JP3021473U - ゴルフ靴用靴底 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 爪先２にトウガード１２を設けたゴルフ靴用
靴底について、滑りにくい構造のトウガード１２を備え
たゴルフ靴用靴底を提供する。 【解決手段】 トウガード１２に滑止め部３１が設けら
れ、この滑止め部３１が、靴底の底面１の外周縁に沿っ
て並べられた多数の突部３２によって構成されているこ
とにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴルフ靴の接地部を構成するゴルフ靴用の靴底に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフ靴用の靴底には、従来から、その爪先を保護するために、この爪先に金 属製のトウガードを取り付けたものがある。

【０００３】 しかしながら、従来のトウガードはその機能上、金属板を所定の形状にプレス しただけのものであって、その接地部は平坦のままとされている。したがって従 来のトウガードには滑り易い欠点があり、その改良が望まれている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は以上の点に鑑み、滑りにくい構造のトウガードを備えたゴルフ靴用靴 底を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の請求項１によるゴルフ靴用靴底は、爪先に トウガードを設けたゴルフ靴用靴底において、前記トウガードに滑止め部を備え 、前記滑止め部が、靴底の底面の外周縁に沿って並べられた多数の突部によって 構成されていることにした。

【０００６】 また本考案の請求項２によるゴルフ靴用靴底は、請求項１のゴルフ靴用靴底に おいて、突部が靴底の底面の外周縁に沿って一列に並べられ、かつ一部において 複数列に並べられていることにした。

【０００７】

【作用】

上記構成を備えた本考案の請求項１によるゴルフ靴用靴底のように、トウガー ドに滑止め部が設けられ、この滑止め部が、靴底の底面の外周縁に沿って並べら れた多数の突部によって構成されていると、この突部の地面または芝等に対する 引っ掛かりによって、滑止め作用を奏することが可能となる。

【０００８】 またこれに加えて、上記構成を備えた本考案の請求項２によるゴルフ靴用靴底 のように、突部が靴底の底面の外周縁に沿って一列に並べられ、かつ一部におい て複数列に並べられていると、前者によって、方向的に万遍なく滑止め作用を奏 するとともに、後者によって、所望の方向についての滑止め効果を高めることが 可能となる。

【０００９】

【実施例】

つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。

【００１０】 図１ないし図３に示すように、当該実施例に係るゴルフ靴用靴底は、靴底本体 １１がゴムまたは樹脂等のゴム状弾性材によって成形されており、この靴底本体 １１に、以下のものが別部品として組み付けられている。

【００１１】 すなわち、先ず第一に、以下の構成よりなる金属製のトウガード１２が爪先２ に取り付けられており、このトウガード１２に金属製の鋲２２が二本、取り付け られていて、この鋲２２がそれぞれ第一の滑止め部２１を構成している。鋲２２ はそれぞれ、ピン状の鋲本体２３と、この鋲本体２３の根元に一体に設けられて トウガード１２の平板部（接地部とも称する）１３の表面に非接着で着座せしめ られた略円盤形の着座部２４と、この着座部２４の裏側に設けられたリベット状 の支持部（図示せず）とを備えており、支持部がトウガード１２の平板部１３を 貫通して靴底本体１１の肉厚内に埋設され、この支持部と着座部２４とに挾まれ ることによって、トウガード１２が靴底本体１１に取り付けられている。着座部 ２４の高さ（厚さ）は約１〜２ｍｍ、着座部２４を含む鋲２２の高さは約６〜７ ｍｍ、着座部２４の直径は約２０ｍｍである。トウガード１２は厚さ約１ｍｍの 金属板をプレス加工したもので、上記した平板部１３の他に、この平板部１３に 一体成形されるとともに靴底の底面１の外周縁に沿って靴底の厚さ方向に起ち上 げられた起上がり部１４（図２参照）を備えており、更に前者の平板部１３に、 以下のような第二の滑止め部３１が設けられている。

【００１２】 すなわち、この第二の滑止め部３１は、靴底の底面１の外周縁に沿って一列に 並べられ、かつ中央の一部で二列に並べた多数の略半球状の突部３２によって構 成されており、この第二の滑止め部３１が設けられていることによって、従来に おけるトウガード１２の欠点であった「滑り」が解消されている。突部３２の高 さは約１ｍｍ、直径は約２ｍｍである。尚、このトウガード１２、トウガード１ ２に設けられた第一の滑止め部２１および第二の滑止め部３１は右足用（右利き 用において）の靴底だけに設けられており、左足用の靴底には第一の滑止め部２ １に代えて、この第一の滑止め部２１と同じ位置（対称的な位置）に、後記する 第三の滑止め部４１が二つ設けられている。

【００１３】 すなわち、この第三の滑止め部４１は、耐摩耗性に優れた超硬製の鋲４２と、 この鋲４２を支持するとともに靴底本体１１の肉厚内に埋設された樹脂製の略円 盤形の支持部４３とを備えており、爪先２から土踏まず３にかけての外側（図１ において左側）に縦並びで三つ、同じく内側（図１において右側）に第一の滑止 め部２１に続いて縦並びで二つ、踵４の近くに田型に四つ、都合九つ設けられて いる。支持部４３は底面１と略同じ高さであり、鋲４２の高さは約６〜７ｍｍ、 支持部４３の直径は約１１ｍｍである。

【００１４】 また以下の構成よりなる底面落込み防止部５１が、爪先２と土踏まず３の間の 底面１の中央に、第一の滑止め部２１および第三の滑止め部４１に囲まれるよう にして、縦並びに二つ設けられている。すなわち、この底面落込み防止部５１は 、ゴムまたは樹脂等のゴム状弾性材によって成形された円盤体によって構成され ており、その一部が靴底本体１１の肉厚内に埋設されることによって靴底本体１ １に取り付けられるとともに、残る一部が靴底の底面１から突出して円形の突部 ５２を構成しており、この突部５２の端面、すなわち接地部に、動物の絵柄を描 いた形状の凹部５３が設けられている。突部５２の高さは約１〜２ｍｍ、円盤体 の直径は約２０ｍｍである。

【００１５】 また以下のような土踏まず捩れ防止部６１が、土踏まず３に設けられている。 すなわち、土踏まず３が、他の爪先２側の部分や踵４側の部分より凹んでいるの を原則として、図３に示したように、この土踏まず３に、図１に示したような平 面形状の凹部６２が設けられ、この凹部６２に、図１に示したような平面形状の 、ゴムまたは樹脂等のゴム状弾性材によって成形された平板体６３が嵌め込まれ ており、この嵌込み構造によって、土踏まず３が歩行時やスウィング時に捩れに くくなっている。凹部６２の深さおよび平板体６３の厚さは約３〜５ｍｍであり 、平板体６３はその表面（露出面）において底面１と略面一状となっている。

【００１６】 上記構成を備えたゴルフ靴用靴底は、靴本体に組み合わされてゴルフ靴を形成 するもので、上記した構成によって以下の作用効果を奏する。

【００１７】 すなわち、先ず、金属製のトウガード１２に、多数の略半球状の突部３２を並 べた第二の滑止め部３１が設けられているために、従来におけるトウガード１２ の欠点であった「滑り」を解消することができ、これによって滑りにくい構造の トウガード１２を備えたゴルフ靴用靴底を提供することができる。またこれに加 えて、突部３２が靴底の底面１の外周縁に沿って一列に並べられ、かつ一部にお いて二列に並べられているために、前者によって、方向的に万遍なく滑止め作用 を奏するとともに、後者によって、所望の方向についての滑止め効果を高めるこ とが可能である。したがって、これらによって優れた滑止め効果を発揮するトウ ガード１２を備えたゴルフ靴用靴底を提供することができる。

【００１８】 また底面落込み防止部５１が設けられているために、以下の作用効果を奏する 。すなわち、使用時における底面１の落込み、撓み、歪みまたは捻れを防止する ことができ、これによってプレーヤーの疲れを軽減させることができる。また突 部５２の端面に凹部５３が設けられているために、凹部５３の平面形状や深さに したがったところによって、滑止め効果を奏する。

【００１９】 また更に、土踏まず捩れ防止部６１が設けられているために、以下の作用効果 を奏する。すなわち、この土踏まず捩れ防止部６１が備えている平板体６３の嵌 込み構造によって土踏まず３が歩行時やスウィング時に捩れにくくなっているた めに、プレーヤーの疲れを軽減させることができ、また特に、斜面で歩行し易い 効果がある。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、以下の効果を奏する。

【００２１】 すなわち、先ず、上記構成を備えた本考案の請求項１によるゴルフ靴用靴底に おいては、トウガードに滑止め部が設けられ、この滑止め部が、靴底の底面の外 周縁に沿って並べられた多数の突部によって構成されているために、この突部の 地面または芝等に対する引っ掛かりによって滑止め作用を奏する。したがって従 来におけるトウガードの欠点であった「滑り」を解消することができ、これによ って滑りにくい構造のトウガードを備えたゴルフ靴用靴底を提供することができ る。

【００２２】 またこれに加えて、上記構成を備えた本考案の請求項２によるゴルフ靴用靴底 においては、突部が靴底の底面の外周縁に沿って一列に並べられ、かつ一部にお いて複数列に並べられているために、前者によって、方向的に万遍なく滑止め作 用を奏するとともに、後者によって、所望の方向についての滑止め効果を高める ことが可能である。したがって、これらによって優れた滑止め効果を発揮するト ウガードを備えたゴルフ靴用靴底を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係るゴルフ靴用靴底の正面図

【図２】同右側面図

【図３】図１におけるＡ−Ａ線端面図

【符号の説明】

１ 底面 ２ 爪先 １２ トウガード ３１ 第二の滑止め部（滑止め部） ３２ 突部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 爪先（２）にトウガード（１２）を設け
   たゴルフ靴用靴底において、前記トウガード（１２）に
   滑止め部（３１）を備え、前記滑止め部（３１）が、靴
   底の底面（１）の外周縁に沿って並べられた多数の突部
   （３２）によって構成されていることを特徴とするゴル
   フ靴用靴底。
2. 【請求項２】 請求項１のゴルフ靴用靴底において、突
   部（３２）が靴底の底面（１）の外周縁に沿って一列に
   並べられ、かつ一部において複数列に並べられているこ
   とを特徴とするゴルフ靴用靴底。