JPH0776384B2 - 焼結機での生石灰の製造方法 - Google Patents
焼結機での生石灰の製造方法Info
- Publication number
- JPH0776384B2 JPH0776384B2 JP2028340A JP2834090A JPH0776384B2 JP H0776384 B2 JPH0776384 B2 JP H0776384B2 JP 2028340 A JP2028340 A JP 2028340A JP 2834090 A JP2834090 A JP 2834090A JP H0776384 B2 JPH0776384 B2 JP H0776384B2
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ドワイトロイド式焼結機を用いた高炉用原料
の焼結工程において、焼結機パレットの最上層で生石灰
を製造する方法に係わり、生石灰の品質及び生産性を向
上する方法に関するものである。
の焼結工程において、焼結機パレットの最上層で生石灰
を製造する方法に係わり、生石灰の品質及び生産性を向
上する方法に関するものである。
<従来の技術> ドワイトロイド式焼結機を用いた高炉用原料の焼結操業
の模式図を第1図に示す。床敷鉱用ホッパー3からパレ
ット1上に切出された床敷鉱の上に給鉱ホッパー4から
切出された焼結原料2を積層して供給する。原料2は点
火装置15で点火されメインブロワー14の通風により焼結
原料中の粉コークスは燃焼し、焼結原料は焼成されて焼
結鉱となる。焼結鉱は粉砕機5で粉砕され、クーラー6
で冷却された後、篩分け機7で分級される。そして篩上
の粉径8〜16mmの成品は床敷鉱10として床敷ホッパー3
に戻され、残余は成品13として高炉に輸送される。一方
分級された粒径−5mm以下のものは返し鉱11としてミキ
サー8によって新原料12と混合された後給鉱ホッパー4
に戻される。
の模式図を第1図に示す。床敷鉱用ホッパー3からパレ
ット1上に切出された床敷鉱の上に給鉱ホッパー4から
切出された焼結原料2を積層して供給する。原料2は点
火装置15で点火されメインブロワー14の通風により焼結
原料中の粉コークスは燃焼し、焼結原料は焼成されて焼
結鉱となる。焼結鉱は粉砕機5で粉砕され、クーラー6
で冷却された後、篩分け機7で分級される。そして篩上
の粉径8〜16mmの成品は床敷鉱10として床敷ホッパー3
に戻され、残余は成品13として高炉に輸送される。一方
分級された粒径−5mm以下のものは返し鉱11としてミキ
サー8によって新原料12と混合された後給鉱ホッパー4
に戻される。
さて、一般にパレット上の原料2の通気性を改善する手
段として、バインダーを原料中に混合することがあり、
バインダーとしては普通生石灰(CaO)がよく用いられ
ている。
段として、バインダーを原料中に混合することがあり、
バインダーとしては普通生石灰(CaO)がよく用いられ
ている。
このCaOを安価に製造する方法として、特開昭58−13333
1号公報には石灰(CaCO3)粉粒9を石灰用ホッパー19か
ら切り出し、原料2の最上部に積層させ点火装置15内の
熱によって下記(1)式の反応を行わせ、 CaCO3→CaO+CO2+ΔH ……(1) (ΔH:エンタルピー差) 石灰石粉から生石灰粉粒を製造する方法が提案されてい
る。
1号公報には石灰(CaCO3)粉粒9を石灰用ホッパー19か
ら切り出し、原料2の最上部に積層させ点火装置15内の
熱によって下記(1)式の反応を行わせ、 CaCO3→CaO+CO2+ΔH ……(1) (ΔH:エンタルピー差) 石灰石粉から生石灰粉粒を製造する方法が提案されてい
る。
しかし、CO2の解離は石灰石粉粒の表面から内部へ徐々
に進行していくので、粒度範囲の広い石灰石を焼成する
ときに、小さい粉粒に焼成の照準を合わせれば大きい粒
度は未焼成が多く、大きい粒度に照準を合わせれば小さ
い粒度は過焼成となり、生産効率上または品質上問題が
あった。
に進行していくので、粒度範囲の広い石灰石を焼成する
ときに、小さい粉粒に焼成の照準を合わせれば大きい粒
度は未焼成が多く、大きい粒度に照準を合わせれば小さ
い粒度は過焼成となり、生産効率上または品質上問題が
あった。
<発明が解決しようとする課題> 本発明の目的は、焼結工程を利用した生石灰の製造方法
において、従来より高効率で、かつ高品質の生石灰を製
造する方法を提供することにある。
において、従来より高効率で、かつ高品質の生石灰を製
造する方法を提供することにある。
<課題を解決するための手段> すなわち、本発明は、ドワイトロイド式焼結機を用いた
焼結工程において、焼結機パレットの最上層に石灰石粉
粒と粉コークスの混合物を装入して点火炉内の熱によっ
て石灰石粉粒から生石灰粉粒を生成する際に、あらかじ
め石灰石粉粒を複数の粒度分布群に層別しておき、層別
された各粒度分布群に応じて粉コークス配合量を調整す
ることを特徴とする焼結機での生石灰の製造方法であ
る。
焼結工程において、焼結機パレットの最上層に石灰石粉
粒と粉コークスの混合物を装入して点火炉内の熱によっ
て石灰石粉粒から生石灰粉粒を生成する際に、あらかじ
め石灰石粉粒を複数の粒度分布群に層別しておき、層別
された各粒度分布群に応じて粉コークス配合量を調整す
ることを特徴とする焼結機での生石灰の製造方法であ
る。
<作 用> 本発明では、焼結機パレット上の最上層にコークス粉と
石灰石粉粒を装入する際、あらかじめ石灰石の粒度が狭
い粒度範囲、すなわち粒径幅が1mm以下に整粒されてい
るので、焼成に必要な粉コークスの配合量をより適切に
決めることができる。その結果、石灰石粉粒の未焼成と
過焼成を大幅に減少でき、生石灰の反応性を所定の水準
に維持することができる。
石灰石粉粒を装入する際、あらかじめ石灰石の粒度が狭
い粒度範囲、すなわち粒径幅が1mm以下に整粒されてい
るので、焼成に必要な粉コークスの配合量をより適切に
決めることができる。その結果、石灰石粉粒の未焼成と
過焼成を大幅に減少でき、生石灰の反応性を所定の水準
に維持することができる。
なお、石灰石粉粒の粒度分布に応じた粉コークスの最適
混合量は焼結機の点火装置の構造や操業条件等によって
定まることは言うまでもない。
混合量は焼結機の点火装置の構造や操業条件等によって
定まることは言うまでもない。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
<実施例> 表1に示すように石灰石粉粒を粒径幅が1mmの5つの粒
度分布群に分け、各粒度分布群に応じて粉コークスの配
合量を調整したものをそれぞれ下記の条件で焼結機パレ
ットの最上層部に装入して生石灰の製造を行った。
度分布群に分け、各粒度分布群に応じて粉コークスの配
合量を調整したものをそれぞれ下記の条件で焼結機パレ
ットの最上層部に装入して生石灰の製造を行った。
層厚:30mm 点火炉による石灰石表面加熱温度:1100℃ 点火炉での加熱時間:1分 得られた焼成結果を表1に併せて示す。
また、表1の粒径を均等に混合し、表1の平均コークス
配合率(13.75%)でコークスを配合した場合、CaCO3の
分解が62%で生石灰の反応性が134mlである。この結果
を表1の結果と比較するとCaCO3の分解率で最低26%、
反応性で最低66ml劣っている。なお、通常の焼結操業に
おいて、バインダーとして用いられる生石灰の望ましい
反応は200ml以上である。
配合率(13.75%)でコークスを配合した場合、CaCO3の
分解が62%で生石灰の反応性が134mlである。この結果
を表1の結果と比較するとCaCO3の分解率で最低26%、
反応性で最低66ml劣っている。なお、通常の焼結操業に
おいて、バインダーとして用いられる生石灰の望ましい
反応は200ml以上である。
<発明の効果> 焼結機パレットの最上層に粉コークスと石灰石粉粒を装
入して焼成を行い、点火炉内の熱によって石灰石粉粒か
ら生石灰粉粒を生成するプロセスにおいて、石灰石粉粒
の粒度に合わせたコークス量を生石灰の反応性が所定の
水準となるように配合することによって、生石灰製造の
生産性及び製品品質を大幅に向上できた。
入して焼成を行い、点火炉内の熱によって石灰石粉粒か
ら生石灰粉粒を生成するプロセスにおいて、石灰石粉粒
の粒度に合わせたコークス量を生石灰の反応性が所定の
水準となるように配合することによって、生石灰製造の
生産性及び製品品質を大幅に向上できた。
従って、従来方式と比較した場合、生石灰の製造におい
て大幅なコスト削減が可能となった。
て大幅なコスト削減が可能となった。
第1図は焼結操業工程の説明図である。 1……パレット、2……焼結原料、 3……床敷鉱ホッパー、 4……焼結原料給鉱ホッパー、 5……粉砕機、6……クーラー、 7……篩分け機、8……ミキサー、 9……石灰石粉粒と粉コークスとの混合物、 10……床敷鉱、11……返し鉱、 12……新原料、13……製品、 14……ブロワ、15……点火装置、 19……石灰石用ホッパー。
Claims (1)
- 【請求項1】ドワイトロイド式焼結機を用いた焼結工程
において、焼結機パレットの最上層に石灰石粉粒と粉コ
ークスの混合物を装入して点火炉内の熱によって石灰石
粉粒から生石灰石粉粒を生成する際に、あらかじめ石灰
石粉粒を粒径幅が1mm以下の複数の粒度分布群に分け、
各粒度分布群に応じて粉コークスの配合量を生石灰の反
応性が所定の水準となるように調整することを特徴とす
る焼結機での生石灰の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2028340A JPH0776384B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 焼結機での生石灰の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2028340A JPH0776384B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 焼結機での生石灰の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03232931A JPH03232931A (ja) | 1991-10-16 |
JPH0776384B2 true JPH0776384B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=12245871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2028340A Expired - Fee Related JPH0776384B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 焼結機での生石灰の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0776384B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03170623A (ja) * | 1989-11-29 | 1991-07-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 焼結鉱の製造方法 |
-
1990
- 1990-02-09 JP JP2028340A patent/JPH0776384B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03232931A (ja) | 1991-10-16 |
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