JP2011182610A - 電動機の製造方法および電動機の製造装置 - Google Patents

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敦司 星野
Yoshito Iwasaki
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Abstract

【課題】製造時間が増加することなく、樹脂材を充填することができる電動機の製造方法および電動機の製造装置を提供する。
【解決手段】モータ部12の製造方法は、モータ部12の前駆体41を成型空間48内に配置する配置工程と、成型空間48に樹脂流体を注入する注入工程と、樹脂流体を硬化する硬化工程と、を含む。また注入工程では、スロット23に軸方向に対向するゲート54を介して電機子17の回転軸方向他端部側(整流子19が配置されていない端部側)から一端部側(整流子19が配置されている端部側)に向けて、複数のスロット23の少なくともいずれか1つのスロット23内に樹脂流体が注入される。
【選択図】図6

Description

本発明は、たとえばポンプの駆動源に用いられる電動機の製造方法および電動機の製造装置に関する。
従来技術として、モータ部の電機子の回転によってポンプ部が駆動されて燃料を昇圧する燃料ポンプが知られている(たとえば特許文献1参照)。このような燃料ポンプに用いられる電機子は、ロータコアと、ロータコアに巻回されているコイルとを有している。燃料ポンプにおいては、モータ部の回転抵抗を低下するため、ならびにコイルおよびコイルの巻線と端子等との電気的接続部の腐食を防止するために、電機子および整流子を樹脂成形部で覆っている。特許文献1に記載の技術では、成形型内に電機子および整流子を設置し、成形型内に樹脂材を充填している。
特開2007−336702号公報
前述の特許文献1に記載の技術では、樹脂材を充填するためのゲートは整流子とは反対側の端部に設けられている。このようなゲートの下流端部の位置は特定されていないので、ゲートの下流端部がロータコアの一端面部に密接すると樹脂流路が狭くなる。これによって樹脂材が円滑に型内を流れずに、樹脂材の未充填の部位が発生するおそれがある。
また樹脂材を充填するためのゲートを半径方向外方側に設ける構成を採用すると、樹脂材を充填後にゲートの下流側端部に対向する位置に樹脂材が残存して、半径方向外方に凸となる凸部が発生する。このような凸部があると、電機子が回転する場合、電機子の周囲に燃料などの流体があると凸部が回転抵抗となるという問題がある。またモータ部を燃料ポンプに用いる場合には、電機子の外周面と永久磁石の内周面との隙間を確保する必要があるので、凸部を除去するための外径切削設備が必要である。したがって製造工程が増え、製造時間が増加および製造コストが増加するという問題がある。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、製造時間が増加することなく、樹脂材を充填することができる電動機の製造方法および電動機の製造装置を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、回転軸周りに回転し、複数のスロットを有するコアおよび前記スロットに収容されたコイルを有する電機子と、電機子の回転軸方向に延びるようにコアに設けられるシャフトと、電機子の回転軸方向一端部に設けられ、コイルに供給される電流を整流する整流子と、樹脂から成り、前記電機子の回転軸方向他端部を覆い、前記スロット内に充填されて形成される樹脂成形部と、を含む電動機を製造する電動機の製造方法であって、電機子にシャフトおよび整流子を組み付けた電動機の前駆体を、型を組み合わせることによって形成される成型空間内に配置する配置工程と、成型空間に樹脂成形部が硬化する前の樹脂流体を注入する注入工程と、樹脂流体を硬化する硬化工程と、を含み、型には、樹脂流体を成型空間内に注入するためのゲートが形成されており、成型空間側に位置するゲートの端部が、複数のスロットのうち少なくともいずれか1つのスロットに回転軸方向に対向し、注入工程では、ゲートを介して対向するスロット内に樹脂流体を注入することを特徴とする電動機の製造方法である。
請求項1に記載の発明に従えば、注入工程では、ゲートを介して、ゲートの端部に対向するスロット内に樹脂流体が注入される。ゲートは、型に形成され、成型空間側に位置するゲートの端部が、複数のスロットのうち少なくともいずれか1つのスロットに回転軸方向に対向する。したがって樹脂流体がゲートを介して成型空間に注入されると、ゲートの端部が注入された樹脂流体がスロット内を通路として流れる。したがって成型空間内に樹脂流体が注入されるときに、電機子の他の部分が樹脂流体の流れを妨げることがないので、樹脂流体の流れやすさを向上することができる。これによって成型空間内を樹脂流体で過不足なく充填することができる。したがって樹脂流体の未充填の部分の発生を抑制することができる。
またゲートの端部がスロットに回転軸方向に対向するので、硬化工程後に樹脂流体を注入することによって生じる凸部は、スロットの回転軸方向外方に発生する。したがって、凸部が半径方向外方に発生するよりも、電機子の回転抵抗が少なくなる。したがって凸部を除去する工程が不要であるので、製造時間が増加することを防ぐことができる。
また請求項2に記載の発明では、ゲートは、型に複数形成されており、複数のゲートの端部は、全てのスロットに回転軸方向に対向し、注入工程では、全てのスロット内に樹脂流体を注入することを特徴とする。
請求項2に記載の発明に従えば、注入工程では、全てのスロット内に樹脂流体を注入するので、一部のスロットに樹脂流体を注入する場合に比べて、樹脂流体を充填するための時間を短くすることができる。これによって製造時間を短くすることができるので、生産性を向上することができる。また全てのスロットの樹脂流体を注入するので、たとえば1つのスロットに樹脂流体を注入する場合に比べて、樹脂流体の注入によって前駆体に作用する圧力の偏りを防ぐことができる。これによって樹脂流体の圧力によって成型空間内で前駆体の位置がずれたり、傾いたりすることを抑制することができる。
さらに請求項3に記載の発明では、ゲートの端部に囲まれた注入領域は、回転軸方向に見て、スロット内の領域であって、巻回されたコイルが配置されている領域とは異なる領域内に位置することを特徴とする。
請求項3に記載の発明に従えば、注入工程では、ゲートの端部に囲まれた注入領域は、回転軸方向に見て、スロット内の領域であって、巻回されたコイルが配置されている領域とは異なる領域内であるので、コイルが樹脂流体の流れの抵抗になることを防ぐことができる。これによって、より樹脂流体の流れ性を向上することができる。
さらに請求項4に記載の発明では、スロットは、コアの半径方向外方の面部に、半径方向内方に凹となり、回転軸方向に延び、コアの周方向に間隔をあけて複数形成され、コイルが配置されている領域は、スロット内の半径方向内方側に位置し、注入領域は、スロット内の半径方向外方側に位置することを特徴とする。
請求項4に記載の発明に従えば、コイルが配置されている領域はスロット内の半径方向内方側に位置し、注入領域はスロット内の半径方向外方側に位置するので、樹脂流体を注入するときの圧力によって、スロット内に設けられているコイルがスロット内で変位しても、注入された樹脂流体の圧力によって半径方向内方側に押圧される。したがって樹脂流体の注入によって、コイルがスロットから半径方向外方に飛び出るという不具合の発生を抑制することができる。
さらに請求項5に記載の発明では、回転軸周りに回転し、複数のスロットを有するコアおよび前記スロットに収容されたコイルを有する電機子と、電機子の回転軸方向に沿って延びるようにコアに設けられるシャフトと、電機子の回転軸方向一端部に設けられ、コイルに供給される電流を整流する整流子と、樹脂から成り、前記電機子の回転軸方向他端部を覆い、前記スロット内に充填されて形成される樹脂成形部と、を含む電動機を製造する電動機の製造装置であって、組み合わせることによって内方に成型空間を形成する型であって、電機子にシャフトおよび整流子を組み付けた電動機の前駆体に、樹脂成形部を設けるための成型空間を形成する型を含み、型には、樹脂成形部が硬化する前の樹脂流体を成型空間内に注入するためのゲートが形成されており、成型空間側に位置するゲートの端部が、複数のスロットのうち少なくともいずれか1つのスロットに回転軸方向に対向し、対向するスロット内に樹脂流体をゲートを介して注入することを特徴とする電動機の製造装置である。
請求項5に記載の発明に従えば、型には、成型空間内に樹脂流体を注入するためのゲートが形成されている。このようなゲートの端部が、複数のスロットのうち少なくともいずれか1つのスロットに回転軸方向に対向し、対向するスロット内に樹脂流体をゲートを介して注入する。これによって樹脂流体がゲートの端部を介して成型空間に注入されると、スロット内を通路として流れる。したがって成型空間内に樹脂流体が注入されるときに、電機子の他の部分が樹脂流体の流れを妨げることがないので、樹脂流体の流れ性を向上することができる。これによって成型空間内を樹脂流体で過不足なく充填することができる。したがって樹脂流体の未充填の部分の発生を抑制することができる。
またゲートの端部がスロットに回転軸方向に対向するので、硬化工程後に樹脂流体を注入することによって生じる凸部は、スロットの回転軸方向外方に発生する。したがって、凸部が半径方向外方に発生するよりも、電機子の回転抵抗が少なくなる。したがって凸部を除去する工程が不要であるので、製造時間が増加することを防ぐことができる。
第1実施形態の燃料ポンプ10を示す断面図である。 回転子42を示す正面図である。 積層コア21にシャフト18を組付けた状態を示す正面図である。 モータ部12の前駆体41を示す斜視図である。 積層コア21を構成する磁性板22を示す正面図である。 モータ部12の製造装置40を示す断面図である。 モータ部12の製造方法を示すフローチャートである。 前駆体41の投入時の各型の配置状態を示す断面図である。 型締め時の各型の配置状態を示す断面図である。 スロット23を拡大して示す平面図である。 第2実施形態のモータ部12Aの回転子42Aを示す正面図である。 積層コア21Aにシャフト18を組付けた状態を示す正面図である。 射出時の製造装置40の状態を示す断面図である。 前駆体41Aの投入時の各型の配置状態を示す断面図である。 型締め時の各型の配置状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図10を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態の燃料ポンプ10を示す断面図である。燃料ポンプ10は、たとえば二輪または四輪車両等の図示しない燃料タンク内に収容されるインタンク式のタービンポンプである。燃料ポンプ10は、ポンプ部11と、ポンプ部11を駆動するモータ部12とを備えている。ポンプ部11は、ポンプカバー13、ポンプケース14およびインペラ15を有しているタービンポンプである。モータ部12は、インペラ15を回転駆動する電動機である。モータ部12は、永久磁石16、電機子17、シャフト18、整流子19および樹脂成形部20を含んで構成される。
先ず、モータ部12に関して説明する。図2は、永久磁石16を除いたモータ部12の状態を示す正面図である。図3は、電機子17を構成する積層コア21にシャフト18を組付けた状態を示す正面図である。図4は、永久磁石16および樹脂成形部20を除いたモータ部12の状態を示す斜視図である。図5は、積層コア21を構成する磁性板22を示す正面図である。
永久磁石16は、図1に示すように、筒状であって、周方向に交互に異なる磁極を形成する。永久磁石16は、たとえばフェライト磁石から成る。永久磁石16は、複数の円弧状の磁石部材を周方向に配列することによって、全体として筒状となる。円弧状の磁石部材は、ハウジングの内周壁に周方向に2個取り付けられている。これによって永久磁石16は、電機子17と向き合う内周側に、周方向に交互に極の異なる磁極を形成している。
電機子17は、円柱状であって、永久磁石16の内周側に回転可能に配置され、複数のスロット23を有する積層コア21およびスロット23に巻回されたコイル24を有する。積層コア21は、複数の磁性板22を含んで構成される。積層コア21は、図3に示すように、複数の磁性板22を回転軸方向(図1の上下方向)に積層して形成される。
複数枚の磁性板22のうち、積層コア21の回転軸方向端部に配置される2枚の端部磁性板25は、外周側に永久磁石16の磁極面に対面するように回転軸方向に延びる鍔部26が形成されている。また各磁性板22は、図5に示すように、半径方向内方に凹となる複数のスロット用凹部27が形成されてなる。各スロット用凹部27が一致するように各磁性板22が重ねられることによって、積層コア21には回転軸方向に延びる複数のスロット23が形成される。また各磁性板22には、各磁性板22を回転軸方向に貫くシャフト用貫通孔28が形成されている。シャフト用貫通孔28には、シャフト18が圧入される。隣接する磁性板22の間には、電気的な導通を抑制する絶縁層(図示せず)が設けられている。
コイル24は、図1に二点鎖線で示す電機子17の回転軸方向の両端部のスペース29を用いて巻回されている(図4参照)。このようなスペース29は、シャフト18に設けられるコイルプレート30と端部磁性板25の回転軸方向外方の端面とによって規定される。コイルプレート30は、すり鉢状に形成される。コイルプレート30は、電機子17の可回転軸方向両端部におけるコイル24の配置状態を規定するために設けられる。本実施形態の電機子17ではスロット23にコイル24を分布巻きにて巻回している。
シャフト18は、電機子17の回転軸であって、磁性板22のシャフト用貫通孔28に圧入される。シャフト18の回転軸方向両端部は、2つのベアリング31によってそれぞれ軸受されている。各ベアリング31は、ポンプケース14およびベアリングホルダ32にそれぞれ支持されている。
整流子19は、円盤状に形成されており、電機子17に対しインペラ15とは反対側のシャフト18の軸方向一端部に組み付けられている。整流子19は、回転方向に設置された複数のセグメント33を有している。セグメント33は、たとえばカーボンから成る。回転方向に隣接しているセグメント33同士は、空隙および絶縁樹脂材により電気的に絶縁されている。整流子19の各セグメント33は、整流子端子34と電気的に接続している。整流子端子34にはコイル24の巻線が巻き付けられている。整流子端子34とコイル24とは、整流子19の外周側方においてヒュージングにより電気的に接続している。電機子17の回転にともない、電機子17に対して軸方向反対側の各セグメント33の端面がブラシ(図示せず)と順次接触することにより、コイル24に供給される駆動電流が整流される。
樹脂成形部20は絶縁樹脂から成り、ブラシとの接触面を除き、整流子端子34とコイル24の巻線との電気的接続部であるヒュージング部を覆うように、電機子17および整流子19に充填されている。コイル24および電気的接続部が樹脂成形部20で覆われることによって、電機子17の回転抵抗が低下するとともに、コイル24および電気的接続部の腐食を防止することができる。
次に、ポンプ部11に関して説明する。ポンプ部11は、電機子17に対し軸方向他端部に設置されており、シャフト18に回転部材としてのインペラ15が組み付けられている。ポンプカバー13およびポンプケース14は、インペラ15を回転自在に収容する。ポンプカバー13には、ポンプ通路35に燃料を吸入するための吸入口36が形成されている。ポンプ通路35は、ポンプカバー13およびポンプケース14とインペラ15の外周縁との間にC字状に形成されている。インペラ15は、円盤状に形成され、外周縁部には回転方向に複数の羽根溝(図示せず)が形成されている。インペラ15が電機子17の回転によりシャフト18とともに回転すると、回転方向前方の羽根溝から回転方向後方の羽根溝に向けて燃料が流出および流入を多数繰り返すことにより、燃料は旋回流となってポンプ通路35で昇圧される。
インペラ15の回転により昇圧された燃料は、ポンプケース14に設けられた吐出口(図示せず)からモータ部12側に圧送される。モータ部12側に圧送された燃料は、永久磁石16と電機子17との間を通り、吐出口37からエンジン側に供給される。吐出口37には逆止弁38が収容されており、この逆止弁38が吐出口37から吐出された燃料の逆流を防止している。
次に、モータ部12の製造装置40およびモータ部12の製造方法に関して説明する。図6は、モータ部12の製造装置40を示す断面図である。図6に示すモータ部12の製造装置(以下、単に「製造装置」ということがある)40は、モータ部12の樹脂成形部20を製造するための装置である。製造装置40に供給されるモータ部12の前駆体(以下、単に「前駆体」ということがある)41は、図4に示す構造体であって、積層コア21にシャフト18が圧入され、シャフト18の一方の軸方向端部に整流子19が組み付けられ、整流子端子34に巻線を巻き付けながら各スロット23にコイル24を巻回されている構造を有する。製造装置40は、このような前駆体41に樹脂成形部20を形成することによって、図2に示すモータ部12の回転子42を製造する。
製造装置40は、複数の型43〜47を有し、本実施の形態では5つの型43〜47を有する。製造装置40は、複数の型43〜47を組み合わせることによって複数の型43〜47の内方に成型空間48を形成する。製造装置40は、形成した成型空間48に樹脂成形部20が硬化する前の樹脂流体を注入し、樹脂流体を硬化させることによって、モータ部12の樹脂成形部20を成形する。
製造装置40は、複数の型43〜47として、上型43、下型44、右型45、左型46およびプレート型47を有する。また製造装置40は、上型43に係合する係合部材49、および各型を駆動する駆動機構(図示せず)を有する。下型44は、予め定める固定部分に固定される。上型43、右型45、左型46およびプレート型47は、駆動機構によって、下型44に対して変位可能に構成される。
下型44には、下方に凹となり、整流子19が収容され、整流子19の端面(図6の下方側の端面)が底面に当接する下型用凹部50が形成される。また下型用凹部50の底面には、回転軸方向に貫通し、シャフト18の端部が挿入される下型用貫通孔51が形成される。また下型用凹部50の内周面部には、内方に凹となり、上下方向に延びる端子凹部(図示せず)が複数、形成されており、本実施の形態では8個形成される。この端子凹部は、樹脂流体を注入するときに、整流子端子34が嵌合する部分であり、前駆体41の周方向の位置決めに用いられる。
右型45および左型46は、駆動機構によって駆動されると、左右方向にスライド変位する。右型45および左型46は、型開状態では、左右方向外方に位置し、型締め状態では、左右方向内方にスライド変位して、下端部が下型44の上端部に当接し、内周面部が積層コア21の外周面部に当接する。したがって右型45および左型46の内周面部は、断面C字状の円弧状に形成される。また右型45および左型46の内周面部の下方側には、内方に凸なり、周方向に延びる抑制受け部52が形成される。抑制受け部52は、樹脂流体を注入するときに、積層コア21の鍔部26に接触する部分であり、前駆体41の位置決めに用いられる。
上型43は、駆動機構によって駆動されると、上下方向にスライド変位する。上型43は、型開状態では、上方に位置し、型締め状態では、下方にスライド変位して、下端部が右型45および左型46の上端部に当接する。上型43には、回転軸方向に貫通し、プレート型47挿入される上型用貫通孔53が形成される。また上型43には、樹脂流体を注入するためのゲート54が形成される。ゲート54は、上下方向に貫通し、ゲート54の内周面部は下方に向かうにつれて縮径するような円錐状に形成される。ゲート54の下方の端部である注入口55は、スロット23に対向するように設けられる。したがってゲート54の成型空間48側の端部が、スロット23に軸方向に対向する。本実施の形態では、スロット23の数が8個であるので、ゲート54も8個形成される。またゲート54の上方の端部は、ランナ(図示せず)に連なる。したがってランナを流れた樹脂流体が、ゲート54を流れる。複数のゲート54の上方の端部は、たとえば1つのランナに連結される。このような構成の場合には、1つのランナを流れた樹脂流体が、8つのゲート54に分岐して、ゲート54内を流れる。
プレート型47は、上下方向に貫通するプレート型用貫通孔56を有する円筒状であって、外周面部が上型43の上型用貫通孔53の内周面部に当接するように設けられる。プレート型用貫通孔56には、シャフト18の上方側の端部が挿入される。プレート型47は、上型43に対して摺動変位可能に設けられる。またプレート型47は、下方側へスプリング57などの付勢手段によって付勢されている。
係合部材49は、下型44の下型用貫通孔51に下方から挿入され、上型43の下方への変位に応じて、下方へ変位する。したがって係合部材49は、上型43の下方への変位に連動する。
次に、製造装置40による樹脂成形部20の製造方法に関して説明する。図7は、モータ部12の製造方法を示すフローチャートである。本フローが開始されると、ステップs1に移る。ステップs1は、組付工程であって、積層コア21にシャフト18を圧入するとともに(図3参照)、シャフト18の一方の軸方向端部に整流子19を組み付け、整流子端子34に巻線を巻き付けながら各スロット23にコイル24を巻回し、前駆体41を形成する(図4参照)。整流子端子34とコイル24の巻線とはヒュージングにより電気的に接続される。図4に示すモータ部12の前駆体41が構成されると、ステップs2に移る。
ステップs2は、配置工程であって、モータ部12の前駆体41を、複数の型43〜47を組み合わせることによって形成される成型空間48内に配置する。
配置工程について、図6、図8および図9を用いてさらに説明する。図8は、配置工程のおける前駆体41の投入時の各型の配置状態を示す断面図である。図9は、配置工程における型締め時の各型の配置状態を示す断面図である。
図8に示すように、整流子19側のシャフト18の端部を、下型44の下型用貫通孔51に挿入し、係合部材49の係合部分58に接触させる。前駆体41の投入段階では、係合部分58は下型44の下型用貫通孔51内の上方側に位置する。これによって、整流子19の端面は下型用凹部50の底面とは間隔w1だけ離間している。また右型45および左型46の抑制受け部52と、鍔部26の下方側端部とも間隔w2だけ離間している。これによって前駆体41の投入時に、整流子19が下型44に接触して損傷することを防ぐことができる。したがって投入段階における基準面L1は、シャフト18の下方側端部となる。
次に、図9に示すように型締めのため、上型43を下方に変位させて、右型45および左型46に当接させる。これによって上型43の下方への変位に連動して、係合部分58が下型44の下型用貫通孔51内で下方に変位する。すると、前駆体41は下方に変位し、整流子19の端面と下型用凹部50の底面とが当接する。これによって整流子19側のシャフト18の端部と、係合部材49の係合部分58とは、間隔w3だけ離間する。
またプレート型47の下端部は、コイルプレート30に当接する。コイルプレート30は、巻回されるコイル24に起因してシャフト18に対して変位しやすいので、プレート型47を下方に向かって付勢することによって、変位しやすいコイルプレート30に当接させる。これによってコイルプレート30を所定の位置に位置決めすることができる。
また右型45および左型46の抑制受け部52と、鍔部26の下方側端部とは、型締め状態ではわずかに離間(図示せず)している。したがって型締め段階における基準面L2は、整流子19の端面となる。また周方向の位置に関しては、整流子19の端子が端子凹部にそれぞれ配置されることによって、周方向に位置決めされる。この前駆体41の位置が製造基準となる。このように前駆体41を成型空間48内に配置すると、ステップs3に移る。
ステップs3は、注入工程であって、成型空間48に樹脂成形部20が硬化する前の樹脂流体を注入する。樹脂流体は、たとえば射出装置(図示せず)によって、各ゲート54を介して、成型空間48内に注入される。樹脂流体は、たとえば溶融樹脂である。ゲート54から射出された樹脂流体は、スロット23内を流れ整流子19側に流れる。樹脂流体が注入されると、その射出圧によってシャフト18および積層コア21が下方に変位しようとするが、前述の抑制受け部52と鍔部26の下方側端部とが当接することによって、その変位が抑制される。これによって製造基準L3である整流子19の端面に射出圧による応力が作用することが抑制され、製造基準から前駆体41の位置がずれることを抑制することができる。樹脂流体が充填されると、ステップs4に移る。
ステップs4は、硬化工程であって、注入された樹脂流体を硬化し、ステップs5に移る。硬化する方法としては、たとえば予め定める期間にわたって型締め状態を保持する方法、および成形空間付近を冷却する方法などがある。
ステップs5は、離型工程であって、複数の型43〜47を型開きして、ステップs4にて硬化した回転子42を取り出し、本フローを終了する。型開きする場合は、上型43、右型45および左型46を駆動機構によってそれぞれ型開方向に変位させる。係合部材49は、スプリング57などの付勢手段によって、係合部分58がシャフト18の端部を上方へ押圧する。これによって、整流子19の端面と下型用凹部50の端面とが離間し、型開き後の回転子42の取り出しが容易となる。
次に、ゲート54の注入口55の位置に関して、図10を用いて説明する。図10は、コイル24が巻回された状態にある積層コア21の1つのスロット23を拡大して示す平面図である。図10では、理解が容易となるように、注入領域59を破線を用いて示す。
前述のように上型43には、成型空間48内に樹脂流体を注入するためのゲート54が形成されている。ゲート54は、電機子17の回転軸方向他端部側から一端部側に向けて、複数のスロット23の少なくともいずれか1つのスロット23内に樹脂流体を注入する注入口55を有する。本実施の形態では、全てのスロット23内に樹脂流体を注入する。したがって型締め状態において、ゲート54から出た樹脂流体は、スロット23内に注がれる。注入口55は、ゲート54の成型空間48側の端部である。
スロット23において注入口55を介して樹脂流体が注入される注入領域59は、図10で示すように、スロット23内の領域であって、巻回されたコイル24が配置されている領域とは異なる領域内である。注入領域59は、注入口55を構成する壁面、すなわちゲート54の端部の内周面を軸方向に見たときに、注入口55の壁面によって囲まれた領域である。スロット23内の領域とは、スロット23の内周面部と、図10に示す仮想線で囲まれた領域である。図10に示す仮想線は、積層コア21の外周面部を延長した線である。さらにコイル24が配置されている領域は、スロット23内の半径方向内方側に位置し、注入領域59は、スロット23内の半径方向外方側に位置する。コイル24は、分布巻によってスロット23に巻回されているので、たとえば周方向に連続する4つのスロット23のうち、両端のスロット23をペアにしてコイル24を巻回する。換言すると、1つのスロット23と、このスロット23から周方向に3番目に位置するスロット23とをペアとしてコイル24を巻回する。これによってコイル24のスロット23内において、図10に示すように、半径方向内方側に位置する。したがって本実施の形態では、スロット23内の領域からコイル24の領域を差し引いた領域は、スロット23内の半径方向外方側が多くなる。コイル24のスロット23内の領域は、スロット23への巻き方、巻数および巻くときのテンションに起因して変化する。また注入領域59は、樹脂流体の射出圧および注入口55の形状によって変化する。コイル24のスロット23内の巻回状態は、コイル24を巻回した後の状態を観察することによって容易に把握することができるので、この巻回状態に基づいて注入領域59がコイル24の領域と重ならないように、注入口55の形状および射出圧が選択される。
以上説明したように本実施の形態のモータ部12の製造方法は、モータ部12の前駆体41を成型空間48内に配置する配置工程と、成型空間48に樹脂流体を注入する注入工程と、樹脂流体を硬化する硬化工程と、を含む。これによって電機子17にシャフト18および整流子19を組み付けた電動機の前駆体41に、電機子17を覆うように樹脂成形部20を設けることができる。注入工程では、電機子17の回転軸方向他端部側(整流子19が配置されていない端部側)から一端部側(整流子19が配置されている端部側)に向けて、複数のスロット23の少なくともいずれか1つのスロット23内に樹脂流体が注入される。これによって樹脂流体が成型空間48に注入されると、スロット23内を通路として流れる。したがって成型空間48内に樹脂流体が注入されるときに、電機子17の他の部分が樹脂流体の流れを妨げることがないので、樹脂流体の流れ性を向上することができる。これによって成型空間48内を樹脂流体で過不足なく充填することができる。したがって樹脂流体の未充填の部分の発生を抑制することができる。
また電機子17の回転方向他端部側から樹脂流体を注入するので、硬化工程後に樹脂流体を注入することによって生じる凸部は、電機子17の回転軸方向他端部側に発生する。したがって、凸部が半径方向外方に発生するよりも、電機子17の回転抵抗が少なくなる。したがって凸部を除去する工程が不要であるので、製造時間が増加することを防ぐことができる。また、モータ部12が本実施の形態のように永久磁石16と電機子17との間を燃料が通過するような燃料ポンプ10に設けられた場合には、凸部が流体の通過に対する抵抗とはならないので、このような環境に本実施の形態のモータ部12の製造方法によって製造したモータ部12を好適に用いることができる。
また本実施の形態では、注入工程では、全てのスロット23内に樹脂流体を注入するので、一部のスロット23に樹脂流体を注入する場合に比べて、注入するための時間を短くすることができる。これによって製造時間を短くすることができるので、生産性を向上することができる。また全てのスロット23の樹脂流体を注入するので、たとえば1つのスロット23に樹脂流体を注入する場合に比べて、樹脂流体の注入によって前駆体41に作用する圧力の偏りを防ぐことができる。これによって前駆体41が圧力によって成型空間48内で位置がずれたり、傾いたりすることを抑制することができる。
さらに本実施の形態では、注入工程では、樹脂流体が注入される注入領域59は、スロット23内の領域であって、巻回されたコイル24が配置されている領域とは異なる領域内であるので、コイル24が樹脂流体の流れの抵抗になることを防ぐことができる。これによって、より樹脂流体の流れ性を向上することができる。
また本実施の形態では、コイル24が配置されている領域はスロット23内の半径方向内方側に位置し、注入領域59はスロット23内の半径方向外方側に位置するので、樹脂流体を注入するときの圧力によって、スロット23内に設けられているコイル24がスロット23内で変位しても、注入され樹脂流体の圧力によって半径方向内方側に押圧される。したがって樹脂流体の注入によって、コイル24がスロット23から半径方向外方に飛び出るという不具合の発生を抑制することができる。
さらに本実施の形態では、モータ部12の製造装置40は、モータ部12の前駆体41に樹脂成形部20を設けるための成型空間48を形成する複数の型43〜47を含む。これによって成型空間48に樹脂流体を注入することによって、電機子17にシャフト18および整流子19を組み付けた電動機の前駆体41に、電機子17を覆うように樹脂成形部20を設けることができる。複数の型43〜47には、成型空間48内に樹脂流体を注入するためのゲート54が形成されている。このようなゲート54は、電機子17の回転軸方向他端部側から一端部側に向けて、複数のスロット23の少なくともいずれか1つのスロット23内に樹脂流体を注入する注入口55を有する。これによって樹脂流体が注入口55を介して成型空間48に注入されると、スロット23内を通路として流れる。したがって成型空間48内に樹脂流体が注入されるときに、電機子17の他の部分が樹脂流体の流れを妨げることがないので、樹脂流体の流れ性を向上することができる。これによって成型空間48内を樹脂流体で過不足なく充填することができる。したがって樹脂流体の未充填の部分の発生を抑制することができる。
また電機子17の回転方向他端部側から樹脂流体を注入するので、硬化工程後に樹脂流体を注入することによって生じる凸部は、電機子17の回転軸方向他端部側に発生する。したがって、凸部が半径方向外方に発生するよりも、電機子17の回転抵抗が少なくなる。したがって凸部を除去する工程が不要であるので、製造時間が増加することを防ぐことができる。
またモータ部12の効率向上手段として、巻線高占積化に対応するには、コイルエンド端側の数点のゲートでは、樹脂流体の流路が狭くなることから、未充填および巻線露出などの成型不具合が発生するおそれがあるが、本実施の形態では前述ように、ゲート54の位置を規定するので、成型不具合の発生を抑制することができる。さらに製造品質の安定化および設備投資抑制を図ることができる。
さらに本実施の形態では、端部磁性板25には永久磁石16の磁極面に対面する鍔部26が形成されているので、永久磁石16の磁極面に対面する積層コア21の面積が広くなる。これによって積層コア21の軸長を長くすることなく積層コア21の磁束量を多くすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図11〜図15を用いて説明する。図11は、第2実施形態のモータ部12Aの回転子42Aを示す正面図である。図12は、積層コア21Aにシャフト18を組付けた状態を示す正面図である。本実施の形態では、図11および図12に示すように、積層コア21Aの構成が異なり、具体的には端部磁性板25Aが鍔部26を有せず、他の磁性板22と構成が等しい点に特徴を有する。また本実施の形態の製造装置40は、係合部材49の下方側への変位を規制するスペーサ60が設けられる。
本実施の形態では、積層コア21Aが鍔部26を有しないので、モータ部12の製造方法のおける配置工程が第1実施形態とは異なる。図13は、配置工程における射出段階の製造装置40の状態を示す断面図である。図14は、配置工程のおける前駆体41Aの投入時の各型の配置状態を示す断面図である。図15は、配置工程における型締め時の各型の配置状態を示す断面図である。
図14に示すように、整流子19側のシャフト18の端部を、下型44の下型用貫通孔51に挿入し、係合部材49の係合部分58に接触させる。前駆体41Aの投入段階では、係合部分58は下型用貫通孔51内の上方側に位置する。これによって、整流子19の端面は下型用凹部50の底面とは間隔w1だけ離間している。したがって投入段階における基準面L1は、シャフト18の下方側端部となる。
次に、図15に示すように型締めのため、上型43を下方に変位させて、右型45および左型46に当接させる。これによって上型43の下方への変位に連動して、係合部分58が下型44の下型用貫通孔51内で下方に変位する。すると、前駆体41Aは下方に変位し、整流子19の端面と下型用凹部50の底面とが当接する。またプレート型47の下端部は、コイルプレート30に当接する。またシャフト18の下端部と係合部分58とは、型締め状態ではわずかに離間(図示せず)するように、スペーサ60によって調整される。したがって型締め段階における基準面L2は、整流子19の端面となる。
このような配置工程の後、成型空間48に樹脂成形部20が硬化する前の樹脂流体を注入すると、その射出圧によってシャフト18および積層コア21Aが下方に変位しようとするが、前述のシャフト18の下端部と係合部分58とが当接することによって、その変位が抑制される。これによって製造基準L3である整流子19の端面に射出圧による応力が作用することが抑制され、製造基準から前駆体41Aの位置がずれることを抑制することができる。
また本実施の形態では、鍔部26を有しないモータ部12Aであるが、このようなモータ部12Aであっても、製造装置40に対してスペーサ60を設けるだけで、対応することができる。これによって製造装置40の構成を大幅に変更することなく、鍔部26を有するモータ部12および鍔部26を有しないモータ部12Aを製造することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の第1実施形態では、全てのスロット23に樹脂流体を注入しているが、このような構成に限るものではなく、注入するスロット23を適宜選択してもよい。たとえば、射出圧によって前駆体41Aの位置がずれないように、8つのスロット23のうち、等間隔の4つのスロット23に樹脂流体を注入してもよい。また、最後にコイル24が巻回されたスロット23に樹脂流体を注入してもよい。最後にコイル24が巻回されたスロット23では、コイル24がそのテンションによって半径方向外方側に寄ることが多いが、このようなスロット23に樹脂流体をコイル24のさらに半径方向外方側から注入することによって、コイル24が半径方向外方に変位して、露出することを抑制することができる。
また前述の第1実施形態では、コイル24がスロット23内で半径方向外方側に位置する場合には、コイル24の半径方向内方側を注入領域59として設定してもよい。このような場合であっても、射出圧を制御することによって、樹脂流体の注入によるコイル24の露出を防ぐことができ、かつ、樹脂流体のスロット23内における流動性を確保することができる。
10…燃料ポンプ
11…ポンプ部
12…モータ部(電動機)
17…電機子
18…シャフト
19…整流子
20…樹脂成形部
21…積層コア(コア)
22…磁性板
23…スロット
24…コイル
40…モータ部の製造装置(電動機の製造装置)
43…上型(複数の型)
44…下型(複数の型)
45…右型(複数の型)
46…左型(複数の型)
47…プレート型(複数の型)
48…成型空間
54…ゲート(ゲート)
55…注入口
59…注入領域

Claims (5)

  1. 回転軸周りに回転し、複数のスロットを有するコアおよび前記スロットに収容されたコイルを有する電機子と、
    前記電機子の回転軸方向に延びるように前記コアに設けられるシャフトと、
    前記電機子の前記回転軸方向一端部に設けられ、前記コイルに供給される電流を整流する整流子と、
    樹脂から成り、前記電機子の回転軸方向他端部を覆い、前記スロット内に充填されて形成される樹脂成形部と、を含む電動機を製造する電動機の製造方法であって、
    前記電機子に前記シャフトおよび前記整流子を組み付けた前記電動機の前駆体を、型を組み合わせることによって形成される成型空間内に配置する配置工程と、
    前記成型空間に前記樹脂成形部が硬化する前の樹脂流体を注入する注入工程と、
    前記樹脂流体を硬化する硬化工程と、を含み、
    前記型には、前記樹脂流体を前記成型空間内に注入するためのゲートが形成されており、
    前記成型空間側に位置する前記ゲートの端部が、前記複数のスロットのうち少なくともいずれか1つの前記スロットに前記回転軸方向に対向し、
    前記注入工程では、前記ゲートを介して前記対向する前記スロット内に前記樹脂流体を注入することを特徴とする電動機の製造方法。
  2. 前記ゲートは、前記型に複数形成されており、
    前記複数のゲートの端部は、全ての前記スロットに前記回転軸方向に対向し、
    前記注入工程では、全ての前記スロット内に前記樹脂流体を注入することを特徴とする請求項1に記載の電動機の製造方法。
  3. 前記ゲートの端部に囲まれた注入領域は、前記回転軸方向に見て、前記スロット内の領域であって、前記巻回された前記コイルが配置されている領域とは異なる領域内に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の電動機の製造方法。
  4. 前記スロットは、前記コアの半径方向外方の面部に、前記半径方向内方に凹となり、前記回転軸方向に延び、前記コアの回転方向に間隔をあけて複数形成され、
    前記コイルが配置されている前記領域は、前記スロット内の半径方向内方側に位置し、
    前記注入領域は、前記スロット内の半径方向外方側に位置する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電動機の製造方法。
  5. 回転軸周りに回転し、複数のスロットを有するコアおよび前記スロットに収容されたコイルを有する電機子と、
    前記電機子の回転軸方向に沿って延びるように前記コアに設けられるシャフトと、
    前記電機子の回転軸方向一端部に設けられ、前記コイルに供給される電流を整流する整流子と、
    樹脂から成り、前記電機子の回転軸方向他端部を覆い、前記スロット内に充填されて形成される樹脂成形部と、を含む電動機を製造する電動機の製造装置であって、
    組み合わせることによって内方に成型空間を形成する型であって、前記電機子に前記シャフトおよび前記整流子を組み付けた前記電動機の前駆体に、前記樹脂成形部を設けるための前記成型空間を形成する型を含み、
    前記型には、前記樹脂成形部が硬化する前の樹脂流体を前記成型空間内に注入するためのゲートが形成されており、
    前記成型空間側に位置する前記ゲートの端部が、前記複数のスロットのうち少なくともいずれか1つの前記スロットに前記回転軸方向に対向し、前記対向するスロット内に前記樹脂流体を前記ゲートを介して注入することを特徴とする電動機の製造装置。
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