JPH0775223B2 - 半導体単結晶層の製造方法 - Google Patents

半導体単結晶層の製造方法

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JPH0775223B2
JPH0775223B2 JP62320109A JP32010987A JPH0775223B2 JP H0775223 B2 JPH0775223 B2 JP H0775223B2 JP 62320109 A JP62320109 A JP 62320109A JP 32010987 A JP32010987 A JP 32010987A JP H0775223 B2 JPH0775223 B2 JP H0775223B2
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雅人 剣持
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工業技術院長
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、絶縁膜上に半導体単結晶層を形成する技術に
係わり、特に電子ビームやイオンビーム等のエネルギー
ビームを用いた半導体結晶層の製造方法に関する。
(従来の技術) 近年、絶縁膜上にシリコンの単結晶層を形成するSOI技
術が注目されており、このSOIを発展させた3次元ICの
実現も検討されている。SOIを形成するには、第5図に
示す如く、単結晶シリコン基板51上に一部開口53を有す
る絶縁膜52を形成し、その上に多結晶シリコン膜54及び
保護膜55を堆積する。そして、電子ビーム58の照射によ
り多結晶シリコン膜54を溶融・固化し、シリコン基板を
種結晶として横方向エピタキシャル成長により単結晶層
を得ている。
この際、ビームの走査線幅,走査速度及び結晶の凝固速
度等の点から、ウェハ全面を1回の走査で再結晶化させ
ることは難しい。このため、通常は1チップ又は2チッ
プの領域毎に再結晶化させ、この操作をステップ・アン
ド・リピート方式で繰返し行い、最終的に再結晶化すべ
き領域の全面を単結晶化させていた。
ところで、電子ビームアニールより多結晶シリコン膜を
溶融・再結晶化する際の熱の流出は、次の 表面から熱輻射 絶縁膜を通じて基板へ熱放出 絶縁膜,多結晶シリコン膜を通じての横方向への熱
流出 が主であると考えられる。これらのうちで、の基板へ
の熱放出は基板に熱的ダメージを与え、結晶欠陥等を引
起こす。また、の横方向への熱放出は、再結晶化すべ
き領域の隣接するもの同士を侵犯し、隣の領域の結晶性
を変化させてしまい、既に再結晶化された領域では単結
晶化層が乱れてしまう。さらに、次に再結晶化する領域
においては、多結晶シリコンの結晶性を変化させてしま
い、再結晶化する際の均一な単結晶化を妨げる要因とな
る。
(発明が解決しようとする問題点) このように従来、エネルギービームの走査により多結晶
シリコン膜を溶融・再結晶化する際には、多結晶シリコ
ン膜から下地基板への熱の流出により基板に熱的ダメー
ジを与える問題がある。さらに、多結晶シリコン膜から
の横方向への熱の流出により、再結晶化すべき領域を均
一に単結晶化することは困難であった。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的
とするところは、ビームアニールにおける熱流出を制御
することができ、基板への熱的ダメージをなくし、所望
の再結晶化領域を均一に単結晶化することのできる半導
体単結晶層の製造方法を提供することにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の骨子は、試料構造を改良することにより、横方
向への熱流出を増大させると共に、隣接する再結晶化領
域への熱流出を抑えることにある。
即ち本発明は、絶縁膜上に形成された多結晶若しくは非
晶質の半導体薄膜をエネルギービームの照射により単結
晶化する半導体単結晶層の製造方法において、予め前記
半導体薄膜の所定のビーム照射領域を囲むように該薄膜
に溝を形成し、この溝に金属膜を埋込むようにした方法
である。
(作 用) 本発明によれば、熱伝導性の良い金属で再結晶化すべき
領域の周囲を囲むため、エネルギービームを照射する
際、横方向への熱の流出を増やし、下地基板への熱的ダ
メージ(結晶欠陥)を低減させることができる。さら
に、再結晶化すべき領域が金属膜で囲まれているため、
隣接する再結晶化領域への熱侵入を防ぐことができ、こ
れにより各ビーム照射領域において、均一且つ完全な単
結晶層を得ることが可能となる。つまり、従来までの製
造技術ではビーム照射時の熱の流れを制御することが困
難であったが、本発明によりこの欠点を金属との熱伝導
度の差により解決し、その結果、各照射領域内で均一に
溶融・再結晶化することが可能となり、完全な単結晶層
を得ることが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の詳細を図示の実施例によって説明する。
第1図は本発明の一実施例方法に使用した試料構造を示
す断面図である。単結晶シリコン基板11上にCVD法等に
より厚さ2μmのSiO2膜(絶縁膜)12が形成され、この
絶縁膜12の一部にシードとなる開口部13が形成されてい
る。絶縁膜12上には、多結晶シリコン膜(半導体薄膜)
14が堆積され、さらにその上に保護膜15としてのSiO2
が形成されている。
ここまでの構造は従来と同様であるが、この試料が従来
と異なる点は、多結晶シリコン膜14及び保護膜15に所定
領域を囲むように溝16を掘り、この溝16内に金属膜17を
埋込み形成したことにある。溝16は、第2図に示す如く
後に形成する半導体装置の1つ(1チップ領域)を囲む
ように、境界線(ダイシングライン)上にエッチングに
より穴を開けて形成した。金属膜17としては、高融点金
属であるタングステン膜を用いた。
このように構成された試料に対して、走査型電子ビーム
18等のエネルギービームを矢印方向に走査すると、溶融
したシリコン層からの熱はタングステン膜17を通じて流
出し、隣の領域への熱侵入を防ぐことができる。ここ
で、熱の流出は従来と同様に表面側への輻射、絶縁膜を
通しての基板への流出、絶縁膜,シリコンを通しての横
方向への流出があるが、再結晶化すべき領域を囲んだ金
属膜17の熱伝導度が最も良いため、横方向の熱流出が大
きくなる。その結果、基板への熱流出は小さいものとな
る。さらに、金属膜は現在アニルしている領域のみでは
なく基板上全面のダイシングライン像に接続されている
ので、金属膜に伝わった熱が隣接する再結晶化領域に伝
わることは殆どない。
なお、電子ビーム18は、試料構造によりその条件を変え
るが、本実施例ではエミッション電流を8mA,加速電圧10
KVで疑似線状電子ビームとした。このときの熱の分布を
模式的に示したのが第3図である。即ち、従来方法では
第3図(a)に示す如く隣接する再結晶化領域へもかな
りの熱流出があり、そのため隣接する領域の結晶状態を
変えてしまった。これに対して本実施例では、第3図
(b)に示す如く各照射領域外へ熱を流出させることが
なくなり、結晶性を変化させてしまうこともなくなっ
た。その結果、各照射領域内で、均一に溶融・再結晶化
を行うことができ、大面積の単結晶層を得ることができ
た。
なお、本発明は上述した実施例方法に限定されるもので
はない。例えば、前記溝に埋込む金属膜は必ずしも平坦
に埋込む必要はなく、第4図(a)〜(d)に示す如く
埋込んでもよいし、さらに同図(e)に示す如く保護膜
を形成する前に半導体薄膜に溝を形成し、この溝に金属
膜を埋込むようにしてもよい。
また、前記エネルギービームとしては、疑似線状電子ビ
ームに限るものではなく点状電子ビームをそのまま用い
てもよいし、さらにレーザビームやイオンビームを用い
ることも可能である。また、溝に埋込む金属膜は、高融
点で化学的に安定且つ熱伝導性がシリコンや酸化物に比
べて良いものであればよく、モリブデン,アルミニウ
ム,白金,パラジウム,チタニウム,ニオブ或いはこれ
らの合金、またはそれ以外の物質を用いてもよい。ま
た、半導体薄膜としては多結晶シリコンに限らず、非晶
質シリコンを用いることができ、さらに他の半導体膜を
用いることも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、種々変形して実施することができる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、半導体薄膜の所定
領域を囲むように金属膜を形成することにより、エネル
ギービーム照射時の横方向の熱流出を制御でき、照射領
域内で均一な溶融・再結晶化を行うことができ、大面積
且つ良質な半導体単結晶層を形成することができ、その
有用性は絶大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例方法に使用した試料構造を示
す断面図、第2図は溝の配置パターンを示す平面図、第
3図はアニール領域及びその周辺における温度分布を示
す特性図、第4図は変形例を説明するための断面図、第
5図は従来方法における試料構造を示す断面図である。 11……単結晶シリコン基板、12……SiO2膜(絶縁膜)、
13……開口部(シード部)、14……多結晶シリコン膜
(半導体薄膜)、15……SiO2膜(保護膜)、16……溝、
17……タングステン膜(金属膜)、18……電子ビーム
(エネルギービーム)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶半導体基板上に一部に開口部を形成
    した絶縁膜を介して多結晶若しくは非晶質の半導体膜を
    設け、前記開口部を開始点としてエネルギービームを一
    方向に照射して前記半導体膜を溶融・単結晶化する半導
    体結晶層の製造方法において、予め前記半導体薄膜の前
    記開始点を起点としたエネルギービーム照射領域を囲む
    ように該薄膜に溝を形成し、この溝に金属膜を埋め込む
    ことを特徴とする半導体単結晶層の製造方法。
  2. 【請求項2】前記エネルギービームとして、電子ビー
    ム、イオンビーム又はレーザビームを用いたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の半導体単結晶層の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記半導体薄膜の溝に埋め込む金属とし
    て、タングステン、モリブテン、アルミニウム、パラジ
    ウム、白金、チタニウム、ニオブ又はこれらの合金を用
    いたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導
    体単結晶層の製造方法。
  4. 【請求項4】前記溝を前記単結晶半導体基板のスクライ
    ブライン上に配置したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の半導体単結晶層の製造方法。
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