JPH0776433A - 電子写真記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジスト部におけるジャム処理の操作性を向
上させる。 【構成】 それぞれ記録紙８を収納した本体カセット１
２と簡易カセット１３とを略同一水平面内に位置させて
装置本体１に着脱自在に取付け、さらに、所定のタイミ
ングで回転駆動される１個のレジストローラ１４と、こ
のレジストローラ１４の外周面に圧接されて本体カセッ
ト１２から給紙された記録紙８をレジストする本体カセ
ット側加圧ローラ１５と、レジストローラ１４の外周面
に圧接されて簡易カセット１３から給紙された記録紙８
をレジストする簡易カセット側加圧ローラ１６とを設け
る。レジストローラ１４を本体カセット１２又は簡易カ
セット１３に取付け、ジャム発生時にはレジストローラ
１４を取付けた本体カセット１２又は簡易カセット１３
を装置本体１から取外し、レジストローラ１４を本体カ
セット側加圧ローラ１５と簡易カセット側加圧ローラ１
６とから離反させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機やファクシミリ
及びプリンタ等の電子写真記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子写真記録装置においては、サ
イズの異なる記録紙を収納した２以上の給紙カセットを
備えていることが一般的であり、また、電子写真記録装
置の薄型化を図るために２個の給紙カセットを略同一水
平面内に取付けたものがある。

【０００３】ここで、２個の給紙カセットを略同一水平
面内に取付けた電子写真記録装置においては、各給紙カ
セットから転写部に至る搬送経路が別個に設けられ、各
搬送経路中にはそれぞれレジストローラが設けられてい
る。なお、各レジストローラにはそれぞれ加圧ローラが
圧接されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】レジストローラと加圧
ローラとが圧接したレジスト部でジャムが発生した場合
には、レジストローラと加圧ローラとを離反させてジャ
ム処理を行なうことになるが、近接した位置に２個のレ
ジストローラが設けられており、しかも、各レジストロ
ーラに圧接された加圧ローラをレジストローラから離反
させる機構も別個に設けられているため、構造が複雑に
なってコストアップしている。

【０００５】また、ジャムを生じた転写紙がいずれの給
紙カセットから給紙されたものであるかによってジャム
処理をする際の操作も異なり、ジャム処理の操作性が煩
雑である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
トナー像が形成される感光体を装置本体内に設け、それ
ぞれ記録紙を収納した本体カセットと簡易カセットとを
略同一水平面内に位置させて前記装置本体に着脱自在に
取付けた電子写真記録装置において、所定のタイミング
で回転駆動される１個のレジストローラと、このレジス
トローラの外周面に圧接されて前記本体カセットから給
紙された記録紙をレジストする本体カセット側加圧ロー
ラと、前記レジストローラの外周面に圧接されて前記簡
易カセットから給紙された記録紙をレジストする簡易カ
セット側加圧ローラとを設け、前記レジストローラを前
記本体カセットと前記簡易カセットとのいずれか一方に
取付けた。

【０００７】請求項２記載の発明は、トナー像が形成さ
れる感光体を装置本体内に設け、それぞれ記録紙を収納
した本体カセットと簡易カセットとを略同一水平面内に
位置させて前記装置本体に着脱自在に取付けた電子写真
記録装置において、所定のタイミングで回転駆動される
１個のレジストローラと、このレジストローラの外周面
に圧接されて前記本体カセットから給紙された記録紙を
レジストする本体カセット側加圧ローラと、前記レジス
トローラの外周面に圧接されて前記簡易カセットから給
紙された記録紙をレジストする簡易カセット側加圧ロー
ラとを設け、前記レジストローラを前記本体カセット側
加圧ローラと前記簡易カセット側加圧ローラとから離反
させる圧接解除手段を設けた。

【０００８】請求項３記載の発明は、請求項２記載の発
明において、装置本体の排紙側部分を覆う排紙カバーを
開放する操作に伴って、又は、本体カセットを前記装置
本体から取外す操作に伴って、又は、簡易カセットを前
記装置本体から取外す操作に伴ってレジストローラを本
体カセット側加圧ローラと簡易カセット側加圧ローラと
から離反させる圧接解除手段を設けた。

【０００９】

【作用】請求項１記載の発明では、本体カセットから給
紙された記録紙はレジストローラと本体カセット側加圧
ローラとが圧接したレジスト部を通過して搬送され、簡
易カセットから給紙された記録紙はレジストローラと簡
易カセット側加圧ローラとが圧接したレジスト部を通過
して搬送される。そして、これらのレジスト部において
ジャムが発生した場合には、レジストローラが取付けら
れている本体カセット又は簡易カセットを装置本体から
取外すことによりレジストローラを装置本体から取外
し、レジストローラを本体カセット側加圧ローラ及び簡
易カセット側加圧ローラから離反させることによりレジ
スト部におけるジャム処理を行なう。

【００１０】請求項２記載の発明では、本体カセットか
ら給紙された記録紙はレジストローラと本体カセット側
加圧ローラとが圧接したレジスト部を通過して搬送さ
れ、簡易カセットから給紙された記録紙はレジストロー
ラと簡易カセット側加圧ローラとが圧接したレジスト部
を通過して搬送される。そして、これらのレジスト部に
おいてジャムが発生した場合には、圧接解除手段を操作
してレジストローラを本体カセット側加圧ローラ及び簡
易カセット側加圧ローラから離反させることによりレジ
スト部におけるジャム処理を行なう。

【００１１】請求項３記載の発明では、排紙カバーを開
放する操作に伴って、又は、本体カセットを装置本体か
ら取外す操作に伴って、又は、簡易カセットを装置本体
から取外す操作に伴って圧接解除手段を作動させ、レジ
ストローラを本体カセット側加圧ローラ及び簡易カセッ
ト側加圧ローラから離反させることによりレジスト部に
おけるジャム処理を行なう。

【００１２】

【実施例】請求項１記載の発明の一実施例を図１に基づ
いて説明する。図面は電子写真記録装置の概略を示した
もので、この電子写真記録装置の装置本体１内には感光
体２が設けられ、この感光体２の周囲には、感光体２上
の残留トナーを除去するクリーニングユニット３、感光
体２の表面電位を下げる除電ランプ４、感光体２の表面
を一様に帯電させる帯電チャージャ５、光書込み装置
（図示せず）からの露光６によって感光体２上に書き込
まれた静電潜像を顕像化させてトナー像を形成する現像
ユニット７、トナー像を記録紙８に転写させる転写チャ
ージャ９等が設けられている。さらに、前記装置本体１
には開閉自在な排紙カバー１０が設けられており、この
排紙カバー１０には定着ユニット１１が取付けられてい
る。

【００１３】また、前記装置本体１内の下部には記録紙
８を収納した本体カセット１２が着脱自在に取付けられ
ており、さらに、前記装置本体１には記録紙８を収納し
た簡易カセット１３が前記本体カセット１２と略同一水
平面内に位置して着脱自在に取付けられている。

【００１４】つぎに、前記装置本体１内には、所定のタ
イミングで正転方向（時計回り方向）と逆転方向（反時
計回り方向）とへ回転駆動される１個のレジストローラ
１４と、レジストローラ１４の外周面に圧接されて前記
本体カセット１２から給紙された記録紙８をレジストす
る本体カセット側加圧ローラ１５と、レジストローラ１
４の外周面に圧接されて前記簡易カセット１３から給紙
された記録紙８をレジストする簡易カセット側加圧ロー
ラ１６とが設けられている。なお、前記レジストローラ
１４は前記本体カセット１２に取付けられ、前記本体カ
セット側加圧ローラ１５と簡易カセット側加圧ローラ１
６とは前記装置本体１に取付けられている。

【００１５】このような構成において、本体カセット１
２から給紙された記録紙８はレジストローラ１４と本体
カセット側加圧ローラ１５とが圧接されたレジスト部を
通過して搬送され、転写チャージャ９によりトナー像が
転写される。トナー像を転写された記録紙８は引き続き
搬送され、定着ユニット１１において定着された後に排
紙トレイ（図示せず）上へ排紙される。また、簡易カセ
ット１３から給紙された記録紙８はレジストローラ１４
と簡易カセット側加圧ローラ１６とが圧接されたレジス
ト部を通過して搬送され、転写チャージャ９によりトナ
ー像が転写され、トナー像を転写された記録紙８は定着
ユニット１１を経て排紙トレイ上へ排紙される。

【００１６】ここで、電子写真記録装置の薄型化のため
に２個の給紙カセットを略同一水平面内に設けた場合に
は、各給紙カセットから給紙される記録紙の搬送経路が
別個となるためにレジストローラも２個必要となる。し
かし本実施例においては、１個のレジストローラ１４を
本体カセット１２から給紙された記録紙８と簡易カセッ
ト１３から給紙された記録紙８とのレジスト用として兼
用しているために部品点数が少なくなり、コストダウン
が達成されている。

【００１７】つぎに、レジストローラ１４と本体カセッ
ト側加圧ローラ１５とが圧接されたレジスト部、又は、
レジストローラ１４と簡易カセット側加圧ローラ１６と
が圧接されたレジスト部において記録紙８がジャムを生
じた場合には、本体カセット１２を装置本体１から取外
す。すると、本体カセット１２に取付けられているレジ
ストローラ１４も装置本体１から取外された状態とな
り、レジストローラ１４が本体カセット側加圧ローラ１
５と簡易カセット側加圧ローラ１６とから離反し、記録
紙８のジャム処理を行なえるようになる。従って、ジャ
ムを生じた記録紙８が本体カセット１２から給紙された
ものであっても簡易カセット１３から給紙されたもので
あっても、本体カセット１２を装置本体１から取外すと
いう簡単な操作のみによってジャム処理を行なえるよう
になる。

【００１８】しかも、本体カセット１２と共にレジスト
ローラ１４が取外されることによって本体カセット側加
圧ローラ１５や簡易カセット側加圧ローラ１６の周囲に
は大きな空間ができるために手を入れ易くなり、ジャム
処理を容易に行なえるようになる。

【００１９】ついで、請求項２又は３記載の発明の第一
の実施例を図２及び図３に基づいて説明する。なお、図
１において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、
説明も省略する。装置本体１には本体カセット１２と簡
易カセット１３とが着脱自在に取付けられており、さら
に、装置本体１内には所定の正転方向と逆転方向とへ回
転駆動される１個のレジストローラ１７と、レジストロ
ーラ１７の外周面に圧接されて前記本体カセット１２か
ら給紙された記録紙８をレジストする本体カセット側加
圧ローラ１５と、レジストローラ１７の外周面に圧接さ
れて前記簡易カセット１３から給紙された記録紙８をレ
ジストする簡易カセット側加圧ローラ１６とが設けられ
ている。なお、前記レジストローラ１７や前記加圧ロー
ラ１５，１６はともに装置本体１内に取付けられてお
り、レジストローラ１７は加圧ローラ１５，１６に対し
て圧接する位置と離反する位置とへ移動自在に設けら
れ、さらに、レジストローラ１７を加圧ローラ１５，１
６に圧接する向きに付勢する付勢体（図示せず）が設け
られている。

【００２０】つぎに、装置本体１の排紙側に取付けられ
ている排紙カバー１０は支軸１８を支点として開放位置
と閉止位置とへ回動自在に設けられている。また、前記
装置本体１内には、前記排紙カバー１０を開放位置へ回
動させる操作に伴って前記レジストローラ１７を前記本
体カセット側加圧ローラ１５と簡易カセット側加圧ロー
ラ１６とから離反する位置へ移動させる圧接解除手段で
ある圧接解除レバー１９が設けられている。なお、この
圧接解除レバー１９は支軸２０を支点として回動自在に
設けられており、支軸２０を挾んだ一端が前記排紙カバ
ー１０の一部に当接され、支持２０を挾んだ他端が前記
レジストローラ１７の回転軸１７ａに当接されている。

【００２１】また、前記装置本体１内には、前記レジス
トローラ１７が前記本体カセット側加圧ローラ１５と簡
易カセット側加圧ローラ１６とから離反する位置へ移動
していること、即ち、排紙カバー１０が開放されている
ことを検知するセンサ２１が設けられている。

【００２２】このような構成において、本体カセット１
２又は簡易カセット１３から給紙された記録紙８へのト
ナー像の転写、及び、定着等は図１において説明した実
施例と同様に行なわれる。

【００２３】ここで、レジストローラ１７と本体カセッ
ト側加圧ローラ１５とによるレジスト部、又は、レジス
トローラ１７と簡易カセット側加圧ローラ１６とによる
レジスト部において記録紙８がジャムを生じた場合に
は、図２（ｂ）に示すように排紙カバー１０を開放位置
へ回動させる。すると、排紙カバー１０により押圧され
た圧接解除レバー１９が支軸２０の回りに矢印Ａ方向へ
回動し、回動した圧接解除レバー１９により押圧された
レジストローラ１７が図２（ｂ）に示すように本体カセ
ット側加圧ローラ１５と簡易カセット側加圧ローラ１６
とから離反する位置へ移動する。そして、レジストロー
ラ１７を本体カセット側加圧ローラ１５と簡易カセット
側加圧ローラ１６とから離反する位置へ移動させた後、
ジャム処理を行なう。従って、ジャムを生じた記録紙８
が本体カセット１２から給紙されたものであっても簡易
カセット１３から給紙されたものであっても、排紙カバ
ー１０を開放位置へ回動させるという簡単な操作のみに
よってジャム処理を行なえるようになり、ジャム処理の
操作性が向上する。

【００２４】また、レジストローラ１７が本体カセット
側加圧ローラ１５と簡易カセット側加圧ローラ１６とか
ら離反する位置へ移動していること、及び、排紙カバー
１０が開放されていることの検知が一個のセンサ２１に
よって行なえるため、別個にセンサを設ける必要がなく
なり、コストが低減される。

【００２５】ついで、請求項２又は３記載の発明の第二
の実施例を図４に基づいて説明する。なお、図１乃至図
３において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、
説明も省略する（以下、同様）。装置本体１には本体カ
セット１２と簡易カセット１３とが着脱自在に取付けら
れており、さらに、装置本体１内には１個のレジストロ
ーラ１７と本体カセット側加圧ローラ１５と簡易カセッ
ト側加圧ローラ１６とが設けられている。

【００２６】つぎに、前記装置本体１内には、前記本体
カセット１２を装置本体１から着脱する操作に伴ってス
ライドするリリースピン２２と、本体カセット１２を装
置本体１から着脱する操作に伴って前記レジストローラ
１７を前記本体カセット側加圧ローラ１５と簡易カセッ
ト側加圧ローラ１６とに対して接離させる圧接解除手段
である圧接解除レバー２３とが設けられている。なお、
この圧接解除レバー２３は支軸２４を支点として回動自
在に設けられており、支軸２４を挾んだ一端には前記リ
リースピン２２の先端部が当接されると共にこのリリー
スピン２２による押圧方向と逆向きに付勢するスプリン
グ２５の一端が圧接されている。また、支軸２４を挾ん
だ圧接解除レバー２３の他端は前記レジストローラ１７
の回転軸１７ａに当接されている。

【００２７】このような構成において、本体カセット１
２又は簡易カセット１３から給紙された記録紙８へのト
ナー像の転写、及び、定着等は図１において説明した実
施例と同様に行なわれる。

【００２８】ここで、レジストローラ１７と本体カセッ
ト側加圧ローラ１５とによるレジスト部、又は、レジス
トローラ１７と簡易カセット側加圧ローラ１６とによる
レジスト部において記録紙８がジャムを生じた場合に
は、図４（ｂ）に示すように本体カセット１２を装置本
体１から取外す。すると、リリースピン２２が矢印Ｂ方
向へスライドして圧接解除レバー２３に対する付勢状態
が解除され、圧接解除レバー２３がスプリング２５の付
勢力により支軸２４の回りに矢印Ｃ方向へ回動し、回動
した圧接解除レバー２３により押圧されたレジストロー
ラ１７が本体カセット側加圧ローラ１５と簡易カセット
側加圧ローラ１６とから離反する位置へ移動する。そし
て、レジストローラ１７を本体カセット側加圧ローラ１
５と簡易カセット側加圧ローラ１６とから離反する位置
へ移動させた後、ジャム処理を行なう。従って、ジャム
を生じた記録紙８が本体カセット１２から給紙されたも
のであっても簡易カセット１３から給紙されたものであ
っても、本体カセット１２を開放位置へ回動させるとい
う簡単な操作のみによってジャム処理を行なえるように
なり、ジャム処理の操作性が向上する。

【００２９】また、本実施例においては図３に示したも
のと同様にセンサ２１が設けられており、レジストロー
ラ１７が本体カセット側加圧ローラ１５と簡易カセット
側加圧ローラ１６とから離反する位置へ移動しているこ
と、及び、本体カセット１２が装置本体１から取外され
ていることの検知が一個のセンサ２１によって行なえる
ため、別個にセンサを設ける必要がなくなり、コストが
低減される。

【００３０】ついで、請求項２又は３記載の発明の第三
の実施例を図５に基づいて説明する。装置本体１には本
体カセット１２と簡易カセット１３とが着脱自在に取付
けられており、さらに、装置本体１内には１個のレジス
トローラ１７と本体カセット側加圧ローラ１５と簡易カ
セット側加圧ローラ１６とが設けられている。

【００３１】つぎに、前記装置本体１内には、前記簡易
カセット１３を装置本体１から着脱する操作に伴って前
記レジストローラ１７を前記本体カセット側加圧ローラ
１５と簡易カセット側加圧ローラ１６とに対して接離さ
せる圧接解除手段である圧接解除レバー２６が設けられ
ている。なお、この圧接解除レバー２６は支軸２７を支
点として回動自在に設けられており、支軸２７を挾んだ
一端には前記簡易カセット１３が当接されると共にこの
簡易カセット１３による押圧方向と逆向きに付勢するス
プリング２８の一端が圧接され、支軸２７を挾んだ他端
は前記レジストローラ１７の回転軸１７ａに当接されて
いる。

【００３２】このような構成において、本体カセット１
２又は簡易カセット１３から給紙された記録紙８へのト
ナー像の転写、及び、定着等は図１において説明した実
施例と同様に行なわれる。

【００３３】ここで、レジストローラ１７と本体カセッ
ト側加圧ローラ１５とによるレジスト部、又は、レジス
トローラ１７と簡易カセット側加圧ローラ１６とによる
レジスト部において記録紙８がジャムを生じた場合に
は、図５（ｂ）に示すように簡易カセット１３を装置本
体１から取外す。すると、簡易カセット１３が圧接解除
レバー２６から離反することによりこの圧接解除レバー
２６がスプリング２８の付勢力により支軸２７の回りに
矢印Ｄ方向へ回動し、回動した圧接解除レバー２６によ
り押圧されたレジストローラ１７が本体カセット側加圧
ローラ１５と簡易カセット側加圧ローラ１６とから離反
する位置へ移動する。そして、レジストローラ１７を本
体カセット側加圧ローラ１５と簡易カセット側加圧ロー
ラ１６とから離反する位置へ移動させた後、ジャム処理
を行なう。従って、ジャムを生じた記録紙８が本体カセ
ット１２から給紙されたものであっても簡易カセット１
３から給紙されたものであっても、本体カセット１２を
開放位置へ回動させるという簡単な操作のみによってジ
ャム処理を行なえるようになり、ジャム処理の操作性が
向上する。

【００３４】また、本実施例においては図３に示したも
のと同様にセンサ２１が設けられており、レジストロー
ラ１７が本体カセット側加圧ローラ１５と簡易カセット
側加圧ローラ１６とから離反する位置へ移動しているこ
と、及び、簡易カセット１３が装置本体１から取外され
ていることの検知が一個のセンサ２１によって行なえる
ため、別個にセンサを設ける必要がなくなり、コストが
低減される。

【００３５】

【発明の効果】請求項１記載の発明は上述のように、ト
ナー像が形成される感光体を装置本体内に設け、それぞ
れ記録紙を収納した本体カセットと簡易カセットとを略
同一水平面内に位置させて前記装置本体に着脱自在に取
付けた電子写真記録装置において、所定のタイミングで
回転駆動される１個のレジストローラと、このレジスト
ローラの外周面に圧接されて前記本体カセットから給紙
された記録紙をレジストする本体カセット側加圧ローラ
と、前記レジストローラの外周面に圧接されて前記簡易
カセットから給紙された記録紙をレジストする簡易カセ
ット側加圧ローラとを設け、前記レジストローラを前記
本体カセットと前記簡易カセットとのいずれか一方に取
付けたので、レジストローラと本体カセット側加圧ロー
ラとが圧接したレジスト部又はレジストローラと簡易カ
セット側加圧ローラとが圧接したレジスト部において記
録紙がジャムを生じた場合には、レジストローラが取付
けられている本体カセット又は簡易カセットを装置本体
から取外すことによりレジストローラを本体カセット側
加圧ローラと簡易カセット側加圧ローラとから離反させ
ることができ、このため、ジャムを生じた記録紙が本体
カセット又は簡易カセットのいずれから給紙されたもの
であっても本体カセット又は簡易カセットを装置本体か
ら取外すという操作のみによってレジスト部におけるジ
ャム処理を行なうことができ、従って、ジャム処理の操
作性を向上させることができ、また、本体カセットと簡
易カセットとを略同一水平面内に位置させた構造であり
ながら使用するレジストローラが１個であるため、部品
点数の削減によるコストダウンを図ることができる等の
効果を有する。

【００３６】請求項２記載の発明は上述のように、トナ
ー像が形成される感光体を装置本体内に設け、それぞれ
記録紙を収納した本体カセットと簡易カセットとを略同
一水平面内に位置させて前記装置本体に着脱自在に取付
けた電子写真記録装置において、所定のタイミングで回
転駆動される１個のレジストローラと、このレジストロ
ーラの外周面に圧接されて前記本体カセットから給紙さ
れた記録紙をレジストする本体カセット側加圧ローラ
と、前記レジストローラの外周面に圧接されて前記簡易
カセットから給紙された記録紙をレジストする簡易カセ
ット側加圧ローラとを設け、前記レジストローラを前記
本体カセット側加圧ローラと前記簡易カセット側加圧ロ
ーラとから離反させる圧接解除手段を設けたので、レジ
ストローラと本体カセット側加圧ローラとが圧接したレ
ジスト部又はレジストローラと簡易カセット側加圧ロー
ラとが圧接したレジスト部において記録紙がジャムを生
じた場合には、圧接解除手段を操作することによってレ
ジストローラを本体カセット側加圧ローラ及び簡易カセ
ット側加圧ローラから離反させることができ、このた
め、ジャムを生じた記録紙が本体カセット又は簡易カセ
ットのいずれから給紙されたものであっても圧接解除手
段を操作することのみによってレジスト部におけるジャ
ム処理を行なうことができ、従って、ジャム処理の操作
性を向上させることができ、また、本体カセットと簡易
カセットとを略同一水平面内に位置させた構造でありな
がら使用するレジストローラが１個であるため、部品点
数の削減によるコストダウンを図ることができる等の効
果を有する。

【００３７】請求項３記載の発明は上述のように、請求
項２記載の発明において、装置本体の排紙側部分を覆う
排紙カバーを開放する操作に伴って、又は、本体カセッ
トを前記装置本体から取外す操作に伴って、又は、簡易
カセットを前記装置本体から取外す操作に伴ってレジス
トローラを本体カセット側加圧ローラと簡易カセット側
加圧ローラとから離反させる圧接解除手段を設けたの
で、レジストローラと本体カセット側加圧ローラとが圧
接したレジスト部又はレジストローラと簡易カセット側
加圧ローラとが圧接したレジスト部において記録紙がジ
ャムを生じた場合には、排紙カバーを開放する操作、又
は、本体カセットを装置本体から取外す操作、又は、簡
易カセットを装置本体から取外す操作に伴って圧接解除
手段を作動させることができると共にレジストローラを
本体カセット側加圧ローラ及び簡易カセット側加圧ロー
ラから離反させることができ、このため、ジャムを生じ
た記録紙が本体カセット又は簡易カセットのいずれから
給紙されたものであっても排紙カバーの開放操作や本体
カセット又は簡易カセットの装置本体からの取外し操作
によってレジスト部におけるジャム処理を行なうことが
でき、従って、ジャム処理の操作性を向上させることが
できる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１記載の発明の一実施例を示す概略正面
図である。

【図２】請求項２又は３記載の発明の第一の実施例の要
部を示す概略正面図で、（ａ）は通常状態、（ｂ）はジ
ャム処理を行なう状態である。

【図３】レジストローラとセンサとの位置関係を示した
概略正面図で、（ａ）は通常状態、（ｂ）はジャム処理
を行なう状態である。

【図４】請求項２又は３記載の発明の第二の実施例の要
部を示す概略正面図で、（ａ）は通常状態、（ｂ）はジ
ャム処理を行なう状態である。

【図５】請求項２又は３記載の発明の第三の実施例の要
部を示す概略正面図で、（ａ）は通常状態、（ｂ）はジ
ャム処理を行なう状態である。

【符号の説明】

１ 装置本体 ２ 感光体 ８ 記録紙 １０ 排紙カバー １２ 本体カセット １３ 簡易カセット １４，１７ レジストローラ １５ 本体カセット側加圧ローラ １６ 簡易カセット側加圧ローラ １９，２２，２６ 圧接解除手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トナー像が形成される感光体を装置本体
   内に設け、それぞれ記録紙を収納した本体カセットと簡
   易カセットとを略同一水平面内に位置させて前記装置本
   体に着脱自在に取付けた電子写真記録装置において、所
   定のタイミングで回転駆動される１個のレジストローラ
   と、このレジストローラの外周面に圧接されて前記本体
   カセットから給紙された記録紙をレジストする本体カセ
   ット側加圧ローラと、前記レジストローラの外周面に圧
   接されて前記簡易カセットから給紙された記録紙をレジ
   ストする簡易カセット側加圧ローラとを設け、前記レジ
   ストローラを前記本体カセットと前記簡易カセットとの
   いずれか一方に取付けたことを特徴とする電子写真記録
   装置。
2. 【請求項２】 トナー像が形成される感光体を装置本体
   内に設け、それぞれ記録紙を収納した本体カセットと簡
   易カセットとを略同一水平面内に位置させて前記装置本
   体に着脱自在に取付けた電子写真記録装置において、所
   定のタイミングで回転駆動される１個のレジストローラ
   と、このレジストローラの外周面に圧接されて前記本体
   カセットから給紙された記録紙をレジストする本体カセ
   ット側加圧ローラと、前記レジストローラの外周面に圧
   接されて前記簡易カセットから給紙された記録紙をレジ
   ストする簡易カセット側加圧ローラとを設け、前記レジ
   ストローラを前記本体カセット側加圧ローラと前記簡易
   カセット側加圧ローラとから離反させる圧接解除手段を
   設けたことを特徴とする電子写真記録装置。
3. 【請求項３】 装置本体の排紙側部分を覆う排紙カバー
   を開放する操作に伴って、又は、本体カセットを前記装
   置本体から取外す操作に伴って、又は、簡易カセットを
   前記装置本体から取外す操作に伴ってレジストローラを
   本体カセット側加圧ローラと簡易カセット側加圧ローラ
   とから離反させる圧接解除手段を設けたことを特徴とす
   る請求項２記載の電子写真記録装置。