JPH0775499A - 加熱調理用油脂組成物 - Google Patents
加熱調理用油脂組成物Info
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- JPH0775499A JPH0775499A JP5248746A JP24874693A JPH0775499A JP H0775499 A JPH0775499 A JP H0775499A JP 5248746 A JP5248746 A JP 5248746A JP 24874693 A JP24874693 A JP 24874693A JP H0775499 A JPH0775499 A JP H0775499A
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Abstract
際の衣の花咲性(散り状態)、揚げ物作業時の油はね抑
制、泡の発生の抑制、揚げた後の油切れの改良など、特
に、揚げ物調製用の油に適した加熱調理用油脂組成物を
提供する。 【構成】 下記の条件: 1.5≦平均エステル化度≦5.0 [SPE]/[SDE]+[STE]≦1.2、[SM
E]≦50重量% (ここで、平均エステル化度とは、ショ糖脂肪酸エステ
ルの脂肪酸エステル化度の平均値を表し、[SME]、
[SDE]、[STE]、そして[SPE]はそれぞれ
ショ糖脂肪酸エステル中のショ糖脂肪酸モノ、ジ、ト
リ、そしてポリエステルの含有量を表す。)を満たすシ
ョ糖脂肪酸エステル及び固体脂からなる加熱調理用油脂
組成物。
Description
に関する。特に、本発明は、揚げ物(フライ、天ぷら)
用の油に適した、特定の組成のショ糖脂肪酸エステル
(以下、ショ糖エステルと称す)を含有する加熱調理用
油脂組成物に関する。
用いる揚げ物調製用の油脂としては、比較的淡泊で、油
脂自体に好ましい風味を有するなどの点から、例えば、
コーン油、菜種油、大豆油、綿実油、米油、サフラワー
油、ひまわり油、ハイオレイックサフラワー油、ハイオ
レイックひまわり油、ごま油、オリーブ油等の液状油脂
が多く用いられている。またパーム油やその分別油、ラ
ード(脱臭したものや水素添加したものなど)、あるい
はこれらの油脂を混合して調製したショートニングなど
の固体脂(固形油脂)も使用されている。前者の液体油
は、一般家庭用として利用されることが多く、一方後者
の固体脂は、比較的熱に強く、繰り返し使用に適してお
り、業務用として利用されることが多い。なお、液状
油、又は固体脂とは、それぞれ基準油脂分析法2.3.
8.2−27による冷却試験を実施した場合、20℃で
液状、又は固体(あるいは不透明流動状(一部結晶が析
出している))である油脂を言う。
げ物作業中での油はねが生じ易かったり、また天ぷらを
揚げた場合には、衣の花咲性(散り状態)が十分でない
などの問題がある。更に加熱による油の劣化臭(嫌悪感
のある臭気)が発生し易く、これが上記の花咲性の不十
分さによると思われる油っぽさと相俟って、揚げ物の風
味が損なわれ易かった。また上記のような油脂を用いて
特に、フライ、ドーナッツなどの小麦粉、卵を使った揚
げ物を作る場合には、揚げている作業中に泡が発生し易
く、更に油切れも良いとは言えなかった。
単にショ糖エステルと称す)は、従来からケーキ等の菓
子類の生地の調製用の乳化剤(起泡剤)として(例え
ば、特開昭62−162133号公報)、あるいはショ
ートニングなどに用いられる油脂の結晶成長抑制剤(例
えば、特開昭62−205738号公報)として良く知
られている。また、特開昭47−34703号公報に
は、耐寒性を改良するために、液状の植物油に蔗糖のジ
(または)トリ不飽和脂肪酸エステルを添加溶解するこ
とからなる液状食用油の製造法が開示されている。しか
しながら、上記のようなショ糖エステルを用いた加熱調
理用、特に、揚げ物調製用の油脂への試みは為されてい
なかった。
の機能の殆ど全てを備えた加熱調理用油脂組成物を提供
することである。 (1)揚げ物を作る時の衣の花咲性(散り状態)を向上
させる。 (2)加熱時の劣化臭(嫌悪感のある臭い)の発生を抑
制する。 (3)揚げ物の風味を低下させない(油っぽさを低減
し、また嫌悪感のある油臭を発生させない)。 (4)揚げ物作業中の泡立ち、油はねを抑制する。 (5)揚げた直後の油切れを向上させる。
ルの脂肪酸エステル化度の平均値を表し、[SME]、
[SDE]、[STE]、そして[SPE]はそれぞれ
ショ糖脂肪酸エステル中のショ糖脂肪酸モノ、ジ、ト
リ、そしてポリエステルの含有量を表す。)を満たすシ
ョ糖脂肪酸エステル及び固体脂からなる加熱調理用油脂
組成物にある。
化度」は、以下の式により規定される値を意味する。但
し、エステル化度が、iのショ糖エステル中における構
成重量%をWi とする。
る。 (1)2.0≦平均エステル化度≦4.5 (2)[SPE]/[SDE]+[STE]≦1.0 (3)0.5重量%≦[SME]≦25重量% (4)ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸残基が、炭素
数14〜22(好ましくは、炭素数16〜22)のもの
を90重量%以上含有する。 (5)上記ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸残基が、
ステアリン酸及び/又はパルミチン酸を主成分とする飽
和脂肪酸残基と、オレイン酸、リノール酸、及び/又は
リノレン酸を主成分とする不飽和脂肪酸残基を組み合わ
せたものである。 (6)上記ショ糖脂肪酸エステルが、油脂組成物中に
0.1〜2重量%の量で含有されている。
ついて説明する。本発明の加熱調理用油脂組成物は、前
述した特定の組成のショ糖エステル(SEと略す場合も
ある)が固体脂中に添加されてなる混合物である。一般
に、ショ糖エステル(SE)は、エステル化度(エステ
ル置換度)が1のSME(ショ糖モノエステル)、エス
テル化度が2のSDE(ショ糖ジエステル)、エステル
化度が3のSTE(ショ糖トリエステル)、そしてエス
テル化度が4〜8のSPE(ショ糖ポリエステル)のシ
ョ糖エステルの混合物で構成されている。従って、これ
らのショ糖エステルの平均エステル化度は、1〜8の値
を取り得る。なお、平均エステル化度は、前述の式で示
される値である。また[SME]、[SDE]、[ST
E]及び[SPE]は、それぞれショ糖エステル中の成
分含有量(重量%)を示す。
度で規定されるショ糖エステルの加熱調理用油脂組成物
としての適応性について検討した。それによると、平均
エステル化度が低く過ぎると油溶性及び風味が低下する
傾向にあり、一方その値が高過ぎると花咲性の効果や油
はね抑制効果が十分得にくくなることが判明した。従っ
て、本発明において使用するショ糖エステルは、その平
均エステル化度が、1.5〜5.0の範囲(好ましく
は、2.0〜4.5の範囲)にあるように調整する。
ョ糖エステル中の含有量が多くなると、得られる油脂組
成物の風味、油溶性の低下、更には加熱による油脂組成
物の着色などが生じ易くなる。しかし、SMEは、高い
油はね抑制効果を示すことや、油脂組成物の使用時(加
熱時)にショ糖エステルが固体脂へ溶解すれば良いこと
を考慮して、本発明においては、ショ糖エステル中のS
MEの含有割合は、50重量%以下(好ましくは、25
重量%以下、更に好ましくは、10重量%以下、1重量
%以上)となるように調整する。
制や衣の花咲性(散り具合)に効果があり、また加熱時
の劣化臭や揚げ物の油っぽさの低減に寄与するなど揚げ
物用として有利な性質を有する。このため本発明におい
て、SDEは、ショ糖エステル中に多量に含まれている
ことが好ましい。このことから、SDEは、ショ糖エス
テル中に15重量%以上(好ましくは、20重量%以
上)、90重量%以下であることが好ましい。
衣の花咲性(散り具合)に効果がある。STEは、ショ
糖エステル中の含有量が20重量%以上(更に好ましく
は、20〜45重量%の範囲)にあることが好ましい。
多量に含まれるとSDEやSTEの衣を散らす作用(花
咲性)を低下させる。このため、SPEは、ショ糖エス
テル中に、1〜30重量%(好ましくは、1〜25重量
%)含まれるように調整することが好ましい。
質から、本発明においては、SDE、STE及びSPE
のエステル組成は、以下の関係を満足するように調整す
る。[SPE]/[SDE]+[STE]≦1.2(好
ましくは、≦1.0、更に好ましくは、≦0.8、特
に、≦0.5)
は、加熱時の劣化臭や嫌な臭いの発生の少ない炭素数1
4〜22(好ましくは、炭素数16〜22)の脂肪酸残
基が70重量%以上(好ましくは、90重量%以上)と
なるように配合することが好ましい。炭素数14〜22
の脂肪酸残基は、飽和でも不飽和でも良いが、不飽和脂
肪酸残基のみで構成したショ糖エステルは、油はね抑制
効果が弱く、また加熱劣化し易くなる。従って、本発明
のショ糖エステル中には、飽和脂肪酸残基が5重量%以
上、50重量%以下(好ましくは、5〜30重量%の範
囲)含まれるように配合することが好ましい。また本発
明においては、飽和脂肪酸残基は、炭素数18のステア
リン酸、炭素数16のパルミチン酸、又はこれらの混合
物を主成分とするものであることが好ましく、不飽和脂
肪酸残基は、炭素数18のオレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸又はこれらの混合物を主成分とするものである
ことが好ましい。
の合成法を利用して調製することができる。一般に行わ
れる方法は、ショ糖と脂肪酸メチルとのエステル化反応
により生成する方法であるが、ショ糖と脂肪酸メチルの
相溶性溶媒(通常、ジメチルホルムアミド)を用い、炭
酸カリウムを触媒とし、減圧下加熱反応させる方法や、
ショ糖と脂肪酸メチルを水と多量の乳化剤とを用いて、
加熱し、ミクロエマルジョンとした後、これを減圧脱水
し、触媒として炭酸カリウムを加えて反応させる方法が
代表的である。また炭酸カリウムを触媒として、ショ糖
と油脂を直接加熱反応させる方法も利用できる。得られ
た反応生成物から過剰のショ糖や溶媒を除去後、クロロ
ホルム−メタノールを展開溶媒としたシリカゲルカラム
にかけて分画し、得られた各分画物を目的とする配合に
再配合することにより、本発明の油脂組成物に含まれる
ショ糖エステルを調製することができる。なお、市販品
のショ糖エステルから上記の方法にて分画し、得れらた
各分画物を本発明に適合するように再配合することによ
っても得ることができる。更に市販品のショ糖エステル
をヘキサンに溶解後、エタノールと水を添加し、エタノ
ールと水の量比を調節することによって得られたものも
利用することができる。
したショ糖エステルを固体脂に添加、混合することによ
り調製することができる。固体脂の例としては、前述し
た、パーム油やその分別油、ラード(脱臭したものや水
素添加したものなど)、あるいはこれらの油脂を混合し
て調製したショートニングなどを挙げることができる。
含量は、油脂組成物中に0.01〜5重量%(好ましく
は、0.1〜2重量%)配合されている場合に特に、揚
げ物用の油として有利に利用できる。
を更に具体的に説明する。
及びb(比較品)の調製)上記の各ショ糖エステルは、
市販ショ糖エステルをクロロホルム−メタノールを展開
溶媒としたシリカゲルカラムにて分画し、得られた各分
画物と、脂肪酸メチル及びショ糖より合成することによ
って得たショ糖エステルを必要に応じて再調合すること
により調製した。
(SE)中のエステル組成等を下記の表1に示す。な
お、表1の「平均エステル化度」の欄の数値は、前述の
定義式を利用して得た値であり、また「脂肪酸組成」の
欄の「ス」、「パ」、「オ」及び「リ」は、それぞれス
テアリン酸(飽和)、パルミチン酸(飽和)、オレイン
酸(不飽和)、及びリノール酸(不飽和)を表す。
脱臭油:菜種油=50:50)500gに、上記で得た
ショ糖エステルA〜Fをその添加量が0.3重量%、あ
るいは0.5重量%となるように添加することにより、
それぞれに対応する、本発明に従う油脂組成物A−1〜
F−1をそれぞれ調製した。
脱臭油:菜種油=50:50)500gに、上記で得た
ショ糖エステルa及びbをそれぞれの添加量が0.5重
量%となるように添加することにより、それぞれに対応
する、比較品である油脂組成物a−1〜b−1をそれぞ
れ調製した。
油脂組成物A−1〜F−1、及びa−1〜b−1を使用
して揚げ物(天ぷら)をした場合の油はね、加熱臭(劣
化臭)、衣の花咲性、揚げ物の風味(油っぽさ、加熱に
よる嫌悪感のある臭気、あるいはこれらが混在した風
味)を下記のような試験を行うことにより調べ、評価し
た。 (試験方法)油脂組成物500gを鉄製の揚げ物用鍋
(直径15cm、高さ8cm)に入れ、200℃まで加
熱した。円柱型(直径1.3cm、長さ5.0cm)に
整形した蒲鉾3個に、予め調製した天ぷら用生地10g
(0℃で冷却しながら調製した卵1個、水120g、薄
力粉100gからなる)を付着させて油脂組成物中に投
じ、4分後に取り出し、天ぷらを揚げた。上記の操作を
二回繰り返した。
8cmの高さのところに地面に対して水平に置き、揚げ
物終了後にこの紙に付着している油はねの程度を、予め
用意した基準用紙(下記の基準の油を用い、油はねのあ
った部分を着色した後、これを複写機を用いて可視画像
とした五枚の紙(No.1〜5))と比較した。基準用
紙No.1は、ベース油(パーム脱臭油:菜種油=5
0:50)(味の素(株)製)のみを用いて上記と同じ
条件下(200℃)で試験して得た油はねのパターンに
相当する(評点1:極めて激しい油はねを示す)。基準
用紙No.5は、揚げる温度を140℃に変え、上記基
準用紙No.1と同様にして作成した場合の油はねのパ
ターンに相当する(評点5:油はねは殆ど見られない。
しかしこの温度では、揚げ物の調製は不可能である)。
基準用紙No.2〜4は、種々の界面活性剤を様々な濃
度でベース油(パーム脱臭油:菜種油=50:50)に
添加し、上記基準用紙No.1と同様にして作成した場
合の油はねのパターンに相当する用紙の中から、相当す
ると思われる用紙を選んで、基準用紙No.2〜4とし
た。すなわち、基準用紙No.3(評点3)は、基準用
紙No.1と基準用紙No.5との中間に相当する油は
ねのパターンと思われるものを選び、基準用紙No.2
(評点2)及び基準用紙No.4(評点4)は、それぞ
れ基準用紙No.1と基準用紙No.3、基準用紙N
o.3と基準用紙No.5のそれぞれの中間に相当する
油はねのパターンと思われるものを選んだ。
(衣の散り状態を着色後、撮影した五枚の写真(No.
1〜5))と比較した。基準写真No.1は、ベース油
(パーム脱臭油:菜種油=50:50)(味の素(株)
製)のみを用いて揚げた場合の衣の状態に相当し(評点
1:花咲性がない)、基準写真No.5は、最も良好な
花咲性を示す種々の界面活性剤を様々な濃度でベース油
(パーム脱臭油:菜種油=50:50)に添加して、実
施した衣の状態に相当する(評点5:花咲性は最も良い
が、油溶性、加熱臭、風味は考慮していない)。基準写
真No.2〜4(評点2、3及び4)は、上記油はねを
評価する場合の基準用紙No.2〜4を選定する方法と
同様な方法で作成し、選定した。
0℃で揚げている間の油臭を評価した。ベース油(パー
ム脱臭油:菜種油=50:50)を使用して発生した劣
化臭または異臭を1、劣化臭または異臭が全くない場合
を5として5段階評価し、その平均値を評点とした。
げた天ぷらと、ベース油(パーム脱臭油:菜種油=5
0:50)で揚げた天ぷらとをブラインドペアテストで
行い、ベース油で揚げた天ぷらより油っぽくなく、加熱
による嫌悪感のある臭気、あるいはこれらが混在した風
味の発生がなく、おいしいと答えたパネラーの評点を
5、ベース油で揚げた方がおいしいと答えたパネラーの
評価を1、どちらとも言えないとした場合を3とする5
段階評価を行い、5人のパネラーの評点の平均値をその
天ぷらの風味の評点とした。以上の結果を表2に示す。
なお、表2には、ベース油(パーム脱臭油:菜種油=5
0:50)を使用した場合のデータも比較品として併記
した。
油脂組成物A−1〜F−1、及びa−1〜b−1を使用
してカツフライを揚げ、揚げている時の泡の発生状態
(所謂泡汚れ)、また揚げた後の油切れについてそれぞ
れ下記のような試験を行うことにより調べ、評価した。
れ、180℃まで加熱した。豚肉120g/枚に、卵約
8g、薄力粉約5g、パン粉12gを付着させて油脂組
成物中に1回に2枚投じ、4分後に取り出し、カツフラ
イを揚げた。泡汚れの評価基準は、以下の通りである。 5:調理中、泡が素早く消え、鍋の油面に全く泡汚れが
残らない。 4:調理中、泡が素早く消え、鍋の淵に一部泡汚れが残
る。 3:調理中、泡の消え方が遅く、鍋の周囲に泡汚れが残
る。 2:調理中、泡の消え方が遅く、鍋の油面に1/5ほど
泡汚れが残る。 1:調理中、泡の消え方が遅く、鍋の油面に1/4ほど
泡汚れが残る。 上記の操作を2回繰り返した。
した。予め用意した、整形したじゃがいも[1個(縦3
cm×横3cm×厚さ1cm)の大きさで、これに小麦
粉約1.5g、卵約2gおよびパン粉約3gを付けたも
の]を1回に8個を同時に油脂組成物中に投入し、揚げ
時間4分にて取り出した。取り出して5秒間、油面上で
保持した後、バット上に移し5分間静置した。その後、
濾紙上(直径16cm)に5分間静置し、油の付いた面
積を画像処理装置により測定し、評価した(油切れの良
いものほど、面積が狭く好ましい)。揚げた8個の内、
4個を濾紙上(直径16cm)に静置したときの油切れ
の評価基準は、以下の通りである。 5: 0.0〜 2.0cm2 4: 2.1〜 5.0cm2 3: 5.1〜10.0cm2 2:10.1〜15.0cm2 1:15.1cm2 以上 上記の操作を2回繰り返した。結果をまとめて以下の表
3に示す。なお、表3には、ベース油(パーム脱臭油:
菜種油=50:50)のみで揚げた場合の結果も併記し
た。
に、特定の組成のショ糖エステルを含む本発明に従う油
脂組成物は、泡汚れが少なく、また油切れも良好で好ま
しかった。
た、本発明に従う加熱調理用油脂組成物は、加熱時の油
臭(劣化臭)の発生の抑制、揚げ物を作る際の衣の花咲
性(散り状態)、揚げ物作業時の油はね抑制、泡の発生
の抑制、油切れの改良など、特に、揚げ物調製用の油に
必要な優れた特性を備えている。また繰り返し使用して
も上記の特性が維持され、良好な状態で揚げ物ができ
る。従って、本発明に従う油脂組成物を使用すれば、揚
げ物の油っぽさが低減され、嫌悪感のある油臭の発生が
抑えられるなど、風味、食感の良好な揚げ物ができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の条件: 1.5≦平均エステル化度≦5.0 [SPE]/[SDE]+[STE]≦1.2 [SME]≦50重量% (ここで、平均エステル化度とは、ショ糖脂肪酸エステ
ルの脂肪酸エステル化度の平均値を表し、[SME]、
[SDE]、[STE]、そして[SPE]はそれぞれ
ショ糖脂肪酸エステル中のショ糖脂肪酸モノ、ジ、ト
リ、そしてポリエステルの含有量を表す。)を満たすシ
ョ糖脂肪酸エステル及び固体脂からなる加熱調理用油脂
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24874693A JP3197124B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 加熱調理用油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24874693A JP3197124B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 加熱調理用油脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0775499A true JPH0775499A (ja) | 1995-03-20 |
JP3197124B2 JP3197124B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=17182756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24874693A Expired - Fee Related JP3197124B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 加熱調理用油脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3197124B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20110056279A (ko) | 2008-09-12 | 2011-05-26 | 카오카부시키가이샤 | 유지 조성물 |
-
1993
- 1993-09-09 JP JP24874693A patent/JP3197124B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20110056279A (ko) | 2008-09-12 | 2011-05-26 | 카오카부시키가이샤 | 유지 조성물 |
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---|---|
JP3197124B2 (ja) | 2001-08-13 |
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