JPH077599Y2 - エンジンのウォータポンプ構造 - Google Patents

エンジンのウォータポンプ構造

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JPH077599Y2
JPH077599Y2 JP2078189U JP2078189U JPH077599Y2 JP H077599 Y2 JPH077599 Y2 JP H077599Y2 JP 2078189 U JP2078189 U JP 2078189U JP 2078189 U JP2078189 U JP 2078189U JP H077599 Y2 JPH077599 Y2 JP H077599Y2
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JP
Japan
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impeller
partition
water pump
blade
groove
Prior art date
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Application number
JP2078189U
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JPH02113000U (ja
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一成 平岡
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの冷却水を循環させるウォータポン
プ、特に詳しくはポンプのインペラがウォータジャケッ
ト内に突出配置される、いわゆるビルトイン型ウォータ
ポンプの改良に関するものである。
(従来技術) エンジンのウォータポンプとしては、ポンプハウジング
に軸支されるインペラをウォータポンプアッセンブリー
とし、シリンダブロックのウォータジャケット内に突入
せしめるようにしてシリンダブロックに取付けるビルト
イン型ウォータポンプがある。このようなビルトイン型
ウォータポンプは、エンジン本体と独立してケーシング
が設けられた独立タイプのウォータポンプに比べ大きな
設置スペースを必要としないという長所を有している。
従来のビルトイン型ウォータポンプは、例えば実開昭60
-147716号公報に記載されているように、ポンプハウジ
ング内の溝部底面がインペラ回転方向に向かって次第に
浅くなり、合流部直前には段部を有する仕切部を形成し
ていた。つまり羽根によって誘導される冷却水通路であ
る溝部の容積を少ならしめることによって冷却水に圧力
をかけて、ウォータジャケット内に圧送するものが一般
的であった。
ところが、従来型のウォータポンプでは、仕切部によっ
て最高圧にされた冷却水の噴流がウォータジャケット内
に向かうとともにポンプ室とインペラ軸支部とを区画摺
接するシール部材にも向かい、高圧噴流によるシール部
材の浸食摩耗が発生し水洩れの原因となっていた。
(考案の目的) 本考案は、かかる点に鑑みてなされたもので、ウォータ
ポンプ吐出性能を維持しつつインペラ軸外周に配設され
るシール部材に噴流される冷却水圧力を減少させること
により、該シール部材の浸食摩耗による水洩れ防止を図
りえるようにしたエンジンのウォータポンプ構造を提供
することを目的とする。
(考案の構成) 本考案は、上述した目的を達成するために、エンジンの
ウォータポンプに於て、サクション通路と溝部との合流
部に段部を形成する仕切部のインペラ径方向における羽
根に対向する区間の一部に、仕切部を挾んで上記合流部
と溝部との連通横断面積を大きくする切欠きを設けるこ
とを特徴とするものである。
(考案の作用) 本考案では、仕切部によって圧力を高められた冷却水を
一部サクション側合流部に逃がすことにより冷却水最高
圧力を下げ、インペラ軸外周の冷却水との圧力差を減少
させることにより、負圧により吸い込まれてシール部材
へ向かう噴流を減少できる。つまり、羽根に対向する区
間の仕切部を有することでウォータポンプ吐出性能を維
持しつつ、シール部材への噴流を減少する作用を得られ
る。
(考案の効果) 従って、本考案のエンジンのウォータポンプによれば、
ポンプ性能を維持しつつシール部材に向かう噴流を減少
でき、浸食摩耗による水洩れ及び冷却水の減少が防止で
きるという効果が得られる。
(考案の実施例) 以下、本考案の構成を実施例の図面に基づいて説明す
る。第1図乃至第3図は本考案の第1実施例である。第
1図はウォータポンプ1を、シリンダブロック2中間で
切断して示す平面断面図である。このウォータポンプ1
は、略円形椀状の基体部3と基体部3に連続して外方に
延出する樋状部4と、基体部3に同軸状に連続するボス
部5とを一体的に形成してなるポンプハウジング6の前
記ボス部5に、複数の羽根7を有するインペラ8を取り
付けたインペラ軸9を軸支するインペラ軸支部10を回転
自在に支承して構成されており、シリンダブロック2に
対して一体的に着脱される。又、インペラ軸支部10の一
端10aには、駆動プーリ11が取り付けられており、イン
ペラ8は該駆動プーリ11にかけ回された駆動ベルト12を
介してエンジンにより回転せしめられる。尚、第1図に
於て符号13は、カーボン、セラミック等で形成され、イ
ンペラ8とポンプハウジング6とで構成されるポンプ室
14とインペラ軸支部10とを区画シールし互いに摺接する
環状のシール部材13である。
ウォータポンプ1は、インペラ8をウォータジャケット
15内に突入せしめ、且つ、ポンプハウジング6とシリン
ダブロック2との間にブラケット16を介在せしめた状態
でシリンダブロック2に組付けられ、取付けボルト17に
より締着固定される。ブラケット16は、ポンプハウジン
グ6の衝合面の外形形状とほぼ同じ形状であって、シリ
ンダブロック1のポンプ取付穴18とほぼ同型の第1貫通
穴19と該第1貫通穴19より小径の第2貫通穴20とを適宜
離間して形成し、また、ポンプハウジング6の樋状部4
を覆蓋しウォータジャケット15に連通するサクション通
路21を形成している。前記サクション通路21の最上流端
部にはブラケット16の第2貫通穴20が開口し、さらにこ
の第2貫通穴20には、その一端をラジエータ(図示省
略)に連通せしめたサクションパイプ22が接続されてい
る。また、サクション通路21の最下流端部は、ポンプハ
ウジング6内にインペラ8径方向における羽根7と対向
して設けられる溝部23と合流し合流部24を形成する。
さらに、インペラ軸9方向に於て重合連通する前記シリ
ンダブロック2のポンプ取付穴18とプラケット16の第1
貫通穴19とポンプハウジング6の環状凹部25には、これ
らにまたがってスペーサ26が取り付けられ、その周壁26
aのうちサクション通路21に対応する部分を該サクショ
ン通路21の形状に沿う如く切欠いている。
ポンプハウジング6内に形成される上記溝部23の底面23
aは上記サクション通路21と合流する合流部24よりイン
ペラ8回転方向に次第に浅くなっており、サクション通
路21の合流部24直前で最も羽根7と近接し、該合流部24
との間に段部27を形成する仕切部28を形成している。
上記仕切部28には、特に、インペラ8内径側からスペー
サ26にかけて、シリンダグロック2の合わせ面と同一面
になるように、且つ、合流部24と溝部23との連通横断面
積が大きくなる切欠き29を設けてある。
次にこのウォータポンプ2の作用を説明する。エンジン
が始動されてインペラ8が回転せしめられると、冷却水
はサクションパイプ22からサクション通路21を通ってポ
ンプ室14に吸入され、インペラ羽根7によって加圧さ
れ、シリンダブロック2のウォータジャケット15側に圧
送される。この際、スペーサ部材26とインペラ8の間に
形成される空間が可及的に狭小化されて第2図A-A断面
を示す第3図の水圧分布図のごとく、従来は仕切部28で
冷却水は最高水圧(鎖線図示)を示していたものが、本
考案のごとく、仕切部28のインペラ8径方向に於ける羽
根7に対向する区間の一部に、溝部23と合流部24との連
通横断面積を大きくする切欠き29を設けたことにより仕
切部28によって高圧にされる冷却水を一部逃がし、最高
水圧を低下させることができる。つまり、仕切部28付近
の冷却水圧力を下げることによって、インペラ8羽根7
によって加圧されないので低圧であるインペラ軸9外周
付近の冷却水圧力と仕切部28付近の冷却水圧力との圧力
差を減少させ、その圧力差にともない噴流がインペラ軸
9外周に向かう傾向、特に、噴流がシール部材13に向か
う傾向を是正でき、冷却能力を維持しつつ噴流によるシ
ール部材13の浸食摩耗を防止できる。
第4図は、第2実施例であり、溝巾Dに対して小径dを
減少させるものである。この実施例に於てはインペラ羽
根7に対向するスペーサ26内径方向の巾を増加すること
により、ポンプ室14全周にわたって羽根7によってか加
圧される冷却水を増加でき、本考案の効果とともに冷却
水噴出量の増加も望める。他の構成は第1実施例と同じ
なので説明は省略する。
尚、スペーサ26は交換可能であるので適宜インペラ羽根
7に対向するスペーサ26内径方向の巾を調整できる。
本考案は、スペーサ26を用いるものに限定されるもので
はなく、一体形成のものでも効果は期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第1実施例に係るウォータポンプの横断
面図、第2図は第1図に示したウォータポンプハウジン
グの正面図、第3図は第2図のA-A断面図及び水圧分布
図、第4図は第2実施例を示す要部拡大図である。 1…ウォータポンプ、6…ポンプハウジング、7…羽
根、8…インペラ、9…インペラ軸、10…インペラ軸支
部、13…シール部材、21…サクション通路、23…溝部、
23a…(溝部)底面、24…合流部、27…段部、28…仕切
部、29…切欠き

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の羽根を有しポンプハウジングに軸支
    されるインペラと、該インペラ軸外周に、羽根を収納す
    るポンプ室とインペラ軸支部とを区画シールし互いに摺
    接する環状のシール部材が設けられているとともに、上
    記ポンプハウジングにはインペラ径方向における羽根と
    対応する溝部と、該溝部に連通するサクション通路とが
    形成され、上記溝部の羽根に対向する底面は上記サクシ
    ョン通路側よりインペラ回転方向に次第に浅くなり、且
    つ、上記サクション通路の合流部直前で最も羽根と近接
    し、該合流部との間に段部を形成する仕切部が設けられ
    たエンジンのウォータポンプ構造に於て、上記仕切部の
    インペラ径方向における羽根に対向する区間の一部に、
    仕切部を挾んで上記合流部と溝部との連通横断面積を大
    きくする切欠きを設けることを特徴とするエンジンのウ
    ォータポンプ構造。
JP2078189U 1989-02-23 1989-02-23 エンジンのウォータポンプ構造 Expired - Lifetime JPH077599Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH02113000U JPH02113000U (ja) 1990-09-10
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DE10100373B4 (de) * 2001-01-05 2004-03-25 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag Wasserpumpe zur Kühlmittelförderung in einer Brennkraftmaschine

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JPH02113000U (ja) 1990-09-10

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