステータ4の三者が、強固に固定されると共に、軸心合わせが容易且つ正確になされるようになっている。
【0046】
一方、ステータ4の延長部33cの内周部に、前部軸受組立5が嵌合することによって、ステータコア17の内周部と前部軸受組立5のブラケット19とが固定されることと併せて、前部軸受組立5も、強固に固定されると共に、軸心合わせが容易且つ正確になされるようになっている。そして、このとき、ステータコア17の外周面(モールド層33を除く)と、ロータマグネット28との間に形成されるギャップ寸法は、0.5〜1mmとされるようになっている。
【0047】
ところで、前記モールド層33は、PBTをベース材料とし、強度向上のための少量のガラス成分を含むと共に、ゴム系のエラストマーを添加した熱可塑性樹脂から構成されている。ゴム系のエラストマーを添加することによって、溶融材料の流動性をより向上することができ、これにて、ステータコア17の外周部を十分薄くモールドすることが可能となるのである。
【0048】
また、上述のように、モールド層33と、絶縁体30及び端子台32とは、ゴム系エラストマーの添加の有無や、含有されるガラス成分の量が異なるだけで、同一種類のベース材料(PBT)から構成されることになる。これにて、モールド成形時に、モールド層33を形成する樹脂と絶縁体30及び端子台32の表面とが熱溶着しやすくなり、モールド層33と絶縁体30及び端子台32との接着性に優れるものとなると共に、それらの線膨脹係数も同等となるので、モールド層33、絶縁体30、端子台32の三者が強固に一体化されるようになる。
【0049】
そして、前記成形型37は、モールド層33の外形に対応したキャビティを有しており、このとき図11に示すように、キャビティのうちステータコア17の外周部に対応する部分には、ステータコア17の外周に現れる各スロットオープン部(隣合う磁極部17e同士間の隙間)に対応して凹部37aが形成されている。この凹部37aは、樹脂硬化時のいわゆるひけを考慮して設けられている。また、キャビティ内に樹脂を注入するゲート37bは、ステータコア17の上面側の、スロットオープン部の隣合うティース17dの中間部分に位置されている。図1には、モールド層33のゲート部33dが示されている。さらに、図示はしないが、上述のように、成形型37は、パーティングラインPが、モールド層33の延長部33cの段差部分に位置されるように設けられている。
【0050】
モールド層33の成形にあたっては、巻線31を巻装し端子台32を取付けたステータコア17が、位置決め状態で成形型37内に収容される。このとき、前記絶縁体30の外周壁部30cの外面に設けられた凸部30dは、ステータコア17の外周に突出しているので、凸部30dが成形型37にほぼ当接するようになる。そして、この状態からゲート37bを通して溶融樹脂が注入されると共に、成形型37のキャビティ内が真空引きされる。
【0051】
これにより、成形型37内に樹脂が注入されてステータコア17等が樹脂によりモールドされるのであるが、溶融樹脂の流動性が十分に高いものとなっているので、ステータコア17の外周部の薄い隙間部分にも良好に樹脂が注入されるようになる。また、このとき、ゲート37bの位置を上記のようにしたことにより、巻線31のコイル辺同士間を通して、下面側の端面部分へ樹脂が回りやすくなると共に、樹脂の注入圧力が直接的に巻線31に作用することはなく、巻線31にダメージを与えることも未然に防止できる。さらには、巻線31の渡り線31aがゲート37bとは反対側の絶縁体30の段差部30eに位置しているので、渡り線31aにダメージが作用することも防止できるのである。
【0052】
そして、上述のように、絶縁体30の凸部30dが成形型37の内面にほぼ当接しているので、外周壁部30cが樹脂注入圧力により外側へ倒れ変形することも未然に防止される。その後、樹脂が冷却硬化してモールド層33となる際の収縮によって、モールド層33の表面にいわゆるひけが生ずるが、そのひけが成形型37に形成された凹部37aによりいわば補正されるようになり、ステータコア17の外周部のモールド層33を均等に構成することができ、耐ヒートショック性を良好とすることができる。しかも、パーティングラインPを延長部33cの外周面に来るように設定したので、耐ヒートショック性などに対する悪影響を与えることを防止することができるのである。
【0053】
さて、以上のように構成されたモータ1は、例えば冷蔵庫の庫内(冷凍室,冷蔵室)への冷気供給用のファン(あるいは機械室のコンプレッサ冷却用のファン)として用いられる。この場合、通常時には例えば−10℃の冷気に晒され、また、除霜運転時には例えば30℃程度の高温に晒されるといった、多湿環境、結露,氷結環境で使用されることになる。
【0054】
上記構成のステータ4においては、ステータコア17の中心孔17aを除くほぼ全体、巻線31、ピン34,35を有する絶縁体30、半田付け部分を含む端子台29の基端部の全体が、熱可塑性樹脂からなるモールド層33により一体的にモールドされているので、多湿環境で使用される場合であっても、十分な防錆効果を得ることができる。特に、ステータコア17の外周部をもモールド層33により覆う構成としたので、別途に防錆剤を塗布することを不要としながらも十分な防錆効果を得ることができるものである。
【0055】
この場合、ステータコア17の外周部のモールド層33を十分に薄いものとすることができ、十分な耐熱性や耐ヒートショック性を得ることができることも確認されている。そして、モールド層33により覆うことにより、ステータ4としての取扱い性が良好となって組付性がより向上する。さらには、モールド層33により、巻線31の保護や、絶縁性の向上、機械的強度の向上を図ることができることは勿論である。
【0056】
ところで、モータ1の効率を考えると、ロータコア17とロータマグネット28との間のギャップを小さく、つまりロータコア17の外周部のモールド層33の厚みをできるだけ薄くすることが望ましく、またモールド層33の材質に熱可塑性樹脂を採用したことによって、実際にモールド層33を十分薄く形成することが可能となったのであるが、ロータコア17の外周部のモールド層33の厚み寸法Mw をあまりに小さくし過ぎると、耐ヒートショック性の低下を招くことになる。
【0057】
そこで、本発明者の研究によれば、モータ効率及び耐ヒートショック性の双方を満足するには、モールド層33のステータコア17の外周部における厚み寸法Mw を、ステータコア17のティース17dの磁極部17eの幅寸法Tw の3〜9%とすれば良いことが確認できたのである。図9は、本発明者による、モールド層33のステータコア17の外周部における厚み寸法に対する、耐ヒートショック性(曲線A)及びモータ効率(曲線B)の関係を調べた試験結果を示している。
【0058】
この場合、図9の横軸は、ティース17dの磁極部17eの幅寸法Tw に対するモールド層33の厚み寸法Mw の比率(Mw /Tw )を%で示しており、また、耐ヒートショック性の加速度試験では、−30度で1時間保持、80度で1時間保持のサイクルを連続的に繰返した際の、割れが発生するまでの回数を示している。この図9からも理解できるように、モールド層33のステータコア17の外周部における厚み寸法Mw を、ステータコア17のティース17dの磁極部17eの幅寸法Tw の3〜9%とすれば、高いモータ効率(40%以上)が得られると共に、耐ヒートショック性の試験でも約200回以上耐え得るものとなり、モータ効率及び耐ヒートショック性の双方を満足するものとなるのである。
【0059】
尚、このモータ1は、前記コネクタ部18にオス側のコネクタが接続されてインバータ駆動回路に接続されるようになっている。ここで、前記端子台32にインサートされているメッキ鋼板からなる導体36の先端部がコネクタ部18のコネクタピン36bとなるのであるが、このコネクタピン36bは、板面が90度ねじられていて、オス側コネクタとの接触面が切断面でなくメッキ面とされているので、コネクタピン36bの切断面が錆びることによる通電不良等の悪影響を未然に防止することができるものである。
【0060】
このように本実施例によれば、ステータ巻線を樹脂モールドする場合には熱硬化性樹脂を用いる、あるいはステータコアの外周部までモールドすることは行わないといった従来の常識に反して、ステータ4を、熱可塑性樹脂からなるモールド層33によってステータコア17の外周部をも一体的にモールドするように構成した。これにより、多湿環境、結露,氷結環境で使用する場合でも十分な防錆効果が得られ、従来必要であった防錆剤の塗布を不要とすることができて製造工程の簡単化を図ることができ、しかも、モールド層33の厚み寸法を適切なものとして、耐ヒートショック性に優れながらも、モータ1の十分に高い効率を確保することができる等の優れた効果を得ることができるものである。
【0061】
図12は、本発明の他の実施例(請求項10に対応)を示している。この実施例では、上記実施例における絶縁体30の外周壁部30cに凸部30dを形成したことに代えて、絶縁体41の外周壁部41aの高さ寸法aを厚み寸法bの3倍以下とした、言換えれば厚み寸法を比較的大きいものとしたものである。この場合、具体的には、高さ寸法aが3mm、厚み寸法bを1.5mmとしている。かかる構成によっても、外周壁部41aがある程度の厚みを有していることにより、樹脂注入圧力によって変形するといったことを未然に防止することができる。
【0062】
また、図示は省略するが、成形型37の樹脂注入用のゲート37bを、スロットオープン部の隣合うティース17dの中間部分に対応した位置に設けることに代えて、ゲートの位置を端子台32の主部の上面部に対応した位置としても良く(請求項6に対応)、これによっても、樹脂注入圧力は直接的には端子台32に作用することになり、巻線30にダメージを与えることを効果的に防止することができる。
【0063】
その他、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えばモールド層33を構成する熱可塑性樹脂材料としては、PPS(ポリフェニレンサルファイト)等の各種材料を用いることが可能であり、また、ステータの細部構成としても種々の変更が可能であり、さらには、モータの用途としても冷蔵庫用のファンモータに限らず様々なものが考えられるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明にて明らかなように、本発明のアウタロータ形モータのステータによれば、巻線及びステータコアの外周部並びに端子台の基端部を、熱可塑性樹脂からなるモールド層によって一体的にモールドするように構成したので、十分な防錆効果を得、且つモータの良好な特性を確保しながらも、製造工程の簡単化を図ることができるという優れた実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ステータの斜視図
【図2】ステータにモールド層が形成される前の状態を示す斜視図
【図3】モータの縦断面図
【図4】モールド層が形成される前のステータの下方からの斜視図
【図5】モールド層が形成される前のステータの縦断面図
【図6】モールド層が形成される前のステータの横断平面図
【図7】絶縁体の上部部分の縦断側面図(a)及び正面図(b)を並べて示す図
【図8】ティースの先端部の横断平面図
【図9】ステータコア外周部のモールド層の厚みとヒートショック性及びモータ効率との関係を示す図
【図10】端子台の導体の先端側部分の平面図(a)及び側面図(b)を並べて示す図
【図11】ステータコアを成形型に収容した様子を部分的に示す横断平面図
【図12】本発明の他の実施例を示す図7相当図
【符号の説明】
図面中、1はアウタロータ形モータ、2はケーシング、3は後部軸受組立、4はステータ、5は前部軸受組立、6は回転軸、7はロータ、17はステータコア、17aは中心孔、17dはティース、17eは磁極部、18はコネクタ部、30,41は絶縁体、30c,41aは外周壁部、30dは凸部、30eは段差部、31は巻線、31aは渡り線、32は端子台、33はモールド層、33cは延長部、34はピン、36は導体、37は成形型、37aは凹部、37bはゲート、Pはパーティングラインを示す。
Claims (12)
- ステータコアと、このステータコアに絶縁体を介して巻装された巻線と、前記絶縁体に設けられ前記巻線の端部が接続されるピンと、基端側が前記ピンに電気的に接続され先端側に外部接続用のコネクタ部を有する端子台と、前記巻線及びステータコアの外周部並びに端子台の基端部を一体的にモールドする熱可塑性樹脂からなるモールド層とを具備してなるアウタロータ形モータのステータ。
- 絶縁体及び端子台は、モールド層と同一種類のベース材料からなる熱可塑性樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1記載のアウタロータ形モータのステータ。
- モールド層を構成する熱可塑性樹脂は、ベース材料にゴム系のエラストマーを添加してなることを特徴とする請求項1又は2記載のアウタロータ形モータのステータ。
- モールド層のゲートの位置を、ステータコアのスロットオープン部の隣合うティースの中間部分に配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアウタロータ形モータのステータ。
- 巻線の渡り線は、ステータコアのゲートの位置とは反対側の端面であって、絶縁体にステータコアの端面において径小となるように形成された段差部に位置されることを特徴とする請求項4記載のアウタロータ形モータのステータ。
- モールド層のゲートの位置を、端子台の上面部に配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアウタロータ形モータのステータ。
- モールド層のステータコアの外周部における厚み寸法は、該ステータコアのティースの磁極部の幅寸法の3〜9%とされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のアウタロータ形モータのステータ。
- モールド層のうちステータコアの外周部は、スロットオープン部のひけが成形型で補正されることにより、均一面とされていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のアウタロータ形モータのステータ。
- モールド層の外周面部は、スタータコアの端面からやや径小となって軸方向に延長されていると共に、その延長部の外周面にパーティングラインが位置されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のアウタロータ形モータのステータ。
- 絶縁体は、巻線のコイルエンドの外周側に立上がる外周壁部を一体に有し、その外周壁部の高さ寸法が厚み寸法の3倍以下とされていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のアウタロータ形モータのステータ。
- 絶縁体は、巻線のコイルエンドの外周側に立上がる外周壁部を一体に有し、その外周壁部の外周面に凸部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のアウタロータ形モータのステータ。
- 端子台は、2個の折曲部を有する金属板からなる導体をインサート成形して構成されると共に、前記導体は、2個の折曲部において板面が90度ねじられることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のアウタロータ形モータのステータ。
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