JP6885418B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、乗客コンベアに関する。
特許文献1は、エスカレータのブレーキの動作を制御する制御部を有する乗客コンベアを開示している。
特開2002−211866号公報
制御部に異常が発生すると、例えば安全装置が作動した際に、適切にブレーキを締結できない虞がある。
本発明は、制御部に異常が発生しても、適切にブレーキを締結できる乗客コンベアを提供する。
本発明の乗客コンベアは、
無端状に連結された踏段と、
踏段を循環駆動するモータと、
モータの駆動軸の回転を機械的に停止させるメインブレーキと、
メインブレーキを解放させるための直流電力をメインブレーキの電磁ソレノイドに供給するメインブレーキ電源装置と、
モータの駆動軸の回転を機械的に停止させる補助ブレーキと、
補助ブレーキを解放させるための直流電力を補助ブレーキの電磁ソレノイドに供給する補助ブレーキ電源装置と、
踏段の移動速度を検出する速度検出装置と、
踏段の移動方向を検出する移動方向検出装置と、
当該乗客コンベアの異常を検知する安全装置と、
第1制御部及び第2制御部を備え、
メインブレーキ電源装置から供給される直流電力をメインブレーキの電磁ソレノイドに供給する第1電源線上に、第1制御部により開閉が制御される第1接点と、第2制御部により開閉が制御される第2接点とが直列に設けられ、
補助ブレーキ電源装置から供給される直流電力を補助ブレーキの電磁ソレノイドに供給する第2電源線上に、第2制御部により開閉が制御される第3接点が設けられ、
第1制御部は、コンピュータに第1プログラムを実行させることで実現され、
第2制御部は、国際電気標準会議規格61508で規定されたSIL2(Safety Integrity Level 2)に準拠するように冗長に構成された2台のコンピュータに第2プログラムをそれぞれ実行させることで実現され、
第2制御部は、速度検出装置で検出された速度が所定速度以上となった場合、または移動方向検出装置で検出された移動方向が逆転した場合、即座に第3接点を開き、
第1制御部は、安全装置が作動した場合、安全装置が作動したときから第1所定時間が経過したときに、第1接点を開き、
第2制御部は、安全装置が作動した場合、安全装置が作動したときから第1所定時間よりも長い第2所定時間が経過したときに、第2接点を開く。
本発明の乗客コンベアによれば、第1制御部に異常が発生しても、SIL2に準拠して高い信頼性を有する第2制御部により、メインブレーキを締結できる。
実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。 実施の形態1におけるエスカレータのエスカレータ本体の動力伝達機構等の概略構成を示した図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.構成
図1は、実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。エスカレータ1は、乗客コンベアの一例である。
エスカレータ1は、エスカレータ本体10、モータ20、インバータ30などを有する。
エスカレータ本体10は、建築物の2つの階床F1、F2間に架け渡された状態で設置される。エスカレータ本体10は、無端状に連結された複数の踏段11と、左右一対の無端状のハンドレール12と、モータ20の動力を踏段11及びハンドレール12に伝達する動力伝達機構と、乗り口5及び降り口6の床面をそれぞれ構成するフロアプレート19等を有する。複数の踏段11及びハンドレール12は、インバータ30から供給される電力により駆動されるモータ20の動力により循環駆動される。本実施の形態のエスカレータ1では、階床F1に乗り口5が設けられ、階床F2に降り口6が設けられているものとして説明するが、本発明では階床F2に乗り口5が設けられ、階床F1に降り口が設けられていてもよい。
図2は、実施の形態1におけるエスカレータ1のエスカレータ本体10の動力伝達機構等の概略構成を示した図である。
動力伝達機構のうち踏段11を駆動する機構は、モータ20の駆動軸にメインブレーキ21A及び補助ブレーキ21Bを介して連結された減速機22と、減速機22の出力軸により回転駆動される駆動スプロケット23と、駆動スプロケット23によりメインドライブチェーン24を介して回転駆動される従動スプロケット25とを有する。また、動力伝達機構は、従動スプロケット25に同期して回転駆動されるメインドライブスプロケット26と、メインドライブスプロケット26により踏段ドライブチェーン27を介して回転駆動される被ドライブスプロケット28とを備える。モータ20が駆動されると、その動力が、メインブレーキ21A及び補助ブレーキ21B、減速機22、駆動スプロケット23、メインドライブチェーン24、従動スプロケット25を介して、メインドライブスプロケット26に伝達され、これにより、メインドライブスプロケット26が回転駆動されるとともに、メインドライブスプロケット26とメイン従動スプロケットとの間に掛け渡された踏段ドライブチェーン27に連結された踏段11が循環駆動される。
メインブレーキ21Aは、機械式の所謂メカブレーキであり、モータ20の駆動軸により回転駆動される回転部材と、ブレーキシューと、回転部材へのブレーキシューの圧接及び離反を行わせる電磁ソレノイドとを有する。電磁ソレノイドは、非通電時に、ブレーキシューを回転部材に圧接させ、通電時に、ブレーキシューを回転部材から離間させる。この構成によれば、電磁ソレノイドが非通電状態になると、メインブレーキ21Aが締結状態となる。これにより、モータ20の駆動力が減速機22側に伝達されなくなって、踏段11の循環駆動を停止させることができる。一方、電磁ソレノイドが通電状態となると、メインブレーキ21Aが解放状態となる。これにより、モータ20の駆動力を減速機22側に伝達して、踏段11を循環駆動させることができる。
補助ブレーキ21Bは、メインブレーキ21Aの異常などに対処するために冗長的に設けられたブレーキである。補助ブレーキ21Bは、メインブレーキ21Aと同様に構成することができる。なお、補助ブレーキ21Bは、メインブレーキ21Aのブレーキシューに替えて回転体の径方向に移動可能なピンを設け、かつ回転体の外周に歯車状の凹凸を設け、電磁ソレノイドが非通電状態になると、ピンが径方向内側に移動して回転体の外周の凹部に嵌合するように構成されてもよい。これによれば、回転体の回転を確実に規制して、駆動軸の回転を確実に停止させることができる。
図3は、実施の形態1におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。
エスカレータは、電源装置として、インバータ30と、メインブレーキ電源装置50と、補助ブレーキ電源装置60などを有する。
インバータ30は、交流電力を入力し、入力した交流電力の周波数を変換してモータ20に供給する。インバータ30は、PLC40から減速信号を受信したときに、所定の減速度でモータの回転を減速させる。
モータ20は、インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じた回転数で動作する。これにより、踏段11の駆動速度が、インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じて変更される。モータ20は、例えば誘導電動機により構成される。
メインブレーキ電源装置50は、交流電力を入力し、入力した交流電力を所定DC電圧の直流電力に変換して、メインブレーキ21Aのソレノイドに供給する。交流電圧は例えばAC200Vであり、所定DC電圧は例えばDC90Vである。
補助ブレーキ電源装置60は、交流電力を入力し、入力した交流電力を所定DC電圧の直流電力に変換して、補助ブレーキ21Bのソレノイドに供給する。交流電圧は例えばAC200Vであり、所定DC電圧は例えばDC90Vである。
また、エスカレータは、運転制御のための装置として、プログラマブルロジックコントローラ40、240(以下「PLC40」及び「安全PLC240」という)と、安全装置51、52、53、54と、安全装置モニタリレー110と、モータ駆動リレー120と、ブレーキ開閉リレー130と、速度検出装置210と、移動方向検出装置220と、コンデンサ150とを有する。ブレーキ開閉リレー130とコンデンサ150は、第3制御部の一例としてのリレー式制御部100を構成する。
PLC40は、制御部と記憶部と入出力インタフェースとを有するコンピュータにより構成される。PLC40は、第1制御部の一例である。記憶部は、例えばフラッシュメモリにより構成され、プログラムや種々のデータを格納している。プログラムには、本実施の形態におけるメインブレーキ21Aの締結制御を実現せる第1プログラムが含まれている。制御部は、例えばCPU、MPUなどにより構成され、記憶部からプログラム及びデータを読み出し、読み出したプログラム及びデータに基づく演算処理を行う。これにより、PLC40における各種の機能が実現される。入出力インタフェースは、PLC40に接続される各種装置との間で信号を入出力するためのインタフェースであり、信号形式の変換などを行う。なお、制御装置は、汎用的なコンピュータを利用して構成されてもよい。また、制御装置は、電子回路やリレーシーケンス回路などのハードウェアのみにより構成されてもよい。
安全PLC240は、IEC61508(国際電気標準会議規格61508)で規定されたSIL2(Safety Integrity Level 2)に準拠するように設計されている。安全PLC240は、それぞれ制御部と記憶部と入出力インタフェースとを有する2台のコンピュータを冗長的に並列接続して構成される。安全PLC240は、第2制御部の一例である。記憶部は、例えばフラッシュメモリにより構成され、プログラムや種々のデータを格納している。プログラムには、本実施の形態におけるメインブレーキ21Aや補助ブレーキ21Bの締結制御を実現せる第2プログラムが含まれている。各制御部は、例えばCPU、MPUなどにより構成され、記憶部からプログラム及びデータを読み出し、読み出したプログラム及びデータに基づく演算処理を行う。これにより、安全PLC240における各種の機能が実現される。入出力インタフェースは、安全PLC240に接続される各種装置との間で信号を入出力するためのインタフェースであり、信号形式の変換などを行う。
速度検出装置210は、踏段11の移動速度を検出し、検出した移動速度を示す速度信号を出力する。速度検出装置210は、踏段11の移動速度を検出できる限り、どのような構成を有してもよい。
移動方向検出装置220は、踏段11の移動方向を検出し、検出した移動方向(上昇方向or下降方向)を示す移動方向信号を出力する。移動方向検出装置220は、踏段11の移動方向を検出できる限り、どのような構成を有してもよい。
安全装置51、52、53、54は、エスカレータを構成する機構などの異常を検出する装置である。安全装置51、52、53、54は、例えばインレットガード安全装置、ステップ異常走行検出装置、スカートガード安全装置など、踏段11を緩やかに停止させても大きな問題のない軽異常を検出する安全装置である。安全装置51、52、53、54の各々は、平常時に閉じ、異常検知時に開く接点を備える。
安全装置モニタリレー110は、コイル通電時に閉じる3個の接点110a(メイク接点)を備える。
モータ駆動リレー120は、電源ラインC−、C+の間に接点110aと直列に接続されている。モータ駆動リレー120は、コイル通電時に閉じる接点120a(メイク接点)を備える。接点120aは、インバータ30から供給される交流電力をモータ20に供給する電源線L0上に設けられている。
ブレーキ開閉リレー130は、電源ラインC−、C+の間に接点110aと直列に、かつモータ駆動リレー120と並列に接続されている。ブレーキ開閉リレー130は、コイル通電時に閉じる接点130a(メイク接点)を備える。接点130aは、メインブレーキ電源装置50から供給される直流電力をメインブレーキ21Aに供給する電源線L1(第1電源線)上に設けられている。
メインブレーキ電源装置50とメインブレーキ21Aとを接続する電源線L1上に、PLC40によって開閉が制御される接点40aと、安全PLC240によって開閉が制御される接点240aと、上述した接点130aとが直列に設けられている。
補助ブレーキ電源装置60と補助ブレーキ21Bとを接続する電源線L2(第2電源線)上に、安全PLC240によって開閉が制御される接点240bが設けられている。
コンデンサ150は、電源ラインC−、C+の間に接点110aと直列に、かつモータ駆動リレー120及びブレーキ開閉リレー130と並列に接続されている。より具体的に、コンデンサ150は、モータ駆動リレー120の励磁電圧入力端子間、及びブレーキ開閉リレー130の励磁電圧入力端子間に接続されている。コンデンサ150は、安全装置モニタリレー110の動作タイミング(接点110aが開いたタイミング)に対してモータ駆動リレー120及びブレーキ開閉リレー130の動作タイミング(接点120a及び接点130aが開くタイミング)を第3所定時間だけ遅らせるために設けられている。第3所定時間は、例えば2.0秒に設定されており、この2.0秒が実現されるようにコンデンサ150の容量が設定されている。
PLC40(安全装置モニタ端子)には、安全装置モニタリレー110の接点110aの一端子が接続されている。PLC40は、安全装置モニタリレー110の接点110aが開くと、エスカレータ1の運転を停止せるために、モータ20を所定の減速度で減速させることを指示する減速信号をインバータ30に出力する。また、PLC40は、安全装置モニタリレー110の接点110aが開くと、開いたときから第1所定時間後に接点40aを開き、メインブレーキ21Aを締結させる。第1所定時間は、インバータ30による減速制御により、踏段11の駆動速度が定格速度から所定の低速度(例えば3m/min)まで低下するのに要する時間に基づいて設定される。第1所定時間は、例えば、低下するのに要する時間と同じ1.6秒である。
安全PLC240には、安全装置モニタリレー110の接点110aの一端子が接続されている。また、安全PLC240には、速度検出装置210及び移動方向検出装置220から出力される速度信号及び移動方向信号が入力される。安全PLC240は、安全装置モニタリレー110の接点110aが開くと、開いたときから上記の第1所定時間よりも長い第2所定時間後に接点240aを開き、メインブレーキ21Aを締結させる。第2所定時間は、第1所定時間よりも長い時間に設定されている。第2所定時間は、例えば1.8秒である。
また、安全PLC240は、速度検出装置210から出力される速度信号が示す速度が、所定速度よりも高くなると、即座に、接点240bを開き、補助ブレーキ21Bを締結させる。所定速度は、例えば定格速度に対して120%の速度である。安全PLC240は、移動方向検出装置220から出力される移動方向信号が示す移動方向が反転すると、即座に、接点240bを開き、補助ブレーキ21Bを締結させる。
2.動作
本実施の形態のエスカレータシステムの動作を説明する。安全装置51、52、53、54のいずれかが作動してそのスイッチがOFFになると、安全装置モニタリレー110への通電が停止する、そのため、3個の接点110a(PLC40に接続されている接点110a、安全PLC240に接続されている接点110a、並びにモータ駆動リレー120及びブレーキ開閉リレー130に接続されている接点110a)の全てが開く。
ここで、モータ駆動リレー120及びブレーキ開閉リレー130には、コンデンサ150が接続されている。そのため、モータ駆動リレー120及びブレーキ開閉リレー130に接続されている接点110aが開いても、コンデンサ150から、モータ駆動リレー120及びブレーキ開閉リレー130に通電される。そのため、モータ駆動リレー120及びブレーキ開閉リレー130の接点120a及び130aは、接点110aが開いたときに対して上述した第3所定時間(例えば2.0秒)だけ遅れて開く。
上述のようにして、PLC40に接続されている接点110aが開くと、PLC40は、安全装置51、52、53、54の少なくとも1つが作動したことを認識する。このとき、PLC40は、モータ20を所定の減速度で減速させることを指示する減速信号をインバータ30に出力する。インバータ30は、減速信号にしたがってモータ20の回転を減速させるように、モータ20に交流電力を供給する。ここで、インバータ30とモータ20との間の電源線L0上の接点120aは、上述したように、モータ駆動リレー120への通電が停止したときから第3所定時間後に開く。そのため、第3所定時間の間は、インバータ30からモータ20に交流電力を供給することができる。よって、モータ20の減速制御が可能となる。
また、PLC40は、上述のようにして、PLC40に接続されている接点110aが開くと、接点110aが開いたときから(安全装置51、52、53、54の少なくとも1つが作動したときから)第1所定時間後に電源線L1上の接点40aを開く。
また、上述のようにして、安全PLC240に接続されている接点110aが開くと、安全PLC240は、安全装置51、52、53、54の少なくとも1つが作動したことを認識する。この場合、安全PLC240は、安全装置51、52、53、54の少なくとも1つが作動したときから(接点110aが開いたときから)第2所定時間後に電源線L1上の接点240aを開く。
また、上述のようにして、モータ駆動リレー120及びブレーキ開閉リレー130に接続されている接点110aが開くと、接点110aが開いたときから(安全装置51、52、53、54の少なくとも1つが作動したときから)第3所定時間後にコンデンサ150の容量がなくなって、電源線L1上の接点130aが開く。
そして、これらの接点40a、240a、130aのいずれかが開いたときに、メインブレーキ電源装置50からメインブレーキ21Aへの直流電力の供給が遮断され、メインブレーキ21Aが締結される。
上記の構成によると、エスカレータ1の運転中に安全装置51、52、53、54の少なくとも1つが作動してエスカレータ1を停止させるべきときに、例えば、接点40aの開閉を制御するPLC40に異常が発生した場合でも、安全装置の作動から第2所定時間後に、安全PLC240により接点240aが開かれる。そのため、メインブレーキ21Aを締結させて、エスカレータ1を停止させることができる。特に、安全PLC240は、SIL2の規格に準拠する構成を備えているため、接点240aを高い信頼性をもって開くことができる。
仮に、PLC40だけでなく安全PLC240にも異常が発生した場合でも、安全装置の作動から第3所定時間後にコンデンサ150の容量がなくなって、ブレーキ開閉リレー130の接点130aが開く。そのため、メインブレーキ21Aを締結させて、エスカレータ1を停止させることができる。
このように、本実施の形態によると、PLC40、安全PLC240、リレー式制御部100のうちいずれか1つでも正常に機能すれば、メインブレーキ21Aを締結させて、エスカレータ1を停止させることができる。つまり、高い信頼性をもってメインブレーキ21Aを締結させて、エスカレータ1を停止させることができる。
また、本実施の形態によると、速度検出装置210から出力される速度信号が示す速度が所定速度よりも高くなり、あるいは移動方向検出装置220から出力される移動方向信号が示す移動方向が反転すると、安全PLC240により、即座に接点240bが開かれる。これにより、即座に補助ブレーキ21Bを締結できる。特に、安全PLC240は、制御部が冗長化(2重化)されたSIL2を満たす構成を有しているので、速度異常や運転方向の反転などの緊急時に高い信頼性をもってエスカレータ1を停止させることができる。
(実施の形態についてのまとめ)
(1)実施の形態1のエスカレータ1(乗客コンベアの一例)は、
無端状に連結された踏段11と、
踏段11を循環駆動するモータ20と、
モータ20の駆動軸の回転を機械的に停止させるメインブレーキ21Aと、
メインブレーキ21Aを解放させるための直流電力をメインブレーキ21Aの電磁ソレノイドに供給するメインブレーキ電源装置50と、
モータ20の駆動軸の回転を機械的に停止させる補助ブレーキ21Bと、
補助ブレーキ21Bを解放させるための直流電力を補助ブレーキ21Bの電磁ソレノイドに供給する補助ブレーキ電源装置60と、
踏段11の移動速度を検出する速度検出装置210と、
踏段11の移動方向を検出する移動方向検出装置220と、
当該乗客コンベアの異常を検知する安全装置51〜54と、
PLC40(第1制御部)及び安全PLC240(第2制御部)と、を備え、
メインブレーキ電源装置50から供給される直流電力をメインブレーキ21Aの電磁ソレノイドに供給する電源線L1(第1電源線)上に、PLC40により開閉が制御される接点40a(第1接点)と、安全PLC240により開閉が制御される接点240a(第2接点)とが直列に設けられ、
補助ブレーキ電源装置60から供給される直流電力を補助ブレーキ21Bの電磁ソレノイドに供給する電源線L2(第2電源線)上に、安全PLC240により開閉が制御される接点240b(第3接点)が設けられ、
PLC40は、コンピュータに第1プログラムを実行させることで実現され、
安全PLC240は、コンピュータに第2プログラムを実行させることで実現され、
安全PLC240は、速度検出装置210で検出された速度が所定速度以上となった場合、または移動方向検出装置220で検出された移動方向が逆転した場合、即座に接点240bを開き、
PLC40は、安全装置51〜54が作動した場合、安全装置51〜54が作動したときから第1所定時間が経過したときに、接点40aを開き、
安全PLC240は、安全装置51〜54が作動した場合、安全装置51〜54が作動したときから第1所定時間よりも長い第2所定時間が経過したときに、接点240aを開く。
実施の形態1のエスカレータ1によれば、PLC40に異常が発生しても、SIL2に準拠して高い信頼性を有する安全PLC240により、メインブレーキ21Aを締結できる。
(2)実施の形態1のエスカレータ1は、
メインブレーキ21A及び補助ブレーキ21Bの締結/解放を制御するリレー式制御部100(第3制御部)をさらに備え、
電源線L1上に、リレー式制御部100により開閉が制御される接点130a(第4接点)が直列に設けられ、
リレー式制御部100は、接点130aを開閉するブレーキ開閉リレー130(所定電磁継電器)を含むリレーシーケンス回路により構成され、
ブレーキ開閉リレー130は、安全装置51〜54(の少なくとも1つ)が作動したときに励磁電圧がなくなって接点130aを開き、
ブレーキ開閉リレー130の励磁電圧入力端子間にコンデンサ150が接続され、
コンデンサ150の容量が、安全装置51〜54が作動したときから第2所定時間よりも長い第3所定時間が経過したときに接点130aが開くように、設定されている。
この構成によれば、PLC40及び安全PLC240の両方に異常が発生した場合でも、リレー式制御部100によりメインブレーキ21Aを締結することができる。
(その他の実施の形態)
(A)
前記実施の形態のエスカレータ1は、本発明の乗客コンベアの一例である。本発明において、乗客コンベアは、一の階床において水平あるいは斜めに配置されたいわゆる動く歩道等の乗客コンベアであってもよい。
1 エスカレータ
5 乗り口
6 降り口
10 エスカレータ本体
11 踏段
12 ハンドレール
19 フロアプレート
20 モータ
21A メインブレーキ
21B 補助ブレーキ
22 減速機
23 駆動スプロケット
24 メインドライブチェーン
25 従動スプロケット
26 メインドライブスプロケット
27 踏段ドライブチェーン
28 被ドライブスプロケット
30 インバータ
40 PLC
40a 接点
41 制御部
42 記憶部
43 入出力インタフェース
50 メインブレーキ電源装置
60 補助ブレーキ電源装置
51〜54 安全装置
100 リレー式制御部
110 安全装置モニタリレー
110a 接点
120 モータ駆動リレー
120a 接点
130 ブレーキ開閉リレー
130a 接点
150 コンデンサ
210 速度検出装置
220 移動方向検出装置
240 安全PLC
240a 接点
240b 接点
F1 階床
F2 階床
L0 電源線
L1 電源線
L2 電源線

Claims (2)

  1. 無端状に連結された踏段を備えた乗客コンベアであって
    前記踏段を循環駆動するモータと、
    前記モータの駆動軸の回転を機械的に停止させるメインブレーキと、
    前記メインブレーキを解放させるための直流電力を前記メインブレーキの電磁ソレノイドに供給するメインブレーキ電源装置と、
    前記モータの駆動軸の回転を機械的に停止させる補助ブレーキと、
    前記補助ブレーキを解放させるための直流電力を前記補助ブレーキの電磁ソレノイドに供給する補助ブレーキ電源装置と、
    前記踏段の移動速度を検出する速度検出装置と、
    前記踏段の移動方向を検出する移動方向検出装置と、
    当該乗客コンベアの異常を検知する安全装置と、
    第1制御部及び第2制御部を備え、
    前記メインブレーキ電源装置から供給される直流電力を前記メインブレーキの電磁ソレノイドに供給する第1電源線上に、前記第1制御部により開閉が制御される第1接点と、前記第2制御部により開閉が制御される第2接点とが直列に設けられ、
    前記補助ブレーキ電源装置から供給される直流電力を前記補助ブレーキの電磁ソレノイドに供給する第2電源線上に、前記第2制御部により開閉が制御される第3接点が設けられ、
    前記第1制御部は、第1プログラムを実行する第1コンピュータにより実現され、
    前記第2制御部は、第2プログラムをそれぞれ実行する、国際電気標準会議規格61508で規定されたSIL2(Safety Integrity Level 2)に準拠するように冗長に構成された2台の第2コンピュータにより実現され、
    前記第2制御部は、前記速度検出装置で検出された速度が所定速度以上となった場合、または前記移動方向検出装置で検出された移動方向が逆転した場合、即座に前記第3接点を開き、
    前記第1制御部は、前記安全装置が作動した場合、前記安全装置が作動したときから第1所定時間が経過したときに、前記第1接点を開き、
    前記第2制御部は、前記安全装置が作動した場合、前記安全装置が作動したときから前記第1所定時間よりも長い第2所定時間が経過したときに、前記第2接点を開く、
    乗客コンベア。
  2. 前記メインブレーキの締結/解放を制御する第3制御部をさらに備え、
    前記第1電源線上に、前記第3制御部により開閉が制御される第4接点が直列に設けられ、
    前記第3制御部は、前記第4接点を開閉する所定電磁継電器を含むリレーシーケンス回路により構成され、
    前記所定電磁継電器は、前記安全装置が作動したときに励磁電圧がなくなって前記第4接点を開き、
    前記所定電磁継電器の励磁電圧入力端子間にコンデンサが接続され、
    前記コンデンサの容量が、前記安全装置が作動したときから前記第2所定時間よりも長い第3所定時間が経過したときに前記第4接点が開くように、設定されている、
    請求項1に記載の乗客コンベア。
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