JPH077554A - 回線自動選択装置 - Google Patents

回線自動選択装置

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JPH077554A
JPH077554A JP14753593A JP14753593A JPH077554A JP H077554 A JPH077554 A JP H077554A JP 14753593 A JP14753593 A JP 14753593A JP 14753593 A JP14753593 A JP 14753593A JP H077554 A JPH077554 A JP H077554A
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JP14753593A
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Inventor
Mamoru Nagatani
守 永谷
Takeshi Oshiro
武 大城
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NEC Platforms Ltd
NEC Corp
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NEC Corp
NEC AccessTechnica Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の電気通信事業者がそれぞれ提供する回線
網を含む複合通信網に対する発信時に最安価な回線経路
を選択しながら、累積通信料金の事業者間の実績分配比
率が任意の予定値にできるだけ近づくようにする。 【構成】あらかじめ比率設定部150に事業者ごとの予
定分配比率を設定する。加入者300が発信接続要求を
行うと、選択情報識別部120で相手先の接続番号を識
別し、回線選択部160で最安価な回線経路を選択す
る。この経路が複数ある場合、検索部140で料金記録
部130を参照し実績分配比率が予定分配比率より一番
不足している事業者を検索し、選択情報加工部170で
その事業者の識別番号を接続番号に付加して複合通信網
200に発信接続要求する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回線自動選択装置に関
し、特に複数の電気通信事業者からそれぞれ提供され互
いに通信料金体系の異なる複数の回線網を含んで成る複
合通信網に接続され、収容した加入者から前記複合通信
網への発信時に通信料金が最低となる回線経路を選択し
指定する回線自動選択装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気通信事業が複数の電気通信事
業者に開放され、各電気通信事業者はそれぞれ異なる通
信料金体系により回線網を利用者(加入者)へ提供する
ようになった。これにより、発信加入者から着信加入者
への接続を要求する際、1つの電気通信事業者の回線網
のみでなく他の電気通信事業者の回線網も併用すること
により、最も安い通信料金で通信可能な回線経路を選択
できるようになった。
【0003】したがって、発信接続要求時に着信加入者
の接続番号および日時等に応じて最低通信料金の回線経
路を自動的に選択し発信する回線自動選択装置が用いら
れるようになった。従来のこの種の回線自動選択装置で
は、通信料金が最低の回線経路が同額で複数個ある場
合、特定の電気通信事業者の回線網のみを通る回線経路
を選択していた。しかしながらこの手法では通信料金の
累積金額が複数の電気通信事業者間で不公平になるの
で、電気通信事業者ごとの累積通信料金を蓄積する記憶
手段を設け、通信料金が最低の回線経路が複数個ある場
合、累積通信料金が最低の電気通信事業者の回線網を通
る回線経路を選択する他の手法が、特開平2−2645
7号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複合通信網の利用者が
複数の電気通信事業者と事業運営上何らかの関係があ
り、累積通信料金もその関係度に応じて複数の電気通信
事業者間で任意の比率で分配することが望まれる場合が
ある。
【0005】しかし、上述した従来の回線自動選択装置
では、電気通信事業者ごとの累積通信料金が特定の電気
通信事業者の分だけ突出したり、あるいはすべての電気
通信事業者間でほぼ同額となるので、その要望に応える
ことができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の電気通
信事業者からそれぞれ提供され互いに通信料金体系の異
なる複数の回線網を含んで成る複合通信網に接続され、
収容した加入者から前記複合通信網への発信時に通信料
金が最低となる回線経路を選択し指定する回線自動選択
装置において、累積通信料金の前記電気通信事業者ごと
の予定分配比率をあらかじめ任意に設定し記憶する比率
設定手段と、前記電気通信事業者ごとの実績の累積通信
料金を記録する料金記録手段と、前記料金記録手段に記
録された累積通信料金における実績分配比率が前記比率
設定手段内の前記予定分配比率に対し最も不足している
前記電気通信事業者を検索する検索手段と、前記加入者
とのインタフェースをとり発信接続要求を検出すると接
続相手先および経路を指定するための選択情報を抽出す
る第1のインタフェース手段と、前記選択情報から前記
接続相手先の接続番号を識別する選択情報識別手段と、
あらかじめ記憶した料金算出基準に基づいて前記接続番
号に対する接続可能な回線経路ごとの通信料金を算出し
最安価な回線経路を選択し、前記最安価な回線経路が複
数あるときは前記検索手段を制御し前記予定分配比率に
対し前記実績分配比率が最も不足する前記電気通信事業
者の提供する前記回線網を経由する回線経路を選択する
回線選択手段と、前記回線選択手段で選択された回線経
路に対応する前記回線網の識別番号を前記選択情報に付
加する選択情報加工手段と、前記複合通信網とのインタ
フェースをとり前記回線網の識別番号が付加された前記
選択情報を用いて発信接続要求を行う第2のインタフェ
ース手段とを備えている。
【0007】また、上記構成において、前記第2のイン
タフェース手段を通して前記複合通信網との接続を制御
し、前記複合通信網からの前記電気通信事業者により設
定される前記料金算出基準および利用者の申請に基づく
前記予定分配比率を示すデータをそれぞれ受信し、前記
回線選択手段および前記比率設定手段にそれぞれ格納す
る回線ロード手段を備える構成、さらに、前記回線ロー
ド手段が、前記第1のインタフェース手段を通して前記
加入者と接続され、前記加入者からの前記予定分配比率
を受信し前記比率設定手段に格納する構成とすることが
できる。
【0008】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0009】図1は、本発明の一実施例を示すブロック
図である。回線自動選択装置100は、複数の電気通信
事業者(以下事業者と略記する)がそれぞれ提供する通
信料金体系の互いに異なる複数の回線網を有する複合通
信網200と加入者300との間に設けられている。複
合通信網200は、加入者線系兼中継線系事業者Aが提
供する回線網A210と、中継線系事業者B,C,およ
びDがそれぞれ提供する回線網B220,回線網C23
0,および回線網D240とを備えており、加入者間の
接続は通常の電話番号体系に従う。回線網A210は、
回線自動選択装置100を介した加入者300および加
入者300と同一市内の加入者310を収容する交換局
212と、加入者300からは市外となる加入者320
を収容する交換局213とを有しており、これら交換局
212および213間を回線網B220,回線網C23
0および回線網D240のいずれかによりう回中継する
ことが可能である。
【0010】回線自動選択装置100は、内線301を
通して加入者300を収容しその発着信動作を制御して
接続すべき回線経路や相手先を選択・指定するための選
択情報を含む発信接続要求を示す信号を検出する内線イ
ンタフェース部110と、この発信接続要求を示す信号
中の選択情報から接続相手先(着信加入者)を指定する
接続番号を識別する選択情報識別部120と、事業者A
〜Dごとの累積通信料金の実績額を記録する料金記録部
130と、累積通信料金総計に対する各事業者A〜Dご
との予定分配比率を入力キー部102等を介してあらか
じめ設定する比率設定部150と、料金記録部130内
の累積通信料金における実績分配比率が比率設定部15
0内の予定分配比率に対し最も不足している事業者を検
索する検索部140と、選択情報識別部120で識別さ
れた着信加入者の接続番号と指定された通信時間,時間
帯等の料金計算条件とに従ってあらかじめ記憶された料
金算出基準を示す料金計算データベースを参照し接続可
能な回線経路a〜dごとの通信料金を算出して通信料金
が最安価となる回線経路を選択し、最安価の回線経路が
複数あるときは検索部140を制御して累積通信料金の
実績分配比率が予定分配比率に対し最も不足している事
業者の回線網を経由する回線経路を選択する回線選択部
160と、1つのみに選択された回線経路に対応する回
線網(事業者)の識別番号を選択情報に付加し内線イン
タフェース部110からの発信接続要求を示す信号を再
構成する選択情報加工部170と、局線211を通して
交換局212に接続し発着信制御を行って選択情報加工
部170で再構成された発信接続要求を示す信号を送出
する局線インタフェース部180と、モデム機能を有し
局線インタフェース部180を介して複合通信網200
からの各種データを受信し各事業者A〜Dの通信料金算
出のための基準データを回線選択部160へ、利用者の
申請による予定分配比率データを比率設定部150へロ
ードする回線ロード部190と、時刻情報を含む各種ク
ロック信号を装置内各部へ供給するクロック回路101
とを備えている。
【0011】なお、局線インタフェース部180は、交
換局212からの着信を受けると内線インタフェース部
110を通して加入者300へ着信させる。発信および
着信後の通信信号は、内線インタフェース部110およ
び局線インタフェース部180間で直接転送される。ま
た、局線211(および内線301)はアナログ回線あ
るいはISDN回線のいずれでもよい。本実施例ではア
ナログ回線とし、これに合わせて、内線インタフェース
部110は電源供給回路,極性反転回路,2線4線変換
回路,PB(MF)信号あるいはDP信号の検出回路,
トーン送出回路等を、局線インタフェース部180は極
性反転検出回路,2線4線変換回路,PB(MF)信号
あるいはDP信号の送出回路,トーン検出回路等(上記
いずれも図示せず)を有している。加入者300も当然
ながらアナログ回線用インタフェースを有している。
【0012】また、回線ロード部190は内線インタフ
ェース部110を介して加入者300と接続され、加入
者300からの予定分配比率データを受信し比率設定部
150へロードするようにすることもできる。加入者3
00により予定分配比率を設定する場合は、加入者30
0からあらかじめ決められた特殊な接続番号をダイヤル
して発信接続要求を行う。内線インタフェース部110
はこの特殊な接続番号を検出すると複合通信網200へ
の発信でないことを認識し回線ロード部190へ接続す
る。回線ロード部190への接続完了後、加入者300
はPB信号で累積通信料金の事業者ごとの予定分配比率
データを送出し、比率設定部150に格納させる。
【0013】次に、発信時の動作フローを示す図2を併
せ参照してこの実施例の動作を詳細に説明する。
【0014】各事業者A〜Dはそれぞれ独自の通信料金
体系を採用しており、回線自動選択装置100が新規に
設置された場合や通信料金体系が変更された場合に、通
信料金算出のための基準データを管理センタ(図示せ
ず)から複合通信網200,局線211を通して回線自
動選択装置100へ送出し格納させている。このとき加
入者300および回線自動選択装置100の利用者から
の申請があれば、所定期間における各事業者A〜Dごと
の累積通信料金のその総計に対する割合の所望値(予定
分配比率)のデータも同時に送出される。このときの回
線自動選択装置100と管理センタとの接続方法として
は、回線自動選択装置100から発呼する方法と管理セ
ンタから発呼する方法とがある。回線自動選択装置10
0から発呼する場合は、回線ロード部190が局線イン
タフェース部180を介して複合通信網200に対して
管理センタへの発信接続要求を行う。接続後あらかじめ
決められたパスワードにより相互に相手を確認し、確認
がとれたら管理センタからデータを送出し、回線ロード
部190が受信データに応じて回線選択部160あるい
は比率設定部150に格納する。管理センタから発呼す
る場合は、複合通信網200からの着信を局線インタフ
ェース部180で受け内線インタフェース部110を介
して加入者300を呼出す。あらかじめ決められた時間
経過しても加入者300が応答しなければ回線ロード部
190へ接続を切替える。接続後の動作は前述の回線自
動選択装置100からの発呼の場合と同じである。ある
いは、局線インタフェース部180で着信を受けた時点
で直ちに回線ロード部190に接続して相手の確認を
し、相手が管理センタの場合はデータをロードし、相手
が管理センタでなければ局線インタフェース部180で
複合通信網200との接続を確保しておいて回線ロード
部190を切離し、内線インタフェース部110により
加入者300に呼出しを行うようにすることもできる。
【0015】上述のように複合通信網200を介して管
理センタから送信するか、あるいは入力キー部102の
キーを操作して、あらかじめ比率設定部150の内部メ
モリ(図示せず)に累積通信料金の事業者ごとの予定分
配比率を設定し予定分配比率テーブルを構成する(図2
のステップS100)。この予定分配比率テーブルの構
成例を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1においては、事業者Aが30%、事業
者Bが30%、事業者Cが25%、事業者Dが15%の
分配比率をそれぞれ割当てられていることを示す。な
お、この予定分配比率テーブルは着脱自在なリード・オ
ンリ・メモリ(ROM)等の不揮発性の記憶媒体にあら
かじめ書込んでおいてから比率設定部150に装着する
ようにすることもできる。その場合、入力キー部102
あるいは回線ロード部190による予定分配比率テーブ
ルの書替えができず、利用者の意志に反した予定分配比
率の変更を防止することができる。
【0018】比率設定部150の予定分配比率設定完了
後、内線インタフェース部110は内線301を監視し
加入者300からの発信接続要求を示す信号(発呼信号
および選択信号)があるかどうかチェックする(ステッ
プS110)。発呼信号を検出すると後続する接続相手
先(着信加入者)を選択するための選択信号を抽出し選
択情報識別部120および選択情報加工部170へ送
る。選択情報識別部120は選択信号を解析し着信加入
者の接続番号を識別して回線選択部160へ通知する
(ステップS120)。回線選択部160は接続番号を
受信すると、まず回線経路選択対象の番号であるかどう
か、すなわち市外識別番号が付加されているかどうかを
判定する(ステップS130)。市外識別番号
(“0”)が付加されていない場合(ステップS130
のNO)、例えば市内の加入者310に対する発信の場
合は、回線経路選択動作を行わず選択情報の加工不要を
示す信号SNを選択情報加工部170へ送る(ステップ
S190へ進む)。市外識別番号が付加されている場合
(ステップS130のYES)、例えば市外の加入者3
20に対する発信の場合は、回線経路選択動作を開始す
る。すなわち、発信加入者300から市外の着信加入者
320への複合通信網200の回線経路として、事業者
Aの提供する回線網A210のみを通る回線経路aと、
事業者Bの提供する回線網B220で交換局212およ
び213間を中継する回線経路bと、同様に事業者Cお
よび事業者Dの回線網C230および回線網D240に
よりそれぞれ中継される回線経路cおよび回線経路dと
のなかから今回の通信にかかる予定の通信料金が最低と
なる回線経路を選択する。以下にその手順を説明する
が、これら回線経路a〜dに対する通信料金の算出方法
は周知の技術で実現できるため詳細な説明は省略し概略
の説明にととどめる。
【0019】回線選択部160は、メモリ(図示せず)
を有し、あらかじめ上述のように管理センタから局線2
11上に送られてくる各事業者A〜D別の通信料金を計
算するための基準データを局線インタフェース部18
0,回線ロード部190を介してこのメモリ上にダウン
ロードし、料金計算データベースの構築および変更を行
っている。回線選択部160は、着信加入者320の接
続番号から市外識別番号を検出すると後続する市外局番
をとり出し、この市外局番に従って料金計算データベー
ス中のエリアテーブルを検索し着信加入者320の収容
されているエリアとそのエリアまでの距離(区分)を求
める。クロック回路101から供給される時刻情報によ
り現在の日時、つまり通信時間帯や平日,休日,祝祭日
等の区分をチェックし、日時と上記距離とに従って料金
計算データベース中の通信時間テーブルから単位通信時
間を求める。この単位通信時間と単位通信時間当たりの
通信料金とに従って予定通信時間に対する予定の通信料
金を算出する(ステップS140)。予定通信時間を指
定する方法としては、あらかじめ一定値(例えば3分)
を設定しておく方法や、加入者300が発信時に指定す
る方法がある。後者の場合、内線インタフェース部11
0を介して回線ロード190で予定通信時間情報を検出
し回線選択部160へ通知する。
【0020】回線選択部160は、回線経路a〜dごと
の予定の通信料金を算出し終るとこれらを比較し通信料
金が最安価(最低)となる回線経路を選択するとともに
(ステップS150)、最低通信料金の回線経路が1つ
のみであるかどうかチェックする(ステップS16
0)。複数の回線経路で通信料金が同額となるのは、差
分がない場合の他に、差分があらかじめ決めた一定金額
以下の場合も含めることができる。回線選択部160
は、最低通信料金の回線経路が1つしかない場合は回線
経路選択動作を終了し(ステップS180へ進む)、2
つ以上ある場合は検索部140を起動することによりさ
らにその中からいずれか1つの回線経路を選択する。
【0021】検索部140は回線選択部160からの起
動指示を受けると、料金記録部130内の実績累積通信
料金テーブルと比率設定部150内の予定分配比率テー
ブルとを参照して各事業者A〜Dごとの累積通信料金の
実績分配比率および予定分配比率に対する過不足を算出
し内部メモリ(図示せず)上に実績分配過不足テーブル
を作成する。実績累積通信料金テーブルの構成例を表2
に、実績分配過不足テーブルの構成例を表3に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】表2においては、各事業者A〜Dごとの現
在までに実際にかかった通信料金の累積額がそれぞれ
5,480円、…、2260円であり、それらの総計が
16,130円であることを示している。表3において
は、この総計(16,130円)に対する各事業者A〜
Dの分配比率がそれぞれ34%,28%,24%,14
%であり、表1の予定分配比率に対する過不足がそれぞ
れ+4%,−2%,−1%,−1%であり、最も不足し
ている事業者Bに最不足フラグとして“1”が設定さ
れ、その他の事業者A,C,Dには最不足フラグが設定
されていない(“0”)ことを示している。
【0025】回線選択部160は検索部140の実績分
配過不足テーブルを参照し最不足フラグが設定されてい
る事業者、例えば表3の場合は事業者Bの回線網B22
0を通る回線経路bを選択する(ステップS170)。
なお、実績分配過不足テーブルにおいて最不足フラグが
複数の事業者に対して設定されている場合、あるいは最
初の通信時で実績分配比率が計算できず最不足フラグが
設定されていない場合は、予定分配比率が最大の事業者
を選択し、予定分配比率も均等の場合はあらかじめ定め
られた事業者を選択し、回線経路を決定する。このよう
にして回線経路が1つに決定されると、回線選択部16
0はその回線経路を中継する回線網(事業者)を指定す
る信号SSを選択情報加工部170へ送出する。
【0026】選択情報加工部170は事業者対応の回線
網を識別し網間相互接続するための識別番号を記憶した
識別番号テーブルを有している。表4にこの識別番号テ
ーブルの構成例を示す。
【0027】
【表4】
【0028】選択情報加工部170は、回線選択部16
0から回線網指定信号SSを受信すると識別番号テーブ
ルを参照して対応する識別番号を選択し、内線インタフ
ェース部110から受信した選択信号中の接続番号の先
頭にこの識別番号を付加する(ステップS180)。例
えば表3の状態のときは事業者Bの回線網B220に対
応する“0091”を付加する。なお、事業者Aの回線
網A210のみが指定された場合は網間接続する必要が
ないため識別番号の付加は行わない。また、同一市内通
信のため回線選択部160から選択情報加工不要信号S
Nを受信した場合も同様に回線網の識別番号の付加を行
わず、内線インタフェース部110からの選択信号をそ
のまま局線インタフェース部180へ送る。局線インタ
フェース部180は、選択情報加工部170からの選択
信号に従って複合通信網200の交換局212へ発信接
続要求を行うとともに(ステップS190)、内線イン
タフェース部110を介して局線211と内線301と
を接続する。
【0029】交換局212は、選択信号に基づいて複合
通信網200内の他の部分を制御し指定された回線経路
(回線網経由)で指定された相手先(着信加入者)との
間を接続する。着信加入者320(あるいは310)が
応答すれば発信加入者300との間で通信を行うことが
できる(ステップS200)。
【0030】回線ロード部190はこの加入者間の通信
を監視し、通信(課金)の開始および終了のタイミング
を回線選択部160へ通知する。回線選択部160は、
通信終了時に通信の開始時刻と終了時刻との差分から実
際の通信時間を求め、回線経路選択時に得ていた単位通
話時間と単位通話時間当たりの通信料金とを適用して実
際の通信料金を算出する。なお、通信終了時に複合通信
網200から通信料金の通知がある場合は、回線ロード
部190で解読し回線選択部160へ通知するようにす
ることもできる。回線選択部160は実際の通信料金を
認識すると、料金記録部130内の実績累積通信料金テ
ーブルの該当する事業者の累積通信料金欄に加算する
(ステップS210)。
【0031】なお、加入者300の発信接続要求時に通
信料金が最安価な回線経路が複数ある場合は検索部14
0における実績分配過不足テーブルに対する演算が行わ
れ複合通信網200に対する実際の発信接続要求が遅延
するが、この遅延をできるだけ少なくするために、通信
終了時に料金記録部130の実績累積通信料金テーブル
の書替え実行後直ちに実績分配過不足テーブルの演算を
行っておくようにすることもできる。
【0032】以上で回線自動選択装置100の発信時の
動作は完了する。なお、着信時の動作は従来技術と同様
なので詳細説明は省略する。また、発信加入者300と
着信加入者320とは同一の回線網A210に収容され
ているものとしたが別々の回線網に収容されている場合
でも上記説明と同様に動作する。
【0033】以上本発明の一実施例の説明においては複
合通信網200の局線211がアナログ回線の場合を例
として説明したが、ISDN回線の場合も同様に適用す
ることができる。この回線変更例においても、ブロック
構成は図1に示すものと同一である。ただし、内線イン
タフェース部および局線インタフェース部はISDN回
線に対するレイヤ1の物理的インタフェースとレイヤ
2,3の処理機能をもつ。回線自動選択装置は加入者3
00とは異なるサブアドレスをあらかじめ与えられてお
り、管理センタから通信料金算出基準データや予定分配
比率データ等を受信する際、回線ロード部でこのサブア
ドレスを用いて複合通信網200に対して発信あるいは
着信し定められたプロトコル(X.25等)に従ってデ
ータ転送を行う。また、選択情報識別部120および選
択情報加工部170で処理する発信接続要求を示す信号
は「呼設定(SETUP)」メッセージであり、選択情
報としては“着番号”情報要素および“中継網選択”情
報要素がある。中継する回線網を識別するための識別番
号は、複合通信網200の対応によるが、“着番号”情
報要素中の接続番号の上位に付加するか、“中継網選
択”情報要素中に設定する。
【0034】また、上記実施例および変更例の回線自動
選択装置の各部の動作制御機能はプログラム制御方式に
より実現することができる。この場合、回線自動選択装
置のブロック構成は、内線301および局線211との
それぞれの物理的インタフェースをとる内線インタフェ
ース部および局線インタフェース部と、動作制御機能を
規定するプログラムを格納する第1のメモリ部と、上記
表1〜表4等の各種テーブルを格納する第2のメモリ部
と、第1のメモリ部のプログラムに従って第2のメモリ
部のテーブルにアクセスし、内線インタフェース部,局
線インタフェース部を制御する単一のプロセッサ部とで
構成するようにできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の回線自動選
択装置は、累積通信料金の電気通信事業者ごとの予定分
配比率をあらかじめ任意に設定・記憶する比率設定手段
と、累積通信料金の実績分配比率が予定分配比率に比し
最も不足している電気通信事業者を検索する手段とを備
えており、複数の電気通信事業者からそれぞれ提供され
互いに通信料金体系の異なる複数の回線網を含んで成る
複合通信網における最安価な回線経路の選択時に、最安
価な回線経路が複数ある場合、実績分配比率が予定比率
に比し最も不足している電気通信事業者の回線網を経由
する回線経路を指定するので、従来の装置と比較して累
積通信料金の電気通信事業者間の実績分配比率を任意の
予定分配比率により一層近づけるようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の回線自動選択装置の発信時
の動作フローを示す図である。
【符号の説明】
100 回線自動選択装置 110 内線インタフェース部 120 選択情報識別部 130 料金記録部 140 検索部 150 比率設定部 160 回線選択部 170 選択情報加工部 180 局線インタフェース部 190 回線ロード部 200 複合通信網 210 電気通信事業者Aの回線網A 212,213 交換局 220 電気通信事業者Bの回線網B 230 電気通信事業者Cの回線網C 240 電気通信事業者Dの回線網D 300,310,320 加入者

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電気通信事業者からそれぞれ提供
    され互いに通信料金体系の異なる複数の回線網を含んで
    成る複合通信網に接続され、収容した加入者から前記複
    合通信網への発信時に通信料金が最低となる回線経路を
    選択し指定する回線自動選択装置において、 累積通信料金の前記電気通信事業者ごとの予定分配比率
    をあらかじめ任意に設定し記憶する比率設定手段と、 前記電気通信事業者ごとの実績の累積通信料金を記録す
    る料金記録手段と、 前記料金記録手段に記録された累積通信料金における実
    績分配比率が前記比率設定手段内の前記予定分配比率に
    対し最も不足している前記電気通信事業者を検索する検
    索手段と、 前記加入者とのインタフェースをとり発信接続要求を検
    出すると接続相手先および経路を指定するための選択情
    報を抽出する第1のインタフェース手段と、 前記選択情報から前記接続相手先の接続番号を識別する
    選択情報識別手段と、 あらかじめ記憶した料金算出基準に基づいて前記接続番
    号に対する接続可能な回線経路ごとの通信料金を算出し
    最安価な回線経路を選択し、前記最安価な回線経路が複
    数あるときは前記検索手段を制御し前記予定分配比率に
    対し前記実績分配比率が最も不足する前記電気通信事業
    者の提供する前記回線網を経由する回線経路を選択する
    回線選択手段と、 前記回線選択手段で選択された回線経路に対応する前記
    回線網の識別番号を前記選択情報に付加する選択情報加
    工手段と、 前記複合通信網とのインタフェースをとり前記回線網の
    識別番号が付加された前記選択情報を用いて発信接続要
    求を行う第2のインタフェース手段と、 を備えることを特徴とする回線自動選択装置。
  2. 【請求項2】 前記比率設定手段は、外部からのデータ
    入力を受付ける入力キーおよび記憶媒体を有し、前記入
    力キーを外部から操作して前記累積通信料金の前記電気
    通信事業者ごとの前記予定分配比率を前記記憶媒体上に
    設定することを特徴とする請求項1記載の回線自動選択
    装置。
  3. 【請求項3】 前記比率設定手段は、着脱自在の不揮発
    性記憶媒体を有し、あらかじめ外部で前記累積通信料金
    の前記電気通信事業者ごとの前記予定分配比率を設定し
    た前記不揮発性記憶媒体を装着することを特徴とする請
    求項1記載の回線自動選択装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のインタフェース手段を通して
    前記複合通信網との接続を制御し、前記複合通信網から
    の前記電気通信事業者により設定される前記料金算出基
    準および利用者の申請に基づく前記予定分配比率を示す
    データをそれぞれ受信し、前記回線選択手段および前記
    比率設定手段にそれぞれ格納する回線ロード手段を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の回線自動選択装置。
  5. 【請求項5】 前記回線ロード手段が、前記第1のイン
    タフェース手段を通して前記加入者と接続され、前記加
    入者からの前記予定分配比率を受信し前記比率設定手段
    に格納することを特徴とする請求項4記載の回線自動選
    択装置。
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