JPH077510U - 靴の踵及び靴の踵用の芯ブロック - Google Patents
靴の踵及び靴の踵用の芯ブロックInfo
- Publication number
- JPH077510U JPH077510U JP4286493U JP4286493U JPH077510U JP H077510 U JPH077510 U JP H077510U JP 4286493 U JP4286493 U JP 4286493U JP 4286493 U JP4286493 U JP 4286493U JP H077510 U JPH077510 U JP H077510U
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 芯ブロックを用意するだけで中芯を全ての靴
の踵の高さに適合できるようにする。 【構成】 互いに嵌合可能な形状である凸部11及び凹
部12の一方を一端面に他方を他端面に形成した芯ブロ
ック9単体、又はこの芯ブロック9を3つ軸方向に嵌合
して高さ調整した嵌合体10により中芯3を構成し、こ
の中芯3を踵本体1の踵部2内にインサート成形する。
の踵の高さに適合できるようにする。 【構成】 互いに嵌合可能な形状である凸部11及び凹
部12の一方を一端面に他方を他端面に形成した芯ブロ
ック9単体、又はこの芯ブロック9を3つ軸方向に嵌合
して高さ調整した嵌合体10により中芯3を構成し、こ
の中芯3を踵本体1の踵部2内にインサート成形する。
Description
【0001】
本考案は、ハイヒール等の靴底に装着される靴の踵及びその靴の踵用芯ブロッ クに関するものである。
【0002】
従来、ハイヒール等の靴底に装着されている靴の踵は、踵本体にポリカーボネ イト、ナイロン、発泡ウレタン等の合成樹脂や合成ゴムが使用され、その踵部下 面に底部材を、接着、釘止め等で固定した構成となっている。 一方、靴を履いた際の足の感触を向上させるために、比重が小さく柔軟性に優 れ且つ安価な樹脂材料であるエチレン酢酸ビニル共重合体を靴の踵として使用す ることが注目されている。但し、この材料は、接着性が悪く、釘の利きが悪い上 に釘を打ち込むと破損する欠点があるために、踵本体の踵部下面に減り止め部材 を固定する手段として、接着手段や釘止め手段を使用することができない。 そこで、従来は、図9に示すように、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂製の踵 本体21の踵部22内に、硬質熱可塑性合成樹脂よりなる中芯23を埋設し、こ の踵部下面に露出した接着面24に、硬質熱可塑性合成樹脂製の底部材25を釘 26及び接着剤層27により固定する靴の踵が提案されている(実公平2−21 927号公報)。
【0003】
しかしながら、靴の踵は高さがまちまちであり、その高さに応じて幾種類もの 中芯を用意しなければならないという問題があった。 そこで、本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、芯ブロックを用意する だけで中芯を全ての靴の踵の高さに適合しうる構成とした靴の踵、及びその靴の 踵用芯ブロックを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記目的を達成するため、踵本体の踵部内に硬質熱可塑性合成樹脂よ りなる中芯を埋設し、該中芯は、互いに嵌合可能な形状である凸部及び凹部の一 方を一端面に他方を他端面に形成した芯ブロックの単体又は軸方向に嵌合されて 高さ調整された複数の芯ブロックからなり、前記踵部下面に底部材を固定手段に より固定したものである。
【0005】
踵本体の踵部内に埋設する中芯に芯ブロックを使用すると、この芯ブロックは その両端面に互いに嵌合可能な凸部及び凹部を有し、凸部と凹部の嵌め合いによ って軸方向に多段に延長できるため、使用個数を加減することにより靴の踵の高 さに合わせた適正高さに調整することができる。したがって、適当な種類の芯ブ ロックを用意すればよく、靴の踵の高さ毎に幾種類もの中芯を用意する必要がな い。また、芯ブロックは合成樹脂製なので、底部材を釘などの固定手段で固定し ても割れる虞れがない。
【0006】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は靴の踵の内部構造を示す概略構成図であり、1はエチレン酢酸ビニル共 重合体樹脂製の踵本体である。そして、この踵本体1の踵部2内にABS樹脂( アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂)製の中芯3がインサート 成形によって埋設されている。この踵部2の下面には、ポリウレタン製の減り止 め用底部材4が釘5及び接着剤により固定されている。更に、この踵本体1の上 側には中底部材6が釘7及びネジ、更には必要に応じて接着剤により固定され、 また踵本体1の下側には本底部材8が接着剤により固定されている。
【0007】 上記踵本体1の踵部2内に埋設された中芯3は、全く同一の円柱状芯ブロック 9を3個同軸的に嵌合させて適正高さとした円柱状の嵌合体10から成る。
【0008】 芯ブロック9は、図2に示すように、互いに嵌合可能な相補形状である円形凸 部11及び円形凹部12のうちの一方(図2(a) では凸部11)を下端面に、他 方 (凹部12)を上端面9aに形成し、一個のみで単独使用でき、また、二個以上 を同軸的に嵌合させて高さ調整をした円柱状嵌合体10としても使用できるよう に構成されている。本実施例では、凸部11及び凹部12は円形であり、芯ブロ ック9の中央に形成したが、この凸部11及び凹部12は中央からずらせて配設 することもできる。また、互いに嵌合することができれば円形でなくてもよい。
【0009】 図1の実施例の場合、芯ブロック9は、芯ブロック単体としての使用ではなく 、これを3個用いて軸方向に3段に嵌合させ、高さを適切に調整した嵌合体10 として用いている。
【0010】 図3及び図4に、上記3段の嵌合体10からなる中芯3を、踵本体1の踵部2 内にインサート成形してインソールタイプの靴の踵を構成した場合を示す。なお 、13は中芯3(即ち上記3段の嵌合体10)を踵部2の樹脂が覆っている円筒 状部分である。3段の嵌合体10の最下段の芯ブロック9の凸部11は、踵部2 の底面に該底面と平行に露出している。そして、この踵部2の底面に底部材4を 釘5で打ち付け、踵本体1の上側に中底部材6を釘7及びネジ、接着剤で固定し 、踵本体1の下側に本底部材8を接着剤で固定すると、図7に示すようなインソ ールタイプの靴の踵を構成することができる。
【0011】 このように、中芯3は一又は二以上の柱状芯ブロック9の組立体からなり、柱 状芯ブロック9を一個のみ単独に使用した場合には一個分の高さが、また、二以 上を同軸的に嵌合させて嵌合体10として用いる場合はその使用個数分だけの高 さが得られるため、靴の踵の高さに応じて幾種類もの中芯を用意することなく、 容易に中芯3の高さ調整を行なうことができる。
【0012】 図5及び図6は、1個の芯ブロック9からなる中芯3を、踵本体1の踵部2内 にインサート成形した例であり、この踵本体1を用いると図8に示すようなウエ ッジヒールタイプの靴の踵を構成することができる。
【0013】 なお、上記した実施例においては、固定手段として、釘止め手段と接着手段と を併用したが、必ずしも併用する必要はない。
【0014】 また、実施例においては、中芯3にABS樹脂を、底部材4にポリウレタンを 用いたが、これに限定されるものではなく、硬質であって釘止めにより破損しな い他の硬質熱可塑性合成樹脂、例えば、硬質ナイロン樹脂、硬質塩化ビニル樹脂 、合成ゴム等であっても良い。
【0015】
以上説明したように本考案によれば、踵本体の踵部内に埋設される中芯に、合 成樹脂製芯ブロックの単体又は複数嵌合した芯ブロックが用いられ、この芯ブロ ックはその両端面に凸部及び凹部を有し、その嵌め合いによって軸方向に多段に 延長できるため、使用個数を加減することにより、中芯を靴の踵の高さに合わせ た適正高さに調整することができる。したがって、適当な種類の芯ブロックを用 意すればよく、靴の踵の高さ毎に幾種類もの中芯を用意する必要がない。このた め、安価な靴の踵を提供することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す靴の踵の断面図であ
る。
る。
【図2】図1の踵本体の踵部に埋め込まれた中芯の斜視
図である。
図である。
【図3】インソールタイプの踵本体の上面側を示した斜
視図である。
視図である。
【図4】図3の踵本体の下面側を示した斜視図である。
【図5】ウエッジタイプの踵本体の上面側を示した斜視
図である。
図である。
【図6】図5の踵本体の下面側を示した斜視図である。
【図7】インソールタイプの靴の踵を示す図である。
【図8】ウエッジタイプの靴の踵を示す図である。
【図9】従来の靴の踵を示す断面図である。
1 踵本体 2 踵部 3 中芯 4 減り止め用底部材 5 釘 6 中底部材 7 釘 8 本底部材 9 芯ブロック 10 嵌合体 11 凸部 12 凹部 13 踵部の樹脂が覆っている円筒状部分
Claims (2)
- 【請求項1】 踵本体の踵部内に硬質熱可塑性合成樹脂
よりなる中芯を埋設し、該中芯は、互いに嵌合可能な形
状である凸部及び凹部の一方を一端面に他方を他端面に
形成した芯ブロックの単体又は軸方向に嵌合されて高さ
調整された複数の芯ブロックからなり、前記踵部下面に
底部材を固定手段により固定したことを特徴とする靴の
踵。 - 【請求項2】 踵本体の踵部内に中芯として埋設される
硬質熱可塑性合成樹脂製の柱状芯ブロックであって、互
いに嵌合可能な形状である凸部及び凹部の一方を一端面
に他方を他端面に形成し、二個以上を同軸的に嵌合させ
て高さ調整した柱状の嵌合体を組立可能としたことを特
徴とする靴の踵用の芯ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993042864U JP2538235Y2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 靴の踵 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993042864U JP2538235Y2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 靴の踵 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077510U true JPH077510U (ja) | 1995-02-03 |
JP2538235Y2 JP2538235Y2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=12647906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993042864U Expired - Lifetime JP2538235Y2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 靴の踵 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538235Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4996159U (ja) * | 1972-12-09 | 1974-08-20 | ||
JPS52104451U (ja) * | 1976-02-04 | 1977-08-09 | ||
JPH01110301A (ja) * | 1987-10-23 | 1989-04-27 | Yudai:Kk | 靴の踵部を高低調節する方法 |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP1993042864U patent/JP2538235Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4996159U (ja) * | 1972-12-09 | 1974-08-20 | ||
JPS52104451U (ja) * | 1976-02-04 | 1977-08-09 | ||
JPH01110301A (ja) * | 1987-10-23 | 1989-04-27 | Yudai:Kk | 靴の踵部を高低調節する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2538235Y2 (ja) | 1997-06-11 |
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