JPH08199250A - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents

焼結鉱の製造方法

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JPH08199250A
JPH08199250A JP2771995A JP2771995A JPH08199250A JP H08199250 A JPH08199250 A JP H08199250A JP 2771995 A JP2771995 A JP 2771995A JP 2771995 A JP2771995 A JP 2771995A JP H08199250 A JPH08199250 A JP H08199250A
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ore
granulated
anthracite
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raw material
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JP2771995A
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Akira Yamaguchi
晃 山口
Koichiro Nakagawa
浩一郎 中川
Eiichi Sato
栄一 佐藤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無煙炭から配合原料の燃料として利用できる
微粉コークスを製造すると共に微粉鉱石を通気性を阻害
することなく多量に使用する焼結鉱の製造方法。 【構成】 焼結パレット上に床敷鉱を装入し、その上に
配合原料を装入して、該配合原料の上面から点火して焼
結するドワイトロイド式焼結方法において、予め無煙炭
を5〜40mmの粒径に造粒し、該造粒物を微粉鉱石と
融点調整材および結合材を混合した微粉原料で被覆造粒
し、この被覆造粒物を下記(1)〜(4)とする焼結鉱
の製造方法である。 (1)前記床敷鉱とする。(2)焼結配合原料に混合す
る。(3)焼結配合原料の最下層部に装入する。(4)
床敷鉱とするとともに焼結配合原料に混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドワイトロイド式焼結
機を利用して焼結鉱を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ドワイトロイド式焼結機は図2に示すよ
うに、粉鉱石、石灰石、蛇紋岩等の原料と燃料である粉
コークスを供給する各ホッパー21と返鉱と呼ばれる細
粒焼結鉱供給するホッパー22を各々設け、このホッパ
ー21,22より各原料をそれぞれ所定の配合割合で切
り出し、ドラムミキサー23で調湿しつつ疑似造粒して
配合原料とする。
【0003】次いで、この配合原料はサージホッパー2
4,ドラムフィーダー25,シュート26を順次介して
パレット27上に装入される。一方、配合原料が装入さ
れるに先立って、通常粒径9〜20mm程度の床敷鉱
(焼結鉱)36を床敷ホッパー35からホッパーシュー
ト37を介して焼結パレット27上に薄く装入し、該焼
結パレット27の火格子の保護と配合原料が火格子の隙
間から落下するのを防止している。
【0004】また、この床敷鉱36は通常、高炉へ輸送
される製品焼結鉱の一部より篩分けされ床敷ホッパー3
5に供給される。該焼結パレット27の床敷鉱36上に
装入された配合原料は、点火炉28で上面から点火さ
れ、風箱29によって上層から下層に向かって吸引され
ることにより配合原料中の粉コークスが燃焼して焼結す
る。
【0005】焼結が終了した焼結塊(以下シンターケー
クと称す)は、排鉱部で焼結パレット27の転回と共
に、クラッシャーガイドBに滑り落ち、クラッシャー3
0で破砕された後、篩31で篩われ、篩上は次工程のク
ーラー、2次整粒工程(クラッシャ、篩より構成)を順
次通して、所定粒度の焼結鉱となって、高炉へ搬送され
る。一方、篩31の篩下粉は返鉱と呼ばれ、返鉱ホッパ
ー22に搬送されて配合原料として再使用される。
【0006】近年は、この焼結鉱製造コスト低減を目的
に含有揮発分が少ない無煙炭を一部粉コークスの代替品
として使用しているが、使用量には限界が存在する。こ
の上限値が存在する主な理由は、無煙炭が通常の粒度調
整(3mm以下)された粉コークスよりも粒度が粗い
(3mm以上が30%程度ある)ことに起因する。
【0007】すなわち、この粒度が粗い無煙炭は原料層
中の上層部より下層部に多く装入される傾向があり、無
煙炭を粉コークスと置換して使用量を増加させてゆく
と、上層部の燃料量が低下し、着火性が悪くなり上層部
歩留りが悪化して、製造コストが上昇する結果、安価で
ある無煙炭を多量に使用することができないものであっ
た。
【0008】一方、微粉鉱石はそのまま焼結原料に多量
に配合すると原料層の空隙率を低下させ、通気抵抗が増
大し、焼結に必要な吸引風量を確保するためのブロワー
消費電力が増加することから、例えば特開平5−112
834号公報に提案のように造粒した微粉鉱石を粉コー
クスで被覆したミニペレットを焼結パレット27内の床
敷鉱上に供給し、その上に他の焼結配合原料を装入して
焼結することにより、ミニペレットの崩壊を防止して通
気性の向上を図る方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記無煙炭を焼結機で
多量使用する方法として、この無煙炭をロッドミルでさ
らに破砕し、篩で整粒して粒度3mm以下の微粉にして
焼結機に装入することが考えられる。しかし、この無煙
炭を微粉破砕・整粒する対策は、無煙炭の付着性が高い
ことや降雨時に無煙炭中の含水量が増加することで、破
砕装置、篩装置に無煙炭が付着し、破砕および篩分の粒
度調整のための運転操作が困難になることがあり、定常
的に安定して無煙炭を大量に使用するのは困難である。
【0010】また、前記特開平5−112834号公報
で提案のミニペレット法は、ミニペレットを焼成する為
の熱源として新たに粉コークスを被覆する必要があり、
熱量原単位の上昇を招き、安価微粉鉱石の多量使用によ
る原料費低減効果を減少する。本発明は、上記問題を有
することなく、無煙炭から配合原料の燃料として利用で
きる微粉コークスを製造すると共に微粉鉱石を通気性を
阻害することなく多量に使用する技術である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであって、その手段1は焼結
パレット上に床敷鉱を装入し、その上に配合原料を装入
して、該配合原料の上面から点火して焼結するドワイト
ロイド式焼結方法において、予め無煙炭を5〜40mm
の粒径に造粒し、該造粒物を微粉鉱石と融点調整材およ
び結合材を混合した微粉原料で被覆造粒し、この被覆造
粒物を前記床敷鉱とする焼結鉱の製造方法である。
【0012】さらに、手段2は焼結パレット上に床敷鉱
を装入し、その上に配合原料を装入して、該配合原料の
上面から点火して焼結するドワイトロイド式焼結方法に
おいて、予め無煙炭を5〜40mmの粒径に造粒し、該
造粒物を微粉鉱石と融点調整材および結合材を混合した
微粉原料で被覆造粒し、この被覆造粒物を前記配合原料
と共に前記焼結パレット上に装入して配合原料とする焼
結鉱の製造方法である。
【0013】手段3は焼結パレット上に床敷鉱を装入
し、その上に配合原料を装入して、該配合原料の上面か
ら点火して焼結するドワイトロイド式焼結方法におい
て、予め無煙炭を5〜40mmの粒径に造粒し、該造粒
物を微粉鉱石と融点調整材および結合材を混合した微粉
原料で被覆造粒し、この被覆造粒物を前記配合原料の最
下層部に装入する焼結鉱の製造方法である。
【0014】手段4は焼結パレット上に床敷鉱を装入
し、その上に配合原料を装入して、該配合原料の上面か
ら点火して焼結するドワイトロイド式焼結方法におい
て、予め無煙炭を5〜40mmの粒径に造粒し、該造粒
物を微粉鉱石と融点調整材および結合材を混合した微粉
原料で被覆造粒し、この被覆造粒物を前記配合原料と共
に前記焼結パレット上に装入して配合原料とすると共に
前記床敷鉱の一部とする焼結鉱の製造方法である。
【0015】また、手段5は前記被覆造粒物を配合原料
と共に焼成して、該被覆造粒物内部の無煙炭をコークス
化した後、前記焼結パレットの端部から排出して破砕回
収し、前記配合原料に配合する手段1〜4のいずれかの
焼結鉱の製造方法である。
【0016】そして、上記微粉鉱石として、MBR、キ
ャロルレーク、クドレムク等のペレットフィードおよび
粒度が1mm以下のリオドセ、カラジャス、ロープリバ
ー等の微粉鉱石が使用できる。
【0017】また、微粉鉱石に混合する融点調整材とし
ては、SiO2 、MgO、CaOを含有する蛇紋岩、硅
石、ドロマイト等が使用できる。さらに、結合材として
は、ポルトランドセメント、高炉セメント、ベントナイ
ト、生石灰が使用できる。また、前記床敷鉱は全部を被
覆造粒物とした場合も、一部(従来からの焼結鉱と被覆
造粒物の混合物)とした場合もいずれも本発明の範疇で
ある。
【0018】
【作用】以下、本発明の作用を図1〜2を参照しつつ説
明する。無煙炭は他の石炭と異なり、コークス化する際
に軟化・溶融して互いに融着して塊コークスを作ること
がなく、しかも、揮発分が放出される際に生成する微細
気孔が乾留後も残存し、この微細気孔のために微粉化し
易くなる性質を有している。本発明者は、この性質を利
用して前記無煙炭を用いて焼結配合原料の燃料として使
用可能な3mm以下の粉コークスを該焼結機で配合原料
を焼成する際に発生する熱を利用して製造するために種
々実験・検討を行って本発明を完成した。
【0019】すなわち、図1に示すように、無煙炭粒1
を微粉鉱石を主とする被覆層11で被覆することによ
り、無煙炭粒1が乾留中に空気と接触するのを防止出
来る。 無煙炭粒1を乾留中に該無煙炭粒1から発生する揮発
分を被覆層11の微細気孔を通して外部に排出できる事
が判った。これは、無煙炭粒1が乾留され始めると該無
煙炭粒1に含まれていた揮発分が流出し、被覆層11内
の内圧が高くなり、空気が被覆層11内に流入すること
なく、無煙炭粒1から放出された揮発分が被覆層11の
粒子間に形成された微細気孔を通して外部に流出するも
のと推察される。
【0020】さらに、微粉鉱石に蛇紋岩、硅石、ドロマ
イト等の融点調整材を混合する事により被覆層11の塩
基度(CaO/SiO2 )またはCaO/Fe23
調整して、該被覆層11の融点を焼結配合原料より高く
することにより、無煙炭粒1の乾留中、すなわち、焼結
配合原料を焼結中に造粒物Pの被覆層11が溶融して該
無煙炭粒1が空気と接触するのを阻止する事ができる。
このようにして無煙炭粒1から生成されたコークスは、
乾留の際の熱応力と揮発分が放出される際に生じた多数
の微細気孔により微粉化され易い状態となっており、焼
結パレット27上からクラッシャーガイドに落下する
際、並びに、破砕工程を経る時に容易に微粉破砕され、
その粒度は無煙炭のときの粒度より細かくなり殆ど3m
m以下となる。また、当然のことながら水分が蒸発して
おり、焼結機の破砕工程を経る際に破砕工程(破砕機、
篩)への付着はなくなる。
【0021】また、造粒物Pの被覆層11は元来微粉を
造粒したものであり、しかも、加熱の際の熱応力により
容易に破砕出来る状態になっており、前記焼結パレット
27上からクラッシャーガイドに落下すると内部の無煙
炭と同様に容易に破砕する。さらに、微粉鉱石を被覆層
11として10〜50mmに造粒する事で、焼結パレッ
ト27上に装入された配合原料の通気性を阻害すること
なく、しかも、この被覆層11を返鉱として再使用する
際においても、前記焼結パレット27上で焼成されて3
〜10mm程度の塊状体となっていることから、前記同
様に配合原料の通気性を阻害することがないので、焼成
風量確保の為のブロワー消費電力を増加させることな
く、安価な微粉鉱石を多量に使用でき、焼結鉱製造コス
トを低減することができる。
【0022】また、被覆造粒物Pを焼結パレット27上
に装入する際に、配合原料中に配合するよりも、床敷鉱
層あるいは配合原料の下層部(床敷鉱層と配合原料の
間)に装入した方がコークス回収効率が向上し好まし
い。なぜなら、配合原料中に配合するとシンターケーク
を破砕、整粒処理した焼結鉱中に該ペレットが包含され
る割合が増加して、無煙炭コークスが破砕回収されずに
そのまま高炉装入物となる割合が増加する為である。床
敷鉱層或いは下層部に装入すると被覆造粒物Pが焼結パ
レット27の排鉱部から排出され、クラッシャーガイド
に落下した際にシンターケークと容易に分離し、コーク
スの回収効率が増加する。また、焼成後の被覆造粒物P
を破砕する際において、該被覆造粒物内部のコークスの
着火温度(500〜600℃)よりシンターケークの温
度が高くなっている場合には、焼結パレット上の配合原
料の焼結完了位置を該焼結パレット上流側に移行し、焼
結パレット排鉱部位置におけるシンターケーク温度をコ
ークス燃焼温度以下にする必要がある。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜4参照しつ
つ説明する。 (実施例1)本例は請求項1に対応するものであり、図
3に従って被覆造粒物(以下単にペレットと称す)10
の製造方法を説明する。平均粒度4.9mmの無煙炭粉
をホッパーより切り出して一次パンペレタイザー6に供
給し、この一次パンペレタイザー6で水分5を添加して
造粒し粒径7〜15mmの無煙炭粒1とする。そして、
この造粒した無煙炭粒1を二次パンペレタイザー7に供
給する。
【0024】さらに、この二次パンペレタイザー7に微
粉鉄鉱石としての平均粒度0.08mmのMBRペレッ
トフィード2、結合材としてのポルトランドセメント
3、融点調整材としての平均粒度2.3mmの蛇紋岩粉
4を各ホッパーから切出して装入すると共に水分5を添
加して造粒する。これにより図1に示すように前記無煙
炭粒1をMBRペレットフィード2、ポルトランドセメ
ント3、蛇紋岩4を混合した被覆材料11で被覆して平
均粒度20〜30mm程度のペレット10を製造する。
【0025】そして、この造粒したペレット10をヤー
ド8に搬送して2〜3日間大気中養生を行った後、ペレ
ット貯蔵用ホッパー9に搬送して貯蔵する。表1に、こ
のペレット製造原料の銘柄および配合割合を示す。ペレ
ット10Aは被覆材料の融点を他の配合原料の融点と略
同程度にしたもの(比較例)、ペレット10Bは被覆材
料の融点を他の配合原料に比べ300℃程度高くしたも
の(本発明例)である。
【0026】
【表1】
【0027】図2に示すように、ペレット貯蔵用ホッパ
ー9より切り出されたペレット10は床敷鉱ホッパー3
5に供給される。そして、このペレット10を床敷鉱3
6としてシュート37を介して床敷鉱ホッパー35から
焼結パレット27上に装入する。次いで、後述のように
返鉱と共に篩下として回収した無煙炭から製造したコー
クス(以下無煙炭コークスと称す)を返鉱ホッパー22
から切り出すと共にホッパー22aから粉コークス、そ
の他のホッパー21から蛇紋岩、鉄鉱石等の焼結配合原
料を各々切出してベルトコンベアー38によりドラムミ
キサー23に供給し、ここで疑似造粒した後、さらにベ
ルトコンベアー39によりサージホッパー24、ドラム
フィーダー25、シュート26を介して上記床敷鉱36
上に装入する。次いで、点火炉28で点火し、風箱29
より空気を吸引することによって焼成する。
【0028】そして、焼成されたペレット10はシンタ
ーケークと一緒に焼結パレット27の排鉱部Aから排出
されてクラッシャーガイドB上に落下する。さらに、こ
のペレット10はシンターケークと共にクラッシャー3
0で破砕される。これにより焼成されたペレット10の
無煙炭コークス1は大半が3mm以下に破砕され、ま
た、被覆層11は3〜10mmに破砕され、次段の篩3
1により篩われ、該篩31の篩下粉(破砕した無煙炭コ
ークス1、被覆層11の一部、その他の焼結鉱)は回収
し、ベルトコンベアー33を介して返鉱ホッパー22に
供給して貯蔵する。
【0029】一方、篩31の篩上である焼結鉱は高炉装
入原料とするため高炉鉱石庫(図示せず)にベルトコン
ベアー32を介して搬送貯蔵する。また、高炉鉱石庫に
搬送途中の焼結鉱の一部を抜取ってベルトコンベアー3
4を介して前記床敷鉱ホッパー35に搬送して前記ペレ
ット10と共に貯蔵する。このようにして焼結機を操業
して焼結鉱を製造した結果を表2の実施例1に示した。
なお、ペレット10の圧潰強度が充分高く、従来の床敷
鉱の代替ができるようであれば、従来の床敷鉱36の代
わりに全量ペレット10としても良い。
【0030】(実施例2)本実施例は請求項2に対応す
るものであり、図2の点線位置にペレットホッパー43
を設け、このペレットホッパー43に前記実施例1と同
様に製造してペレット貯蔵用ホッパー9に貯蔵したペレ
ット10をベルトコンベアー45を介して搬送して貯蔵
している。一方、床敷鉱ホッパー35には従来と同様に
焼結鉱を装入しており、この焼結鉱を切出して焼結パレ
ット27上に床敷鉱36として装入する。
【0031】また、前記ペレットホッパー43から、ペ
レット10、返鉱ホッパー22から後述のように返鉱と
共に回収した無煙炭コークス、ホッパー21から粉コー
クス、その他のホッパーから蛇紋岩、鉄鉱石等の焼結配
合原料を各々切り出し、これをベルトコンベアー38に
よりドラムミキサー23に供給して疑似粒化した後、前
記焼結パレット27上の床敷鉱36上に装入するもので
ある。
【0032】さらに、前記と同様にして前記ペレット1
0を焼結パレット27で焼成した後、シンターケークと
共にクラッシャー30で破砕し、篩31により篩われ
る。そして、3mm以下に破砕した無煙炭コークス1は
篩31の篩下として返鉱と共に回収し、ベルトコンベア
ー33を介して返鉱ホッパー22に供給して貯蔵する。
また、その他は実施例1と同様であり、ここでは説明を
省略する。このようにして焼結機を操業して焼結鉱を製
造した結果を表2の実施例2に示した。
【0033】(実施例3)本実施例は請求項3に対応す
るものであり、図4に示す様にペレットホッパー46を
床敷鉱ホッパー35とサージホッパー24の間に設け、
前記実施例1と同様にして製造したペレット10を貯蔵
したペレット貯蔵用ホッパー9をベルトコンベアー42
を介して搬送する。そして、ペレットホッパー46から
ペレット10を切出して床敷鉱36上に装入する。
【0034】さらに、この上に前記実施例1と同様に返
鉱ホッパー22から返鉱と共に無煙炭コークスを切出す
と共にホッパー22aから粉コークス、その他のホッパ
ー21から蛇紋岩、鉄鉱石等の焼結配合原料を各々切出
してベルトコンベアー38によりドラムミキサー23に
供給し、ここで疑似造粒した後、さらにベルトコンベア
ー39によりサージホッパー24、ドラムフィーダー2
5、シュート26を介して上記ペレット10上に装入す
る。
【0035】さらにまた、前記同様にして前記ペレット
10を焼結パレット27上で焼成した後、シンターケー
クと共にクラッシャー30で破砕し、篩31により篩わ
れる。そして、3mm以下に破砕した無煙炭コークス1
は篩31の篩下として返鉱と共に回収し、ベルトコンベ
アー33を介して返鉱ホッパー22に供給して貯蔵す
る。また、その他は実施例1と同様であり、ここでは説
明を省略する。このようにして焼結機を操業して焼結鉱
を製造した結果を表2の実施例3に示した。
【0036】(実施例4)本実施例は請求項4に対応す
るものであり、図2の点線位置にペレットホッパー43
を設け、このペレットホッパー43と床敷鉱ホッパー3
5に前記実施例1と同様に製造してペレット貯蔵用ホッ
パー9に貯蔵したペレット10をベルトコンベアー45
を介して搬送して貯蔵する。そして、この床敷鉱ホッパ
ー35からペレット10を切出して、該焼結ペレット1
0上に装入する。さらに、ペレットホッパー43からペ
レット10、返鉱ホッパー22から返鉱と共に無煙炭コ
ークス、ホッパー22aから粉コークス、その他のホッ
パー21から蛇紋岩、鉄鉱石等の焼結配合原料を各々切
出してベルトコンベアー38によりドラムミキサー23
に供給し、ここで疑似造粒した後、さらにベルトコンベ
アー39によりサージホッパー24、ドラムフィーダー
25、シュート26を介して上記ペレット10で形成し
た床敷鉱36上に装入する。
【0037】さらに、前記同様にして前記ペレット10
と焼結パレット27上で焼成した後、シンターケークと
共にクラッシャー30で破砕し、篩31により篩われ
る。そして、3mm以下に破砕した無煙炭コークス1は
篩31の篩下として返鉱と共に回収し、ベルトコンベア
ー33を介して返鉱ホッパー22に供給して貯蔵する。
また、その他は実施例1と同様であり、ここでは説明を
省略する。このようにして焼結機を操業して焼結鉱を製
造した結果を表2の実施例4に示した。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】次に、上記実施例1〜4を表2に、比較例
1〜4を表3に共に示したが、各比較例、実施例とも製
品焼結鉱中SiO2 、Al23 、CaO/SiO2
それぞれ5.5%、1.8%、1.74になるように種
々の鉱石の混合粉および石灰石、生石灰、蛇紋岩、硅石
の副原料を調整して配合した。また、比較例1、比較例
2、比較例3、比較例4はそれぞれ実施例1、実施例
2、実施例3、実施例4に各々対応するものであり、該
各比較例は本発明外のペレット10Bを使用したもので
ある。いずれの表2の実施例も表3の比較例と比較し
て、焼結速度(以下単にFFSと称す)、ウインドボッ
クスの排ガス負圧、無煙炭コークスの回収率が良好であ
った。
【0041】実施例1,2においてFFS、排ガス負圧
は実施例3,4に比べて大きさ差異がなかったが、無煙
炭コークス回収率は大幅に良好であった。これは実施例
1,2がペレット10Bを床敷鉱または該床敷鉱36の
直上の配合原料下層部のみに装入したのに対し、実施例
3,4はペレット10Bを配合原料に混合したので、焼
結後のシンターケーク中にペレット10Bが取り込まれ
て焼結された結果、焼結中にペレット10Bのまま残留
して高炉に搬送装入されている割合が多くなったためで
ある。
【0042】比較例1〜4は焼結配合原料の融点と略同
程度の被覆層11を有するペレット10Aを用いている
事から、いずれも無煙炭コークスの回収率が20%以下
であった。この際、排鉱部から排出されるペレット10
Aを観察した結果、該ペレット10Aの溶融が見られる
とともに、焼結パレット27への焼付きも若干観察され
た。これは、ペレット10Aの融点が低いため、シンタ
ーケーク焼成時の熱で付着粉が溶融し、外気(酸素)と
接触した結果、無煙炭粒1が燃焼してしまい無煙炭コー
クス回収率が低下したものと推察される。
【0043】一方、最も無煙炭コークス回収率が高かっ
た実施例1の返鉱試料中の無煙炭コークスの残留揮発分
は1.01重量%であり、約80%以上が乾留され通常
の粉コークスと同等であった。また、乾留前後の無煙炭
と無煙炭コークスの粒度比較では無煙炭中に28.4重
量%含まれていた粒径3mm以上の粗粒が返鉱中の無煙
炭コークスでは11.2%に減少し、通常の粉コークス
並みか、それ以下の粒度に破砕された。なお、返鉱の付
着水分はほぼ0重量%であり、篩分操作には付着等の問
題はまったくなかった。なお、本例では、パンペレタイ
ザーを一次と二次の2台用いたが、無煙炭粒1の回りに
付着粉を被覆造粒することが可能であればカラー付きパ
ンペレタイザー等を用いても同様であり、パンペレタイ
ザーに製造機種を限定するものではない。
【0044】
【発明の効果】本発明により、安定して安価な無煙炭を
コークス化し、焼結用燃料として使用することができ、
焼結鉱製造コストを大幅に低減することが可能になり、
さらに、安価な微粉鉱石を焼結原料層の通気性を悪化さ
せることなしに多量に使用でき、しかも焼結機で発生す
る熱を利用するので新たな熱源を必要としないことから
焼結鉱製造コストが低減できる。
【0045】また、微粉鉱石の内、Al23 含有量の
低い鉱石を使用することにより、焼結鉱の目標Al2
3 割合を変更することなく、Al23 含有量が高い他
の安価な鉱石の配合割合を増加できる。このことによ
り、焼結鉱製造コストを低減できる。無煙炭コークスは
含有窒素分が従来のコークスに比べ低いので本発明によ
り、焼結排出ガス中の窒素酸化物(NOX )濃度が低減
できる。また、微粉鉱石銘柄の内、硫黄含有量が少ない
鉱石を使用することにより硫黄酸化物(SOX )の排出
量が低減できる。このように、本発明では焼結鉱製造コ
ストを低減する効果ばかりでなく、環境改善効果をも享
受できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペレットの構造を示す図
【図2】従来方法および実施例1,2のプロセスフロー
を示す図
【図3】ペレット製造フローを示す図
【図4】実施例3に対応するプロセスフロー図
【符号の説明】
1 無煙炭粒 2 ペレットフィード 3 ポルトランドセメント 4 蛇紋岩 5 水分 6 一次パンペレタイザー 7 二次パンペレタイザー 8 ヤード 9 ペレット貯蔵用ホッパー 10 ペレット 11 被覆層 21 ホッパー 22 返鉱ホッパー 23 ドラムミキサー 24 サージホッパー 25 ドラムフィーダー 26 シュート 27 焼結パレット 28 点火部 29 風箱 30 クラッシャー 31 篩 32 ベルトコンベアー 33 ベルトコンベアー 34 ベルトコンベアー 35 床敷鉱ホッパー 36 床敷鉱 37 ホッパーシュート 38 ベルトコンベアー 39 ベルトコンベアー 42 ベルトコンベアー 43 ペレットホッパー 45 ベルトコンベアー 46 ペレットホッパー A 排鉱部 B クラッシャーガイド P 被覆造粒物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結パレット上に床敷鉱を装入し、その
    上に配合原料を装入して、該配合原料の上面から点火し
    て焼結するドワイトロイド式焼結方法において、予め無
    煙炭を5〜40mmの粒径に造粒し、該造粒物を微粉鉱
    石と融点調整材および結合材を混合した微粉原料で被覆
    造粒し、この被覆造粒物を前記床敷鉱とすることを特徴
    とする焼結鉱の製造方法。
  2. 【請求項2】 焼結パレット上に床敷鉱を装入し、その
    上に配合原料を装入して、該配合原料の上面から点火し
    て焼結するドワイトロイド式焼結方法において、予め無
    煙炭を5〜40mmの粒径に造粒し、該造粒物を微粉鉱
    石と融点調整材および結合材を混合した微粉原料で被覆
    造粒し、この被覆造粒物を前記配合原料と共に前記焼結
    パレット上に装入して配合原料とすることを特徴とする
    焼結鉱の製造方法。
  3. 【請求項3】 焼結パレット上に床敷鉱を装入し、その
    上に配合原料を装入して、該配合原料の上面から点火し
    て焼結するドワイトロイド式焼結方法において、予め無
    煙炭を5〜40mmの粒径に造粒し、該造粒物を微粉鉱
    石と融点調整材および結合材を混合した微粉原料で被覆
    造粒し、この被覆造粒物を前記配合原料の最下層部に装
    入することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
  4. 【請求項4】 焼結パレット上に床敷鉱を装入し、その
    上に配合原料を装入して、該配合原料の上面から点火し
    て焼結するドワイトロイド式焼結方法において、予め無
    煙炭を5〜40mmの粒径に造粒し、該造粒物を微粉鉱
    石と融点調整材および結合材を混合した微粉原料で被覆
    造粒し、この被覆造粒物を前記配合原料と共に前記焼結
    パレット上に装入して配合原料とすると共に前記床敷鉱
    の一部とすることを特徴とする焼結鉱の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記被覆造粒物を配合原料と共に焼成し
    て、該被覆造粒物内部の無煙炭をコークス化した後、前
    記焼結パレットの端部から排出して破砕回収し、前記配
    合原料に配合することを特徴とする請求項1ないし4記
    載の焼結鉱の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015129353A (ja) * 2013-07-10 2015-07-16 Jfeスチール株式会社 焼結鉱製造用の炭材内装造粒粒子とその製造方法

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