JPH0776076B2 - 乗客コンベアの制御装置 - Google Patents

乗客コンベアの制御装置

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JPH0776076B2
JPH0776076B2 JP42590A JP42590A JPH0776076B2 JP H0776076 B2 JPH0776076 B2 JP H0776076B2 JP 42590 A JP42590 A JP 42590A JP 42590 A JP42590 A JP 42590A JP H0776076 B2 JPH0776076 B2 JP H0776076B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、乗客コンベアの制御装置に係り、特に、エス
カレーター、電動通路などの一部のステップを開閉する
ことにより、車いす使用客も乗降できるようにした乗客
コンベアを制御するディジタル電子計算機の故障後の乗
客コンベアの動作を安全に行い、前記ディジタル電子計
算機の回復を行うことのできる乗客コンベアの制御装置
に関する。
[従来の技術] 一般に、乗客コンベア、特に、エスカレーターの一般乗
客が乗るステップには、車いすに乗った人すなわち車い
す使用客がそのまま乗ることができない。このため、車
いす使用客をステップに乗せる手段については種々提案
されている。
この種の装置に関する従来技術として、例えば、実開昭
58−151179号公報に「乗客コンベアの制御装置」として
記載された技術が知られている。
この従来技術は、車いす使用客を乗せるステップを特別
に設けることにより車いす使用客の運搬を可能としたも
のである。すなわち、この従来技術は、エスカレーター
の1個のステップまたは複数個のステップの一部に車い
す使用客が乗ることができる装置を組み込み、通常は、
その組み込んだ装置を閉じて一般乗客が利用可能とし、
車いす使用客が利用する時はその装置を開くことにより
拡張し、この拡張したステップに車いす使用客を乗せて
搬送するようにしたものである。なお、車いす使用客が
利用する場合、エスカレーターは、車いす使用客専用に
運転されるので一般乗客は利用できないのが普通であ
る。
このよえなエスカレーターの制御に関する他の従来技術
としては、例えば、特開昭61−203092号公報(特願昭60
−42667号)に「エスカレーター制御装置」として記載
された技術が知られている。
この従来技術は、エスカレーターを制御する論理制御部
をディジタル電子計算機、すなわち、マイコンで構成し
たものであり、エスカレーターの一般乗客使用時には、
駆動機械内のモータを可逆電磁開閉器により駆動して動
作させ、車いす使用客利用時には、可変電圧可変周波数
変換器を用いて駆動機械内のモータを駆動している。そ
して、これらの論理制御部であるマイコンは、各種のス
イッチの信号を取り込み、その結果により前記可逆電磁
開閉器、可変電圧可変周波数変換器及びステップ拡張装
置、ステップ復帰装置を制御している。
なお、通常のエスカレーターをマイコンで制御するよう
にした従来技術としては、例えば、特開昭55−11402号
公報に「乗客コンベア安全装置」として記載された技術
が知られている。
この従来技術は、エスカレーターの各種の安全装置の信
号をマイコンに取り込み、その信号変化をマイコンで演
算して安全装置の動作・不動作を決定するものである。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来技術は、マイコンの故障、例えば、ソフトウエ
アのバグ、外部からのノイズ等により、マイコンが設定
した動作をしなくなつたとき、あるいは、ハードウエア
の故障により、同様に動作をしなくなつたときの故障検
出についての考慮がなされていないうえ、さらに、この
ような故障時にどのように処置するかについても考慮さ
れておらず、万一の故障時の異常動作を容認している等
の問題点を有している。
すなわち、前記従来技術は、マイコンが故障すると、こ
のマイコンに接続されている各種の安全スイッチが動作
してもエスカレーターを停止させることはできず、ま
た、一般乗客利用時には、停止することにより乗つてい
る人が将棋倒しになる等の危険な状況が発生するという
問題が生ずる。
このための、この種装置においてはマイコンの故障を検
出する手段が必要であるが、その手段としては、一般的
に、ウォッチドッグ タイマが用いられている。そし
て、この種の従来技術として、例えば、特開昭55−3176
9号公報に「エレベーター制御装置」として記載された
技術が知られている。
この従来技術には、ウォッチドッグ タイマを用いた故
障検出装置と、この故障検出装置が動作したときに、エ
スカレーターのブレーキコイルの励磁を遮断する手段と
により、エスカレーターの乗りかごの昇降を停止させる
例が開示されている。
従って、前述したエスカレーター制御の従来技術に、前
記特開昭55−31769号公報に記載されたウォッチドッグ
タイマによる故障検出装置を付加すれば、マイコンの
故障時に対処することが可能となる。すなわち、マイコ
ンが、設定された動作を行い得なくなつたことをマイコ
ンの故障検出装置が検出すると、マイコンの誤動作によ
るエスカレーターの急停止及び急停止した後の逆方向へ
の運転等の不要な動作を行わせないように、エスカレー
ターの機械装置のブレーキの励磁を遮断することによ
り、エスカレーターの動作を停止させてしまうことがで
きる。しかし、エレベーターと違つて、エスカレーター
の制御は、この方法で完璧であるとするわけにはいかな
い。
この理由は、エスカレーターには次に説明するような特
殊事情があることによる。
すなわち、エスカレーターは、エレベーターと同様に人
が乗つているものであるが、しかしながら人の移動する
動作方向が事あるものである。そして、エスカレーター
では、乗客がほぼ水平方向に動作しているので、エスカ
レーターを停止させるとそのシヨックで、これらの乗客
が倒れる可能性が生じる。特に、下降方向に運転されて
いるエスカレーターでは、停止時のシヨツクで乗客が将
棋倒しになる可能性があり危険である。
このための対策として特開昭49−120378号公報に記載さ
れた「マイコンベアの停止装置」等では、このような停
止時には、エスカレーターを惰行させた後にブレーキを
掛ける等の考慮がなされている。
従って、この技術も応用すると、マイコンの故障検出装
置が、マイコンの故障を検出すると、エスカレーターの
機械装置のブレーキを直ちに掛けるのでなく、惰行させ
てから掛けるという方法が考えられる。
しかしながら、この方法を採用しても一般乗客利用時に
エスカレーターに乗つている乗客は、マイコンの故障
時、エスカレーターが停止してしまうので、その後は、
エスカレーターの踏段を降りるか登るかしなければなら
ない。ところが、エスカレーターの踏段は、通常の階段
よりも1段毎の高さが高いため、身障者、老人等が乗つ
ていた場合、これらの乗客がエスカレーターの踏段を登
つたり降りたりしてエスカレーターから出るのは困難で
ある。特に、全長が長い高揚程のエスカレーターの場合
には困った問題となる。
また、車いす使用客利用時には、拡張しているステップ
が有るためにマイコンの故障時に直ちに停止できなくな
り、そのまま動作させると、拡張されたステップが昇降
口に衝突してステップを破損してしまうという不都合が
生じるので、前述したエスカレーターの例の場合と同様
に、エスカレーターを直ちに停止させた方が良いと考え
られる。
従って、車いす使用客利用時のことも考えて構成されて
いるエスカレーターにおいては、停止させると不都合の
でる場合と、停止させなければならない場合との矛盾し
た問題を解決しなければならない。
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、
一般乗客利用時には制御用マイコンの故障により、エス
カレーターを急停止させる、あるいは、急停止した後さ
らにエスカレーターが逆方向に運転される等の異常な動
きをさせないようにすると同時に、エスカレーターを停
止させることなく運行させ、停止させたエスカレーター
から、乗客が出るのに困ることのない制御を可能とした
乗客コンベアの制御装置を提供することにあり、さら
に、車いす使用客利用時には、制御用マイコンの故障時
にエスカレーターをそのまま動作させて、拡張したステ
ップを乗降口に衝突させて破損させることがないような
乗客コンベアの制御装置を提供することをにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、前記目的は、一般乗客利用時と車いす
使用客利用時とにより、乗客コンベアの制御装置を構成
するマイコンが故障してもエスカレーターを停止させず
そのまま運行させ、また誤つた出力が出ないように出力
も故障した時点のままとすることを可能とするマイコン
の演算結果を出力する出力装置と、故障すると直ちにエ
スカレーターを停止させることを可能とする出力装置と
をそれぞれ選択できるようにすることにより達成され
る。
また、前記目的は、一般乗客利用時にマイコン故障を検
出した場合、故障する前の出力を維持しているだけでは
乗客に不便をかけることなるので、これを解消し、ま
た、車いす使用客利用時には、早急に復旧させて再操作
を可能とするために、故障したマイコンを復旧させる手
段を設けることにより達成される。
[作 用] 乗客コンベアの制御装置を構成するマイコンの故障を検
出する装置として、ウォッチドッグ タイマを設け、こ
のウォッチドッグ タイマによる故障検出装置が動作す
ると、マイコンからの出力変化を受け付けず、直前の出
力を保持する出力装置と、全ての出力信号を遮断する出
力装置とが設けられる。そして、一般乗客利用時と車い
す使用客利用時とを区別する指令に基づき、前記2種類
の出力装置を選択することにより、一般乗客利用時に
は、故障時点の出力をそのまま保持し、エスカレーター
をマイコンとは無関係にそのまま運行させる。これによ
り、エスカレーターは、急停止することがない上に、そ
の後の誤つた信号の出力もないので、エスカレーターの
急停止による乗客の将棋倒しや、乗客がエスカレーター
から出るのに困るということを防止することができる。
また、車いす使用客利用時には、マイコンの出力が直ち
に遮断されるので、エスカレーターは直ちに停止し、拡
張されたステップが、たとえ乗降口近くにある場合に
も、このステップを破損することがない。
また、故障したときのために復旧装置を設けたのは、故
障後にマイコンにリセットをかけ、一般乗客利用時の指
令が出されているならば、そのプログラムの最初に故障
時の出力状態を調べ、そのまま、運転を継続するように
したので、乗客に対して迷惑をかけることもない。さら
に、車いす使用客利用時の指令が出されているならば、
マイコンは初期の状態に戻るので、その後の操作員の操
作により復帰が可能である。
[実施例] 以下本発明の一実施例を図面により詳細に説明する。
第2図は本発明の一実施例を示す側面図であり、本発明
を乗客コンベアの行程に傾斜があるもの、すなわちエス
カレーターに適用した例である。この第2図はエスカレ
ーター全体の側面を示している。
本発明の一実施例は、第2図に示すように、エスカレー
ターフレーム1が全体を支え、その上下の機械室2に図
示していないがそれぞれ駆動スプロケツト、従動スプロ
ケットを備え、このスプロケットに踏段チエーンを無端
状に巻付け、これに多数ある一般乗客用ステップ3と、
本発明の一実施例では全体で1ヶ所しか設けられていな
い一般乗客と車いす使用客兼用の専用ステップ4とを列
状に一体として取り付けて構成されている。
これらのステップ全体は、図示していない駆動機械が前
記駆動スプロケットを駆動することにより昇降する。ま
た、一般乗客用ステップ3及び専用ステップ4と同速度
で駆動されているハンドレール5は、一般乗客用ステッ
プ3及び専用ステップ4の両側に設けられた欄干の上を
運行する。
第3図は一般乗客と車いす使用客兼用の専用ステップ4
の詳細を示す側面図で、車いす使用客用に専用ステップ
4が開くことにより拡張している状態を示しており、第
4図は同じく側面図で、この専用ステップ4が閉ざされ
て一般乗客用になつている状態を示している。
この第3図及び第4図に示すように、専用ステップ4
は、せり上げ支持部11とその上の基板パレット13及びピ
ン15で結合された拡張パレット17により構成されてい
る。
そして、一般乗客用には第4図に示すようにこれらの装
置は閉じた状態で使用される。また、車いす使用客利用
時には、第4図の状態からせり上げ支持部11がせり上が
ると同時に、拡張パレット17がピン15を中心に展開し初
め、基板パレット13と拡張パレット17が水平になる位置
で停止した状態で用いられる。
なお、せり上げ支持部11がこのせり上がった状態でエス
カレーターの上下部の乗降口で停止した場合、基板パレ
ット13と拡張パレット17の面は、地上の床よりわずか上
がつた位置となるように設定されている。従って、これ
らのパレットが閉じた一般乗客用として停止したばあい
には、上下部の乗降口とも床面よりわずかに下がつた位
置となる。
前述したように、基板パレット13と拡張パレット17が展
開した状態では、車いす19が充分乗ることができる状態
となつている。なお、このように専用ステップ4が構成
されているのは、車いすの前端足置き21が、一般乗客用
ステップ3に接触しないようにすると同時に、専用ステ
ップ4を最小の面積で構成できるようにするためであ
る。
第5図は、前述した装置を運転するための操作盤41を示
す図である。この操作盤41は、エスカレーターの上下の
乗降口のそれぞれに合計2個設けられている。以下、こ
の操作盤41内に設けられている複数のスイッチのそれぞ
れの機能について説明する。
(1) 運転スイッチ43 一般乗客利用時に、エスカレーターを下降運動するか上
昇運転するかを指令するスイッチである。この運転スイ
ッチ43にキーを挿入し、目的の方向に回すことにより、
エスカレーターは運転を始める。運転を始めたならキー
を中央に戻して抜き取る。なお、以下のキーを用いたス
イッチでは、操作した後にキーを中央に戻して抜き取る
ものとする。
(2) 停止スイッチ44 一般乗客利用時に、運転されているエスカレーターを停
止させるために用いるスイッチである。この停止スイッ
チ44にキーを挿入して停止の方向に回すことにより、運
転中のエスカレーターが停止する。
(3) 非常停止釦45 一般乗客及び車いす使用客利用時に、この非常停止釦45
を押すことにより、直ちにエスカレーターを非常停止さ
せるスイッチである。この非常停止釦45は、危険を感じ
たときに操作するものである。なおこの操作により、通
常は警報が出されて係員等が駆けつけるようになつてい
るが、以下の説明ではこの詳細な動作は省略する。
(5) 切替スイッチ47 車いす使用客利用時に用いるスイッチであり、車いす使
用客が利用するとき、最初にこの切替スイッチ47にキー
を挿入して「入」の位置に回すことにより車いす使用客
用の運転に切り替わる。なお、一般乗客利用のための運
転しているときは、前述の停止スイッチ44で、エスカレ
ーターを停止させた後でこの切り替えを行う。
(6) 呼寄スイッチ49 切替スイッチ47で車いす使用客運転に切り替えた後に、
専用ステップ4を乗降口に呼び寄せるために使用するス
イッチである。キーを挿入して「入」の位置に回すと、
エスカレーターは運転を開始し、専用ステップ4がこの
呼寄スイッチ49を操作した操作盤41がある乗降口に呼び
寄せられて停止する。エスカレーターが停止すると、前
述したように、自動的にせり上げ支持部11が上昇すると
同時に拡張パレット17が展開して拡張され、車いすが乗
れる状態を作る。
(7) スタート釦51 専用ステップ4が拡張された状態で、車いす使用客を乗
せ、このスタート釦51を押すと、エスカレーターは運転
を開始し、反対側の乗降口に到着して自動的に停止す
る。停止した後、乗っている車いす使用客は降りて行
く。
(8) 終了スイッチ53 専用ステップ4が拡張している状態で、この終了スイッ
チ53にキーを挿入して「入」の位置に回すと車いす使用
客用の運転が終了となる。このため、拡張している専用
ステップ4において、拡張パレット17が閉じられると同
時に、せり上げ支持部11が下がり、専用ステップ4の内
部に格納される。この格納が終了した後、一般乗客用の
運転が可能になる。
前述で、エスカレーターを運転するための各スイッチの
機能について説明したが、次に、これらを総合して、一
般乗客利用時及び車いす使用客利用時のエスカレーター
の動作について説明する。
A.一般乗客利用時 一般乗客利用時には、前述の説明からわかるように、操
作する人が運転スイッチ43にキーを挿入して、目的の運
転方向に回すのみでエスカレーターは運転を開始し、後
は、終了させるときに、停止スイッチ44にキーを挿入し
て停止の方に回せば、エスカレーターの運転を終了させ
ることができる。
B.車いす使用客利用時 (1) 車いす使用客がエスカレーターを利用したいと
の申し出が操作員にあると、操作員は、申し出のあった
乗降口の操作盤41で、一般乗客用に運転しているエスカ
レーターを停止スイッチ44を使用して停止させる。
(2) そして、切替スイッチ47を用いて車いす使用客
用運転に切り替える。
(3) 次に、呼寄スイッチ49を用い、専用ステップ4
をその操作盤41のある乗降口に呼び寄せる。専用ステッ
プ4がその乗降口に位置すると、エスカレーターは自動
的に停止し、その後拡張パレット17が拡張される。
(4) 車いす使用客は、その拡張された専用ステップ
4に車いすを乗り入れる。
(5) 操作員がスタート釦51を押すと、この操作でエ
スカレーターは、他方の乗降口に向かつて運転動作を開
始する。そして、乗降口に専用ステップ4が到着する
と、エスカレーターは自動的に停止する。
(6) エスカレーターが停止すると、車いす使用客は
専用ステップ4から降りる。
(7) 操作員は、その乗降口にある操作盤41の終了ス
イッチ53を「入」の位置にすることにより、エスカレー
ターの車いす使用客用運転を終了させる。この操作によ
り、専用ステップ4の拡張パレット17が閉じられ、エス
カレーターは一般乗客用となる。
(8) 次に、一般乗客用の運転に戻すために、その乗
降口の操作盤41の運転スイッチ43を用いて目的の運転方
向にキーを回す。これにより、エスカレーターは、一般
乗客用として、運転動作を開始する。
前述の説明は、基本的な操作についてであったが、例え
ば、複数の車いす使用客がエスカレーターの使用を行う
場合には、上記の(7)操作の代わりに、再度スタート
釦51を押すことにより対応することができる。すなわ
ち、再度スタート釦51を押すと、エスカレーターは、専
用ステップ4を拡張したままで逆の方向に運転され、元
の乗降口に戻るので、そこで次の車いす使用客を専用ス
テップ4に乗せて、上記(5)以降の操作を行えば、再
び車いす利用客を搬送することができる。
また、車いす使用客を乗せて到着した乗降口に車いす使
用客が居る場合は、最初の車いす使用客が降りた後に、
専用ステップ4をそのままにして車いす使用客を乗せ、
その後、スタート釦51を押すことにより、この車いす利
用客を搬送することができる。
次に、前述で説明したようなエスカレーターの動作を行
わせる制御装置のハードウエアについて説明する。
第6図は、本発明に係る乗客コンベアの制御装置の全体
構成を示すブロック図である。
第6図において、制御装置は、制御装置全体に給電する
3相電源から、遮断器54、上昇、下降切替用開閉器55,5
7の接点55a,57aを経て乗客コンベアすなわちエスカレー
ターの駆動機械を駆動するモータ59及びブレーキ61に電
源が供給されるように構成されている。
この制御装置は、例えば、上昇切替用開閉器55が付勢さ
れてその接点55aが閉路すると、ブレーキ61が開きモー
タ59が回転して、駆動機械により、無端条帯と、その無
端条帯に附属している一般乗客用ステップ及び車いす使
用客が利用するときにステップの上部を拡張して一般乗
客利用時には閉じる機構を組み込んだ専用ステップを含
んだ機構とを上昇方向に動かして、エスカレーターの運
転を行う。また、下降切替用開閉器57が付勢された場合
には、逆方向の下降方向にエスカレーターが運転され
る。
さらに、前記制御装置は、遮断器54を介して論理制御部
63と専用ステップに組み込まれた上記の機構を動作させ
るモータ等の専用ステップ制御装置65とに、前記3相電
源が給電されるように構成されている。
第1図は論理制御部63の機能を主として示す詳細ブロッ
ク図であり、以下これについて説明する。
論理制御部63は、その中心を成すものとして第2のデイ
ジタル電子計算機であるマイコン81と、第1のデイジタ
ル電子計算機であるマイコン82とを備えて構成される。
マイコン81は、主に一般乗客利用時の制御用であり、マ
イコン82は、主に車いす使用客利用時の制御用である。
これらのマイコン81,82周辺には、それぞれのマイコン
に対応する第2及び第1の故障検出装置201,202、維持
出力装置203、遮断出力装置204、電圧検出素子205が設
けられており、また、維持出力装置203の出力端子O1、
及び、遮断出力装置204の出力端子O1、O2は、このエス
カレーターが車いす使用客利用時制御を行うことを示す
指令出力装置71からの指令出力である接点71b1,71b2,71
a1及び71a2により構成されている選択装置73を介して、
上昇、下降切替用開閉器55,57のコイルに接続されてい
る。
そして、この上昇、下降切替用開閉器55,57のコイルの
他端は、上部乗降口の非常停止釦45Tと下降乗降口の非
常停止釦45B及びエスカレーターの各種安全装置の接点7
7を経て交流電源ACAに接続されている。さらに、安全リ
レー207のコイルが、前記コイルの他端と交流電源端子A
CAのもう一方の電源端子ACBとの間に接続されている。
マイコン81に対する入力は、指令出力装置71の接点71a
3、一般乗客利用時の運転方向を定める運転スイッチ43
の上部乗降口に設けられた操作盤の運転スイッチ43Tの
上昇指令接点43TU、下降指令接点43TD、下降乗降口に設
けられた操作盤の運転スイッチ43Bの上昇指令接点43B
U、下降指令接点43BD、及び、安全リレー207の接点207a
の信号であり、これらの信号がマイコン81に取り込まれ
る。
もう一方のマイコン82への入力は、指令出力装置71の接
点71a4、車いす使用利用時に車いす使用客を乗せる専用
ステップ4を乗降口に呼び出すための呼寄スイッチ49の
上部乗降口に設けられた操作盤の呼寄スイッチ49T、下
降乗降口に設けられた操作盤の呼寄スイッチ49B、この
専用ステップ4に車いす使用客を乗せた後で、エスカレ
ーターに対してスタート指令を与えるスタート釦51の上
部乗降口に設けられた操作盤のスタート釦51T、及び、
下降乗降口に設けられた操作盤のスタート釦51Bの信号
であり、これらの信号の他に、専用ステップ制御装置65
のマイコン82に対する入力関係のブロックを示す専用ス
テップ制御装置入力ブロック65Iからの信号があり、こ
れらの信号がマイコン82に取り込まれる。
また、このマイコ82からの出力は、遮断出力装置204に
与えられ、さらに、この遮断出力装置204を経て、専用
ステップ制御装置出力ブロック65Pへも出力されて専用
ステップ制御装置65を制御する。
また、ANDゲート221、223及びORゲート225に関しては、
故障検出装置201,202とマイコン81,82とを総合して説明
するときに詳述する。
次に、指令出力装置71の詳細について、第7図を参照し
て説明する。
この指令出力装置71は、第7図に示すように、本実施例
では、リレー回路で構成されている。すなわち、指令出
力装置71は、切替スイッチ47の上部乗降口に設けられた
操作盤の切替スイッチ47T及び下降乗降口に設けられた
操作盤の切替スイッチ47Bが並列に接続され、さらに、
指令出力装置71のリレーコイル71Cが直列に接続されて
構成されている。このリレーコイル71Cの自己保持回路
は、終了スイッチ53の上部乗降口に設けられた操作盤の
終了スイッチ53T、下部乗降口に設けられた操作盤の終
了スイッチ53B及び指令出力装置71の接点71a5が直列に
接続されて構成されている。そして、この指令出力装置
は、電源(+)(−)により駆動される。
従って、指令出力装置71は、車いす使用客利用時の運転
を行うときに、切替スイッチ47を「入」にすると指令出
力装置71のリレーコイル71Cが付勢され、その接点71a1
〜71a5を閉路し、接点71b1,71b2を開路して、指令出力
装置71からの指令出力を必要な機器に伝えるように動作
する。そして、車いす使用客利用時の運転を終了する場
合、終了スイッチ53を「入」にすることにより、指令出
力装置71のリレーコイル71Cの自己保持回路が開路して
リレーコイル71Cが消勢され、その接点が元の状態に戻
り、指令出力装置71の指令出力がなくなる動作となる。
以上により、ハードウエアの全体の構成概要について説
明したが、以下に前述で説明したそれぞれのブロックの
詳細について説明する。
第8図はデイジタル電子計算機としてのマイコン81の詳
細詳細な構成を示すブロック図である。マイコン81とマ
イコン82との違いは、I/Oの用い方とソフトウエアが異
なるものであり、本発明の一実施例では、ハードウエア
としては全く同一のものを使用しているので、マイコン
82の詳細説明も兼ねて説明する。
このマイコン81(以下マイコン82も同じ)は、MPU(マ
イクロプロセッサ)83を中心として、ROM(リード オ
ンリ メモリ)85,RAM(ランダム アクセス メモリ)
87,PIA(ペリフェラル インターフェース アダプタ)
91,93及びこれらの素子の動作の基準となるクロックを
発生するCPG(クロック パルス ジェネレータ)84を
主な要素として備えて構成されている。
なお、このようなマイコンには、様々な種類があるが、
ここで用いているのは、例えば、株式会社 日立製作所
製のHMCS6800ファミリの素子である。従って、この構成
は、このファミリに最適なシステム構成となつている
が、他のファミリのマイコンを用いても、同一の目的を
達成することができる。
前記マイコンの具体的形式名をあげれば、例えば、MPU8
3:HD6800,PIA91,93:HD6821等であるが、これらの素子の
詳細な説明は省略する。なお、ROM82,RAM87は、一般的
な半導体メモリを用いてよく、CPG84も一般的なもので
ある。
CPG84は、図示していない水昌振動子を基にクロックφ
1及びφ2を作り、図示していない電源電圧が確立した
ことにより、このクロックをMPU83に与えるものであ
る。なお、このクロックφ2は、マイコンの外部へ出力
端子Cから出力されている。また、前記電源電圧が確立
していない間は、リセット端子RESからMUU83,PIA91,93
のリセット端子RESを通して各素子に対してリセット信
号が出力されている。
この信号が出力されると上記それぞれの素子に対してリ
セットがかかり、またその内部レジスタに対してハード
ウエアにより初期値セツト動作が行なわれる。この動作
は、CPG84の入力端子RESINに、マイコン外部からの入力
信号が端子RSを介して入力された場合にも同様に行なわ
れる。
次に、このマイコン81の総合的な動作を説明する。
マイコン81の電源電圧が確立するまで、CPG84の端子RES
から各素子に対してリセット信号が出力され、そして、
電源電圧が確立した後、CPG84からのクロック信号φ1
及びφがMPU83の端子φ1及びφ2に加わり、このクロ
ックにより、MPU83は動作を開始する。MPU83は、各素子
の端子A,Dに接続されているアドレスバス97、データバ
ス99を通して、プログラムが格納されているROM85から
命令と実行番地を取り出し、その命令を解読する。MPU8
3は、その解読結果を実行して、RAM87、PIA91,93からデ
ータを取り出し、または、これらに対してデータを出力
する等の様々な処理を実行する。
マイコン81には、前述した以外に、タイマ101からの信
号が、MPU83のIRQ83端子に入力されているので、一定周
期毎にマイコン81に対して割込みが入る。従って、マイ
コン81は、そのたび毎に、一定のプログラムを実行し、
また、そのタイマによる割込み回数をカウントすること
により経過時間(時刻)も知ることができる。
このマイコン81(マイコン82)に対する一般的なI/O端
子としては、PIA91,93が使用されている。すなわち、PI
A91のPA,PBポートの合計16個の端子は、全てプログラム
により入力端子として設定され、このマイコン81へ入力
ポートとして用いられる。また、このマイコン81の出力
ポートは、PIA93のPA,PBポートの合計16個の端子であ
り、プログラムにより全て出力として設定され、このマ
イコン81の出力ポートとして用いられている。
第9図は、マイコン81の出力PB0,1,5と接続されている
維持出力装置203の詳細なブロック図である。
維持出力装置203は、2個のフリップフロップFF301と2
個のソリッドステートリレーSSR303とにより主として構
成されている。FF301は、入力端子Dに入力されている
信号を、クロック端子CKに入力されるクロック信号が
“0"→“1"→“0"と変化するときに記憶し、その結果を
出力端子Qから出力するものである。そして、その出力
は、入力端子Rが“0"になると“0"出力となるものであ
る。なお、この入力端子Rは、2個のフリップフロップ
とも接続されて、維持出力装置203の入力端子RSを介し
て、外部から駆動されるようになっている。
SSR303は、入力端子Iに“1"の信号が入力されると、内
蔵している発光ダイオードを点灯し、その光で、内蔵さ
れているトライアックを点弧して、出力端子PとGとの
間を導通状態とするものであり、交流電流を通すことが
できるものである。なお、このSSR303の出力端子Gは、
2個とも接続されて、交流電源ACAと対をなすもう一方
の電源ACBに接続されている。また、もう一つの出力端
子Pは、出力O1,O2として外部に出力されている。
この他、維持出力装置203に対する入力CUTと入力CKと
は、入力CUT信号が“0"のとき、入力CKの信号がそのま
まゲート305から出力され、“1"のとき、遮断される関
係にある。そして、このゲート305の出力は、各FF301の
入力端子CKに入力されているので、入力CUTが“0"のと
き、入力CKの信号の“0"→“1"→“0"の変化により維持
出力装置203に対する入力D1,2の信号をそのままFF301に
記憶することができ、また、入力CUTの信号が“1"にな
ると、入力CKの信号は、ゲート305で遮断されて変化で
きないので、FF301の記憶はそのまま保持される。
このFF301の出力端子Qは、それぞれSSR303の入力端子
Iに接続されていると共に、その信号が、維持出力装置
203の出力Q1,Q2として外部に出力される。
第10図は、マイコン82の出力PB0,1,5,PBと接続されてい
る遮断出力装置204のブロック図である。
この遮断出力装置204の構成は、入力RS、出力Q1,2及び
ゲート305が無い点、並びにFF301とSSR303の個数が異な
るのみで、前述した維持出力装置203の構成と同一であ
る。その機能は、ゲート305を備えないため、入力CKの
変化に、FF301の入力端子CKがそのまま応ずることがで
き、また、入力CUTの信号が入力RSの代わりになつてい
るので、入力CUTにより全てのFF301がリセットされるも
のである。すなわち、遮断出力装置204は、入力CUTの信
号により、全ての信号を遮断する機能を備えるものであ
る。
第11図は、故障検出装置201(故障検出装置202も同一構
成のため故障検出装置201で代表して説明する)の詳細
な構成を示すブロック図である。
この故障検出装置201は、ウォッチドッグタイマWDT311
とセツト優先フリップフロップFF313とにより構成され
ている。
このWDT311は、故障検出装置201の入力Cのクロックパ
ルスを所定数カウントすると、その出力端子Qから信号
“1“を出力するものである。なお、通常の動作として
は、所定数のクロックパルスをカウントする前に、故障
検出装置201の入力RSを通して、WDT311の入力端子RSに
入力される信号“0"によりカウンタがリセットされ、カ
ウントを満了して出力されることはない。しかし、マイ
コンが故障して、規定のリセットパルスが出せないとき
は、このWDT311は、入力RSからのリセット信号が入力さ
れないので、出力端子Qから信号“1“を出力してマイ
コンが故障したことを表示する。
この出力端子Qの出力は、FF313に入力され、そのまま
出力されて故障検出装置201の出力Tとして外部に出力
される。この出力Tの信号“1"は、故障検出装置201の
入力FRSが“1"になっている期間中、WDT311の出力が
“0"になつてもそのまま維持される。また、入力FRSが
“0"になると、出力Tの信号は、WDT311の出力端子Qが
“1"の期間のみ“1"を出力する。すなわち、FF313は、
いわゆるセット優先フリップフロップである。
この故障検出装置201,202とマイコン81,82の関係を第1
図及び第8図を参照してさらに総合的に説明する。
システム全体への電源投入時、マイコンの電源P5の電源
が立ち上がるまで、電圧検出素子205の出力端子Qから
出力信号“0"が出力され、この信号が、維持出力装置20
3にその入力RSより与えられ、また、遮断出力装置204へ
はORゲート225のインバータ入力からそのインバータ出
力を経て入力CUTより与えられているので、前記出力装
置203、204内のFF301は全てリセットされている。ま
た、前述のようにCPG84のクロックφ2も動作していな
い。
電圧検出素子205は、マイコンの電源P5が確立したこと
を検知すると、その出力Qを“1"にするので、この時点
からCPG84のクロックφ2も動作を始める。このクロッ
クφ2は、故障検出装置201(202)の入力Cとなり、さ
らに、WDT311の端子CKに入力されるので、故障検出装置
201(202)内のウォッチドッグタイマとして動作するカ
ウンタが動作を開始する。
このとき、故障検出装置201(202)が動作して、その出
力Tから“1"が出力されていても、電源投入時のためFF
301が全てリセットされているので、出力装置203、204
は、故障検出装置201の動作による影響を受けることは
ない。
その後、ソフトウエアがCPG84のクロックφ2の動作に
より動作を開始し、故障検出装置201(202)に対するリ
セット動作を、マイコン81(82)の出力PA0,PA1から
“0"を出力することにより行う。そして、エスカレータ
ーが運転を始めると、以降、マイコン81(82)は、出力
PA2から定期的に“0"を出力する。このため、故障検出
装置201(202)内のWDT311がカウントを満了することは
ない。しかし、なんらかの原因でマイコンが故障すると
出力PA2からの“0"出力信号がこなくなるので、故障検
出装置201(202)は、WDT311がカウントを満了し、FF31
3を経て出力Tから“1"を出力する。
故障検出装置201が故障を検出したとき、この出力Tの
信号“1"は、維持出力装置203の入力CUTに加えられ、FF
301の変化が禁止される。従って、この場合、維持出力
装置203の出力となるFF301の記憶は、マイコンの故障前
のまま維持される。一方、故障検出装置202が故障を検
出したとき、この信号は、ゲート225を経由して遮断出
力装置204の入力CUTに加えられ、全てのFF301がリセッ
トされるので、遮断出力装置204の出力は全て“0"とな
り遮断される。前述した出力Tからの信号は、出力PA2
から“0"が出力されるか、または、“0"が出力されてい
ても、WDT311の端子Qが“0"になるまで続く。
なお、一方のマイコンの故障検出装置が動作した後にお
いて、他方のマイコンが故障したマイコンの復旧装置と
して動作する場合、その復旧動作は次のように行われ
る。
まず、マイコンの入力PA7からの信号により、他方のマ
イコンが故障したことを知ると、そのマイコンは、出力
PA0から“1"を出力する。この出力は、マイコン81が復
旧装置として動作する場合、ANDゲート221(マイコン82
が復旧装置として動作する場合、ANDゲート223)に入力
され、故障検出装置202(201)が故障を検出していれ
ば、そのままANDゲート221(223)から出力されてマイ
コン82(81)の入力RSに入り、CPG84の入力端子RESINを
駆動する。
これにより、CPG84は、その出力端子RESから信号“0"を
出して各素子をリセットし、各素子を初期状態とし、こ
の状態から動作を実行させることにより、他方のマイコ
ンの復旧を行わせる。
このように、一方のマイコンは、故障した他方のマイコ
ンに復旧動作を行わせる復旧装置としても動作する。こ
れらの動作を行わせるソフトウエアについては後述す
る。なお、ANDゲート221(223)を設けているのは、故
障検出装置201(202)で故障を検出しているときのみ復
旧動作を行えるようにして、誤った復旧動作が行われな
いようにするためである。
次に、これらのソフトウエアの動作をフローチヤートに
より説明する。
第12図はマイコン81の電源投入により動作するプログラ
ムのフローチャートである。
(1)電源投入により、マイコンの電源が投入されて、
マイコン内のMPU83の入力端子RESの信号が“1"になる
(ブロック401)。
(2)次に、プログラムが入つているROM85の番地を読
み出して、MPU83のプログラムカウンタにセットし、次
のクロックからそのプログラムの動作を開始させる。ま
ず、マイコンの初期値の設定として次の処理を行う。PI
A91のPA及びPBポートは、ハードウエアで入力ポートに
設定されているのでそのままとし、PIA93のPA及びPBポ
ートを両者とも出力に設定する。次に、RAM87のクリア
を行い、また、初期値として必要な値を設定する。そし
て、MPU83のスタックポインタの設定を行う(ブロック4
03)。
(3)次に、故障検出装置201のリセットを行うため
に、PIA93のPAポートのPA1を一時的に“0"とする。この
PA1は常時“1"とされているので、その出力信号は、結
果的に“1"→“0"→“1"と変化して、故障検出装置201
のWDT311をリセットする。また、同様に、PAポートのPA
2を一時的に“0"とすると、この出力信号は、“1"→
“0"→“1“と変化する信号となるので、故障検出装置
201のFF313もリセットされる。これにより、故障検出装
置201の全てのリセットを完了する(ブロック405)。
(4)次に、PIA91のPBポートの入力PB0,PB1とPAポート
のPA6から信号を取り込み、以後のプログラムで使い易
いように処理しておく(ブロック407)。
(5)そして、PA6の入力信号である完全リレー207の接
点207aの開閉状況を調べる(ブロック409)。
(6)ブロック409で、接点207aが閉路しているとき
は、安全スイッチ等は動作しておらず、エスカレーター
の動作が可能であるので、ブロック407で取り込んだ信
号に矛盾があるか否かを調べる。例えば、上昇、下降切
替用開閉器55、57が両方とも入っている信号状態となっ
ているか否かを調べる。なお、ハードが壊れていると
き、出力装置203が電気ノイズで誤動作したとき、ある
いは、マイコンの誤動作時以外には、このような信号の
矛盾を生じることはない。(ブロック413)。
(7)ブロック409で、接点207aが開路しているとき
は、各種の安全スイッチが動作していたり、停止スイッ
チが入つているときであるため、エスカレーターとして
は停止の状態作るための信号を出力しなければならな
い。たま、ブロック413で、信号に矛盾がある場合に
は、エスカレーターを動作させてはならない。このた
め、ブロック409で、接点207aが開路しているとき、及
び、ブロック413で、信号に矛盾があると判定された場
合、ブロック411に進み、停止の信号の出力を行う。す
なわち、停止状態を作るために、PIA93のPBポートのPB
0,PB1に“0"をセツトし、そして、常時“0"を出力して
いるPB5の出力を一時的に“1"とする。これにより、維
持出力装置203のFF301の入力端子CKは、“0"→“1"→
“0"と変化してFF301に“0"が記憶される。なお、故障
検出装置201の出力Tは、ブロック405で、リセットして
“0"となっているので、前述の記憶は可能である。この
動作により、上昇、下降切替用開閉器55,57とも消勢状
態となる(ブロック411)。
(8)ブロック413で、取り込んだ信号に矛盾がないと
判定した場合、取込んだ入力PB0,PB1の信号をそのまま
出力PB0,PB1に出力する。そして、出力PB5を前述したよ
うに“0"→“1"→“0"と変化させることにより、維持出
力装置203のFF301に、これらの信号を記憶させて各出力
を維持させる。この動作は、通常の電源投入時には、各
出力機器が不動作となっているので不要な動作ではある
が、以下に述べるマイコンの故障が回復したときに、故
障前の状態に戻す動作として効果ある動作である(ブロ
ック415)。
(9)ブロック411及びブロック415の処理終了後、MPU8
3の割込マスクを解除する。このため、タイマ101からの
信号により、第13図ににより後述するタイマ割込による
プログラムが起動可能となる(ブロック417)。
(11)最後に、無効なステツプでループを作り、機能的
には何もしない状態として、この電源投入時に起動され
るプログラムを終了する(ブロック419)。
第13図は、タイマ割込で起動されるプログラムの全体構
成を示すフローチヤートである。このプログラムは、第
12図のブロック417で、割込が解除された後に、タイマ1
01からの信号により起動されるものであり、以下、この
フローを説明する。
(1)タイマ101からの信号により、このプログラムが
起動されると、エスカレーターの現在の状態及びエスカ
レーターに対する動作指令を読み取るために、PIA91のP
Bポート及びPAポートの入力PB0,PB1及び入力PA0〜PA4,P
A6の入力信号を取込み、一旦RAM87に記憶する(ブロッ
ク451、453)。
(2)次に、その信号に基づくシーケンス処理を実行
し、さらに、もう一方のマイコン82が正常に動作してい
るかどうかを調べ、異常であればその処理を行う。これ
らの処理の詳細は、第14図、第15図を参照して説明する
(ブロック455、457)。
(3)ブロック455で行った結果をまとめて出力するた
めに、PIA93のPBポートのPB0,PB1にその出力信号をセッ
トし、そして、出力PB5を前述と同様に“0"→“1"→
“0"と変化させ、これらの信号を維持出力装置203のFF3
01に記憶させる。これにより、それぞれの出力機器が動
作する(ブロック459)。
(4)タイマ割込の最後に、ブロック461でPIA93のPAポ
ートのPIAを前述と同様に“1"→“0"→“1"と変化させ
ることにより、故障検出装置201のWDT311をリセットす
る。なお、このタイマ割込のプログラムの最後で、故障
検出装置201をリセットする理由は、このブロック461を
実行する前までにプログラムが暴走する、一過性の電気
ノイズが入つてきてプログラムの実行順序が狂う等の異
常動作が行われると、このブロック461でのリセット動
作が行えず、WDT311がカウントアップし(タイマ101か
らの割込間隔より、わずかに長い時間でカウントアップ
するようにWDT311の時間を定めておく)、その端子Qか
ら“1"が出力され、故障検出装置201の出力Tが“1"と
なり故障を検出することになるので、例えば、前記プロ
グラムの処理を前述したブロック453より前で実行する
ようにした場合に比べて、より確実に故障を検出するこ
とができるからである。このように、この出力Tの信号
を見ると故障しているかどうかがわかり、また、マイコ
ンのハードが故障したときも、同様に出力することがで
きなくなるので、この場合も故障であることを検出する
ことができる(ブロック461)。
なお、PAIからのリセット出力が“0"となつたままのと
きは、WDT311は動作しないが、この対策として、PAIの
出力をワンシヨット マルチ バイブレータで構成して
おけば、“1"となつた時に1回しかリセットされないの
で、更に確実に故障を検出することができる。また、出
力PA2の出力も同様に制御することにより、確実に記憶
できる。
(5)最後に、RTI(リターン フロム インタラプ
ト)等の命令により、タイマ割込で起動されたプログラ
ムを終了する(ブロック463)。
第14図は前記ブロック455の詳細なフローチャートであ
り、以下、これについて説明する。
(1)このシーケンスが開始されると、完全リレー207
の接点207aの開閉状態を調べ、安全スイッチ関係の動作
や停止スイッチが「入」のためエスカレーターの停止要
求があるか否かを調べる(ブロック503)。
(2)ブロック503の結果、接点207aが開路している場
合、第12図で説明したブロック411の場合と同様に、電
磁開閉器を投入する全ての出力を“0"として各出力機器
を不動作にし、このシーケンスを終了する(ブロック50
5、507)。
(3)ブロック503の結果、接点207aが閉路している場
合、指令出力装置71からの指令出力がどのようになつて
いるかを調べる。このため、マイコン81に入力されてい
る指令出力装置71の接点71a3の入力PA0の信号を調べ、
この信号が閉路しているときは、エスカレーターが車い
す使用客利用時の運転を行っているので、そのままこの
シーケンスを終了し、開路しているときは、一般乗客利
用時の運転のため、次のブロック510に進む(ブロック5
09、507)。
(4)ブロック509の結果、接点71a3の入力PA0の信号が
開路している場合、上昇、下降切替用開閉器55,57のど
ちらが投入されているかを調べ、どちらかが投入されて
いれば、エスカレーターは運転中であり、そのまま運転
を続行させて、このシーケンスを終了する(ブロック51
0、507)。
(5)ブロック510の結果、上昇、下降切替用開閉器55,
57の両者とも投入されていなければ、エスカレーターは
停止中であるので、さらに、起動要求について起動スイ
ッチの動作により調べる。すなわち、スイッチ121Tとス
イッチ121Bの状態を調べ、いずれの起動スイッチも開路
している場合には、エスカレーターに対する動作要求が
ないの、エスカレーターを停止状態としたまま、このシ
ーケンスを終了する(ブロック511、507)。
(6)ブロック511の結果、スイッチ121Tとスイッチ121
Bのいずれかが閉路している場合、エスカレーターを上
昇運転させるために出力PB0を“1"とし、スイッチ123T
またはスイッチ123Bが閉路している場合は、下降運転さ
せるために出力PB1を“1"として上昇、下降切替用開閉
器55,57をそれぞれ投入し、このシーケンスを終了する
(ブロック517、507)。
なお、前述により設定された出力は、第13図のブロック
459の処理により一括出力される。
第15図は、第13図のブロック457の詳細なフローチャー
トで、もう一方のマイコン82の異常監視用プログラムで
ある。以下、このフローを説明する。なお、第15図のフ
ローは、ブロック553が、プログラムの実行順序の関連
で最初にきているが、説明は次のブロック557から始め
る。
(1)マイコン82が正常がどうかを監視すため、故障検
出装置202の出力結果を見て、その正常性を判断する。
このため、故障検出装置202の出力Tからの信号入力で
ある入力PA7の信号状態を調べ、この信号が“0"である
なら、マイコン82は正常であると判断し、このプログラ
ムを終了する(ブロック557、563)。
(2)ブロック557で、入力PA7の信号状態が“1"である
場合、故障検出装置202は、マイコン82の故障を検出し
ているので、マイコン82を元の正常な状態に復旧してや
るために、マイコン82に対してリトライ指令(復旧動作
を行わせるための指令)を出力する。この動作は、PIA9
3のPA0に“1"をセットすることにより行われる。この動
作により、出力PA0が“0"出力であったものが“1"出力
となり、ANDゲート221に“1"が入力されるが、このゲー
ト221には、すでに故障検出装置202からの出力Tの“1"
が入力されているので、この“1"の信号によりゲート22
1の出力からも“1"が出力されてマイコン82の入力RSに
加わり、さらに、CPG84の入力端子RESINに加わる。この
ため、CPG84は、この信号が“0"から“1"に変わつたこ
とを検出して、一定時間出力端子RESを“0"としてMPU8
3,PIA91及びPIA93をリセットする。そして、一定時間経
過後、後述する通常の電源投入時のプログラムてある第
16図のフローチヤートから実行を始めて初期の状態に戻
る動作を行う。これらの実行を行った後、このプログラ
ムを終了する(ブロック561、563)。
(3)前述のようにして、プログラムの実行が終了した
後に、次のタイマ割込でこのプログラムが実行されたと
き、前回までの実行でマイコン82へのリトライ指令の出
力である出力PA0が“1"となっているかどうか否かを調
べ、その出力が“1"であれば、その出力を“0"とするよ
うにPIA93のPA0に“0"をセットする。これにより、再び
故障検出装置202が故障を検出しても、直ちにリトライ
指令出力が出されないのでリトライの回数制限等も行う
ことが可能である。この場合、リトライ回数をカウント
するプログラムを追加すればよい。なお、この実施例で
は回数制限を行つていないので故障が検出される毎に前
述した復旧動作を行う。
また、PA0の出力が“0"にセットされていれば、何も行
う必要がなく前述した説明のようにブロック557の実行
に移る(ブロック551、553、555)。
以上、マイコン81に関して、フローチヤートを参照して
説明したが、次に、マイコン82に関して、フローチヤー
トを参照して説明する。
第16図は、マイコン82の電源投入により動作するプログ
ラムである。
(1)マイコンに電源が投入されてMPU83の入力端子RES
の信号が“1"になると、プログラムが入つているROM85
の番地を読み出して、MPU83のプログラムカウンタにセ
ットし、次のクロツクからそのプログラムの動作を開始
させる。この動作はマイコン81の場合と全く同一である
(ブロック601)。
(2)マイコン82の初期値の設定を行うため、まず、PI
A91のPA及びPBポートは、ハードウエアで最初に入力ポ
ートに設定されているのでそのままとし、PIA93につい
て、そのPA及びPBポートを両者共出力に設定する。次
に、RAM87のクリアを行い、また、初期値として必要な
値を設定する。そして、MPU83のスタックポインタの設
定を行う(ブロック603)。
(3)故障検出装置202のリセットを行うために、PIA93
のPAポートのPAIに、一時的に“0"(マイコン81の場合
と同様に、PAIは結果的に、“1"→“0"→“1"と変化す
る)信号を出力して、故障検出装置202のWDT311をリセ
ットする。そして、PAポートのPA2も一時的に“0"とし
て、故障検出装置202のFF313をリセットし、故障検出装
置202の全てをリセットする(ブロック605)。
(4)MPU83の割込マスクを解除する。この割込マスク
の解除以降、タイマ101からの信号により、第17図で説
明するタイマ割込によるプログラムが起動可能となる。
最後に、無効なステツプでループを作り、機能的には何
もしない状態として、この電源投入時に起動されるプロ
グラムを終了する(ブロック607、609)。
第17図は、タイマ割込により起動されるプログラムの全
体構成を示すフローチヤートである。このプログラム
は、第16図により説明したブロック607で割込を解除し
た時点で、タイマ101からの信号があると起動される。
(1)タイマ割込により、このプログラムが起動される
と、まず、エスカレーターの現在の状況及び車いす使用
客用運転の動作指令を読み取るために、PIA91のPBポー
トの入力PB(PB0〜PB7)及びPAポートのPA0〜PA4,PA7に
入力されている信号を取り込み、使い易いようにRAM87
に一旦記憶しておく(ブロック651、653)。
(2)次に、車いす使用客利用時用シーケンス処理を行
い、さらに、もう一方のマイコン81が正常に動作してい
るかどうかを調べ、異常であればその処理を行う。これ
らの詳細は、第18図及び第19図に示すフローチヤートに
より後述する(ブロック654、655)。
(3)前述のブロック654で行った結果をまとめて出力
するために、PIA93のPBポートのPB0,PB1に、それらの出
力信号をセットし、出力PB5を前述と同様に“0"→“1"
→“0"と変化させ、遮断出力装置204のFF301に前記出力
信号を記憶させる。これにより、それぞれの出力機器が
動作する(ブロック656)。
(4)このタイマ割込の最後に、PIA93のPAポートのPSI
からの出力を一時的に“0"に変化させ、故障検出装置20
2のWDT311をリセットして、このプログラムを終了す
る。なお、このプログラムの最後で故障検出装置202の
リセットをしている理由は、マイコン81のフローチヤー
トで述べた通りである(ブロック657、659)。
第18図は第17図のブロック654の車いす使用客利用時用
シーケンス処理の詳細フローチヤートであり、以下、こ
れについて説明する。
(1)このシーケンスが起動されると、まず、車いす使
用客用の運転を行うか否かを、指令出力装置71の出力で
ある接点71a4の開閉状態を調べることにより判定する。
この接点71a4が閉路の場合は、車いす使用客用の運転を
行うことであり、開路の場合は、車いす使用客用の運転
を終了したばかりの状態か、または、運転を行つていな
い場合である(ブロック661、663)。
(2)ブロック663で、接点71a4が閉路しており、車い
す使用客用の運転が指令されている場合、指令出力が出
された時点から、車いす使用客用運転として、専用ステ
ップ4を、呼寄スイッチ49を操作した場所の乗降口へ呼
び寄せるシーケンスを実行する。そして、専用ステップ
4が所定の乗降口に到着すると、その専用ステップ4を
車いす使用客が乗れるように開くことにより拡張する処
理を実行する。さらに、車いす使用客がその専用ステッ
プ4に乗つた後、スタート釦51が押されれば、エスカレ
ーターを反対側の乗降口に向かつて運転するシーケンス
を実行する(ブロック665、667、669)。
(3)ブロック663で、接点71a4が開路して、指令指令
出力装置71から車いす使用客用の運転の指令出力がなく
なると、車いす使用客用運転を終了したことになるの
で、拡張している専用ステップ4を閉じるシーケンスを
実行する(ブロック673)。
前述したシーケンスにおけるブロック665、667、669及
び673の詳細は、第20図〜23図に示すそれぞれのブロッ
クの詳細なフローチャートを参照して後述する。
第19図は第17図のタイマ割込のブロック655の他方のマ
イコン81の異常監視用プログラムの詳細なフローチヤー
トである。このフローにおいて、ブロック703が、プロ
グラムの実行順序の関連で最初となっているが、説明は
次のブロック707から始める。
(1)マイコン81が正常かどうかを監視するため、故障
検出装置201の出力結果を見て、マイコン81の正常性を
判断する。このため、故障検出装置201の出力Tからの
信号入力である入力PA7の信号状態を調べて、その信号
が“0"であると、マイコン81が正常と判断できるので、
この場合、そのままプログラムを終了する(ブロック70
7)。
(2)ブロック707で、入力PA7の信号が“1"であると故
障検出装置201は故障を検出しているので、マイコン81
に対して復旧動作を行わせるためのリトライ指令を出力
する。このため、このリトライ用として、出力PA0から
の出力信号“1"を出力するために、PIA93のPAポートPA0
に“1"をセットする。これにより、出力PA0は“0"から
“1"に変化しANDゲート223には“1"が入力される。この
ゲート223には既に故障検出装置201の出力Tの“1"が入
力されているので、この“1"によりゲート223の出力か
らも“1"が出力されてマイコン81の入力RSに加わり、さ
らに、CPG84の入力端子RESINに加えられる。このため、
CPG84は、この端子の信号が“0"から“1"に変わつたこ
とを検出して、一定時間出力端子RESを“0"としてMPU8
3,PIA91及びPIA93をリセットする。そして、一定時間経
過後は、第12図の電源投入時のプログラムから実行を初
めて初期の状態に戻る動作が行われる。前述の処理が終
了すれば、このプログラムを終了する。(ブロック71
1、715)。
(3)このようにして、プログラムの実行が終了した
後、次のタイマ割込でこのプログラムが再起動される
と、前回の実行によるマイコン81へのリトライ指令の出
力である出力PA0が“1"となっつているか否かを調べ、
リトライ指令が出力されているならば、その出力を“0"
とするようにPIA93のPA0に“0"をセットする。これによ
り、再び故障検出装置201が故障を検出しても、直ちに
リトライを行うことがないので、リトライの回数制限等
も行うことが可能である。これは前述したマイコン81の
場合と同様である。また、PA0の出力が“0"ならばマイ
コン81に対する復旧動作を行つていないので前述で説明
したように、ブロック707以降を実行する。前回の実行
時に、リトライ指令を出力した場合、次回のこのときま
でに、マイコン81が通常は正常に復帰しているので故障
検出装置201の出力Tは“0"となっており、この入力PA7
は“0"となり、このときはそのまま、このプログラムを
終了する(ブロック701、703、705)。
次に、第20〜23図を用いて第18図のブロック665,667,66
9,673の詳細なフローを説明する。
第20図はブロック665の専用のステップ4の呼寄せの詳
細フローを示す図であり、以下、これについて説明す
る。
(1)まず、上部または下部乗降口にある呼寄スイッチ
49が操作されているか否かを調べ、両者とも操作されて
いないときは、ブロック813または821でセットされる上
部または下部乗降口への呼寄せ記憶セット状態を調べ
る。両者ともセットの記憶が無い場合、既に呼寄せが完
了しているか、または、まだ呼寄スイッチ49を操作して
いないことを示すので、このプログラムの処理を終了す
る(ブロック801〜811)。
(2)ブロック803または805で、呼寄スイッチが操作さ
れている場合、それぞれの呼寄せ記憶をセットする。こ
れにより、専用ステップ4の呼寄せ動作が行われること
になる(ブロック813、821)。
(3)専用ステップ4の呼寄せ動作の最初に、呼び寄せ
る乗降口の定められた位置に専用ステップ4が来ている
かどうかを調べる(ブロック815、823)。
(4)ブロック815、823の結果、専用ステップが来てい
ないときは、それぞれの電磁開閉器57または55を付勢す
るために、マイコン82の出力PB1またはPB0を“1"とする
ようにPIA93のPBIまたはPB0に“1"をセットする。この
信号“1"は、遮断出力装置204の入力D2又はD1に入力さ
れ、閉路している指令出力装置71の接点71a2及び71a1を
介して、上昇、下降切替用開閉器55,57を、それぞれに
応じて付勢する。これにより、エスカレーターが動作
し、専用ステップ4が呼寄せている乗降口へ到着する
(ブロック817、825)。
(5)専用ステップ4が乗降口へ到着すると、前述した
ブロック815または823で、専用ステップ4が定位置にな
ったことを判定し、マイコン82の出力PB1またはPB0を
“0"にセットする。これにより、エスカレーターは停止
する(ブロック819、827)。
なお、前述の動作は、ブロック803及び805でスイッチが
切であって、次のブロック807または809での判断で呼寄
せ記憶セットがあった場合にも同様に実行される。
第21図はブロック667の専用ステップ4が目的の乗降口
に到着した後に行われ、拡張パレットを開き、ステップ
4を拡張する動作のプログラムである。
(1)このプログラムが起動されると、まず、エスカレ
ーターが専用ステップ4を呼寄せるため運転中であるか
否かを調べ、運転中であれば、直ちにこのプログラムの
処理を終了する(ブロック831、833、843)。
(2)ブロック833で、エスカレーターが停止中であれ
ば、専用ステップ4の呼寄せ記憶があるかどうか調べ
る。呼寄せ記憶がセットされてなければ専用ステップの
動作は不要のため、このプログラムの処理を終了する
(ブロック835)。
(3)ブロック835で、呼寄せ記憶がセットされている
場合、専用ステップ4が開いているか否かを調べる(ブ
ロック837)。
(4)ブロック837で、専用ステップ4が開いていなけ
れば、マイコン82の出力PBのしかるべき出力端子を“1"
として、専用ステップ制御装置65に対して、拡張パレッ
ト17を開く指示を出し、処理を終了する(ブロック84
1、843)。
(5)拡張パレットがこのまま開く動作を行っている
間、このプログラムは、タイマ割込により、何度が起動
され、パレットが開き終わったときの処理において、ブ
ロック837で開状態が検出される。これにより、拡張パ
レット17を開く指示を“0"として、この開く動作を終了
させ、そして、ステップの呼寄せ記憶もリセットし、ス
テップの呼寄せと開きの動作を終了する(ブロック83
9、843)。
第22図はブロック669の車いす使用客の搬送動作を示す
詳細なフローチャートである。
(1)まず、車いす使用客を乗せるため専用ステップ4
が開いているか否かを調べ、開いていないときは、この
処理を終了する(ブロック851、853)。
(2)ブロック853で、専用ステップ4が開いている場
合、現在のステップの位置が下部乗降口、上部乗降口の
どちらの乗降口にあるかを調べる(ブロック855)。
(3)ブロック855で、専用ステップ4が上下どちらか
の乗降口にある場合、その乗降口のスタート釦51の状態
を調べ、釦が押されたかどうか調べる(ブロック861、8
69)。
(4)ブロック861、869で、乗降口のスタート釦51が押
されたならば、専用ステップが反対側の乗降口に到達す
るまで、専用ステップの位置を監視し、それぞれ上昇、
下降用開閉器である電磁開閉器55または57を付勢してエ
スカレーターを動作させる(ブロック863、867または87
1、875)。
(5)専用ステップ4が反対側の乗降口に到達したこと
が、ブロック863、871で検出されると、開閉器55又は87
を消勢してエスカレーターを停止させる(ブロック86
5、873)。
(6)ブロック861、869で、スタート釦51が押されてい
ない場合、上昇、下降用開閉器の状態により、車いす使
用利用客を既に搬送中なのか否かを調べ、搬送中であれ
ば、前述と同様にブロック863または871以降の処理を実
行し、エスカレーターが停止中であればこのプログラム
を終了する。また、ブロック855で、ステツプの位置が
上下の乗降口のどちらの定位置にも無い場合には、エス
カレーターは運転中等であるため、前述と同様に、次の
ブロック857以降の処理を実行する(ブロック857)。
第23図はブロック673の専用ステップ4の閉じ動作を行
わせるプログラムの詳細を示すフローチャートである。
(1)このプログラムが起動されると、まず、専用ステ
ップ4が既に閉じられているか否かを調べる(ブロック
81、883)。
(2)専用ステップ4が開いている場合、前述した第21
図のブロック841の場合と同様に、専用ステップ4を閉
じる指令を発し、同様に実行してこのプログラムの実行
を終了する(ブロック887、889)。
(3)そして、専用ステップが閉じれば、前述の閉じる
指令を“0"として、専用ステップの閉じ動作を止め、こ
のプログラムの実行を終了する(ブロック885、889)。
次に、以上説明した第18,20〜23図のそれぞれのブロッ
クの動作まとめて順を追って説明する。
(I)指令出力装置71の接点71a4が閉路した時の動作: 端子661→663(指令出力検出)→665(専用ステップの
呼寄せ)→第20図端子801→803(呼寄スイッチ49T)→8
05(呼寄スイッチ49B)→807(上記記憶セツト)→809
(下部記憶セツト)→端子811→667(専用スイッイ開
き)→第21図端子831→833(運転状態)→835(呼寄せ
記憶状態)→端子843→669(搬送)→第22図端子851→8
53(ステップ開)→端子859→端子671で実行される。
(II)呼寄スイッチ49Tが操作された時の動作: 端子661→663(指令出力検出)→665(専用ステップの
呼寄せ)→第20図端子801→803(呼寄スイッチ49T)→8
21(呼寄せ記憶セツト)→823(上部定位置)→825(上
昇)→端子811→667(専用ステップ開き)→第21図端子
831→833(運転状態)→端子843→669(搬送)→第22図
端子851→853(ステップ開)→端子859→端子671で実行
される。
(III)専用ステップ4が到着した時の動作: 端子661→663(指令出力検出)→665(専用ステップの
呼寄せ)→第20図端子801→803(呼寄スイッチ49T)→8
05(呼寄スイッチ49B)→807(上部呼寄せ記憶セツト)
→823(上部定位置)→827(上昇停止)→端子811→667
(専用ステップ開き)→第21図端子831→833(運転状
態)→835(呼寄せ記憶状態)→837(開状態)→841
(開動作)→端子843→669(搬送)→第22図端子851→8
53(ステップ開)→端子859→端子671で実行される。
(IV)専用ステップ4が開いた時の動作: 端子661→663(指令出力検出)→665(専用ステップの
呼寄せ)→第20図端子801→803(呼寄スイッチ49T)→8
05(呼寄スイッチ49B)→807(上部呼寄せ記憶セツト)
→823(上部定位置)→827(上昇停止)→端子811→667
(専用ステップ開き)→第21図端子831→833(運転状
態)→835(呼寄せ記憶状態)→837(開状態)→839
(開停止)→端子843→669(搬送)→第22図端子851→8
53(ステップ開)→855(ステップの位置)→869(スタ
ート釦51T)→857(運転状態)→端子859→端子671で実
行される。
(V)車いす使用客を専用ステップに乗せてスタート釦
51を押した時の動作: 端子661→663(指令出力検出)→665(専用ステップの
呼寄せ)→第20図端子801→803(呼寄スイッチ49T)→8
05(呼寄スイッチ49B)→807(上部呼寄せ記憶セツト)
→809(下部呼寄せ記憶セツト)→端子811→667(専用
ステップ開き)→第21図端子831→833(運転状態)→83
5(呼寄せ記憶状態)→端子843→669(搬送)→第22図
端子851→853(ステップ開)→855(ステップの位置)
→869(スタート釦51T)→871(ステップ位置)875(下
降)→端子859→端子671で実行される。
(VI)下降乗降口に到着した時の動作: 端子661→663(指令出力検出)→665(専用ステップの
呼寄せ)→第20図端子801→803(呼寄スイッチ49T)→8
05(呼寄スイッチ49B)→807(上部呼寄せ記憶セツト)
→809(下部呼寄せ記憶セツト)→端子811→667(専用
ステップ開き)→第21図端子831→833(運転状態)→端
子843→669(搬送)→第22図端子851→853(ステップ
開)→855(ステップの位置)→857(運転状態)→871
(ステップ位置)→873(停止)→端子859→端子671で
実行される。
(VII)指令出力装置71の接点71a4が閉路(終了)した
時の動作: 端子661→663(指令出力検出)→673(専用ステップ
閉)→第23図端子881→883(ステップ開)→887(ステ
ップ閉じ)→端子889→端子671で実行される。
(VIII)専用ステップ4が閉じ終わつた時の動作: 端子661→663(指令出力検出)→673(専用ステップ
閉)→第23図端子881→883(ステップ開)→885(ステ
ップ閉停止)→端子889→端子671で実行される。
次に、本発明の実施例のハードウエアとソフトウエアを
総合した動作について説明する。説明に当たって、次の
条件毎に行う。
(1)電源投入時の動作 (2)一般乗客利用指令時の動作 (3)車いす使用客利用指令時の動作 (4)一般乗客利用指令時にマイコン81が故障した時の
動作 (5)一般乗客利用指令時にマイコン82が故障した時の
動作 (6)車いす使用客利用指令時にマイコン82が故障した
時の動作 (7)車いす使用客利用指令時にマイコン81が故障した
時の動作 以上の各条件ごとの動作を下記に詳細に説明する。
(1)電源投入時の動作 論理制御部63の電源が投入されると、マイコンの電源P5
の電源が立ち上がるまで、電圧検出素子205の出力端子
Qから出力信号“1"が出力され維持出力装置203及びゲ
ート225を経て遮断出力装置204のFF301がすべてリセッ
トされる。また、CPG84のクロックφ2も動作していな
い。
電圧検出素子205がマイコの電源P5が確立したことを検
知すると、出力Qが“1"になるので、この時点からCPG8
4のクロックφ2も動作を始める。これは、故障検出装
置201(202)の入力Cとなり、さらにWDT311の端子CKに
入力されて、カウンタは動作を始める。このとき、故障
検出装置201(202)が動作して出力Tから“1"が出力さ
れていていも、電源投入時のためFF301はすべてリセッ
トされているので、故障検出装置201(202)の動作によ
る影響はない。
マイコン81(82)の内部において、電源P5の確立後に動
作するCPG84のクロックφ2の動作からさらに所定時間
(MPU83の内部リセットに必要な時間)の間は、CPG84の
出力端子RESから信号“0"が出力されており、それぞれM
PU83,PIA91,PIA93をリセットし、その内部レジスタ等
に、そのハードウエアで定められた初期値がセットされ
る。そして、この所定時間経過後に、この信号は“0"か
ら“1"に変わる。プログラムは、この時点から動作を開
始する。
最初に動作するプログラムは、マイコン81及び82に対す
る、それぞれ第12図及び第16図に示したプログラムであ
る。具体的には、マイコン81においては、第12図の端子
401→403(イニシヤライズ)→405(故障検出装置201の
リセット)→407(入力取込)→409(停止検出)→413
(信号チエツク)→415(現状維持の信号セツト)→417
(割込マスク解除)→端子419と実行される。従って、
前述したように、電源投入により、維持出力装置203のF
F301は“0"を記憶しているので、ブロック415が実行さ
れても全ての出力機器は不動作となつたままである。
前記割込マスク解除以降は、マイコン81では第13図に示
すプログラムがタイマ割込ごとに動作を開始する。この
とき、端子415→453(入力取込)→455(シーケス処
理)→第14図503(停止検出)→509(指令出力検出)→
510(動作検出)→511(起動検出)端子507→457(相手
監視)→第15図553(リトライ検出)→557(故障検出)
→端子563→459(出力)→461(WDTリセット)→端子46
3と実行する。この結果はすべて停止状態を維持してい
る。
一方、マイコン82では、第16図の端子601→603(イニシ
ヤライズ)→605(故障検出装置202のリセット)→607
(割込マスク解除)→端子609と動作する。この動作
は、遮断出力装置204に対しての働きかけがないので、
動作などは電源投入時のハードウエアでリセットされた
ままである。
そして前記割込マスク解除以降は、第17図のプログラム
がタイマ割込毎に動作を開始する。このとき、端子651
→653(入力取込)→654(シーケンス処理)→第18図66
3(指令出力装置71からの指令)→673(専用ステップ
閉)→端子671→655(相手監視)→第19図703(リトラ
イ検出)→707(故障検出)→端子715→656(出力)→6
57(WDTリセット)→端子659でプログラムが実行され
る。この実行の結果は、指令出力装置71の指令出力がな
いので最初のままとなっている。
(2)一般乗客利用指令時の動作 電源が投入されて、マイコンが動作しているときに、上
部乗降口で上昇運転が指令されると次のようにプログラ
ムが実行される。
(i)上部乗降口に備えられる上昇を指令する運転スイ
ッチ43TUの操作 この操作により、第13図の端子451→453(入力取込)→
455(シーケンス処理)→第14図の503(停止検出)→50
9(指令出力検出)→510(動作検出)→511(起動検
出)→517(起動出力)→端子507→457(相手監視)→4
59(出力)→461(WDTリセット)→端子463で、エスカ
レーターは、上昇運転を開始する。
そして、エスカレーターが運転されると、第13図の端子
451→453(入力取込)→455(シーケンス処理)→第14
図の503(停止検出)→509(指令出力検出)→510(動
作検出)→端子507→457(相手監視)→459(出力)→4
61(WDTリセット)→端子463の処理が実行される。エス
カレーターは、一旦運転を開始すると、起動スイッチの
操作には影響されず、定常運転に移行する。
(ii)上部乗降口停止スイッチ44Tの操作 この操作により、第13図の端子451→453(入力取込)→
455(シーケンス処理)→第14図の503(停止検出)→50
5(停止動作)→端子507→457(相手監視)→459(出
力)→461(WDTリセット)→端子463の処理が実行さ
れ、エスカレーターは、上昇運転を停止する。なお、本
発明の実施例は、停止スイッチ44をマイコン81に直接入
力することなく、前述のように、上昇、下降切替用開閉
器55,57の電源を直接遮断し停止させ、そして、停止し
た結果に基づきマイコンの出力を止める間接的な方法を
採用しており、これにより、エスカレーターを確実に停
止できる効果を得ている。
(3)車いす使用客利用指令時の動作 第7図の指令出力装置71において、切替スイッチ47が操
作されると、その指令出力として常開接点71aが閉路
し、常非接点71aが開路する。これにより、次のような
動作が行われる。なお、このとき、既にエスカレーター
は停止操作により停止しているものとする。
上部乗降口の切替スイッチ47Tを操作して「入」にする
ことに次のようにプログラムが動作する。
マイコン81用の第14図のブロック455の詳細フローにお
いて、端子501→503(停止検出)→509(指令出力検
出)→510(動作検出)→端子507の処理が実行され、起
動スイッチは、以後操作されても無効となる。
一方、マイコン82用の第17図のプログラムが、端子651
→653(入力取込)654(シーケンス処理)→第18図663
(指令出力検出)→665(ステップ呼寄)→667(ステッ
プ開)→669(搬送)→端子671→655(相手監視)→656
(出力)→657(WDTリセット)→端子659で実行され、
操作スイッチの操作に応じて、次のように車いす使用客
利用時用シーケンスが動作を開始する。
(i)呼寄スイッチ49Tを「入」にする 第17図の端子651→653(入力取込)→654(シーケンス
処理)→第18図663(指令出力検出)→665(ステップ呼
寄)→第20図803(呼寄スイッチ検出)→821(呼寄記憶
セット)→823(ステップ位置)→825(上昇運転)→端
子811→667(ステップ開)→669(搬送)→端子671→65
5(相手監視)→656(出力)→657(WDTリセット)→端
子659の処理で実行され、専用ステップを上部乗降口へ
移動するために、エスカレーターが上昇運転を始める。
そして、専用ステップが上部乗降口定位置に到達する
と、次のように動作する。
第17図の端子651→653(入力取込)→654(シーケンス
処理)→第18図663(指令出力検出)→665(ステップ呼
寄)→第20図803(呼寄スイッチ検出)→821(呼寄記憶
セット)→823(ステップ位置)→827(運転停止)→端
子811→667(ステップ開)→669(搬送)→端子671→65
5(相手監視)→656(出力)→657(WDTリセット)→端
子659の処理で実行され、エスカレーターを停止させて
専用ステップの上部定位置移動を完了する。
前述の動作で、エスカレーターが停止すると、第17図の
端子651→653(入力取込)→654(シーケンス処理)→
第18図663(指令出力検出)→665(ステップ呼寄)→第
20図803(呼寄スイッチ検出)→821(呼寄記憶セット)
→823(ステップ位置)→827(運転停止)→端子811→6
67(ステップ開)→第21図883(運転検出)→835(記憶
セット検出)→837(開閉検出)→841(開)→端子843
→669(搬送)→端子671→655(相手監視)→656(出
力)→657(WDTリセット)→端子659の処理により、専
用ステップが開き始める。
そして、専用ステップが開き終わると、第17図の端子65
1→653(入力取込)→654(シーケンス処理)→第18図
の663(指令出力検出)→665(ステップ呼寄)→第20図
803(呼寄スイッチ検出)→821(呼寄記憶セット)→82
3(ステップ位置)→827(運転停止)→端子811→667
(ステップ開)→第21図883(運転検出)→835(記憶セ
ット検出)→837(開閉検出)→839(開停止及び記憶リ
セット)→端子843→669(搬送)→端子671→655(相手
監視)→656(出力)→657(WDTリセット)→端子659の
処理が行われ、専用ステップの開き動作が完了する。
この状態で車いす使用客を専用ステップに乗せて搬送準
備を終えると次の操作を行う。
(ii)スタート釦51Tを「入」にする この操作により、第17図の端子651→653(入力取込)→
654(シーケンス処理)→第18図663(指令出力検出)→
665(ステップ呼寄)→第20図803(呼寄スイッチ検出)
→805(呼寄スイッチ検出)→807(記憶セット検出)→
809(記憶セット検出)→端子811→667(ステップ開)
→第21図の883(運転検出)→835(記憶セット検出)→
端子843→669(搬送)→第22図853(開検出)→855(位
置検出)→869(スタート釦検出)→871(下部位置検
出)→875(下降)→端子859→端子671→655(相手監
視)→656(出力)→657(WDTリセット)→端子659の処
理が実行され、エスカレーターは下降運転を行い車いす
使用客を搬送する。
車いす使用客を乗せた専用ステップが下部乗降口の定位
置に到達すると、第17図の端子651→653(入力取込)→
654(シーケンス処理)→第18図663(指令出力検出)→
665(ステップ呼寄)→667(ステップ開)→669(搬
送)→第22図853(開検出)→855(位置検出)→857
(運転方向検出)→871(下部位置検出)→873(下降停
止)→端子859→端子671→655(相手監視)→659(出
力)→657(WDTリセット)→端子659の処理により、エ
スカレーターは下降運転を停止する。
そこで、車いす使用客を専用ステップから降ろして搬送
を終了する。なお、このとき、搬送を行うための上昇、
下降切替用開閉器55,57の制御は、第1図に示す選択装
置73において、これを構成する指令出力装置71の接点71
a1,71a2が閉路しているために、前記プログラムで実行
された出力信号を記憶している遮断出力装置204からの
信号に基づいて制御されている。
(iii)終了スイッチ53Bの操作 車いす使用客を搬送し終わると終了スイッチ53を操作す
る。この操作により次のような動作が行われる。
第17図の端子651→653(入力取込)→654(シーケンス
処理)→第18図の663(指令出力検出)→673(ステップ
閉)→第23図の883(閉検出)→887(ステップ閉)→端
子889→端子671→665(相手監視)→656(出力)→657
(WDTリセット)→端子659の処理により、専用ステップ
の閉動作が開始される。そして、閉じきった位置では次
のような動作が行われる。
第17図の端子651→653(入力取込)→654(シーケンス
処理)→第18図の663(指令出力検出)→673(ステップ
閉)→第23図の883(閉検出)→885(閉停止)→端子88
9→端子671→665(相手監視)→656(出力)→657(WDT
リセット)→端子659の処理により、専用ステップの閉
動作を完了する。以上で車いす使用客利用時の一連の運
転を終了する。
なお、これらのプログラム実行に基づいて制御される専
用ステップの開閉動作等は、専用ステップ制御装置65の
専用ステップ上、下部定位置検出及び開閉状態検出等の
信号部である専用ステップ制御装置651からの入力信号
をマイコン82の入力PBを経由して取り込み、そして、こ
れらの信号に基づいて、前記のような処理を実行し、そ
の結果を出力PBから遮断出力装置204を経由して専用ス
テップ制御装置65の駆動用機器である専用ステップ制御
装置65Pに出力することにより行われる。
(4)一般乗客利用指令時にマイコン81が故障した時の
動作 マイコン81が故障して、第23図のブロック461を実行で
きずに故障検出装置201で故障が検出されると、誤動作
しているマイコン81から出力された誤つた信号が維持出
力装置203に記憶されないように、前記故障検出装置の
出力Tから“1"が維持出力装置203の入力CUTに加えら
れ、FF301の新規の記憶を阻止する。従って、維持出力
装置203の出力信号は、マイコン81が誤動作する直前の
まま維持されるので、エスカレーターは、そのまま運転
を続行することができ、故障のために停止することはな
いので、乗客は、その停止時のシヨツクで倒れるとか、
停止したエスカレーターのステップを登つたり降りたり
して外に出る必要もない。しかし、安全装置が動作した
ときは、第1図の各種安全装置の接点77の接点が開路す
るので、上昇、下降切替用開閉器55,57は釈放され、エ
スカレーターは、安全確実に停止することができるの
で、故障したままでも、乗客は安全に最後までエスカレ
ーターに乗っていることができる。
さらに、もう一方のマイコン82がマイコン81の故障を検
出すると、マイコン82は、マイコン81に対する復旧動作
であるリトライを掛けて回復させることができる。
この動作は、第17図の端子651→653(入力取込)→654
(シーケンス処理)→655(相手監視)→第19図の703
(リトライ検出)→707(故障検出)→711(リトライ出
力)→端子715→656(出力)→657(WDTリセット)→端
子659の処理により、故障を検出してリトライによるマ
イコン81の回復を図るものである。
すなわち、このプログラムの実行で、第1図のマイコン
82の出力PA0からの“1"出力が、ゲート223を経てマイコ
ン81の入力RSに加わり、CPG84の入力端子RSINを“1"と
するので、その出力端子RESが“0"となり、MPU83及びPI
A91,93をイニシャライズするリトライ動作を行うからで
ある。この動作により、マイコン81は、第12図のプログ
ラムから実行を再開する。
このとき、例えば、一過性の電気的ノイズ等により、マ
イコン81が誤動作を起こしていたとすると、マイコン8
1、その電気的ノイズが加わらなくなると正常に動作す
るが普通なので、第12図のブロック415で故障以前の出
力状態に復帰してから、第13図のプログラムを実行する
ことができる。このため、エスカレーターに乗つている
人は、故障に気付かずにそのまま乗って行くことができ
る。
復旧動作であるマイコン81に対するリトライを掛けたマ
イコン82は、次のタイマ割込で、第17図の端子651→653
(入力取込)→654(シーケンス処理)→655(相手監
視)→第19図の703(リトライ検出)→705(リトライ出
力解除)→707(故障検出)→端子715→656(出力)→6
57(WDTリセツト)→端子659の処理により、リトライ出
力を解除し、故障検出装置201の故障検出信号が第12図
のブロック405の実行でリセツトされると、第17図のブ
ロック707で、マイコン81が正常に復帰したと判断し
て、マイコン81に対する回復処理を終了する。
この状態で、再びマイコン81が故障したときは、ハード
的には、上記と同様に維持出力装置203へのマイコン81
からの書込みはできなくなり、維持出力装置203は、故
障した直前の状態を維持し、エスカレーターは、そのま
ま動作を続ける。
そしてソフト的には、マイコン82のプログラムの第17図
の端子651→653(入力取込)→655(相手監視)→第19
図の703(リトライ検出)→707(故障検出)→端子715
→656(出力)→657(WDTリセツト)→端子659が実行さ
れ、再度復旧動作であるリトライ指令が出力される。
(5)一般乗客利用指令時にマイコン82が故障したとき
の動作 マイコン82が故障して第17図のブロック657を実行でき
ず、故障検出装置202がその故障を検出すると、誤動作
しているマイコン82から出力された誤った信号が、遮断
出力装置204から出力されないように、上記故障検出装
置の出力Tから“1"が遮断出力装置204の入力CUTに加え
られ、FF301の記憶をすべてリセットする。通常、一般
乗客利用時には、この遮断出力装置204は使用されてい
ないが、万一この誤動作により、遮断出力装置204に誤
った信号が書き込まても、このリセットにより、誤った
出力が出されることがない。また、指令出力装置71の接
点71a1,71a2が開路されているので、上昇、下降切替用
開閉期55,57は間違っても誤動作することはない。
もう一方のマイコン8がこの故障を検出すると、マイコ
ン81は、マイコン82に対する復旧動作であるリトライを
掛けてマイコン82を回復させる処理を行う。
この処理は、第13図の端子451→453(入力取込)→455
(シーケンス処理)→457(相手監視)→第15図553(リ
トライ検出)→557(故障検出)→561(リトライ出力)
→端子563→459(出力)→461(WDTリセット)→端子46
3の処理により、故障を検出してリトライにより回復を
図るものである。
すなわち、このプログラムの実行で、第1図のマイコン
81の出力PA0からの“1"出力が、ゲート221を経てマイコ
ン82の入力RSに加わり、CPG84の入力端子RSINを“1"と
するので、その出力端子RESが“0"となりMPU83及びPIA9
1,93をイニシャライズするリトライ動作を行うからであ
る。この動作により、マイコン82は、第16図のプログラ
ムから実行を再開する。このとき、マイコン82が、例え
ば、一過性の電気的ノイズ等により誤動作を起こしてい
るのであれば、マイコン82は、その電気的ノイズが加わ
らなくなると正常に動作するのが普通なので、第16図の
ブロック605で故障検出装置202を復帰してから、第17図
のプログラムを実行することができる。
復旧動作であるリトライを掛けたマイコン81のは、次の
タイマ割込で、第13図の端子451→453(入力取込)→45
5(シーケンス処理)→457(相手監視)→第15図553
(リトライ検出)→555(リトライ出力解除)→557(故
障検出)→端子563→459(出力)→461(WDTリセット)
→端子463にもる処理により、リトライ出力を解除し
て、正規の状態に戻る。この状態で再びマイコン82が故
障したときは、前述と同様に再び復帰動作が行われる。
(6)車いす使用客利用指令時にマイコン82が故障した
ときの動作 この場合の動作は、基本的には前記「(5)一般乗客利
用時指令時にマイコン82が故障したときの動作」と同一
である。異なる点は、選択装置73が指令出力装置71の接
点71a1,71a2及び接点b1,b2により切り換えられており、
上昇、下降切替用開閉切55,57が遮断出力装置204から制
御されている点である。従って、マイコン82が故障して
同様に故障検出装置202で故障と検出とされると、誤動
作しているマイコン82から出力された誤った信号が遮断
出力装置204から出力されないように、前記故障検出装
置の出力Tから“1"が遮断出力装置204の入力CUTに加え
られ、FF301の記憶が全てリセットされる。
このため、車いす使用客利用時のエスカレーターの運転
は全て停止する。すなわち、一般乗客利用時の運転時の
ように、エスカレーターを停止させずにそのまま運転し
ていると、第3図に示したように開いて拡張している専
用ステップ4が、乗降口に衝突して破損してしまうが、
本発明の実施例は、このようなことがなく、エスカレー
ターを直ちに停止させて、専用ステップ4を乗降口に衝
突させないようにすることができる。また、同様に開く
動作を行っている専用ステップ4の駆動装置も直ちに停
止するので、そのまま動作を行わせて駆動装置に無理な
力を加えて破損させることもなく、駆動装置にとって好
都合な運転を行うことができる。なお、車いす使用客
は、車いすに乗っているので、エスカレーター停止時の
シヨックで倒れるなどの心配はない。
もう一方のマイコン81がこの故障を検出して、マイコン
82に対する復旧動作であるリトライを掛けて回復させる
動作に関しても前述と同様に行われる。このとき、マイ
コン82は、一過性の電気的ノイズで誤動作を起こしてい
る場合、その電気的ノイズが加わらなくなると正常に動
作するのが普通なので、同様に第17図のプログラムを実
行し、操作盤41からの操作指令に基づきその後のエスカ
レーターの運転を継続する。
また、復旧動作であるリトライを掛けたマイコン81も、
前述と同様にリトライ出力を解除して、正規の状態に戻
る。
(7)車いす使用各利用指令時にマイコン81が故障した
ときの動作 このときの動作は、基本的には前述した「(4)一般乗
客利用指令時にマイコン81が故障した時の動作」と同一
である。異なる点は、前記(6)と同様に、選択装置73
が上昇、下降切替用開閉器55,57への信号を維持出力信
号203の出力から遮断出力装置204へ切り替えている点で
ある。このため、上昇、下降切替用開閉器55,57に対し
ては、マイコン81の誤動作は基本的に無関係となってい
る。
なお、このときもう一方のマイコン82がこれを検出する
と、マイコン82は、マイコン81に対する復旧動作である
リトライを掛けてマイコン81を回復させるので、車いす
使用客利用時の運転には、何等の影響をも与えずに復帰
することができる。
以上説明した本発明の一実施例は、車いす使用客利用時
に主としてシーケンス処理を行うマイコン82、このマイ
コンの故障検出装置202、この故障検出装置が故障を検
出するとマイコン82からの出力を遮断する遮断出力装置
204から構成される制御部と、一般乗客利用時に主とし
てシーケンス処理を行うマイコン81、このマイコンの故
障検出装置201、この故障検出装置が故障を検出すると
マイコン81からの出力が維持される維持出力装置203か
ら構成される制御部とからなり、さらに、一般乗客と車
いす使用客とのいずれの利用であるかを指令する指令出
力装置71及びこの指令装置の指令に基づき、前記いずれ
かの出力装置を選択する選択装置73から構成されている
例として説明した。
また、前述のマイコン81,82は、お互いが故障した相手
に対して復旧動作を行わせるリトライ指令により、相手
のマイコンを復旧させることができることも示した。す
なわち、それぞれがもう一方のマイコンに対して復旧装
置としての役目を果たしている。
さらに、マイコン81の故障時には、維持出力装置203に
より故障以前の状態を維持してエスカレーターを停止さ
せることなくそのまま運行させていることも示してい
る。
前述の状態において、復旧動作により復旧したとき、回
復したマイコンは、故障以前の状態を自マイコンに取り
込み、回復後も動作を継続できるようにしていることも
説明した。
本発明は、以上述べた実施例の他に、他の実施例とし
て、ディジタル電子計算機を1個のみ用い、この電子計
算機の故障検出装置及び一般乗客利用時の制御結果を出
力し、前記故障検出装置が故障を検出したときは、その
時点の出力をそのまま維持する維持出力装置、車いす使
用客利用時の制御結果を出力し、前記故障検出装置が故
障を検出したときは、その時点で出力を遮断する遮断出
力装置、前記一般乗客利用時と車いす使用客利用時とを
区別する指令出力装置を備え、上記指令出力装置により
上記維持出力装置と遮断出力装置とを切り替えて上昇、
下降切替用開閉器55,57を駆動するようにしたエスカレ
ーター制御装置を構成するよう変形も可能である。
また、前述の構成において、上記電子計算機をマイコン
81とし、復旧装置としてマイコン82を設けて、マイコン
82を故障時の単なる復旧の動作を行わせるだけの役目と
するようにすることもでき、さらに、この復旧装置とし
て、マイコンを設けずにワイヤードロジックのものを用
いるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、乗客コンベア
(エスカレーター)の論理制御装部を構成するディジタ
ル電子計算機(マイコン)が故障しても、その時の運転
状態に応じた適切な処置を取ることがきるので、安全に
且つ機器を破損することなくエスカレーターの運行を行
うことができるという効果を得ることができる。具体的
にいえば、一般乗客利用時にマイコンが故障しても、維
持出力装置によりそのまま運転を続行できるので、その
時点で停止させる場合に比べ、停止シヨックによる乗客
の将棋倒し事故、利用者が停止したエスカレーターを登
つたり降りたりして外に出る必要もなく、また、車いす
使用客利用時にマイコンが故障すると遮断出力装置によ
り直ちに停止するので、エスカレーターをそのまま運転
して専用ステツプ等を衝突により破損させることもな
い。
また、本発明によれば、さらに、次のような効果をも奏
することができる。
(1)デイジタル電子計算機を主として一般乗客利用時
と車いす使用客利用時に制御するマイコンに分割するこ
とにより、安価で小形化を図ることができ、また、機能
分散化により各機能毎の製作を容易とし、それぞれの故
障時に応じた制御を容易に行うことができる。
(2)さらに、マイコンが故障したことを検出すると、
復旧動作を行わせる復旧装置を設けたので、直ちにその
回復を図ることができ、万一の事態に素早く対応するこ
とができる。
(3)前述の復旧装置を、機能分散化した他のマイコン
に兼用させたので安価で小形の装置とすることができ
る。
(4)一般乗客利用時にマイコンが故障した場合、その
マイコンを復旧させた後の制御として、故障以前の動作
を継続できるようにしたので、乗客に分からないうちに
故障が自動的に回復するので、乗客が安心してエスカレ
ーターに乗ることができる。
(5)機能分散化したマイコン構成としたので、一般乗
客利用時に主にその制御を行うマイコンの故障時の回復
後の継続動作用のソフトウエアの構成等を、機能分散化
の効果により容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の信号制御装置の詳細ブロッ
ク図、第2図はエスカレーターの概略側面図、第3図は
専用ステツプ開時の側面図、第4図は同じく閉時の側面
図、第5図は本発明に係る操作盤を示す図、第6図は制
御回路の全体構成を示すブロック図、第7図は指令出力
装置の回路図、第8図はマイコン部の詳細ブロック図、
第9図は維持出力装置の詳細ブロック図、第10図は遮断
出力装置のブロック図、第11図は故障検出装置の詳細ブ
ロック図、第12図は本発明に係るマイコンの概略フロー
チヤート、第13図はタイマ割込時のフローチヤート、第
14図及び第15図は第13図の詳細フローチヤート、第16図
は本発明に係るもう一方のマイコンの概略フローチヤー
ト、第17図はタイマ割込時のフローチヤート、第18図、
第19図は第17図の詳細フローチヤート、第20図、第21
図、第22図、第23図は第18図の詳細フローチヤートであ
る。 3……一般乗客用ステツプ、5……専用ステツプ、55…
…上昇切替用開閉器、57……下降切替用開閉器、63……
論理制御部、71……指令出力装置、73……選択装置、81
……デイジタル電子計算機(マイコン)、82……デイジ
タル電子計算機(マイコン:復旧装置)、201,202……
故障検出装置、203……維持出力装置、204……遮断出力
装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状に連結され一般乗客を乗せるステッ
    プ群と、車いす使用客利用時に前記ステップに組み込ま
    れ車いすを搭載可能なようにステップの踏面を拡張する
    機構と、これらステップ群を駆動する駆動機械と、前記
    乗客コンベアの制御を行う制御装置とを備えた乗客コン
    ベアにおいて、前記制御装置の故障を検出する装置、車
    いす使用客利用時であるか否かを示す信号を出力する装
    置、車いす使用客利用時に前記故障検出装置が動作した
    ことに応動し前記駆動機械を停止させる装置、一般乗客
    利用時に前記故障検出装置が動作したことに応動し故障
    検出前の前記制御装置の出力を維持し駆動機械を停止す
    ること無く運転を継続させる装置を備えたことを特徴と
    する乗客コンベアの制御装置。
  2. 【請求項2】無端状に連結され一般乗客を乗せるステッ
    プ群と、車いす使用客利用時に前記ステップに組み込ま
    れ車いすを搭載可能なようにステップの踏面を拡張する
    機構と、これらステップ群を駆動する駆動機械と、前記
    乗客コンベアの制御を行う制御装置とを備えた乗客コン
    ベアにおいて、車いす使用客利用時であることを示す信
    号を出力する指令出力装置、前記制御装置の故障を検出
    する装置、前記指令出力が存在する状態で前記故障検出
    装置が動作したことに応動して前記制御装置からの車い
    す使用客利用時の制御関係の出力信号を遮断する遮断出
    力装置、前記指令出力が存在しない状態で前記故障検出
    装置が動作したことに応動して一般乗客利用時の制御関
    係の出力信号を故障を検出した時点の出力信号のまま維
    持する維持出力装置を備えたことを特徴とする乗客コン
    ベアの制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御装置はディジタル電子計算機を含
    み、前記故障検出装置の動作に応動して前記ディジタル
    電子計算機に対して復旧動作を行わせる復旧装置をさら
    に備えたことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の
    乗客コンベアの制御装置。
  4. 【請求項4】前記指令出力装置からの指令出力が存在し
    ない状態で前記復旧装置により前記ディジタル電子計算
    機がその故障を回復したことに応動して前記維持出力装
    置の出力信号を前記ディジタル電子計算機に入力する手
    段をさらに備えたことを特徴とする特許請求の範囲第3
    項記載の乗客コンベアの制御装置。
  5. 【請求項5】無端状に連結され一般乗客を乗せるステッ
    プ群と、車いす使用客利用時に前記ステップに組み込ま
    れ車いすを搭載可能なようにステップの踏面を拡張する
    機構と、これらステップ群を駆動する駆動機械と、前記
    乗客コンベアの制御を行う制御装置とを備えた乗客コン
    ベアにおいて、車いす使用客利用客であることを示す信
    号を出力する指令出力装置、該指令出力装置からの指令
    出力時に動作する第1のディジタル電子計算機、該第1
    のディジタル電子計算機の故障を検出する第1の故障検
    出装置、該第1の故障検出装置が故障を検出すると前記
    第1のディジタル電子計算機の演算結果の出力信号を遮
    断する遮断出力装置、前記指令出力装置からの指令がな
    いとき動作する第2のディジタル電子計算機、該第2の
    ディジタル電子計算機の故障を検出する第2の故障検出
    装置、及び、該第2の故障検出装置が故障を検出すると
    前記第2のディジタル電子計算機の演算結果の出力信号
    を故障を検出した時点の出力信号のまま維持する維持出
    力装置を備えたことを特徴とする乗客コンベアの制御装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1、第2のディジタル電子計算機に
    対応する第1、第2の故障検出装置が動作したことに応
    動して、正常なディジタル電子計算機から故障が検出さ
    れたディジタル電子計算機へ、復旧動作を行わせるため
    の復旧信号を出力する手段を備えたことを特徴とする特
    許請求の範囲第5項記載の乗客コンベアの制御装置。
  7. 【請求項7】前記第2のディジタル電子計算機が前記復
    旧信号により故障を回復したことに応動して、前記維持
    出力装置の出力信号を前記第2のディジタル電子計算機
    に入力する手段をさらに備えたことを特徴とする特許請
    求の範囲第6項記載の乗客コンベアの制御装置。
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