JPH06145822A - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents

焼結鉱の製造方法

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JPH06145822A
JPH06145822A JP32144192A JP32144192A JPH06145822A JP H06145822 A JPH06145822 A JP H06145822A JP 32144192 A JP32144192 A JP 32144192A JP 32144192 A JP32144192 A JP 32144192A JP H06145822 A JPH06145822 A JP H06145822A
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JP
Japan
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sintering
layer
sintering raw
water content
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Withdrawn
Application number
JP32144192A
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English (en)
Inventor
Masami Fujimoto
政美 藤本
Tadahiro Inasumi
忠弘 稲角
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下方吸引式焼結機で焼結鉱を製造する際に、
焼結層の通気性を改善し、焼結時間を短くし、生産性を
向上させる。 【構成】 微粉原料22aを調湿造粒して小粒の造粒物
とする。これを乾燥して水分量を6.5%以下にし、他
の焼結原料と混合した後、焼結パレット12上に装入し
て焼結する。 【効果】 乾燥した造粒物は焼結原料層の凝縮水分を吸
収し、焼結原料層のスラリー化を防止し、通気性を改善
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉等で製銑するに際
して原料となる焼結鉱の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の焼結鉱の製造方法の概略工程を図
5に示す。
【0003】主原料の鉱石は鉱石ホッパー9、副原料で
ある石灰石は石灰石ホッパー8、燃料であるコークスは
コークスホッパー6、返鉱は返鉱ホッパー7からそれぞ
れ所定量切り出し、これにミキサー10で水分を添加
し、調湿造粒する。水分は6.5〜7.0%の範囲で添
加する。
【0004】調湿造粒後の焼結原料1はサージホッパー
2に一旦装入し、ドラムフィーダー3から切り出し、シ
ュート4を介してパレット12に装入して充填層5を形
成する。この充填層の層厚は600mmである。充填層
5の表層部分のコークスに点火炉11で点火し、下方に
空気を吸引しながらコークスを燃焼させ、この燃焼熱で
上層から下層にかけて順次原料を焼結する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来法(以下、従来法
とは前述した方法を言う)によると、6.5〜7.0%
の範囲の水分を添加し造粒した原料を充填した表層のコ
ークスに着火し、上層から下層にかけて順次原料を焼結
するので、原料の水分は蒸発し、下層に凝縮する。この
ため、下層の焼結原料は10%前後の高い水分含有量と
なる。高い水分含有量となった焼結原料はスラリー状態
となり、流動化して原料の再配置が起き、焼結原料層が
締まって通気が悪化する。このためコークスの燃焼速度
が小さくなり、焼結時間が長くなるので生産性が低下す
る問題がある。
【0006】また、従来法は6.5〜7.0%の範囲で
水分を添加して調湿造粒するので、この水分の存在によ
り焼結原料層表層のコークスに着火しにくく、成品焼結
鉱の収率(歩留)低下の問題がある。
【0007】下層の水分凝縮層の水分を低下させるには
初期の造粒水分を低下させるのが有効であるが、造粒水
分を低下させるとバインダーとしての水分が減少するこ
とになるので造粒性が低下し、焼結原料層自体の通気が
悪化することになるので6.5〜7.0%の原料水分で
造粒した原料の焼結時間より長くなり、生産性が低下す
る。従って、造粒水分を低下させられないのが現状であ
る。
【0008】このような問題を解決する方法として、水
分以外のバインダーを添加し、造粒物の強度を大きく
し、焼結原料がスラリー化した時の造粒物の壊れを少な
くして通気を確保する方法がある。例えば、バインダー
として生石灰を添加する方法が知られている。しかし、
この方法は焼結原料のスラリー化による通気の悪化を十
分には解決出来ない。また、特開平3−31432号公
報には、添加した生石灰のバインダー効果を高めるため
焼結原料を乾燥固化する方法が開示されている。しか
し、この方法では焼結原料の量が多く、また乾燥する時
間が十分にとれないことから、焼結原料のスラリー化に
よる通気の悪化を十分には解決出来ていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下方吸
引式焼結機で焼結鉱を製造するに際し、微粉原料を造粒
し、得られた小粒物を乾燥して水分量を6.5%以下に
し、これを他の焼結原料と混合した後、焼結パレット上
に装入して焼結することを特徴とする焼結鉱の製造方法
である。
【0010】
【作用】本発明者らは焼結原料の高水分凝縮層の通気が
悪化することに鑑み、高水分凝縮層の通気改善技術を研
究していたが、微粉原料を造粒して小粒の造粒物(他と
区別するために「小粒物」という)とし、これを乾燥し
て他の焼結原料と混合した後、焼結パレットに装入して
焼結すると通気が大幅に改善され、焼結時間が短くな
り、生産性が向上することを見出した。
【0011】微粉原料としては、ペレット用原料として
の微粉鉱石、製銑工場や製鋼工場など製鉄所から発生す
る集塵ダストがある。本発明では微粉鉱石あるいはダス
トを単味として使用しても良く、また混合して使用して
も良い。また、造粒時に小粒物の強度を大きくするため
に生石灰、セメントなどのバインダーを使用しても良
い。
【0012】これらの微粉原料は、これまでその量が少
ないときはそのままの状態で他の焼結原料と混ざり合っ
て焼結していた。しかし、微粉原料の量が多くなると焼
結原料が全体として細粒化するので焼結原料層の通気が
悪化するため、微粉原料を造粒して小粒物とし、他の焼
結原料と混合して焼結していた。微粉原料を造粒するに
は、焼結原料を造粒するのに要する水分6.8%の2倍
以上に及ぶ多くの水分が必要であり、微粉原料を造粒し
て他の焼結原料と混合すると、焼結原料の水分は通常の
焼結原料の水分の6.8%より多くなる。このため焼結
原料の水分凝縮層の水分はさらに多くなり、通気の悪化
は大きくなる。
【0013】そこで、微粉原料を造粒した小粒物を乾燥
して他の焼結原料と混合した後焼結パレット上に装入し
て焼結すると、乾燥した小粒物は凝縮する水分を吸収
し、焼結時に生ずる焼結原料の高水分スラリー化を防止
し、焼結原料層の通気を確保できる。このため通気が大
幅に改善され、焼結時間が短くなるので生産性が向上す
る。
【0014】乾燥した小粒物の水分は通常焼結原料を造
粒する水分6.5%以下にすることが必要であるが、通
常焼結原料の水分に近いと吸収する水分量が少なくなる
ので効果が少ない。したがって、乾燥した小粒物の水分
は5.0%以下が好ましい。
【0015】また、焼結原料中の乾燥した小粒物により
焼結原料層表層の水分が低下するので、焼結原料層表層
のコークスへの着火が良くなり、歩留が向上する利点も
有する。
【0016】
【実施例】以下、本発明を好ましい実施例に則して詳細
に説明する。
【0017】
【実施例1】図1、図2、図3に本発明の実施例1を示
す。
【0018】従来法と同じように各々の原料ホッパーか
ら切り出した原料にミキサー10で水分を6.8%添加
し、調湿造粒した。
【0019】微粉原料22aとしては、微粉鉱石と製鋼
転炉ダストを混合したものを使用した。混合割合は微粉
鉱石60%、製鋼転炉ダスト40%である。この微粉原
料22aを微粉原料ホッパー21から他の焼結原料に対
して20%に相当する量供給し、パン型造粒機23で水
分を14%添加して5mm以下の粒度に造粒し、小粒物
を製造した。小粒物は乾燥装置24aの移動層31に搬
送した。
【0020】乾燥用の熱風は焼結鉱の冷却機(図示せ
ず)から排出された熱風を使用した。冷却機から排出さ
れた約200℃の熱風を乾燥装置24aの熱風導入管3
3から導入し、移動層31の小粒物を乾燥しながら熱風
排出管34から排出した。水分2.5%に乾燥した移動
層31の小粒物は排出ベルトフィーダー32から排出
し、サージホッパーに搬送し、ドラムフィーダー3によ
りシュート4を介してパレット12に装入し、600m
mの充填層5を形成した。
【0021】移動層31の立体模式図を図3に示す。移
動層31には熱風移動層入口35から熱風を送り、熱風
移動層出口36から熱風を排出する。
【0022】充填層5のコークスに点火炉11で点火
し、下方に空気を吸引しながらコークスを燃焼させ、こ
の燃焼熱で上層から下層にかけて順次焼結した。乾燥し
た小粒物による焼結原料層における凝縮水分の吸収によ
り焼結原料層の通気が改善されることによる焼結時間の
短縮と、充填層5の表層の着火改善による歩留の改善に
より、生産性は従来法の生産性31.4t/d/m2
り6.3t/d/m2 高い37.7t/d/m2 に向上
した。
【0023】
【実施例2】図4に本発明の実施例2を示す。
【0024】従来法と同じように各々の原料ホッパーか
ら切り出した原料にミキサー10で水分を6.8%添加
し調湿造粒した。
【0025】微粉原料22aとしては、微粉鉱石と製鋼
転炉ダストを混合したものを使用した。混合割合は微粉
鉱石50%、製鋼転炉ダスト50%である。この微粉原
料22aを微粉原料ホッパー21から他の焼結原料に対
して25%に相当する量供給し、パン型造粒機23で水
分を14%添加して5mm以下の粒度に造粒し、小粒物
を製造した。小粒物は乾燥ヤード24bに搬送した。乾
燥ヤード24bは雨天時の濡れを防止するため屋根付き
とした。
【0026】乾燥ヤード24bの小粒物は3日間放置し
て水分約3%に乾燥し、小粒物用サージホッパー25に
搬送した。小粒物用サージホッパーの乾燥小粒物22b
は、小粒物用ドラムフィーダー26によりシュート4を
介してパレット12に装入し、600mmの充填層5を
形成した。
【0027】充填層5のコークスに点火炉11で点火
し、下方に空気を吸引しながらコークスを燃焼させ、こ
の燃焼熱で上層から下層にかけて順次焼結した。乾燥し
た小粒物による焼結原料層における凝縮水分の吸収によ
り焼結原料層の通気が改善されることによる焼結時間の
短縮と、充填層5の表層の着火の改善による歩留の改善
により、生産性は従来法の生産性31.4t/d/m2
より6.0t/d/m2高い37.4t/d/m2 に向
上した。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、焼結原料層の通気改善
と表層の着火性の改善により生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置の例を示す図であ
る。
【図2】本発明を実施するための装置の例を示す図であ
る。
【図3】本発明を実施するための装置の例を示す図であ
る。
【図4】本発明を実施するための装置の例を示す図であ
る。
【図5】従来法の概略工程を示す図である。
【符号の説明】
1 原料 2 サージホッパー 3 ドラムフィーダー 4 シュート 5 充填層 6 コークスホッパー 7 返鉱ホッパー 8 石灰石ホッパー 9 鉱石ホッパー 10 ミキサー 11 点火炉 12 パレット 21 微粉原料ホッパー 22a 微粉原料 22b 乾燥小粒物 23 パン型造粒機 24a 乾燥装置 24b 乾燥ヤード 25 小粒物用サージホッパー 26 小粒物用ドラムフィーダー 31 移動層 32 排出ベルトフィーダー 33 熱風導入管 34 熱風排出管 35 熱風移動層入口 36 熱風移動層出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方吸引式焼結機で焼結鉱を製造するに
    際し、微粉原料を造粒し、得られた小粒物を乾燥して水
    分量を6.5%以下にし、これを他の焼結原料と混合し
    た後、焼結パレット上に装入して焼結することを特徴と
    する焼結鉱の製造方法。
JP32144192A 1992-11-06 1992-11-06 焼結鉱の製造方法 Withdrawn JPH06145822A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007061126A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 Jfe Steel Corporation 焼結鉱の製造方法
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