JPH0775628B2 - ガス系消火設備の自動制御システム - Google Patents

ガス系消火設備の自動制御システム

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JPH0775628B2
JPH0775628B2 JP2116399A JP11639990A JPH0775628B2 JP H0775628 B2 JPH0775628 B2 JP H0775628B2 JP 2116399 A JP2116399 A JP 2116399A JP 11639990 A JP11639990 A JP 11639990A JP H0775628 B2 JPH0775628 B2 JP H0775628B2
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信夫 山田
明人 岡本
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高圧瓦斯工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 ○産業上の利用分野 本発明は、複数のガス系消火設備に対する自動制御シス
テムに関するものである。より詳しくは、火災が発生し
た消火対称物または消火対称区画に対して、選択弁でこ
れを選定して自動的に消火を行うようにしたガス系自動
消火設備が、同一建物内または同一敷地内に複数存在す
る場合若しくは単独であってそれぞれ別の場所に複数存
在する場合についての、ガス系消火設備に対する自動制
御システムに関するものである。
○従来技術 一の消火対称物または消火対称区画に火災が発生した場
合、火災感知器からの信号を受けて自動的に火災を鎮圧
するような自動消火設備は公知であるが、同時に、いつ
発生するか分からない火災に備えるため、その消火設備
は極めて高度の信頼性が要求される。しかし、消火設備
を構成する機器を含み全設備の異常の有無を監視し、異
常があれば自動的に警報を発し、なおかつ設備の機能の
点検を自動的に行うシステムは存在しなかった。
また、近年は超高層ビル、大規模な半導体工場など、ガ
ス系の消火設備を設置する機会が増えるに伴い、同一建
物内または同一敷地内でも、複数の区画を防護する消火
設備が別々に必要され、更に、通信機能のネットワーキ
ングの基地となる電信電話局や、産業の基幹となる発変
電所にも、それぞれ消火設備が設置されるに至っている
が、これらの消火設備は、個々に制御されるにとどまっ
ている。
○発明が解決しようとする課題 上述の従来技術においては、複数のガス系自動消火設備
に対し、自動的に設備全体を監視・点検する技術が存在
しないため、それぞれの消火設備の信頼性を総合的に把
握したり、火災の際の状況を逐一確認したりする自動制
御システムの実現は極めて困難である。
消火設備の信頼性を確保する上で、重要なことは大きく
分けて二つある。その一つは、各機器が正常な状態に保
たれていること、即ち、各機器を接続する電線路に断線
・短絡等の異常がなく、かつ一連の制御機能が正しく働
くことであり、他の一つは、任意の時点において、消火
設備の機能を点検することができ、かつその結果を判断
して適切な手段をとることができるようになっているこ
とである。
よって、本発明は、複数のガス系自動消火設備に対し、
消火設備の信頼性の確保と、万一の火災時には自動的に
消火活動を行い且つ消火活動の状況を逐一確実に把握す
ることができるようにした消火設備の自動制御システム
を提供することを課題とするものである。
また、点検制御装置を装備した場合においては、点検制
御装置の点検制御作動や点検制御装置の故障により、本
来の自動消火設備が非作動となる問題点がある。
○課題を解決するための手段 本願第1発明は、複数のガス系自動消火設備に対し消火
シーケンス制御装置および点検シーケンス制御装置をそ
れぞれ独立して設けるとともに、 消火シーケンス制御装置17と点検シーケンス制御装置28
との信号の授受について、消火シーケンス制御装置17よ
り点検シーケンス制御装置28への単一方向として、点検
シーケンス制御装置28からの信号が消火シーケンス制御
装置17へ送込まれることを無くすことにより、点検シー
ケンス制御装置28への点検信号や点検シーケンス制御装
置28の異常動作による信号が消火シーケンス制御装置17
に送られることによる、火災感知時の消火設備の非作動
を防止するものである。
本願第2発明は、第1発明に加えて、複数の消火設備に
対しそれぞれの消火シーケンス制御装置17および点検シ
ーケンス制御装置28を一括制御する単一の主制御装置31
を設けることにより、該主制御装置31からの信号により
それぞれの消火設備ごとの制御機能の異常の有無の確認
を一括して行うようにするとともに、主制御装置31から
の信号が、消火シーケンス制御装置17へ送込まれること
を無くし、主制御装置31からの点検シーケンス制御装置
28への点検信号や主制御装置31の異常動作による信号が
消火シーケンス制御装置17へ送られることによる、火災
感知時の消火設備の非作動を防止するものである。
○実施例 以下、図面に示す実施例にもとづいて本発明を詳細に説
明する。
本発明の消火設備の自動制御システムの大要を示す第1
図を参照して、 は各消火設備のブロック番号を表すもので、本システム
により制御される消火設備が全部でk群存在することを
意味する。k群の消火設備のそれぞれについて、独立し
て消火シーケンス制御装置17および点検シーケンス制御
装置28を設け、k群の消火設備の消火シーケンス制御装
置17および点検シーケンス制御装置28をに対し共通の主
制御装置31を設けるものである。
第2図はk群の各消火設備の内1つについての機器配置
例を示し、二酸化炭素,ハロゲン化合物その他の不活性
ガス消火剤を充填した高圧ガス容器1…の頂部に容器弁
2…および開放装置3…を取付け、開放装置3…にはそ
れぞれ小口径の起動用ガス配管4…を接続する。容器弁
2…の出口は、連結管5…をへて配管6…に接続し、こ
の配管6…からは、複数の消火対象区画I,II…nのそれ
ぞれに至る選択弁7−I,7−II…7−nを分岐する。選
択弁7−I,7−II…7−nからの配管8−I,8−II…8−
nは、消火対象区画I,II…へ至り、その先で噴射ヘッド
9,9…を室内に向って開口する。消火対象区画I,II…n
のそれぞれの入口付近には、手動で消火設備を起動する
ための操作箱10−I,10−II…10−n、消火剤放出後室内
にガスが充満していることを表示する充満表示灯11−I,
11−II…11−n、壁際には退避放送をアナウンスするス
ピーカ12−I,12−II…12−n、天井には火災感知器13−
I,13−II…13−nを取付け、それぞれからの機器からの
電線14…は接続ボックス15…を経て制御盤16内の消火シ
ーケンス制御装置17用の入出力装置18に接続される。入
出力装置18からは、その外、制御盤16内において消火シ
ーケンス制御装置17へ接続される電線,盤外へは、起動
ガス容器19−I,19−II…19−nを開放するための容器弁
ソレノイド20−I,20−II…20−nに至る電線21…および
消火剤が放出したとき動作する。各消火区画の配管8−
I,8−II…8−nの途中から分岐する圧力スイツチ22−
I,22−IIへの電線23…も配線される。起動ガス容器19−
I,19−II…19−nの出口には小口径のフレキシブル管24
…を取付け、配管金物25…および起動用ガス配管4…を
介して各消火区画用の選択弁7−I,7−II…7−nの開
放装置26−I,26−II…26−nに接続する。開放装置26−
I,26−II…26−nのそれぞれの一端からは、更に不還弁
27…を介して消火剤容器1…へ至る起動用ガス配管4に
接続する。なお、消火シーケンス制御装置17から発する
各種信号は、点検シーケンス制御装置28を経由して、信
号線29および30−Iにより建物の中央管理室や、地域の
管理センター等に設置される主制御装置31に送られる。
主制御装置31には、他の消火設備からの信号線30−2,30
−3…30−kが接続されている。第1図において、101
は主制御装置内の入出力装置、102は各消火設備の電源
装置である。
つぎに、第1図を参照して消火シーケンス制御のための
機器について説明する。図のブロック1内において、1
0,11,12,13,16,17,18,20および22の番号は、それぞれ第
2図の説明にある、操作箱10,充満表示灯11,スピーカ1
2,火災感知器13,制御盤16,消火シーケンス制御装置用入
出力装置18,容器弁ソレノイド20および圧力スイツチ22
に対応している。第1図と第2図の対応する明らかなよ
うに、例えばブロック1の消火設備の消火対象物および
消火対象区画の数はn1である。ここではブロック1の消
火設備について説明する。
制御盤内の音声警報装置32は、操作箱10の扉を開くと入
るスイッチ(図示なし)の信号または火災警報器13の動
作に基づく信号により働くもので、退避放送のアナウン
スをスピーカ12から送り出す。電線路監視装置33は、第
1図に示す、斜線を施した電線路、即ち入出力装置18か
ら火災警報器13、スピーカ12、操作箱10内の表示灯、ス
イッチ類(いずれも図示なし)、容器弁ソレノイド20、
圧力スイッチ22のそれぞれに至る電線路に微弱電流を流
すことにより電線路監視を行なっている。消火シーケン
ス制御装置17から、制御盤16の表面に取付けた複数の表
示灯およびスイッチにも電線を接続して所要の機能を持
たせる。これらの制御盤表面の機器について第3図によ
り説明する。34は集合表示灯で、第3図に示す記号に対
応して、個々の表示灯の機能はつぎの第1表に示す通り
である。
また、36は2桁の数字表示器で、第1表の火災表示灯LF
が点灯した場合は、その火災が発生した消火対象区画の
番号を表示し、消火剤放出表示灯LFが点灯した場合は、
消火剤が放出した区画の番号を表示する。37は自動手動
切替スイッチで、消火対象区画が完全無人の場合は自動
側に、その他の場合は手動側に、状況に応じて切換えて
使用する。38は復旧スイッチで、消火完了時など全消火
設備を復旧する場合に使用する。その他の制御盤内の機
器については、後述の点検シーケンス制御の項目におい
て詳述する。
続いて、消火シーケンス制御のフローについて第1図、
第2図および第4図のブロックダイヤグラムを参照して
説明する。
いずれかの区画の火災が発生すると、火災感知器13が作
動し、火災表示灯LFが点灯して火災警報(図示なし)が
鳴る。自動手動切替スイッチ37が自動側の位置にあると
きは、その信号で消火シーケンス制御装置17内の継電器
(図示なし)が作動して、音声警報装置32が起動し、室
内にスピーカによる退避命令のアナウンスが放送され
る。これにより、万一室内に人が残っていても、完全に
脱出するための警報を与えている。更に、当該継電器に
より、各機械や室内の換気装置(いずれも図示なし)が
停止し、同時に、消火シーケンス制御装置17内のタイマ
ー(図示なし)が始動を開始する。タイマーの設定時間
(20秒以上とすることにより、脱出のための余裕があ
る)が経過すると、消火設備の起動信号が電線21で送り
出されて、容器弁ソレノイド20が作動し、起動用ガス容
器19を開放する。起動用ガス容器19から流出した起動用
ガスは、起動用ガス管4を通って消火剤容器1…の開放
装置3…に至り、容器弁2…を開放する。起動用ガスの
1部は更に、当該区画用の選択弁開放装置26に達して選
択弁7を開放するから、消火剤は、選択弁7、配管8お
よび噴射ヘッド9…を経て、火災区画内に充満し、これ
により消火を達成する。
選択弁開放装置26−I,26−II…26−nの出口には、それ
ぞれ不還弁27…が取付けられていて、起動用ガスの逆流
を防止するため、他の区画の選択弁は開放しない。配管
8の途中に取付けられた圧力スイッチ22は、消火剤の圧
力で動作し、その信号により、消火対象区画で入口の近
辺に取付けた充満表示灯11が点灯して、人の入室の禁止
を表示する。同時に、その信号で制御盤16の放出表示灯
LFが点灯し、数字表示器に区画番号を表示する。
また、上述の説明中、自動手動切替スイッチ37が手動側
にある場合は、火災感知器13による警報、または直接目
視により、火災を確認してから、つぎの順序で手動によ
り消火設備を起動する。即ち、操作箱10の扉を開くと、
音声警報装置起動スイッチ(図示なし)が入り、その信
号で音声警報装置23が動作し、室内のスピーカ12から退
避指令のアナウンスが放送される。人員退避を確認して
から、操作箱10内の起動表示灯(図示なし)が点灯し
て、消火設備の起動開始を知らせる。継電器が作動する
と、更に各種の機器や、室内の換気装置(いずれも図示
なし)が停止し、同時に消火シーケンス制御装置17内の
タイマー(図示なし)が作動を開始する。もし万一、火
災感知器13が誤報であったり、操作の間違いその他の理
由で中止する必要を生じた場合は、タイマーの設定時間
内であれば、当該操作箱10内の停止用ボタン(図示な
し)を押し、続いて操作箱10の扉を閉じれば、継電器は
復旧し、すべての消火設備の機器が元の状態に戻って、
つぎの事態に備える。停止用ボタンを押さず、そのまま
タイマーの設定時間が経過すると容器弁ソレノイド20が
動作し、以下、自動手動切替スイッチ37が自動側の位置
にあるときと同様に、消火設備が働いて消火を達成す
る。
なお、第4図において、機器の動作を含むすべてのフロ
ーは、入出力装置18、消火シーケンス制御装置17、点検
シーケンス制御装置28および信号線30−1を経て、主制
御装置31に送り出され、主制御装置31内のコンピュータ
39においてデータ処理されたのち、画面40に所要の表
示、即ち火災が発生した時刻の表示、その火災区画の名
称の表示、自動と手動の別とそれに対応した適切な指示
(例えば手動の場合は、[○○○室に火災が発生しまし
た。火災状態を確認して、消火活動を行なってくださ
い。]、自動の場合は、[タイマー起動。退避警報アナ
ウンス中。]等)、タイマー起動表示、起動用ガス容器
開放表示、選択弁開放表示、消火剤ガス放出表示、室内
放出中の表示、消火完了表示などを写し出す。なお、上
に述べた一連の、[火災〜消火]に至る消火シーケンス
制御のプロセスは、後述する、全システムの[点検中]
あるいは[監視中]のいずれの場合であっても、これら
に優先して作動するよう構成するものである。従って画
面上でもその状態が表示される。
次に、第1図および第2図により各消火設備の監視のた
めの機器配置およびその機能について説明する。51…
は、消火剤容器1…内に貯蔵された消火剤の量を監視す
る装置で、例えば、特願昭57−204350の圧力監視装置、
実願昭63−26697や実願平1−111417の質量監視装置な
どを利用する。ここでは、特願昭57−204350の圧力監視
装置の例で説明する。この消火剤量監視装置51…の機能
は次の通りである。即ち、各消火剤容器1…の内圧値
は、それぞれ電線路52…、中継ボックス53および電線路
54により、制御盤16内の入出力装置55から点検シーケン
ス制御装置28に送られ、点検シーケンス制御装置28内に
おいて互いに比較計算される。もし内圧に異常があれ
ば、制御盤16の盤面の表示灯(後述)を点灯し、また、
主制御装置31に内圧値異常の信号を送り出すもので、そ
の異常検出の手順を第6図の例に示す。
56…は起動用ガス量監視装置で、小型の電子秤を利用
し、その台上に起動用ガス容器19を拘束なしに設置し、
全体を小型の閉鎖箱57内に収納する。電子秤は、起動用
ガス容器19およびこれに取付けた容器弁ソレノイド20の
質量の合計を常時監視するが、起動用ガス容器19の出口
は、フレキシブル管24を介して接続金物25により起動用
ガス配管4に接続し、また、容器弁ソレノイド20動作用
の電源も十分に可撓性をもたして接続するので、起動用
ガス監視装置56は、わずかな質量の減少、例えば、全質
量10kgに対し、0.01kgの質量変動を検出できるものとな
っている。
起動用ガスとしては、二酸化炭素1kgを充填して使用す
るのが標準的であり、その減量は、10%、即ち、0.1kg
が限度とされているので、秤の減量異常警報の設定値
を、例えば[初期質量マイナス0.05kg]としておき、そ
の設定値に達したときの信号を、入出力装置55から点検
シーケンス制御装置28に送り込むように構成しておくこ
とにより、起動用ガス量監視装置56は正しく機能する。
60は、選択弁開閉監視装置であり、その構造例を第7図
により示す。選択弁7の弁箱71にリミットスイッチ61を
取付け、そのアクチュエータ62は選択弁7の弁押え72に
より押込んだ状態でセットする。このとき、リミットス
イッチ61はスイッチONで、その信号が電線路63、中継ボ
ックス64および電線路65を経て、入出力装置55から点検
シーケンス制御装置28に送り出されている。これは、
[選択弁が閉(正常)]の状態である。今、起動用ガス
が配管4を通って選択弁開放装置26に導入されると、ピ
ストンレバー73が上がるので(第7図bの状態)半月型
のピン74が回転し、これにその先端が支えられて固定さ
れていた弁押え72は自由となり、ばね75の力で上方に跳
ね上がる。弁押え72の押し付け力が無くなると、アクチ
ュエータ62はセット前の状態に戻り、スイッチOFFとな
る。その信号は、上述と同じ手順で点検シーケンス制御
装置28に送られ、[選択弁開放]の状態となる。選択弁
7がこの状態のとき、消火剤は図の矢印のように、配管
6から消火対象区画への配管8へと流れる。消火活動以
外の場合、例えばうっかりミス、事故、いたずらその他
の理由で、選択弁開放装置が動作しないにも関わらず、
弁押え72が正規にセットされていなかった場合は、リミ
ットスイッチ61はスイッチOFFとなっているから、[選
択弁開放(異常)]の信号が点検シーケンス制御装置28
に送られることとなり、選択弁7の正常−異常の状態を
監視することができる。
つぎに、電線路監視装置33について説明する。電線路の
切断・短絡などの異常を検出する手段としては、例え
ば、実願平1−139634があり、その原理を第8図に示
す。図において、スイッチ回路に接続された抵抗MRの両
端の電圧VMを識別することにより、正常(監視状
態)、正常(押しボタン起動)、短絡、または切断を判
別することができるよう構成する。また、表示灯の電球
や、スピーカ、容器弁ソレノイドのコイル等電気的に実
質負荷抵抗となっているものは、単に回路の断線を監視
すれば必要且つ十分であるが、これらの監視装置の詳細
については公知であるので、説明を省略する。
図示しない監視装置として、全電線路の地絡の有無の監
視、電源電圧の異常の有無の監視などがあるが、いずれ
も公知のものであるので、説明を省略する。
その他、消火シーケンス制御装置17および点検シーケン
ス制御装置28内では、チェックサム機能によりそれぞれ
のシーケンス制御部を監視しているが、これも公知の技
術であるので、説明を省略する。
これらの監視装置が検出した異常は制御盤16の集合表示
灯81において表示されるが、その機能は、第3図の記号
に対応して、第2表に示す通りである(このうち、N2圧
力減少表示PP、および配管異常表示PQについては、後述
する)。
更に、制御盤16の表面には、2桁の数字表示器82および
83を設け、数字表示器82は、記号DT,SP,PB,SM,LT,CV,P
S,WAおよびSSのいずれかの表示灯が点灯した場合に、そ
の該当する異常発生回路の消火対象区画(I,II……また
はn)の番号を表示し、数字表示器83の方は、記号PHの
表示灯が点灯した場合、即ち消火剤が減少した場合、当
該消火剤容器の番号を表示する。
なお、以上に述べた監視装置の各々から発せられた信号
は、すべて主制御装置31に送られ、主制御装置31内のコ
ンピュータ39においてデータ処理されたのち、画面40に
[異常]の表示と、必要に応じて、これに続き、個々の
異常の状態と、それに対応する適切な指示がなされるよ
う構成する。例えば、スピーカ回路断線の場合、そのと
き画面が点検・監視いずれの場合であっても、その1部
に[スピーカ回路異常]と表示されるので、これに応じ
て、監視員が主制御装置31のキーボード84により、画面
選定指示を行なえば、当該異常が発生した消火対象区画
と、直ちに調査すべきスピーカの位置を画面に表示する
ものである。他の監視装置に関わる機能についても、同
様の構成であるので、説明を省略する。
続いて、第1図および第2図により、各消火設備の点検
のための機器配置およびその機能を説明する。図におい
て、85は配管気密試験装置であり、その構成例を第9図
に示す。
N2(窒素)ガス容器86は常時開放され、減圧弁87により
消火剤の圧力より十分低い一定の圧力、例えば7kg/cm2
まで減圧されたN2ガスが、常時閉の電磁弁88までの配管
部89に加えられている。電磁弁88の先の配管部90は、さ
らに2方の分岐して、1方の大気へ開口する常時閉の電
磁弁91を取付け、他方には常時閉の電磁弁92を取付けそ
の先を消火設備の配管6に通じるよう構成する。電磁弁
88,91および92から、電線93、中継端子94、電線路95お
よび中継ボックス53を経て、入出力装置55に接続し、点
検シーケンス制御装置28からの信号により、開閉可能な
配置とする。また、N2ガス容器86の出口配管部96に容器
内のN2圧力を監視するための圧力センサー97を、配管部
6には配管気密試験圧力を測定するための圧力センサー
97を取付け、上記電磁弁同様、圧力用電線路を入出力装
置55に至らしめて、当該部分の圧力値を読取るようにす
る。
配管気密試験は、配管部6の内部に、一定の圧力のN2
スを一定時間加え、その時間中の圧力降下の有無によ
り、配管の気密状態を確認するもので、配管気密試験装
置85に対して、点検開始信号が点検シーケンス制御装置
28から発せられると、第10図のフローで配管気密試験が
開始される。この場合、図示のT1は加圧に要する時間、
T2は圧力安定に要する時間、T3は圧力降下に要する時間
で、それぞれ消火設備の規模に応じて定めるものであ
り、配管部6の内部体積により、例えば、5分、10分お
よび5分などとする。配管気密試験が終了したら、その
結果が点検シーケンス制御装置28を経て主制御装置31に
送られ、主制御装置31内のコンピュータ39においてデー
タ処理されたのち画面40に表示される。同時に、主制御
装置31内のプリンター100により、法定の点検結果報告
書(図示なし)へ印字される。
なお、配管気密試験中に、火災感知器13の動作による火
災信号、または、操作箱10の扉を開くことによる、消火
設備の起動信号が、主制御装置31にもたらされた場合
は、直ちに電磁弁92の閉鎖信号が配管気密試験装置85に
送られ、同時に、配管気密試験の中止指令が出されて、
第10図のフローの[スタート]の前まで戻るよう、シス
テムを構成する。かくすることにより、消火剤容器から
開放された消火剤が、配管部6に達しても大気中に漏れ
る恐れはない。又、万一N2ガスが配管部6に残っていて
も、相対的に極めて少量で、しかも不活性ガスなので消
火活動にも影響はない。
以上述べた配管気密試験装置85は、点検のための試験装
置であるが、これ以外の点検装置として、前述の消火剤
量監視装置51、起動用ガス量監視装置56、選択弁開閉監
視装置60、電線路監視装置33、表示灯・スピーカ・容器
弁ソレノイドの断線監視装置(いずれも図示なし)並び
に消火シーケンス制御装置17および点検シーケンス制御
装置28内の監視装置はそれぞれ点検装置としても機能す
るよう構成する。
その例として、消火剤量監視装置51の場合について説明
する。主制御装置31が、点検開始の信号を点検シーケン
ス制御装置28に送ると、第6図のフローに従って容器内
圧力の異常の有無を検出し、異常がなければ[異常な
し]と、圧力が減少しているときは[消火剤容器○○の
圧力減少]の画面40に表示し、プリンター100により、
法定の点検結果報告書へ印字される。以下同様の手順
で、起動用ガス量監視装置56、選択弁開閉監視装置60、
電線路監視装置33、表示灯・スピーカ・容器弁ソレノイ
ドの断線監視装置並びに消火シーケンス制御装置17およ
び点検シーケンス制御装置28内の監視装置は、主制御装
置31からの点検監視の信号を受けると、自動的に点検を
行なって、その結果をプリンター100により、法定の点
検結果報告書へ印字する。
ところで、消火設備における法定点検の実施は、1年に
2回と定められ、且つその結果を、法定の点検結果報告
書に記入して、所轄の消防署に提出することになってい
るから、上述の点検の項目について、主制御装置31にお
いて、予めブロック,…のそれぞれについて、6
ヶ月を越えない期間の適当な時点で点検を開始するよ
う、コンピュータ39にプログラムしておくことにより、
完全自動の法定点検実施システムとなるのである。
このほか、自主的に行なう日常点検として、1日に1回
あるいは1週間に1回など適当な期間を定めて、重要な
項目について点検を行なって、印字された点検結果の記
録を、消火設備の管理責任者がチェックできるよう、コ
ンピュータ39にプログラムすることも可能である。
さらに、本システムにおいて、任意の時点で点検を実施
するために、上述の自動点検の他、主制御装置31のキー
ボード84から主動点検の指示を行なえば、前記同期、点
検が自動的に行なわれ、その結果が画面40に表示され、
且つ印字されるよう構成する。
つぎに、点検シーケンス制御装置28と消火シーケンス制
御装置17の分担について説明する。以上の説明および第
1図を参照して、本システムにおいては、消火シーケン
ス制御装置17からの信号は、電線路29を経て、点検シー
ケンス制御装置28および主制御装置31に送られるが、第
2図の信号線種別に示すように、主制御装置31からも点
検シーケンス制御装置28からも、消火シーケンス制御装
置17へ送られる信号はないように構成する。これは、消
火設備のための消火シーケンス制御部に、火災や起動信
号などの消火にとって本質的な信号以外を混合させない
ためであり、かく構成することにより、例えば、コンピ
ュータの故障や信号電線路の断線その他の原因による不
時の事故や誤動作に備える。
また、以上の説明のうち、火災の発生から消火に至る一
連の機器の動作のすべて、監視中における異常のすべ
て、並びに、個々の機器が単独で動作した場合、これら
の機器または回路の名称およびその発生時刻を、すべて
コンピュータ39に記憶させるとともに、任意に画面40に
表示させ、且つプリンタ100により印字させることがで
きるよう構成する。これにより、本システムにおいて、
機器の動作および発生した異常はその順序および時刻が
完全に記憶に残るため、後日この履歴を検証することに
より、実際の火災や放出事故などの異常事態の際、原因
を調査することが容易なものとなる。このことは、従来
の消火設備のシーケンス制御において、例えば消火剤放
出事故が発生した場合などに、実際に化回が起きたため
か、または誤動作か、もしくは悪戯によるものなのか、
その原因が不明となってしまうことの問題の解決に特に
役立つものである。
○発明の効果 本願発明は、複数のガス系自動消火設備に対し消火シー
ケンス制御装置および点検シーケンス制御装置をそれぞ
れ独立して設けるとともに、消火シーケンス制御装置17
と点検シーケンス制御装置28との信号の授受について、
消火シーケンス制御装置17より点検シーケンス制御装置
28への単一方向としたから、点検シーケンス制御装置28
からの信号が消火シーケンス制御装置17へ送込まれるこ
とを無くすことにより、点検シーケンス制御装置28への
点検信号や点検シーケンス制御装置28の異常動作による
消火シーケンス制御装置17の誤動作を素子できる(即
ち、点検シーケンス制御装置に万一トラブルが生じて
も、消火設備の動作には異常を起こす可能性は全く無
い)。従って、火災感知から自動的に消火薬剤を放出す
るまでの消火設備動作のためのシーケンス制御機能が、
試験・点検機能と無関係に独立していてお互いに影響を
及ぼさない効果を有する。
本願第2発明は、本願第1発明に加えて、複数の消火設
備に対しそれぞれの消火シーケンス制御装置および点検
シーケンス制御装置を一括制御する単一の主制御装置を
設け、該主制御装置からの信号によりそれぞれの消火設
備ごとの制御機能の異常の有無の確認を一括して行うよ
う構成したから、上述の本願第1発明の効果に加えて、
つぎの効果を有するものである。
単一の主制御装置からの信号によりそれぞれの消火設備
ごとの法定点検およびそれぞれの消火設備の制御機能の
異常の有無の確認を一括しておこなうことができる。
消火設備の点検または異常の有無の確認を行なっている
場合であっても、火災の発生により消火設備を起動する
必要が生じたときは、自動的に点検または異常の有無の
確認を中止して、消火設備を起動することができる。
単一の主制御装置で一括して制御することで、火災時に
は消火活動の状況を主制御装置の画面表示で把握して適
切な指示を与えることができ、また、点検時には点検中
の項目、点検中の機器および点検の結果、並びに消火設
備の制御機能の異常の内容等を、主制御装置の画面表示
で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の消火設備の自動制御システム
の大要を示す説明図。第2図は消火設備の機器配置を示
す説明図である。 第3図は制御盤の正面図、第4図は消火時の機器の動作
を示すフロー図、第5図は主制御装置の斜視図、第6図
は主制御装置による異常検出の手順を示すフロー図であ
る。 第7図は選択弁開閉型監視装置の縦断面図で、aは待機
状態、bは作動(弁開放)状態である。 第8図は電線路監視装置の回路図である。 第9図は配管気密試験装置の回路図、第10図は配管気密
試験のフロー図である。 16……制御盤 17……消火シーケンス制御装置 28……点検シーケンス制御装置 31……主制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災が発生した消火対称物または消火対称
    区画に対して、選択弁でこれを選定して自動的に消火を
    行うようにしたガス系自動消火設備が、複数存在する場
    合において、 複数のガス系自動消火設備に対し消火シーケンス制御装
    置17および点検シーケンス制御装置28をそれぞれ独立し
    て設けるとともに、 消火シーケンス制御装置17と点検シーケンス制御装置28
    との信号の授受について、消火シーケンス制御装置17よ
    り点検シーケンス制御装置28への単一方向として、 点検シーケンス制御装置28からの信号が消火シーケンス
    制御装置17へ送込まれることを無くしたたことを特徴と
    する、ガス系消火設備の自動制御システム
  2. 【請求項2】火災が発生した消火対称物または消火対称
    区画に対して、選択弁でこれを選定して自動的に消火を
    行うようにしたガス系自動消火設備が、複数存在する場
    合において、 複数のガス系自動消火設備に対し消火シーケンス制御装
    置17および点検シーケンス制御装置28をそれぞれ独立し
    て設けるとともに、 消火シーケンス制御装置17と点検シーケンス制御装置28
    との信号の授受について、消火シーケンス制御装置17よ
    り点検シーケンス制御装置28への単一方向とし、 複数の消火設備に対しそれぞれの消火シーケンス制御装
    置17および点検シーケンス制御装置28を一括制御する単
    一の主制御装置31を設け、 該主制御装置31からの信号によりそれぞれの消火設備ご
    との制御機能の異常の有無の確認を一括して行うように
    するとともに、主制御装置31からの信号が、消火シーケ
    ンス制御装置17へ送込まれることを無くしたたことを特
    徴とする、ガス系消火設備の自動制御システム
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