JPH0777437A - 磁気センサー - Google Patents

磁気センサー

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JPH0777437A
JPH0777437A JP24733193A JP24733193A JPH0777437A JP H0777437 A JPH0777437 A JP H0777437A JP 24733193 A JP24733193 A JP 24733193A JP 24733193 A JP24733193 A JP 24733193A JP H0777437 A JPH0777437 A JP H0777437A
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JP
Japan
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magnetic sensor
magnetism
terminal
coil
magnetism collecting
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JP24733193A
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Takayuki Narita
隆行 成田
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Nidec Sankyo Corp
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気センサー部品点数を多くすることなく、
集磁部の高さを容易に変更させ、各種の高さに配設され
る磁気発生素子に対応させる。 【構成】 集磁部11aを形成した集磁コア11と、こ
の集磁コアに巻回したコイル13と、このコイルの端末
を接続した端子14とを有し、集磁コア11及びコイル
13等の各部品を封止する樹脂からなる封止材15によ
って集磁部分30を構成してなり、集磁コア11の集磁
部11aを移動体の表面に配設した磁気発生素子27に
近接対向させ、この磁気発生素子27からの磁界を検出
する磁気センサーであって、集磁部分30を上端側に配
設すると共に、下端側に封止材によって嵩上げ部を一体
に延設し、上記端子を長尺に形成すると共に先端を状嵩
上げ部を介して嵩上げ部31の底面と略同一面に配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体等の移動体の表
面に配設した磁気発生素子の磁界を検出して位置信号や
インデックス信号等を発生させる磁気センサーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダの回転ヘ
ッド駆動装置においては、実開昭61−38880号公
報に示すように、シリンダー内に配設した一対の回転ヘ
ッドを回転駆動するブラシレスモータのロータの外周表
面に、永久磁石からなる磁気発生素子を配設し、この磁
気発生素子をホール素子或いは検出コイルからなる磁気
センサーによって検出することにより上記一対の回転ヘ
ッドに対する記録信号或いは再生信号を適宜のタイミン
グによって切り替えるための位置信号を得るようにして
いる。
【0003】また、3.5インチ型のフロッピーディス
ク装置においては,特開昭61−82374号公報に示
されるように、ディスクを回転駆動するモータのロータ
の外周表面に固着した永久磁石を上記の例と同様の磁気
センサーによって検出することにより、インデックス信
号を得るようにしている。
【0004】図13及び図14は、上記回転ヘッド駆動
装置またはフロッピーディスク装置における信号発生装
置を示し、回転ヘッドもしくはフロッピーディスクを回
転駆動するモータのロータ1の外周には、インデックス
用の永久磁石からなる磁気発生素子2が突出して固着配
置されている。この磁気発生素子2に近接対向するよう
に検出コイル型の磁気センサー3が上記モータの基板5
に固定され、上記磁気センサー3から導出された端子3
aは、基板5の印刷配線パターンに半田付接続されてい
る。そして、ロータ1の回転により1回転毎に磁気発生
素子2と磁気センサー3とが近接対向し、磁気センサー
3に磁界が加えられて端子3aから所定の信号が検出さ
れる。
【0005】図12は、一般に実用に供されている検出
コイル型の磁気センサー3を示している。この磁気セン
サー3は、鉄等の軟磁性材によって形成された略ロ字状
の集磁コア6と、この集磁コア6の後方に合成樹脂から
なるボビン7を介して巻回したコイル8と、上記ボビン
7に設けられた端子3aと、これら各部品を収納する非
磁性金属或いは合成樹脂製のケース9とによって構成さ
れている。上記集磁コア6の磁気発生素子2に対向する
前面には、ギャップを設けて左右に縦方向の平行な面を
有する集磁部6aが形成されている。この集磁部6aを
上記ケース9の前面から露出させて集磁コア6及びコイ
ル8等をケース9内に収納すると共に、端子3aの先端
が導出されている。そして、この磁気センサー3はモー
タの基板5に位置決めして固定し、端子3aと回路パタ
ーンとを半田付け接続している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の検出コイル
型の磁気センサーにあっては、構成各部品をケースに収
納するため、ケースに所定の肉厚が必要なことから必然
的に大型となる。このため、図 に示す軽薄短小型のモ
ータ等に配設した場合には、磁気発生素子の高さ方向中
心と集磁コアの集磁部の中心にズレGが生ずることか
ら、出力電圧が小さくなる問題がある。一方、モータの
種別によっては、逆に磁気発生素子が高い位置に配設さ
れるため、同様にしてズレGが生じて出力電圧が小さく
なる問題がある。かかる問題点を解決すべく、上記磁気
センサーを図示しないホルダー等に取り付けて高さを調
整する手段も考えられるが、このような手段では部品点
数が多くなってコストが増大するうえに、取り付け精度
も悪化すると共に、振動等によって位置が変動する問題
があった。
【0007】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、磁気センサー部品点数を多くする
ことなく、集磁部の高さを容易に変更させ、各種の高さ
に配設される磁気発生素子に対応させることのできる磁
気センサーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、集磁部を形成
した集磁コアと、この集磁コアに巻回したコイルと、こ
のコイルの端末を接続した端子とを有し、上記集磁コア
及びコイル等の各部品を封止する樹脂からなる封止材に
よって集磁部分を構成してなり、上記集磁コアの集磁部
を移動体の表面に配設した磁気発生素子に近接対向さ
せ、この磁気発生素子からの磁界を検出する磁気センサ
ーであって、上記集磁を上端側に配設すると共に、下端
側に上記封止材によって嵩上げ部を一体に延設し、上記
端子を長尺に形成すると共に先端を状嵩上げ部を介して
上記嵩上げ部の底面と略同一面に配設したことを特徴と
している。
【0009】
【作用】嵩上げ部の高さは封止材を成形する金型の変更
のみにより任意に変更でき、所望の集磁部高さを有する
磁気センサーが容易に得られる。このとき、上端側の集
磁部分の高さ寸法を必要最小寸法に設定し、集磁部分を
嵩上げ部の高さに関係なく共通の構成にすると、部品点
数が増加することはない。また、端子を嵩上げ部の底面
と略同一面に配設すると、回路基板のランドパターンに
端子の底面が密接するようになり、半田が溶解したとき
端子との間でぬれを生じるために剥離強度が一段と高め
られる。また、端子はフォーミングによって所定長に切
断及び曲げ加工すればよく、この端子にあっても部品点
数が増加することはない。
【0010】
【実施例】以下、本発明にかかる磁気センサーの実施例
について図面を参照しながら説明する。図1は集磁部分
を高くした背高タイプの磁気センサーを示している。こ
の磁気センサー10は、上端側に構成された集磁部分3
0と下端側に構成された嵩上げ部31によって構成され
ている。集磁部分30は、前方に集磁部11aを形成し
た集磁コア11と、この集磁コア11の後方に合成樹脂
によって形成されたボビン12を介して巻回したコイル
13と、ボビン12に一端をインサートまたは挿入され
て一体に設けられた一対の端子14とを有している。
【0011】さらに、集磁コア11及びコイル13等の
各部品は、好ましくは半田を溶解させるための温度より
も高い例えば220℃以上の荷重たわみ温度を有する熱
可塑性樹脂からなる封止材15により封止されている。
さらに、下端側は上記封止材15によって嵩上げ部31
が一体に形成され、これら封止材15自体によって磁気
センサー10の外形が構成されている。この嵩上げ部3
1の底面には左右一対の脚部16,16が封止材15に
よって一体形成されている。上記一対の端子14は集磁
部分30の下側から長尺に突出させ、嵩上げ部31の側
面を沿わせて底面から屈曲させている。そして、端子1
4の先端側端子部14bは図3及び図4に示すように、
底面と略同一面となるように配設されている。
【0012】上記集磁コア11は、例えば厚さが0.3
mm程度の電気亜鉛めっき鋼板(SECC)等の肉薄の鋼
板からなる磁性板によって形成されている。そして、こ
の鋼板をプレス加工によって打ち抜き及び折り曲げ加工
され、図2に示すようにロ字状の四角形に形成されてい
る。因みに、前方の寸法例としては、横幅を約4.5m
m、高さ約2mmとし、奥行約1.6mmとしている。さら
に、前方には左右から相寄る平行な面の間に0.3mm程
度のギャップ11bが設けられた集磁部11aが形成さ
れている。集磁部11aから後方に至る左右の側面には
テーパ部が形成され、このテーパ部を介して幅狭な後方
の辺が形成されている。この後方の辺には後述するボビ
ン12が挿入される。また、側面から後方に屈曲する左
右の角部には、内方から外方に向けてV型の溝11cが
形成され、この溝11cによって集磁部11aの左右へ
の開閉操作を自在にしている。
【0013】次にボビン12は、図1及び図6(B)に
示すように、左右に鍔部12aを形成すると共に、中央
に中空胴部12bを形成し、これらには上記集磁コア1
1の後方の辺を挿入するためのスリット12cを連通し
て形成している。さらに、このボビン12は端子14に
一体にモールド成形、または、端子14を挿入し、左右
の鍔部12a内には端子14の一端が埋設されている。
さらに、鍔部12aの後方にはコイル端子部14aが各
々突出され、封止材15の側面から半田付け接続用の端
子部14bを突出させている。この端子14は、例えば
厚さが0.15mm程度の導電性金属板によって形成さ
れ、本実施例においては黄銅板が使用されている。
【0014】上記ボビン12に用いられる樹脂として
は、例えば液晶性芳香属ポリエステル樹脂(Thermotrop
ic Liquid Crystalline Polyester)が使用される。この
樹脂は、ASTM,D648の試験方法による荷重たわ
み温度が、1.82MPaにおいて約330℃を有する耐熱
性の高い樹脂である。これは、後述する封止材15に使
用される熱可塑性樹脂の成形温度との関係で設定されて
いる。
【0015】さらに、このボビン12に巻回されるコイ
ル13は、例えば直径が0.03mmの耐熱マグネットワ
イヤ(耐熱性変性ポリウレタン銅線)が使用され、銅線
の表面には耐熱性変性ポリウレタン樹脂の絶縁皮膜が施
されている。そして、このコイル13はボビン12に数
100ターン〜数千ターンが巻回されている。尚、この
ワイヤの耐軟化温度(JIS C3003 12によ
る)は230〜290℃であり、一般にこの種の磁気セ
ンサー等に使用されるマグネットワイヤ(JISC32
02ポリウレタン銅線相当)の耐軟化温度190〜20
0℃よりは高い耐熱性を持たせている。これは、前述の
ボビン12と同様に次に説明する封止材15の成形時に
絶縁皮膜が剥離しない耐熱温度に設定されている。
【0016】封止材15は、熱可塑性樹脂からなり、射
出成形によって上記ボビン12、コイル13及び端子1
4を封止すると共に、この封止用熱可塑性樹脂自体によ
って一辺の幅を約4.5mmとした当該磁気センサー10
の外形を構成させている。本実施例においては、封止用
の熱可塑性樹脂としてPPS(ポリフェニレンサルファ
イド)が使用される。このPPSは、成形温度が約31
0℃であり、前述と同様の試験方法による荷重たわみ温
度が、1.82MPaにおいて260℃の耐熱性を有する樹
脂である。さらに、この封止用の熱可塑性樹脂は、溶融
粘度が温度310℃、剪断速度10000/sec におい
て、900〜1500Poise であり、低い粘度を有して
いる。
【0017】一般に磁気センサー10の端子14は図示
しない回路パターンと半田付け接続される。この半田付
け時には、リフロー或いはディップ方式が採用される
が、例えばリフロー方式で半田付けを行う際は、リフロ
ー炉内の温度を一般的に220℃〜250℃に設定さ
れ、クリーム半田を溶解して端子14とのぬれを生じさ
せるためには、約30秒間の加熱が必要である。従っ
て、封止材15用の熱可塑性樹脂にあっては、220℃
以上の環境下においても諸特性が変化しない耐熱性が必
要とされる。
【0018】また、封止材15に使用する熱可塑性樹脂
とボビン12に使用する樹脂については、ボビン12に
使用する樹脂の荷重たわみ温度に対し、封止材15の成
形温度をプラス60℃以下とすることが必要である。こ
れは、封止材15の成形温度がボビン12の荷重たわみ
温度に60℃を加えた温度よりも高い場合に、成形封止
時にボビン12が変形してしまうことを防止するためで
ある。本実施例の一例としては、ボビン12用樹脂の荷
重たわみ温度が約330℃であるのに対し、封止材15
用熱可塑性樹脂の成形温度が約310℃であり、従っ
て、封止材15用熱可塑性樹脂の成形温度は、ボビン1
2用樹脂の荷重たわみ温度330℃に60℃を加えた、
上限値である390℃よりも80℃低い温度に設定され
ている。
【0019】上記実施例にかかる磁気センサーは、次に
説明する製造工程によって、一貫自動工法によって製作
される。まず、端子14を構成するための前述した黄銅
からなるフープ材17からなり、このフープ材17から
コイル端子部14a及び半田接続用の端子部14bと共
にプレスによって打ち抜き加工と折り曲げ加工が施され
る。そして、フープ材17には小孔17aが同時に打ち
抜き形成される。
【0020】その後、フープ材17は端子部14bを接
続した状態のままで、ボビン12を成形する射出成形機
に順送される。射出成形機においては液晶性芳香属ポリ
エステル樹脂等からなる高耐熱性の樹脂により、前述の
ような左右の鍔部12a及び中央の中空胴部12bと、
これらに連通したスリット12cが形成される。さら
に、左右の鍔部12aには図6(A)に示すように、コ
イル端子部14a及び端子部14bを露出させて端子1
4がインサート成形される。このときの成形温度は40
0℃程度である。尚、ボビン12を単体で成形してお
き、その後、このボビン12を端子14に圧入もしくは
挿入するようにしてもよい。
【0021】ボビン12の成形が終了した後に、図6
(B)のように、前述した集磁コア11がボビン12の
スリット12cに装着され、端子14はフープ材17か
ら図6(A)に示す点線のように切断される。次に、巻
線機に設置して、集磁コア11はV型の溝11cの部分
から左右の集磁部11aを図6(C)のように先端がボ
ビン12のコイル巻回幅よりも広くなるように外方に拡
開する。そして、ボビン12の中央の中空胴部12bに
前述した直径が0.03mm程度の耐熱マグネットワイヤ
を所定ターン巻回してコイル13を形成する。そして、
コイル13の始端、及び終端は各々コイル端子部14a
にからげられて半田付け接続される。その後、V型の溝
11cの部分から拡開していた左右の集磁部11aを閉
じることにより図6(D)のような状態となってコイル
組18が製作される。
【0022】このようなコイル組18は、次に、例えば
黄銅等の厚さが0.2mm程度のフープ状金属板からなる
キャリア19に装着される。つまり、フープ状のキャリ
ア19には、所定間隔毎に略四角形の透孔19aが穿設
され、その一辺からは内方に向けてつなぎ部19bが一
体に延設されている。さらに、透孔19aの両側近傍に
は各々バーリング突起19cが形成されると共に、キャ
リア19の両側近傍には一定間隔毎にパイロット孔19
dが穿設されている。このように形成されたキャリア1
9のバーリング突起19cに対して上記コイル組18の
小孔17aを嵌合した後に、突起19cの先端をプレス
によって放射方向に拡開することによって図6(E)に
示すようにカシメ固着され、次の封止材15の射出成形
工程に移行される。
【0023】封止材15を射出成形する射出成形機は、
フープ状のキャリア19を順次送りながら加工を行う順
送ライン中に、図7及び図8に示す射出成形金型21が
配設されている。この射出成形金型21は、上記コイル
組18の一対の端子部14bによって形成される平面か
ら分割された上型21a及び下型21bからなり、キャ
リア19に穿設した透孔19a内への挿入が許容される
外形寸法に設定されている。そして、射出成形金型21
から端子部14bを導出すると共に、キャリア19のつ
なぎ部19bを導出した状態で内部に上記コイル組18
が設置される。そして、射出成形金型21の内部形状
は、当該磁気センサー10の外形が形成され、下型21
aには嵩上げ部31を形成して背高タイプの磁気センサ
ーが構成されるようにしている。
【0024】このとき、集磁コア11の集磁部11a
は、前面が上記射出成形金型21の内面に当接するよう
に設置されている。さらに、当該磁気センサー10の外
形寸法を、封止材が各部品を封止するに足りる肉厚とす
る意味から、集磁コア11の側面も射出成形金型21の
他の内面に当接させ、成形後に端子部14bが封止材1
5から露出するように設定されている。
【0025】また、上記射出成形金型21に設けられる
樹脂の注入ゲート22は、丁度集磁コア11の集磁部1
1aとコイル13との間に形成されている隙間23に対
応する位置に設定されている。これは、熱可塑性樹脂を
注入ゲート22から注入する際、注入圧力によって集磁
部11aは射出成形金型21の内面に押圧付勢されると
共に、コイル13が反対方向に押圧付勢されることによ
り、両者間の隙間22を確保して電気的な短絡を防止す
るためである。因みに、他の箇所に注入ゲート22を設
定した場合には、注入圧力によって集磁部11aもしく
はコイル13が変形し、両者が電気的に短絡する危険性
が高い。さらに、集磁コア11の集磁部11aが射出成
形金型21の内面に押圧付勢されるため、集磁部11a
の位置が安定して特性のバラツキが未然に防止される。
【0026】以上のように構成した射出成形金型21の
注入ゲート22から、前述した封止用のPPSからなる
熱可塑性樹脂を注入すると、2000Poise 以下の低い
溶融粘度のため、熱可塑性樹脂は上記金型21内に隈な
く進行し、数10秒程度の短時間に図6(F)に示すよ
うな封止成形が完了する。その後、フープ状のキャリア
19にカシメ固着された次のコイル組18が、同様に射
出成形金型21に設置され、前述のように順次で封止材
15によって封止すると共に、磁気センサーとしての外
形が形成される。
【0027】一方、短小タイプの磁気センサーを製造す
るには、図9に示す射出成形金型33が用いられる。こ
の金型33は、上端側の集磁部分30を成形する上型3
3aは前述した図7における上型21aと同じ構成であ
り、下型33aのみを異ならせている。即ち、端子部1
4bの底面を下型33bの内面に当接させるように構成
され、磁気センサー10の底面側も封止材により封止す
るに足りる肉厚とし、全体の高さ寸法を短小に設定して
いる。このとき、集磁部11aの中心の高さは最も薄型
に構成されたモータの磁気発生素子である永久磁石チッ
プ27の高さ方向の中心と一致させるように設定されて
いる。従って、上記永久磁石チップ27の高さが高い場
合には、封止材15と一体に前述の嵩上げ部31を形成
する必要がある。
【0028】以上のようにして成形が完了した後には、
フープ状のキャリア19が順送ライン中の次の端子フォ
ーミング機に送られ、図4及び図6(F)に示すよう
に、プレス加工によって端子14が長尺に打ち抜き成形
されると共に、折り曲げ加工等が施され、端子14を嵩
上げ部31の側面に沿わせながら底面と略同一面となる
ように屈曲フォーミングされる。この端子14の長さ
は、端子14が上記嵩上げ部31の側面から底面に至る
ように予め設定されている。尚、前述の短小タイプの磁
気センサーの場合には、端子14は短寸の状態で切断さ
れる。
【0029】一方、キャリア19のつなぎ部19bは封
止体15にインサートされているため、成形封止後の磁
気センサー10はキャリア19に連結されている。従っ
て、当該磁気センサーはフープ状のキャリア19に連結
した状態で巻回して搬送することが可能であり、自動マ
ウンターによって回路基板に実装する場合に、図8
(F)において矢示の箇所で切断される。また、場合に
よってはつなぎ部19bを予め切断し、自動マウンター
に投入してもよい。
【0030】以上のようにして製作された磁気センサー
10は、一例としてモータ24に組付けられる。図10
はビデオテープレコーダの回転ヘッド駆動用モータ、も
しくはフロッピーディスクドライブ装置のスピンドルモ
ータに使用した例を示し、磁気センサー10はモータ2
4のステータを構成する鉄板コアの回路基板25上に配
設される。上記モータ24の回転する移動体としてのロ
ータ26の外周表面には、永久磁石チップ27が配設さ
れている。このチップ27は磁気発生素子であり、回転
基準位置或いはインデックス位置を示すために設けられ
ている。磁気センサー10はそのチップ27に近接対向
させた状態で、上記基板25上に形成されたランドパタ
ーン25bに半田付け接続によって配設される。
【0031】このとき、基板25には図11に示すよう
に、所定位置に一対の位置決め孔25aが穿設され、磁
気センサー10の嵩上げ部31の前方底面に一体に形成
された左右一対の脚部16,16が嵌合することによっ
て上記チップ27との相対位置関係を決めている。
【0032】そして、両者の半田付け接続方法として、
一例として、周知のリフロー方式が採用される。つま
り、まず、ランド25bにクリーム半田が印刷等によっ
て塗布され、前述のように磁気センサー10の脚部1
6,16を基板25の位置決め孔25aに嵌合した状態
に自動マウンター等によって載置する。その後、220
℃〜250℃の温度に設定されたリフロー炉内に約30
秒間投入し、上記クリーム半田を溶解して半田28が端
子14とランド25bとを半田付け接続することにより
固に接続固定される。このとき、封止材15用の熱可塑
性樹脂は、220℃以上の耐熱性を有しているので、こ
のような環境下においても磁気センサーとしての諸特性
が変化することはない。
【0033】このようにして、磁気センサー10を基板
25に半田付け接続することによって、図11(A)
(B)に示すように、モータ24によってロータ25の
外周表面に配設された永久磁石チップ27の高さH1 ,
H2 が各々異なっても、嵩上げ部31の寸法を金型21
の交換によって適宜に設定することによって、各々の高
さ方向の中心をほぼ一致するように対向させることがで
きる。この結果、磁気センサー10から出力される出力
電圧を所定の規格値に入れることが可能となる。
【0034】尚、上述の実施例は最適の具体例を示すも
ので、集磁コア、ボビン及び封止材による磁気センサー
の形状、或いは嵩上げ部の形状等については、被検出体
に応じて種々変更してもよい。また、上記各部品及び封
止材の材質についても、本発明を逸脱しない範囲で種々
変更可能である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気センサーは、 嵩上げ部の高さを封止材を成形す
る金型の変更のみにより任意に変更でき、所望の集磁部
高さを有する磁気センサーを容易に得ることができる。
このとき、集磁部分を嵩上げ部の高さに関係なく共通の
構成にするならば、部品点数が増加することはない。ま
た、端子を嵩上げ部の底面と略同一面に配設しているの
で、回路基板のランドパターンに端子の底面を密接させ
ることができ、半田付けによる剥離強度を一段と高める
ことができる。また、端子をフォーミングによって所定
長に切断すればよく、追加部品が不要のため同様に部品
点数の増加を阻止することができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気センサーの実施例を示す斜
視図である。
【図2】同上集磁コアを示す斜視図である。
【図3】同上磁気センサーの底面を示す平面図である。
【図4】同上磁気センサーの端子のフォーミング状態を
示す側面図である。
【図5】同上磁気センサーの端子のフォーミング状態を
示す平面図である。
【図6】磁気センサーの製造工程を示す工程図である。
【図7】成形金型の一例を示す横断面図である。
【図8】図7に示す成形金型の平面断面図である。
【図9】他の成形金型の一例を示す横断面図である。
【図10】モータに実装した状態を示す平面図である。
【図11】モータの回転移動体と磁気センサーとの相対
関係を示す側面図である。
【図12】従来の磁気センサーを示す斜視図である。
【図13】従来の磁気センサーの使用状態をを示す平面
図である。
【図14】同磁気センサーの実装状態をを示す側面図で
ある。
【符号の説明】
10 磁気センサー 11 集磁コア 11a 集磁部 12 ボビン 13 コイル 14 端子 15 封止材 16 脚部 21 射出成形金型 24 モータ 25 基板 26 ロータ(移動体) 27 永久磁石チップ(磁気発生素子) 28 半田 30 集磁部分 31 嵩上げ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集磁部を形成した集磁コアと、この集磁
    コアに巻回したコイルと、このコイルの端末を接続した
    端子とを有し、上記集磁コア及びコイル等の各部品を封
    止する樹脂からなる封止材によって集磁部分を構成して
    なり、上記集磁コアの集磁部を移動体の表面に配設した
    磁気発生素子に近接対向させ、この磁気発生素子からの
    磁界を検出する磁気センサーであって、上記集磁を上端
    側に配設すると共に、下端側に上記封止材によって嵩上
    げ部を一体に延設し、上記端子を長尺に形成すると共に
    先端を状嵩上げ部を介して上記嵩上げ部の底面と略同一
    面に配設したことを特徴とする磁気センサー。
JP24733193A 1993-09-09 1993-09-09 磁気センサー Withdrawn JPH0777437A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122220A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Ntn Corp 磁気エンコーダおよび転がり軸受

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