JPH0776233B2 - トリペプチド - Google Patents
トリペプチドInfo
- Publication number
- JPH0776233B2 JPH0776233B2 JP1196630A JP19663089A JPH0776233B2 JP H0776233 B2 JPH0776233 B2 JP H0776233B2 JP 1196630 A JP1196630 A JP 1196630A JP 19663089 A JP19663089 A JP 19663089A JP H0776233 B2 JPH0776233 B2 JP H0776233B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peptide
- present
- tripeptide
- inhibitory activity
- antihypertensive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は新規なペプチド、更に詳細には優れた血圧降下
作用を有し、医薬品として有用なトリペプチド及びその
用途に関する。
作用を有し、医薬品として有用なトリペプチド及びその
用途に関する。
[従来の技術及びその課題] 従来、魚類の組織中から有効成分を抽出採取することが
行われており、そのうちのあるものはすでに医薬品等と
して実用に供されている。しかも、未発見の生理活性物
質が存在する可能性が秘められていることから、本発明
者は、魚類の組織中の成分について種々研究をしてきた
ところ、魚類組織中から抽出単離したウンデカペプチド
が強い血圧降下作用を有することを見出し、先に特許出
願した(特願平1-52831号)。
行われており、そのうちのあるものはすでに医薬品等と
して実用に供されている。しかも、未発見の生理活性物
質が存在する可能性が秘められていることから、本発明
者は、魚類の組織中の成分について種々研究をしてきた
ところ、魚類組織中から抽出単離したウンデカペプチド
が強い血圧降下作用を有することを見出し、先に特許出
願した(特願平1-52831号)。
しかし、該ウンデカペプチドよりもさらに優れた血圧降
下作用を示す物質の開発が望まれていた。
下作用を示す物質の開発が望まれていた。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明者が該ウンデカペプチドの各種誘導体を
合体し、アンジオテンシンI転換酵素(ACE)阻害活性
を指標として血圧降下作用との構造活性相関につき検討
してきたところ、特定のトリペプチドが強いACE阻害活
性を有し、血圧降下剤として有用であることを見出し、
本発明を完成した。
合体し、アンジオテンシンI転換酵素(ACE)阻害活性
を指標として血圧降下作用との構造活性相関につき検討
してきたところ、特定のトリペプチドが強いACE阻害活
性を有し、血圧降下剤として有用であることを見出し、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は次式(I) Pro-Val-Met (I) で表わされるトリペプチド及びこれを有効成分とする血
圧降下剤を提供するものである。
圧降下剤を提供するものである。
本発明のペプチド(I)は、通常のペプチド合成法に従
って、構成アミノ酸をペプチド結合させることにより製
造することができる。
って、構成アミノ酸をペプチド結合させることにより製
造することができる。
ペプチド合成法としては、液相法または固相法のいずれ
の合成法を用いてもよく、また市販のペプチド合成機を
用いることもできる。ペプチド(I)は、通常ペプチド
分離に用いられる逆相カラムクロマトグラフィーにより
精製単離できる。
の合成法を用いてもよく、また市販のペプチド合成機を
用いることもできる。ペプチド(I)は、通常ペプチド
分離に用いられる逆相カラムクロマトグラフィーにより
精製単離できる。
[作用] 本発明のペプチド(I)の血圧降下作用をCushman & C
heungの方法〔Biochem.Pharmacol.,20,1637(1971)〕
を用いてアンジオテンシンI転換酵素(ACE)阻害活性
として測定した。
heungの方法〔Biochem.Pharmacol.,20,1637(1971)〕
を用いてアンジオテンシンI転換酵素(ACE)阻害活性
として測定した。
ACE1〜10mU、基質Hip-His-Leu(ペプチド研究所製)2.5
mM、リン酸カリウム緩衝液(pH8.3)100mM及び食塩300m
Mからなる溶液に、試料の所定量を加え、この混合物
(0.25ml)を37℃で30分間インキュベートした後、1N塩
酸0.25mlを加えて酵素反応を停止した。酢酸エチル1.5m
lを加え、10秒間強く撹拌し、生成した馬尿酸を抽出し
た。酢酸エチル層1mlから溶媒を留去し、残渣を蒸留水1
mlに溶解し、228nmの吸光度を測定した(ODs)。インキ
ュベート前に、あらかじめ1N塩酸を加えたものをブラン
クとし(ODsbl)、吸光度の差(ODs-ODsbl)を求めた。
また試料を添加しなかったものをコントロール群(OD
c)とし、同様にODc-ODcblを求めた。ACE阻害活性は次
の式によって算出した。
mM、リン酸カリウム緩衝液(pH8.3)100mM及び食塩300m
Mからなる溶液に、試料の所定量を加え、この混合物
(0.25ml)を37℃で30分間インキュベートした後、1N塩
酸0.25mlを加えて酵素反応を停止した。酢酸エチル1.5m
lを加え、10秒間強く撹拌し、生成した馬尿酸を抽出し
た。酢酸エチル層1mlから溶媒を留去し、残渣を蒸留水1
mlに溶解し、228nmの吸光度を測定した(ODs)。インキ
ュベート前に、あらかじめ1N塩酸を加えたものをブラン
クとし(ODsbl)、吸光度の差(ODs-ODsbl)を求めた。
また試料を添加しなかったものをコントロール群(OD
c)とし、同様にODc-ODcblを求めた。ACE阻害活性は次
の式によって算出した。
結果を第1表に示す。
また、本発明のペプチド(I)は、その有効投与量の過
剰量である50mg/kgをラットに静脈内投与した場合にお
いても、異常が認められなかった。
剰量である50mg/kgをラットに静脈内投与した場合にお
いても、異常が認められなかった。
叙上の如く、本発明の(I)式で表わされるペプチド
は、優れたACE阻害活性を示し、血圧降下剤として有用
である。
は、優れたACE阻害活性を示し、血圧降下剤として有用
である。
その用法としては静脈内投与または経口投与が好まし
い。
い。
使用可能な剤形としては、注射剤またはカプセル剤、錠
剤、粉末剤、顆粒剤等の経口投与剤がある。
剤、粉末剤、顆粒剤等の経口投与剤がある。
本発明のペプチド(I)の投与量は、患者の症状の程
度、投与方法等によりその最適量はかなり異なるが、成
人1日当りの治療量は0.1〜1000mgである。
度、投与方法等によりその最適量はかなり異なるが、成
人1日当りの治療量は0.1〜1000mgである。
また、本発明のペプチド(I)は、慣用の任意の製薬用
担体、基剤または賦形剤と共に慣用の方法にて医薬用製
剤とすることができる。経口投与剤としては脂溶性のカ
プセル剤、錠剤、粉末剤または顆粒剤として、注射剤と
しては水溶性注射剤または凍結乾燥粉末剤として使用す
るのが好ましい。賦形剤としては慣用の物質が使用可能
であるが、ヒト血清アルブミン、ショ糖、ゼラチン、デ
ンプン、ポリエチレングリコール等を使用することが好
ましい。
担体、基剤または賦形剤と共に慣用の方法にて医薬用製
剤とすることができる。経口投与剤としては脂溶性のカ
プセル剤、錠剤、粉末剤または顆粒剤として、注射剤と
しては水溶性注射剤または凍結乾燥粉末剤として使用す
るのが好ましい。賦形剤としては慣用の物質が使用可能
であるが、ヒト血清アルブミン、ショ糖、ゼラチン、デ
ンプン、ポリエチレングリコール等を使用することが好
ましい。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 ペプチド(I)の合成 全自動ペプチドシンセサイザー モデル430-A(アプラ
イドバイオシステムズ社製)により、ブチロキシカルボ
ニル保護アミノ酸(Boc−アミノ酸)を用いたMerrifiel
d法にて合成した後、60%トリフルオロ酢酸(TFA)/CH
2Cl2を用いて脱保護基及びHFガスによる樹脂からの脱離
を行なった。
イドバイオシステムズ社製)により、ブチロキシカルボ
ニル保護アミノ酸(Boc−アミノ酸)を用いたMerrifiel
d法にて合成した後、60%トリフルオロ酢酸(TFA)/CH
2Cl2を用いて脱保護基及びHFガスによる樹脂からの脱離
を行なった。
得られたペプチドを、YMC-Pack R-ODS-5(山村化学
(株)製)カラムを用い、0.1%TFA→70%アセトニトリ
ル/0.1%TFAの直線濃度勾配(20分)の溶出条件で逆相P
LCに付し、本発明のペプチド(I)を精製した。
(株)製)カラムを用い、0.1%TFA→70%アセトニトリ
ル/0.1%TFAの直線濃度勾配(20分)の溶出条件で逆相P
LCに付し、本発明のペプチド(I)を精製した。
得られたペプチドはHPLCにて純度を検定したが、第1図
に示す通り、単一成分であることが確認された。
に示す通り、単一成分であることが確認された。
また、気相プロテインシークエンサー モデル477A(ア
プライドバイオシステムズ社製)にてアミノ酸配列が
(I)式の通りであることを確認した。
プライドバイオシステムズ社製)にてアミノ酸配列が
(I)式の通りであることを確認した。
実施例2 水溶性注射剤 実施例1で得られたペプチド(I)100mgを、注射用蒸
留水にて調製した0.14M塩化ナトリウム含有0.01Mリン酸
緩衝液(pH7.0)100mlに溶解した。本液をメンブランフ
ィルターを使用して無菌的に濾過し、濾液をガラス容器
に1mlずつ充填して密封し、水溶性注射剤とした。
留水にて調製した0.14M塩化ナトリウム含有0.01Mリン酸
緩衝液(pH7.0)100mlに溶解した。本液をメンブランフ
ィルターを使用して無菌的に濾過し、濾液をガラス容器
に1mlずつ充填して密封し、水溶性注射剤とした。
実施例3 錠剤 実施例1で得られたペプチド(I) 100g デンプン 50g ゼラチン 7.5g 結晶セルロース 25g ステアリン酸マグネシウム 2.5g 計 185g 上記成分から本発明のペプチド(I)100mgを含む錠剤1
000個を得た。
000個を得た。
ペプチド(I)及びデンプンをゼラチン水溶液と混合し
た後乾燥し、粉砕して細かい粉末とした。これに結晶セ
ルロース、次いでステアリン酸マグネシウムを混和した
後、錠剤機にかけて有効成分100mgを含む錠剤1000個を
得た。
た後乾燥し、粉砕して細かい粉末とした。これに結晶セ
ルロース、次いでステアリン酸マグネシウムを混和した
後、錠剤機にかけて有効成分100mgを含む錠剤1000個を
得た。
[発明の効果] 本発明のトリペプチドは優れたACE阻害活性を有し、血
圧降下剤として有用である。
圧降下剤として有用である。
第1図は、本発明のペプチド(I)をHPLCに付したとき
の溶出パターンを示す図面である。
の溶出パターンを示す図面である。
Claims (2)
- 【請求項1】次式(I) Pro-Val-Met (I) で表わされるトリペプチド。
- 【請求項2】請求項1記載のトリペプチドを有効成分と
する血圧降下剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196630A JPH0776233B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | トリペプチド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196630A JPH0776233B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | トリペプチド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0363295A JPH0363295A (ja) | 1991-03-19 |
JPH0776233B2 true JPH0776233B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=16360960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1196630A Expired - Lifetime JPH0776233B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | トリペプチド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0776233B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100390869B1 (ko) * | 2001-02-05 | 2003-07-12 | 주식회사 금토일산업 | 필러 앵커 및 그 제조 방법 |
-
1989
- 1989-07-31 JP JP1196630A patent/JPH0776233B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0363295A (ja) | 1991-03-19 |
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Date | Code | Title | Description |
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